お勧めの研究会は17日  藤花祭では写真部へ

No.9764

◇ 女性史総合研究会11月(第168回)例会 ◇

  日時:2012年11月17日(土) 13:30~17:00

  報告テーマ:「遊女と女房」
  
  報告者:辻浩和氏(日本学術振興会特別研究員 京都大学博士)

  コメント:西野悠紀子氏(女性史総合研究会代表) 
     
  会場:ウイングス京都 http://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/
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 ◇ 藤花祭(京都女子大学の学園祭)では写真部へ ◇
 
  「視線展」-京都女子大学写真部 藤花祭 学内展-

   2012.11/2.3.4
   open10:00~close18:00
            gallery:C211  ⇒C校舎211教室のことでしょう。

   滝沢さんが頑張っておられます。学祭に行く人はぜひ見てきて下さい。
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 私は本日、企画展『物語のなかの宇治 源氏物語から平家物語へ』開催中の源氏物語ミュージアムに行って、『平家物語』の屏風絵を見てきました。
 宇治川を渡河していた畠山重忠が、大串重親を向こう岸に投げ飛ばす場面などなど・・・。

 それにしても『源氏物語』と『平家物語』とは、見事なまでのコントラスト。
 小学生の時、図書室に並んでいた子ども向けの『平家物語』と『源氏物語』。
 その頃から、美味い物は後回しにする性格だった私は、先に『平家物語』を読んで興奮し、つぎの『源氏物語』に更なる大興奮を期待したところ(武家の棟梁=源氏>平家)、十二単の女性の絵ばかりが出て来てガッカリ。
 人生初の挫折体験をしたことを、また思い出してしまいました。
 しかし、この感覚は、関東に住む武士好きの同世代の男の子たちに共通するものだったようです。彼らの多くは、未だに「京都」や「貴族」がお嫌いですから。 

物言えば唇寒し秋の風

No.9763

 タイトルは、このところの実感です。

 昨日は、総勢7人で「もちもちぃんウォーク」の下見を兼ねた日野・醍醐地区の史跡散歩を挙行しました。
 所要2時間。歩数にして7~8000歩といったところ。
 院政期に造立された恵福寺のお地蔵様や栢ノ杜遺跡からの夕景は、鴨長明や重源の目にしたものと同じであったのではないでしょうか。
 私はひそかに「猿の惑星」という映画を思い起こしておりました。

 本日は元木先生の研究室で、月に一度出席させて頂いている研究会。坂口太郎氏が北畠親房や『神皇正統記』に関する御報告をして下さいましたが、その内容は武士論にも裨益するところが大きく、おおいに学ばせて頂くことが出来ました。

 しかし、物言わざれば、仕事にならず。精神的にもよくありませんし、困ったことです。ほんとうに修行が足りません。

「続・栢ノ杜の夕日」

No.9762

 本日(27日)の研究会では、期待していた通り、典籍・絵巻について大いに学ぶこと多く、史料論として考えさせられましたが、予想外の収穫は、昨日訪れた「栢ノ杜遺跡」の評価に直結するお話を聴けたことでした。国文専攻の修士課程の方のご発表ながら、押さえるべき史料はきちんと提示して、しっかり吟味されている。当方のゼミメンバーにもぜひ聴いていただきたかった報告でした。

 交流といえば、先年、茨城大学のシンポの際に大変お世話になった前川さんがお出でになっていました。また、新しく参加された研究者や旧知の皆さん(著名な編集者の方お二人も)とも久方ぶりにお目にかかれて幸いでした。
 兵藤先生の研究室前には、9月のゼミ旅行の際に当方で撮影した今熊野神社での集合写真が貼られているとのことでした。岩田君は、学習院の国文の学生さんたちに「これ、だあれ?」・・・なんていわれているのではないでしょうか。

