白金も黄金も玉もなにせむに、

No.8308

 しろがねも、くがねもたまもなにせむに、まされるたからこにしかめやも


  いよいよ明日は在学生のオリエンテーション、そして明後日から後期の授業が始まりますね。

 明日から試験という人もいますが、心穏やかに自信を持って臨んで来てください。

 私の方は、原稿の執筆がはかどらず、小学生の時の夏休み明け直前の状況と同じ有様です。家庭科の宿題は母親に手伝ってもらったりしたのですが、今はそうはいきません。
 
 現在、北条時政の上洛をテーマにした拙文を書いております。例によって奇を衒うばかり。
 
 院生時代のことだったと思いますが、貫先生に、執筆したばかりの論文について「(謙遜して)空論ですから」と申し上げたら、「空想でしょ?」と切り返されたことが思い出されます。

 校正、終わりましたか?

プレシーズンでございます

No.8309

 京都女子大学生の始動の早さに、毎年ながらびっくりしております。
 だってまだ「暑い」ですよ?

 私のほうは鋭意校正実施中ですが、
  “疑念はいつもついてくる 訂正の後ろをついてくる”
 という気持ちでおります(中島みゆき「わかれうた」にのせて)。

  *  *  *  *  *  *  *

 すでに野口先生からご案内いただいておりますが、9/22(木)に、顔合わせと事前勉強会を予定しております。プレシーズンマッチですね。

 日時:2011年9月22日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室

 材料はこちらでご用意致しますので、手ぶらでお越しいただいても結構です。「夏の思い出」などは忘れず持ってきて下さい。

  *  *  *  *  *  *  *

 後期からの木曜日の『吾妻鏡』のご案内は以下の通りです。

 日時:2011年9月29日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建久十年(正治元年、1199年)二月六日、三月二日・五日・六日・十二日・二十三日、四月一日・十二日・二十日、五月七日・八日・十三日、六月八日・二十五日・二十六日・三十日、七月十日・十六日・二十日・二十五日・二十六日、八月十八日・十九日・二十日、九月二十六日、十月七日・二十四日・二十五日・二十七日・二十八日、十一月七日・八日・十日・十二日・十三日・十八日、十二月九日・十八日・二十九日の各条

 範囲はいちおう上記の通りですが、初回の9月29日(木)はいろいろな意見交換や諸々の説明なども実施する予定ですから、手ぶらでご参加いただいても結構です(「夏休みの思い出」などは持ってきて下さい)。

 木曜日の『吾妻鏡』は、頼家将軍期の建久十年(正治元年)に戻っていきたいと思います。一気に70年近く遡りますが、よろしくお願いいたします。

 木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新学期から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

今月の祝日はすべて通常授業実施です

No.8310

 本当に暑いですね。

 ところで、よみうり文化センター堺のサイトに出ていた岩田君担当の講座の紹介が見られなくなってしまったのは残念なことですが、また再掲されるのでしょうか?

 それから、しばしアクセス不能であった古代学協会のサイトは復旧したようです。
 古代学講座は、申込者多数とのことで、たいへん結構なことだと思います。

 今月の『台記』研究会の報告は、「北条時政の上洛」に関する問題をテーマにする予定です。いろいろ御教示頂けることを期待致しております。

11月の醍醐・日野の史跡散歩について

No.8307

 先般、ゼミの関係者の皆さんに御協力を御願いした醍醐・日野の史跡散歩(伏見区誕生80周年記念事業「伏見連続講座ーふれて、しって、みて伏見ー」 醍醐もちもちぃんウォーク~重衡・頼政・親鸞をたずねて~)の募集要項が「京まなびネット」にアップされましたのでお知らせ致します。↓
http://miyakomanabi.jp/search/index.php?act=detail&id=2427&r=1315233226.4501

