台風18号

No.10066

 台風について御心配を頂き、ありがとうございます。
 現時点(9:40)では、当地はすでに雨もおさまって平穏を取り戻しております。拙宅は、藤原道長の葬地背後の高台に位置しますので、交通不便ながら、水害の危険は少ないところです。

 なお、大学は授業日ですが、「安全に授業を実施することが困難なため、本日1講時及び2講時の授業を休講とします。なお、午前10時までに回復すれば、3講時からの授業は実施します」とのことです。
 大学HPで御確認ください。

 交通機関も不通の所が多いようですから、学生のみなさんは、無理をしないように、くれぐれも安全第一に行動してください。

  時期「尚早」× ・ 「焦燥」○

No.10065

 <念のために再掲>「基礎演習Ⅱ」(1回生)・「演習Ⅱ」の履修者(2回生)へ

  みなさんが研究対象として希望している「地域振興」・「京都の歴史」・「社会教育」研究の観点から、下記のように、
博物館見学を実施します。
 
 日時:2013年9月21日(土)13~15時
 見学先:京都文化博物館(中京区三条高倉 地下鉄烏丸御池駅から徒歩3分)
 現地集合・現地解散
 
 「基礎演習Ⅱ」(1回生)・「演習Ⅱ」の履修者(2回生)と合同で行います。カリキュラムに基づくものではありませんから、自由参加です。
 ただし、人数によって見学形態を考えますので、参加希望者は、9月15日(日)までに、野口までE・メールでお知らせ下さい。

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 昨日は午後、名古屋に元木先生のお話を聴きに出掛けました。運良く、往きの新幹線で元木先生と御一緒。よもやま話に花を咲かせていると、あっという間に到着。
 ゼミ関係者では洛南の先生がお見えでした。それから、師範代の先輩や、国学院の院生の方もお出ででした。

 お話はやはり、髙橋昌明氏の六波羅幕府論に触れるところが多く、出掛けた甲斐がございました。いつものように熱の入ったお話の後、司会の松薗先生から御指名を頂いたので、大番役と家人制の問題や「京武者」の範疇など、つまらない質問をさせて頂いたのですが、そんなことより、もっと幕府論についての議論に資するようなことを申し上げればよかったかと反省しております。

 通説では一族の結束が唱えられている平家一門内部の不協和音について、元木先生はすでに御高著でも鋭く指摘されていますが、これはやはり治承・寿永内乱の理解に重要なポイントであることを再確認させて頂きました。私は近年、通説のような鎌倉幕府成立の画期性の強調に疑問を持つに至っているのですが、はたして頼朝が鎌倉に定住する必然性があったのかどうか、そんなことをもう一度考えて見る必要を感じました。
 なぜ治承・寿永内乱が起こったのか、またあらためて考えてみる、よい機会を与えて頂いたと思います。元木先生にあらためて感謝申し上げる次第です。

 これらのことについては、また19日の後期初回のゼミの時間にでも御報告したいと思います。師範代の課題とされていることにはお役に立つことでしょう。
 週明けが、再刊される論文集の再校と『研究紀要』掲載論文の提出締切ですので、私はまた焦燥の中にあります。

古文書学会見学会のご案内

元木泰雄
No.10062

 お久しぶりです。下記の要領にて、日本古文書学会見学会を開催いたします。
 今回の見学会は、長村君のご尽力で実現しました。当日は長村君による解説もございます。
 ふるってご参加くださいますようにお願い申し上げます。
 なお、新聞でも話題となりました俊寛の書状は展示替えのために拝見できませんが、新たに紹介される平重盛・頼盛等の書状が拝見できます。

 日時 10月14日月曜日・祝日
     17時~19時 受付は16時45分から
 場所 京都文化博物館
     集合場所は2階コネクションホール  参加費 500円プラス展示室入場料
 「陽明文庫の名宝」展を見学致します。
 『御堂関白記』、『兵範記』紙背文書(平重盛・頼盛書状)など

