書評会

No.4911

村井章介『中世の国家と在地社会』(校倉書房、二〇〇五年)の書評会を、以下の要領で開催いたします。

日時:2006年8月28日~30日 各日13時~
場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室

8月28日
「一三―一四世紀の日本」
「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」
「権門体制論と中世国家史研究」

8月29日
「執権政治の変質」
「安達泰盛の政治的立場」?
「比較史上の天皇・将軍」?
「易姓革命の思想と天皇制」
「吉田定房奏状はいつ書かれたか」

8月30日
「中世の自力救済をめぐって」
「正和の神領興行法をめぐって」
「鎌倉時代松浦党の一族結合」?
「今川了俊と上松浦一揆」

どの論文を誰が報告するかは、当日のお楽しみということにいたしましょう(笑)
一言付け加えますと、ある論文を超大物の研究者が担当してくださいます。お楽しみに。

?を付した論文は、担当者未定ですが、一読しておくと担当者決定済み論文の理解が深まるかと思われます(同じことは、上に挙げていない論文全てについても言えますが)。
飛び入りでもかまいませんので、書評して下さる方大募集。

なお、資料準備の都合がございますので、「報告者以外の参加希望者」は、長村までご連絡ください。

上映会も。

No.4912

 長村君、詳報ありがとうございました。「超大物の研究者」という方にお目にかかるのをたいへん楽しみに致しております。
 ちなみに超小ものの私ですが、本日事務方からいただいた健康診断の結果には「肥満を認めます」と書いてありました。認められてしまったら仕方ありませんが、そんなことは自分が一番よく知っていることです(笑)。
 
 ところで、さきほど共同研究室に大型の液晶テレビが設置されました。いつもメンバーが競って系図を書きたがっているホワイトボードに匹敵するほどの大画面、と言っては大げさかも知れませんが、画面は実に鮮明です。
 
 夏休みには書評会のほかに、『太平記』などの鑑賞会もよいかも知れませんね。見たくはないでしょうが、小生出演(主演・脚本?)の千葉テレビのビデオ(テーマは頼朝の挙兵と千葉常胤・上総広常)もございます。放送内容の間違い探しというのも面白いでしょう。ちなみに、このときインタビューを担当した女性は、なぜか今はNHK教育テレビの「健康」番組に出ておられます。

宗教・文化研究所ゼミナール映画部会活動報告

No.4914

>長村くん 書評会のご連絡、ありがとうございます。毎度毎度お手数をお掛けします。

 先日は四時間近くに及ぶ『吾妻鏡』にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます。このあと二週のお休みをいただいて、次回は7/31(月)開催予定です。講読範囲は山本さんが調整・掲示してくださるとのことです。

 ところで、下の>>No.4901で野口先生からお知らせいただきました衛星映画劇場 『女の園』(1954年)を録画して観てみました。
 主人公の男女二人が並んで語り歩くシーン(光の使い方が上手く、画面に二人の影が美しい)の、「男の方っていっつもそうおっしゃるのね。男も女も同じじゃない。」なんていう台詞が印象的ですね。
 また、大学職員が警察に電話をするシーンで、職員が「こちら女子大です」とだけ言い、警察は「どこの女子大ですか?」(←この台詞は電話の向こうで聞こえない)と答えるという遣り取りがあったのですが、その短い遣り取りが、職員は『「女子大」といえば正倫女子大学に決まってるでしょ』と思っているけれども、世間ではそれだけを聞いてもピンとこないよ、という意識のズレが上手く表現されていて興味深かったです。
 姫路の街にぽっかりと浮かんだような姫路城もきれいでした。姫路生まれの方には「なつかしいなぁ」という景色かもしれませんね。黒澤明『影武者』に出てきた姫路城の鉄砲狭間も登場しました。
 1954年はたしか、『ゴジラ』の一作目も公開された年だったと思いますが、あれはアメリカによる水爆実験・「逆コース」(『女の園』のなかでも聞かれたフレーズ)といった言葉が飛び交うような社会情勢を背景に作られた映画だったそうです。同じ年に公開された『女の園』でも、作品中の随所にそういった雰囲気が滲み出ていたように感じました。

 『太平記』などの上映会ですが、その前にビデオはいまどなたがお持ちなんでしょうか。お心当たりの方はご一報下さい。先日話題になった『グーニーズ』のDVDならすぐ手元にあります。が、日本語吹き替えは僕も野口先生もご存じの、「あのときの『グーニーズ』」とは比ぶべくもありません。

