諸事多発して我が身は耄碌の一途をたどる

No.7366

 本日(9日)、新しいPCが届きました。しかし、梱包を開くのは、しばしお預けです。

 昨日は、準備万端整えて遠来のお客様を京都駅に迎えに行ったが、なかなかお見えにならない。そこで、ご本人に電話をおかけしたところ、出迎えるべき日が一ヶ月先であったことが判明・・・という、私の生涯始まって以来の大失態を演じてしまいました。
 端で見ていたら大笑いです。

 私の後見人とも言うべき人物からの書簡によると、最近の私の書き込み字句のベスト1は「耄碌」とのことで、まったくそれを証明する仕儀となった次第であります。こうなると、秘書がほしいところです。
 でも、お給料が出せません。

 金曜日の『吾妻鏡』講読会ですが、来週16日は休会です。

 >尾田さん・本徳さん・浜口さん  山本さんから連絡があったことと思いますが、来週の月曜日か火曜日に研究室においで下さい。

 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、御高論「比叡山麓に伝わる懸仏二例-近世懸仏の造形的特質-」および「滋賀・長寿寺伝来の絹本著色地蔵曼荼羅図における六臂地蔵菩薩と一万一千八百五十一躯の小地蔵尊をめぐって」収録の同館『紀要』第18号を御恵送頂きました。
 山下先生にあつく御礼を申し上げます。

夏は新しいPCで&今月のゼミの予定など 

No.7365

 このところ研究室に博物館・放送局などから外線の電話が多くかかってきます。在室しているときはよいのですが、不在の時間も多いので、大事な情報を受け逃していることもあろうかと懸念しています。不在の際には、次善の策としてEメールを送信していただければ幸いです。

 反乱を起こしたPCへの対応ですが(>>>>No.7326)、すでに7年も使ったものなので、買い換えることに決め、鈴木君の御教示に従い、カスタマイズした製品を注文いたしました。懐具合の厳しい昨今、高額出費は辛いところですが、夏休みにそれに見合うだけの成果をあげることが出来ればと考えております。
 鈴木君には、また、設定やインストールでお手数をおかけしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げる次第です。

 ところで、鈴木君の奥様(もと永富さん)が、一時師事することを真剣に考えていた民俗学者の中村生雄氏が亡くなられたという報道を目にしました。残念なことです。

 また、京都学派の代表的な研究者として知られる梅棹忠夫氏の訃報も。
 私は、梅棹氏からは研究そのものよりも、研究者・博物館の在り方とか研究方法を学びました。また、梅棹氏の秘書であった藤本ますみ氏の書かれた『知的生産者たちの現場』(講談社、1984年)を読んで、京大人文研に大きなあこがれを抱いたものでした。
 ちなみに、山田邦和先生も、私以上に影響を受けておられたようです。
     http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2010/07/post-580a.html

 私は梅棹氏と面識を得ることは出来ませんでしたが、京都文化博物館に勤めていた頃にお世話になった百万遍交差点近くの床屋さんは、梅棹氏の通っておられたところだそうで、強いて言えば散髪の縁がございます。私がちょうど散髪に行ったその日に梅棹氏の訃報が報ぜられのも何かの因縁ではないかと、無理にこじつけたりいたしております。
 それにしても失明されてからも精力的に研究を継続された梅棹氏からは、とても大きな勇気を与えていただきました。御冥福をお祈り申し上げます。

 今月のゼミですが、一応授業期間中まではいつも通りに実施したいと思います(トップページ参照のこと)。なお、27日(火)は師範代の岩田君が欧州(奥州ではありません)に御出張のため休止いたします。
 ちなみに、この日は基礎演習Ⅰのレポート提出日、そして基礎・教養科目の試験日でもあります。

 荘園が分からないので、何を読んで勉強したらよいでしょうか、という質問をよく受けます。私も荘園はまったく苦手なのですが、一番よいのは個別荘園の成立と展開について史料から検討してみることだと思います。しかし、概説書ということになると、単行本として従来市販されているものを読むよりは、川端新氏や高橋一樹氏の最新の研究成果をお読みになった方が混乱することなく、理解が容易なのではないかと思います。