 それにしても、「重源」が、鴨長明や信西とも絡んで、いよいよ面白くなってまいりました。

800年前の「栢ノ杜の夕日」に思いをいたす。

No.9761

 事務の方の御助力を得て、最大の難関書類が片付きました。一方では、来年度の担当科目のお話も。社会史か女性史関連の演習でも開講しようかと考えております。

 本日、少し時間に余裕が出来たので、一人で栢ノ杜遺跡を見に出かけました。すでに新興住宅地に取り囲まれていましたが、西を望むと東山の向こうに西山が見え、左手には大阪湾にいたる平野が続くという、平安貴族が浄土を構想するのに絶好のロケーションだと思いました。ここに、兵庫県小野市に現存する阿弥陀堂と同じ建物があったことを想像すると、等々・・・興は尽きざるものあり。
 そんなわけで、目下、重源に関係する論文を渉猟しております。建築史専攻の方も、このテーマは面白いですよ。

 明日は中世戦記研究会(於、学習院大学)に行きます。

 ☆ 大田原市那須与一伝承館の前川辰徳先生より、御高論「結城合戦再考」収録の荒川善夫編著『下総結城氏』(戎光祥出版)を御恵送頂きました。
 前川先生に、あつく御礼を申し上げます。 

一件落着すれども、二件難題到来の日々が続きます。

No.9759

 朝晩の寒さ。ひとさまには「季節の変わり目につき・・・」などと挨拶しているのに、自分で体調を崩してしまったようです。

 30日の「もちもちぃんウォーク」の下見を兼ねた史跡見学会には伏見区の職員の方も参加して下さるとのことです。今のところ、当ゼミからの参加予定者は、院生以上2名、3回生3名、1回生1名です。高校の講師などをされている方で、時間のある方もぜひ参加して下さい。

 ところで、本日届いた『鎌倉遺文研究』の巻頭には、一昨年、当方の公開研究会で発表して下さった大田壮一郎さんが、その発表をベースにされた「聖一派永明門派の伊賀進出と鎮西得宗庶流家-伊賀安国寺前史-」を載せておられます。関係者必読。伊賀守護だった千葉氏との関わりについても触れておられます。

 青山学院大学文学部日本文学科の編で『日本と〈異国〉の合戦と文学』が笠間書院から刊行されました。シンポジウムの記録がベースになっていますが、大学の学科による編というのは珍しく、敬意を表したいと思います。あわせて、御恵送に御礼申しあげます。

 ☆鹿児島県歴史資料センター黎明館の栗林文夫先生より、同館の企画特別展「徳川将軍家と島津家 名宝と海に生きる薩摩」の図録を御恵送頂きました。栗林先生は第Ⅳ章「東照宮と島津家」を担当されています。
 栗林先生に、あつく御礼を申し上げます。

「もちもちぃんウォーク」のためのプレ見学会は30日(火)

No.9757

 昨日の『吾妻鏡』講読会。読み始める前に山本さんから北条政範の評価について貴重な報告がありました。従来の理解の誤りについて、研究史を博捜した上、根拠とされた記事を影写本で確認しての見事な検証結果でした。歴史研究の方法論的なお手本のような報告で、「舌を巻く」とはこのこと。いつも乍ら、教え子に先を越されるのは悪くない気分です。
 しかし、これはどこかに発表しないと勿体ないと思います。

 > ゼミメンバー・関係者各位
 「もちもちぃんウォーク」のプレ見学会ですが、諸方の事情を勘案した結果、来週の『吾妻鏡』講読会の時間をあてることに致しました。参加が叶わない方がいるかも知れませんがご了承下さい。
 10月30日(火)14:00 地下鉄石田駅改札口に集合です(雨天の場合は翌週に順延)。

 見学先は、恵福寺・日野法界寺・日野家の墓・鴨長明隠棲地・平重衡墓、そして栢ノ杜遺跡など。お寺の中に入って仏像を見学したりするのは、本番にとっておくことにして2時間くらいで回りたいと思います。
 なお、御用とお急ぎでない方は拙宅の見学も可?

