海を渡る文学

佐伯真一
No.4954

お久しぶりです。
美川先生のおっしゃるとおり、どこの大学でもPRに必死で…
…だからというわけでもないのですが、
青山学院大学日本文学科主催で、
下記のような国際シンポジウムを開きます。
事前の申し込みなどは不要、もちろん入場無料ですので、
お時間の許す方は、是非ご参加ください。

タイトル:海を渡る文学―日本と東アジアの物語・詩・絵画・芸能―
期日:2006年9月2日(土)
時間:13:30~17:30
会場:青山学院大学青山キャンパス11号館、1173教室

開会挨拶 武藤元昭(青山学院大学学長)
佐伯真一(青山学院大学)「日本中世文学研究の内外」 
楊暁捷(カルガリー大学)
     「詩の物語・絵の物語―絵巻「胡笳十八拍図」にみる中国と日本―」
邊恩田(同志社大学)
     「「四方四季」と日本文学―『春香伝』と『金鰲新話』から考える―」
村井章介(東京大学)
     「肖像画・賛からみた禅の日中交流」
コメンテーター 大上正美(青山学院大学)
コメンテーター 藤原良章(青山学院大学)
司会:廣木一人(青山学院大学)

宣伝までにて。

『吾妻鏡』祭り、楽しく終了。

No.4955

 >佐伯先生 お待ちいたしておりました。樋口大祐先生の御研究をおうかがいして、国文学の世界もいよいよ東アジア的視野で進められているのだと実感していたところでした。
 あいにく9月の2日・3日は当方、厳島神社の調査を計画しており、また日本中世史関係のイベントが目白押しのようで、大方のゼミメンバーともども参加が叶い難いのが残念です。

 本日の『吾妻鏡』祭りは、久方ぶりに猛勉強と憂さ晴らしの雑談を交わすことが出来、とても楽しいかぎりでした。ただ、実質6時間の講読は後になって相当疲れを感じさせられております。
 岩田・山本両師範をはじめ、愛知からいつものように美味しいお土産持参で馳せ参じてくれた野口君、十分な予習によって的確なコメントを発してくれた長村君、全文を通読してくれた山岡さん、ありがとう、且つお疲れ様でした。
 「大夫判官」にたいする評価や源太景季のことなど、とても勉強になりました。ラフな気持ちで、いろいろ意見を交わせると、よいアイディアが浮かびます。
 次は書評会、参加の諸姉兄、こちらもどうぞ宜しく。

 愛知学院大学の松薗先生のゼミとの交流企画については、野口君が骨を折ってくれています。9月4日の午後か5日をあてたいと思っているのですが、何か御意見がありましたら。野口君まで。

 『枕草子』の方は、『吾妻鏡』以上に盛況だったようです。

 >金澤先生  政治経済史学会の『吾妻鏡』輪読会の御紹介、ありがとうございました。

FM cocolo 摂南大学外国語学部

No.4946

 今、どこの大学でもPRに必死です。

 そんなことで、

 今日、FM cocolo というラジオ局での収録をしてきました。
「定家の日記と中世公家文化」というトーク・テーマです。

 高校のころはよく深夜ラジオ、大学に入ってからは、FMのクラシック番組を、
聴いたものですが、最近はさっぱりです。
 
 このFM局の存在についても、実はまったく知りませんでした。
 自分がラジオに出演するなどとは、考えたこともありません。

 私の、過去のちょっとした経験からすると、
 テレビは予定が秒刻みで、しかも服装や表情に神経を使うは、
テロップを順序通りに正しく出さねばならないし、とてもせせこましい。
もう内容どころではない、といった感じです。

