31回目の年末調整

No.6926

 今年も年末調整の書類を作成する時期になりました。私はこういう事務仕事が苦手で、その上、整理も悪いので、保険会社から届いたはずの控除証明書が見つからなかったりして、毎年てんやわんやの大騒ぎという為体です。
 しかし、思い起こせば、今年ではや31回目。つまり、1979年に高校教諭になって以来、給与生活者として既に30年が過ぎ去ったということになります。
 それでも、まだこの書類作りは慣れません。しかし、あえて申せば、科研のように電子申請にならないのが救いです。

 既に岩田君が案内を出してくれている(>>No.6923)火曜日(17日)の『吾妻鏡』講読会ですが、先にお知らせしたように、共同研究室を入学センターにお貸ししますので、今回は教授室で行います。お間違えのないように。コピー機も使えませんので、コピーは事前にお願い致します。

 ☆ 千葉県の県史編纂の仕事の際などに大変お世話になった佐賀県小城市の眞子雅允さんより、今秋、小城市立歴史資料館で開催された佐賀大学地域学歴史文化研究センター・小城市教育委員会共催の特別展の図録『中世小城の歴史・文化と肥前千葉氏』を御恵送頂きました。
 眞子さんに、あつく御礼を申し上げます。

はたらけどはたらけど

No.6928

 本当にいつも杜撰なご案内で申し訳ありませんが、次回(明日)の火曜日の『吾妻鏡』は通常通りの時刻より、野口先生の研究室で行います。よろしくお願いします。
 範囲は以下のとおりです↓

 範囲:建長三年(1251年)正月一日・四日・五日、二月一日・十日・二十日・二十四日、三月六日・七日・十四日、四月二十日・二十六日、五月一日・五日・八日・十五日・二十七日、六月五日・十日・十五日・二十日・二十一日・二十二日、七月四日・八日・十日・二十日、八月六日・二十一日・二十三日、九月五日・二十日、十月十九日・二十九日、十一月十二日・十三日・十八日・二十二日・二十七日、十二月二日・三日・五日・七日・十七日・二十二日・二十六日・二十七日の各条

 年末調整の書類、提出しました。バイト先では店舗ごとにまとめて提出することになっているのですが、誰が出していないだとかどの書類に不備があるだとか、何かと面倒が出来致します…。

昼食はお饅頭 付 来週の見学会案内

No.6922

 今日はミュージアム知覧の新地浩一郎さんがお見えになり、沢山のお土産をいただきました。
 学術資料の他に「薩摩花林糖饅頭」も。
 『吾妻鏡』講読会は、先日、畠山先生にいただいた福山名物のお饅頭もあり、7人の2回生のみなさんは大満足だったことと思います。
 新地さん、どうもありがとうございました。

 今回は昨年の公開講座で川本重雄先生の使用された資料を使わせていただいて、将軍御所の空間的な身分秩序についてお話ししました。これは、東国武士に対する通説的な理解を打破する上で重要な事実であると考えています。

 治承四年十二月十二日条ですから、鎌倉幕府の成立時期についても一席ぶたせていただきました。
 私の恩師、貫達人先生の「承久三年説」は、『青山史学』創刊号(青山学院大学史学科研究室)に掲載されています。

 今日は「一所傍輩」も出て参りました。「小松殿」ならぬ「小松寮」で一所傍輩の学生さんには、自分のことのように「一所傍輩のネットワーク」の意味が理解できたことと思います。
 橘公長と加々美長清の関係です。
 ところで、橘氏(→小鹿島氏)と言えば、
 >岩田君  関学での御報告は如何でしたか? 

