京都女子大学に法学部設置

No.6797

 平成23年4月、京都女子大学に女子大としては全国初となる法学部が新設されることになりました。同時に短大は廃止して大学に統合されることになります。

 詳細は以下の報道を御参照下さい。
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009073100245&genre=G1&area=K00
 http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/news/2009/07/post_4271.htm

 ※ 『御成敗式目』とか中世の法社会史を勉強したい、という法学部の学生さんが当ゼミに入ってくれるようになると嬉しいのですが。

【追記】 京都女子大学からのお知らせ↓
     http://www2.kyoto-wu.ac.jp/detail.cgi?target=0&news_id=467

称名寺裏山・・・から6年半後のおめでとう。

No.6794

 基礎教養科目の採点が済みました。持ち込み不可の論述形式をとると、講義内容の理解や読書量などが答案に直截に反映されます。
 世上よく「格差社会」と言われますが、答案もまったく同様。同じ京女の学生なのに、この差は尋常ではありません。それにしても、「こんな優秀な学生さんがいたのか」と感嘆してしまうような素晴らしい内容の答案が予想外に多く、その点では安心させられました。また、新鮮な発想から学ぶべき所も多々ありました。

 ◇ 一昨日、入学センターから出張講義の依頼があったとの連絡を受けました。10月ということなので、お引き受けしました。今回は熊本の高校から。福岡の中村学園女子高校、昨年の佐賀県の唐津東高校についで九州では三校目です。

 ◇ 後期のゼミ史料講読会の日程ですが、目下、以下のような案が出ています。
   『吾妻鏡』治承四年:月曜日Ⅲ講時
   『吾妻鏡』宝治二年:火曜日Ⅲ・Ⅳ講時~
   『小右記』長和四年:木曜日Ⅱ講時
 『小右記』の参加者の御都合など未確認なので、まだ流動的要素があります。
 何か要望があればお知らせ下さい。

 ◇ 2003年2月末に実施した鎌倉ゼミ旅行の際に、案内役をかってでて下さった、私の大学の後輩といえば、ゼミ古参メンバーはすぐに思い出されると思います。まだ思い出さない方は、「称名寺裏山?の行進」といえば、記憶が鮮明に甦るでしょう?
 その彼から結婚の御報告をいただきました。ほんの少し前にもゼミ古参メンバーの結婚のお知らせをしたばかりですが(>>No.6786の追記)、こういう慶事はいくら続いても結構なことですね。
 お相手は東北の自治体で活躍されている考古学の研究者。「とにかく研究しなさい」と言ってくれているとのことで、うらやましいカップルが誕生したよう様子です。
 ほんとうに、おめでとうございました。
 平泉と鎌倉の研究が一体となって、素晴らしい成果が期待できそうですが、ぜひ京都への目配りもお忘れにならないようにお願いしたいところです。

後期ゼミ日程.

No.6795

 後期のゼミ史料講読会の日程ですが、参加者の都合により、以下のように変更されました。
 2回生の大倉さん・今井さん、御迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いいたします。

  ① 『小右記』長和四年:月曜日Ⅲ講時
  ② 『吾妻鏡』宝治二年:火曜日Ⅲ・Ⅳ講時~
  ③ 『吾妻鏡』治承四年:木曜日Ⅱ講時

 なお、それぞれの講読会の実施についての世話役ですが、①は大谷さん、②は岩田君、③は山本さんにお願いしたいと思います。
 後期授業開始の週から実施ということに致しましょう。

『小右記』講読会

大谷久美子
No.6796

なかなか我々の日程の都合がつかず、野口先生ならびに『吾妻鏡』ゼミの方々に御迷惑をおかけしてしまいました。
たいへん申し訳ありません。

また、『小右記』講読会の世話役の件、恙なく勤め上げられるよう精進して参りたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

各講読会とも後期授業開始の週から再開とのこと。楽しみにしております。
『小右記』講読会の再開日、場所および講読範囲は以下のようになります。

日時;9月14日(月)13時~
場所;野口先生研究室(L校舎3階)
講読範囲;『小右記』長和四年五月二日条

後期から講読会参加を希望される方がいらっしゃいましたら、どうぞ気軽においでください。

わが庵は都の辰巳、風ぞ吹く、世を宇治山と・・・.