今週の予定。

No.4908

 ◇ 今週のゼミの活動は、本日の『吾妻鏡』講読会と土曜の卒論準備報告会です。
 火曜日の古文書講読会は前期分が先週で終了とのことですので、『百錬抄』も同じ扱いと理解しております。出席者の皆さん、お間違えのないように。
 
 なお、卒論準備報告会の詳細については、佐伯君から掲示をいただけるとのことです。宜しくお願いいたします。
 
 また、夏休み中の書評会については『書評奉行』を引き受けてくれた長村君の方で準備を進めていただいております。今のところ8月末になる模様とのこと。いずれ、詳細について案内をいただけるものと思います。
 
 宇治共同研究の研究会については、佐伯君にお願いしてありますが、「研究協力者」をお引き受けいただいている方々は御協力を宜しくお願い申し上げます。

卒論準備報告会。

No.4909

佐伯です、こんにちは。
15日(土)に行われる、卒論準備報告会のご案内です。

日時:7月15日13時30分~
場所:京都女子大学L校舎3階 宗教・文化研究所共同研究室
報告者・テーマ(50音順)
伊藤さん(歌舞伎)
尻池さん(宇治)
西川さん(狛犬)
 報告時間は各自最低30分、最長45分。+質疑応答適宜。
 終了予定は17時頃。

詳細というほど詳しくありませんが、ご案内は以上です。
よろしくご参加下さい。

>報告者のみなさま
正式な報告のタイトルや参考文献をこの下にレスで付けて下さい。
よろしくお願いします。

卒論準備報告会

尻池由佳
No.4910

 >野口先生、『百錬抄』の件、はっきりとお知らせせず申し訳ありませんでした。
  『百錬抄』は、古文書同様、前回が前期最後で、また後期から改めて再開します。
 
 >天野さん、夏休みには参加してくださる予定だったのに、申し訳ありません。
 
 >佐伯さん、卒論準備報告会の案内、ありがとうございます。

 う~、誰も書き込む様子がないので書き込みます。
 タイトルは・・・。恥ずかしいので掲示板での発表は御勘弁を・・・。ただ、摂関家の別業邸宅を中心に、宇治を考えていきたいと思っています。
 参考文献は、
       杉本宏「権門都市宇治の成立」(『佛敎藝術』279,2005)
       杉本宏『宇治遺跡群ー藤原氏が残した平安王朝遺跡ー』(同成社,2006)
       元木泰雄『藤原忠実』(吉川弘文館,2000)
                          です。
 
 こんな感じでよろしいでしょうか・・・、佐伯さん。
 実は、7月1日の宇治史跡見学会で実際に現地を歩くまで、宇治市街遺跡の地図がまったく理解できていなかった、大バカ者です。こんな私ですが、報告会に参加してくださる皆様には、どうぞ見捨てずに、ご意見を賜りますよう、よろしくお願いします。

 

Re: 卒論準備報告会

No.4913

>尻池さん
書き込みどうもありがとうございます。
大変結構かと存じます(笑)。
別にタイトルも発表しちゃっていいじゃーん、とは思いますけど。
15日はよろしくお願いします。

あ、あと書き忘れてましたけど、準備報告会のあとは宴会ですからね、みなさん。
別に祇園祭に繰り出してもいいんですけど、人多いだろうなあ。
ま、その辺は別に予約とかしてあるわけじゃないんで臨機応変に。

卒論準備報告会

No.4915

>佐伯さん 卒論準備報告会の案内、ありがとうございます。
>尻池さん 教えてくれてありがとう。

タイトルは「カブク曾我」です。副題がつきますが、それはまだ構想中です…。
初代団十郎は、なぜ持ち役として「曾我五郎」を選んだのか。江戸歌舞伎において、曾我物が享受された土壌とは、どのようなものだったのか。ということを考えていく予定です。 
今回の報告内容は、①元禄期における曾我物語の享受状況
         ②初代市川団十郎の実像
                      を中心に行うつもりです。

《参考文献》
諏訪春雄 『元禄歌舞伎の研究』笠間書院 1967
浜田啓介 「近世における曾我物語の軍談について」『近世文芸 49』 1988
加賀佳子 「初代市川団十郎年譜(1)-誕生より元禄9年-」『歌舞伎 14』1994
服部幸雄 『市川団十郎代々』講談社 2002

アイコンがこの記事にぴったりで、それが唯一の救いです…。
至らない点は多々ございますが、当日はよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
                           
