シンポジウム「京都から古代を考える」

No.4921

 昨日、京都は祇園祭の宵々山。私の故郷でも浅間神社の祭礼が行われたはずです。その昔、まだ東京湾の埋め立てがされていなかった頃、神社のある山のすぐ下は海岸で、その向こうには富士山の姿が望めたものでした。

 昨日の卒論準備報告会、報告者ならびにコメントをいただいた出席者諸姉兄の皆さん、ありがとうございました。厳しい意見(私か?)もありましたが、4回生には大いに得るところがあったものと思います。

 次の日曜日に下記のようなシンポジウムが開催されます。全く場違いのようですが、私も参加させていただくことになりました。
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シンポジウム「京都から古代を考える」

平安建都以来,1200年余の伝統をもつ京都の町。
この町が絶えず新たな文化的発信の源であり続けたのは,歴史的蓄積が深い町だったからです。
古代史各分野の指導的研究者と共にこの京都の地にあって古代を考えることで,
これからの京都の文化発信力をどの様に高めてゆくのか大いに語り合いましょう。

【基調講演】 
樋口隆康 京都大学名誉教授(奈良県立橿原考古学研究所所長)
『京大調査隊のシルクロードにおける古代遺跡調査』

【シンポジウム】「京都から古代を考える」

《司 会》天野幸弘 朝日新聞記者
《報 告》中井義明 同志社大学教授【西洋史】
冨谷 至 京都大学人文科学研究所教授【東洋史】
野口 実 京都女子大学宗教・文化研究所教授【日本史】
森岡秀人 芦屋市教育委員会【考古学】
鈴木正穂 京都市会副議長【同志社総合政策科学研究科講師】
《討 論》参加者の積極的なご発言をお願いいたします。

日時:7月23日(日)午後2時~5時
場所:京都文化博物館別館ホール
入場料:無料(返信先をご明記の上,往復はがきで下記事務局までお申し込みください。先着150名様にて締め切らせて頂きます)

主催:シンポジウム「京都から古代を考える」実行委員会事務局(代表者:中井義明)
後援:京都新聞社
はがき送付先:〒604-8799 京都市 中京郵便局留
シンポジウム「京都から古代を考える」実行委員会事務局宛 
問い合わせ:sympo723@hera.eonet.ne.jp

第16回 平安京・京都研究集会の御案内

No.4923

 上記のシンポと同じ日に、第16回 平安京・京都研究集会「都の東と西―中世・近世 洛外の交通―」が開かれます。
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第16回 平安京・京都研究集会
「都の東と西―中世・近世 洛外の交通―」
主催)平安京・京都研究集会 
後援〉日本史研究会 
 平安京・京都の都市史を多様な角度から学際的に検討してきた「平安京・京都研究集会」。昨年度は中世都市研究会京都大会開催のために休会としましたが、装いも新たにして再開いたします。
 都市としての京都は、それ単独で存在しうるものではありません。この巨大な都市は、周囲の地域との密接なネットワークの上に立脚してこそ成り立っていたのです。しかし、従来の京都都市史研究の中では、洛中の道路についての情報はかなり蓄積されてきたものの、洛外の街道ならびに中世畿内近国の道の研究は、関東に比してまだまだ不充分だといわざるをえません。今回のシンポジウムでは、洛中と洛外を結ぶ交通路の問題を、特に中近世移行期に焦点をあてて検討したく思います。
◎2006年7月23日(日)  11:00~17:00
 会 場/機関紙会館5階大会議室(京都市上京区新町通丸太町上ル東側[日本史研究会事務所のある建物]、地下鉄烏丸線丸太町駅[2番出口]より西へ3筋目を北へ)
 報 告/福島克彦(大山崎町歴史資料館、中世都市史)…………「中近世移行期洛外の交通と街道集落」
      河内将芳(奈良大学、中世史)…………「汁谷口と汁谷越」
     上田純一(京都府立大学、中世宗教史)…………「東寺口と西国街道」
     玉城玲子(向日市文化資料館、地域史)…………「京都近郊と西国街道」
 コメント/藤原良章(青山学院大学、中世みちの研究会)
 討論司会/仁木 宏(大阪市立大学、日本中世近世史)

