明日(7日)の「基礎演習Ⅰ」

No.6654

 現社1回生基礎演習Ⅰ(野口担当)履修生の皆さんへ

 先週予告したように、明日は京女周辺の史跡散歩を行います。
 13:00に出発しますので、それまでにL校舎3Fエレベーター前にお集まり下さい。
 ○ ここで、現代社会学部教務委員会からの「Mapping Contemporary Society 2009」の訂正書類(2枚)を配布しますので、必ず受け取って下さい。

 史跡散歩のコースは、附属小・中の間の道を北上して渋谷通りに出、西に下って馬町十三重の塔(伝・佐藤継信・忠信兄弟墓)跡)を見学、それから馬町交差点を左折して積翠園(平重盛邸庭園跡想定地)・妙法院、さらに西に下って方広寺大仏殿跡・方広寺鐘楼(「国家安康、君臣豊楽」の銘文のある大釣鐘)・豊国神社を回り、国立博物館の脇から七条通りを渡って三十三間堂前に出て、後白河天皇陵を見学。智積院前から女坂を上って新日吉神社に寄り、京女に戻る-というルートをとる予定です。
 たいした距離ではありません。桜は満開です。

 なお、メール送信を忘れている方は早々にお願い致します。

【追記】
 ☆ 関西学院大学の西山克先生より、御高論「室町時代宮廷社会の精神史-精神障害と怪異-」収録の東アジア恠異学会編『怪異学の可能性』(角川書店)を御恵送頂きました。
 西山先生にあつく御礼を申しあげます。

 ☆ 広島大学大学院の渡辺誠さんより、御高論「日本古代の朝鮮観と三韓征伐伝説-朝貢・敵国・盟約-」収録の『文化交流史比較プロジェクト研究センター報告書Ⅵ』を御恵送頂きました。
 渡辺さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 滋賀県立琵琶湖博物館の橋本道範先生より、御高論「鎌倉幕府の裁判」(大山喬平編『中世裁許状の研究』塙書房)・「鎌倉幕府裁許状の歴史的位置-対問・勘判を引用する裁許状の広がりに注目して-」(同)・「東寺の裁許と裁許状-権門における鎌倉幕府裁許状の構成の受容-」(同)を御恵送頂きました。
 橋本先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 鶴見大学の伊藤正義先生より、御高論「武家の都・鎌倉を護る龍神Ⅰ-蒙古襲来の恐怖-」(鶴見大学文化財学会『文化財学雑誌』第4号)・「武家の都・鎌倉を護る龍神Ⅱ-蒙古襲来の恐怖-」(鶴見大学文化財学会『文化財学雑誌』第5号)を御恵送頂きました。
 伊藤先生にあつく御礼を申し上げます。

本年度「研究所公開講座」の御案内

No.6652

 本年度開催の「研究所公開講座」の全体テーマと講演の個別テーマが下記のように決まりましたので御報告・御案内申し上げます。

 ◇ 太平記の時代(シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 11) ◇ 

 講題   「南北朝内乱と祇園社」
 講師   神戸大学大学院人文学研究科教授 市澤哲氏

 講題  「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」
 講師  慶應義塾大学文学部准教授 小川剛生氏

 日時  6月27日(土)13時~17時
 会場  未定ですが、おそらく例年通り京都女子大学J525教室(J校舎5階)になると思います。
 
 なお、南北朝期は私の専門外ですので、司会の補佐役を京大大学院DC坂口太郎氏にお願いいたしました。

 >全国各地の研究者・院生の皆様 
  公開講座の翌日は、例年通りですと大阪歴史学会の大会開催日だと思います。
  これとリンクさせて、ぜひ関西に御出張下さい。

 ☆ 福島大学の伊藤喜良先生より、御高論「室町殿と治天の君-室町期の国家と王権をめぐって-」(『秋大史学』55号)と「最終講義・略歴・業績目録」(福島大学行政社会学会『行政社会学論集』第21巻第4号)を御恵送頂きました。
 伊藤先生はこの3月で御定年を迎えられましたが、4月から引き続き福島大学行政政策学類の特任教授をつとめられるとのことです。
 伊藤先生にあつく御礼を申し上げます。また、ますますの御活躍をお願い申し上げる次第です。            

