読書の秋、近し。
No.8319
昨日、愛知の野口君が研究室を訪ねてくれました。A地下で昼食をとりながらのよもやま話。
野口君もそろそろ・・・を考える時期に至ったようですよ。
食事に出ている間に研究室に来てくれた方もおられたようですが、お目にかかれず残念でした。
ところで、今朝の新聞に講談社学術文庫の新刊の広告が載っており、そこに石井進先生の『中世武士団』がありました。
中世の武士について関心のある方は必読です。とくに東国武士の在地に於ける存在形態や西遷後の動きなど、とても具体的に理解することが出来ると思います。
自らの研究を振り返ってみても、この本(1974年に小学館版『日本の歴史 第12巻』として刊行)からいかに沢山のことを学び、また大きな指針となっていたかがよく分かります。
ただ、中世の武士は「根生い」で、近世の武士を「鉢植え」とする見方について、私は現段階では全面的には賛成できません。
それから、この本は最近ソフトバンクのCMにやたらに登場する「一乗谷」について知りたい人にもお勧めです。
なにしろ、武士論に取り組もうと思っている人、「東国武士」なるものを理解したいと考えている人には本当に必読の本です。
これを読んだ上で、25日に書店店頭に並ぶはずの元木先生著『河内源氏』(中公新書)をお読みになれば、中世前期の武士のことが構造的に理解できるのではないかと思います。
諸方からの情報によると、今秋から来春にかけて、当方の専攻領域に関係する面白そうな本が続々と刊行されるようで、たいへん楽しみです。
野口君もそろそろ・・・を考える時期に至ったようですよ。
食事に出ている間に研究室に来てくれた方もおられたようですが、お目にかかれず残念でした。
ところで、今朝の新聞に講談社学術文庫の新刊の広告が載っており、そこに石井進先生の『中世武士団』がありました。
中世の武士について関心のある方は必読です。とくに東国武士の在地に於ける存在形態や西遷後の動きなど、とても具体的に理解することが出来ると思います。
自らの研究を振り返ってみても、この本(1974年に小学館版『日本の歴史 第12巻』として刊行)からいかに沢山のことを学び、また大きな指針となっていたかがよく分かります。
ただ、中世の武士は「根生い」で、近世の武士を「鉢植え」とする見方について、私は現段階では全面的には賛成できません。
それから、この本は最近ソフトバンクのCMにやたらに登場する「一乗谷」について知りたい人にもお勧めです。
なにしろ、武士論に取り組もうと思っている人、「東国武士」なるものを理解したいと考えている人には本当に必読の本です。
これを読んだ上で、25日に書店店頭に並ぶはずの元木先生著『河内源氏』(中公新書)をお読みになれば、中世前期の武士のことが構造的に理解できるのではないかと思います。
諸方からの情報によると、今秋から来春にかけて、当方の専攻領域に関係する面白そうな本が続々と刊行されるようで、たいへん楽しみです。