☆参加自由(資料費500円をいただきます)☆

  ◆平安京・京都研究集会◆
事務局 602-8119 京都市上京区葭屋町通出水上ル 山田邦和方
    TEL/FAX(075)411-8903  携帯電話(090)9697-8052

平安京文化研究会例会の御案内

No.4924

 同じ日に、たくさんの企画が重なっているようです。
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◇平安京文化研究会の例会◇
とき 7月23日(日) 午後1~5時(時間厳守)
ところ
 神戸学生青年センター
 〒657-0064神戸市灘区山田町3-1-1 TEL078-851-2760/FAX078-821-5878 URL http://ksyc.jp
 ※会場費のカンパ(200円程度)に御協力下さいませ。

報告
1.藪本勝治「『平家物語』の延喜聖代観―蝉丸像を手がかりに―」
  【参考文献】
   服部幸雄「逆髪の宮(下・一)」(『文学』四六巻十二号、1978年)
   兵藤裕己『平家物語の歴史と芸能』第二部(吉川弘文館、2000年)
2.坂口太郎「後醍醐天皇の寺社重宝蒐集について」
  【参考文献】
   黒田俊雄「建武政権の宗教政策」(『黒田俊雄著作集』第7巻、法蔵館、1995年、初出1975年)
   阿部泰郎「宝珠と王権」(『岩波講座東洋思想』第16巻日本思想2、岩波書店、1989年)
終了後は宴会を予定しております(三宮界隈の予定)。
こちらも御参加下さい。

京女のキャンパス拡大!??

No.4920

 以下、京都女子大学のHPより。
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京都女子大学・京都女子大学短期大学部ではこのたび、京都国立博物館キャンパスメンバーズに加入しました。この制度は京都国立博物館と連携をはかり、博物館が所蔵する文化財を核として文化や歴史を学ぶ場を学生に提供するものです。具体的な連携内容は、学生証を提示することで何度でも平常展を無料観覧できること。そして博物館の各施設等(講堂・会議室・茶室)を利用する場合に利用料の割引を受けられるというものです。
京都国立博物館は本学の通学路の途中にあり、大学から徒歩5分。博物館に自由に出入りできるようになり、第2のキャンパスとして知的な出会いを楽しむことができます。
なお、特別展(別途費用が必要)を観覧する場合は大学から援助を受けることができます。

対象:京都女子大学・京都女子大学短期大学部 学生
    京都女子高等学校 生徒
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 これは、京女・京博ともにメリット多大なものがあると思います。昼休みにちょっと見学ということも可能ですし。授業にも使えますね。

公開講座講演録の出版計画。

No.4919

 「東山から発信する京都の歴史と文化」講演録の出版について、京都のある著名出版社から打診がありました。本日、その編集者(京女の院の御出身)が来室され、資料を提供して検討をいただくことになりました。御同席下さった佐伯君、ありがとうございました。

 ☆ 本日、国立歴史民俗博物館の小野正敏先生より、御高論「威信財としての貿易陶磁と場-戦国期東国を例に-」(小野正敏・萩原三雄編『戦国時代の考古学』 高志書院、2003)・『前近代の東アジアにおける唐物と南蛮物の交易とその意義』(平成14年度~平成17年度科学研究費補助金研究成果報告書 研究代表者 小野正敏)・『東アジア中世海道 海商・港・沈没船』(国立歴史民俗博物館、2005)を御恵送いただきました。
 威信財と権力者のアイデンティティの問題。興味深いところです。
 小野先生に、あつく御礼を申し上げます。

卒論準備報告会

No.4916

 佐伯さんいろいろとありがとうございます。遅くなりまして申し訳ございません。
 
 
 タイトルは「狛犬の原像と由来について」です。
 これまでやってきたことと今後進めていくことを発表したいと思っています。
 狛犬の原像を知るためには、一角獣と麒麟について知っておく必要があると思いましたので、今回は狛犬だけではなく一角獣と麒麟についても発表したいと考えております。