 ◎ 来週木曜日の『吾妻鏡』講読会は、六波羅の一部と豊臣氏関連遺跡を含める形で後白河院の院御所であった「法住寺殿跡」の見学です。
 見学先は「伝佐藤嗣信・忠信墓」→「積翠園(伝・平重盛小松殿庭園跡)→東山大仏殿跡→方広寺鐘楼→六波羅探題関係遺構出土地点→蓮華王院(三十三間堂)→後白河天皇陵→法住寺南殿跡→最勝光院跡→今熊野社→新日吉社、というコースを予定しています。
 10時30分、研究室前に集合して下さい。
 ゼミメンバー以外の参加も歓迎します。
 なお、「お金の取られるところ」には入りませんので、費用は要りません。ほかでは絶対に手に入らない資料を用意する予定です。

吏僚的武士の橘氏-次回の『吾妻鏡』-

岩田慎平
No.6923

 新地さんに鹿児島をご案内いただいてからもう四年ほど経ちますね。その節は大変お世話になりました。
 あのときは、出発前に(最近話題の)大阪南港のフェリーターミナルで時間潰しをしたり、知覧警察署のお世話になったりと、いろいろなことがありました。

 >野口先生
 水曜日は橘氏について報告をして参りました。またお聞きいただきたいと思いますが、橘氏の存在形態もまた、鎌倉幕府に対する通説的な理解を打破する上で重要な事柄であると思われます。

 次回の火曜日の『吾妻鏡』は以下の通りです。 

 日時:2009年11月17日(火)14:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 野口先生の研究室

 範囲:建長三年(1251年)正月一日・四日・五日、二月一日・十日・二十日・二十四日、三月六日・七日・十四日、四月二十日・二十六日、五月一日・五日・八日・十五日・二十七日、六月五日・十日・十五日・二十日・二十一日・二十二日、七月四日・八日・十日・二十日、八月六日・二十一日・二十三日、九月五日・二十日、十月十九日・二十九日、十一月十二日・十三日・十八日・二十二日・二十七日、十二月二日・三日・五日・七日・十七日・二十二日・二十六日・二十七日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられています。後期もどうぞよろしくお願いします。冬の訪れを思わせる季節に何か始めてみようという方も、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

橘氏の研究は立ち話では終わらない。

No.6924

 岩田君が知覧警察署のお世話になったというのは、落とした財布が見つかったのを受取りに行ったというだけの話ですので、念のため。
 ちなみに、岩田君が財布を落としたのは、大雨の中、車でいっぱいの駐車場で車から降りようとした私を濡らすまいと、無理な体勢で傘を差し掛けてくれたからでした。

 ところで、橘(小鹿島)氏ですが、本年度の共同研究の一環として、公開での研究発表会を企画したいと思います。今月末か12月の初め頃に如何でしょうか。
 ほかに報告(テーマは自由)を希望する方がおられましたら、お申し出下さい。

逃走経路、如件

岩田慎平
No.6925

 しつこいですが、大阪南港のフェリーターミナルで時間を潰したのは私が集合時間を間違えたためでありますが、その後、住之江公園のほうのフェリーターミナルに移動し宮崎行きのフェリーに乗船、船内で一風呂浴びて、翌朝カンカン照りの宮崎港に到着しました。フェリー内では自作のお弁当を開く方もいました。まさに用意周到です。
 船内放送(?)ではW杯ドイツ大会アジア予選最終戦の日本vsイランが流れていました。
 知覧警察署の受付の窓の向こうの、机の上にちょこんと置かれた赤い(当時)サイフの光景は今でも忘れられません。拾って届けて下さった方には、ただただ感謝です。

 さて、ご提案いただきました研究発表ですが、日程は後日ご相談させていただくと致しまして、させていただけるとすれば以下のような内容になる予定です。

 題名:「小鹿島橘氏の治承寿永内乱」
 概要:坂東武士ではないが鎌倉幕府の有力御家人である橘氏(小鹿島氏)のことを取り上げながら、中世前期の武士の存在形態や鎌倉幕府成立にまつわる諸問題を考えたいと思います。
 主な参考文献は以下の通りです。

 川合康「内乱期の軍制と都の武士社会」『日本史研究』501、2004年。
 塩谷順耳「武士団の東北移住―橘氏(小鹿島氏)を中心に」『歴史』19、1958年。
 野口実『源氏と坂東武士』吉川弘文館、2007年。
 元木泰雄『源義経』吉川弘文館、2007年。

「一天、にわかにかき曇り」の宮崎空港

No.6927

 「カンカン照りの宮崎港」・・・とのことですが、その日のお昼、岩田君たちが飛行機組と宮崎空港で集合したときには「一天、にわかにかき曇り」となり、それから三日の間、雨の降らないことはなく、桜島すらうすボンヤリとしか見えず、開聞岳に至っては影も形もございませんでした。
 ゼミの一行の中に雨降(あめふらし)の験者がおられたのでしょうか?