 ところが、ラジオはおおらかなんですね。進行表も厳密ではないし、
DJとゲストの関係の中で、どうにでもなっていくのです。

 非常に人間的なメデイアだと思いました。

 今回のDJの加美さんという人は、美術館や博物館めぐりが趣味だそうで、
私の話にびんびん響いてくれて、とても楽しかった。

 テレビで活躍しているキャスターにはラジオのDJ出身者が多く、
最近、しきりに、ラジオを懐かしがっている意味がよくわかりました。

 今後、ラジオが主要なメデイアとして復活することはないでしょうが、
とてもいいものだなあ、と感じました。また、少しラジオを聴こうかな。


 明月記を中心にした貴族の日記の性格。紙背文書の話などをしました。
 もしも興味がありましたら、神戸・大阪・京都ぐらいは受信できるようですから、
お聴きください。

http://www.setsunan.ac.jp/~kokusai/gakubu/event/FM/FMcocolo-lbu.html

Re: FM cocolo 摂南大学外国語学部

No.4948

な、なんと!それはぜひとも聞かなくては。
美川先生の出演日は10月4日なんですね。
直前になったら、ちゃんと忘れないようにしなくっちゃ。

勇気りんりん瑠璃の色

No.4949

 ラジオは本当によい世界でした。
 昔の話になると、急に元気が出て来てしまうのですが、私は子どもの頃、朝は「パパ行ってらっしゃい」、夜は「一丁目一番地」・「少年探偵団」などという番組を楽しみにしておりました。
 ちなみに、「少年探偵団」のスポンサー(当時は「提供」といいましたが)は、どこだったか御存知でしょうか?
 昨日のことは忘れても、こういうのはCMソングまで自然に口をついて出てきてしまいますね。
 
 夏休みには、ラジオ体操に行って、ハンコをもらって・・・というのもありました。

ラジオにまつわるエトセトラ

No.4950

 いまでこそ朝は「めざましテレビ」を観ていますが、昔は朝日放送の「おはようパーソナリティ道上洋三です」を聞いて朝の支度をしていました。おかげで、野球はほとんど観ないのですが、六甲おろしの一番の歌詞は覚えました。

>少年探偵団 「ぼ、ぼ、僕らは少年探偵団♪」でしょうか。
 少年探偵団の提供は存じませんが、「テレビ探偵団(TBS系)」の提供は三菱電機でした。関係なくてすみません。

>ラジオ体操 ハンコをもらうカードは一学期最終日に配られました。せっせと集めたものです。子供はせっかち(なんでも一番がいい)なので、ラジオ体操第二の最後の深呼吸をしながら、少しでもはやくハンコをもらおうとしてジリジリと「ハンコを押してくれる人」ににじり寄ったりしてました。

友よ!ほんとうに、夜明けは近いのか?

No.4951

>岩田君 レスをありがとうございます。ラジオの「少年探偵団」、提供は養命酒でした。
 貴兄は私の子供の世代ですから、相当感覚が違うはずです。私の子供時代は、テレビのない、純粋のラジオ時代でした。それから白黒テレビ、カラーテレビ、という段階を経験しておりますから。
 まあ、今のケータイなんて云う代物は、SFの中に登場する地球防衛隊の隊員の小道具が現実のものになってしまったというような感じですね。社会のあり方については、まったく予想とは異なる展開でした。
 私たちの世代は「夜明けは近い」などと歌っていましたが、今君たちはどんな気分なんでしょうか?

 ☆ 本日、国立長野高専の中澤克昭先生から御高論「居館と武士の職能-出土鉄鏃と狩猟をめぐって-」(小野正敏・萩原三雄編『鎌倉時代の考古学』 高志書院)を御恵送いただきました。狩猟や堀を武士の暴力や軍事的意図とは全く別の視角から評価した御研究。
 「たしかに、そうだなぁ」と思わせる、インパクトのある論文です。これまた、武士論専攻者は必読。
 中澤先生に、あつく御礼申しあげます。

昔のラジオとテレビ

No.4952

 野口先生の少し後に生まれた私は、
物心ついたときには、すでにテレビがありました。

 最初の記憶は、幼稚園に行くときに、
「ぶーふーうー三匹のこぶた」という子供劇を見ていたこと。
あるいは、「ちろりん村とくるみの木」という劇を楽しみにしていたことです。

 ラジオをよく聴いたのは、中学に入ってから、いわゆる深夜放送というのですね。
とくに、パックインミュージックという番組をよく聴いていました。
とくに、野沢那智と白石冬美の日が一番印象がのこっています。
調べてみたら、この番組、午前1時から5時までやっていたのですね。
中学・高校時代、学校で眠かった記憶が非常に強いのは、
こうしたラジオの深夜放送のためだったようです。

