研究所懸賞論文募集のお知らせ

No.5881

 現在、京都女子大学ではA・L校舎スロープ・階段等の改修工事が行われています。宗教・文化研究所はL校舎にありますので、工事期間中は普段の方法での入構はできません。そのため、S校舎からの経路を御利用下さいますようにお願いいたします。
 こちらに↓S校舎にある受験生ルームの案内が出ておりますので、参考にして下さい。
   http://www2.kyoto-wu.ac.jp/detail.cgi?target=0&news_id=218

 > 京都女子大学の院生・学部生・短期大学部生のみなさん(とりわけ、研究所ゼミメンバーおよび野口担当の現社「基礎演習Ⅰ」履修者諸姉)へ

 宗教・文化研究所では平成19年度懸賞論文を募集しています。ここに、募集要項の一部を抜粋いたします。夏休みの時間を活用し、ふるって応募して下さい。
(※ 要項の詳細は学内の掲示・配布プリントで必ず確認して下さい)。

  ■宗教・文化研究所 平成19年度懸賞論文募集要項 (抜粋)■
 
 テーマ:親鸞の思想、仏教思想や宗教思想等あるいは現代社会の直面しているさまざまな問題について、宗教の視点も加えて論評したもの(たとえば性差別や生命倫理の問題、地球環境、国際関係、ITの普及、少年犯罪やカルト宗教をめぐる問題など)に関するもの。題は自由。また、エッセイの形式でも可。

 1.応募資格 京都女子大学・京都女子大学短期大学部学生および京都女子大学大学院生
 2.応募締切日 平成19年10月1日(月)正午
 3.原稿枚数 原稿用紙400字詰、A4・縦書き15枚程度或いは、パソコン40字×30行、A4・縦書き5枚程度
 4.原稿提出先 宗教・文化研究所(大学宗教部宗教教育センター内)
 5.入選発表・表彰式 平成19年12月5日(水)「心の学園記念式」
            ◎ 入選者には、下記の賞金と賞状を差し上げます。
               特選 10万円  優秀作 7万円
               秀作  5万円  佳作   3万円

『入門吾妻鏡』原稿拝読。

No.5879

 >『入門吾妻鏡』執筆者諸姉兄
 締切を厳守して原稿をご提出してくださり、ありがとうございました。字数制限の中で、よくまとめてくださったと思います。本日、拝読の後、事実関係の誤りなどについての修正を岩田君にお願いいたしました。よろしく、御了承下さい。
 なお、本日は豪州帰りの鈴木君に、PCにセキュリティ・ソフトをインストールしていただくなど、半日がかりでメンテナンスをしていただきました。ありがとうございました。
 元木先生のPCも、後日当方の研究室にでもお持ちいただければ、不良箇所の点検が出来ると思います。よろしくお願い申しあげます。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、金沢文庫企画展「陰陽道×密教」の図録を御恵送いただきました。
 西岡先生にあつく御礼を申し上げます。
 なお、この企画展の会期は9月30日(日)までとのことです(休館日など、詳細については同文庫http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htmにお問い合わせ下さい)。

御高論拝受。

No.5880

  『古代文化』再出発の経緯などについては、山田邦和先生のブログ「平安京閑話」を御覧下さい。→http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2007/08/post_cab6.html

 ☆ 本日、弘前大学の斉藤利男先生より、御高論「都市衣川・平泉と北方世界」(入間田宣夫編『平泉・衣川と京・福原』 高志書院)ならびに「「北の古代末期防御性集落」の成立・発展・消滅と王朝国家」(天野哲也・小野裕子編『古代蝦夷からアイヌへ』吉川弘文館)を御恵送いただきました。
 また、市川市歴史博物館の湯浅治久先生から、御高論「香取社宮中町の成立と変貌-東国における町場展開の一様態-」(佐藤博信編『中世東国の社会構造』岩田書院)・「中世的「宿」の研究視角-その課題と展望-」(佐藤和彦編『中世の内乱と社会』東京堂出版)・「<書評>峰岸純夫著『中世東国の荘園公領と宗教』」(『人民の歴史学』第172号)を御恵送いただきました。
 斉藤先生・湯浅先生にあつく御礼を申し上げます。

「武士発生史上の院宮王臣家・諸司」

No.5862

 『古代文化』第59巻第1号が刊行されました。
 これには、当ゼミの牽引役である岩田慎平君の研究ノート「武士発生史上の院宮王臣家・諸司-富豪層との関連について-」が掲載されています。
 以下、その紹介です。

