後期ゼミ開始

No.9734

 昨日、後期のゼミ史料講読会が再開されました。『玉葉』(テキストは図書寮叢刊の九条家本)ですが、ちょうど以仁王追討の勲功賞に続く福原行幸のあたりから。一回生も加わって雰囲気は活発です。
 月曜5講時~に行いますが、10月8日・15日、11月19日は当方の都合で休会とさせていただきます。

 『吾妻鏡』は本日から。講読に入る前に、後期のゼミの活動について連絡や相談の時間をとりたいと思います。『紫苑』のこともありますね。共同研究室は4講時から使えるようにしてありますから、時間のある方は早めにどうぞ。

さよなら夏の日

No.9735

>野口先生
 ご連絡ありがとうございます。
 後期のゼミの活動についてご連絡やご相談のほか、みなさんの夏休み中(「そんなものなかった!」という方も含めて)のことなどもいろいろお話ししませんか。
 私も4講時がはじまる頃に伺います。

 日時:2012年9月25日(火)午後4時すぎ~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建仁四年(元久元年、1204)四月二十一日、五月六日・八日・十日・十六日・十九日、六月八日・十九日・二十四日・二十六日、八月三日・四日・十五日・二十一日、九月一日・二日・十三日・十五日、十月十四日・十七日・十八日、十一月四日・五日・七日・十三日・十七日・十八日・二十日・二十六日、十二月十日・十八日・二十二日の各条

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

『紫苑』原稿募集のお知らせ

No.9733

こんにちは。京女は夏休みが終わって一週間経ちました。

さて、今回は『紫苑』の原稿募集についてのお知らせです。夏休み前から『紫苑』の第十一号に原稿を書いて下さる方を募集しておりましたが、募集の締め切りが近付いてきましたので、再度連絡させていただきました。締め切りは9月30日です。積極的な参加をお待ちしております。

原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

『紫苑』の投稿規定も掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

では宜しくお願いします。

  『源義家 天下第一の武勇の士』できました。←日本史教科書の老舗から

No.9732

 9月20日発行予定であった拙著『源義家 天下第一の武勇の士』(山川出版社 日本史リブレット 人022、本体800円)が、拙宅に届きました。
 近々、書店の店頭にも並べられることと思います。どうぞ、よろしく。

 執筆の際の史料類、校正の時のゲラが机の上に乗りきらず、何度もバサバサと崩れ落ちたものですが、出来上がりは、ほかのリブレットと同じ薄い本になっていました。
 内容は固いかも知れませんが、しっかりルビを振り、随所に脚注をつけ、図版も選びましたので、歴史に興味のある高校生にも理解しやすいと思います。その辺りは、編集者の方との共同作業。さすが、日本史の教科書づくりの老舗だと思いました。

 今年のお正月に出した拙著『武門源氏の血脈』(中央公論新社)
        →http://www.chuko.co.jp/tanko/2012/01/004318.html
は、為義・義朝・頼朝・義経を取り上げていますので、本書と合わせてお読み頂けると、私の頭の中にある河内源氏の全貌が理解できるという仕組みです。そして、元木先生の『河内源氏』(中公新書)
        →http://www.chuko.co.jp/shinsho/2011/09/102127.html
と併読して頂ければ、あなたはきっと、成立期の「武士論概説」をマスターすることが出来ると思います。

 軽きもの、メール・アドレス

No.9724

 今日はゼミの古参メンバーに、いささか重要な情報をメールでお知らせしたのですが、すでにアドレスを変更した人が多くて届かず、いささか徒労感を拭いがたいところがございました。
 メール・アドレスなんて、使い捨てみたいなものなのですね。だからこそ、書類上における固定電話の権威は盤石たるものがあるのでしょう。

 ところで、ゼミの史料講読会は、いよいよ来週から開始です。月曜の『玉葉』の方には、あらたに参加される1・2回生もおられますが、掲示板のトップページで、開催時間など、しっかり確認しておいて下さい。
 もちろん、『吾妻鏡』>>No.9720の方への新規参加も大歓迎致します。

