『紫苑』原稿募集についての補足

No.9685

こんにちは。試験も終わり、ようやく夏休みです。

今回はタイトル通り、『紫苑』第11号の原稿募集についての補足です。前回(7月30日)の書き込みで原稿を書いて下さる方を募集したのですが、その原稿立候補の締め切りを9月30日にしたいと思います。よろしくお願いします。

積極的な参加をお待ちしておりますので、原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

 書きたいとも思わないし、締切も守れない君へ。

No.9686

 私も書きたいことが山ほどあるのですが、時間がないのが辛いところです。
 
 院生くらいの頃は、自分が書いたものを発表する場が無くて困ったものでした。締切もきちんと守りました。
 いま、あの頃のモチベーションと体力があったなら、依頼原稿は一挙に片付くと思うのですが・・・。
 最近、院生や若手の研究者が論文を書こうとしないし、引き受けても締切を守ってくれないという話を複数聴くことがありましたが・・・、なんでだろう?。

  京郊友人宅の災禍(>>>>No.9666・9678)は、昨・本日も発生したとのこと。どうやら複数の家が発生源らしく、トランペットは注意に出掛けたが、実に後味の悪い思いをしているとのことです。
 まったく、授業中の私語の注意も同様。同情、切なるものがございます。
 とはいえ、黙っていてはいけないのでしょうね。
 もはや、大都市近郊の新興住宅地は「地域共同体」たり得ないということなのでしょうか。
 嗚呼、懐旧の「昭和」。

 ☆ 山下克明先生より、御高論「陰陽道信仰の諸相-中世初期の貴族官人・都市民・陰陽師-」(上杉和彦編『生活と文化の歴史学Ⅰ 経世の信仰・呪術』竹林舎)・「密教修法と陰陽道」(大橋一章ほか編『「仏教」文明の受容と君主権の構築-東アジアのなかの日本-』勉誠出版)・「書評 赤澤春彦『鎌倉期官人陰陽師の研究』」(『歴史学研究』895)を御恵送頂きました。
 「陰陽道信仰の諸相」では、中世陰陽道信仰の転換期が院政期にあったこと、「密教修法と陰陽道」では、大きくみると陰陽道の神々の信仰が顕密仏教のコスモロジーの枠内に位置づけられていたことが指摘されています。書評は、鎌倉幕府の御家人・文士を研究している人は必読です。

 山下先生に、あつく御礼を申し上げます。 

『中世の人物』第一巻 元木泰雄編『保元・平治の乱と平氏の栄華』のお知らせ

No.9684

 以前、この掲示板で「元木プロジェクト」の構想について書き込んだことがありますが、それは着々と実現の方向に向かいつつあります。
 具体的には、今秋から順次刊行される予定の清文堂出版『中世の人物 京・鎌倉の時代』に結実致します。
 第一巻『保元・平治の乱と平氏の栄華』は元木泰雄先生、第三巻は平雅行先生、第二巻は私が編者となります。
 すでに、三巻とも原稿の締め切りは過ぎており、執筆者の皆様の積極的な御助力も頂いて、編集作業も順調に進んでいるとのことです。
 元木先生ならびに出版社の御許諾を頂きましたので、ここに第一巻のラインナップを御紹介させて頂きます(執筆者敬称略)。

『中世の人物 京・鎌倉の時代』第一巻『保元・平治の乱と平氏の栄華』

 1 鳥羽院・崇徳院                          佐藤健治
 2 後白河院~暗主の波瀾万丈の生涯~             高橋典幸
 3 美福門院と藤原家成                       高橋一樹
 4 藤原忠実~辛酸を嘗めて中世を切り開いた摂関家家長~  佐古愛己
 5 藤原忠通と基実~院政期摂関家のアンカー~        樋口健太郎
 6 藤原頼長                              横内裕人
 7 信西                                 木村真美子
 8 藤原信頼と成親                          元木泰雄
 9 藤原経宗~拷問を受けた有職の公卿~            元木泰雄
 10 藤原邦綱とその娘たち~平清盛の盟友/近衛家の忠臣~  佐伯智広
 11 源為義                                須藤 聡   
 12 源義朝~最初の武士の棟梁~                 近藤好和
 13 平忠盛~都鄙で広がる京武者の舞台~            守田逸人
 14 平清盛                                川合 康
 15 平重盛                                平藤 幸
 16 平時忠と信範~「日記の家」と武門平氏~           松薗 斉
 17 池禅尼と平時子~平家の後家たち~              栗山圭子
 18 西行~秀郷流故実の継承者~                   近藤好和
 19 覚仁と信実~悪僧論~                      久野修義
 20 阿多忠景と源為朝                         栗林文夫

