『紫苑』原稿募集のお知らせ

No.10040

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は『紫苑』の原稿募集についてのお知らせです。『紫苑』の第十二号に原稿を書いて下さる方を募集しております。積極的な参加をお待ちしております。

原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

『紫苑』の投稿規定も掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

締め切り:九月三十日
 備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

では宜しくお願いします。
編集:2013/08/06(Tue) 10:57

『紫苑』第12号と秋の史跡散歩の企画について。

No.10041

 池嶋さん、ありがとうございました。
 今年度も、編集長、よろしくお願い致します。

 今のところは、投稿希望の確認の段階ですね。池嶋さんの書いて下さった締切の9月30日というのは、その締切のことで、原稿そのものの締切ではありませんので、念のため。

 ところで、先日、昨年の大河ドラマの時代考証を担当された髙橋昌明先生より、木幡浄妙寺跡や摂関家の墓所の営まれた宇治陵周辺の史跡見学のリクエストを頂きました。今は季節が悪いので、地元の岩田君の御協力も仰いで、この秋にゼミの史跡見学会(史跡散歩)という形で実現をはかろうと考えています。「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」やキャンパスプラザの履修生にも声をかけるつもりです。
 すこし宇治も含めて半日くらいの日程になろうかと思います。
 具体的なことは、9月にゼミが再開されてから決定するつもりです。
 『紫苑』には、この史跡散歩の記録も載せたいですね。

 なお、その史跡散歩の休憩時、あるいは散会後に高橋先生の提唱される「六波羅幕府論」について議論するのも一興かと考えております。
 ちなみに、私は清盛の六波羅政権を「幕府」とみることには慎重な立場をとっております。
 結構、激論になるかも知れませんよ。 

  今日は昔の夏が帰って来たようだね。

No.10038

 昔、私が青山学院大学の史学科で演習を担当していたときのゼミ生だった菅沼君がFacebookに書き込まれた一言ですが、何だかとても心を揺す振られました。
 こんなセリフを吐いてみたいと思います。還暦を過ぎたオヤジの感懐です。

 ところで、そのFacebookにも書いたのですが、私の最初の論文集『坂東武士団の成立と発展』の再刊が実現する運びとなりました。来週はじめに、新版の初校ゲラと「再刊にさいしての「あとがき」」を出版社にお送りする予定。その後、索引が付され、校正を重ねたら刊行という運びになるのだと思います。どんな姿であらわれるのか楽しみです。
 ちなみに、「そんな本、見たこともないぞ」と言われる方も多いと思いますので、旧版の写真をFacebookに貼り付けておきました。
編集:2013/08/03(Sat) 18:12

あ~(採点終わったら)夏休み

No.10039

 頼家・実朝将軍期の振り返りをやっていましたが、サマーブレイクということで『吾妻鏡』講読会も一旦お休みをいただきます。いちどサラッと読んだところも、あとから読み直して考えてみると、いろいろ気付くことも多いようですね。

 再開は9月19日の予定ですが、その日はおもに夏の間の出来事などについての意見交換や、後期に向けての種々ご相談でも致しましょう。さらに余裕があれば、ちょっと読みましょう。

 日時:2013年9月19日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:秋学期に向けての試運転

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、再開する頃には秋を感じさせる季節になっていてほしいところですが、そんな季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

もう8月。現社1回生への期待&前期ゼミ史料講読会終了

No.10037

 「基礎演習Ⅰ」のレポート、全て提出されました。
 ゼミ発表の時、ちょっと突っ込み不足を感じていましたので、レポートの出来を心配していたのですが、読んでみると発表の時とは格段の差で、よくテーマを追いかけた内容になっており、なかなかの底力を感じました。

 本日で前期の研究所ゼミ史料(『吾妻鏡』)講読会は終了。とくに頼家政権期の公武関係について、史料の読みを深める中から浮かび上がるもの見えてまいりました。そして、「社会史」隆盛の時代に着目されていたことについて、別の側面から再評価してみる必要を認識することが出来たのも収穫といえると思います。
 牽引してくれた岩田君に感謝したいと思います。
 次回は9月19日の予定ですが、それまでの間に、また何か勉強会を企画することが出来ればよいと思っています。
 メンバーからの積極的な御提案をお待ちします。

 私は昨年度の研究所共同研究の成果をまとめる作業にかからなければなりません。とりあえず、12世紀末の阿波における最有力の武士田口成良(ただし「田口」は俗称)の存在形態について考えます。