                  

半世紀前の京都の女子大学

No.4901

 明日の昼間ですが、京都女子大がモデルだといわれる『女の園』という映画がNHKのBS2で放送されます。当時の女子大生の意識、社会環境など、現在と比較すると隔世の感がありますが、いろいろ考えさせてくれます。また、姫路駅からの姫路城天守閣など、「歴史的に」興味深い場面も数多く登場します。録画してぜひ御覧下さい。
 
 以下、NHKのHPをもとに、この映画について簡単に紹介しておきます。
 衛星映画劇場 『女の園』(1954年)   放送  7月7日(金) 後1:00~後3:22

 阿部知二の小説「人工庭園」を映画化。良妻賢母の育成を方針とする京都の名門女子大学を舞台に、教育制度に抵抗する学生たちの姿を描く。
 教師役の高峰三枝子、学生役の高峰秀子、岸惠子、久我美子という豪華キャストが個性豊かな青春群像を織り成す。最近亡くなった田村高廣のデビュー作としても知られる。
〔監督・脚本〕木下惠介 〔音楽〕木下忠司  モノクローム(白黒)

 ☆ 本学史学科の母利美和先生より、新刊の御高著『井伊直弼』(幕末維新の個性6 吉川弘文館)を拝受いたしました。政治史からの評価のみならず、直弼の茶道にも論及された母利先生ならではの直弼論です。
 私は大学院時代、人物叢書で『井伊直弼』を書かれた幕末史の泰斗・吉田常吉先生に、ときにマンツーマンで御指導をいただいたことがありますが、その時に読んだ「公用方秘録」の編纂者である宇津木六之丞の肖像画をこの本で初めて見ることが出来ました(p137)。
 母利先生にあつく御礼申し上げます。
 私も本(書名・出版社名は敢えてあげず)、その他、すでに締切の過ぎてしまった(本当に申し訳ありません)原稿数点の執筆、頑張りたいと思います。

『朝日新聞』の書評欄

No.4906

 今日の『朝日新聞』の書評欄に、この掲示板NO.4730で御高著『神国論の系譜』を御紹介した鍛代敏雄先生が大きなお写真で御登場。また、その記事と並ぶ形で上記母利先生の御著書が紹介されております。

宇治一坂

No.4900

 土曜日に宇治見学をした皆さんに訂正です。「一坂」の位置ですが、縣神社の南の坂ではなく、神社の南を西に折れて大和大路を進んだ先、宇治郷集落の西端、現在の宇治弐番と呼ばれるあたりになるようです。その先が例の栗子山で、神明神社のあるあたりになります。今度また行ってみましょう。
 先程、原稿執筆の必要で、元木先生の『保元・平治の乱を読みなおす』や『武士の成立』を開いておりましたら、平忠正が宇治に邸宅を持っていたことや一坂に南都衆徒にたいする防衛ラインが張られたというような記述が目に飛び込んできましたので一筆(?)書きこませていただいた次第です。

 >山田先生  こちらはダイエットではなく、リバウンド中です。

次回7/10の『吾妻鏡』講読会について

No.4898

 本日は二週間ぶりの『吾妻鏡』でした。参加者のみなさん、ありがとうございました。けっこう好評だったカプリコ
http://www.ezaki-glico.com/qa/company/naming/answer/a05.html
はまた持ってきます。
 次回(7/10)の『吾妻鏡』の講読範囲をお知らせします。

 日時:7月10日(月)、15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:建保六年①三月十六日条、②三月二十四日条、③四月二十九日条、④五月四日条、
        ⑤五月五日条、⑥五月九日条、⑦同六月の条文全部、

 …7/10といえば、世の中そろそろ定期試験期間に入りますが、がっつり『吾妻鏡』を読みましょう。次回扱う範囲は、暗殺前夜の実朝と彼を囲繞する人々を知る上で重要な記述がたくさんありそうです。
 新メンバー(学生・院生・その他意欲のある方ならどなたでも)も随時募集中ですので、まずは見学からでもご参加下さい。