初級編『吾妻鏡』講読会

山本みなみ
No.6653

 4月7日より、新学期が始まります。 
 遅ればせながら、初級編『吾妻鏡』講読会の日程が決まったのでお知らせします。
 参加者には一応個別にメールを送ったのですが、掲示板にも書き込みを。

 日時:2009年4月10日(金)2限目10:35~12:05
場所:京都女子大学L校舎3階 共同研究室
 範囲:治承四年九月八日条~

 新しいメンバーも加わるので、お互いよい刺激を受けつつ読みすすめられたらと思います。野口先生、昨年に引き続き今年度もよろしくお願いいたします。 

『紫苑』第7号が出来ました。

No.6649

 『紫苑』第7号、納品されました。
 内容は以下の通り。

 【論 文】
 延慶本『平家物語』における頼長・師長・・・田中裕紀(同志社大院DC・京女宗文研共同研究員)

 九条頼経上洛をめぐる政治構造―近衛兼経の宇治入りを関連させて―
                        ・・・岩田慎平(関学大院研究員・京女宗文研共同研究員)

 【研究ノート】
 かどで考―『蜻蛉日記』を手がかりにして―・・・江波曜子(本学文学部国文学科4回生)

 【特別寄稿】
 [追悼]米谷豊之祐先生を送る(付、伊勢平氏庶流に関する先生からの書信)・・・野口実

 【活動記録】
 見学記 二〇〇八年四月十九日
    宇治・木幡・・・井草温子・桒原香・船津丸幸起・山本みなみ(本学文学部史学科1回生)

 ※ 執筆者の所属は平成20年度のものです。

 >第7号編集者・執筆者各位
 執筆・校正、ありがとうございました。
 在京していない方と近々離京される方には、とりあえず本誌1部と抜刷2部をお送りしました。
 在京の執筆者およびゼミメンバーは、研究室で受け取って下さい。

 ☆ 鹿児島県立武岡台高校の林匡先生より、御高論「近世前期の島津氏系譜と武家相続・女子名跡」(『九州史学』第152号)・「島津吉貴と寺社」(『鹿児島史学』第54号)・「薩摩藩武家社会と女性-篤姫以前-」(鹿児島県立武岡台高等学校『研究紀要』第21号)を御恵送いただきました。
 近世武家社会における女性を考える上で、貴重な成果です。
 林先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 埼玉大学の清水亮先生より、御高論「「秋田城介」織田信忠考」(『懸樋抄』)・「南北朝期における在地領主の結合形態-越後国小泉荘加納方地頭色部一族-」(『埼玉大学紀要 教育学部』第57巻第1号)を御恵送いただきました。
 清水先生に、あつく御礼を申し上げます。

新年度も『吾妻鏡』

No.6650

 今年もまた『紫苑』が無事に世に出ましたことを嬉しく思います。編集・執筆等に従事していただいたみなさんに御礼申し上げます。
 また、今年度も『吾妻鏡』の講読会もよろしくお願いします。
 四月中はみなさんのご予定も一定しないようですから、不定期開催となってしまいがちですがご了承下さい。とりあえず来週はお休みで、その次のご案内です。 

 日時:2009年4月14日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:新年度初回ですので、資料はこちらでご用意します
    次回以降の範囲は以下の通りです。
    寛元三年(1245年)五月七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。「上級編」と銘打っていただいてはおりますが、基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

『吾妻鏡』講読会の開始時刻について

No.6651

 今年度前期、火曜日はⅢ講時に「基礎演習Ⅰ」で共同研究室を使いますので、開始時刻は14:45でお願い致します。

 『吾妻鏡』講読会ですが、新たに建築史専攻の山口さんが参加してくれることになりました。言わずと知れた満田さんの後輩です。禅宗建築を研究テーマにされているとのこと、御活躍を期待するところです。