 ☆ 青山学院大学の藤本頼人先生より、御高論「河川交通とその担い手-中世前期の吉野川を起点として-」収録の、小野正敏ほか編『水の中世』( 高志書院)を御恵送頂きました。
 御高論は中世前期における阿波国吉野川の交通をテーマにされているので、上記共同研究を進める際、大いに参考にさせて頂けるものと存じます。
 藤本先生に、あつく御礼を申し上げます。

 【追記】 
 ☆ 栃木県立博物館の江田郁夫先生より、御高論「応永の乱と奥州長沼氏-応永の乱後の奥州支配体制をめぐって-」(『栃木県立博物館研究紀要-人文-』30)を御恵送頂きました。
 江田先生に、あつくお礼を申し上げます。

8月10日~18日のご連絡について

No.10035

 ふだん連絡先としてご利用頂いている私のE・メールアドレスですが、今夏に京都女子大学で実施される受電設備点検及びサーバ機器の更新工事に伴い、下記の期間は終日、ご利用頂けなくなりますのでご注意下さい。
  日 程:平成25年8月10日(土)~8月18日(日)
この間のご連絡は、自宅PCのアドレス(学会誌などの名簿に掲載)宛でお願い申し上げます。

E・メール停止期間の訂正&高橋慎一朗先生の御新著拝受

No.10036

 上記の件について訂正の旨、大学からメールでの連絡がありました。

 すなわち、8月10日(土)は、停電のため全てのサービスが学内・学外を問わず利用できなくなりますが、当初11日から18日までの間利用できなくなる予定であったメールサービスは工事工程の見直しにより最大24時間の利用停止になったとのことです。

 日 時:平成25年8月11日(日)午前9時~翌12日午前9時まで
 (作業終了次第サービスを再開します)
 ただし、工事工程を分散させたため、9月上旬に再度利用停止を予定しているとのこと。
******************************
 ☆ 東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、新刊の御高著『北条時頼』(人物叢書 吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 多くの方が待望していた本です。
 私の恩師である貫達人先生にも、ぜひ読んで頂きたかったと思いました。
 うれしい、業績の御紹介もありました。
 高橋先生に、あつくお礼を申し上げます。

野口担当の「基礎演習Ⅰ」「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」履修者へ

No.10034


 本日締め切りの「基礎演習Ⅰ」のレポートですが、提出は私の研究室ドア横のBOXにお願いいたします。不在でも宗教教育センターの方にお預けする必要はありません。

 後期、「基礎演習Ⅱ」と「演習Ⅱ」の履修予定者のみなさんには、すでに後期の行事に関するメールを送信いたしましたので確認をお願いいたします。

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 研究所ゼミの機関誌『紫苑』第12号(来春刊行)に投稿を希望される方は、出来るだけ早々のうちに、編集長の池嶋さんか私にご連絡下さるように、お願いいたします。
 研究成果に限らず、近況、エッセイなど、日頃お世話になっている先生方や古参メンバーからの御投稿、歓迎いたします。

サイトアドレス変更告知のおねがい

No.10032

 急にドメイン名(サイトアドレス)の変更の必要が生じたため、御迷惑をおかけして申し訳ありません。
 アクセス数が一日あたりにして、10分の一ほどに減少しているので、諸連絡の徹底などについて心配致しております。

 Googleなどには、数日後に反映されますので、検索していただければ、アクセスはできると思いますが、ブックマークやお気に入りなどで登録されている場合には、変更が必要となります。
 お手数をおかけ致しますが、よろしく御対応下さいますようにお願い申し上げます。

 管理人の鈴木君からはFacebookで周知をはかって頂いておりますが、ほかに告知する手段もありませんので、お知り合いの間で、御連絡いただければ幸いとするところです。

 ☆ 愛知大学の山田邦明先生より、新刊の御高著『日本史のなかの戦国時代』(日本史リブレット 山川出版社)を御恵送頂きました。
 現代が、中世につながる時代が解体して、新しい時代が生まれる転換点にあたるという御指摘には、心底同感致しました。
 山田先生に、あつくお礼を申し上げます。

編集:2013/07/28(Sun) 13:23

闇の先に見える光明

No.10033

 世の中、「一寸先は闇」などと申しますが、この掲示板、最近は、アクセス数が急増して、書き込みの甲斐もあるものだと喜んでいたのですが、思わぬアクシデント。
 ところが、ものごとは表裏あるもので、こうした事態に、この掲示板をご覧下さっている諸姉兄がどのように対応されたのかを知ることで、情報への対応のあり方について学ばせて頂くことが出来ました。