>青木さん
 網野善彦さんの本ですが、ひとまず
 『日本社会の歴史(上・中・下)』岩波書店[岩波新書]、1997年。
 『講談社日本の歴史第0巻 「日本」とは何か』講談社、2000年。
 『日本の歴史をよみなおす』筑摩書房[ちくま学芸文庫]、2005年。
 を入門編に、
 『蒙古襲来』小学館文庫、1992年(小学館『日本の歴史』第10巻所収、1974年)
 『日本中世の民衆像―平民と職人』岩波書店[岩波新書]、1980年。
 『東と西の語る日本の歴史』講談社[講談社学術文庫]、1998年(そしえて、1982年)
 をその次に挙げてみたいと思います。
 野口先生が「網野さんは武士団研究でも優れた成果を残した」と仰るときにご紹介してくださるのが、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991年)や『里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界』(平凡社[平凡社ライブラリー]、2004年)に収録されている、常陸国の武士団に関する諸論考ですね。
 網野さんの仕事については、それぞれの人がそれぞれのたっぷりの思い入れを抱いて「お気に入りの一冊」を持っていると思います。そういうのに耳を傾けつつ、青木さんなりの「お気に入りの一冊」を見つけていくのも良いと思います。

Re: 次回7/10の『吾妻鏡』講読会について

青木友里
No.4902

お忙しい中、本を紹介していただきありがとうございます。
どの本から読めばよいのかわからなかったので、本当に助かります。
9月のシンポジウムでの話に少しでもついていけるよう、入門編からじっくり読んで行こうと思います。

女性史総合研究会7月例会

No.4903

 青木さん、こちらもどうぞ。

 ◆ 7月例会の予定 ◆
      ~ 戦争/メディア/ジェンダー ~
    - 15年戦争期少女雑誌におけるジェンダー編成と少国民化 -
 日  時: 7月22日(土) (総会終了後)13:45~17:00
 場  所: ウイングス京都 (京都市中京区東洞院通六角下る)
 報告者: 増田のぞみ氏 「戦時期少女雑誌にみる「少女」のジェンダー役割
        -「少女」と「少年」/慰問人形と兵士/マンガと読み物」
       今田絵里香氏 「総力戦体制下の「少女」バッシングとセンチメンタリズム」

 ☆ 本日、鈴木由美様より、御高論「金沢貞冬の評定衆・官途奉行就任の時期について」(『鎌倉遺文研究』17)を御恵送いただきました。論旨明快な、すぐれた実証論文です。
 鈴木様に、あつく御礼を申し上げます。

無題

No.4905

>ふたたび青木さん
 特に忙しいというわけでもないですし、忙しくないということもないですが、どういたしまして。
 前項に挙げた網野さんの本ですが、『日本中世土地制度史の研究』以外は持ってますからいつでもお貸しできますので、必要ならばお申し出下さい(図書館なら二週間程度ですが、こちらは特に期限も気にしていただかずとも結構ですので)。

はじめて書き込みさせていただきます

No.4907

>野口先生
こちらは以前から拝読しておりましたが、はじめて書き込みさせていただきます。
再興中世前期勉強会の鈴木由美と申します。
過日は、失礼を顧みずに拙稿をお送りしまして申し訳ありませんでした。
お読みいただいただけでも望外の幸せですのに、過分の御紹介までいただいて、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

大三輪龍彦先生御逝去

山田邦和(花園大学・考古学)
No.4895

7月1日(土)・2日(日)の両日、帝京大学山梨文化財研究所でおこなわれた「第4回 考古学と中世史シンポジウム『寺院の社会史―景観と暴力―』」に出席し、ただいま帰洛いたしました。

 その内容はまた別の機会にするとして、懇親会の席上で悲しいニュースが公表されました。鶴見大学教授・大三輪龍彦先生(中世考古学)が先月後半にお亡くなりになられたとのことです。たしか、くも膜下出血によって6月21日に逝去されたとのことで、享年64歳というふうに伺ったと記憶します(メモをしなかったので不明確)。
 大三輪先生は鎌倉の考古学の草分けのおひとりでありました。鎌倉時代の鎌倉に特有の墓である「やぐら」のご研究などで知られております。また、1993年に創設された「中世都市研究会」では、網野善彦、石井進両先生とともに輪番制の代表をおつとめになり、日本の中世都市研究を引っ張ってこられました。先に網野先生、ついで石井先生がお亡くなりになり、今、また大三輪先生が旅立たれました。ありし日の先生の温厚な笑顔を思い出しながら、ご冥福を祈りたいと思います。

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

No.4896

 驚いています。
 最近は年賀状を取り交わすほどで、お目にかかる機会はなかったのですが、いつかまたお話の出来る機会があるものと思っていました。今は茫然たる気持ちです。
 ずいぶん前になりますが、安田元久先生が研究代表者であった「『吾妻鏡』の総合的研究」の研究会が岩国で開かれたときに、岡田清一先生と三人で深夜まで歓談したことが思い出されます。
 慎んで御冥福をお祈り申し上げます。 