 参加ご希望の方は、ハガキに会員・非会員、御所属を明記の上、下記まで申し込みください。10月7日(月)必着でおねがいいたします。
 宛先 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室」

私からも参加のお誘い。

No.10063

 元木先生、お知らせありがとうございます。
 京都文化博物館は私のかつての職場でもありますし、また、長村君の解説も楽しみですから、ぜひ参加させて頂きたいと存じます。
 当日、京都女子大学は授業日ですが、見学会の時間は遅いので、学生諸姉もお誘い合わせの上で、ぜひお出でになるとよいと思います。

 ちなみに、明日は名古屋の中世史研究会の大会で元木先生の御講演があります>>No.10056。きっと「六波羅幕府論」についても論及して下さることと思いますので、私も聴講にうかがうつもりです。


 ◎ 先にお知らせしたように>>No.10060、現代社会学部「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」履修生対象の見学会は今月21日(土)に予定しています。参加希望の受付は15日までですので、御連絡はお早めに。
 人数によっては入館料の負担の必要が無くなります。
 
 よろしければ、研究所ゼミメンバー・関係者のみなさんもどうぞ。

【追記】 師範代は明朝、関空に到着の予定とのこと。Happy Flight!でありましょう。
【追々記】 師範代は14日8:00ころに到着したKLMで無事に御帰国の由。まさしくHappy Flightだったみたいですよ。
編集:2013/09/14(Sat) 10:27

秋学期からのご案内-次回の『吾妻鏡』-

No.10064

 あっというまに“夏休み”も終わってしまいました。先生方にとっては「休み?なんですかそれは?」という心持ちだったのではないかとお察しいたします。

 さて、少しの間オランダ・ベルギー・ドイツなどを廻る旅行に出掛けてまいりまして、本日さきほど帰国致しました。やはり『日本の蒸し暑さは世界屈指』を実感しました。

 もちろん準備はできているのですが、秋学期初回の『吾妻鏡』は夏の出来事の情報交換といいますか、今後の予定も含めていろいろお話し合いをすることに致しましょう。
 若干ですがおみやげもあります。

 日時:2013年9月19日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:秋学期に向けての試運転

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。夏休み後に再開する段になっても一向に夏の気配が消えませんが、そんな季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」(野口担当)の教室について

No.10061

 そろそろ学生諸姉も夏休み気分を完全に払拭された頃かと存じます。
 学問の秋。気合いを入れて取り組んで下さい。

 いよいよ来週から後期の授業が開始されますが、上記の演習はともに、1回生前期の「基礎演習Ⅰ」の時と同様にL校舎3Fの宗教・文化研究所共同研究室で行いますので、お間違えのないように。

 なお、研究所ゼミの史料講読会の再開は19日です。後期から新たに参加を希望される方は、直接お出で頂いても構いませんが事前に御連絡下さった方が助かりますので、宜しく。

現代社会学部 後期「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」(野口担当)履修者のみなさんへ

No.10060

 みなさんが研究対象として希望している「地域振興」・「京都の歴史」・「社会教育」研究の観点から、下記のように、
博物館見学を実施します。
 
 日時:2013年9月21日(土)13~15時
 見学先:京都文化博物館(中京区三条高倉 地下鉄烏丸御池駅から徒歩3分)
 現地集合・現地解散
 
 「基礎演習Ⅱ」(1回生)・「演習Ⅱ」の履修者(2回生)と合同で行います。カリキュラムに基づくものではありませんから、自由参加です。
 ただし、人数によって見学形態を考えますので、参加希望者は、9月15日(日)までに、野口までE・メールでお知らせ下さい。
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☆ 広島大学の下向井龍彦先生より、御高論「「腰縄」「面縛」論争と歴史学の方法-松本政春氏「軍団兵士と『腰縄』再論-下向井龍彦氏の批判に接して-」を読んで-」(『続日本紀研究』400)・「平清盛音戸瀬戸「日招き」開削伝説の形成と浸透」(『芸備地方史研究』282・283)を御恵送頂きました。
 下向井先生に、あつくお礼を申し上げます。