 本日は、現代社会学部「基礎演習Ⅰ」メンバーとの初顔合わせ。なにしろ、一回生はとて~も元気です。こちらの耄碌ぶりが、いよいよ鮮明になるという次第。
 そういえば、ゼミ古参メンバーもこういう時代がありましたね。またしても、「ゆく川の流れは絶えずして・・・」の心境であります。
 先日、上洛された伊藤さんから頂いたお土産のケーキは、この後輩たちに供出させていただきました。瞬く間に無くなりました。

 新2回生の『吾妻鏡』講読会の日程調整、よろしくお願い致します。

「花の都」で牛若丸の奥州下りを考える

No.6644

 大学周辺の桜はまだ三分咲き・五分咲きですが、附属小学校の山桜は満開に近くなりました。先週末、清水寺・高台寺・醍醐寺などを回りましたが、桜の見頃は今週末くらいでしょうか。京女の入学式は満開の桜のもとで迎えられそうです。
 それにしても、京都は何処も観光客で溢れかえっていました。まさに「花の都」です。

 さて、いよいよ新年度直前ということとなり、寮生のみなさんも故郷から京都に戻ってこられたことと思います。新2回生は、成績を受け取ったり、オリエンテーションで忙しいかとは思いますが、明日の例会。比較的理解のしやすいテーマでありながら、水準の高い内容ですので、是非参加して下さい。大学における「研究」の何たるかを知る上で、とても意味あることだと思いますから。関心のありそうなお友達もお誘い下さい。
 ゼミメンバーに限らず、関西圏で軍記を専攻されている国文の方たちも是非どうぞ。
【例会案内再掲】
 日時:2009年3月31日(火)15:00~
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:藪本勝治氏(神戸大学大学院DC)
 報告内容:「諸文献に表れる牛若奥州下りとその助力者について
        -『義経記』巻第二「義経陵が館焼き給ふ事」の解釈-」
 参考文献:保立道久『義経の登場』第三章「青年期義経の人生環境」(NHKブックス、2004.12)
       兵藤裕己「日光山縁起と山民」(『国文学 解釈と鑑賞』1987.9)
       柳田国男「神を助けた話」(『定本柳田国男集 第十二巻』筑摩書房、初出1920.2)

※ 時間のある方は、例会の前に行われる『吾妻鏡』講読会にもご参加下さい。歓迎致します。

>広島の尻池さん・江波さん  そちらでも『小右記』が始動のようですが、おおいに頑張って下さい。

京都女子大学は入学式。

No.6648

 今日は京女の入学式。
 大学周辺の桜は七分咲きと行ったところでしょうか。ちょっと天候が心配です。

 新年度、京都のある大学には「歴史学部」が設立されるとのこと。画期的なことだと思います。
 若手と思っていた人たちの教授昇任の情報も。鏡のなかに白髪の老人の姿あり。さもありなん!

 京都でお花見の前に一読しておくと、一層興をそそられる論文を紹介します。
 高橋慎一朗「中世京都、「糸桜」のある庭園」(『日本歴史』第676号、2004年)

 昨日の例会は時期が時期だけに参加者は少なかったのですが、報告者に日本中世史学界の現況を知っていただけたという意味からも、充実したものであったと思います。
 新2回生も2名の参加がありました。その山本さんと船津丸さんからは美味しいお土産を頂きました。ありがとうございました。
 
 >短大の三輪さん 沖縄のお土産、確かに受け取りました。ありがとうございました。
 土産話の方も楽しみにしています。

 ☆ 奈良女子大学の前川佳代さんから、御高論「都市平泉の成立-飛鳥から平泉へ-」掲載の『第9回平泉文化フォーラム資料』(岩手県教委・岩手大学)を御恵送いただきました。
 前川さんにあつく御礼を申し上げます。

【追記】
 以前、当ゼミに参加されていた大谷大学の青木さんから奈良女子大学大学院に進学されたとのお知らせを頂きました。
 青木さん、おめでとうございました。
 所期の目的に向けて、さらなる御活躍を期待しています。