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

鈴木小太郎
No.4897

山田先生

こんにちは。
亡くなられたのは6月27日とのことです。
翌日、鶴見大学の院生に聞きました。

Re: 大三輪龍彦先生御逝去

山田邦和(花園大学・考古学)
No.4899

>鈴木小太郎さま
ご教示ありがとうございます。
かなりお酒が入った段階で聞いたので、聞き違えたようです。

今後の『吾妻鏡』講読会の予定

No.4893

  今後の『吾妻鏡』講読会に関して、補足と今後の予定についてのお知らせです。
 
 ①7月24日は、岩田さんも自分も出席できないので休会にしたいと思います。
  従って、7月中は、3日・10日・31日の、計三回行ないたいと思います。
 
 ②8月中は、おそらく書評会などがあると思いますので、休会にしたいと思います。

 ③9月中にはまた再開したいと思いますが、従来のように週一ペースになるか、短期集中講読会(仮:実朝暗殺講読会)になるかはまだ未定です。皆さんの御予定を聞いて日程を調整して、近日中にお知らせ致したいと思います。

 ****次回の『吾妻鏡』講読会の範囲****
 日時:7月3日(月):15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保五年①四月十七日、②五月十一日、③六月二十日、
     建保六年④正月十二日、⑤正月十七日、⑥二月四日、
           ⑦二月二十三日

「権門都市」宇治を実感できた見学会

No.4894

 >山本君  さっそくの対応、ありがとうございます。また、鎌倉遺文研究会への御出張、お疲れ様でした。土産話の御披露を期待します。

 >長村君  書評奉行(PCのソフトの商品名みたいですが)、よろしくお願いいたします。ちなみに、8月、京女はお盆の前後が数日お休みになりますので、その点、御配慮下さい。なお、部会報告、お疲れ様でした。早々のうちに論文化をおはかり下さい。
 ※ この報告を楽しみにしていて、病をおして点滴を打ってまで出席された女子学生がおられたとのこと、熱心さに感動いたしました。美談です。

 >山内さん  下総香取社、いけそうですか? 楽しみにしています。

 >八井君  正社員就任、おめでとうございます。ちなみに、私も「御社」の嘱託社員になっているはずです。

 ◇ 本日(1日)の、宇治見学会はつつがなく終了。地元の佐藤さんもお買い物の自転車で参加してくださいました。
 『台記別記』仁平三年十一月二十六日条に記された頼長の行列のコース(宇治川西岸の鳥居→小河大路→成楽院東大路→同南大路→一坂)を地図を片手に復元しながらしっかりと脚で確かめてまいりました。禅閤(忠実)や高陽院(泰子)が見物した場所もだいたい想定できました。これで尻池さんはきっと素晴らしい卒論を書けることでしょう。同女の学生さんたちといろいろお話しできたのも収穫でした。
 危惧していた天候も、(大)雨男として名高い○○君が参加されたにもかかわらず、幸いポツリポツリ程度。ただし、彼が京阪の駅に去った直後に太陽の光が差したのには一瞬冗談かと思いました(笑)。
 縣神社の境内にいた犬(ケンちゃん)は稀有の名犬でしたね。

宇治見学会について

No.4888

 7月1日(土)に予定している宇治見学会ですが、白川金色院跡から市街地遺跡を回るコースを考えています。とくに市街地遺跡では小松殿・小川殿・池殿などの邸宅群の位置関係を観察できればと思っています。ほとんど観光地は削除するつもりです。
 天候による変更の可能性や参加者個々の予定によって時間設定を考える必要がありますので、参加希望者は直接、野口自宅宛にメールでお知らせ下さいますようにお願いいたします。 

公開講座のテープ起こしについて。

No.4889

 24日の公開講座のテープ起こしを引き受けたいという方はお申し出下さい。
 講演一件ごとに各1名(計2名)を募集します。
 締め切りなど、詳細については野口まで直接お問い合わせ下さい。