 近年の職能論的武士論の成果を踏まえて、かつての領主制論的武士論の中で論じられてきた富豪層の問題を再検討した問題提起的な研究ノートとして高く評価できる。
 流通・交通拠点の掌握や在京活動など、主に12世紀段階を対象とした近年の武士論研究の成果を踏まえて、目下停滞している9~10世紀における武士発生段階を考察。かつて戸田芳実・河音能平氏らによって検討された富豪層と院宮王臣家・諸司の関係やその存在形態について、とくに流通・交通の観点から再検討を加えたもので、在地からの視角への偏りを修正し、より広域的な存在としてそれらを評価し直しており、当該分野における今後の研究に大きく資する内容である。

 ぜひ御一読下さい。『古代文化』のこの号には、ほかに文献史学関連の論攷として、

 積山 洋「牛馬観の変遷と日本古代都城」
 鈴木琢郎「大臣曹司の基礎的研究」 
 田原光泰「兼官留任の宣旨について」
 野口孝子「『夜』化の時代-物忌参籠にみる平安貴族社会の夜-」

が掲載されています。

Re: 『古代文化』第59巻第1号

No.5867

>野口先生
 過分のお言葉を賜り、恐悦に存じます。
 上記拙稿は、以前に私自身が「やり尽くされたよ」と聞かされました平将門の乱とその時代について、昨今の武士論研究の成果を踏まえた過去の研究蓄積の再検討が必要なのではないかと思い、現時点での気付いたことを少しまとめ、発表する機会を頂いたものです。富豪層や院宮王臣家・諸司の広域に亘る活動は夙に指摘されており、そのことと近年研究の進展著しい中世における武士の存在形態との類似点を幾つか探ってみただけの習作ですが、ご高覧に与ることが叶いましたならば幸甚でございます。

『古代文化』講読会員(会友)募集御案内

No.5874

 送付されてきた『古代文化』を開いてみたところ、157ページに「古代文化刊行委員会からのお知らせ」として耳寄りな情報が掲載されていました(私もこれで初めて知ったことです)。

 『古代文化』の再スタートにともない、新規定期購読者(会友・年間購読会費8000円)を募るに際して、以下の特典を用意するというのです。

 Ⅰ 『古代文化』第51巻~57巻までのバックナンバー進呈(一部欠号あり)

 Ⅱ 古代学協会出版物の進呈(1冊)
  ① 古代学研究所研究報告第2輯『福田(神明前)貝塚』
  ② 古代学研究所研究報告第6輯『東山道武蔵路の調査・研究』
  ③ 古代学研究所研究報告第7輯『東院跡の調査・研究』
  ④ 『(財)古代学協会創立25周年記念 平安博物館創立10周年記念 日本古代学論集』
  ⑤ 『角田文衞博士古希記念 古代学叢論』
  ⑥ 『淳和天皇の離宮 雲林院跡』

 Ⅰ,Ⅱのいずれかから、希望の特典一つを選択できるのだそうです。送料は着払いとのこと。

 それにしても、Ⅰなら『古代文化』は一巻で一年分ですし、Ⅱの場合、③,⑤は各定価が7000円もする本ですから、ずいぶん思いきったことをしたものです。
 ゼミメンバーも、この機会に会友資格を取得して、投稿を期するというのはどうでしょうか。 

 なお、(財)古代学協会のアドレスなどは以下のとおりです。詳しくはこちらに問い合わせてください。
  〒604-8131 京都市中京区三条高倉
  ℡:075-252-3000 FAX:075-252-3001
   E-mail:kodaigaku@deluxe.ocn.ne.jp  

※ ついでに、もう一件、お得な情報。
 前にも告知しましたが、新しいプリンターを購入したために不要になったインクタンクがブラック・カラーとも複数あります(新品)。品名はCanonのBCI-24。廃棄するのは勿体なく、残りがある限り、差し上げますので、御連絡下さい。
 こちらは、野口まで。

「院政期における後鳥羽芸能の位置」

No.5859

 宇治に関する共同研究のメンバーである辻浩和君の御高論「院政期における後鳥羽芸能の位置-後白河芸能との関係を中心に-」が『史学雑誌』116-7に発表されました。
 以前、研究会でその大要をうかがって以来、論文化を待望しておりました。すぐれた芸能史論であるばかりでなく、後白河と後鳥羽の権力の本質の相違を突いた鋭い指摘に溢れており、今後の政治史研究に裨益するところは多大だと思います。
 このところ、歴史学の狭義の「文化史」化が進行する中、辻君のような着実な実証を踏まえつつ広い視野に立った研究者の登場は、(私にとっては)大きな救いです。
 辻君の今後の御活躍を期待するところです。

