明日7日の演習と講義

No.8222

 Ⅲ講時の報告は、寺西さんの「マスメディア」論。

 Ⅴ講時の講義テーマは「七条町と西八条-「女の都市」-」。
 後白河院の妹八条院、平清盛の妻時子・娘の盛子、源実朝の後家「西八条禅尼」、そして七条町の女性金融業者等々。12~13世紀の頃、現在の京都駅周辺で活動した女性たちを取り上げます。

 【追記】
 ◎ 後期に学部生を主体とした史料講読会あるいは勉強会などを週一回のペースで開催することを考えています。
 とくに今まで、授業などの都合で参加できなかった皆さんで、何か希望する企画(読みたい史料など)がありましたら、遠慮なくお知らせ下さい。

 ☆ 同志社大学の竹居明男先生より、御高論「天神信仰編年史料集成続編稿(三)--文永八年(一二七一)~弘安三年(一二八〇)-」(『人文学』186)・「同(四)-弘安四年(一二八一)~弘安八年(一二八五)-」(同187)を御恵送頂きました。
 竹居先生に、あつく御礼を申し上げます。 

卒業生に、また先生が増えました

No.8220

 7月28日(木)開催予定の例会(公開研究会)における藪本勝治君の発表テーマについて、御本人から御連絡を頂きました。

  「軍記物語として読む『吾妻鏡』野木宮合戦記事」

とのことです。
 開始時刻ですが午後5時(17時)を考えています。
 『吾妻鏡』講読会は13時からと15時からの2部制で、その終了後というハードスケジュールになりますが、講読会はゼミメンバーだけですから、フレキシブルにやりましょう。

 研究発表は、17時からなら前期末のことですし、多くの方の参加が見込めるのではないでしょうか。研究室も20時までなら大丈夫です。

 それから、もう一件、大事なお知らせがあります。

 昨日、午前、伊藤明日香さんが上洛、来室され、千葉県の公立高校に勤務することになった旨の御報告をいただきました。私も、一安心。
 担当科目(国語)は異なるのですが、私の高校教員時代の経験などをいろいろお話し致しました。
 
 伊藤さんは学習院大学大学院出身の俊秀。人柄も申し分ありません。
 千葉の元同僚の皆さん、後輩の諸先生方、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

「木曽義仲の畿内近国支配と王朝権威」

No.8218

 「わびすけ」は建てかえられて「貸しビル」になるのだそうですね。

 金曜日Ⅱ講時の『吾妻鏡』ですが、7月は木曜日Ⅲ講時に実施することになりました。
  15時からの『吾妻鏡』に出席されている方も、時間があったらご参加下さい。次回(7日)は元暦元年三月十四日条からです。
 なお、28日は講読会の後、午後5時くらいから藪本勝治君(神戸大学非常勤講師・中世文学)の研究発表を例会(公開研究会)として行う予定です。
 テーマなどは追って告知致しますが、『吾妻鏡』を素材にした軍記論ですので、史学・文学を問わず多くの方の御出席をお願い致します。

 長村祥知君の「木曽義仲の畿内近国支配と王朝権威」を巻頭論文とした『古代文化』63-1が刊行されました。内乱や幕府成立の意味はもとより、通説的な義仲の評価を一変させる内容です。ぜひ、御一読下さい。
 中世前期の歴史を専攻していたり、『平家物語』を研究課題とする院生以上のゼミメンバーには、とくに熟読を課します。
 コピーを5部ほど私の研究室ドア脇のボックスに入れておきますので、ゼミメンバーや基礎・教養科目受講者で、読んでみようという方はお持ち帰り下さい。

 『古代文化』のこの号には、渕原智幸「藤原実方の陸奥守補任-10世紀末の小一条家に関する一考察-」が研究ノートとして掲載されていますが、これまた武士論専攻の方には必読の内容です。長く国文学・国史研究者間で議論の対象となっていた、実方がなぜ、陸奥に赴任することになったのかという謎の解明も、ピリオドを打たれることになりました。 

  『古代文化』の次号には、生駒孝臣「平安末・鎌倉初期における畿内武士の成立と展開-摂津渡辺党の成立過程から-」が掲載されますが、これも、やはり武士論研究者必読の論文でしょう。
    参照→ http://kodaigaku.org/kodaibunka/new_vol.html

 ところで、『古代文化』の刊行母体である(財)古代学協会で、「古代学講座」が開講されることになりました。
 『小右記』や『栄花物語』講読の講座も用意されているようです。
 平安京の真ん中で、平安時代の日記や文学作品を読むというのは贅沢な話ですね。
   参照→ http://kodaigaku.org/study/koza-koenkai/kodaigaku-koza/2010/2010koza.html

真夏の梅雨-次回の『吾妻鏡』-

No.8219

 木曜日の『吾妻鏡』は二本立てになったのですね。より厚く熱く読んでまいりましょう。
 七月初回はちょうど七夕の日と重なりました。
 スピッツの名曲「涙がキラリ☆」は、七夕をイメージした曲であるということを、以前、草野マサムネさんが言ってました。

 次回の『吾妻鏡』(文永年間)のご案内です。

 日時:2011年7月7日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)十月十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 文永年間が終わったら、頼家将軍期の建久十年(正治元年)にループしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 7月は7日、14日、21日、28日に開催予定です。
 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