 もちろん、御協力頂く皆さんは、参加申込みの必要はありません。

建築史と考古学のシンポは10月15日

No.8306

 また京都は、猛暑が復活してきたようで、昨日17時過ぎ、五条坂の気温は34度と表示されていました。

 川本重雄先生(本学学長)より、延期されていたシンポジウム「寝殿造と書院造の間~建築史学と考古学の接点を求めて~」(連続シンポジウム『日本建築様式史の再構築』6)が、10月15日に開催されるとのお話を頂きました。
 詳細については、さらに情報をいただいた段階で後日またお知らせしたいと思います。

 昨日は大学近くの床屋さんに出掛けたのですが、私より年長と思われるここの御主人は読書家で、長年お住まいのこの地域の歴史に詳しく、散髪をして頂きながら、いつもたくさんのお話をうかがって、とても楽しい時間を過ごさせて頂いています。
 昨日は帰りがけに、昭和50年代のはじめに地元の方の著された冊子(中塚誠一著『六原を中心に松原橋ヨリ渋谷マデ 我楽苦多昔話シ』)を貸して下さいました。これがことのほか面白い。大正時代の六波羅周辺の様子が彷彿とされます。
 これを読んで、またこの辺りを身近に感じることが出来るようになりました。
 授業の材料にも使えそうです。

市澤哲『日本中世公家政治史の研究』

No.8305

 神戸大学の市澤哲先生より、新刊の御高著『日本中世公家政治史の研究』(校倉書房)を御恵送頂きました。
 長年の御研究の集大成。

 市澤先生とは、先生がまだ神戸大学の院生であった頃からのお付き合い。
 まだ日本史研究会の事務局が百万遍にあった当時、中世史部会の会場で、一緒に椅子や机を並べたりしたことかありました。お互い若かったですね。
 「あとがき」を拝読して、市澤先生の御研究の軌跡が理解出来、また、感慨一入なものがございました。
 市澤先生に、あつく御礼を申し上げます。そして、これからも宜しくお願い致します。

 いま、私の周囲にいる院生・若手の諸姉兄も、20年の後には・・・などと考えてしまいます。

後期のゼミの開始にあたっての連絡

No.8303

 おはようございます。
 後期のゼミ(『吾妻鏡』建久十年条~の講読会)についての連絡です。
 29日の木曜日から開始致しますが、その前に顔合わせと事前勉強会を開こうと計画しています。
 講読会の中心になっている岩田君が「講読のてびき」のレジュメを用いたりしながら、概論的なお話をしてくれるとのことです。
 一応、後期から参加予定の2回生の皆さんには個別に連絡を差し上げましたが、それ以外で参加希望の方もお出で下されば幸いです。
 夏休みの思い出話や今後のゼミの活動(醍醐史跡散歩など)、『紫苑』の相談などもしたいと思いますので、この講読会に参加されていないゼミ関係者で、時間の空いている方もお出で下されば助かります。
 22日(木)の4講時(15:00までにお出で下さい)を予定しています。場所はL校舎3F宗教・文化研究所の共同研究室です。
 なお、木曜3講時に予定している『吾妻鏡』元暦元年条~の講読会は29日から開始しますが、そのメンバーも、時間が空いていたら、22日の集まりに是非参加して下さい。

8・9日のL校舎3Fの工事について

No.8304

 この夏休み、L校舎3階の改装工事が行われています。すでに、様相は一変しておりますので、前期末以来、お出でになっていない方は、ちょっと驚かれることと思います。
 工事は継続しておりますが、昨日、施設課より、行事の都合で工事日程に変更が生じたために、8日・9日の午後6時以後、3階は床の張り替えのために完全封鎖するという連絡を頂きました。
 大学で勉強をされている方はご注意ください。

平清盛・生涯と武者の世の生きざま

No.8299

 この秋、岩田君の担当する歴史講座が堺のよみうり文化センターで開講されます。

 11月12日スタート
 「平清盛・生涯と武者の世の生きざま」(6回)

 清盛出生の秘密から貴族社会の中で武士としてどのように出世していたのか。人心の掌握に長け、配慮の生き届いた人物として「平家物語」では語られなかった本当の清盛の姿を語っていきます。

 開講日時 第2(土)13:00~15:00
 
 講師 関西学院大学 非常勤講師 岩田慎平氏

 ※ 申込先などの詳細はこちらを御覧下さい。
  → http://www.oybc.co.jp/link/sakai/s-news7.html
  (岩田君の近影も見られます)