※ 以上は 2010/07/08(Thu) 10:52 >>No.7356の再掲です。

「花より団子」なら、「七夕より棚ぼた」

No.7346

 明後日は七夕ですね。
 笹の葉に短冊をつけて願い事をした幼年時代のことが夢か幻のように思われる、現在進行形の初老時代であります。
 
 今日は些か不愉快なことがあったのですが、ちょうど印刷室で気心の知れた学部の先生に遭遇し、愚痴を聞いて頂いたので、少しばかり落ち着きを取り戻せました。印刷室だけに、「捨てるカミあれば、拾うカミあり」といったところでしょうか?
 それにしても、最近は何処もおかしな事が多すぎます。

 さて、バカなことばかり言っていないで、明日の授業予告です。
 まず、Ⅲ講時目の「基礎演習Ⅰ」は、田島さんの御報告。中国の目覚ましい経済発展がテーマです。その一方で問題になっている著作権問題も取り上げられると思います。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、中世前期の武家社会における後家の地位と役割について、西八条禅尼(源実朝の後家)・平時子(平清盛の妻)らを例にしてお話ししたいと思います。ついでに、七条町で活躍した女性金融業者にも触れたいところ。
 17日の日本史研究会例会に行く人には、(よい?)事前勉強になると思います。

 ゼミは例のごとし。休憩時間に、日曜日の東京歴科協の歴史学入門講座の御報告をさせて頂こうと思います。

七夕準決勝

No.7350

 早朝のW杯準決勝、URU-NEDはNEDの勝ちでした。終わってみると、決勝に勝ち上がったのは日程的に余裕のあるグループ(C,D,E,F)で、且つ低地での試合が多かったチーム(NEDは高地での試合は1つだけ。URUは3つ)だったと言えそうです。同じように考えると、準決勝のもう一試合(GER-ESP)はGERに有利だということになりますが…。

 次回の火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。火曜日の『吾妻鏡』は7/13、7/20と開催したのち夏休みに入ります。

 日時:2010年7月13日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)二月十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

京都も関東も蒸し暑い

No.7345

 昨日は國學院大學でシンポジウム「『源平盛衰記』の全釈から見えてくるもの」、今日は早稲田大学で歴史学入門講座「中世史研究者の立ち位置」を聴講させていただいて参りました。
 前者では四本の御報告、後者では二つの御講演を拝聴させていただき、大いに学び考えさせられました。ただいま拙脳は飽和状態の体であります。
 また、会場では、多くの方に御挨拶をいただいたり、資料をいただいたり、発言にご配慮をいただいたり、大変お世話になりました。あつく御礼申し上げます。
 二日間少し高めの栄養ドリンクで乗り切りましたが、耄碌ゆえの身体疲労のため、這々の体で帰洛したところです。明日は動けるかどうか?

 ちなみに國學院大學では、伝統文化リサーチセンター資料館で開催中の「伊豆半島・諸島における神社の成立」を見学することも出来ました。ここでは、思いもかけず、昔勤務していた千葉県立姉崎高校の近くに所在する二子塚古墳から出土した石製の枕と久方ぶりに対面が叶いました。

古文書学会見学会

元木泰雄
No.7330

 以前予告を致しました古文書学会史料見学会のご案内です。7月17日土曜日と8月17日火曜日です。奮ってご参加ください。参加ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、所属、連絡先、会員・非会員の別等を明記の上、申込受付先までお申し込みください。

1 7月17日
主催:日本古文書学会
共催:日本文化デジタル・ヒューマニテーィズ拠点(立命館大学)
日時;7月17日(土)13:30~16:30
会場;立命館大学アート・リサーチセンター(衣笠キャンパス)
集合場所;同上玄関前(13:15~受付開始)
交通:鉄道各駅から市バス等にて「立命館大学前」下車
   (詳しくはホームページ等で確認してください)
見学内容;友禅下絵・裏打ち文書(常設展示)、「拠点」研究の紹介(文字の図像化、『兵範記』等古記録の分析、後者は佐古愛己先生のお話)、藤井永観文庫(室町時代の優れた文書が展示されます)
参加費;無料
注意;館内は土足禁止です。相応の用意はありますが、可能な方はスリッパをご持参ください。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月9日(金)必着でお願い致します。ただし、人数に余裕はあれば当日受付も可能です。