 
〈参考文献〉
 坂元義種「狛犬の原像について」(『日本古代国家の展開』上巻)1995年
 上杉千郷「宮中儀礼に於ける獅子狛犬の成立の思想」(『神道史論叢』)1984年
 井上 正「狛犬」(『神道考古学講座』第四巻)1974年

 神原正明「一角獣のいる風景」(『佐賀大学教育学部研究論文集』33号)1988年
 中野美代子『中国の妖怪』1984年
 出石誠彦「支那の古文書に現はるゝ麒麟について」(『支那神話傳説研究』)1973年
                                  
 土曜日は、至らないとこだらけだと思いますが、よろしくおねがいします。  
  

 

Re: 卒論準備報告会

No.4917

>西川さん・伊藤さん
タイトル・参考文献等、どうもありがとうございます。
尻池さんとあわせて、お三方とも参考文献を挙げて下さったので、
参加者はとっても自分の勉強にもなりますね(←自分も含めてプレッシャー)。

あと、報告者の方は、レジュメは一応12部ご用意下さい。
まあ多分、10部あれば足りるとは思うんですけど、+2はおまじないみたいなもんです。

Re: 卒論準備報告会

No.4918

 15日の卒論報告会。テーマがバリエーションに富んでいて面白そうで楽しみです。
 この日に発表しない人も早々の後日に。修論のお二人も夏休み明けには。
 来年、再来年に4回生になる青木さん、石井君、小野さんも時間があったらぜひ聴きに来てください。そして大いに質問してください。

 >岩田君 よくぞ古い映画をご鑑賞下さいました。
 民放テレビ局で日本語版にした「グーニーズ」は本当に翻訳といい声優の選択といい日本語版のお手本のような作品だと思います。

書評会

No.4911

村井章介『中世の国家と在地社会』(校倉書房、二〇〇五年)の書評会を、以下の要領で開催いたします。

日時:2006年8月28日~30日 各日13時~
場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室

8月28日
「一三―一四世紀の日本」
「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」
「権門体制論と中世国家史研究」

8月29日
「執権政治の変質」
「安達泰盛の政治的立場」?
「比較史上の天皇・将軍」?
「易姓革命の思想と天皇制」
「吉田定房奏状はいつ書かれたか」

8月30日
「中世の自力救済をめぐって」
「正和の神領興行法をめぐって」
「鎌倉時代松浦党の一族結合」?
「今川了俊と上松浦一揆」

どの論文を誰が報告するかは、当日のお楽しみということにいたしましょう(笑)
一言付け加えますと、ある論文を超大物の研究者が担当してくださいます。お楽しみに。

?を付した論文は、担当者未定ですが、一読しておくと担当者決定済み論文の理解が深まるかと思われます(同じことは、上に挙げていない論文全てについても言えますが)。
飛び入りでもかまいませんので、書評して下さる方大募集。

なお、資料準備の都合がございますので、「報告者以外の参加希望者」は、長村までご連絡ください。

上映会も。

No.4912

 長村君、詳報ありがとうございました。「超大物の研究者」という方にお目にかかるのをたいへん楽しみに致しております。
 ちなみに超小ものの私ですが、本日事務方からいただいた健康診断の結果には「肥満を認めます」と書いてありました。認められてしまったら仕方ありませんが、そんなことは自分が一番よく知っていることです(笑)。
 
 ところで、さきほど共同研究室に大型の液晶テレビが設置されました。いつもメンバーが競って系図を書きたがっているホワイトボードに匹敵するほどの大画面、と言っては大げさかも知れませんが、画面は実に鮮明です。
 
 夏休みには書評会のほかに、『太平記』などの鑑賞会もよいかも知れませんね。見たくはないでしょうが、小生出演(主演・脚本?)の千葉テレビのビデオ(テーマは頼朝の挙兵と千葉常胤・上総広常)もございます。放送内容の間違い探しというのも面白いでしょう。ちなみに、このときインタビューを担当した女性は、なぜか今はNHK教育テレビの「健康」番組に出ておられます。