 当方といたしましても、一応、対策としてFacebookに書き込んだり、アドレス帳を利用して日頃メールをやりとりしている方たちにはお知らせしたのですが(だいぶ戻ってきました。みなさん、結構、頻繁にアドレスを変えておられるようですね)、それに対する返信の中に、「すでに検索エンジンを利用して、新しいアドレスを割り出した」というものがあって驚かされました。どうやったのか、教えて頂きたいところです。

 この機会に、閲覧して下さる方が淘汰される結果になったことは間違いありません。しかし、「ちょっと面白いから」とご覧頂いている方々の存在も重要で、これまで、公開講座のご案内など、そのような方たちに向けての情報発信の場としても、(些か手前味噌ですが)お役に立てていた部分もあろうかと思いますので、その点はやはり残念です。

 というわけですので、HP・ブログ・ツィッター・Facebookなどを活用されている皆様には、ぜひ当方HPのアドレス変更の周知について御助力をお願い申し上げる次第です。

 大津雄一著『『平家物語』の再誕 創られた国民叙事詩』読了

No.10030

 先日、NHK出版の石浜さんからお送り頂いた大津雄一著『『平家物語』の再誕』。一気に読了致しました。

 西欧のもつ国民叙事詩を日本にも、ということで『平家物語』の叙事詩評価がはかられたというのは、まさに「騎士道」に対抗して創られた「武士道」と同じ。戦後も日本民族の独立を図るための英雄叙事詩として復活し、それにオーバーラップするように展開した国民的歴史学運動の中で武士の英雄化がはかられたという理解には納得。通説的な成立期武士論の陥穽について、これまでとは異なった見方を提示して頂けました。

 戦後歴史学の担い手として活躍された研究者(我々よりも一世代上の)の方たちからは、内乱期の事件や人物について、時に普段の理論的な言辞とは似つかわしくないロマンティックな認識を示されることがあるのですが、その理由もよく分かりました。もっとも、私なども同様なのかも知れませんが。

 それにしても、すでに21世紀も10年以上の歳月が経過したとはいえ、戦後の時期に至る多くの『平家物語』研究者の思想的評価を述べるのはかなり勇気の要ることではなかったのかと想像されます。

 私が国文学(軍記)の研究者の方たちに親しくして頂けるようになったのは、この20年ほどの間のことですが、歴史学の学会の大会が組合の集会の如くあるのに対して、国文学の学会の大会は宛も大企業の株主総会の如き様子で驚いたり、国文の世界では師弟関係が厳格であることや若い方たちが礼儀正しいことなどに遭遇し、その理由についていろいろ思いを巡らせておりましたが、そんなことにも回答を与えてくれたと思います。

 161ページに掲げられた石山徹郎による「国文学会の諸学派」は、今日の国文学研究者の色分けにも適用できそうで、参考になりました。同じ国文学の研究者といっても、かなりタイプの異なる先生方がおられて対応に窮することがありますので。
 近年の歴史学も、なんだかよく分からなくなって参りましたが、個々の研究者のスタンスは、国文学よりは分かりやすいのではないでしょうか。

 私は、若いころ、(幸か不幸か?)戦後歴史学とは外れたところで研究生活を送りましたので、「英雄時代論争」を知らず、その話題を提示した先輩の研究者から唖然とされた経験があるのですが、本書で、そのあたりの事情もよくつかむことが出来ました。

 近代軍国国家における国民教化の材料として『太平記』がいかに利用されたのか、また国文学の学界が歴史学ほど戦後に変化(反省)が見られないことなどについては、かつて同じ職場におられた中村格先生から御教示を頂いており、それらを踏まえて「近代国民道徳としての「武士」認識-軍国国家形成の前提-」(京都女子大学『現代社会研究』創刊号、2001年)なる拙文を纏めたこともあるのですが、この本に接して、またよい勉強をさせて頂くことが出来ました。

 いずれにしても、この本は武士論・鎌倉幕府成立史など中世前期の政治史を専攻する方には必読でしょう。いつまで経っても改まらない通説的認識(著者も指摘されていますが、昨年の大河ドラマのような)の背景がよく理解出来ると思います。

 私に課せられた課題は、やはりあくまでも基礎的な「事実」を解明していくこと、これに尽きると思いました。物語は「事実」に乖離するものですから、一部の国文学の研究者のお役にも立てるところがあるのではないか思うのです。
編集:2013/07/26(Fri) 01:15