 鎌倉期の橘氏に関する参考文献ですが、以下も役に立つと思います。
  塩谷順耳『中世の秋田』(秋田魁新報社、1982年)
  服部英雄「開発・その進展と領主制支配-肥前国長嶋庄の橘薩摩一族-」
        (『地方史研究』152)

来年度の共同研究申請が承認されました

No.6921

 本日の研究所運営委員会で、下記の平成22年度における研究所共同研究助成の申請が承認されましたので、お知らせ致します。
                   記
 <研究課題>「中世前期における都鄙の文化・社会情況
         (法然・親鸞登場の歴史的背景に関する研究Ⅱ)」
 <研究代表者> 野口 実(本学研究所教授・日本中世史)
 <研究協力者> 岩田慎平(関西学院大学大学院研究員・日本中世史)
            畠山 誠(元、広島県公立高校教諭・日本仏教史)
            前川佳代(奈良女子大学人間文化研究科博士研究員・日本中世考古学)
            藪本勝治(神戸大学大学院人文学研究科DC・日本中世文学)

 <研究目的>以下については、>>No.6892を御参照下さい。
 研究協力者(共同研究員)のみな様、何卒よろしくお願い申しあげます。 

 >三輪さん  香川県の旅行のおみやげのお菓子、たしかに受け取りました。ありがとうございました。

明日(10日)の講義予告

No.6919

 キャンパスプラザⅡ講時の「特別講座科目1 『平家物語』と中世前期の京都」は、前回の院政成立の話を踏まえて「後白河院とその院御所法住寺殿」について述べたいと思います。なお、会議の都合で、終了時間を繰り上げます。

 Ⅴ講時の基礎教養科目「源平内乱の時代を京都で生きた人たち」も前回の続きで、こちらは後白河院の人物像そのものに迫りたいと思います。

 >長村君 『研究紀要』の校正、受け取りました。ありがとうございました。

 【追記】
● 14日(土)17:00から11月15日(日)にかけて、メールサーバメンテナンスが行なわれるため、大学研究室のメールの送受信が行なえなくなりますので、ご注意下さい。 

「平家一門の栄華と瀬戸内海」の見学

No.6916

 本日(7日)は福山市の広島県立歴史博物館で開催されている特別展「平家一門の栄華と瀬戸内海」を見学し、同館主任学芸員鈴木康之氏による博物館講座「平家の時代の考古学」を聴講して参りました。

 展示は文献史学・考古学のみならず、建築・文学・芸能の分野にも目配りした充実した内容で、近年の平家研究の成果を集大成した展覧会として、もっと話題になって良いものだと思いました。まだ、御覧になっていない方は、可能ならば是非お出かけ下さい。それだけの価値はあると思います。

 驚いたのは、岡山市の吉野口遺跡から妹尾兼康のものと想定できる頭骨が出土しているということで、これは私の周辺の研究者にも全く情報が伝わっていないと思います。『平家物語』研究者にとってもビッグニュースなのではないかと思うのですが、御存知でしたでしょうか。
 ちなみに、妹尾兼康の行動から、あらためて平家の軍制のあり方についても再考させられました。

 また、伊勢平氏の家に伝えられた薫物の書である「香之書」の存在も初めて知りました。貴族社会の一員としての伊勢平氏の姿を鮮明にする史料といえましょう。

 鈴木先生のお話で、楠葉型瓦器の特徴なども、よく理解することが出来ました。

 法住寺殿の武将墓から出土した鍬形や鏡轡も出展されていましたが、パネルと図録掲載の六波羅・法住寺殿の地図は山田邦和先生と私の共同研究の成果によるものでした。この地図は、最近刊行された平家関係の書籍には必ず掲載されており、完全に市民権を獲得したようで、嬉しい限りです。