宗教・文化研究所ゼミナール映画部会活動報告

No.4914

>長村くん 書評会のご連絡、ありがとうございます。毎度毎度お手数をお掛けします。

 先日は四時間近くに及ぶ『吾妻鏡』にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます。このあと二週のお休みをいただいて、次回は7/31(月)開催予定です。講読範囲は山本さんが調整・掲示してくださるとのことです。

 ところで、下の>>No.4901で野口先生からお知らせいただきました衛星映画劇場 『女の園』(1954年)を録画して観てみました。
 主人公の男女二人が並んで語り歩くシーン(光の使い方が上手く、画面に二人の影が美しい)の、「男の方っていっつもそうおっしゃるのね。男も女も同じじゃない。」なんていう台詞が印象的ですね。
 また、大学職員が警察に電話をするシーンで、職員が「こちら女子大です」とだけ言い、警察は「どこの女子大ですか?」(←この台詞は電話の向こうで聞こえない)と答えるという遣り取りがあったのですが、その短い遣り取りが、職員は『「女子大」といえば正倫女子大学に決まってるでしょ』と思っているけれども、世間ではそれだけを聞いてもピンとこないよ、という意識のズレが上手く表現されていて興味深かったです。
 姫路の街にぽっかりと浮かんだような姫路城もきれいでした。姫路生まれの方には「なつかしいなぁ」という景色かもしれませんね。黒澤明『影武者』に出てきた姫路城の鉄砲狭間も登場しました。
 1954年はたしか、『ゴジラ』の一作目も公開された年だったと思いますが、あれはアメリカによる水爆実験・「逆コース」(『女の園』のなかでも聞かれたフレーズ)といった言葉が飛び交うような社会情勢を背景に作られた映画だったそうです。同じ年に公開された『女の園』でも、作品中の随所にそういった雰囲気が滲み出ていたように感じました。

 『太平記』などの上映会ですが、その前にビデオはいまどなたがお持ちなんでしょうか。お心当たりの方はご一報下さい。先日話題になった『グーニーズ』のDVDならすぐ手元にあります。が、日本語吹き替えは僕も野口先生もご存じの、「あのときの『グーニーズ』」とは比ぶべくもありません。

今週の予定。

No.4908

 ◇ 今週のゼミの活動は、本日の『吾妻鏡』講読会と土曜の卒論準備報告会です。
 火曜日の古文書講読会は前期分が先週で終了とのことですので、『百錬抄』も同じ扱いと理解しております。出席者の皆さん、お間違えのないように。
 
 なお、卒論準備報告会の詳細については、佐伯君から掲示をいただけるとのことです。宜しくお願いいたします。
 
 また、夏休み中の書評会については『書評奉行』を引き受けてくれた長村君の方で準備を進めていただいております。今のところ8月末になる模様とのこと。いずれ、詳細について案内をいただけるものと思います。
 
 宇治共同研究の研究会については、佐伯君にお願いしてありますが、「研究協力者」をお引き受けいただいている方々は御協力を宜しくお願い申し上げます。

卒論準備報告会。

No.4909

佐伯です、こんにちは。
15日(土)に行われる、卒論準備報告会のご案内です。

日時:7月15日13時30分~
場所:京都女子大学L校舎3階 宗教・文化研究所共同研究室
報告者・テーマ(50音順)
伊藤さん(歌舞伎)
尻池さん(宇治)
西川さん(狛犬)
 報告時間は各自最低30分、最長45分。+質疑応答適宜。
 終了予定は17時頃。