日経BPムック 京都女子大学

No.4945

 日経BPムック「変革する大学」シリーズ『京都女子大学』を、先ほど京都女子学園法人本部の方が、わざわざ届けて下さいました。
 この本の制作にあたっては、私も、およばずながら「京都がキャンパス」の部分(56~59ページ)をお手伝いさせていただきました。
 例のごとく、京女周辺の史跡案内。ここには、東山をバックにして、手前に京都国立博物館・三十三間堂・妙法院・智積院という、すばらしいロケーションの中にある京都女子大学の全景を写した、21世紀の洛中洛外図ともいうべき写真がレイアウトされております。
 ちなみに、59ページの「社会に開かれた研究を推進する『宗教・文化研究所』」には、京都大学・神戸大学・関西学院大学など、他大学の学生も一緒に活動している、ということも、ちゃんと書かかれております。
 45~47ページには、史学科の母利先生が「行動する歴史学者」として登場されています。
 そういう次第ですから、ぜひ、御覧おき下さい。

 >佐伯君 私も厳島神社には高校教員時代の修学旅行の引率でしか行ったことがありません。なお、私は対岸も含めて、二日がかりで、宮島・厳島神社の社殿と周囲の景観・空間プランを調査したいと考えております。
 ついでですが、塾で夏期講習の講師のアルバイトというのは、私も院生時代に致しました。その塾では、大学院DCだった私よりも、ただ東大というだけで東大の学部生の方が時給が高かったことを覚えております。
 受験産業というのは実にわかりやすい。 

Re: 厳島の旅程

No.4947

>野口先生
旅程は、そういうことでしたら話が早いです(笑)。
近日中に、お宿・電車その他の情報をメールでご相談させていただきます。
明日旅行のパンフレットを入手してから検討しますので、今しばらくお待ち下さい。

ちなみに、うちの塾は非常勤講師の時給は一律だったはずです。
小さな塾だからということもありますが、(学歴などに関係なく)おのおのに同じだけの指導水準を要求しているから、だと思います。
だから、他塾と比較しても、多分時給は多少高めにそろえてあります(予備校講師とはさすがに比較になりませんが)。
いい塾なんですよ(自画自賛)。

博物館実習

No.4940

 博物館実習が終わりました…。
 陽明文庫まで行き帰り1時間、バスに揺られて通った五日間ですが、体が早起きに慣れたころに終わってしまいました。
 
 雨降りだったので、あまり倉庫の中に入れなかったのですが、最終日は奇跡的に晴れて、貴重なものを運ばせていただきました。(さすがに巻かせてはいただけませんが…)近衛家の格が高すぎて、すごいんだかなんだか、後半麻痺してましたね…。先生が普通に出し入れしてくださるので。このゼミに参加している方々にとっては、馴染みの深い収蔵品がたくさんあるのだろうと思います。倉庫の中で何度、貴族大好きな尻池さんを思い出したか…。今は終わって、実習ノートをまとめながら「貴重な体験だったな~」と余韻にひたっている所です。本当に京女に入学して良かった度120%の実習でした!ただ、家に戻ると自分がショウノウ臭いので、女の子として凹んだりしました。涼しかったので、冷房なしでも汗臭くならなかっただけいいですけどね。
 仮名が読めなかったり、自分の国文学の知識の無さににショックを受けつつ(そもそも平安時代自体が怪しかったです|O_O;)勉強しなおさなきゃ~と追い立てられたので、そういう点でも良かったかな、と思います。しかも、実習生が3人とも近世史だったのが、ちょっと、いえ、だいぶ申し訳なかったです。
 つくづく、学芸員は、細やかな気配りと器用な手が必要なのね、と思い知らされました。でも、貴重な史料に囲まれて、本当にX2楽しかったです☆

とても贅沢な実習でしたね。

No.4941

 伊藤さん、書き込みありがとうございました。陽明文庫で博物館実習というのは贅沢極まれりといったところですね。
 『御堂関白記』の道長の自筆本などなど、まだ記憶にのこっているうちに、しっかりと脳裏に焼き付けておいて下さい。尻池さんが行っていたら、「大殿」と別れがたくて、倉から出てこなくなっていたのではないでしょうか?(笑)

