『吾妻鏡』の講読会に出たいが、出られないみなさんへ

No.20575

 当方のゼミでは毎週木曜日に『吾妻鏡』の講読会を開いていますが、時に平日でなければ参加したいという声を聴きます。仕事の都合や、遠方からお出でになられることを考えると土日の開講が期待されると思います。ちょうと、それにお応えできる講座が古代学協会(三条高倉の京都文化博物館の別館にあります)で企画されており、いままさに受講申込の受付中ですので、お知らせしておきます。受講料がかかりますが、講師は当ゼミの師範代。教室が重要文化財の建物の中にあり、しかも、かつて角田文衞氏の執務室だったところであることなどメリットは盛りだくさんだと思います。月一度なので、ほかの講座には、東京方面から通ってこられる方もおられるそうです。
 
講座名:『吾妻鏡』に見る鎌倉幕府と京都-建久六年記を読む-   
講 師:岩田 慎平 (立命館大学非常勤講師)
講義日時: 全5回 第2土曜日 15:00~16:30
     10/10、11/14、1/9、2/13、3/12

ほかの講座や申込方法など、詳しくはこちらを御覧下さい。
http://kodaigaku.org/study/koza-koenkai/kodaigaku-koza/2015/kouki/2015annai-kouki.html

 後期の開始にあたって、とくにゼミの皆さんへ

No.20574

 先にも御案内致しましたが、9月19日(土)の午後に開かれる「女性史総合研究会」の9月(第185回)例会>>>>No.20568。これは、とくに1回生のゼミメンバーに出席をお勧めします。
http://joseishi-sougou.digiweb.jp/regular_meeting.html
 報告者もコメンテーターも第一線の若手研究者ですし、いろいろ厳しい質疑が期待され、実際の研究の現場を垣間見る機会になると思います。こういう世界が面白そうだと思えれば、院進学を考えてもよいかも知れません。
 それから、中世史はもとより、国文で専攻の『平家物語』関連で修論執筆中の院生の方たちも、重大なヒントを得られたり、モチベーションを高められたりすると思いますから、ぜひに。人のネットワークも広がることと思います。

 後期のゼミの初回は17日(木)15時から。『吾妻鏡』講読会の予定でしたが、師範代から、下記の内容が提案されており、諒としたいと思います。
  ① 9/11(金)に開催予定のヒストリアの部会(下石くんご担当の書評会)のご報告
  ② 後期に向けての簡単なご相談
  ③ もしよろしければ、私の先月の海外旅行の話
③はきっと美味しいお土産つきだと思います。おそらくこれがメインになるのではないでしょうか。(笑)②については、1回生が『吾妻鏡』講読会以外の時間に集まる機会を設定できればと思っています。まず中田さん、下坂さんを中心に1回生の間で検討してみて下さい。

☆ 中世後期の文化史研究を牽引されている瀬田勝哉先生より、新刊の御編著『変貌する北野天満宮 中世後期の神仏の世界』(平凡社)を御恵送頂きました。
 大冊です。そして、先生の御高論の注に親子で名を挙げていたたいたことを嬉しく、光栄に思っています。
 瀬田先生に、あつく御礼を申し上げます。

宗教・文化研究所の懸賞論文を書きませんか?

No.20572

 なんだかこのところ「腹ふくるること」が多くてイライラしていたら、胃腸の具合は悪くなるし、鏡に映った自分を見ると本当に以前よりも更に腹が出てきたようです。「これじゃ、もしも私が鎌倉幕府の御家人だとしたら随兵役はつとまりませんね」、と残念がっております。まったく、当節は外見9割だそうですが。鎌倉時代も「容顔美麗」「容儀神妙」がポイント。この点については、師範代が『紫苑』の最新号に詳しくお書きになっておられます。

 ところで、そろそろ夏休みも終わりに近づいてきましたが、何か充実感に乏しいという方はおられないでしょうか?京女のメンバーに限りますが、そんな方は宗教・文化研究所の懸賞論文を書いてみては如何かと。審査の上、入賞者には賞金と賞状を贈呈いたします。締め切りは9月30日水曜日までです。
 詳しくは募集要項または、宗教教育センター掲示板、学内WEBをご覧ください。
 http://web.kyoto-wu.ac.jp/shukyo/01/20150618160000.html

 当方は、溜まりに溜まった原稿に追われつつ、講演の準備と論文集の校正を進めております。運動不足なので、上に書いたように、またしても体重増加の兆しを感じております。ズボンがきつくなると胃腸の具合が悪くなるという悪循環。情けないし、カッコは悪いし、困ったことです。