晴歩雨読-次回の『吾妻鏡』-

No.9758

 野口先生からのご案内のとおり、次週10月30日(火)は「醍醐もちもちぃんウォーク」のプレ見学会を予定しています。次回の『吾妻鏡』はその翌週に開催予定です。

 日時:2012年11月6日(火)午後3時すぎ~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:元久二年(1205)五月十二日・十八日・二十四日、六月二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十六日・二十八日、七月一日・二十日、閏七月十九日・二十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月二日・五日・七日・十一日・十六日・十七日・十九日、九月二日・二十日、十月十日・十三日、十一月三日・四日・十五日・二十日、十二月二日・二十四日の各条
     元久三年(建永元年、1206)正月十二日・二十七日、二月四日・二十日・二十二日、三月十二日・十三日、五月六日、六月十六日・二十一日、七月一日・三日、十月二十日・二十四日、十一月十八日・二十日、十二月二十三日の各条

 10月30日は上記「もちもちぃんウォーク」のプレ見学会です(雨天順延→11/6予定)。
 11月は、6日、13日、20日、27日開催予定です。

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

鎌倉にあまり出掛けない関西の中世史専攻学生諸姉兄に朗報

No.9754

 関東にいるとき、中世前期を研究しようとしているのに、京都のことを知らない人が多いことには、しばしば驚かされましたが、逆に関西の院生さんなどにも鎌倉に行ったことがないなどという方がおられることも事実です。
 そんな方には、この秋に横浜・鎌倉を訪れることをお勧めします。
 世界遺産推進の金沢文庫・県立歴史博物館・鎌倉国宝館の3館連携特別展が開催中です。
 県立歴史博物館では「再発見!鎌倉の中世」、金沢文庫では「鎌倉興隆-金沢文庫とその時代-」、鎌倉国宝館では「古都鎌倉と武家文化」というテーマの特別展が開かれています。

 3館共に見学できる便利な招待券を頂いています。行こうという人は御連絡下さい(ただし先着順、数名のみ)。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、上記3館連携特別展の図録『武家の古都・鎌倉』を御恵送頂きました。
 西岡先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2012/10/22(Mon) 09:36

さらにシンポジウム・特別展の情報

No.9756

 以前、岩田君・佐伯君・長村君らと参加させて頂いたことのある「茨城大学人文学部地域史シンポジウム」が今年も開かれます。茨大の院生だった前川さんに車で各所を案内して頂いたり、千葉県におられる伊藤さんも加わって、小田城跡などを見学したことが思い出されますね。
 第8回目のテーマは「茨城の鎌倉街道-その歴史と文化遺産-」。
  【日時】平成24(2012)年12月1日(土曜日) 12時30分~17時30分
  【場所】茨城大学人文学部 講義棟10番教室
 プログラムの詳細は略しますが、高橋修先生の「鎌倉街道を考える―常総の「道」と中世武士団―」という講演などがあります。

 もう一つ、特別展の方は、すでに>>No.9751で御紹介しましたが、横浜市歴史博物館特別展「畠山重忠-横浜・二俣川に散った武蔵武士-」。
 会期は2012年10月13日(土)~11月25日(日) 詳細は↓                     http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/kikak/detail.php?ak_seq=115
 こちらは、神奈川県立歴史博物館や金沢文庫、鎌倉国宝館と一緒に回れると思います。
 招待券の必要な方は野口まで(ただし、数枚。先着順)
 
 ☆ 横浜市立歴史博物館の平野卓治先生より、上記特別展の図録を御恵送頂きました。
  平野先生に、あつく御礼を申し上げます。 

古文書学会見学会のご案内 付けたり 旅行のことなど

元木泰雄
No.9752

 お久しぶりです。
 秋たけなわとなりましたね。下記の要領にて、古文書学会見学会を開催いたします。
 ふるってご参加くださいますようにお願い申し上げます。
 
 日時 11月23日金曜日・祝日
     14時~16時 受付は13時45分から
 場所 大阪城天守閣
     集合場所は天守閣改札前
 参加費 500円
 近年の新規収集品を中心として、織豊期~江戸初期の大阪城天守閣収蔵文書を拝見致します。
 なお、特別展「秀吉の城」も開催中ですので、あわせてご覧ください。会期は10月6日(土)~11月25日(日)です。