No.6798

 大谷さん、修論もあって大変だと思いますが、宜しくお願いいたします。
 国文や建築史の院生の方と一緒に史料を読むと、たいへん勉強になります。
 多くの参加者を見込んで、共同研究室を借りておきたいと思います。

 ◇ >>No.6794で御紹介した研究者のカップル。はやくも御入籍の情報が届きました。
 明日は奥様の地元でお祝いの会が開かれるとのこと。末長いお幸せを祈ります。

 ◇ 本日は宇治に落雷・突風・豪雨がかさなりました。
 テレビのニュースを見ていたら、当家からほんの200~300メートルほど南のところにあるゴルフ場のコンクリートの柱が折れた映像が映っていてビックリ。当家の近隣でも庭木の倒れたお宅がありました。
 
 1993年の夏に鹿児島で経験した災害とは比べものになりませんでしたが、異常気象はよそ事ではないようです。

 落雷のためにPCの中の情報はすべて消去され、家の中に吹き込んだもの凄い突風は、物の見事に、これまで書きためておいた原稿を、みんなどこかへ吹き飛ばしてしまいました。
・・・・・・・というのは真っ赤な嘘です。

 もう8月になってしまいました。原稿(すでに締切の過ぎた原稿もありますが)の締切は、確実に近づいてくるのです。

古文書学会見学会

元木泰雄
No.6792

 以前にご案内した古文書見学会の詳細が決まりましたのでご案内申し上げます。
 今回は、資料館の都合もあり、参加者は40名までに制限されておりますので、飛び入りは固くお断りします。また、先に口頭などで参加の意思をお伝えいただいた方も、あらためてご連絡をお願い申し上げます。

              日本古文書学会

 この度、上島有先生のご解説を承りながら、中世の檀紙を中心に東寺百合文書を閲覧するという見学会を、下記の要領で実施いたします。奮ってご参加下さい。
なお、参加ご希望の方は、葉書に住所、氏名、所属、連絡先、会員・非会員の別などを明記の上、下記の申込受付先までお申込み下さい。


ただし、今回の見学会は定員40名とさせていただき、
先着順とさせていただきますのでご承知置き下さい。


            記
日 時:平成21年8月20日(木)13:30~16:00頃会 場:京都府立総合資料館
 〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-4
   (・ 075-723-4831) (交通):京都市営地下鉄 烏丸線・北山駅下車(・出口)

集 合:京都府立総合資料館入口(13:15受付開始)
参加費:会場整理費として300円を徴収します。

内 容:中世の檀紙を中心とした東寺百合文書の見学
※参加者は、上島先生の「檀紙について 上・中・下」 (『古文書研究』第33・34・35号)に事前に目を通して
おいて下さい。また、お持ちの方は「中世の紙の分類とその名称」(私家版)もご覧下さい。)

申込受付先:〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
       京都大学大学院人間・環境学研究科
元木研究室宛

【申込受付締切:8月11日(火)必着でお願いします】

秋の 古文書学会見学会

元木泰雄
No.6799

 10月の古文書学会見学会の予告です。
 10月17日土曜日、京都国立博物館で「日蓮と法華の名宝―華ひらく京都町衆文化―」の展示を見学致します。
 『立正安国論』など、名品が目白押しだそうです。詳細は下記をご参照ください。
  ↓   ↓   ↓ 
 http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/korekara/index.html

 当日は13時より、京都国立博物館の土曜講座が開催され、古文書学会顧問の中尾尭先生のご講演が予定されております。
 ご講演を承った後、文書の見学に移る予定です。
 なお、土曜講座の会場は京都女子大J校舎です。
 ご予定ください。

学期末の採点は、世紀末の祭典のごとし

No.6791

 昨日(27日)のラボール学園の日本史講座。
 5月25日の振り替え、しかも悪天候ということで、受講者はだいぶ少ないだろうと予想していたのですが、案に相違して教室は満席。
 受講の皆さんは高齢の方が多いのですが、やる気満々。
 単位とか資格とかとは無関係の純粋な向学心は中高年にこそ期待できるのではないかと思いました。
 授業の終わりには、かならず盛大な拍手を下さる。本当に有難いことです。
 世に言う宇治川合戦のうち、承久の乱以外はフィクションが多いという話をして、佐々木高綱と梶原景季の宇治川先陣譚から歴史に興味を持たれたという方に、ちょっと寂しい思いをさせてしまったようです。

 本日(28日)、Ⅲ講時は基礎演習Ⅰの最終回。
 全員しっかりとレポートを提出してくれました。これで解散は寂しいところですが、あと3年半の大学生活でどれだけ成長してくれるか楽しみにしています。
 Ⅴ講時は期末試験。
 答案に「フロイトが・・・云々」と書いている人がいたので、そんな話はしたことがない。何のことかと一瞬戸惑ったのですが、あの宣教師の「フロイス」と間違えたようです。採点に悩むところです。