 国文学や民俗学を専攻されている方たちにも広く一読をお勧めいたします。

>田中さん
 お誕生日、おめでとうございます。
 そろそろ、博士論文が視野に入ってきたことと思います。御精進下さい。

>拙著『伝説の将軍 藤原秀郷』の誤植発見のお手伝いを頂いた皆さんへ
 おかげさまで、誤植訂正の依頼を吉川弘文館の担当の方に送付することが出来ました。
 重版の刊行日は10月1日の予定。価格は据置。発行部数は800部です。

>『入門吾妻鏡』執筆の方たちへ
 大詰め段階だと思います。字数の制約の中で、必要最小限の情報の他に、どれだけオリジナルなものを盛り込めるかが腕の見せ所だと思います。頑張ってみてください。
 入門書ですから、読む側の立場に立って、何度も読み返してみることが大切です。
 万事、岩田君と連絡を取り合いながら、よろしくお願いいたします。 

 私は目下、3本の原稿執筆を同時進行していて、いよいよ頭の整理がつかなくなってきております。ただ、先日、来月に予定されている研究会報告の内容の案を元木先生に聞いていただく機会を得て、その際に元木先生がチラリと口に挟まれたことが、大きな行き詰まり打開の糸口になっております。然るべき人に話を聞いていただくことは本当に大事なことだと思いました。
 上記研究会では、元木先生がコメントを担当してくださいます。

 ◆ 京都女子大学構内は、夏休み中のため、各所で工事が行われています。28日に書評会が予定されていますが、その際、共同研究室にお出でになる際も、いつものコースで入れないケースが想定されますので、ご注意下さい。現代社会学部の建物(S校舎)を経由するのが確実なようです。

Re: 「院政期における後鳥羽芸能の位置」

辻 浩和
No.5873

>野口先生
拙論をご紹介頂き有難うございます。過分のお言葉を賜り恐縮です。
後白河・後鳥羽がともに遊女・傀儡子・白拍子と深く関わったことは有名ですが、
近年進展の著しい院政期「芸能史」研究を通覧していると、
両院の文化面での共通性はこれに留まるものではないということに気づかされ、
またそれぞれの文化的性格についても各分野でかなり共通した指摘がなされているように思います。
本稿では両院の関係を中心に、院政期の天皇・院の芸能を少し大きな視点からまとめなおしてみようと試みました。
発表の席上で野口先生からご指摘いただいた問題については未だ確たる見通しが得られないままに活字化の運びとなってしまいましたが、今後さらに考えていきたく存じます。
まことに拙いものではありますが、御笑覧頂き、ご叱正を賜れば幸いです。

帰洛いたしましたら、またご挨拶に伺います。

猛暑の京より、残暑お見舞い申し上げます。

No.5857

 昨日は立秋でしたが、まさに暦の上の話で、京都は目下「猛暑」の渦中にあります。
 帰省中の皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?
 院試・卒論をひかえた皆さんは、くれぐれも結果の心配などはしないで、「楽しみながら」準備を進めて下さい。
 宇治共同研究の昨年度のメンバーで、紀要に成果発表をされる方も、おおいに執筆を楽しんで下さい。

 夏の間に片付けたいことは山のようにあり、そのうえ次々と諸事が出来して思うに任せなかったのですが、ここに来てようやく成績処理が終了。先日、教学課に提出して参りました。
 基礎演習Ⅰのレポートは力作揃いで、こちらが学ばせていただくところ大なるものあり。履修生14人の今後の御活躍を楽しみにしています。
 また、大学院空間造形学専攻の満田さんのレポートは、鎌倉幕府将軍御所の空間構造の変遷を実に分かりやすく整理されており、これは『吾妻鏡』講読の際の座右の資料にさせていただきたいと思います(ご本人の了解が得られれば、『吾妻鏡』講読会参加者にコピーを差し上げたい)。
 という次第で、教育学の視角とは異なる意味においてですが、まさに「教えることは学ぶこと」を実感しております。

 ちなみに、『吾妻鏡』と言えば、岩田君をはじめ『入門吾妻鏡』の執筆をお願いしている皆さん、くれぐれも宜しくお願いいたします。

 >>No.5835>>No.5846に書き込んだ、某学会に送付したにも拘わらず、受領の知らせのない書評の件ですが、8月1日に確認の葉書をお送りしたのですが、これにも反応がありません。学会の事務局は某大学の研究室に置かれているので、夏休み中だからかも知れませんが(ヤギさん♪のせいではないと思います)、私としては、これで一応義務は果たしたと思っています。
 その一方、締切を一年以上も過ぎてしまっているのに、執筆が遅々として進まない書評もあり、これについては編集委員の先生に平身低頭あるのみです。
 