 また、昔話になりますが、私が博物館実習をしたのは1972年の夏。ところは、鎌倉国宝館。なにしろ、ゼミの指導教授が館長をされておられましたから、毎日千葉から通いました。帰りに鎌倉駅の近くでビールを飲み、幕張駅の近くまで来たというのに、電車の窓に真っ赤な自分の顔が写っているのを見て、本当にアルコールに弱いことを実感させられたのはこの時のことでした。
 ところで、今でこそ嫌煙主義者の私ですが、この頃は平気でタバコを吸っており、昼休みに鶴岡八幡宮の参道にあった食堂でカツ丼を食べたあと、一緒に実習をしていた東洋史専攻の大久保君といつも一服ふかしておりました。今考えると周囲に対する犯罪行為ですね。
 ところで、この大久保君ですが、東洋史だけに秦の始皇帝のような風貌(髭もあり)・体躯の人物で、国宝館で軸物の寸法を測っていたところ、来館者から骨董屋さんと間違えられるという逸話をのこしました。その後、彼は小学校の先生になられたのですが、今度は新任なのに校長先生と間違われたとのことです。
 もっとも、京都には院生時代から助教授と呼ばれていた有名な研究者もおられるそうですが・・・・・。

 ☆ 本日、京都産業大学の井上満郎先生より、御高著『桓武天皇』(ミネルヴァ書房)を御恵送いただきました。井上先生は現在、京都市歴史資料館の館長を兼務されておられますが、まさにそれに相応しい御著書だと思いました。
 井上先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ところで、↓に書いたとおり、私は高校教員時代、本当に時間との闘いの日々を送っておりましたが、そのころの座右の銘(それにしては少し長すぎるのですが)こそ井上先生が御高著『平安時代軍事制度の研究』(吉川弘文館)の「あとがき」に書かれた
「動機や理由は多様であるにせよ、みずからがみずからに課したテーマを、与えられた時間・人生のなかで研究せねばならない研究者にとって、時間の浪費は第一に避けなければならないことだ」
という一文でした。
 このことは、拙著『中世東国武士団の研究』(髙科書店)の「あとがき」にも書きましたが、今あらためて。
 それはともかく、ミネルヴァ日本評伝選『北条時政』、いよいよ焦らずにはおられなくなってまいりました。

31日の『吾妻鏡』講読会会場について

No.4939

 31日に実施する『吾妻鏡』講読会ですが、共同研究室を、設備などの都合上、大学宗教部主催の中国旅行の説明会に使用したいとのことなので、代わりに一般の教室を確保してもらうことに致しました。 
 変更先については、当日、私の研究室のドアに掲示しておきますので、お間違えなきようにお願いいたします。

 ○ >>No.4921でご紹介したシンポジウム「京都から古代を考える」については、本日の京都新聞朝刊に写真入りで掲載されています。

『吾妻鏡』講読会会場→S213です

No.4942

 31日に実施する『吾妻鏡』講読会の会場ですが、上記の事情によりS校舎213教室に変更になりました。
 共同研究室のあるL校舎の隣の茶色い新しい建物です。L校舎3階から入れます。

【追記】31日、京都の別のところ(醍醐寺の付近らしい)では、『枕草子』の大講読会が開催される由です。

31日の『吾妻鏡』講読会について

岩田慎平
No.4943

>野口先生
 会場の手配をありがとうございます。

 次回の『吾妻鏡』は、
 日時:7月31日(月)、13時~18時頃(予定)
 場所:京都女子大学 S校舎 213教室
 範囲:建保六年①七月八日、②同月九日、③同月二十二日、④八月二十日、
        ⑤同月二十一日、⑥九月十三日、⑦同月十四日、⑧同月二十九日
        ⑨十月十九日、⑩同月二十二日、⑪同月二十七日、⑫十一月五日、
        ⑬十二月五日、⑭同月二十日、⑮同月二十一日、⑯同月二十六日、

 です。普段とは開始時間も開催場所も異なりますので、どうぞお気を付けください。それではみなさんどうぞよろしくお願いします。

『茨城大学 中世史研究』

No.4944

 岩田君、あらためての御案内、ありがとうございます。
 『吾妻鏡』のこの辺り、面白いところですね。
 北条義時が夢想によって薬師堂を建て、泰時が侍所別当になり、大江時広が内裏に出仕するため上洛する。実朝が和歌会をした晩には、三浦駒若丸が喧嘩をする。実朝が内大臣になり、長谷部信連が能登で卒する。公暁は伊勢神宮に使者を遣わして奉幣する。実朝は右大臣に昇進して政所始を行う。といった事件が続くわけです。実朝の暗殺の一ヶ月前まで、というわけですね。
 人物だけみても、大江時広・三浦駒若丸・長谷部信連・・・話題に事欠きませんね。公暁が伊勢に遣わした白河義典も興味深い存在。卒論の一本くらいは書けそうではありませんか?
 みなさん、しっかりと予習をしておきましょう。面白さ倍増ですから。