どっきりではありません-次回の『吾妻鏡』-

No.8300

 野口先生、宣伝していただきましてありがとうございます。歴史に興味のある方々のニーズにきちんとお応えできるよう、また、新たに歴史に興味を持っていただける方が少しでも増えるよう、一生懸命がんばりたいと思います。
 堺のよみうり文化センターでは、私の関学の先輩である中村直人先生も担当しておられるようですから、どうぞあわせてご覧下さい。

 さて、ずいぶん長いことご無沙汰しておりましたが、後期からの木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年9月29日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建久十年(正治元年、1199年)二月六日、三月二日・五日・六日・十二日・二十三日、四月一日・十二日・二十日、五月七日・八日・十三日、六月八日・二十五日・二十六日・三十日、七月十日・十六日・二十日・二十五日・二十六日、八月十八日・十九日・二十日、九月二十六日、十月七日・二十四日・二十五日・二十七日・二十八日、十一月七日・八日・十日・十二日・十三日・十八日、十二月九日・十八日・二十九日の各条

 範囲はいちおう上記の通りですが、初回の9月29日(木)はいろいろな意見交換や諸々の説明なども実施する予定ですから、手ぶらでご参加いただいても結構です(「夏休みの思い出」などは持ってきて下さい)。

 木曜日の『吾妻鏡』は、頼家将軍期の建久十年(正治元年)に戻っていきたいと思います。一気に70年近く遡りますが、よろしくお願いいたします。

 木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新学期から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

平清盛のバックグラウンドをとりあげます

No.8302

 岩田君の講座紹介に乗じて、後期にキャンパスプラザ京都で開講する私の担当講座も紹介させて頂きます。

◇ 特別講座科目1「『平家物語』と中世前期の京都」◇
    2011年09月27日(火)~2012年01月24日(火)
    2講時 10時40分~12時10分(毎週火曜日)

 12世紀末の源平内乱期に焦点を当て、『平家物語』に見えるエピソードを踏まえながら、この時代の京都の空間構造、政情、そして、そこにうごめいた人々について、歴史学の立場から考察を加えます。
 また、この時代の京都と地方との関係についても、流通や文化の伝播など様々な回路から明らかにしていきたいと思います。

 詳細は↓を参照して下さい。
   https://el.consortium.or.jp/cns301.php?kamoku_id=B005

メーチニコフは未だ学んでおりませんでした

No.8297

 かつての職場で苦境を共にした尊敬する考古学の研究者から、メーチニコフ『回想の明治維新』に、私にとって読むべき所があるということで、その部分のコピーを送って頂きました。
 なるほど、「源頼朝から日本史の新しい、じつに輝かしい時代が始まる」などという一節もあります。
 このコピーを送って下さったもうひとつの理由は、翻訳にあたった渡辺雅司氏が1986年の夏、宇治にお住まいであったということで、そのついでに、梅棹忠夫氏の御母堂も宇治に近い六地蔵の農家の出身であることも、そのことに触れた梅棹氏の著書『行為と妄想 私の履歴書』のコピーを添えて御教示下さいました。

 ところで、軍記・語り物研究会大会における藪本君の御報告は如何でしたでしょうか。きっと、大きな反響を得られたことと思います。国文学者による『吾妻鏡』研究の活性化の呼び水になってくれれば、よろこばしいところです。

 ちなみに、今月は名古屋の中世史研究会大会で山田邦和先生の研究発表が、
http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/~nihonshi/kenkyukai.html#Anchor56371

 また、大阪歴史学会の中世史部会では佐伯智広君の研究発表があります。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/historia/

 ☆ 群馬県立文書館の須藤聡先生より、御高論「中近世の上野国沼田をめぐる交通路と町場-勢多郡森下を中心として-」(群馬県立文書館研究紀要『双文』28)を御恵送頂きました。
 須藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