  コラム
   王家の乳母                             野々村ゆかり
   京武者たち                               元木泰雄
   院と芸能者たち                           辻浩和

 ※ 私の担当させて頂く第二巻『治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』についても、追ってお知らせしたいと思います。  

拙稿「流人の周辺-源頼朝挙兵再考-」へのお問い合わせ

No.9683

 大河ドラマがらみのようですが、拙稿「流人の周辺-源頼朝挙兵再考-」の収録されている本を教えて下さいというご質問を頂きました。

 初出:安田元久先生退任記念論集刊行委員会編『中世日本の諸相』上巻(吉川弘文館,1989)
 再録:拙著『中世東国武士団の研究』(髙科書店,1994)

 なお、上記拙論を踏まえて一般向けに書き下ろしたのが、拙著『武門源氏の血脈』(中央公論新社,2012)の第三章「起ちあがる頼朝-軍事権門「鎌倉殿」の誕生-」1「伊豆配流」です。
 また、拙著『源氏と坂東武士』(吉川弘文館,2007,来月重版予定)も御参照下さい。

 ちなみに、伊豆配流中の頼朝については、最近、創価大学の坂井孝一先生が『曽我物語』に対する御研究を前提にした新知見を提示されています。

 本日の京女A地下は食事の人よりも、試験待ちらしい学生さんで満席です。
 私はカツカレー(320円)を食しました。

 涼しくなったら宇治田原へでも。

No.9682

 NHKの山内さんが御親切にもDVDを送って下さいましたので、岩田君御出演(主演)の「ニュース610京いちにち」の平家関連コーナー、ようやく拝見することが出来ました。
 全国放送しても良い内容だったと思います。ロケ地も適切。
 岩田君も前回よりさらに堂々としていて、話している内容も吟味されたものであったと思います。
 研究室からお貸しした『平治物語絵巻』も効果的でした。

 信西の墓が取り上げられていましたが、所在する宇治田原町には、俵藤太伝説に因む史跡もあるようですし、一度ちゃんと行かなければいけないと思っていました。
 信西入道塚や禅定寺、ぜひ訪ねてみたいですね。

『紫苑』原稿募集のお知らせ

No.9679

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は『紫苑』の原稿募集についてのお知らせです。『紫苑』の第十一号に原稿を書いて下さる方を募集しております。積極的な参加をお待ちしております。

原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

『紫苑』の投稿規定も掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

では宜しくお願いします。
編集:2012/07/30(Mon) 03:07

 がんばれ!池嶋編集長

No.9680

 池嶋編集長の初仕事です。
 池嶋さん、よろしくお願い致します。
 『紫苑』11号については、以前、執筆について声をかけた人もいますが、「書こう」という意志をお持ちの方は、必ず編集長に御連絡下さい。
 
 連日の猛暑に閉口しています。熱中症や結石への対応策として水分を沢山摂取するのですが、そうすると今度は胃腸の具合が悪くなる。辛いところです。
 昨夜は、寝室のエアコンが故障。仕方がないのでキッチン(要するに台所)の床に掛布団を敷いて寝ました。
 人呼んで「ゴキブリおやじ」。
 昔、ジョーン・バエズが「雨を汚したのは誰」という歌を歌っていましたが、「日本をこんなに暑くしたのは誰」。
 
 ※ 「基礎演習Ⅰ」と「造形意匠学特論ⅡA」のレポートは明日(17時)締め切りです。前者についてはコメント用紙の添付をお忘れ無きように。
編集:2012/07/30(Mon) 19:36

旅行も『紫苑』の執筆者募集もゼミメンバー・関係者対象です

No.9681

 広島旅行の案内と同様、『紫苑』11号の執筆者募集の案内も、ゼミメンバーおよびゼミ関係者を対象にしています。
 この点、くれぐれも誤解無きようにお願い致します。
 (当然のこととは思いますが、念のため。)