>永富さん  S231というのは、あの、2002年度前期木曜5講時の演習室です。あの演習の履修者は、みんななかなか頼もしかったですね。

 ☆ 本日、茨城大学の高橋修先生より、御高論「最勝寺の歴史とその遺跡」収録の大河内智之編『浄教寺の文化財』(和歌山県立博物館企画展図録)および茨城大学中世史研究会編集・発行の『茨城大学 中世史研究』Vol.1~3を御恵送いただきました。
 高橋先生にあつく御礼申しあげます。
 『茨城大学 中世史研究』には、常陸府中を対象にしたフィールドワークの成果が掲載されており、宇治をテーマにしている当方には、内容のみならず成果還元のあり方を学ぶ上で格好のモデルになりそうです。共同研究員の方はぜひ御覧下さい。 

教員採用試験

No.4936

 ゼミメンバーのうちの何人かは、このところ教員採用試験にエネルギーを費やしていることと思います。
 私も1978年の8月、大学院のDCに籍を置いていたときに、千葉県の採用試験を受けています。そして、その採用試験とは関係なく、この年の二学期、若松高校という都賀駅から少し歩いたところにある高校で、世界史を担当しました。
 採用試験には何とかパスし、二次の面接試験を経て、翌年の四月、新設されたばかりの流山市内の高校(南柏駅から徒歩30分)に勤めることになりました。新設校ですから、社会科の教師は私一人。したがって、教科主任。一年目の担当は地理。二年目、世界史。三年目にして、ようやく日本史を教えることが出来ました。日本史で大学院のDCまで行っていながら、日本史を教えられないのは悔しいことでした。
 通勤は満員電車で片道2時間半かかり、今さらながらよく身体がもったと思います。一年目からクラス担任を仰せつかり、想像を絶する高校の実情に生徒指導は大変でした。ふりかえって、後悔するところ無くはありませんが、一人一人の生徒の人生に対して責任を果たす義務を負って、私なりに頑張ったつもりです。
 このころは、勉強をするために、時間が惜しくて惜しくてたまらなかったものです。そういう過去を背負っておりますので、現今の(一部の?)院生さん達には、切迫感のなさを感じてしまうのでしょう。
 余計な思い出話まで書いてしまいましたが、教員採用試験、しばらく先になるでしょうが、朗報を期待したいところです。

 >松薗先生  当方のゼミ生(京女生)には、大学に入学してから一番最初に授業担当の先生に薦められて読んだのが松薗先生の御著書だったので、思い出があり、チラリとでもお顔を拝見するだけでも幸せ、という方がおられます。できますれば、会ってあげて下さい。 

 >山田先生  昨日、京都テレビでお姿を拝見いたしました。山田先生は私にとっては未だに若手のイメージなのですが、さすがに貫禄が出てまいりましたね。

 >山田先生の奥様をはじめ、平安時代史事典編集室にお勤めだったみなさん  本日の京都新聞に、元同僚で現在ダンサーとして御活躍中の隅地さん(NO.4798)が写真入りで大々的に紹介されています。流石だと思いました。  

合宿その他

No.4933

名古屋の松薗です。
うっかり、合宿の日時を書き忘れました。
9月3日(日)から5日(火)までです。5日が見学日としておりますので、その辺りでお目にかかれたら幸いです。
なお、2日(土)には、名古屋大学で中世史研究会の総会が開かれます。今回は、網野史学の再検討ということで、保立道久・桜井英治・山本幸司氏に稲葉伸道が加わってシンポジウムを行ないます。若手の方々、是非ご来場を。 

Re: 合宿 他、拙宅パソコン不調のことなど

No.4934

 松薗先生、了解いたしました。細かいスケジュールについては、後日、直接連絡を取り合いたいと思います。
 9月2~3日は、こちらでも調査旅行の予定が立てられていて参加が叶いそうになく残念です。
 あらためて手帳を開いて見たところ、この秋の土日は講演やら出張やらの予定でほとんどつまっていて、大いに焦っております。