 【追記】Facebookに重源ゆかりの栢ノ森遺跡(京都市伏見区)の写真を載せました。

  便りのないのはよい便り

No.10059

 夏休み中のゼミメンバー。荒天で交通機関が大混乱しているのをものともせずに列島を移動したり、欧州遠征を企てるなど、様々な障害に立ち向かい、進取の精神を貫いて元気いっぱいの様子。
 老輩も見習わないといけません。ゴホゴホ。
 しかし、このところ偏頭痛はするし咳はとまらないし・・・・。
 そろそろ、後期の準備も始めなければなりません。

 ☆ 東京都足立区で長く文化財行政に携わっておられる加増啓二先生より、新刊の御高著『戦国期武蔵の戦乱と信仰』(岩田書院)を御恵送頂きました。
 加増先生とは千葉在住の頃に「千葉氏」の縁で知己を得ました。とても誠実な方で、論文の行間からも、そのお人柄が伝わってきます。
加増先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 群馬県立太田東高校の須藤聡先生より、御高論「近世前期西上州の漆年貢についての一考察-鬼石領を中心に-」(『群馬歴史民俗』34)・「「厩橋」と大胡郷」(『ぐんま地域文化』39)、ならびに御高論「宇都宮朝綱と下野守源義朝」掲載の『武尊通信』132号を御恵送頂きました。
 須藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

 Septmber♪

No.10058

 いろいろな歌がありますが、私は竹内まりやの歌を思い出します。

 さて、大学は、前期の追試期間だというのに、もうすでに後期モード。小中高の教職員と兼用ということもあるのですが、駐車場は殆どいっぱいの状態です。
 阿波の武士団に関する原稿は進んではいるのですが、途中で校正の仕事などが入るので、中断すると元に戻るのに時間がかかり、後で読んでみると同じことを書いていたりするので困ります。
 そこで教訓「論文執筆はお若いうちに」。なにしろ、体力とモチベーションです。

☆ 学習院大学史料館の木村真美子先生より、御高論「大覚寺義俊と近衛家-将軍足利義晴と朝倉孝景との関係を中心に-」(『室町時代研究』3)・「解題 太政大臣上表次第」(『内閣文庫所蔵史籍叢刊 古代中世篇』第五巻)・「口絵解説 鳳輦及唐車写真絵葉書」(『日本歴史』774)ならびに先生が作成に協力された『実隆公記紙背文書花押署名総覧(公家武家編)』(東京大学史料編纂所研究成果報告2012-8)を御恵送頂きました。
 木村先生に、あつく御礼を申し上げます。

 【追記】 東京大学の呉座勇一先生より、御高論「永享九年の「大乱」-関東永享の乱の始期をめぐって-」(『鎌倉』115)を御恵送頂きました。
 呉座先生に、あつく御礼を申し上げます。

 後期の研究所ゼミと現社「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」について

No.10057

 今日で8月もおしまい。後期授業の再開も近いので、秋の予定などについて連絡させて頂きます。

 ○ 研究所ゼミ(毎週木曜日15時~終日)
 すでに岩田君が書き込んでくれたように>>No.10049、9月19日(木)から史料講読会を再開します。 場所は京都女子大学L校舎 3階 共同研究室。午後3時から終日。
 基本は『吾妻鏡』の講読ですが、個別の研究発表(卒論や修論の事前発表も含む)や『紫苑』の編集、史跡見学会などのイベントに関する相談の時間にも充てたいと思います。
授業の都合に合わせての途中参加も可能です。

 秋に実施することの確定しているのは、伏見区醍醐支所主催の「もちもちぃんウォーク」への参加。11月2日(土)に実施。下見会をその一週間前より以前に行います。
 ほかに、メンバー内で播磨浄土寺や近江安土などに出かける計画もあります。
 それから、神戸大学名誉教授で昨年の大河ドラマの時代考証を担当された髙橋昌明先生からの要請による浄妙寺・宇治陵方面の史跡散歩もありましたね。
 