『吾妻鏡』の夏物語

No.10031

 前回の告知で「8月は『吾妻鏡』もお休みさせていただく予定です。」と書いてしまいましたが、やります。開始時間をいつもより早める予定ですので、お間違えのないようお願い致します。

 日時:2013年8月1日(木)午後1時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、本格的な夏到来を感じさせる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 会うは別れのはじめなり。

No.10029

 今日は、先月17歳でこの世を去った当家の猫ペン(Pen)さんの四十九日にあたります。丸くなって寝ていた跡を見つけては寂しい思いをしていましたが、もう切り替えなければなりませんね。

 そして、今日は本年度の現代社会学部「基礎演習Ⅰ」の最終回。何人かは、後期の「基礎演習Ⅱ」でも御一緒できますが、これまた寂しい。メンバーの今後の活躍を期待しています。記念の写真はFacebookに貼っておきました。 

 ☆ 文教大学の中村修也先生より、新刊の御高著『戦国茶の湯倶楽部』(大修館書店)を御恵送頂きました。
 副題は「利休からたどる茶の湯の人々」。その人々には、鎌倉時代の金澤貞顕、そして平安時代に遡って菅原道真、さらには嵯峨天皇も。
 いつも乍ら、中村先生の守備範囲の広さには羨望を禁じ得ません。

 ☆ 伊豆の国市教育委員会の池谷初恵先生より、先般御案内を頂いた>>No.10009国立歴史民俗博物館の企画展「時代を作った技-中世の生産革命-」の図録を御恵送頂きました。
 池谷先生に、あつくお礼を申し上げます。

 2013年度 前期「基礎演習Ⅰ」最終回

No.10028

 後期の「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」の配属についてですが、野口担当はすでに受け入れを終了していますので、よろしく御了承下さい。

 前期の「基礎演習Ⅰ」は、明日で終了。みんなで全体の総括を行いたいと思います。
 レポートが完成している人は提出して下さい。「評価表」の添付もお忘れなく。

 ☆ NHK出版の石浜哲士さんから、石浜さんが編集を担当された、大津雄一著『『平家物語』の最誕 創られた国民叙事詩』(NHKブックス)を御恵送頂きました。
 中世武士論を研究する立場から裨益するところは多大。
 近代における軍記物の受容という点で、かつて同僚としてお世話になった中村格先生の御研究「天皇制教育と太平記」(『日本文学』45-3)や「『太平記』と小学唱歌」(『国文学 解釈と鑑賞』1991年3月号)を参照しながら、読み進めております。
 まさに、現在の「研究と教育」を取り巻く環境をも考えさせてくれる内容です。
 戦後歴史学に関して論及されている部分も興味津々。
 石浜さんに、あつくお礼を申し上げます。

 「禍根」やら「後の祭り」やら「岐路」やら

No.10027

 今回の選挙は、これからの日本にとって大きな岐路になりそうです。「戦争を知らない子どもたち」がオジイサン・オバアサンになってしまった今。
 高校生の時、世界史の先生が歴史の発展というのは螺旋状に考えるべきものだ、と語っていたことが思い出されます。

 日本経済の今後が懸念されますが、この本には厳しい予測が示されています。

 山広恒夫『2014年、アメリカ発「金融緩和」バブル崩壊が日本を襲う』 (2013/6/26 中経出版 、239ページ、 ¥ 1,470 )

著者は、私の大学以来の親友で、現在、ブルームバーグワシントン支局に勤務するアナリスト。彼の人生の転機は、大学4年生のときに単身シベリヤ経由で出かけたヨーロッパ旅行。実は私も同行する可能性があったのですが、国内引き籠もりの道を選択。私にとっても人生の岐路でした。

 いま、私が取り組んでいる校正ゲラは二つ。もう一つありましたが、先ほどポストに投函してきました。のこる二つのうちの一つは31年前に出版した最初の論文集の復刊用のゲラです。

『坂東武士団の成立と発展』

 この本のタイトルについて、最初は「坂東武士団の成立と展開」にしようと考えたのですが、いろいろ迷ったあげくに「展開」を「発展」に改めたことが思い出されます。

 閑話休題。
 「学校で政治のことを教えてくれなかったのに急に20歳になったから選挙に行けなんて無理よね」なんて言っている若いお方もおられますが、今回、意志を表明しておかなかったことに、後で自分自身として悔いを残すことにならないように。
 老婆心ながら。