 7日の月曜日は、姫路市の市民会館大ホールで「源実朝」のお話しをして参ります。

 ☆ 三省堂出版にお勤めの雨野弥生さんから、御高論「『古今和歌集』二十七番歌詞書の地名をめぐって─遍昭の時代における西寺─」(同志社女子大学大学院『文学研究科紀要』15)・「「石橋」考─『梁塵秘抄』三一四番を中心に─」(『同志社国文学』82)ならびに多くの御研究の成果を御恵送頂きました。
「舟を編む」お仕事と御専門の研究の両立は大変だろうと思うのですが、見事に貫徹されておられる。頭が下がります。
雨野さんに、あつく御礼を申し上げます。
編集:2015/09/04(Fri) 17:13

九月、再開の『吾妻鏡』

No.20573

 八月はお休みをいただいておりました『吾妻鏡』も、京都女子大の後期日程開始に合わせて九月に再開させていただきたいと思います。
 今月は、木曜日は9/17(木)と24(木)、土曜日は9/26(土)に開催予定です。

 木曜日・土曜日の『吾妻鏡』講読会はいずれも、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します。
 秋からなにか新しいことをはじめてみようという方、夏のご見学の際になにかインスピレーションを感じられた学習院・愛知学院の皆様方など、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

 木曜日の初回は、後期に向けてのご相談や、夏の出来事についていろいろとお話ししましょう。 

◆次回の木曜日のご案内◆

 日時:2015年9月17日(木)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:後期に向けての諸事ご相談など
    (※以後の講読範囲は下記の通りです)
 範囲:『吾妻鏡』建保二年(1214)正月三日、二月三日・四日・十日・十四日、三月九日・十一日、四月十八日・二十一日・二十三日・二十五日・二十七日、五月七日、六月三日・五日・十三日、七月一日、二十七日、八月七日・十三日・二十九日、九月十九日・二十二日・二十九日、十月二日、十一月二十五日、十二月一日・二日の各条

 ※木曜日の『吾妻鏡』ですが、9月は17日(木)と24(木)に開催の予定です。

◆次回の土曜日のご案内◆

 土曜日にも『吾妻鏡』を開催しておりますが、こちらのほうは9月26日に開催の予定です。
 これまで“武士とはなにか”のようなテーマで史料を読んでおりましたが、参加者のみなさんが本格的に修論準備に入られますので、関連史料を適宜持ち寄って読解していきたいと思います。
 以後も参加者の都合を勘案しながら、月に一回か二回程度のペースで開催していきたいと思います。(※新たにご参加を希望される方は、野口先生か岩田まで、事前にご連絡をいただけると幸いです)。

 日時:2015年9月26日(土)14:00~
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:参加者の皆さんとご相談しながら、史料は新たにご用意致します

 「最近勉強してなさすぎではないかと地味に焦っています」という人はいませんか?

No.20571

 なにやら虚しさに苛まれている野口先生を尻目に、欧州視察旅行中の師範代は、
「フランクフルト旧市街」の穏やかな昼下がりを散策し、船でワインの名産地「リューデスハイム」から「ライン河」を下って、「ケルン大聖堂」にお参りし、 ウェーバーやアーレント、ハーバーマス等を輩出した「ハイデルベルク大学」や、かつてリュシアン・フェーブルやマルク・ブロックなども在籍した「ストラスブール大学」を訪れたりされているようで、嗚呼羨ましい。
 <師範代の外遊の様子は御本人のツィッターで報じられています。>

 さて、31日はいよいよ明後日。ちょっと天気が心配ですが、ともあれ、見学会に参加希望の方は、13時に清水五条駅の改札口に集合です。3月に青学の同窓会の方たちを同じコースで御案内したときには有能なアシスタントがついてくれましたが、今回も来てくれとは言えませんので、どなたか宜しく手伝って下さい。
 終了後、時間があったら、ちょっとゼミの今後のことを相談できればと思っています。

☆ 日本大学の関幸彦先生より、新刊の御高著『恋する武士 闘う武士』(山川出版社)を御恵送頂きました。
 関先生に、あつくお礼を申し上げます。

 ちなみに、私の新しい論文集の案内が出版社のサイトやamazonなどに出ましたのでお知らせしておきます。 こちらも御覧下さい。↓
https://www.facebook.com/pages/%E5%AE%97%E6%95%99%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E3%82%BC%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AB/214913758595920

 これからのゼミの予定

No.20570

 S校舎の駐車場も満車になることが多くなりました。後期への準備が始まったのだと思います。後期の授業は9月14日(月)から。これに合わせてゼミの史料講読会の再開はは17日(木)になりますが、それ以前にも集まる機会がありそうです。

