小川剛生訳注『新版 徒然草』(角川ソフィア文庫)が出ました。
No.20000
2009年度の公開講座で講師をつとめて下さった小川剛生先生が『新版 徒然草』(角川ソフィア文庫)を刊行されました。
『徒然草』の作者は「兼好法師」となっています。すなわち、兼好の出自に関する定説を見事に覆された小川先生の積年の御研究が凝縮されています。
私は第一七九に登場する道眼上人が下総守護千葉氏の一族で淡路国などに地頭職を有した木内氏の出身であることを明らかにしたのですが、そうした侍身分の道眼と中下級貴族層に属する兼好との交友関係に疑問がのこっていました。しかし、小川先生の御研究により、兼好が侍身分に属することが分かって、その疑問も氷解致しました。
道眼(道源)については、下記の拙論で触れております。御笑覧頂ければ幸いです。
・「東国出身僧の在京活動と入宋・渡元-武士論の視点から-」(『鎌倉遺文研究』第25号、2010年)
・「鎌倉時代における下総千葉寺由縁の学僧たちの活動-了行・道源に関する訂正と補遺-」京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第24号、2011年)
・「京都のなかの鎌倉─空間構造と東国武士の活動─」(福田豊彦・関幸彦編『鎌倉の時代』山川出版社、2015年)
※ 『研究紀要』第24号には、小川先生の御講演「洞院公定をめぐる書物─字書・部類記・未来記─」の要旨も掲載されています。
☆ 小川剛生先生より、上記書籍を御恵送頂きました。
小川先生に、あつく御礼を申し上げます。
『徒然草』の作者は「兼好法師」となっています。すなわち、兼好の出自に関する定説を見事に覆された小川先生の積年の御研究が凝縮されています。
私は第一七九に登場する道眼上人が下総守護千葉氏の一族で淡路国などに地頭職を有した木内氏の出身であることを明らかにしたのですが、そうした侍身分の道眼と中下級貴族層に属する兼好との交友関係に疑問がのこっていました。しかし、小川先生の御研究により、兼好が侍身分に属することが分かって、その疑問も氷解致しました。
道眼(道源)については、下記の拙論で触れております。御笑覧頂ければ幸いです。
・「東国出身僧の在京活動と入宋・渡元-武士論の視点から-」(『鎌倉遺文研究』第25号、2010年)
・「鎌倉時代における下総千葉寺由縁の学僧たちの活動-了行・道源に関する訂正と補遺-」京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第24号、2011年)
・「京都のなかの鎌倉─空間構造と東国武士の活動─」(福田豊彦・関幸彦編『鎌倉の時代』山川出版社、2015年)
※ 『研究紀要』第24号には、小川先生の御講演「洞院公定をめぐる書物─字書・部類記・未来記─」の要旨も掲載されています。
☆ 小川剛生先生より、上記書籍を御恵送頂きました。
小川先生に、あつく御礼を申し上げます。