※当日は日本史研究会の例会、おまけに山鉾巡行と重なりますが、御容赦ください。

2.8月17日(火) 13時~16時
会場 京都府立総合資料館(地下鉄烏丸線北山駅下車、すぐ)
集合 同館玄関に13時に集合(12時45分より受付開始)。
参加費 200円を徴収致します。
内容 上島有先生のご説明を承りながら、東寺百合文書を見学致します。前回の第Ⅲ類(檀紙)に続いて、今回は中世最高の料紙である第Ⅰ類を中心に見学致します。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月30日(金)必着でお願い致します。
参加される方に、予め簡単な資料をお届けするため、締め切りが早くなっておりますのでご注意ください。

 以上です。多数のお申し込みをお待ちしております。

紅旗征戎、わが事にあらず

No.7340

 元木先生、ご案内をありがとうございます。

 そういえば、17日は祇園祭の山鉾巡行の日ですね。この日は、ほかに、女性史総合研究会(ウイングス京都)
 http://www.geocities.jp/joseishi_sougou/regular_meeting.html
や日本史研究会の例会(京大会館)も予定されていて、
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/cgi-bin/jhs/wiki/wiki.cgi?page=%CE%E3%B2%F1
関西の歴史研究者は、さながら「紅旗征戎わが事にあらず」といったところでしょうか。
 しかし、巡行の日の京都は毎年のように、とんでもなく蒸し暑いのであります。

 火曜日の「基礎・教養科目」の講義。いつもは肉声で通しているのですが、喉の調子が悪いのと、体力の消耗が夥しいので、学生さんにマイクのセットをお願いいたしました。
 しかし、「うわなりうち」を「妻敵うち」と言い間違えて、あわてて訂正したり、まったく自らの耄碌ぶりにウンザリさせられるような次第で、マイクがあるからと落ち着いた小さな声で話せるような状態ではありませんでした。
  
 『鎌倉遺文研究』第25号に、渡元僧道源のことを書きましたが、その後、彼に関する新事実の発見が続々。ほとんどが、篤学の坂口太郎君からの御教示によるものですが、おかげで続論に取り組めそうです。ただし、時間と体力との闘いに勝てればの話です。

 「紅旗征戎、わが事にあらず」。
 ワールドカップの試合をテレビ観戦したくとも、昼間の疲労で疲れ果て、早々に就寝しなければ、明日に差し支える・・・という私の情況に通ずるものが、定家さんにあったのかどうだか?

 この秋、山梨県に行くことになりました。この機会に、「甲斐源氏」を一から学び直します。

 >山田樹理様 
 昨日、元木先生の研究室で、御夫君から、かわいい赤ちゃんの動画を見せていただきました。
 目の辺りがお母さんそっくりですね。御夫君とも意見が一致しました。
 御上洛を楽しみにしています。

無回転寿司

No.7341

 えのきどいちろうさんが、「回転する寿司を『回転寿司』というなら、回らない普通の寿司は『無回転寿司』と呼んでみないか」というようなことを言ってました。頼んだアナゴは無回転で飛んできます。

 次回の『吾妻鏡』は七夕の前の日。学部生として在籍していた大学には「七夕フェスティバル」というイベントがありましたが、いまもあるんでしょうか。
 七夕を祝う習慣も、学部生や院生や先生みんなで史料を読む機会も、今の時代には希少になりつつあるようです。いつまでも続けたい『吾妻鏡』の次回は以下の通りです。

 日時:2010年7月6日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

明日(29日)の授業とゼミ

No.7327

 今朝、公開講座来場者の名簿を拝見して、御挨拶の機会を失した方たちが沢山おられたことに気がつきました。せっかくお出で頂いたのに、大変失礼致しました。
 講師の先生方に、講演要旨のことをお伝えすることを忘れたり、気が回らないので後始末が大変です。

 さて、明日の授業ですが、Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は瀧浪さんが「血液型による性格判断」をテーマに報告されます。もちろん、それを肯定するのではなく、こうしたことが行われる社会的背景を探るという事になると思います。小波先生が批判されている「ニセ科学」も当然俎上に載せられることでしょう。

 Ⅴ講時目の「基礎・教養科目」は第11回目の講義で、今回のテーマは「源頼朝のバックグラウンド-母・乳母・妻・娘-」です。頼朝を家族・女性の視点から解剖してみたいと思います。