  ◯ 8月31日(月) 学習院大学兵藤ゼミの六波羅・法住寺殿の跡の見学会。当ゼミメンバーからは、神戸大学大学院の斉賀さん・中桐さん、本学から下坂さん・川原さん・植村さんが参加。(まだ、受付可能です。メンバーのお友達も可)13時に京阪清水五条駅改札口に集合のこと。見学コースは>>No.20567を参照のこと。

  ◯ 9月7日(月)の午後に姫路城見学の計画があります。中田さんと下坂さんが参加予定。実際に行えるかどうか、まだ未調整です。参加希望の方は、上記お二人に連絡してみて下さい。なお、私は前日から姫路に滞在の予定です。 

  ◯ 9月19日(土)の午後に開かれる「女性史総合研究会」の9月(第185回)例会。これは、ゼミメンバーは出来るだけ参加しましょう。報告者は神戸女学院大学の栗山圭子先生で、テーマは「当腹について―「平氏政権」期の「家」・正妻・嫡子―」。詳細は>>No.20568を参照のこと。

 なお、1回生については、後期に『吾妻鏡』講読会以外の時間に集まる機会を設定できればとも思っています。1回生の間で検討してみて下さい。

 それから『紫苑』最終号の原稿締切も近づいています。これについては、いずれ編集長の岩田君(目下、欧州視察旅行中)から連絡があると思います。

 ☆ 神奈川県立歴史博物館の永井晋先生より、新刊の御高著『源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏』(中公新書)を御恵送頂きました。
 先年、当方のゼミの研究会でお話し下さったことを書かれたとのことです。
 永井先生に、あつくお礼を申し上げます。

 最後の夏休みももう終盤

No.20569

 8月ももうすぐお終いですね。ゼミの皆様におかれましては、それぞれの御予定を順調に消化されているでしょうか。
 当方、本日ようやく論文集の再校ゲラを出版社に発送することができました。師範代・副師範代にはいろいろお手伝いを頂き、ありがとうございました。これで、のこすところは論文2本と講演資料の作成。31日に予定されている学習院大学兵藤ゼミの史跡見学の際の資料はすでに作成済みです。20部作成してありますので、もしお暇な方はまだ受け付けられます。
 9月7日のことについては、1回生の方で方針がお決まりでしたらお知らせ下さい。
 それにしても、31日といい7日といい、一番心配なのは私自身の体力かも知れませんね。
 参加できなかった21日の古文書見学会とか、元木先生の研究室旅行のことなど、またお話しをうかがうことを楽しみにしています。ちなみに、師範代は本日、関空から欧州視察に旅立たれたはずです。また、ゼミの時間にたくさんの写真を見せていただくのが楽しみです。
 だんだん、夏休みも残り少なくなってきましたが、いろいろ締め切りの重なっている方や修論執筆中の方、身体を壊さないことを前提に、楽しみながら頑張りましょう。 
 
 ☆ 高松の野中寛文先生より、御高論「我拝師山の成立から西行の歌集まで」掲載の『西行学』第6号を御恵送頂きました。
 野中先生にあつくお礼を申し上げます。 
 野中先生に屋嶋などを御案内いただいたことを思い出して、また讃岐に行きたくなりました。

「平氏政権」期の「家」・正妻・嫡子

No.20568

 8月31日の六波羅・法住寺殿跡の見学会ですが、兵藤先生にお尋ねしたところ学習院大学の御一行は例年より少なく11名とのことです。となると、総勢は20名弱でしょうか。移動距離が長く、車の通行する狭い道を歩きますので、適切な人数かと思います。

 それから、女性史総合研究会の9月(第185回)例会では栗山圭子氏(神戸女学院大学)が報告されます。これは、当ゼミメンバーにとっては好適な勉強の場となりそうです、挙って出席し、おおいに質問・発言して下さい。会の詳細は下記の通りです。

  日 時:  2015年9月19日(土) 13:30~17:00
  報 告:  栗山圭子氏「当腹について―「平氏政権」期の「家」・正妻・嫡子―」
  場 所:  ウイングス京都
     〔地下鉄烏丸御池駅(5番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20番出口)下車徒歩約5分〕.