>ゼミメンバー諸姉兄  それで思い出しましたが、次回平家物語研究会で長村祥知君が研究発表を行います。研究会事務局の志立先生から発表者・日程・会場などについて、以下のようなお知らせをいただきました(発表テーマについては後日)。この研究会への参加者を募ります。参加希望者はあらかじめ事務局にお伝えいたしますので、私の方までお申し出下さい。

 日時:2006年9月17日(日)13:00~17:30
 場所:慶応大学三田キャンパス 研究棟1階A会議室
 発表:『曽我物語』輪読巻四 高木信氏
     研究発表 長村祥知氏・清水由美子氏

>共同研究員ならびにゼミメンバー諸姉兄  活動に必要な備品・消耗品・図書などがあれば、なるべく詳細なリストを添えてお申し出下さい。史料収蔵機関における紙焼き写真入手の経費なども含みます。 

☆ 神戸大学大学院の樋口健太郎さんから御高論「室町時代の摂津国輪田庄と赤松氏」(『神戸大学史学年報』21)を御恵送いただきました。
 関東や九州ばかりではありますが、自治体史編纂にかかわった経験からすると、14世紀半ばを境にして研究方法の相違をつよく実感するところですが、口さんは双方に研究の対象を広げておられ、立派だと思います。
 口さんに、あつく御礼を申し上げます。

※ 拙宅のパソコンが、このところ不調なため、メールをお送りいただいて拝見できない可能性があります。大事な御用については、同時に研究室宛にも送信していただけますように、お願い申しあげます。

> 鈴木君 この件に関連してメールを差し上げました。また、迷惑をおかけしますが、よろしく御覧おき下さるように、お願いいたします。

★ ガス瞬間湯沸かし器の安全装置が問題になっていますが、電気洗濯機などのアースの接続についても、業者さんは、常に「大丈夫だから」といって、ちゃんと設定してくれません。これも心配な話です。

Re: 合宿その他

No.4937

ご無沙汰しております。本来なら真っ先に返信しなければならないところ、採用試験などの諸事情におわれて書込みが遅れてしまいました。申し訳ありません。

ゼミの皆さん、松薗先生はもちろん愛知の学生と知り合える貴重な機会です。聞いたところ似たようなテーマを研究されている方もおられるようなので、時間のある方は是非奮ってご参加下さい。特に現役院生や進学希望の方は交友を結ぶ絶好の機会だと思います。是非この機会を有効にご活用下さい。よろしければ参加可能な方は野口までご連絡下さい。もちろん当日参加もOKです。お待ちしております。

松薗ゼミの皆さん、平素は授業の折お世話になっております。仁和寺にもお邪魔させていただきますのでよろしくお願いします。僣越ながら京都の案内は私にお任せ下さい。京都市内であればたいていどこでもご案内する事ができます。見たい史跡から食べ物お土産まで質問ご希望があれば遠慮なくおっしゃって下さい。ひと味違った京都の魅力をお伝えできると思います。
京都はいいですよ~。仁和寺でお会いできるのを楽しみにしております。

松薗先生野口先生〉
用事が済み次第参上致しますのでよろしくお願いします。日程など詳しいお話しなどはまたその折にでも。

松薗ゼミの皆さん〉
名前の部分をクリックしていただくとメールが送れるのようになっているので、何か質問等ありましたら遠慮なくどうぞ。またもしよかったらこちらの掲示板にも書込んでみて下さい。

参加希望です

No.4938

>松薗斉先生
 関西学院大学大学院の岩田慎平と申します。二年ほど前から当ゼミのメンバーです。
 もし宜しければ、この度の合宿で京都にお出でのみなさまとご一緒させていただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

 なお、9月2日(土)の中世史研究会の総会には友人と誘い合わせて伺う予定です。こちらもどうぞよろしくお願い申し上げます(勝手ながら情報を書き込ませて頂きます↓)。
 シンポジウム 中世史家・網野善彦― 原点の検証―
 【日程】 2006年9月2日(土)
 【会場】 名古屋大学文学部237講義室
      (地下鉄名城線「名古屋大学駅」下車 ①番出口)
 【問題提起】 10:30~
   稲葉 伸道 氏 (名古屋大学)     「荘園制研究と網野善彦」
   山本 幸司 氏 (静岡文化芸術大学) 「封建制論再考?-中公『日本の歴史6』のメッセージ-」
   桜井 英治 氏 (東京大学)     「非農業民と中世経済の理解」
   保立 道久 氏 (東京大学史料編纂所)「無縁論と社会構成史」
 【討論】 14:30~
 【資料代】 500円
 《連絡先》〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学文学部 日本史学研究室気付 中世史研究会
TEL(052)789-2228