 ゼミでは『吾妻鏡』の講読もさることながら、公開講座の御講演内容や運営面での反省、それに大阪歴史学会のお話などをお聞かせ願いたいと思っています。

 それにしても、今日の京都はひどく蒸し暑く、体調がさらに狂いそうです。

明日(29日)の『吾妻鏡』

No.7328

 土曜日の公開講座では講師の福島金治先生と池谷初恵先生から貴重なお話を伺うことができました。今後『吾妻鏡』を読み進める上でも大いに参考にさせていただきたいと思います。福島先生、池谷先生、誠にありがとうございます。
 また、お足元の悪いなか多数ご来場いただきました皆さまにも御礼申し上げます。

 昨日は大阪歴史学会大会(於、関西大学)に出席してまいりました。
 関西大学の近代的で清潔感のある設備で充実した中世の報告三つを伺い、「つなぎの親睦会」と部会の懇親会(於、うまいもん酒場 えこひいき 関西大学前店)までお邪魔してきました。
 21世紀になって10年ほど経ちましたが、20世紀に構想された諸分野について、近年の研究動向に照らして読み直す作業がいろいろなところで必要とされているようです。かつての研究が生み出された状況にも目配せをしつつ、しっかりと批判的に継承してゆきたいと思います。
 書道部副キャプテンの山本さんも、展示会から関西大学に駆けつけて午後から出席し、その後も懇親会まで参加されました。部会の方々からいろいろなお話を伺うこともできて良かったと思います。
 毎日、あるいは毎週末、当掲示板をご覧いただいているみなさん、今後ともよろしくお願いします(たまには書き込みしてください)。

 明日(6/29)の火曜日の『吾妻鏡』は、そのへんのお話もしつつちょっとずつ読み進みましょう。

 日時:2010年6月29日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正嘉二年(1258年)九月二日・二十一日・二十九日、十月十二日、十二月十日・十九日
    正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

公開講座と大阪歴史学会

山本みなみ
No.7331

 公開講座から二日経ちましたが、遅ればせながらお礼を書き込ませていただきたいと思います。
 
公開講座での講師の先生方のお話は非常に勉強になりました。池谷先生のお話は、写真や地図が多く、韮山に行ったことのない私にもとてもわかりやすいものでした。福島先生のお話からは、現在私たちが六波羅や女坂などでしているたわいもないおしゃべりの内容と手紙の内容に共通する部分があり、当時六波羅に住んでいた女性たちをとても身近に感じることができました。インターネットや宅配便のある現在と比べると、遠い昔の鎌倉時代は・・・などと思ってしまいますが、人(男性・女性問わず)も、物も、情報も全国(特に京都と鎌倉間)を頻繁に移動していたんだなと感じました。今後『吾妻鏡』を読む上で参考にさせていただきたいと思います。誠にありがとうございました。
 また、公開講座ではゼミの先輩方をはじめ、同回生、後輩には、協力して動いていただき、感謝しています。ありがとうございました。

 さらに、懇親会におきましては、多数の方々にご参加いただき、ありがとうございました。
 幹事として一言御礼申し上げます。
 懇親会の場がより親交を深める場となっていれば、幸いです。

 日曜日は大阪歴史学会に出席してきました。午後からの参加となってしまいましたが、その後親睦会、懇親会とお邪魔させていただきました。いろいろな方々とお話する機会を得ることができました。親切にしてくださった部会の方々、及び部会の方々に紹介してくださった岩田さんに、お礼申し上げます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 土曜、日曜と刺激的な、充実した時間を過ごすことができました。
 詳しくは、また講読会でお話しできればと思います。

公開講座の御礼・PCの乱発生

No.7326

 昨日の公開講座は悪天候にたたられたため来場者は例年より少なめでしたが、内容はとても充実したもので、私自身も大変勉強になりました。
 池谷先生のパワーポイントを使ったお話は、伊豆韮山の地を歩いているかのように楽しませていただいているのですが、実はその中にとても重要な情報が提示されているといった、地道な研究の成果をいかに分かりやすく提示するかを、本当によく工夫された御講演でした。
 一方、福島先生は難解な仮名書きの女性の手による文書を、まさしく「読み解いて」下さり、鎌倉から上洛し、六波羅に生活していた女性たちの息づかいを聞くようなお話でした。彼女たちの生活空間は、現在の京都女子大の周辺にあたり、その消息文が講演会場の前を通る渋谷通り(渋谷越)を頻繁に往復していたことを知り、またこの東山周辺の歴史への愛着を深めた次第です。
 周到な御準備の上、とても充実した御講演を下さった池谷先生と福島先生にあらためて御礼を申し上げます。

