僭越な話
No.6673
昨日の『吾妻鏡』講読会には、久しぶりに青木さんが参加されました。時の移ろいは速く、この日の講読会に出席していたメンバーとは全員初対面でした。
青木さんは目下、歴史学入門講座の実行委員をつとめておられ、その用向きもあっての来学でした。
じつは今年度の歴史学入門講座の講師のうちの一人を、私がお引き受けすることになったのです。歴史学入門講座を担当される先生というのは研究者として一流であるとともに、第一線で活躍されている方でなければならない。そういう基準からすると、私など埒外の存在であることは明白なのですが、もろもろの事情から、御依頼をいただく結果になったようです。
「御依頼を頂いたからには・・・」というのが、基本的な私のスタンスです。それに、青木さんからの御連絡がじつに丁寧で礼節に叶っていたこともありましたので、身の程をわきまえずにお引き受けした次第です。
青木さんには、これからまた当ゼミの方にも参加して頂ければと思っています。
ちなみに、歴史学入門講座の講演テーマですが、学部生対象であることや一般の来聴者のことも考慮して、「平清盛と東国武士」にしようと考えています。従来見過ごされていた平家の東国支配の問題と東国武士の在京活動について、史料活用の問題など、初学者に役に立つような内容を織り交ぜながらお話しし、これまでの東国武士認識に再検討を加えることが出来ればと思っています。
青木さんの御用が済んだのを見計らうようにして、花園大学4回生の井島さんが来室されました。井島さんは昨年度、キャンパスプラザで開講された単位互換科目の受講生です。卒論で安房の戦国大名里見義弘の室となった青岳尼を取り上げることを考えておられるので、その関連資料のコピーをとりに来られたのです。
京都の大学の図書館には、けっこう関東で刊行されている文献が架蔵されていないようです。私の研究室には『鎌倉』『三浦古文化』『市史研究横須賀』『千葉県の歴史』『千葉県史研究』『千葉史学』などがあります(一部に欠号あり)。御活用下さい。
いずれにしても、井島さんの卒論が実り多きものとなることを期待しています。
☆ 京都府立総合資料館の大塚活美先生より、御高論「奉納石造物に歴史を読む-宇治市西部の神社歩きから-」収録の『南山城・宇治地域を中心とする歴史遺産・文化的景観の研究』(京都府立大学文化遺産叢書第1集,京都府立大学文学部歴史学科)を御恵送いただきました。当方における昨年度までの共同研究テーマに関連する内容で、たいへん有り難い資料です。
大塚先生にあつく御礼を申し上げます。
※ >>No.6669で御紹介した古記録を読む会編『小右記註釈 長和三年正月』ですが、実費頒布可能とのことです。
青木さんは目下、歴史学入門講座の実行委員をつとめておられ、その用向きもあっての来学でした。
じつは今年度の歴史学入門講座の講師のうちの一人を、私がお引き受けすることになったのです。歴史学入門講座を担当される先生というのは研究者として一流であるとともに、第一線で活躍されている方でなければならない。そういう基準からすると、私など埒外の存在であることは明白なのですが、もろもろの事情から、御依頼をいただく結果になったようです。
「御依頼を頂いたからには・・・」というのが、基本的な私のスタンスです。それに、青木さんからの御連絡がじつに丁寧で礼節に叶っていたこともありましたので、身の程をわきまえずにお引き受けした次第です。
青木さんには、これからまた当ゼミの方にも参加して頂ければと思っています。
ちなみに、歴史学入門講座の講演テーマですが、学部生対象であることや一般の来聴者のことも考慮して、「平清盛と東国武士」にしようと考えています。従来見過ごされていた平家の東国支配の問題と東国武士の在京活動について、史料活用の問題など、初学者に役に立つような内容を織り交ぜながらお話しし、これまでの東国武士認識に再検討を加えることが出来ればと思っています。
青木さんの御用が済んだのを見計らうようにして、花園大学4回生の井島さんが来室されました。井島さんは昨年度、キャンパスプラザで開講された単位互換科目の受講生です。卒論で安房の戦国大名里見義弘の室となった青岳尼を取り上げることを考えておられるので、その関連資料のコピーをとりに来られたのです。
京都の大学の図書館には、けっこう関東で刊行されている文献が架蔵されていないようです。私の研究室には『鎌倉』『三浦古文化』『市史研究横須賀』『千葉県の歴史』『千葉県史研究』『千葉史学』などがあります(一部に欠号あり)。御活用下さい。
いずれにしても、井島さんの卒論が実り多きものとなることを期待しています。
☆ 京都府立総合資料館の大塚活美先生より、御高論「奉納石造物に歴史を読む-宇治市西部の神社歩きから-」収録の『南山城・宇治地域を中心とする歴史遺産・文化的景観の研究』(京都府立大学文化遺産叢書第1集,京都府立大学文学部歴史学科)を御恵送いただきました。当方における昨年度までの共同研究テーマに関連する内容で、たいへん有り難い資料です。
大塚先生にあつく御礼を申し上げます。
※ >>No.6669で御紹介した古記録を読む会編『小右記註釈 長和三年正月』ですが、実費頒布可能とのことです。