 ゼミの帰り、いつものように岩田君から貴重なお話をうかがうことが出来ました。お陰様で、ある単語が頭の中でグルグルと渦を巻いております(笑)。

ですよね~

No.6793

 やはり野口先生もある単語にとりつかれてしまいましたか。むべなるかな。

 それはさておき、09'前期の火曜日の『吾妻鏡』も昨日(7/28)で終了となりました。今期も講読会を支え続けてくださった参加者のみなさんに御礼申し上げます。火曜日の『吾妻鏡』の時間は参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 後期はいつからリスタートとなるかまだ決めていませんが、とりあえず以下の範囲から読むことになります。

 範囲:宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

いよいよ前期もおしまい。付、明日の予定

No.6789

 今日は本来5月25日に予定されていた京都勤労者学園「日本史講座」の講義があります。新型インフルエンザによる休講の補講です。
 承久の乱の際に高辻京極の邸で幕府京都守護伊賀光季が討たれた事件を取り上げます。講義はすでに、中世末まで進んでいるはずなので、かなり時代を遡ることになります。
 
 さて、本年度前期火曜日の授業は明日でおしまい。Ⅲ講時の基礎演習Ⅰはレポート提出。各報告の評価表の提出もお忘れなく。レポートの表紙はL校舎エレベーター前に置いてあるものを使って下さい。ただし、提出先は私に直接です。
 Ⅴ講時の基礎教養科目B25は筆記試験。既にお知らせしてあるとおり、持ち込みは不可。学生証を忘れないようにして下さい。

 夏休み期間中の史料講読会・研究会について、何か希望があればお寄せ下さい。『紫苑』第8号への投稿希望についても同様です。

京女の夏、『紫苑』の夏

No.6790

 夏休みに入ってしまう前に、昨年度(第7号)の『紫苑(しおん)』の投稿規定を参考までに再掲します。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

やる気になりさえすれば。

No.6788

 このところ、ゼミメンバーの「やる気」が目立ちます。

 金曜日の『吾妻鏡』では、2回生の山本さんが富士川合戦について記録の所見を読みたいということで、予習をふまえて一人で『山槐記』を読破。
 一方、建築史の山口さんは鶴岡八幡宮にも関心を広められたようで、研究室から境内発掘調査の報告書まで借り出して行かれました。『紫苑』に何か書いていただけるでしょうか?
 さらに、岩田君も来月の大阪歴史学会中世史部会の例会報告を引き受けられた由。
 それから、これはお知らせが遅れてしまったのですが、学習院の大学院に進学した伊藤さんは、さる19日に静岡大学で開催された「日本文学協会第29回研究発表大会」の中世部会で「『和田宴』考」というテーマの研究発表をなされました。
 みなさんの<元気>にあやかりたいものであります。
 
 今週は試験あり、レポートの提出ありで、実質的に前期の最終週ということになります。
 
 ☆ 髙橋昌明先生より、 >>No.6783で紹介させて頂いた御高論「六波羅幕府という提起は不適当か-上横手雅敬氏の拙著評に応える-」(『日本史研究』563)を御恵送いただきました。
 「幕府」とは何か。近年の武士論における実証的成果を前提に、東国国家論や王権論も踏まえて再検討しなければならない段階に来ているのかも知れません。
 「六波羅幕府論」については、関東や東北の研究者の御意見をうかがいたいところです。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 学振研究員の小原嘉記先生より、御高論「平安後期の任用国司号と在庁層」(『日本歴史』735)と共著の御高論「「東大寺大勧進文書集」の研究」(『南都佛教』91)を御恵送いただきました。
 前者については>>No.6786で紹介させて頂いたとおりです。この論文の「おわりに」の「雑色人層は京との接触を断続的に有しており、地方勢力の結集ということが彼らの主要ベクトルであったわけでもない」という指摘は、平安末期の地方「武士」の存在形態にも敷衍できる重要な指摘であると思います。
 後者からは、鎌倉前期における東国有力御家人の西国守護補任に関する新知見を得ることが出来ました。
 小原先生に、あつく御礼を申し上げます。

広島大学大学院下向井研究室の学生募集

No.6786

 広島大学の下向井龍彦先生より、大学院の学生募集についての御案内と掲示の御依頼をいただきました。以下、*****の枠内に原文のまま告知させていただきます。
**********************************************************************
 広島大学大学院教育学研究科下向井研究室(SHIMOKEN塾)で平安時代史の研究しませんか

