お誕生日おめでとうございます。
元木泰雄
No.8001
野口先生、お誕生日おめでとうございます。大きな節目を無事にお迎えになられましたことを心より、お慶び申し上げます。
ご論文を通してお名前を存じ上げてから30年余り、京都でお目にかかってから四半世紀以上が経過致しました。いろいろなことが懐かしく思い起こされます。
何より、多大なご教示、ご高配を賜ったことを心から感謝申し上げます。
人生も半世紀を超えると、肉体的な衰えは隠しようもありません。人文系の学者にとって苦手な学内の管理職的な役割も逃れることができません。何かと思い通りにならないことも多くなりますが、これまで培った経験と、蓄えた知識で何とか乗り切ってまいりましょう。
今の歴史学界は問題山積で、考えても途方に暮れるばかりです。しかし、だからこそ、我々の世代こそが、あるべき歴史学の方向を示すために、全力を絞って仕事をしてゆかなければならないと存じます。歴史学はすぐに人助けはできない、しかし健全なアカデミズムが崩れたら国家が滅びるということを銘記してまいりたいと思います。そして若い人たちが希望を持ち、歴史学を発展させてゆけるような、学問の世界を作るために尽力してまいりましょう。
これからもご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご論文を通してお名前を存じ上げてから30年余り、京都でお目にかかってから四半世紀以上が経過致しました。いろいろなことが懐かしく思い起こされます。
何より、多大なご教示、ご高配を賜ったことを心から感謝申し上げます。
人生も半世紀を超えると、肉体的な衰えは隠しようもありません。人文系の学者にとって苦手な学内の管理職的な役割も逃れることができません。何かと思い通りにならないことも多くなりますが、これまで培った経験と、蓄えた知識で何とか乗り切ってまいりましょう。
今の歴史学界は問題山積で、考えても途方に暮れるばかりです。しかし、だからこそ、我々の世代こそが、あるべき歴史学の方向を示すために、全力を絞って仕事をしてゆかなければならないと存じます。歴史学はすぐに人助けはできない、しかし健全なアカデミズムが崩れたら国家が滅びるということを銘記してまいりたいと思います。そして若い人たちが希望を持ち、歴史学を発展させてゆけるような、学問の世界を作るために尽力してまいりましょう。
これからもご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。