 公開講座の準備と当日の運営には、宗教教育センターの皆様に例年のごとく、ひとかたならぬ御援助をいただきました。あつく御礼を申し上げます。また、ゼミメンバーには、受付など、いつものように大いに活躍していただき、本当にありがとうございました。とくに、岩田君と山本さんには、まさに手足となって働いていただき、感謝しています。今日はお二人とも大阪歴史学会に行かれていることでしょう。

 嬉しかったのは、新潟から丸山(田中)さん、愛知から野口君が駆けつけてくれたこと。また、東京から見えた前途有為な若手研究者お二人が、懇親会にも加わって下さったことでした。これまでにも公開講座は多くの副産物を生んできましたが、今回もその手応えを感じた次第です。

 ・・・ということで、帰宅後さっそく、この掲示板に御礼の書き込みをし、それからゆっくり休もうかと思っていたのですが、「そうは問屋が卸さない」というのが世の常でありまして、入力しないのにPCが勝手に@@@@@@@@@・・・・・と打ち込んで止まりません。そこで、終了して再起動しようとしたのですが、今度は暫くすると大きな警告音のような音がして起動しなくなりました。
 今朝になって再び起動してみたところ警告音なく起動できました。しかし、@@@@・・・の勝手な入力は続きますので、@のキーにゴミでも入っているのではとキーを持ち上げてみたところ、外れかかってガタガタになってしまいました。
 そこで、修理に出すか、新しいPCを買うか、鈴木君に御指示を仰いでいるところです。
 やれやれであります。

 >岩田君・山本さん  大阪歴史学会のお話をうかがうのを楽しみにしております。

公開講座の御案内と準備状況など

No.7314

 ◇ 京都女子大学 宗教・文化研究所市民公開講座 ◇

  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」
  テーマ『京・六波羅と鎌倉』
 講題 「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」
 講師  伊豆の国市教育委員会 池谷 初恵氏
 講題 「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」
 講師  愛知学院大学文学部教授 福島 金治氏
 日時  6月26日(土)13:00~14:30・15:00~16:30
 場所  本学J420教室 (いつもの会場の一つ下の階です)
お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。
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 本日からお送り頂いたレジュメの印刷をはじめます。
 今年は何やら同じ日に歴史・国文関係の研究会が各地で開催されるため、用意する部数は200部。限定、一人一部。
 懇親会の参加人数も確定しました。
 若手では、本学の学部2回生から東京の学振研究員の方まで勢揃いで、賑やかになりそうです。
 >お手伝い頂ける皆さん
  当日11時に野口研究室にお集まり下さい。
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 >元木先生  
  古文書学会見学会の御案内を有り難うございました。
  ただ、7月17日は、平家の西八条邸をテーマとする日本史研究会の例会に重なってしまったのが残念です。

山下克明『陰陽道の発見』の刊行を祝す

No.7316

 おかげさまで当方の公開講座は大人気のようで、わざわざ関東から夜行バスで日帰りでお出でになられるという方もおられます。六波羅の故地をを見下ろしながら、六波羅のお話が聞けるのですから、「さもありなん」ということかも知れません。

  事前勉強をしておきたいという人は、明日研究室にお出で下さい。池谷先生の御高論「伊豆における北条氏の館跡について」(『金澤文庫研究』321)と福島先生の御高論「鎌倉後期の鎌倉・京都の交流」(『鎌倉時代の喫茶文化』茶道資料館)のコピーを用意してあります。