 今日は共同研究員の畠山誠先生が岡山から駆けつけて下さり、また京女の卒業生で現在広島大学大学院に在籍している尻池由佳さんも同行して下さいました。おかげで、福山に関する知見を得ることが出来ましたし(畠山先生からは福山に関する書籍も頂きました)、共同研究の情報交換も行うことが出来ました。

 あっという間に時が過ぎ、帰りに福山の駅で、私がゼミのお土産をなんとか安いお菓子でごまかそうとしていると、すかさず畠山先生が、「これ、ゼミの皆さんへのお土産です」と言って、私が買い渋っていた高級なお菓子(しかも大箱)をお渡し下さいました。恐縮あるのみでした。

 それから、わざわざ新幹線ホームまでお見送り下さった尻池さん、ありがとうございました。きっと、素晴らしい論文を書き上げて下さい。

今週・来週、木曜日の『吾妻鏡』講読会

No.6914

 昨日のゼミ『吾妻鏡』講読会は、学園祭明けだったせいか、参加者は少なかったのですが、内容はたいへん充実したものでした。このところ、山本さんが『玉葉』『山槐記』から関連記事を抜粋したコピーを用意してくれているのです。
 学部2回生の『吾妻鏡』講読で、記録との併読が出来るというのは、なかなかのレベルなのではないでしょうか。
 次回は、学長・川本先生が昨年の公開講座の際に用意して下さった資料を活用して、将軍御所の空間について考えたいと思います。

 ちなみに、次回は12日ですが、文化庁の会議出席のために上洛されるミュージアム知覧の新地浩一郎先生が、午前中、帰りの飛行機の出発までの空き時間にお立ち寄り頂けるとのことですので(先日拝見した展示資料についての用向もあります)、少しの時間でも、中世の南九州や博物館のお話を、みんなでうかがうことが出来れば幸いと思っています。
 先年の鹿児島旅行に参加した方も、御用がなければ是非お出で下さい。

 目下、『研究紀要』23号掲載予定の、長村祥知君と共著で執筆した「承久宇治川合戦の再検討-史料の検討を中心に-」という論文の初校校正をしています。長村君の担当部分が重厚且つ理路整然たるものであるのに対して、拙文の不明さは際立つばかりです。

 加藤和彦もレヴィ=ストロースもいなくなって、「時」が、どんどん、どんどん過去に押し流されてしまうように思える今日この頃です。 

失われた時を求めて-次回の火曜日『吾妻鏡』-

No.6915

 山本さんは火曜日の『吾妻鏡』でも良い準備をしてきてくれています。いつもありがとうございます。
 ちょっと下の方に沈んでしまいましたので、また次回の火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年11月10日(火)14:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室

 範囲:建長二年(1250年)九月十日・十八日、十月七日、十一月十一日・二十八日・二十九日、十二月三日・五日・七日・九日・十一日・十五日・二十日・二十三日・二十七日・二十八日・二十九日
    建長三年(1251年)正月一日・四日・五日、二月一日・十日・二十日・二十四日、三月六日・七日・十四日、四月二十日・二十六日、五月一日・五日・八日・十五日・二十七日、六月五日・十日・十五日・二十日・二十一日・二十二日、七月四日・八日・十日・二十日、八月六日・二十一日・二十三日、九月五日・二十日、十月十九日・二十九日、十一月十二日・十三日・十八日・二十二日・二十七日、十二月二日・三日・五日・七日・十七日・二十二日・二十六日・二十七日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられています。後期もどうぞよろしくお願いします。秋から何か始めてみようという方も、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

京都女子大学「錦華殿」の展観

No.6913

 本日、京女は藤花祭の後片付けで休講ですが、私は研究室で山のような(?)書類と格闘中です。
 一段落したところで、錦華殿で図書館主催の西国三十三カ所に関する図書館資料の展観をやっているのを思い出して見学に行ってきました。内容は以下を参照。
       http://www2.kyoto-wu.ac.jp/detail.cgi?target=0&news_id=498