 参加ご希望の方は、下記までハガキにてお申し込みください。11月15日(木)必着でおねがいいたします。
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室
 以上です。

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 夏の旅行のお話やら、「戻る」で消えてしまったNHK出演のことやら、書き込みたいと思ううちに時がたってしまいました。
 今年の夏は、何とも忙しく、落ち着かないものの、まことに充実した時間でもありました。
 8月18日、亀岡で講演会。もちろん清盛の話。終わった後の質問は、「光秀の大河ドラマはどのように作ればよいでしょうか」。NHKにお聞き下さい。しかし、吉田茂のドラマなどを見ていると、まともで重厚なドラマも作れるのですから、どうして清盛があのようなひどいドラマになってしまうのか、理解に苦しみます。
 8月21日は奈良で、清盛の南都焼き討ちのお話。清盛を若干擁護した仏罰か、靴下に穴が開いてしまいました。能楽堂の壇上でお話しししたので、歩くときにはかなりハラハラしました。
 22日は、下関の梅光学院大学で開催された「軍記と語り物研究会」で、平氏敗北の背景につい講演させていただきました。松尾葦江、日下力、早川厚一、佐伯真一、櫻井陽子、岩城賢太郎、平藤幸等多くの先生方とお話をさせていただき、大変実り多い時間を過ごさせていただきました。その晩は春帆楼で懇親会。夏の暑いのにフグ鍋かと思いきや、ふつうの立食パーティーでした(笑)
 23日から、例年通り、夏の旅行。その日の昼、阪急百貨店が入って新装なった博多駅で集合。中学生の時、以前の駅舎ができたばっかりのころ、駅周辺のあまりの殺風景な様子のに仰天したことを思い起こすと、まさに隔世の感です。
 参加者は東京の漆原先生、神野さん、関西からは小林基伸先生、関学の中村・生駒・岩田、立命の花田の諸氏、そして当研究室の面々です。
 まずは中世博多の趣を残す禅寺聖福寺、承天寺を拝観。博多がうどん・そば発祥の地だったのですね。ついで、沖ノ島の宝物、多くの中世文書を有する宗像神社へ。宝物館を堪能して外に出ると、急に天気が下り坂に。次の香椎宮に行くまでの間に雨が降り出しましたが、幸い香椎宮では雨も上がり、特異な形態の社殿などをじっくり拝観することができました。
 次いで筥崎宮に向けて出発したと同時に、雷鳴が轟き、沛然たる豪雨。車の運転も大変という有様で、筥崎宮拝観を断念することになってしまいました。香椎の奇跡と筥崎の無念。中世人ならこの怪異をどのように解釈したのでしょうか・・・
 その晩は、九州大学の佐伯弘次先生にお越しいただき、先生ご推薦の店で懇親会。福岡市教委に就職した野木雄大君にもご参加いただき、楽しい一夜となりました。ちなみに野木君は世界遺産登録推進室宗像・沖ノ島係でご活躍中とのことです。お店は「天神情熱さかな市場」。烏賊の活造り、飲み放題付きで5000円。いい店は地元の方に聞くべきですね。
 続く24日は、好天にも恵まれ、多くの史跡を巡りました。午前中は、かの白村江の敗戦後に築かれた水城をまず見学。ついで大宰府に赴き、都府楼跡、戒壇院、観世音寺、武藤資頼・資能、玄昉の墓所、大宰府天満宮に赴きました。都府楼跡は史跡として整備され、資料館も建設されています。武藤父子の墓は変わった形態の墓石で、一見の価値ありです。昼食は、天満宮門前町にある「やす武」。大変美味な蕎麦でした。これはマップルのご推奨。お若い方々は店の前で梅が枝餅を頬張っておられました。
 午後は久留米に赴き、南北朝時代、九州でにおける最大の合戦大保原合戦を前に懐良親王が陣取った宮の陣の史跡を見学、次いで親王が拠点とした高良大社に参詣致しました。ここからの筑後平野の眺めは絶景。大宰府方面からの敵の進行も一目瞭然です。展望台の風よけのアクリル板が汚れていたのはいただけませんが。次いで、中世以来の名刹善導寺を見学、久留米市内で花田君ご推奨の店で懇親会となりました。
 25日は柳川資料館で大友文書を見学、昼食は柳川名物のうなぎのせいろ蒸しに舌鼓を打ち、午後は元寇防塁跡を見学して帰路につきました。
 まことに充実した三日間でした。
 しかし、8月が終わると、耐え難い仕事が押し寄せて、鬱陶しい毎日となってしまいました。
 そんな中、9月11日にNHK放送センターで、「視点・論点」の撮影に参りました。前日は、石浜さんと久しぶりに一杯。楽しくて飲みすぎました。翌日は、石浜さんご推奨の「レーピン展」を見学するために、東急BUNKAMURA美術館に赴き、つい見とれて時間を忘れました。
 かくして二日酔い、おまけにNHKとの約束の時間に遅刻という体たらく。これまでは研究室でのインタビューだっただけに、スタジオ撮影で緊張するのではないかと懸念していたのですが、スタッフの方々の誘導もあり、一発でOKをいただきました。
 我ながらうまく話をまとめられたと思います。6月の京女での公開講座ではまさに快心の講演ができましたが、それと並ぶ気持ち良いお話でした。
 というわけで、私生活はドタバタしましたが、本当に充実した夏を過ごすことができたとうれしく思っております。
 来年の夏の旅行、またよい旅行にしたいと思います。行き先などのご提案があればよろしくお願い致します。