西園寺公経の吉田泉殿庭園遺構

No.6642

 昨日の『台記』研究会は、元木先生の御報告。
 いつものように蒙を啓かれること多大なものがありました。
 
 ところで、この研究会に出席された美川先生は、会の前に京大西部構内で発掘調査中の吉田泉殿跡で新たに検出された庭園遺構を見学されてきたとのこと。これについて、今朝の京都新聞に詳報が成されていました。↓
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009032600181&genre=G1&area=K00

 現地説明会は30日午後零時からとのことです。
 鎌倉時代を専攻されているメンバーは是非行ってみてください。

吉田泉殿庭園遺構&近衛邸跡の糸桜

No.6645

 現説に行って参りました。
 この場所は吉田泉殿の庭園の南端に当たる部分のようです。とすると、吉田泉殿の中心となる寝殿などは京大の西部講堂の辺りに比定されることとなり、おそらく地下遺構はすでに破壊されてしまったことでしょう。まことに残念。
 それにしても、吉田泉殿跡の一連の発掘調査を契機として、鎌倉時代の西園寺家に関する研究が深化することを期待したいと思います。
 現説の後、お出でになっていた元木先生・山田先生らとともに、「レストラン芝蘭」で昼食をとることが出来たのは幸いでした。記念写真もたくさん撮りました。
 その後、私は上洛中の高校以来の親友らと共に京都御苑を回って大学に戻ったのですが、御苑内にある近衛邸跡の糸桜の見事なことといったら形容を尽くせないほどでした。
 愛知の野口君がわざわざこれを見るために上洛する理由が分かりました。
 
 6月の公開講座、講演テーマなどが決まりました。追って告知したいと思います。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より、国文学研究資料館編『真福寺善本叢刊』第四巻に収録された先生御担当の「富楼那集 紙背文書」の翻刻および解題、御高論「中世美濃龍德寺の売券と在地社会-買主未記載の売券を中心に-」(『愛知学院大学文学部紀要』第38号)・「鎌倉後期の鎌倉・京都の交流-金沢文庫文書を通して-」(『鎌倉時代の喫茶文化』茶道資料館)を御恵送いただきました。
 福島先生にあつく御礼を申し上げます。

09年度学部・短大の担当授業

No.6641

 教務課より、四月からの授業担当について連絡がありましたので、お知らせしておきます(曜日・講時・前後期・対象学生・教室の順。なお、大学院の授業担当の予定は除いてあります)。

 火曜日 2  後期  特別科目講座1 単位互換履修生   キャンパスプラザ
            「『平家物語』と中世前期の京都」  

 火曜日 3  前期  基礎演習Ⅰ 現代社会学部1回生 C213(共同研究室に変更の予定)

 火曜日 5  前期  基礎教養科目B25 大学2回生   C406
            「女性の視点から日本中世の歴史を考える」

 火曜日 5  後期  基礎教養科目18  短大1回生   A403
            「源平内乱の時代を京都で生きた人たち」

09年度前期のゼミ講読会の時間設定

No.6643

◇ 院生主体の『吾妻鏡』、学部生主体の『吾妻鏡』(治承四年)を何曜日のどの時間帯に設定するか、共同研究室使用の必要上、早めに決めておく必要があります。

 前者については岩田君、後者については桒畑さん・山本さんを中心に参加メンバーの履修情報を集約して、候補の曜日と時間帯を知らせて頂くようにお願いいたします。

 新年度から参加する予定の方たち(新2回生)のお名前と連絡先は、追って桒畑さん・山本さんにメールでお知らせします。

◇ 『小右記』講読会については、継続を希望される方がおられれば、学外者も含めて参加者を募って下さい。もし、行うことになれば長和三年正月条を読もうと思っています。御連絡をお待ちします。

◇ 『紫苑』第7号ですが、月曜日に印刷屋さんにお出で頂いて、その場で四校校正を行いました。来月第一週末までには納品の予定です。極めて忙しい時期ですので、発送には暫く時間がかかると思います。早く読みたい人は取りに来て下さい。

