『吾妻鏡』講読会、明日から本格的に始動です。
『紫苑』も印刷屋さんに、見積もり依頼の段階へ。これからが、編集長の「腕の見せ所」です。
首都圏の某大学におられた先生のお話によると、最近の学生さんの中には「就活」で内定をもらった後に、チョチョイのチョイという感じで卒論を仕上げてしまう人がいるとのこと。なんでも一晩に何千字も書くのだそうです。「ただの作業にしても、大変な速さですね?」と申し上げたら、「いや、貼ってるんですよ」とのこと。まさに小手先の仕事のようです。
ところで、「就活」と言えば、内田樹氏のインタビュー記事がありました。日頃、誰かさんが話しているのと同じようなお話しだと思われるかも知れませんが、学部生諸姉兄はぜひ読んでみて下さい。
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http://www.asahi.com/job/syuukatu/2014/hint/OSK201301040041.html
最近、せっかく就職したのに、僅か数年で方針転換をした人の話をよく聴きます。ほんとうは院に進学して、もっと勉強したかったのに、周囲に反対されたので、みんなと一緒に就活の波に身を投じたところ、世間で超一流と言われている会社に受かってしまった。そこで、勤めてはみたものの・・・、というケースが多いようです。
そうかと思うと、「どんな仕事をやっても生きていけることを確認できたので、学問の世界に戻って来ました」と仰る猛者もいる。世の中捨てたものではありません。
一番苦しいのは、自ら不本意な状況にあることを意識しながら、それを続けざるを得ないことなのかも知れません。ただ、やりたいことをやっているように見える人たちが黙って負っている重荷も見落とすべきではない。果たしてかれらは、家族環境や経済的に恵まれていたからというだけで、そう出来たのかというと、そうでもないと思うのです。
いずれにしても、矜持をもって生きられる選択をしたいものです。