 ご覧になった方もあったかと思いますが、午前中に書いた文章が、最後のパスワード入力が失敗したとかで消されてしまい、腹立ちまぎれに途中までで投げ出しておりました。それにしても消失二回目。よほど相性が悪いのか、機械音痴なのか・・・・
 ともかく、そのままにしておくのも腹立たしいので、再度書き直した次第です。

編集:2012/10/20(Sat) 23:48

 「もちもちぃんウォーク」のためのプレ見学会

No.9753

 元木先生、御案内と研究室の御旅行やNHK御出演のお話など、ありがとうございました。
 頻繁な御講演、さぞかし大変なことだったと存じます。おそらく、この秋はもっとお忙しいのではないでしょうか。
 そんな中、『敗者の日本史 ⑤治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館)の御刊行も間近と伺っております。本当に精力的な御活躍に脱帽するばかりです。
 御編著『中世の人物』第一巻(清文堂)も楽しみにいたしております。
 私も第二巻の早々の刊行に向けて、全力で取り組む所存です。

 >ゼミメンバーと関係者の皆さん
 11月10日に予定されている「もちもちぃんウォーク」のためのプレ見学会ですが、来週から当日に至るまで土日の設定が困難になってしまいましたので、御了解が頂けるのなら、10月30日ないしは11月6日の火曜日午後の、本来『吾妻鏡』の講読会の行われる時間か、学生行事週間の11月1日(木)または2日(金)に設定したいと考えています。
 今度の火曜日におはかりしたいと思いますので、よろしくご検討ください。

 当方、目下、畿外におります。
編集:2012/10/21(Sun) 00:21

掲示板のプログラム修正

No.9755

元木先生

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
作成途中で「送信」をクリックした後、「戻る」ボタンを押した場合に
記入された内容が保存出来るように修正しました。

これで、とりあえずは対応出来ていると思いますが、おかしなところがあればご連絡ください。
メールでも、掲示板への書き込みでもどちらでもOKです。

特別展 「畠山重忠-横浜・二俣川に散った武蔵武士-」

No.9751

 横浜市歴史博物館(〒224-0003 横浜市都筑区中川中央 1-18-1)において、2012年10月13日(土)~11月25日(日)の会期で、表記の特別展が開催されます。↓
            http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/kikak/detail.php?ak_seq=115
 そして、その関連事業として下記の講演会が開催されますので御案内致します。
 【日時】11月4日(日)14:00~15:30
 【テーマ】「源平内乱と畠山重忠」
 【講師】 野口実 (京都女子大学教授)
 【会場】 横浜市歴史博物館講堂
  申し込みの締め切りは今月21日とのことです。詳細は↓を御覧下さい。
             http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/moyos/detail.php?seq=108        