次回は例会

No.6638

 桜の季節が訪れようとしています。年度の変わり目はなかなか予定も立てづらいことが多いですが、来週は普段の『吾妻鏡』に加えて例会も開催します。

 【ゼミ例会】
 日時:2009年3月31日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:藪本勝治氏(神戸大学)
 報告内容:「諸文献に表れる牛若奥州下りとその助力者について
        -『義経記』巻第二「義経陵が館焼き給ふ事」の解釈-」
 参考文献:保立道久『義経の登場』第三章「青年期義経の人生環境」(NHKブックス、2004.12)
       兵藤裕己「日光山縁起と山民」(『国文学 解釈と鑑賞』1987.9)
       柳田国男「神を助けた話」(『定本柳田国男集 第十二巻』筑摩書房、初出1920.2)


 その藪本さんのご報告の前に、いつもよりショートバージョンの『吾妻鏡』もやります。
 日時:2009年3月31日(火)13:00頃~15:00頃まで(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元三年(1245年)三月十六日・十九日・三十日、四月六日・二十一日・二十二日、五月三日・七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

義経の奥州下り

No.6639

 今年度のゼミ例会の開催は少なかったのですが、最終日に開催できることとなり、有り難く思っております。
 報告者の藪本君は国文学専攻の院生(DC)ですが、歴史学サイドからの意見を聞きたいとのこと。
 広く、国文学の軍記専攻の方や中世前期の武士論、平泉藤原氏に関心のある歴史学専攻の方たちの積極的な参集をお願い申しあげる次第です。
 新年度から2回生になるゼミメンバー諸姉は出来るだけ参加して下さい。良い刺激が得られることと思います。
 なお、参考になりそうな文献として、上横手雅敬編『源義経 流浪の勇者』(文英堂)と角川源義・高田実『源義経』(講談社学術文庫)を紹介しておきます。
 ほかに、数江教一『源義経』(アテネ新書)がありますが、入手困難なので、これは図書館でお読み下さい。

『吾妻鏡必携』の訂正について(お願い)

No.6636

 昨年、関幸彦先生と共編で吉川弘文館から出版させて頂いた『吾妻鏡必携』が重版の運びとなりました。
 誤記・誤植を訂正する、またとないチャンスです。入門者向けの本でもありますから、できるだけ完璧を期したいと思います。
 すでに執筆者には出版社から連絡があったことと思いますが、それ以外の読者の方々からも、広く正誤についての情報をお寄せいただければ有り難いと思います。
 また、私が御依頼した範囲の執筆者の皆さんにも、御担当以外の部分で誤りを発見されましたら、当方まで御連絡下さいますようにお願い申しあげます。
 締切は今週末(28日)ということで、EメールまたはFAXにてお願いいたします。

 野口宛のメールは上記赤い字で書かれた名前をクリックして頂ければ、送信できます。
 また、当方の研究室のFAX番号は、075-531-7221です。

 何卒、宜しくお願い申しあげます。

近藤先生の御編著『建内記註釈1』拝受

No.6633

 神奈川大学の近藤好和先生より、先生の御編著になる『建内記註釈1』(日本史史料研究会研究叢書4・B5版 89頁)を御恵送頂きました。大学院における演習の成果ということで、本文・訓読・大意・注解で構成されています。これから『建内記』ないしは中世の記録に取り組もうとする人には大きな指針となるものと思います。
 近藤先生にあつく御礼を申し上げます。
 複数冊いただきましたので、御指名の岩田君をはじめ、当ゼミで勉強している院生以上の方たちに配布させていただきました。

 ☆ 同志社大学大学院の雨野弥生さんから、「<翻刻>実相院蔵『扶桑蒙求私注』第六-「宇治記」「宇記」引用記事-」(『同志社国文学』第69号)を御恵送頂きました。
 雨野さんに、あつく御礼を申し上げます。

ありがとうございました&頑張ります!