広島大学大学院教育学研究科では博士課程前期の学生を募集を行います。
出願期間 2009年8月4日(火)~10日(月)
受験日時 2009年9月9日(水)英語
           10日(木)午前:専門科目、午後:口述試験
 [募集要項]には次のように書かれています。
 学校教育と生涯学習社会のつながり及び生涯発達を視野に収め,各発達段階における地理歴史・社会科学認識の形成過程と論理を,教育現場でのフィールド・リサーチを中心とした科学的手法を用いた研究によって解明し,これらの研究を踏まえて社会認識の教育的意義や教育方法,内容等に関する研究・教育を展開します。
 [募集要項]を読んだだけでは、とてもここで日本史の研究ができるとは思えませんが、「内容等に関する研究」のなかに、実は日本史の研究も含まれているのです。
 私の研究室(SHIMOKEN塾)で仲間達と一緒に奈良平安時代史(王朝国家論)の研究をしてみようか、という人、是非、受験してみて下さい。現在、塾生は、教育学部・文学部の院生・学生など10数名。

院生以上の塾生の研究テーマは、
「平安時代対外関係史/平安時代国家財政論」(広島大学研究員)
「平安時代の祭礼と武士」(文・D3)
「平安時代の勝負儀礼と舞楽」(教・D2)
「院政・鎌倉期の摂関家と藤氏長者儀礼」(教・M3)
「平安時代の国衙と郡司」(教・M2)
「平安後期大宰府の裁判機能」(教・M1)

受験科目
英語(全専攻共通)。25点に満たないと不合格。英和辞典持ち込み可。
専門科目
社会科教育学・日本史

詳しくは下向井に問い合わせて下さい。
======================
下向井龍彦
広島大学教育学部社会認識教育学講座
〒739-8524 東広島市鏡山1-1-1
Tel & Fax 0824-24-7065(直通)
E-mail shimoken@hiroshima-u.ac.jp
======================
****************************************************************************
 下向井先生には、咋夏、宮島で開かれた古代史サマーセミナーで大変お世話になりました。また、その場で下向井研究室の実力の程も、存分に認識させていただきました。
 当方のゼミ出身者もお世話になっております。当ゼミ、本年度は4回生がいないのが残念です。

○ 昨日、『日本歴史』第735号が届きました。その巻頭論文である小原嘉記「平安後期の任用国司号と在庁層」は、武士論を考える上でも意義深い成果だと思います。いわゆる在庁クラスの有力武士の成立事情が、在地からの視点だけからではなく捉えられています。
 ちょっと時期的にズレがあるかも知れませんが、先年、岩田君が『古代文化』第59巻第1号に発表された「武士発生史上の院宮王臣家・諸司-富豪層との関連について-」で主張されたことが思い出されました。
 武士論も幕府論も、あらたな視角から、従来の枠組みを再検討すべき段階に来たようです。

【追記】 おめでたい話を「追記」に書くというのは失礼かとは思いますが、とりあえずの内輪のお知らせということで。
 本学史学科卒業後、関西圏の国立大学の院に進学され、修了後、高校の教師をされている(ここまで言えば誰か分かりますよね)当ゼミの古参メンバーから、結婚が決まった旨のお知らせをいただきました。
 お相手は、古参メンバーならよく御存知の方、もちろん日本中世史研究者(若手の期待の星)です。
 おめでとうございます!!

受賞のお祝いと授業の訂正。

No.6785

 今春本学家政学研究科修士課程を修了された満田さん(現、京都大学大学院工学研究科DC・昨年度まで当ゼミに参加)が日本建築学会「優秀修士論文賞」、同じく家政学部生活造形学科を卒業された山口さん(現、家政学研究科MC・今年度から当ゼミに参加)が同「優秀卒業論文賞」を受賞されました。いずれも、川本先生の研究室における御研鑽の成果です。
 お二人とも、本当におめでとうございました。ますますの御活躍を期待しています。

 この際、こんなに素晴らしい学生・院生を輩出している川本研究室のイベントをあらためて御紹介したいと思います。→>>No.6778を御覧下さい。

 > 基礎教養科目B25受講者諸姉
  本日(21日)の講義の際、永平寺について「富山県」に所在していると申しあげましたが、もちろん「福井県」の誤りです。
  こんな初歩的な誤りをし、しかも授業後に気づくなど、何とも情けない限りです。

おめでとうございます

No.6787

 満田さんと山口さんには『吾妻鏡』の時間に、見落としがちな建築関係の記事についていろいろと教えていただいております。そんな火曜日の『吾妻鏡』の次回は以下の通りです。

 日時:2009年7月28日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)十二月十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年はじっくり読んできましたが、そろそろ宝治二年に入ろうかとしております。宝治二年が終われば【普及版三巻】もおしまいです。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、夏の前に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。次回は参加者がちょっと少なそうなので初めての方もお気軽にお越し下さい。

征夷大将軍を首長としない幕府はありか?