 ☆ NHK出版の石浜哲士さんから、山下克明『陰陽道の発見』(NHKブックス)をお送り頂きました。待望の本です。
 陰陽道については、史料を読んでいて分からないことだらけなのですが、歴史学の専門家の手による、きちんとした学問的裏づけのある、しかも分かりやすいという本には出会うことがありませんでした。
 山下さんは『上代学制の研究』で知られる、かの碩学桃裕行先生晩年の愛弟子です。以前から、陰陽道に関する一般向けの本を書いてくれることを期待していたのですが、ついに実現されたという次第です。
 これは、史学・国文・民俗学にとって大朗報だと思います。
 ゼミの史料講読会参加者は必読です。
 石浜さん、ありがとうございました。
 山下さん、御上梓おめでとうございます。よくぞ書いて下さいました。心より御礼を申し上げます。

 そういえば、山下さんには、公開講座「東山から発信する京都の歴史と文化」の第一回目の講師を東北大学の柳原敏昭先生とともにお勤め頂いたのでした。

 ☆ そして、もう一冊。新人物往来社の聴涛(きくなみ)真悠子さんより、新刊の『歴史読本』8月号を御恵送頂きました。これには、岩田慎平「平将門の乱」が掲載されています。
 当ゼミの師範代・岩田君の一般向け雑誌デビューです。
 若手研究者は学術論文に専心すべきだという意見もありますが、一般向けの原稿執筆というのも、それなりに勉強になるものです。私は若い頃、だいぶ『歴史読本』に書かせて頂きましたが、それは大きな財産になっています。
 さらにいえば、研究者の世界で富士山のように高い権威のある学術雑誌も、一般の人には無名であり、私の知人の一人は、某自治体の採用面接の際、『歴史読本』への執筆経験を面接官から高く評価されたと話してくれたことがあります。

 それにつけても、岩田君の今後の御精進を期待するばかりです。
 書店店頭で立ち読みして(出来れば御購入の上)、忌憚のない御批判と御感想をお寄せ下さい。

一部地域で品薄です

No.7317

 6月26日(土)の宗教・文化研究所市民公開講座は、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
 翌日の大阪歴史学会大会(於、関西大学千里山キャンパス)と併せてのご来聴をおすすめ致します。

>野口先生
 拙稿をご紹介いただきましてありがとうございます。
 出来上がった『歴史読本』を前にすると、いままでほかの何をした(例:専門誌に掲載された、家の戸棚の修理をした)ことよりも、家族の私を見る目が変わりました。今後も専門誌・一般誌を問わず取り上げていただけるような、ポリバレントな研究者を目指して更に精進に励みたいと思います。
 雑誌はわりと小さな書店にも並んでいますが、うれしがって自ら数冊買い込んでしまいましたので、六地蔵周辺(momoとかイズミヤ)ではやや品薄です。

一般向け雑誌デビューおめでとうございます

No.7320

岩田さん、おめでとうございます。
同志社高校の図書館にも定期購読で配架されていましたので、図書館の分掌の方にお勧めしておきました☆

明日の公開講座、なんとか予定が空いていけそうなのですが、
昨日から声が出なくなってしまい、それの回復状況次第でわかりません…。

とうとう前日になりましたが無理は禁物です。

No.7322

 本日は昼休みに川本先生が研究室にお出でになり、小一時間ほど、鎌倉幕府の儀礼や西八条のことなどについて、話を弾ませました。
 度を超すほどの多忙な学長職をつとめられながらも、常に研究に邁進されている先生には敬意を表するばかりです。

 公開講座。いよいよ、明日に迫りました。配付資料の用意も済みました。
 多くの皆様の御来場をお待ちするのみです。

 >鈴木君  御無沙汰しております。
 御新居の住み心地はいかがでしょうか?
 天候不順なので、体調を崩している方が多いようです。
 明日は建築史の山口さんもお手伝いに来てくれますので、なんとか機械操作は乗り切れそうです。どうぞ、お大事に。
 なお、近々のうちに『紫苑』第8号のデータをお送り致しますので、宜しくお願い致します。

 ☆ 九州大学の高野信治先生より、先生が研究代表者をつとめられた科研報告書『近世日本における武士像と道徳性と政治意識の相関性に関する史料復原的基礎研究』ならびに御高論「貝原益軒の「武」認識とその行方-〈武功譜代〉像の形成をめぐって-」(『比較社会文化』15)を御恵送頂きました。
 高野先生に、あつく御礼を申し上げます。   