 自宅PCの接続障害については、8月初めの頃、一時は絶望的状態だったのですが、数日前から、起動すれば必ず接続するという正常な状態が継続しています。原因は外にあったのかも知れません。しかし、いつまた接続不能になるか分かりません。まったく、奇怪千万な困った代物です。
 「験者」に頼んでPCを安定的に使用できるように「祈祷」してもらうしかないようです。

 ☆ 創価大学の坂井孝一先生から、御高論「中世成立期東国武士団の婚姻政策-伊豆国伊東氏を主な素材として-」(『創価大学人文論集』19)を御恵送いただきました。
 『北条時政』(上梓はいつになるのか分かりませんが)を執筆する上で、たいへん有り難い御研究の成果です。また、『曾我物語』を研究テーマにしている伊藤さんも必読。
 坂井先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ※ 伊藤さん、先日は研究室に美味しいお土産をありがとうございました。

11日・13~16日のメール受信について

No.5856

 京都女子大学 情報システムセンターからの連絡によると、8月11日(土)と 8月13日(月)から8月16日(木)までの期間、受電設備点検に伴う停電やネットワーク工事のため、研究室におけるメールの送受信などが出来なくなるようです。

書評会のご案内(再掲)

No.5852

 先日もご案内致しましたが、開催時間等の調整が付きましたので、再掲致します。
 野口先生の『源氏と坂東武士』ご出版を記念して、書評会を開催することとなりました。武士論研究の今後のより一層の活性化のため、日頃なかなか機会が持てない意見交換のため、みなさんで大いに活発な議論を交わしましょう。

 ◇ 野口実著『源氏と坂東武士』出版祝賀の書評会 ◇

 日程  8月28日(火)
 時間  15:00~
 会場  京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
 書評会の形式  著者である野口先生を囲んで参加者による談論。ただし、内容の概括と問題提起のため担当者を配する。
 担当者  生駒孝臣氏

 担当者の生駒先生は畿内武士のご研究の第一人者です。また、当日は元木泰雄先生にもご臨席いただけることになっております。両先生には今回の書評会の趣旨にご賛同頂き、快くお引き受け頂きました。
 今回は夏休み中ということで平日開催と致しましたが、みなさまどうぞご都合をお合わせのうえ、奮ってご参加ください。よろしくお願いいたします。

御批判と御教示をお願いいたします。

No.5854

 拙著の書評会の開催を企画して下さり、たいへん有り難く存じております。多くの皆様から、忌憚のない御批判と御教示を頂くことが出来れば幸いとするところです。宜しくお願い申しあげる次第です。
 
 ☆ 本日、三浦一族研究会(事務局は横須賀市役所 文化振興課内)より、同会編集・上杉孝良著『改訂 三浦一族-その興亡の歴史-』(発行 横須賀市)と『三浦一族研究』第11号を御恵送いただきました。
 世に○○一族研究会とか△△顕彰会は沢山あり、なかには学問的姿勢を拒絶したと思わざるを得ないものも見受けられます。それに対して、この三浦一族研究会は学術研究・社会教育・地域振興の三拍子揃った素晴らしい組織だと思っています。
 このたび上杉孝良先生(横須賀市史専門委員・横須賀市文化財専門審議会委員)によって上梓された『改訂 三浦一族-その興亡の歴史-』は、地元からの視点に立ちながらも、近年の学術研究の成果をしっかり取りこんだ実に優れた内容の本です。
 三浦一族研究会に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 本日、東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、御高論「中世寺院における僧坊の展開」(小野正敏ほか編『中世寺院 暴力と景観』 高志書院)を御恵送いただきました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