教養科目のレポートの採点を終えました。

No.9678

 複数の学部からの受講生、それにテーマを各自の関心に委ねたことが幸いして、じつに多岐にわたる内容豊富なレポートが寄せられました。こちらも、学ぶ点が多く、また、自らの授業評価は、試験やレポートに勝るものはないことを、あらためて確認できました。
 この科目(「女性視点の日本史」)を選択するにあたって、「熱烈なフェミニストのおじさん、若しくは女性の権利を切々と訴えるおばさんが出てきたらどうしようかと思っていた」のだが、「胸焼けしそうな不快感」はなかったという感想や、フロイトの思想を通して、心理学という学問も男性目線の学問であると指摘したり、さらには映画『ヘルタースケルター』を通して現代女性のあるべき生き方を論じたものもありました。
 歴史教育の点からも、「学校の歴史の時間はただ一般常識として・テストのために覚えなければならないという理由で勉強していたという記憶しかなく、実際にじっくり考えて感想を持つ場は大河ドラマや歴史漫画であった」という、歴史学者(教育者)にとっては厳しい回想や日本史の教科書の叙述に対する不満が語られていました。
 また、「競技ダンス」では男性がリーダー、女性がパートナーと呼ばれていて、大会の予選段階における審査はリーダーの技術が主な評価対象となること、福沢諭吉の「女大学評論」の存在、樋口一葉の日記『塵之中』に「死ぬ計悲しかりしかど、学校は止になりけり・・・それより十五まで、家事の手伝ひ、裁縫の稽古、とかく年月を送りぬ。されども猶、夜ごと文机にむかふ事をすてず」という一節のあることなどを、教えられたり、思い出させて頂けたのも収穫でした。
 嬉しかったのは、レポートに対するコメントと今後の研究についての指導を求めて、メールを下さった受講生のおられたことで、この方のレポートは流石に最高点の内容でした。 こういう学生さんも受講してくれていることを励みに、これからも頑張らないといけません。
 それにしても、テーマは千差万別なレポートを百件近く読みこなすのは大変でした(万・千・百と数が合いませんね)。

 なお、これは不快な情報ですが、友人宅のバーベキュー災禍(>>No.9666)、昨夕も発生したとのこと。そのうえ、トランペットを吹き鳴らしたり、夜間に道路でサッカーを始める者も現れたとのことで、「世も末」だそうです。

 ☆ 当ゼミの史料講読会で活躍して下さった満田さおりさん(京大院工学研究科・建築史)から、御高論「平安宮内裏の土庇と雨儀」(『日本建築学会計画系論文集』第77巻 第677号)を御恵送頂きました。
 こういう精緻な論文を読むと、理科系の優秀な方には、ほんとうに叶わないと思います。
 満田さんに、あつく御礼を申し上げます。 

 ☆ 相模女子大学の高木信先生から、御高論「能を観る〈紫式部〉、あるいはジャンルの交差点を漂う〈亡霊〉-「海人の塩焼く」言説をめぐる謡曲、『平家物語』、『源氏物語』-」(『物語研究』12)を御恵送頂きました。
 文学音痴の私には、圧倒されるタイトルです。
 高木先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 学習院大学の兵藤裕己先生より、御高論「物語としての政治史-『太平記』を中心に-」収録の『日本思想史講座2-中世』(ぺりかん社)を御恵送頂きました。
  この本の書評は、長村君が適任では?
  兵藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

  ちなみに、同封のお手紙によると、9月3日に上洛される兵藤ゼミの人数は先生を含めて29人とのことです。(>>No.9666参照)

『小右記』講読の入門講座の御案内

No.9676

 主に日本史や国文を専攻している学部生で、将来本格的に平安時代の記録(公家日記)に取り組んで勉強しようと考えている人に、最適な講座が開催されます(概略は下記。「記録」の読解能力は、中・近世の政治史を専攻しようとする人にも不可欠です)。具体的には『小右記』(これが、おおよそでも読めるようになれば、『玉葉』などは、すぐに取り組めるでしょう)を対象にするそうです。
 すでに受講者の募集は終了しているのですが、当方から2~3名程度、追加して受け入れてくれるようにお願い致しました。これに出席を希望される方は、当方までE・メールでお申し出下さい。詳細をお伝え致します。

  日時:8月4日(土)14:00~
  会場:ウィングス京都(中京区東洞院通六角下る) 会議室2
  講師:野口孝子(同志社女子大学嘱託講師)

 拙宅のテレビですが、夕刻に工事の方が来て下さり、復旧致しました。
 なんでも、城陽と拙宅の周辺で同様の事態が集中して発生したとのこと。デジタル放送のリスクというやつでしょうが、困った話です。
 ただし、残念ながら岩田君出演の番組には間に合いませんでした。NHKの山内さんにDVDを下さるようにお願い致しましたので、後日の楽しみと致します。宇治田原の信西関係の遺跡など、見たかったのに残念です。
編集:2012/07/27(Fri) 09:36