定期購読

No.7329

 >鈴木君 おひさしぶりです。声の具合はいかがですか。
 拙稿を宣伝していただきましてありがとうございます。同志社高校さんの図書館では『歴史読本』も定期購読しておられるんですね。
 高校生だったときに、図書室の購入希望欄に『Number』と書いて、その直後に私は卒業してしまったのですが、三年半ほどして教育実習で母校に行き図書室を覗いてみたら、ちゃんと『Number』が定期購読されてました。いまでもあるんでしょうか。

 また何かの機会にお会いできるのを楽しみにしています。

公開講座後の懇親会

No.7309

  懇親会の申し込み期日が近づいてきましたので、再度ご案内いたします。

  今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。
  人数にはまだ余裕がございますので、皆様ぜひご参加下さい。

  日時:6月26日(土)18:30~(2時間程の予定)
  場所:「里」(女坂上ってすぐです)
  費用:2500円+α  ※飲み放題付きコース料理

  お手数ですが、参加をご希望される方は明日22日(火)までに野口先生または山本(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
  参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。

公開講座御案内&明日(22日)の授業

No.7310

◇ 京都女子大学 宗教・文化研究所市民公開講座 ◇

  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」
  テーマ『京・六波羅と鎌倉』
 講題 「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」
 講師  伊豆の国市教育委員会 池谷 初恵氏
 講題 「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」
 講師  愛知学院大学文学部教授 福島 金治氏
 日時  6月26日(土)13:00~14:30・15:00~16:30
 場所  本学J420教室
お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。
 *************************************************************
 さて、明日22日の授業案内です。

 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、武内さんの担当で、報告のテーマは「北欧の教育水準」。
 フィンランドの教員養成のあり方などが取り上げられるようです。
  【注意】 なお、22日12:30~12:55の間、共同研究室は宗教部で使っていますので、入室しないでお待ち下さい。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は「坂額と巴-源平合戦のなかのジェンダー」というテーマでお話し致します。関連して木曾義仲の話も。

 >卒論の履修者諸姉  そろそろ、注をつけた段階の草稿を拝見したいものです。

 >ゼミ関係の諸姉兄  公開講座のお手伝い、よろしくお願い致します。

昨年の先生は今年の落第生

No.7306

 昨日は研究室で溜まりに溜まった事務仕事を少しばかり片付けた後、仏教史学会の入門講座に出掛けて、上横手先生の御講演を拝聴しました。

 御講演の中で、拙論を取り上げて下さったのですが、ここで先生からまさに一刀両断の御指摘を頂きました。
 著名な研究者の見解を疑わずに受け容れていたこと(①)と、その思い込みを前提にしたお粗末な史料解釈(②)にたいする御批判で、②の方は、もともと自らの解釈に不安がありましたので、一部の方には抜刷を送る際、添状に御検討をお願いする一文を付したところでした。
 言われてみれば、まったく、なんでこんなおかしな解釈をしてしまったのだろうという有様で、一次史料も読み手の立場で曲解されることがあるという、先日の國學院大學のシンポにおける高橋典幸先生の御講演の内容を想起させられた次第です。
 汗顔の極みでした。
  ただ、①の方は、日頃、岩田君などにお話ししているとおりで、さらに検討の余地があると考えています。この点で、質疑応答の際に米澤君の発せられた御質問は、重要な事実の指摘を含むものでした。
 あえて、上記の「著名な研究者」による指摘が正しいものであることの論証に取り組んでみるのも面白いと考えております。

 会場でも御挨拶申し上げましたが、拙論を取り上げて厳しい御批判を下さった上横手先生にあらためて感謝の意を表させて頂きたいと存じます。

 それにしても、昨年の同じ頃、日本史研究会の歴史学入門講座で講師をつとめさせていただいたのに、今年は「反面教師」の役割を演じてしまったのには、内心忸怩たるものがございます。自分がもう一度「入門」し直さなければならないことを悟った次第です。

 このところ、ここ数年で積み重ねてきたことが各所で崩壊の危機に瀕しているように思われます。

 ☆ 金沢文庫の永井晋先生より、新刊の御高著『鎌倉源氏三代記 一門・重臣と源家将軍』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)を御恵送頂きました。
 永井先生のこの時代に関する御理解が直截に表出されている御著書だと思います。
 永井先生にあつく御礼を申し上げます。