 なお、学部生の諸姉も、時間があったら、先にお知らせした21日に開催される大阪歴史学会中世史部会>>No.9719に行ってみてください。学部生の参加は歓迎されるはずです。知り合いの先輩もたくさん出席されると思いますし、遠慮はしない方が良いと思います。素朴な質問が議論を活性化することだってあるのです。大学院に行こうと思っている人には、日本中世史専攻の院生観察のチャンスでもあります。
 それから、私(野口)の研究が若い研究者の方たちからどのように、理解・評価されているか分かって面白いと思いますよ。
 ただし、あまり遅くならないようにして、気をつけて帰宅してください。
編集:2012/09/18(Tue) 17:50

メールありがとうございました

No.9725

野口先生

ご無沙汰しております、黒岩(旧姓薗田)美和です。
重要事項のメールをありがとうございました。ちゃんと届いております。
さて、私からもこの場を借りて仕事再開のご報告をさせていただきます。


すでにご存知の方もあるかと思いますが、この九月から、京都大学の文書館にて事務補佐員として働かせていただいております。
学生時代の専攻とはかなり時代が異なりますが、前職の経験も生かせそうです。

子どもを育てながらの仕事をすることについては、さんざん悩んだのですが……
ずーっと子どもと一緒にいるのもお互い息が詰まる部分がありますし、かえってメリハリがついてよかったと思っています。
家族や周りの方々に感謝しきりです。

初っぱなから慣らし保育の都合で早退させて頂いたり、体調を崩してしまったりで申し訳ない日々ですが、早く一人前になれるように頑張ります。

近くへお越しのさいは、お声かけいただいたら嬉しいです。

 情報の明暗

No.9726

 黒岩さん、御返信ありがとうございます。
 メールは、戻ってきてしまったものもありますが、返信を下さった方もありました。
 なお、日頃研究室に出入りされている方には、すでに口頭で伝達済みなので送信しておりません。
 例のおめでたいお話のお知らせです。
 
 子育てをしながらのお仕事、いろいろ大変なこともあろうかと思います。
 とはいえ、前職での実績もおありですから、余裕を持って臨んでおられるものとお察し致します。
 お子さんが大きくなったら、御研究の方にも本格的に復帰されることを期待しています。

 ところで、本日早朝とお昼過ぎに放送されたNHK(Eテレ)の「視点・論点」という番組で、元木先生が「時代が求めたリーダー① 平清盛と源頼朝」というお話をされたそうです。私は残念なことに、情報の入手が遅くて見逃してしまいました。どなたか、録画されていたら宜しく。

視点・論点、見ました!

石浜哲士
No.9727

元木先生の凛々しいお姿、拝見しました。かなりのアップに気圧されんばかりでした。10分という短い番組ながら、頼朝・清盛の二人を手際よく紹介し、さらにその功績と限界を端的に指摘されていました。特に「限界」の話が面白く、どこぞの国の首相候補者の方々にはよ~く見ていただきたいところです。なんでも先生、通常2時間収録にかかるところ、確か、わずか2回くらいでささっと収録を終えられたとか。これが深夜の4:20とか、午後の1:50の放送ではもったいないですね。youtube に流したいところですが、それはいけませんね。

 「残念」の一語に尽きます。

No.9728

 いゃー、それは返す返すも見逃したことが悔やまれます。
 同じ日の早朝と昼過ぎの放送とは、NHKは勤労大衆人民の生活を無視した放送をなされているのでは?と何方かが恨み言を述べておられました。

 元木先生は流石! ですね。

 それにしても、石浜さん、お久しぶりです。ちなみに、>>No.9721の例の昆虫は、まだ虫籠の中に入れておいて頂きたくお願い致します。

視点・論点

元木泰雄
No.9729

 先ほど、あれこれ書き込んで、最後の確認で「戻る」をクリックしたら、全部消えてしまいました。
 原稿を抱えてのんきな書き込みをするなという天の声かもしれません。
 またいずれ。

「残念」「残念」の二語に尽きます

No.9730

 >元木先生
 このところ、お目にかかれる機会がない中、せっかく書き込んで頂いたのに、【戻る】のクリックで消滅とは再び残念至極です。相手のある文章には必ず推敲を加えるという御習慣が、かえって災いしたのだと思います。