基礎演習Ⅰレポート受領しました。

No.5848

 >現代社会学部基礎演習Ⅰ履修のみなさんへ

 7月末締め切りのレポート全員の提出を確認いたしました(ただし、評価表の添付を忘れた人3名)。
 それでは、楽しい夏休みをお過ごし下さい。

千葉氏の研究

No.5850

 『源氏と坂東武士』の「あとがき」にも書きましたが、私が歴史の研究に志した契機は中世の千葉氏にあります。
 20世紀の最後の年に千葉を離れ、『千葉氏の研究』(名著出版)という論集の編集の仕事を済ませて、千葉氏(ちばし)のことはひとまず終了かと思っていたのですが、やはり強縁は断ちがたく、慈光寺本『承久記』の「紀内殿」や閑院内裏造営等々、面白そうな課題がつぎつぎと立ち現れて、千葉氏については、どうやら一生の研究対象としなければならないようです。
 千葉の地元にも、たくさん千葉氏を研究されている方がおられるのですが、その中でとりわけ中世後期に関する研究で私が最も信頼しているのが、現在、県立浦安南高校に勤務されている外山信司先生です。
 本日、その外山先生から御高論「戦国期千葉氏の元服」(佐藤博信編『中世東国の政治構造 中世東国論 上』岩田書院)を御恵送いただきました。千葉氏の妙見信仰について、それが、各時代の千葉氏宗家を正当化するためのイデオロギー装置として作り出されたものであることを「元服」儀礼を通して具体的に明らかにした好論です。
 中世後期の軍記を研究対象にされている国文学研究者の方たちにも、ぜひお読みいただきたい内容。ちなみに、外山先生は大学で日本文学を専攻された方です。
 外山先生に、あつく御礼を申し上げるとともに、ますますの御活躍をお願いする次第です。

【追記】そういえば、私も千葉氏に関して、おそくとも日本史研究会大会前までに刊行される予定の入間田宣夫・白根靖大・峰岸純夫編『中世武家系図の史料論』( 高志書院)に「千葉氏系図の中の上総氏」という拙文を発表いたしております。
 この本の詳細については、また後日お知らせしたいと思っています。

巡礼記研究会第4回研究集会

No.5847

ご無沙汰しております。大橋直義です。
突然の投稿で恐縮ですが、また告知をさせてください。
本年も下記のとおり研究集会を行います。ことに本年は国文学のみならず美術史学・文化人類学方面からのご発表もあるというバラエティに富んだ内容となりました。

巡礼記研究会 第4回研究集会 共催 慶應義塾中世文学研究会

会場  慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎311番教室
交通  JR山手線田町駅/都営浅草線・三田線三田駅徒歩10分 
日時  2007年 9月8日(土) 午後1時~午後6時

[研究発表]
田光美佳子氏 東京藝術大学大学院生 「東大寺縁起絵」考
小助川元太氏 呉工業高等専門学校 醍醐寺所蔵『某僧年譜』考
中山和久氏 慶應義塾大学非常勤講師 四国遍路の初期展開 ─八十八ヶ所の成立まで─
[講演]
小峯和明氏 立教大学 五台山逍遥

来聴歓迎(事前申し込み不要)

連絡先
108-8345 港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 岩松研吉郎
tel 03-3453-4511 内線 23093 ダイアルイン 03-5427-1175
fax 03-5427-1578

E・メールの送受信について、お願い

No.5846

 数ヶ月前に学会事務局に送った書評原稿について受領の知らせが届かない一方で、出版社に依頼して海外に送ってもらった拙著がちゃんと届いたという知らせが届いたりしている今日この頃、私こと、目下、外部との情報交換にもっとも威力を発揮しているメールやネットの機能が損なわれつつある状況にあります。
 毎年、当方自宅のPCは、夏が近づくと不調になって画面が真っ暗になってしまう前歴があり、また以前、無線ランが繋がらないのでルーターを交換したことがあります。今回は後者の症状と同様に、しばしば送受信機能が損なわれるわけですが、ワイヤレスネットワークの接続表示が出ますから、モデムやルーターに原因があるわけではないようです。
 PCのことはサッパリ分からないので、トンチンカンなことを言っているのかも知れませんが、要するに当方にメールをお送りいただいても、接続不可で、すぐに拝読できない可能性があるということです。
 したがって、メール送信に際しては大学研究室宛に送信をお願いいたします。自宅PCが正常作動している限り、自宅にも転送されます。
 とはいえ、大学には夏期休業の期間もありますので、お急ぎの御用でメールを送信しても返信がない場合は別の手段を講じていただくようにお願いいたします。
 郵便や電話のレベルなら、こんなトラブルはあり得なかったのですが、例によって鈴木君頼みです。
 
 ちなみに、学会事務局に送付した書評の件ですが、依頼原稿を送って到着の知らせが届かないのに対して、頼まれた側が受け取ったかどうか問い合わせるというのも可笑しな話ですし・・・、とはいえ、あるいは本当に郵便の事故か何かで届いておらず、先方としては遅延はしていても業界のならいだからと催促を遠慮されているのかも知れません。いずれ、こちらから、葉書ででも問い合わせてみるのが穏当な対応かも知れません。
 しかし、その返信が来なかった場合は・・・?考えすぎですね。

ヤギの仕業でしょうか

No.5851

>野口先生
 「こちらから、葉書ででも問い合わせてみるのが穏当な対応かも知れません。しかし、その返信が来なかった場合は・・・?」というのは、もはや黒ヤギさん・白ヤギさんの世界ですね。お互いのお手紙を食べるのも困りものですが、それもせめて読んでからにしたらいいんですけどね。