 祝祭空間と京都-王朝の賀茂祭巡行-

No.9677

 同じ日の午前に、こんな講座があるのを忘れていました。

 http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=166938&userflg=0

 平安人は祭り好き。中でも賀茂祭は一番人気でした。過差を禁止し徳政を発揮しようとする王権と、権力を見せつけようとする王朝貴族たちのせめぎ合いが、そのまま巡行の路上に展開したのです。王朝の賀茂祭巡行をテーマに、「時間」というキーワードで賀茂祭を再評価します。

広島・宮島旅行のご案内

No.9672

こんばんは、京女史学科3回の滝沢智世です。
今年の夏休みはゼミの3回生でゼミメンバーでの旅行を計画しているので、そのご案内をさせて頂きます。

行き先:岩国・宮島・鞆の浦
日程:9月5~7日(5日岩国、6日宮島、7日鞆の浦)
旅費:2万2千円程度(人数によって多少変わります。食事代等は含みません。)
新大阪駅集合で、広島までは新幹線、広島に着いてからはレンタカーでの移動となります。
費用は夏休み前に集めます。
旅行に参加する方は7月29日まで(今週中)に私にメールを下さい。上の私の名前をクリックしてもらうとメールフォームが開きます。質問等も私までお願いします。

また、この旅行はゼミ旅行ではなく個人旅行の形式をとらせていただきます。
急な呼びかけで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ゼミ旅行&「教養科目B(歴史と文学3)」

No.9673

 滝沢さん、ありがとうございます。
 今夏は耄碌による体力低下のうえに、諸事重畳の有様で、まったく予定の立てにくい状況のため、ゼミの仲間同士の個人旅行という形にして頂くとこになりました。まったく私自身の都合によるもので申し訳ないことです。京大の元木先生の研究室旅行に同行させて頂くなどという手前勝手な事も考えていたのですが、自らがこの有様では如何ともしがたいものがございます。
 これまでのゼミ旅行では、学年や在籍する大学の枠を超えて親睦が図られたり、旅行先の地元の研究者の方たちなどと交流の機会を得ることが出来たりいたしましたが、その時々のゼミの実情に合わせた形で実施するのが最善だと思います。実質的なものが失われなければ、それでよいと思います。
 
 さて、明日は私担当の「教養科目B(歴史と文学3)」のレポート提出日ですが、くれぐれも控えをとっておくことをお忘れなきようにお願い致します。不測の事態に備えて、ということもありますが、大学時代に精魂込めて書いたものは、あとで人生の宝になるはずですから。
編集:2012/07/25(Wed) 14:29

ご無沙汰しております

鈴木 潤
No.9674

ゼミ旅行のみ参加していました鈴木潤です。
当時は京教大生でしたので、しおり作成・レンタカーの運転・その他ナビゲーションを担当していました。

この掲示板に旅程もしくは仮のプランでも載せると、いろんなアドバイスを、大先輩や大先生からもらえるかもしれません。
熊野や伊勢に行ったときは、そのアドバイスでプランを大幅に変えて、結果ほんとに充実した旅行になったと思います。現地のガイドブックに載っていないようなおいしいお店(重要!)も教えてもらえると思いますので、ぜひ。

OB/OGの参加はなかなか難しいかもしれませんが(自分も含めて)
現役生で企画して、楽しいゼミ旅行になることをお祈りしています。

(ちなみに今はクラブの合宿付添で1週間、鯖江の山奥にいます。旅行は自分のために行くのがやはり楽しいです…。)

天神様のお怒りで、岩田君出演のTV番組がみられない。

No.9675

 鈴木君、先ほどはありがとうございました。

  伊勢旅行では永富さん(現、鈴木夫人)と名コンビの幹事役、また九州旅行の際には、大宰府で適切な差配を下してくれたことが思い出されます。あのとき、ケータイとカーナビの有り難さを痛切に実感し、帰宅後さっそく購入した次第。
 ゼミ旅行、いろいろありましたね。

 本日の夕刻、宇治の拙宅の近くに落雷が発生。その影響か、拙宅のeo光の回線のテレビは、受信不能(E202)の表示が出て見えなくなってしまいました。配電盤のようなところにあるPOWER SUPPLYと書かれたタバコの箱くらいの大きさの器械のランプが消えているので、これが故障したのかも知れません。
 それにしても、どう対処してよいのやら、という次第で、鈴木君のケータイに電話をさせて頂いた次第です。てっきり、ご自宅かと思っていたのですが、まさか福井県におられたとは、驚きました。