山本陽一郎
No.6630

 昨日は、自分の激励会を催していただきありがとうございました。
また同じ古参のゼミメンバーである鈴木夫妻、田中さんにまで駆けつけてもらって本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
 
 このたび四月から地元の福井県で中学校の非常勤を勤めることになり、長らく住んでいた京都から離れることになりました。史跡好きの自分にとっては、少し残念です(泣)。
 
 もともと京都に来たのが、浪人をするために、1994年の3月頃の今ぐらいだったと思います。また一年間受験勉強かという暗澹たる気持ちと、憧れの京都に住めるという期待の気持ちで、上洛したのを今でも憶えています。今から考えると奇遇なのですが、その浪人生用の寮の場所が、京都女子大の近くの馬町にある河井寛次郎記念館辺りでした。今だから言えるのですが、息抜きと称して、友達と京都女子大の学園祭に遊びに行ったなどりしてました(もちろん大学生と称して・だから二浪したのかもしれませんが・その頃から京都女子大学とは縁があったのかもしれませんね)。その寮では、現在の野口ゼミのように、様々な地域から、様々な個性を持った学生が集まって、いろいろ大学受験の事はもちろん、人生や将来の夢、恋愛のことなど、語り合ったりして、ある意味、受験勉強以外の勉強をしていました。
 それから大学に入って、様々な方に出会いましたが、やはり一番劇的な出会いは、大学を卒業してからだと思います。シラバスで野口先生の講義内容を読んで、「面白そうだ」という気持ちで、院生の授業にもぐらせてもらったのが、そもそも野口ゼミ、そして神戸大学という、後の人生を決めた上で、本当にターニングポイントだったと思います。またお会いした当初、先生に名刺を渡されて、京都女子大学と聞いた時は、自分の京都生活の出発点だったので、何か運命めいたものを感じました。
 自分は、中公文庫の『日本の歴史』や他の歴史書などを読んで、石井進や土田直鎮、網野善彦、石母田正、永原慶二、上横手先生など、名前は知っていたのですが、その有名な先生方が研究史上、どういう位置を占めるのかが、先生の講義を聞いて、点と点がつながって、自分の中で氷解したのを憶えています。また当時の『吾妻鏡』講読会は、右も左も分からない状態で参加したのを憶えています。その内先生の紹介される本や論文を読むうちに、ますます中世、『大鏡』や吉川英治の『新平家物語』を読んでいたせいか、特に平安後期から鎌倉時代までの事に興味を持ち始め、結果的には大学院まで行き、歴史学を学ばさせてもらい、また野口ゼミでは、いろんな人達に出会い刺激を受け、在籍していた大学の五年間より、本当に濃密な時間を野口ゼミと神戸大学で過ごさせてもらいました。そして伊勢や鎌倉、熊野、九州、伊豆など各地の有名な史跡を巡るゼミ旅行も、本当にいい思い出です(熊野旅行では有名な遅刻事件をおこしましたが)。ただ惜しむらくは、もっと早く野口先生にお会いしたかったことです。多分学部の2回生で出会っていたら、迷わず日本中世史を専攻していたと思います。だから今の『『吾妻鏡』講読会や『小右記』講読会などにでている京都女子大の二回生さんが本当に羨ましい限りです。とにかくこの野口ゼミで学んだことを忘れず、四月からは頑張りたいと思います。
 
 もう一つ京都を去るのに残念なのが、京都みなみ会館や京都シネマのようなミニシアター系の映画館が福井には無いということです。特に京都みなみ会館などのような、過去の名作をリバイバル上映してくれる映画館も当然ありません(泣)。また関西の深夜では、たまに『キッズ・リターン』(北野武監督)や『魔界転生』(深作欣二監督)、『フルメタル・ジャケット』(スタンリー・キューブリック監督)、『機動戦士ガンダム・逆襲のシャア』、『さらばわが愛・覇王別姫』、『麦の穂をゆらす風』(両方の作品ともに、カンヌでパルムドール賞獲得)などの、過去の名作映画が普通に流れていて、それも見る事が出来なくなるかと思うと映画ファンとしてはかなり残念です(泣)。
 最後に余談ですが、現在『レッド・クリフ』とかいうわけの分からない映画が一応ヒットしているようですが、同じ中国映画なら、上に書いた『さらばわが愛・覇王別姫』は是非みてください。中国映画のナンバー1です。舞台は清朝末期から文化大革命までで、中国の伝統芸能である京劇の劇団員の愛憎劇と時代に翻弄される姿を描いた希に見る傑作映画です(ちなみにこれも大津会館でリバイバルでみました)。
 