詳細というほど詳しくありませんが、ご案内は以上です。
よろしくご参加下さい。

>報告者のみなさま
正式な報告のタイトルや参考文献をこの下にレスで付けて下さい。
よろしくお願いします。

卒論準備報告会

尻池由佳
No.4910

 >野口先生、『百錬抄』の件、はっきりとお知らせせず申し訳ありませんでした。
  『百錬抄』は、古文書同様、前回が前期最後で、また後期から改めて再開します。
 
 >天野さん、夏休みには参加してくださる予定だったのに、申し訳ありません。
 
 >佐伯さん、卒論準備報告会の案内、ありがとうございます。

 う~、誰も書き込む様子がないので書き込みます。
 タイトルは・・・。恥ずかしいので掲示板での発表は御勘弁を・・・。ただ、摂関家の別業邸宅を中心に、宇治を考えていきたいと思っています。
 参考文献は、
       杉本宏「権門都市宇治の成立」(『佛敎藝術』279,2005)
       杉本宏『宇治遺跡群ー藤原氏が残した平安王朝遺跡ー』(同成社,2006)
       元木泰雄『藤原忠実』(吉川弘文館,2000)
                          です。
 
 こんな感じでよろしいでしょうか・・・、佐伯さん。
 実は、7月1日の宇治史跡見学会で実際に現地を歩くまで、宇治市街遺跡の地図がまったく理解できていなかった、大バカ者です。こんな私ですが、報告会に参加してくださる皆様には、どうぞ見捨てずに、ご意見を賜りますよう、よろしくお願いします。

 

Re: 卒論準備報告会

No.4913

>尻池さん
書き込みどうもありがとうございます。
大変結構かと存じます(笑)。
別にタイトルも発表しちゃっていいじゃーん、とは思いますけど。
15日はよろしくお願いします。

あ、あと書き忘れてましたけど、準備報告会のあとは宴会ですからね、みなさん。
別に祇園祭に繰り出してもいいんですけど、人多いだろうなあ。
ま、その辺は別に予約とかしてあるわけじゃないんで臨機応変に。

卒論準備報告会

No.4915

>佐伯さん 卒論準備報告会の案内、ありがとうございます。
>尻池さん 教えてくれてありがとう。

タイトルは「カブク曾我」です。副題がつきますが、それはまだ構想中です…。
初代団十郎は、なぜ持ち役として「曾我五郎」を選んだのか。江戸歌舞伎において、曾我物が享受された土壌とは、どのようなものだったのか。ということを考えていく予定です。 
今回の報告内容は、①元禄期における曾我物語の享受状況
         ②初代市川団十郎の実像
                      を中心に行うつもりです。

《参考文献》
諏訪春雄 『元禄歌舞伎の研究』笠間書院 1967
浜田啓介 「近世における曾我物語の軍談について」『近世文芸 49』 1988
加賀佳子 「初代市川団十郎年譜(1)-誕生より元禄9年-」『歌舞伎 14』1994
服部幸雄 『市川団十郎代々』講談社 2002

アイコンがこの記事にぴったりで、それが唯一の救いです…。
至らない点は多々ございますが、当日はよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
                           
                  

半世紀前の京都の女子大学

No.4901

 明日の昼間ですが、京都女子大がモデルだといわれる『女の園』という映画がNHKのBS2で放送されます。当時の女子大生の意識、社会環境など、現在と比較すると隔世の感がありますが、いろいろ考えさせてくれます。また、姫路駅からの姫路城天守閣など、「歴史的に」興味深い場面も数多く登場します。録画してぜひ御覧下さい。
 
 以下、NHKのHPをもとに、この映画について簡単に紹介しておきます。
 衛星映画劇場 『女の園』(1954年)   放送  7月7日(金) 後1:00~後3:22

 阿部知二の小説「人工庭園」を映画化。良妻賢母の育成を方針とする京都の名門女子大学を舞台に、教育制度に抵抗する学生たちの姿を描く。
 教師役の高峰三枝子、学生役の高峰秀子、岸惠子、久我美子という豪華キャストが個性豊かな青春群像を織り成す。最近亡くなった田村高廣のデビュー作としても知られる。
〔監督・脚本〕木下惠介 〔音楽〕木下忠司  モノクローム(白黒)