No.6783

 蒸し暑い毎日が続き、体調の管理がなかなか大変です。
 今年は新型インフルエンザによる休校の影響で、京大を除く京都の大学は授業時間確保のために学期が長くなっています。
 したがって、普段なら夏休みの期間に設定されている研究会など、なかなか出席が叶いません。

 ちなみに、本日は日本史研究会中世史部会で、大会共同研究報告準備会(報告者 佐伯智広氏 、報告 「中世前期の皇位継承と王家領」)がありますし、24日には大阪歴史学会の中世史部会例会で、生駒孝臣氏「鎌倉幕府の成立と畿内武士社会の変容」という報告が予定されています。

 ところで、昨日、『日本史研究』563が届きました。これに研究展望として、髙橋昌明「六波羅幕府という提起は不適当か-上横手雅敬氏の拙著評に応える-」が掲載されています。
 御意見を聴取したいと思いますので、歴史専攻のゼミ関係者は読んでおいて下さい。

 ○ 『研究紀要』に発表する共同研究成果の論文ですが、長村君と私の共著で承久の乱における宇治川合戦をテーマにしたものを纏めることになりました。

今日の報告、明日の予定。

No.6784

 平家政権=「六波羅幕府」。
 しかし、もし研究者の合意を得ることが出来たとしても、学校教育の現場はさぞかし混乱するだろうと思います。

 「海の日」の大学。午前中からA地下が大繁盛しています。一方、付属の小中高は夏休みに入っていますから、教職員駐車場が空いていて助かります。

 地域限定だとは思いますが、最近、京都女子大学のTV・CMが放送されるようになりました。天気予報のバック映像で学内各所・サークル活動などが紹介されています。

 さて、明日(21日)ですが、Ⅲ講時の基礎演習Ⅰは、これまでの全報告をふりかえっての総括を行います。全員の報告レジュメと評価表を持参のこと。
 Ⅴ講時の基礎教養科目「女性の視点から日本中世の歴史を考える」の今回のテーマは「中世の仏教と女性-「女人ナニノトガヽアル、男子ナニノ徳カアル」-」。
 やや専門外の話に越境致します。

 【追記】 上の書き込みをした直後、愛知の野口君がお見えになりました。
     同じ教育現場にいる山本君と会って話しがしたいと言っていました。
     クラス担任一年目の夏休み。私にはちょうど30年前のことでした。
     気持ちがよく分かります。

海の日の次の『吾妻鏡』

No.6781

 前回はご案内も出さないまま当日を迎えてしまい、参観者の皆さんを混乱させてしまいました。またちょっと遅いですが、次回のご案内です。 

 日時:2009年7月21日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)十月八日・十八日、十一月一日・十一日・十四日・十五日・十六日・十七日・二十三日・二十七日、十二月八日・十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年は「宝治合戦」の記事など重要な記述が多いのでじっくり読んできましたが、そろそろ宝治二年に入ろうかとしております。宝治二年が終われば【普及版三巻】もおしまいです。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、夏の前に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

海の日当日の『小右記』

No.6782

 今日は祇園祭山鉾巡行の日。八坂神社周辺のお店は、さぞかしの忙しさだと思います。

 例によって、20日「海の日」は、多くの私立大学では通常授業が実施されるのではないかと思います。本学も同じ。
 授業があるのならば、ゼミもある。『小右記』講読会、実施致します。
 「娑婆」で御活躍、あるいは国立大学のみなさまはお休みだと思いますので、宜しければ一回だけでも、ぜひご参加下さい。
 範囲は、長和四年四月三十日条の後半(古記録本17ページ3行目)からです。
 時間は13:00より。場所は教授室(たくさんお見えの場合は共同研究室を借ります)。
 
 本日の『吾妻鏡』(治承四年)の講読対象は「富士川の合戦」でした。平家の大軍が一人残らず敗走したのと同様に、先月の公開講座の時、お土産にいただいたお菓子が、ついに一つ残らず消滅致しました。なぜか、金属製の箱まで見あたりません。
 2回生は頼朝軍か、はたまた甲斐源氏か?無敵です!