池谷先生の御著書が出ました
No.7501
6月の研究所公開講座で講師をつとめて下さった池谷初恵先生から、新刊の御高著『鎌倉幕府草創の地 伊豆韮山の中世遺跡群』(新泉社 シリーズ「遺跡を学ぶ」072、定価1500円+税)を御恵送頂きました。
先般の御講演を振り返るには絶好の内容です。考古学の成果に基づいて、伊豆韮山が鎌倉北条氏から小田原北条氏に至る中世史の舞台として描かれています。図版が写真・地図ともにほとんどがカラーで、初見のものも多く、おおいに楽しませて頂きました。
「ゼミの皆様へ」ということで複数冊いただきました。研究室に配架いたしますので、ぜひ御覧下さい。
私もミネルヴァから出して頂けることになっている『北条時政』に早く取りかからなければならないのですが。この御本を拝読して、モチベーションが高まって参りました。
新たなる北条時政像を提示するにたる材料は揃いつつあるのですが(一部は既に『研究紀要』に発表)、伊東氏など、伊豆のほかの武士団に関する考古学的知見をもっと学ばなければならないかと思っています。
また、修善寺の位置づけや下田の稲田寺や長谷寺にある阿弥陀如来坐像にも関心を抱いております。
さらに、北条氏館跡の狩野川対岸の江馬地域の発掘調査も期待するところです。
池谷先生に、御恵送の御礼とともに、今後のさらなる御教示をお願い申しあげる次第です。
※ 「ブルジョワ」という言葉を史学科の学部生が知らないという話を書いたところ、すかさず、さる国文学の先生から、「先生、オルグって何ですか?」と院生に問われて驚いたというE・メールが届きました。
まぁ、天気予報で「宵のうち」という表現では分かりにくいから「夜のはじめ」というようにしてしまったり、律令制導入以来の由緒正しいお役所の名称であった「大蔵省」が、あっという間に「財務省」に変更されてしまうような御時世ですから、仕方がないと言えば仕方がないのかも知れません。
先般の御講演を振り返るには絶好の内容です。考古学の成果に基づいて、伊豆韮山が鎌倉北条氏から小田原北条氏に至る中世史の舞台として描かれています。図版が写真・地図ともにほとんどがカラーで、初見のものも多く、おおいに楽しませて頂きました。
「ゼミの皆様へ」ということで複数冊いただきました。研究室に配架いたしますので、ぜひ御覧下さい。
私もミネルヴァから出して頂けることになっている『北条時政』に早く取りかからなければならないのですが。この御本を拝読して、モチベーションが高まって参りました。
新たなる北条時政像を提示するにたる材料は揃いつつあるのですが(一部は既に『研究紀要』に発表)、伊東氏など、伊豆のほかの武士団に関する考古学的知見をもっと学ばなければならないかと思っています。
また、修善寺の位置づけや下田の稲田寺や長谷寺にある阿弥陀如来坐像にも関心を抱いております。
さらに、北条氏館跡の狩野川対岸の江馬地域の発掘調査も期待するところです。
池谷先生に、御恵送の御礼とともに、今後のさらなる御教示をお願い申しあげる次第です。
※ 「ブルジョワ」という言葉を史学科の学部生が知らないという話を書いたところ、すかさず、さる国文学の先生から、「先生、オルグって何ですか?」と院生に問われて驚いたというE・メールが届きました。
まぁ、天気予報で「宵のうち」という表現では分かりにくいから「夜のはじめ」というようにしてしまったり、律令制導入以来の由緒正しいお役所の名称であった「大蔵省」が、あっという間に「財務省」に変更されてしまうような御時世ですから、仕方がないと言えば仕方がないのかも知れません。