 ☆ 本学史学科の母利美和先生より、新刊の御高著『井伊直弼』(幕末維新の個性6 吉川弘文館)を拝受いたしました。政治史からの評価のみならず、直弼の茶道にも論及された母利先生ならではの直弼論です。
 私は大学院時代、人物叢書で『井伊直弼』を書かれた幕末史の泰斗・吉田常吉先生に、ときにマンツーマンで御指導をいただいたことがありますが、その時に読んだ「公用方秘録」の編纂者である宇津木六之丞の肖像画をこの本で初めて見ることが出来ました(p137)。
 母利先生にあつく御礼申し上げます。
 私も本(書名・出版社名は敢えてあげず)、その他、すでに締切の過ぎてしまった(本当に申し訳ありません)原稿数点の執筆、頑張りたいと思います。

『朝日新聞』の書評欄

No.4906

 今日の『朝日新聞』の書評欄に、この掲示板NO.4730で御高著『神国論の系譜』を御紹介した鍛代敏雄先生が大きなお写真で御登場。また、その記事と並ぶ形で上記母利先生の御著書が紹介されております。

宇治一坂

No.4900

 土曜日に宇治見学をした皆さんに訂正です。「一坂」の位置ですが、縣神社の南の坂ではなく、神社の南を西に折れて大和大路を進んだ先、宇治郷集落の西端、現在の宇治弐番と呼ばれるあたりになるようです。その先が例の栗子山で、神明神社のあるあたりになります。今度また行ってみましょう。
 先程、原稿執筆の必要で、元木先生の『保元・平治の乱を読みなおす』や『武士の成立』を開いておりましたら、平忠正が宇治に邸宅を持っていたことや一坂に南都衆徒にたいする防衛ラインが張られたというような記述が目に飛び込んできましたので一筆(?)書きこませていただいた次第です。

 >山田先生  こちらはダイエットではなく、リバウンド中です。

次回7/10の『吾妻鏡』講読会について

No.4898

 本日は二週間ぶりの『吾妻鏡』でした。参加者のみなさん、ありがとうございました。けっこう好評だったカプリコ
http://www.ezaki-glico.com/qa/company/naming/answer/a05.html
はまた持ってきます。
 次回(7/10)の『吾妻鏡』の講読範囲をお知らせします。

 日時:7月10日(月)、15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:建保六年①三月十六日条、②三月二十四日条、③四月二十九日条、④五月四日条、
        ⑤五月五日条、⑥五月九日条、⑦同六月の条文全部、

 …7/10といえば、世の中そろそろ定期試験期間に入りますが、がっつり『吾妻鏡』を読みましょう。次回扱う範囲は、暗殺前夜の実朝と彼を囲繞する人々を知る上で重要な記述がたくさんありそうです。
 新メンバー(学生・院生・その他意欲のある方ならどなたでも)も随時募集中ですので、まずは見学からでもご参加下さい。

>青木さん
 網野善彦さんの本ですが、ひとまず
 『日本社会の歴史(上・中・下)』岩波書店[岩波新書]、1997年。
 『講談社日本の歴史第0巻 「日本」とは何か』講談社、2000年。
 『日本の歴史をよみなおす』筑摩書房[ちくま学芸文庫]、2005年。
 を入門編に、
 『蒙古襲来』小学館文庫、1992年(小学館『日本の歴史』第10巻所収、1974年)
 『日本中世の民衆像―平民と職人』岩波書店[岩波新書]、1980年。
 『東と西の語る日本の歴史』講談社[講談社学術文庫]、1998年(そしえて、1982年)
 をその次に挙げてみたいと思います。
 野口先生が「網野さんは武士団研究でも優れた成果を残した」と仰るときにご紹介してくださるのが、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991年)や『里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界』(平凡社[平凡社ライブラリー]、2004年)に収録されている、常陸国の武士団に関する諸論考ですね。
 網野さんの仕事については、それぞれの人がそれぞれのたっぷりの思い入れを抱いて「お気に入りの一冊」を持っていると思います。そういうのに耳を傾けつつ、青木さんなりの「お気に入りの一冊」を見つけていくのも良いと思います。