 京女にも、結構な資料があることが分かります。国文学専攻の人にはたまらない内容だと思いました。
 まだ見に行っていない人は、必ず明日中に覗いてみて下さい。なにしろ、明日までですから。

 >雨野さん  上記展観を見学に来て下さったようですね。「急襲」のし甲斐が無く申し訳ありませんでした。また、お出かけ下さい。

 ☆ 京都造形芸術大学の野村朋弘先生より、御高論「『久我家文書』一号文書の再検討」(『古文書研究』第67号)を御恵送頂きました。
 野村先生に、あつく御礼を申し上げます。

【追記】 ある方から、「>>No.6912の歌の意味が分かりませ~ん」とのメールがありました。
 20代前半の頃、この私にも、体重58㎏で上半身が逆三角形ということがあったというわけですよ。
 こういうのを「無常」というのです。それにしても「無情」な質問ですね。

中世戦記研究会のお知らせ

No.6912

 昨日は「木枯らし一号」が吹くなど、急に寒くなったので着る物がなくなり、スーパーにベストを買いに行ったのですが、既製服のサイズLでは小さく、ついにLLの世界に突入となりました。要するにウェストなのです。ここで(Lサイズの)辞世の句。
    つい食べて、ますます肥ゆる我が身かな 逆三角形も夢のまた夢

 ◇ 秋田大学の志立正知先生から次回中世戦記研究会開催のお知らせを頂きました。中世前期の武士論研究の立場から申せば、輪読対象が慈光寺本『承久記』になりましたし、伊藤瑠美先生の御報告もありますから、これは行かないわけにはまいりません。
 ゼミ関係者もぜひ。ゼミ現役メンバーも、これまで、学部生を含めて多くの人が参加させて頂いています。はじめて参加しようとする人は、事務局に連絡致しますので、私にお申し出下さい。
  なお、詳細は以下のとおりです。  
         *********************** 
 日時:2009年12月13日(日) 13:30~18:00
 場所:お茶の水女子大学附属高等学校3F社会科室(入室は13:00過ぎから)
   * 正門から入構のこと。その際、守衛さんに、入構理由を告げるとともに身分証を提示すること。
    (所在地) 〒112-8610 東京都文京区大塚 2-1-1
    (交 通) 東京メトロ丸ノ内線 「新宿、荻窪方面行」茗荷谷駅下車
          東京メトロ有楽町線 「新木場方面行」  護国寺駅下車
                http://www.ocha.ac.jp/access/index.html
 発表
 輪読『慈光寺本承久記』:担当 佐倉由泰氏
 研究発表:伊藤瑠美氏 「後白河~後鳥羽院政期の「院近習」と武士(仮)」
 書評:高木信氏著『「死の美学化」に抗する ―『平家物語』の語り方』(青土社、2009.3)
     担当 志立正知氏
           **********************
 反故にしてしまった11月7日(土)の約束は翌8日に履行できることとなり、ホッとしています。そのような次第で7日は福山にて存分に勉強して参りたいと思います。ちなみに、共同研究員の畠山誠先生が同行してくださることになりました。
 地元の尻池さんにも声をかけたいと思っています。

【追記】
 懸案だった「七条町」の論文ですが、本日、図版・FDを添えて投函を果たすことが出来ました。
 7日の福山。尻池さんとも同行出来ることになりました。 

今日は山口博史さんの御命日です。

No.6911

 京都は暗雲と日差しが交互に繰り返す中、突風が吹きすさぶという天候です。
 何が起きるのか、不安なので卜占ものだと思っていたのですが、私の予感は的中。関東から教え子が上洛する日に出張を設定してしまって、その日に予定していた東山案内を反故にせざるを得なくなったりしています。まったく、我ながら信義に悖る話です。
 かくかく周囲に迷惑を及ぼしながら過ごしているのは、身不肖の致すところですが、一方で、社会に大きく貢献していたのに、早世された方もおられます。
 本日、11月2日は、京都労働学校や市民による歴史学習組織として知られる「歴史グループ早雲」で活躍された山口博史さんの御命日に当たります。亡くなられたのは2005年。今年はもう五回忌にあたります。山口さんは1950年のお生まれですから、お元気であれば来年は還暦を迎えられるはずでした。
 当ゼミ関係者にも所縁深く、この掲示板にも書き込みをして下さったこともありました。永富さん(現、鈴木夫人)たちが、早雲の学習会に参加されたとき、とても喜んで下さっていたことを思い出します。
 今あらためて、御冥福をお祈り申しあげる次第です。

