新宿西口の雑踏の中で感慨にふける
No.6738
昨日の中世戦記研究会。会場の都立豊多摩高校は大学のようなキャンパスで、生徒さん達の様子からも自由な雰囲気がうかがえて、とても好感の持てる高校でした。
ちなみに、先週の基礎演習の報告にその作品が取り上げられた宮崎駿氏は、この学校の卒業生だということです。
さて、私は「清盛の富士遊覧・鹿島社参詣計画」というテーマで、雑駁な報告をさせて頂きました。
要するに<平家政権と鎌倉幕府の間の断絶は普通言われるほど大きなものではない>ということを言いたかったのですが、日頃の悪しき性格を露呈させて、東国国家論や東国王権論、さらには京都における鎌倉時代史の軽視、東国武士研究者の貴族嫌いにまで話を広げるに及びましたことは、いまさら反省するばかりです。
しかしながら、建築史の成果に基づいて関説した部分については、一部の方に関心を持って頂けたようで、その点には報告のし甲斐を感じております。
また、いつものように会場ではいくつもの御研究の成果を頂き、有り難く存じました。
それから、当ゼミ出身、学習院の伊藤さんは、インフルエンザ禍の京都ではマスクが手に入りにくいという情報に基づき、わざわざマスク(一週間分)を御持参下さいました。感謝感激というやつです。
ところで、会場の豊多摩高校は京王井の頭線浜田山駅から徒歩10分ほどの所にありますので、京都からは新幹線で品川下車、山手線で渋谷に出て、京王線に乗り替えというコースをとったのですが、渋谷駅の山手線外回りのホームに立ったのは、実に久しぶり、井の頭線の渋谷駅に至っては、それこそ学生時代以来のこと。様々な思い出が去来致しました。
さらに帰途、明大前から新宿に出たのですが、前回この路線を利用して新宿駅に着いたときには、西口広場でフォークゲリラの集会が開かれておりました。したがって、かれこれ40年ぶりのことになるわけで、まさに浦島太郎状態でありました。たしか、あの時は友人達と明大祭に行った帰りであったと記憶します。ベ平連のデモに参加したのも、あの時のことだったように思います。
今の学生さんには、「ベ平連」なんて言っても何のことかお分かりにならないと思いますが。
新宿西口広場。もの凄い雑踏を構成する人たちの8割方は、あの頃、この世に影も形もなかった人たち。まさに、「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」を実感させられたという次第でありました。
☆ 京都市歴史資料館の宇野日出生先生より、御高論「御棚会神事と賀茂六鄕」収録の椙山林繼・宇野日出生編『神社継承の制度史』(思文閣出版)を御恵送頂きました。
宇野先生にあつく御礼を申し上げます。
☆ 帝京大学の吉田賢司先生より、御高論「室町幕府の守護・国人連合軍-永享の北九州争乱をめぐって-」(『年報中世史研究』34)を御恵送頂きました。
吉田先生にあつく御礼を申し上げます。
☆ 久保賢司先生より、御高論「鎌倉公方家の重代の家宝に関する一試論-成氏の登場と伝来家宝および喜連川足利家宝物小考-」(荒川善夫・佐藤博信・松本一夫編『中世下野の権力と社会』岩田書院)を御恵送頂きました。
久保先生にあつく御礼を申し上げます。
> 岩田君 在京留守居役、ありがとうございました。
ちなみに、先週の基礎演習の報告にその作品が取り上げられた宮崎駿氏は、この学校の卒業生だということです。
さて、私は「清盛の富士遊覧・鹿島社参詣計画」というテーマで、雑駁な報告をさせて頂きました。
要するに<平家政権と鎌倉幕府の間の断絶は普通言われるほど大きなものではない>ということを言いたかったのですが、日頃の悪しき性格を露呈させて、東国国家論や東国王権論、さらには京都における鎌倉時代史の軽視、東国武士研究者の貴族嫌いにまで話を広げるに及びましたことは、いまさら反省するばかりです。
しかしながら、建築史の成果に基づいて関説した部分については、一部の方に関心を持って頂けたようで、その点には報告のし甲斐を感じております。
また、いつものように会場ではいくつもの御研究の成果を頂き、有り難く存じました。
それから、当ゼミ出身、学習院の伊藤さんは、インフルエンザ禍の京都ではマスクが手に入りにくいという情報に基づき、わざわざマスク(一週間分)を御持参下さいました。感謝感激というやつです。
ところで、会場の豊多摩高校は京王井の頭線浜田山駅から徒歩10分ほどの所にありますので、京都からは新幹線で品川下車、山手線で渋谷に出て、京王線に乗り替えというコースをとったのですが、渋谷駅の山手線外回りのホームに立ったのは、実に久しぶり、井の頭線の渋谷駅に至っては、それこそ学生時代以来のこと。様々な思い出が去来致しました。
さらに帰途、明大前から新宿に出たのですが、前回この路線を利用して新宿駅に着いたときには、西口広場でフォークゲリラの集会が開かれておりました。したがって、かれこれ40年ぶりのことになるわけで、まさに浦島太郎状態でありました。たしか、あの時は友人達と明大祭に行った帰りであったと記憶します。ベ平連のデモに参加したのも、あの時のことだったように思います。
今の学生さんには、「ベ平連」なんて言っても何のことかお分かりにならないと思いますが。
新宿西口広場。もの凄い雑踏を構成する人たちの8割方は、あの頃、この世に影も形もなかった人たち。まさに、「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」を実感させられたという次第でありました。
☆ 京都市歴史資料館の宇野日出生先生より、御高論「御棚会神事と賀茂六鄕」収録の椙山林繼・宇野日出生編『神社継承の制度史』(思文閣出版)を御恵送頂きました。
宇野先生にあつく御礼を申し上げます。
☆ 帝京大学の吉田賢司先生より、御高論「室町幕府の守護・国人連合軍-永享の北九州争乱をめぐって-」(『年報中世史研究』34)を御恵送頂きました。
吉田先生にあつく御礼を申し上げます。
☆ 久保賢司先生より、御高論「鎌倉公方家の重代の家宝に関する一試論-成氏の登場と伝来家宝および喜連川足利家宝物小考-」(荒川善夫・佐藤博信・松本一夫編『中世下野の権力と社会』岩田書院)を御恵送頂きました。
久保先生にあつく御礼を申し上げます。
> 岩田君 在京留守居役、ありがとうございました。