【追記】樋口大祐先生分は有村さんにお引き受けいただきました。
     樋口州男先生分は辻君にお引き受けいただきました。

史料講読会などの時間設定について

No.4891

 7月第一週ないしは第二週くらいで前期授業の修了する大学が多いことと思います。そうなると、史料講読などの時間設定が自由に出来るようになると思いますので、実施日と時間設定について各講読会(虎の穴)ごとに参加者の都合を調整の上、ご検討下さいますようにお願いします。
 夏休み中に共同研究室の使用を希望する部局等があるので、その対応上早めに決めておく必要があります。そのために、恐縮ですが各担当を一方的に割り当てさせていただきますので早々に調整の上ご連絡下さるようにお願いいたします。
  『吾妻鏡』講読会・・・・・・・・山本君
  古文書講読会(虎の穴)・・・・・佐伯君
  『百錬抄』講読会(虎の穴)・・・尻池さん
  修論報告会・・・・岩田君
  村井章介『中世の国家と在地社会』書評会・・・長村君 
 
 ほかに、ゼミ旅行・史跡見学会など企画希望がありましたら、あわせてお願いいたします。

 >佐伯君  宇治共同研究の御提案の件、ぜひ実現をお願いいたします。

『紫苑』第5号の原稿募集について

No.4892

 『紫苑』第5号への論文・研究ノートなど(ゼミ旅行記)の執筆希望者を募集します。
 今号はさらにボリュームアップをはかりたいと思います。
 すでに学術誌としての評価をいただきつつありますので、ここに発表することのメリットは大きいでしょう。私もできれば一本掲載をもくろんでおります。
 なお、研究所共同研究員に名前を連ねておられる方々は、研究成果還元の機会としてもご活用下さるようにお願い申し上げます。
 また、日頃、当ゼミに御支援・御協力をいただいている先生方にも御高論をお寄せ下さいますようにお願い申し上げます。
 執筆の御希望をいただいた上で編集体制を固めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。原稿の締め切りは、冬休み前ということに致します。

 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、同博物館の『紀要』第14号を御恵送いただきました。山下先生にあつく御礼を申し上げます。

>史学科四回の西川さん  この『紀要』には山下先生の御高論「石山寺木造狛犬の制作時期をめぐって」が巻頭論文として収録されています。卒論執筆に当たって必読ですね。山下先生にもぜひ一度お目にかかっておく必要があると思います。

『上賀茂のもり・やしろ・まつり』拝受

No.4884

 杉橋隆夫先生・元木泰雄先生より、大山喬平監修 石川登志雄・宇野日出生・地主智彦編『上賀茂のもり・やしろ・まつり』(思文閣出版)を御恵送いただきました。元木先生の御高論「源平争乱期の上賀茂社」、杉橋先生の御高論「承久の兵乱と上賀茂社」など、上賀茂社に関わる多彩な論文が収録されています。
 杉橋先生・元木先生に、あつく御礼を申し上げます。

『千葉県の歴史散歩』拝受

No.4887

 千葉県立浦安南高校の外山信司先生より、新刊の『千葉県の歴史散歩』(山川出版社)を御恵送いただきました。この本の中で「蘭学で知られる城下町佐倉」「上杉謙信もおとせなかった臼井城」「戦国の城下町本佐倉」を御執筆の外山先生は、千葉県の中世政治史や文化史の分野で指導的な立場にある方で、私とは高校・大学(外山先生は日本文学科)ともに母校を同じくする関係にあります。かつて、千葉県史の編さんに関わっていた頃、一方ならぬお世話になりました。
 外山先生にあつく御礼を申し上げます。
 ページをめくっていたところ、私が半世紀ほど前に通っていた幼稚園の建物が、目下出講させていただいている同志社のクラーク館を設計したドイツ人技師リヒャルト・ゼールによって1895(明治28)年に建てられたということを初めて知りました。

歴史学入門講座のご案内。

No.4883

佐伯です、おはようございます。
宣伝で恐縮ですが、本年度の歴史学入門講座のご案内をさせていただきます。

2006年度歴史学入門講座
「対外交流史研究の最前線」
講師:
村井章介氏「日本中世後期の対外関係」(仮)
山内晋次氏「海域アジア史のポテンシャル」
日時:7月2日(日)午後1時30分~5時
会場:機関紙会館5階大会議室
(京都市上京区新町通丸太町上ル東側
 地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩五分、市バス府庁前下車すぐ)
参加費:500円
主催:歴史学入門講座実行委員会

今年の入門講座も、ゼミのみなさんにとっては専門にまさにピタリの時期の企画です。
今年は私は企画自体には関わっていないのですが、当日は会場にいる(はず)です。
内容は異なりますが、来月の書評会のこともありますので、よろしければみなさまぜひご参加下さいませ。