☆ 馬の博物館の長塚孝先生より、御高論「武蔵原氏と上足立郡」(『地方史研究』71)を御恵送頂きました。
 長塚先生に、あつく御礼を申し上げます。

【追記】☆ 国立歴史民俗博物館の田中大喜先生より、新刊の御高著『新田一族の中世』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 田中先生に、あつくお礼を申し上げます。

【追々記】 上記、女性史総合研究会におけるコメンテーターは、佐伯智広君がつとめて下さるそうです。

31日の六波羅・法住寺殿跡の史跡散歩について

No.20567

 夏休みも、もう後半に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 明日は元木先生から御案内を頂いた古文書学会の見学会がありますが、ゼミメンバーのみなさんにおかれましては、ヨーロッパ旅行を筆頭に、それぞれ所属のゼミや研究室、あるいはサークルの旅行や合宿などもあって御多忙のことと思います。

 さて、これはゼミのイベントという訳ではありませんが、すでにお知らせしたとおり、8月31日に学習院大学文学部の兵藤裕己先生のゼミの皆さんを六波羅・法住寺殿跡へ御案内致します。
 せっかくの機会ですから、ゼミメンバー・関係者のみなさんにも参加を呼びかけたいと思います。資料を用意しますので、参加希望者は私に連絡してください。
 これまで、参加を確認しているのは、本学の下坂さんと、神戸大学(院)の中桐さん・斉賀さんの3名です。

 当日の予定ですが、以前Facebookの宗教・文化研究所に書いたとおり、13時に京阪の清水五条駅に集合。六条河原→六道の辻(珍皇寺・西福寺は余裕があれば)→六波羅密寺→ 平家六波羅亭跡(泉殿跡・池殿跡など)→河合寛次郎記念館(中には入らず)→方広寺跡(豊臣関係ですが)→大仏殿跡(同)→豊国神社(同)→耳塚(同)→ 京都国立博物館・三十三間堂(自由見学と休憩1時間程度)15時頃再集合→後白河天皇陵→法住寺南殿園池跡→最勝光院跡→今熊野神社(解散16時すぎ頃)。というほぼ半日の日程になります。

 資料は、こちらで作っておくつもりです。もしかしたら、お手伝いをお願いするかも知れませんが、今のところ大丈夫そうです。
 なお、参加される方は、髙橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所』(文理閣)に目を通しておけば、大変勉強になり、見学の効果が倍増することと思います。
 ともあれ、参加希望者は早々に連絡をお願い致します。

 中世戦記研究会開催のお知らせなど

No.20566

 昨日(18日)は1回生のメンバーと宇治の史跡を歩いてきました。詳報はFacebookの方を御覧下さい。
https://www.facebook.com/minoru.noguchi.39
https://www.facebook.com/pages/%E5%AE%97%E6%95%99%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E3%82%BC%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AB/214913758595920
 次は、31日に学習院大学の兵藤先生のゼミ御一行を六波羅と法住寺殿跡に御案内いたします( >>No.20466および>>No.20454参照。13時に京阪清水五条駅に集合の予定です)。神戸大学大学院のお二人も参加して下さる由。ほかに参加希望の方がおられましたら御連絡下さい。現役以外の方も大歓迎です。
 9月7日に私は姫路で講演を致しますが、その日の午後、姫路城の見学をしようという計画も1回生との間でしています。

 それから、中世戦記研究会の事務局を担当されている秋田大学の志立正知先生から、次回研究会について御連絡をいただきました。日時、研究発表担当者が決まったそうです。

 日時:10月24日(土) 13:30~18:00
 研究発表:(文学)鈴木啓子氏 (史学)山本みなみ氏

 輪読担当者および会場については、まだ未定とのことですが、会場は東京都内の大学になると思います。山本さんには、御多忙の所申し訳なかったのですが、私の推薦でお引き受け頂きました。『吾妻鏡』の史料性に関わる御発表になるものと期待しています。
 交通費がかかりますが、何らかの調査、どこかの見学とリンクさせて、ゼミメンバー・関係者が参加されることを期待します。

 東大寺には正倉院、東山には焦燥人!

No.20565

 昨日で夏季休業期間が終わったので、研究室に来て原稿を書いています。
 原稿のタイトルは「十二世紀の千葉氏」。一般市民を対象にした自治体の刊行物に掲載されるものですから、力を入れると分かりにくいものになってしまいますし、説明しすぎると冗長になってしまう。ボランティア原稿ですが、なかなか気を遣います。これを早く片付けないと月末締め切りの定期刊行物の原稿に取り掛かれません。

 今日の京都は少しばかり気温が低いのですが、湿度は高くて、窓の外ではときどき大雨が降っています。明日の宇治散歩は気温も湿度も低く、それでいて雨も降らないという、さわやかな天候のもとで行いたいものです 。
 それにしても8月も、もう17日。みんなで焦りましょう。