京都文化博物館学芸員(任期制)募集あり

山田邦和(花園大学・考古学)
No.4929

野口先生と私のかつての職場である京都文化博物館が、平安時代史担当の学芸員を公募しております。任期制(ただし更新あり)という厳しい条件ではありますが、私にとっての「古巣」がより良くなっていくような人材が着任されたらな、と期待しています。なお、年齢制限は40歳以下24歳以上ということです。
受付期間: ~7 月28 日(金)
詳しくは↓
http://www.bunpaku.or.jp/saiyo.pdf

豪雨のお見舞い。

No.4932

 開館の準備段階から開館後半年ほどまでの間、忙しく勤務した京都文化博物館には数々の思い出があります。
 いろいろな意味で、なかなか条件が厳しいように思いますが、山田先生同様、優秀な人材が着任されることを期待しています。

 ところで、このところ京都でも毎日大雨が続いておりますが、山陰地方はとくに被害が多いようで、出雲高校のみなさんの地元の方も大変かと思います。お見舞い申し上げる次第です。

 ☆ 本日、青山学院大学の佐伯真一先生より、御高論「「兵の道」・「弓箭の道」考」(武久堅監修『中世軍記の展望台』和泉書院)を御恵送いただきました。武士論専攻者必読。
 佐伯先生にあつく御礼申しあげます。

 >佐伯先生  こちらへのお書き込み、お待ちいたしております。 

仁和寺で合宿いたします。

No.4927

野口先生へ
突然お邪魔します。愛知学院大学の松薗です。毎年9月の初めに卒論合宿を仁和寺御室会館で行なってますが、今年は例年になく4年生が少なく(4人)、そのため修士の院生も報告を課して連行して参ります。そちらから見えた野口君も参加をお願いしております。
お時間が合えば、どちらかでお目にかかれたら幸いです。

お待ちいたしております。

No.4928

 松薗先生、こんにちは。
 御上洛の由、ぜひお目にかかりたいものです。9月は3日まで、共同研究の調査に出かけておりますが、その後ならば時間がとれると思います。
 野口君が同行ということであれば、史跡の案内人として彼はベストだと思いますが、京女周辺の法住寺殿跡など御案内もできると思います。
 楽しみに致しております。

>ゼミメンバー諸姉兄  松薗先生にお目にかかり、松薗ゼミの院生・学部生の方たちと学問的交流を希望するメンバーは御連絡下さい。

>愛知の野口君  橋渡しを宜しく。

31日の『吾妻鏡』講読会のお知らせ

No.4922

 7月31日の講読会をもって、本年度前期の『吾妻鏡』講読会は最後となります。
そこで、若干開始時間を早めて、31日で建保六年の残りの分を全て読みたいと思います。
 みなさんに連絡したところ、今のところ1時頃になるかと思いますが、なお現在調整中なので、決定次第お知らせいたします。
 

 *******7月31日の『吾妻鏡』講読会の予定*******
 日時:7月31日(月)、1時~6時頃⇒※1時開始に決定しました。
 
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 
 範囲:建保六年①七月八日、②同月九日、③同月二十二日、④八月二十日、
        ⑤同月二十一日、⑥九月十三日、⑦同月十四日、⑧同月二十九日
        ⑨十月十九日、⑩同月二十二日、⑪同月二十七日、⑫十一月五日、
        ⑬十二月五日、⑭同月二十日、⑮同月二十一日、⑯同月二十六日
  
 最後なので、「『吾妻鏡』祭り」ならぬ「大講読会」にしようかなと思っています。
 また普段講読会に参加できないゼミのメンバーの方も遠慮なく、ふるって御参加下さい。
 また開始時間に関しては、決定次第お知らせいたします。

 ところで、下記の液晶テレビを使って、今までのゼミ旅行のスライドショーなんかできたらいいですね。また先生御出演の番組も一度拝見したいです。

>岩田さん
 昔の民放の吹き替えは本当に豪華でしたね。特に小学校の時に見た水曜ロードーショー(現在の金曜ロードーショー。当時は水曜日にありました・司会は当然水野晴郎)の『スターウォーズ』の吹き替えは、本当に人物と声がマッチしてました。その時録画した『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還(復讐)』、『レイダース』は今でも大事に「家宝」として保存してあります。ただ何回も観たため、擦り切れ気味ですが。

補足です(開始時間について)。

No.4925

 7月31日(月)の『吾妻鏡」講読会の時間が決まりました。
参加メンバーの皆さんの都合を調整したところ、1時開始となりました。
 ※講読時間は一応、1時~6時ごろまでを予定しております。

『吾妻鏡』祭り開催!!