 「美風」や「矜恃」が災いとなってしまうのが今の世の中であることを象徴するかのような出来事のように思います。

 私も原稿の執筆を急がなければなりません。
  しかし、一年以上も前に締め切りを厳守して、某大学の出版会に提出した原稿はどうなったのだろうか・・・というケースもあります。
編集:2012/09/21(Fri) 17:37

掲示板を閲覧されている環境を教えてください

No.9731

>元木先生

ご不便をおかけして申し訳ありません。
私の環境では不具合が再現できず、対策をどうすれば良いか困っているところです。
可能でしたら、先生の利用されているPCのOS、インターネットブラウザの名前とバージョンを教えていただけますか?

http://donkun.ath.cx/check.php
ここのページに表示された情報を、コピー&ペーストで、鈴木のメールアドレスまでお送りいただければ、大変たすかります。

お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 大河ドラマ(ゼミ生からのご質問に答えて)

No.9723

 鹿ケ谷事件とか治承三年のクーデターとか、どう描くのでしょうね?
 
 「神人」ですが、髙橋昌明先生は必ず「じんにん」とルビをつけておられます。

 それにしても、東国武士の描き方は、加藤剛の演じた平将門以来、NHKはワンパターンのステレオタイプを踏襲しているようです。「民と共に鋤・鍬を持って額に汗して働く、大地に根を下ろした純粋素朴で剛毅な男たち」。
 そんななかで、一番まともだったのは永井路子原作の『草燃える』だったでしょうか。
 北条政子は『義経』の時に大変な登場の仕方だったのですが、今回はそれを凌ぎましたね。「お話」として分かりやすいし、若者ウケするのでしょう。

 テレビのみならず、書店に並んでいる一般向けの本によっても、同じような認識が拡散しているように思います。今は、あらゆる場面で玉石混淆の時代だと思います。

 鬼が笑いますが

No.9722

 目下、来年度の公開講座について思案中です。
 テーマや講師をお願いする先生について、御提案や御推薦がありましたら、お知らせ下さい。参考にさせて頂きたいと思います。
 なお、これまでのテーマ・講師の先生は以下のとおりでした(講師肩書きは当時)。
***************************************************************::
  公開講座 シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」
          講演者・講演テーマ一覧

 2000年12月16日(土)①「平安・室町の陰陽道と陰陽師」
   「陰陽道と安倍晴明」
     山下克明(大東文化大学東洋研究所兼任研究員・青山学院大学兼任講師)
   「室町の王権と陰陽道」  柳原敏昭(東北大学文学部助教授)

 2001年3月24日(土)②「「平家」は都を落ちたのか?」
   「「平家都落ち」の真実」 上横手雅敬(龍谷大学文学部教授・京都大学名誉教授)
   「<平家都落ち>と『平家物語』」  鈴木彰(早稲田大学非常勤講師)

 2001年6月30日(土)③「平清盛と後白河院」
   「平清盛の闘い」  元木泰雄(京都大学助教授)
   「平家と後白河院」  美川 圭(摂南大学助教授) 

 2002年6月29日(土)④「『平家物語』を読む、掘る」
   「『平家物語』合戦談のリアリティー-橋合戦を中心に-」佐伯真一(青山学院大学教授)
    「消えた建春門院陵を探る」 山田邦和(花園大学助教授)

 2003年6月28日(土)⑤「『平家物語』と治承・寿永の内乱」
   「『平家物語』と風景-清盛の見たもの/清盛を見る者-」
                     源健一郎(四天王寺国際仏教大学専任講師)
   「治承・寿永の内乱と伊勢・伊賀平氏」 川合康(東京都立大学助教授)

 2004年6月26日(土)⑥「清盛の夢-『平家物語』の成立」
   「福原の夢-清盛と神戸」 高橋昌明(神戸大学教授)
   「平家物語のテクスト形成」 兵藤裕己(学習院大学教授)

 2005年6月25日(土)⑦「平家の本拠・平家の鎮魂」
   「「六波羅」から中世を考える」 高橋慎一朗(東京大学史料編纂所助教授) 
   「小宰相の局と「耳無し芳一」伝承-いくさ語りから江戸怪談へ-」堤邦彦(京都精華大学教授)