 最後の最後に、おそらく先生が学生時代から愛用されていると思われる大事な研究史料である『吾妻鏡』を破ってしまうという大失態を犯してしまいました。本当に最後の最後まで御迷惑をおかけしてすいません。
 とにかく来年度は、京都で学んだ経験を活かして、また地元の福井で、自分を鍛える覚悟で頑張りたいと思います。

頑張れ!山本君

No.6631

 メッセージ、ありがとうございます。

 貴兄のように心優しき人が中学校の先生になってくれるというのは、本当に有り難いことだと思います。

 子どもたちに、歴史の面白さを伝えて下さい。ついでに映画も。

 福井は京都から、それほど遠くはありません。「芋粥」の利仁将軍の如く、しばしば上洛して下さい。

 ともあれ、御活躍を祈念いたします。

グローリーデイズ

No.6634

>山本さん
 遅くなりましたが火曜日は久しぶりにおいでいただいてありがとうございました。久しぶりに山本さんの長い書き込みを読むこともできてとても嬉しいです。
 山本さんとご一緒させていただいたのは、私が山本さんの主催される『吾妻鏡』の時間に伺うようになって以来のことですから、もうかれこれ五年になります。勉強の意義や目的のようなものすら持てずにいた私に、史料をじっくり読むことの大切さや楽しさを教えて頂いたのが、この『吾妻鏡』の時間でした。部屋の本棚で埃を被っていた国史大系の『吾妻鏡』を引っ張り出して参加するようになったこの時間は、史料を囲んで自由に意見交換ができるという一週間のうちで最も充実した時間でした。今でも『吾妻鏡』を素材にしてぽつぽつと勉強していられるのも、この出会いがあったからだと思います。

 『吾妻鏡』の時間以外にも、山本さんにはゼミ旅行などでもお世話になりました。とりわけ思い出深いのは、2006年3月に伊豆を訪れた際に、六地蔵-伊豆-京都の移動で私の拙い運転を助手席からサポートして下さったことでした。浜名湖のS.A.では人数分以上に運ばれてきた鰻丼をみんなで分けたり、意味もなく(?)熱海警察署の場所を教えて下さったり、修善寺ではみんなで足湯に浸かったりと、楽しい旅行をコーディネートしてくださいました。

 地上波の映画放送は観られなくなってしまうかもしれませんが、スカパー!なら日本全国たぶん支障なく観られると思いますから、余裕があればまた「時代劇専門チャンネル(「太平記」再放送中)」や「ファミリー劇場チャンネル(「春日局」放送中)」なども機会があればチェックしてみて下さい。

 福井での利仁将軍の如きご活躍をお祈りしております。私はとうてい「五位」には届きそうにない身分ですが、福井にお邪魔したときは腹一杯の芋粥をごちそうしてください。

 …そんな山本さんが創始された、次回『吾妻鏡』のご案内です。
 日時:2009年3月24日(火)13:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元二年(1244年)八月十六日・二十四日・二十九日、九月一日・二日・三日・十三日・十九日・二十八日、十月十三日、十二月七日・八日・二十七日
    寛元三年(1245年)正月九日・二十一日・二十八日、二月十日・十六日、三月十六日・十九日・三十日、四月六日・二十一日・二十二日、五月三日・七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。ご自身に合った勉強法を見つけていただけると思いますので、どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

24日の『吾妻鏡』講読会の会場について

No.6637

 24日は、いつも使用している共同研究室が宗教部関係の会議のため使用できません。
 会場はS校舎(L校舎の東隣)2階の教室に変更の予定です(おそらく、S213)。
 参加者はお間違えのないように、お願いいたします。