No.4926

 「『吾妻鏡』祭り」などという企画は前代未聞だと思います。
 スライドショーについては、接続用のパソコンの用意などが必要なのではないでしょうか。
 大講読会、5時間の長丁場。これは勉強になりそうです。

☆ 本日、入間田宣夫先生・義江彰夫先生の御連名にて、義江彰夫・入間田宣夫・斉藤利男編著『十和田湖が語る古代北奥の謎』(校倉書房)を御恵送いただきました。2002年、秋田県小坂町で開催されたシンポジウム「十和田湖が語る古代北奥の謎-奥州の歴史を二一世紀から捉え直すために-」の記録ですが、とくに「延久二年北奥合戦」に触れた論考が多く収録されています。例の清原真衡と貞衡の問題などのほか、枝葉末節ながら私には異論がいくつか。11~12世紀の奥羽諸勢力の問題については、いずれ、再度私見を提示して御批判をいただく機会を得たいものと考えております。
 入間田先生・義江先生にあつく御礼を申し上げます。

☆ 本日、中京大学の徳竹由明先生より、御高論「石山寺開基伝承の変容過程-「船繋石」・「比良明神影向石」に関して-」(『中京国文学』25)ならびに「『義経記』に於ける頼朝義経兄弟対面」(『国語国文』75-6)を拝受いたしました。
 徳竹先生に、あつく御礼申しあげます。

「『吾妻鏡』祭り

No.4930

>山本さん
 次回『吾妻鏡』のご案内、ありがとうございます。がっつり読みましょう。

 一概に「昔は良かったね」とは言えないですが、先述の『グーニーズ』や、山本さんがお挙げになった『スターウォーズ』等々は、昔の吹き替えがすごくよかったですね。逆に、「昔はいまいちだったけど、最近よくなった」という作品はないでしょうか。ご存じの方はご一報下さい。

Re: 31日の『吾妻鏡』講読会のお知らせ

金澤正大
No.4953


〈政治経済史学会・原典史籍研究会第24部会『吾妻鏡』〉

 夏休みで、日本に帰国中です。残念なことに、一時、中国国内からアクセス可能であったWeb『宗教・文化研究所ゼミ』は7月現在でアクセス不能の状態です。

 さて、今日は宗文研ゼミで『吾妻鏡』講読会を継続されて、この7月にも行われるとのことなので、当方も同様な『吾妻鏡』輪読会の宣伝をさせてもらいます。

 個人的なことですが、わたしの恩師は故彦由一太先生です。先生が高校教師時代に始めた翆史会(神奈川県立横浜翆嵐高校)に参加したのがわたしの歴史との付き合いの始まりでした。これを母体として、1963年、政治経済史学会が発足し『政治経済史学』を発行して現在に至っています。本会の活動の一環として原典史籍研究会という史料輪読の部会があります。この中で、『吾妻鏡』輪読会は全文読破を基本として、会発足以前から現在に至るまで、中断することなく継続している部会で、おそらく現在稼働している各種の『吾妻鏡』輪読会の中で最古参と思われます。わたし自身は『増鏡』部会に最初参加していたので、『吾妻鏡』部会は途中(2回目輪読・現在5回目)からの参加ですが、それ以後は継続(但し、中国に行ってからは夏冬休みで帰国中のみ)して今日に至っています。通常は月に1回の輪読会、夏8月下旬には合宿を行います。今年の夏合宿は健保元・2年条を検討します。

 残念なことはメンバーが固定され、新風がないことです。ただ、原典史籍研究会は政治経済史学会会員のみが参加できるので、まず会員なられる必要があります。詳しいことは、政治経済史学会(〒195-0074町田市山崎町シーアイハイツD-305 電話042-791-9706会長彦由三枝子)にお問い合わせください。

 それでは、宗文研ゼミの『吾妻鏡』講読会の皆さん、互いにがんばりましょう。