Re: 次回7/10の『吾妻鏡』講読会について

青木友里
No.4902

お忙しい中、本を紹介していただきありがとうございます。
どの本から読めばよいのかわからなかったので、本当に助かります。
9月のシンポジウムでの話に少しでもついていけるよう、入門編からじっくり読んで行こうと思います。

女性史総合研究会7月例会

No.4903

 青木さん、こちらもどうぞ。

 ◆ 7月例会の予定 ◆
      ~ 戦争/メディア/ジェンダー ~
    - 15年戦争期少女雑誌におけるジェンダー編成と少国民化 -
 日  時: 7月22日(土) (総会終了後)13:45~17:00
 場  所: ウイングス京都 (京都市中京区東洞院通六角下る)
 報告者: 増田のぞみ氏 「戦時期少女雑誌にみる「少女」のジェンダー役割
        -「少女」と「少年」/慰問人形と兵士/マンガと読み物」
       今田絵里香氏 「総力戦体制下の「少女」バッシングとセンチメンタリズム」

 ☆ 本日、鈴木由美様より、御高論「金沢貞冬の評定衆・官途奉行就任の時期について」(『鎌倉遺文研究』17)を御恵送いただきました。論旨明快な、すぐれた実証論文です。
 鈴木様に、あつく御礼を申し上げます。

無題

No.4905

>ふたたび青木さん
 特に忙しいというわけでもないですし、忙しくないということもないですが、どういたしまして。
 前項に挙げた網野さんの本ですが、『日本中世土地制度史の研究』以外は持ってますからいつでもお貸しできますので、必要ならばお申し出下さい(図書館なら二週間程度ですが、こちらは特に期限も気にしていただかずとも結構ですので)。

はじめて書き込みさせていただきます

No.4907

>野口先生
こちらは以前から拝読しておりましたが、はじめて書き込みさせていただきます。
再興中世前期勉強会の鈴木由美と申します。
過日は、失礼を顧みずに拙稿をお送りしまして申し訳ありませんでした。
お読みいただいただけでも望外の幸せですのに、過分の御紹介までいただいて、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

大三輪龍彦先生御逝去

山田邦和(花園大学・考古学)
No.4895

7月1日(土)・2日(日)の両日、帝京大学山梨文化財研究所でおこなわれた「第4回 考古学と中世史シンポジウム『寺院の社会史―景観と暴力―』」に出席し、ただいま帰洛いたしました。

 その内容はまた別の機会にするとして、懇親会の席上で悲しいニュースが公表されました。鶴見大学教授・大三輪龍彦先生(中世考古学)が先月後半にお亡くなりになられたとのことです。たしか、くも膜下出血によって6月21日に逝去されたとのことで、享年64歳というふうに伺ったと記憶します(メモをしなかったので不明確)。
 大三輪先生は鎌倉の考古学の草分けのおひとりでありました。鎌倉時代の鎌倉に特有の墓である「やぐら」のご研究などで知られております。また、1993年に創設された「中世都市研究会」では、網野善彦、石井進両先生とともに輪番制の代表をおつとめになり、日本の中世都市研究を引っ張ってこられました。先に網野先生、ついで石井先生がお亡くなりになり、今、また大三輪先生が旅立たれました。ありし日の先生の温厚な笑顔を思い出しながら、ご冥福を祈りたいと思います。

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

No.4896

 驚いています。
 最近は年賀状を取り交わすほどで、お目にかかる機会はなかったのですが、いつかまたお話の出来る機会があるものと思っていました。今は茫然たる気持ちです。
 ずいぶん前になりますが、安田元久先生が研究代表者であった「『吾妻鏡』の総合的研究」の研究会が岩国で開かれたときに、岡田清一先生と三人で深夜まで歓談したことが思い出されます。
 慎んで御冥福をお祈り申し上げます。 

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

鈴木小太郎
No.4897

山田先生

こんにちは。
亡くなられたのは6月27日とのことです。
翌日、鶴見大学の院生に聞きました。

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

山田邦和(花園大学・考古学)
No.4899

>鈴木小太郎さま
ご教示ありがとうございます。
かなりお酒が入った段階で聞いたので、聞き違えたようです。