文献史料からの「発掘」に正当な評価を
No.9713
今まで読んだことのある文献史料のなかに、私の研究にとって大変重要な事実が記されていたことを発見しました。
文献史料から意味のある事実を発見するには、それなりの知識・情報と問題意識がなければダメだと言うことを久しぶりに思い知らされた次第です。
だから、このようにして重要な事実を発見した先学の業績には敬意を払わなければならないということなのでしょう。先学(とりわけ在野の、あるいは地域史などに携わっておられた無名の研究者)がコツコツと史料を読み込んで発見した事実を、すでに活字化されている史料に書いてあることなのだから、「発見」には当たらないという素振りで、ひどい場合には、自分が初めて学界に紹介するかのような書き方で発表するようなケースも見られるようです。
こうした点について一部の歴史学者はあまりに無頓着に過ぎるように思えます。考古学者の態度に見習うべきでしょう。
なお、今回「発見」した事実については、来春刊行の京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第26号掲載の拙論に反映させる所存です。
☆ 都筑・橘木研究会代表の中西望介様から、御高論「村の成立と鎮守・小祠に関する基礎資料 都筑郡編」収録の『都筑・橘木地域史研究』を御恵送頂きました。
黒沢則博「秩父平氏中山氏とその周辺」・菱沼一憲「小机鳥山開発からみる地域と権力」といった坂東武士研究に裨益の大きい論文も収められています。
中西様に、あつく御礼を申し上げます。
文献史料から意味のある事実を発見するには、それなりの知識・情報と問題意識がなければダメだと言うことを久しぶりに思い知らされた次第です。
だから、このようにして重要な事実を発見した先学の業績には敬意を払わなければならないということなのでしょう。先学(とりわけ在野の、あるいは地域史などに携わっておられた無名の研究者)がコツコツと史料を読み込んで発見した事実を、すでに活字化されている史料に書いてあることなのだから、「発見」には当たらないという素振りで、ひどい場合には、自分が初めて学界に紹介するかのような書き方で発表するようなケースも見られるようです。
こうした点について一部の歴史学者はあまりに無頓着に過ぎるように思えます。考古学者の態度に見習うべきでしょう。
なお、今回「発見」した事実については、来春刊行の京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第26号掲載の拙論に反映させる所存です。
☆ 都筑・橘木研究会代表の中西望介様から、御高論「村の成立と鎮守・小祠に関する基礎資料 都筑郡編」収録の『都筑・橘木地域史研究』を御恵送頂きました。
黒沢則博「秩父平氏中山氏とその周辺」・菱沼一憲「小机鳥山開発からみる地域と権力」といった坂東武士研究に裨益の大きい論文も収められています。
中西様に、あつく御礼を申し上げます。