 2006年6月24日(土)⑧「英雄と鎮魂」
   「為朝・義経-日本的『英雄』の条件について」 樋口大祐(神戸大学助教授)
   「安元3年の崇徳院鎮魂-天下静かならず-」 樋口州男(専修大学非常勤講師)

2007年6月23日(土)⑨「王権と貴族・武士」
    「王朝の狩猟文化-摂関・天皇・院の権力と野生-」中澤克昭(長野工業専門学校准教授)
    「武家平氏と貴族社会」 松薗斉(愛知学院大学教授)

 2008年6月28日(土)⑩「王の装いと武家の空間」
    「寝殿造と六波羅泉殿~総柱大型建物の意味~」 川本重雄(京都女子大学教授)
     「天皇と装束」 近藤好和(神奈川大学特任教授)

 2009年度6月27日(土) ⑪「太平記の時代」
    「南北朝内乱と祇園社」市澤 哲(神戸大学大学院人文学研究科教授)
    「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」小川剛生(慶応義塾大学文学部准教授)

2010年6月26日(土)⑫「京・六波羅と鎌倉」
    「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」池谷初恵(伊豆の国市教育委員会)
    「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」福島金治(愛知学院大学文学部教授)
 
 2011年6月25日(土)⑬「鎌倉時代の公武権力と文化・宗教」
    「鎌倉の顕密仏教と幕府」平雅行(大阪大学大学院教授)
    「源実朝と京都―和歌を通して考える朝幕関係―」坂井孝一(創価大学文学部教授)   

 2012年6月23日(土)⑭ 「平家・王権・儀礼」
    「平清盛と後白河院」元木泰雄(京都大学大学院教授) 
    「院政期の五節」服藤早苗(埼玉学園大学教授)
*****************************************************************
 ☆ 日本大学の関幸彦先生より、新刊の御高著『敗者の日本史6 承久の乱と後鳥羽院』を御恵送頂きました。
 関先生に、あつく御礼を申し上げます。

『源義家 天下第一の武勇の士』の公式配本日

野口
No.9721

 同女の山田先生が登学(出校)されたとのこと。御快癒、おめでとうございます。安堵致しました。

 「(>>>>No.9718)の件、さすがに誰も教えてくれませんね」などと、いじけておりましたが、お二人の篤学の士から、詳細な御教示を頂くことが出来ました。たいへん助かりました。

 京都女子大学、昨日はオリエンテーション、そして今日から後期の授業が始まりました。敬老の日も通常授業です。そろそろ私も敬われてもよい年齢か?・・・やはり、まだですか?

  山川出版社販売促進部のツイッターより、
【近刊案内】9月27日配本予定、山川出版社刊、野口 実=著、日本史リブレット人『22、源義家』、A5変型、96頁、定価840円(本体800円)。「文武兼備の稀代の名将」と「残虐を事とした暴力装置」という対極的な評価の間で揺れ動く義家の実像に迫る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 このところ、「宇都宮」に没頭しています。『餃子』ではありませんよ。
 > 岩田君 『牛丼』、どうかされましたか?
  ちなみに、この夏休みに三島で『鰻丼』を食べてこられた方がおられます。とても美味しかったそうです。

 原稿を書かないで、掲示板につまらないことばかり書いている者に襲いかかる昆虫が、東の方の某出版社で発見された?との怪情報あり。
 あな、おそろしや! 原稿は書いてはいるのですが、さまざまな事情から順番通りに仕事が進まないことを、お詫び申し上げる次第です。

伊藤瑠美氏「武士研究の現状と課題―2000年代以降の議論を中心に―」

No.9719

 下(>>No.9718)の件、さすがに誰も教えてくれませんね。むしの良すぎるお願いでした。

 このところ、博多・伊豆・宮島・直島など、夏休み中、各地に旅行をされた方たちから沢山お土産を頂いています。ありがとうございます。
 今日頂いたのは「恋忘れ貝最中」と「杓子煎餅」。前者は直島の崇徳院にちなんだ最中とか。最中はゼミの初日までもちませんから、3回生3人と頂いてしまいました。悪しからず。

 なお、3回生と合議(謀議)の結果、『玉葉』講読会の初回は24日(月)5講時(於、共同研)ということになりました。
 ちなみに、「もちもちぃんウォーク」や鎌倉見学の構想etcについても相談致しました。