 鈴木君の御指示に従って、eo光のサポートセンターに電話をしたのですが、機械音声の対応ばかりで、お話しの出来る担当者に行き着くまでが大変でした。追って担当の方から、連絡を頂いた上で、修理に来てもらう日時を決めるという段取りのようですから、しばらくはテレビはおあずけとなりました。
 小学校2年生の冬からテレビ漬けの毎日を過ごした私にとっては、なかなか辛いものがございます。
 それにしても、落雷でテレビがこんな事になったのは初めてで、天神様のお怒りか、はたまた雷公の悪戯か?

 私にとっては運の悪いことに、明日7月26日(木)は岩田君御出演の番組が予定されているのです。
 NHK京都「ニュース610 京いちにち」18:10~19:00。
 みなさん、しっかり見ておいて下さいよ。
 ちなみに、インタビュアーの山内美和さんは京女の御出身です。 

 「腹ふくるる心地する」日々

No.9671

 まず、明日の「基礎演習Ⅰ」ですが、発表者は筒居さんで、テーマは「日本のオタク文化」。はやいもので、今年度の「基礎演習Ⅰ」も、これでおしまいになります。
 レポートは来週まで。

 ゼミ史料講読会はいつも通り。『玉葉』は、以仁王・源頼政追討の勲功賞の話です。

 おそれていた健康診断の結果が届きました。メタボではないが腹位とLDLコレステロールの数値が多すぎ。食を減らし、運動量を増やすのみ。「言うは易く行うは難し」。

 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、同博物館『紀要』第20号と同博物館・長浜市長浜城歴史博物館編『琵琶湖の船が結ぶ絆-丸木船・丸子船から「うみのこ」まで-』を御恵送頂きました。いずれも、山下先生が一部御執筆されています。
 山下先生に、あつく御礼を申し上げます。

 なお、安土城考古博物館では9月2日(日)までの予定で、企画展「湖の船が結ぶ絆-天智天皇・信長の大船 そして うみのこ-」を開催中です。

 今日は建春門院について。

No.9670

 まず、絶版になっていた元木泰雄先生の『保元・平治の乱を読みなおす』(NHKブックス)が、『保元・平治の乱 平清盛勝利への道』と改題して角川ソフィア文庫から刊行されることをお知らせ致します。正式な出版期日は25日のようですが、そろそろ店頭に現れ始める頃ではないでしょうか。

 さて、建春門院(平滋子)ですが、藤原定家の姉をして「あなうつくし。世には、さは、かかる人のおはしましけるか」(『たまきはる』)と言わしめたほどの美女。
 几帳面な性格で、思いやり深く、よく女房達の面倒を見、つねに威儀を正して端然とし、その横顔は「この世にまたさるたぐひをこそ見ね」という程であったと言います。
 そして、「女はただ心からともかくもなるべきものなり。親の思ひおきて、人のもてなすにもよらじ。わが心を慎みて身を思い腐たさねば、おのづから身に過ぐる幸もあるものぞ」というのが、彼女の持論だったそうです(下記、角田論文による)。

 建春門院についての専論としては、⇒
  a.角田文衞「建春門院」(古代学協会編『後白河院』吉川弘文館,1993)
 後白河院との関係、家政の運営、政治的位置については、すでに>>No.9664で紹介した⇒
  b.栗山圭子「二人の国母」(『文学』3巻4号,2002)
がありますが、興味深く、謎に満ちているのが、彼女の陵墓が何処に営まれたかという問題。⇒
  c.野口実・山田邦和「法住寺殿の城郭機能と域内の陵墓について」(京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第16号,2003)
  d.野口実・山田邦和「六波羅の軍事的評価と法住寺殿を含めた空間復元」(京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第17号,2004)
   e.山田邦和「消えた建春門院陵を探る」(同)
  f.山田邦和「後白河天皇陵と法住寺殿(髙橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所』文理閣,2006)」
 山田先生の所説によれば、建春門院陵は現在の養源院(「血天井」で有名な)の参道を上がった辺りに比定されますが、この山田先生の説に対して一石を投じたのが、⇒
  g.佐伯智広「建春門院陵はもと後白河院陵か?」(『紫苑』第10号、2012)

 それにしても、『男衾三郎絵詞』に描かれた女性のような頭髪をした建春門院というのは、あまりにも奇を衒いすぎているように思えます。