>新地さん  書き込みをありがとうございました。11~12日に御上洛の由。11日は研究所の会議があり、12日はゼミがありますから、京女にお出で頂ければ確実にお会いできることと思います。ぜひ、御都合のほど、お知らせ下さい。

 「七条町」の原稿、図面も完成させることが出来ました。さて、『紀要』の校正といった段取りですが、昨夜、ある東京の大学の先生から、年末締切の原稿執筆について確認のお電話を頂きました。すかさず、「正月明けで、よろしいでしょうか?」とお尋ねした私には、自ら呆れるばかりです。そういえば、年末締切の原稿はもう一件あるのでした。
 「どこまで続くぬかるみぞ」・・・か!

来年度の公開講座講師内定

No.6909

 日曜日の午後、京都は雨が降り始めました。

 新年度に向けての書類の作成や出張講義などのために先延ばししていた「京都七条町」に関する論文の本文がようやく完成(本当は9月末締切のものを10月末まで猶予してもらっていたもの)。あとは、図版の作成のみ。これをPCで作る技術があれば良いのですが、旧稿掲載の地図をなぞる形で手書き作業で作ります。
 ちなみに、多くの方と御一緒に作る論文集は、一人の執筆の遅れが全体に大変な迷惑をかけることになります。

 昨日、出版社の方に再遅延お詫びのメールを差し上げた際に、インフルエンザにお気を付け下さいと書いたところ、もうすでに罹って免疫が出来ているので大丈夫という御返信。
 先ほどは、キャンパスプラザ科目の履修生の方からも、インフルエンザに罹ったというメールを頂きました。
 たしかに、新型インフルエンザは猛威を振るっているらしく、軽い持病で通院中の近所の医院も超満員状態のようで、とても受診に行く気になれません。薬がもらえませんが、流行が収まるまでは何とか頑張りたいと思います。歯医者さんにも通っていますが、まさかここまでは累が及ぶことはないでしょう。

 ◇ ところで、新年度のことですが、6月第4土曜日に実施する恒例の研究所公開講座「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」の講師が内定致しましたので、お知らせ致します。
 第12回目のテーマは、これまで鎌倉時代が欠落しておりましたので、「六波羅と北条氏」に関するものということにいたしました。
 そこで、北条氏の本拠地である静岡県伊豆の国市で北条氏居館跡などの発掘調査に携わり、近年、その成果を積極的に発信されている池谷初恵先生(伊豆の国市教育委員会)、そして、金沢北条氏や鎌倉時代における鎌倉と京都の文化交流の御研究で知られる福島金治先生(愛知学院大学)にお願いし、ともに御快諾を頂くことが出来ました。
 具体的な話はこれからですが、来年が楽しみになってきました。
 ちなみに、来年6月の第4土曜日は26日になります。ゼミ関係者は空けておいて下さい。
 
◇ ようやく論文が一つ仕上がったと思ったら、9月に提出した『研究紀要』の初校ゲラが届きました。長村祥知君との共著で、「承久宇治川合戦の再評価-史料の検討を中心に-」というタイトルです。
 長村君、校正よろしくお願い致します。

 ☆ 奈良国立文化財研究所の古藤真平先生より、現在、同研究所で開催中の特別企画展「地下の正倉院展 -二条大路木簡の世界-」http://www.nabunken.go.jp/topics/index.html#guidance_kikakutenのパンフレット・リーフレットならびに先生御執筆の関連新聞記事などを御恵送頂きました。
 奈良時代ファンには、たまらない企画だと思います。
 古藤先生にあつく御礼を申し上げます。