 ところで、今月の大阪歴史学会の例会で、当ゼミ古参メンバーと親しい伊藤瑠美さんが研究発表をされるとのこと、同会のHPからコピーペーストさせて頂くと下記の通りです。
*******************************************
  日時:2012年9月21日(金)18:30~
    伊藤瑠美氏「武士研究の現状と課題―2000年代以降の議論を中心に―」
  参考文献
   ・野口実「「東国武士」の実像」(高橋修編『実像の中世武士団』高志書院、2010)
   ・山本隆志「東国武士論ノート」(同上)
  会場:大学コンソーシアム大阪
  終了後、報告者を囲んで懇親会を行います。奮ってご参加ください。
*********************************************
 参考文献に拙稿があげられたりしていて気になりますが、私は出席が叶いませんので、ぜひ(ゆかり深い)古参メンバーのみならず、現役メンバーも出来るだけ出席して下さるようにお願い致します(懇親会ではゼミの昔話もうかがえると思います)。

 中世前期の武士論については、研究者間の東西交流が研究対象の武士たちよりも少ないように思われますので、こういう機会は貴重だと思います。
編集:2012/09/13(Thu) 17:21

秋学期の『吾妻鏡』

No.9720

 夏休みを挟んで、後期の『吾妻鏡』は9月25日(火)に再開予定です。よろしくお願いします。
 講読範囲は以下の通りだったと思うのですが、間違っていたらすみません。

 日時:2012年9月25日(火)午後4時すぎ~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建仁四年(元久元年、1204)四月二十一日、五月六日・八日・十日・十六日・十九日、六月八日・十九日・二十四日・二十六日、八月三日・四日・十五日・二十一日、九月一日・二日・十三日・十五日、十月十四日・十七日・十八日、十一月四日・五日・七日・十三日・十七日・十八日・二十日・二十六日、十二月十日・十八日・二十二日の各条

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

 お知らせとお願い

No.9718

 京都は未だに真夏のような暑さが続いております。

 でも、もう9月も中旬。古代学協会の後期の講座の募集が始まったようです。↓
   http://kodaigaku.org/study/koza-koenkai/kodaigaku-koza/2012/kouki/kouki-goannai.html

 本日、ようやく本務の仕事を一つ片付けました。しかし、まだ夏休みの宿題が沢山のこっています。小学生の頃、家庭科の宿題を母親に手伝ってもらったことが思い出されます。

 ところで、昨年度に刊行された論文・書籍などで、自分の研究業績(発表された時期は不問)が引用されているものをリストアップして提出せよという書類が回ってきました。
 理系の研究者の方は、PCで検索をかけるとすぐに見つかるのだろうと思うのですが、日本史はそう簡単にはいきません。とくに国文学などの他ジャンルや地方史関係の研究誌などは、とても捕捉することができません。そこで、もしお気づきの情報がありましたら、お知らせ下されば幸いとするところです。引用論文の執筆者・タイトル・掲載誌名と巻号・発行年月日・該当ページなどの情報が必要ですが、一部でも構いませんので、宜しくお願い申し上げる次第です。

 頼朝は政子なんて知らなかった

No.9717

  流人時代の源頼朝、および頼朝挙兵以前の伊豆北条氏については、下記を御参照頂ければと思います。
【流人時代の頼朝】
  坂井孝一「源頼朝の流人時代に関する考察」(『創価人間学論集』5)
  野口 実「流人の周辺」(同『中世東国武士団の研究』髙科書店)

【頼朝挙兵以前の伊豆北条氏】
  杉橋隆夫「牧の方の出身と政治的位置」(上横手雅敬監修『古代・中世の政治と文化』思文閣出版)
  野口 実 「『京武者』の東国進出とその本拠地について-大井・品川氏と北条氏を中心に-」
       (京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』19号)
    同   「伊豆北条氏の周辺-時政を評価するための覚書-」(同 20号)
    同  「北条時政の上洛」(同 25号)

 それから、政子という名前が、頼朝や時政の死後につけられたものであったことについては、高橋秀樹『中世の家と性』(日本史リブレット、山川出版社)をお読み下さい。