 機関誌『紫苑』については、すでに編集長の池嶋さんが原稿募集の案内を書き込んで下さいましたが>>No.10040、積極的な応募を期待しています。


 ○ 「基礎演習Ⅰ」・「演習Ⅱ」(毎週火曜日Ⅲ・Ⅳ講時~)
  「基礎演習Ⅰ」は火曜日のⅢ講時、「演習Ⅱ」は同じくⅣ講時にL校舎3階の共同研究室で行います。Ⅴ講時以降も、自主的な活動の時間として研究室を利用出来るようにしたいと思います。
 すでに、ゼミ配属希望調査で何を勉強したいかうかがっていますが、最初の授業に、そのあたりを個別に話して頂いて、指導方針を決めていきたいと思います。
 歴史環境に基づく地域振興とか観光などに興味のある人は、上記の「もちもちぃんウォーク」に参加して下さい。また、授業時間以外に京都市内の史跡や博物館見学も積極的に実施したいと思います。
 研究所ゼミの活動と連繋させて、効果的な活動を行いたいと考えていますが、学生諸姉の積極的な取り組みが何よりも大切なことです。

  ※ 上記活動の実施にあたっては、私の旧職場で同僚だったり、研究活動の過程でお世話になった皆様に御助力を仰ぐケースが多々あると思いますが、何卒宜しくお願い申し上げる次第です。

 名古屋の中世史研究会大会に元木先生が御登壇

No.10056

 昨秋から半年ほど毎月通ったので、名古屋は少し身近な土地になりました。
 今年の中世史研究会の大会は、元木先生の平氏政権論がうかがえそうです。
都合がつけば、是非拝聴にうかがいたいところです。

 以下、中世史研究会のサイトからコピーさせて頂きました。
 《2013年度総会・大会》
  報告者:元木 泰雄 氏
  題目:「武士政権の成立―平氏政権の諸問題」
  日時:2013年9月14日(土)
  総会13:15~ 大会14:30~ (開場13:00) 
  会場:ウインクあいち 12階1203会議室
 (JR名古屋駅桜通口から、ミッドランドスクエア方面へ徒歩5分)

 卒論執筆、楽しんでますか?

No.10055

 本日、「成績帳票確認報告書」という書類を教務課に提出して前期の成績処理を終了しました。
 さて、これで阿波の武士団に関する論文に戻れるかと思いきや、「そうは問屋が卸さない」のが世の常なるもの。
 お盆前に送った校正ゲラが複数というか、ドサッというか、まとめて返送されてきました。
 一方、再校も済ませて、いつ刊行になるのか楽しみしていたものは、諸般の事情で期待していたよりもだいぶ先になってしまうなどという残念な話が伝わってきます。世の中、なかなか、思うようにはまいりません。

 その点、卒論に取り組んでいる4回生諸姉などは、今が執筆の佳境に入った頃で、楽しくて面白くて仕方がないのではないでしょうか。論文の執筆に取り組んでみて、ようやく学問のおもしろさに気がつき始める。
 いつも、秋になると「大学院にのこって、もっと勉強をしたいのですが・・・」という相談を受けることがあります。
 困るのは、ちょっと遅れ気味の人で、卒論提出の頃になってから面白くて仕方がなくなり、院進学を試みようとするのですが、もうほとんどの大学院で願書提出を締め切っているといったケース。
 大学生は、本人が目覚めると、ほんの半年くらいの間にとてつもなく実力を伸ばしたりしますので、本当に若さというのは羨ましいと思います。

 ちなみに、本日のお昼もA地下でカツカレー320円也。
 それから、Facebookに、青山学院大学文学部で非常勤講師として演習を担当したときの記念写真を載せておきました。野口は最初から「おじいさん」だったと思っている人は是非ご覧になってみて下さい。笑えると思います。