「さぁ、夢のハワイに行きましょう!」の時代が懐かしい。

No.9749

 昨日の『吾妻鏡』講読会では、将軍実朝の御台所となる坊門信清の娘の関東下向の辺りを読みました。北条時政の「嫡子」政範が上洛中に客死する記事のところでは、『明月記』に彼が「近代の英雄」と評されている点についての議論もなされました。貴族社会から見た北条氏のステイタスに関わる問題です。

  ところで。『吾妻鏡』講読に先立ち、しばらく雑談の時間があったのですが、そこで岩田君が、武士の存在形態について鎌倉期以前と室町期以後とで大きな相違が見られることを極めて明解に指摘されました。日本史研究会大会における吉田賢司氏の報告の感想に関連した話の中でのことですが、なにしろ岩田君は研究史に詳しい人ですので(彼は昨日も「憧れのハワイ航路」という歌の話をしていましたので、実は私より年長の可能性があります???)、大変説得力があり、大いに納得させられました。
 だから地方自治体の歴史編纂などの作業で、私などがお役に立ちづらい訳なのです。「中世」ということで、院政期から戦国時代までを一括りにするのは止めた方が良いかも知れません。このことについて、かつて網野善彦氏が14世紀半ばを日本の歴史における大きな分水嶺と評価されたことを思い出しました。
 岩田君、この話をエッセイ風にまとめて『紫苑』にでも載せてくれませんか?

 それから、昨日のゼミでは、真鍋さんからハワイ旅行のお土産のナッツの入ったホワイトチョコレートを頂きました。美味しいので、私が一人で3~4個食べてしまいましたことをお詫び致します(カロリー摂取オーバー)。
 なお、すでに一箱すっかり無くなりました。昨日、欠席された方は悪しからず。
 真鍋さん、ありがとうございました。

 先週末から、あちこち動き回り、その過程で、学生時代を千葉で過ごされた(千葉駅ビルの屋上のビヤガーデンでアルバイトをしたり、天台の銭湯に通っておられたとのこと)という、私より2歳年長の元小学校の校長先生と大いに話が弾むなどという楽しい出来事もありましたが、すっかり疲れ果ててしまい、また老耄を痛感しているところです。

 来月予定されている「もちもちぃんウォーク」で見学する栢ノ森遺跡について、坂口君から凄い新発見の史料を教えて頂きました。これは面白い。市民対象の史跡散歩での講演が学会報告みたいなことにならないように気をつけなければならなくなりました。
編集:2012/10/17(Wed) 14:49

コバルトの風-次回の『吾妻鏡』-

No.9750

 むかしはハワイへの旅が憧れであったり(いまも若干憧れていますが)、みんなでアメリカに行こうよという気分や、エキゾチックなアジアで異邦人気分を楽しもうよという雰囲気をうたった歌謡曲が大ヒットしたりしましたが、いまはどうなんでしょうね。歌謡曲で背中を押さなくても、みなさんどんどん旅に出ちゃうんでしょうか。

 中世前期と後期、ちょうど南北朝期を境に、武士の存在形態などにも大きな変化があったようであるという感想を以前からなんとなく持ってはいたのですが、先日の吉田賢司氏のご報告はそれに大きな示唆を与えてくださるものであったように思います。
 『紫苑』でエッセイ風に…じっくり検討させていただきたいと思います…

 日時:2012年10月23日(火)午後3時すぎ~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建仁四年(元久元年、1204十二月十日・十八日・二十二日の各条
     元久二年(1205)二月十二日・十七日・二十一日、三月一日・十二日・二十五日、四月十一日・十二日、五月十二日・十八日・二十四日、六月二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十六日・二十八日、七月一日・二十日、閏七月十九日・二十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月二日・五日・七日・十一日・十六日・十七日・十九日、九月二日・二十日、十月十日・十三日、十一月三日・四日・十五日・二十日、十二月二日・二十四日の各条

 10月は23日、30日と開催予定です。

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。