角田文衞先生の部屋が教室に

No.8294

 本日の京都新聞の一面に載っていました。

 http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110825000129

 角田先生は、この部屋から待賢門院(藤原璋子)を偲んでおられたのです。

 9月開講の「古代学講座」はこの部屋で行われるとのこと。

 この講座については、>>No.8268を参照して下さい。

あと一ヵ月が、待ち遠しいが・・・・・・

No.8293

 さきほど『日本歴史』の9月号が届きました。
 開いてみたら長村君の写真が載っていたのでビックリ。

 目下、原稿執筆のモチベーションが高まらずに、苦悶の日々を送っております。
 原因の基本は自らの「耄碌」にあるのですが、そんな私を尻目に、さすがは元木先生!!

 来月のちょうど25日に刊行される予定書目のなかに、

 元木泰雄『河内源氏 頼朝を生んだ武士本流』(中公新書 2127 販売価格 840円)

とあるのを発見いたしました。
 私からの、おすすめ度は、もちろん★★★★★。
 読まなくたってわかります。

 早く拝読したいのですが、この本が出ると、今私が書いている(書こうとしている)ことが無意味化するのではないかという心配もございます。
 
 一方、当ゼミ関係の某君御執筆の『平清盛』(副題は不明、都内の某出版社より刊行予定)は、すでに入稿済みで、近々初校が出るとの噂。

 関係する論文や史料、はては眼鏡を探しまわって(年寄りになると対象に応じて、異なった眼鏡が必要になります。私は生活上3つの眼鏡が必需品です)、一行を書くのに半日もかけている私と致しましては、羨ましくも妬ましい限りであります。

 ◎ 醍醐のイベントのお手伝いの件ですが、大学で非常勤講師をしておられる史学と国文の若手研究者各1名(計2名)、国文の院生1名、史学の4回生1名の御協力を頂けることになりました。
 ありがとうございます。

醍醐史跡散歩について、ゼミの皆さんへ

No.8290

 本日、11月に地方自治体主催で実施予定の史跡見学会への協力について、遠方の方も含めて広くゼミメンバー・関係者にお手伝いを依頼するメールを差し上げました。
 ところが、メールアドレスの変更などによるものか、送信不能でもどってきてしまうケースが相当ありました。
 そこで、もしメールが届いていない方で、協力するのにやぶさかではないという方、あるいは詳細な情報を知りたいという方がおられましたら、直接私まで連絡を下さるようにお願い致します。 
 対象とする史跡は日野法界寺・平重衡墓・頼政道・醍醐寺などです。
 
 なお、すでに連絡を受けられた方も、私宛に(メールの返信で)諾否を早々にお知らせ頂きたく、宜しくお願い致します。事務処理上、急いでおりますので、御協力下さい。
 すこしでも不都合な方は遠慮無く断って下さい。

太平の眠り?を覚ましてしまったようです。

No.8292

 また、蒸し暑くなりましたね。

 せっかくの夏休みだというのに、ゼミの関係者の皆さんには、「太平の眠り」を覚ますような問い合わせのメールをお送りしてしまったようで申し訳ありません。

 上記の件、11月の土曜日ですから、院生以上の方たちには研究会などの予定が、また学部生は授業も多くあるようで迷惑な話だったことと思います。
 しかし、なんと大学の講師クラスの方が複数も助っ人に来て下さるとのこと。広い範囲でお願いをしてよかったと思っています。
 これなら、いっそのこと、講演までお願いしたいくらいです。
 ほんとうに、有り難い。

 なお、金曜日(26日)に行政の方と打ち合わせの予定がありますので、御返事がまだの方は宜しくお願い致します。
 
 学部生の中には海外研修中の方もおられるので、そうした方たちには、後期に入ってから、また声をかけたいと思っています。

【追記】 ☆ 神戸大学の樋口健太郎先生より、御高論「白河院政期の王家と摂関家-王家の「自立」再考-」(『歴史評論』736)を御恵送頂きました。
 樋口先生や尻池さんのお仕事で、中世前期の摂関家像がつぎつぎと塗り替えられていくのは、ほんとうに楽しみです。
 樋口先生に、あつく御礼を申し上げます。