7月の予定

No.8217

 あれよあれよという間に、今年も半分が過ぎようとしています。

 さて、7月のゼミの予定ですが、私は研究出張の日程が決まっておりませんし、月末は期末試験の期間に入ることでもあり、不確定なところがあります。

 木曜日の『吾妻鏡』の予定は、例会の日程も合わせて明日決定。金曜日の『吾妻鏡』も明後日に決めましょう。
 土曜の『小右記』は、大谷さんの御都合次第なのですが、とりあえず今週(7月第一週)は休会ということにしたいと思います。

 後期は、現在授業の都合で参加できない方たち(とくに2・3回生)の希望も踏まえて、あらたに時間設定を考えたいと思います。 

わびすけ閉店

No.8213

僕自身は、あまりなじみはないのですが
同志社関係者の多い掲示版ですので、リンクを貼りたいと思います。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201106290018.html

今日は、職場内はこの話題でもちきりです。
明日が閉店ということです。

大学キャンパス内も含めて、今出川近辺は数年の間で大きく変わっていきそうです。

Re: わびすけ閉店

No.8214

 それは寂しい。

 金曜日のⅢ講時、同志社大学で非常勤の授業を担当していた頃、授業の後、毎回のように同志社に在学していた当ゼミメンバー(田中さん・山本君・長村君・野口君・石井君・山岡さん・・・)と、雑談の会を催しておりましたが、その会場の一つが此所でした。むしろ、あの頃は、雑談の会がゼミの最高機関であったのかも知れません。
 「いもネギ・・・」という有名なメニューがありましたね。田中さんが教えてくれた「維盛」も面白かった。最近は、なかなか、あれの出来るコーヒーカップに出会えません。それから維盛役の角砂糖も。
 ここのコーヒーはミルクたっぷりでしたね。

 同志社出身の皆さんにとっては、大変寂しい話ですね。
 500年くらいしたら、歴史資料館の先生が発掘してくれるかも知れません。
 文献に、金魚がいたとか、諸事、記録しておいてあげましょう。
 しかし、あのレトロな風情は貴重だったのに残念ですね。
 同志社で経営を肩代わりするとか、そういう可能性も考えてよかったのではないかと思うのですが。

 そういえば、佐伯真一先生も、懐かしいお店だと仰っておられました。

わびすけ閉店-次回の木曜日『吾妻鏡』-

No.8215

 遅ればせながら、先週末の宗教・文化研究所公開講座では講師の先生方、諸事奔走していただきました大学のみなさん、ご来場いただきました方々に深く御礼申し上げたいと思います。
 あの日は“梅雨の晴れ間”という趣のお天気だったのですが、もうすっかり“梅雨明け”を思わせる天候が続いていますね。みなさまどうぞご自愛下さい。

 大学の近所には、古くからの「喫茶店」の一つや二つはほしいなと思いますね。
 近頃は「喫茶店」のかわりに「カフェ」が増えているようで、そちらを利用する学生さんが多くなっているようですが、奥行きのある店構えの「喫茶店」だって捨てがたいと思うわけですよ。
 関学の近所でいうと、仁川の駅におりてゆく途中に「Ein Konzert」というクラシック喫茶があります。

 ちなみに、「純喫茶」という言葉は、「ジャズ喫茶」や「クラシック喫茶」…ではない喫茶店、という意味で「純」というわけではないんですね…。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年6月30日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)六月十一日・十三日・二十三日、七月四日・十日・十六日・十八日、八月十三日・十六日、九月二十一日、十月二日・十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 7月は7日、14日、21日、28日に開催予定です。
 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

Re: わびすけ閉店

田中裕紀
No.8216

なんと!わびすけ閉店してしまうのですね!
残念・・。
野口先生と、わびすけでコーヒーを飲んでいた頃が懐かしいですね。
あの頃が1番、本でも史料でも、何を読んでも楽しい時期だったような
気がします。
京都も、古くからのお店がだんだんと減って、流行のカフェばっかり
増えて寂しい限りです。
再来年の大河ドラマが放映されると、同志社の周りも賑やかになると
思われますので、ああいう喫茶店があると良いと思うんですが・・

Re: わびすけ閉店

佐伯真一
No.8223

亀レスすみません、ご無沙汰しております。
長いこと、読むだけになっていた上に、
ここ一週間程、ちょっと忙しくしておりましたら、
わびすけ閉店とはちょっとショックです。
野口先生に書いていただいたとおり、私の学部生時代はわびすけと共にありました。
卒業後も、懐かしさを味わいに何度も行ったのですが…。

ところで全然話が変わりますが、
先日、学生を連れて近所の銕仙会の青山能を見に行ったところ、
「銕仙」の最新号に野口先生が玉稿をお寄せになっていて、
末尾に私の名前まで出してくださっていました。
有り難うございます。

以上、「大学の近所」というネタで強引に話題二つをくくりました。失礼。

佐伯真一

現社「基礎演習Ⅰ」履修のみなさんへ

No.8211

 基礎演習Ⅱのシラバス公開と登録については、至急教務の掲示あるいはS校舎の事務室で確認して下さい。
 
 鶴田(和)さんと寺嶋さんのお友達は、この方たちに上記についての御連絡をお願い致します。 

【追記】徳野さんが、連絡してくれたそうです。ありがとうございました。

公開講座ではありがとうございました。

No.8210

野口先生、講師の先生、そしてゼミのみなさま、公開講座ではどうもありがとうございました。最後に一言ご挨拶してからと思っておりましたら行き違いでお姿を見失ってしまい、黙って消えてしまって失礼いたしました。昨日関東に戻り、ようやく復調したところです。私も歳です。

講座では、宗教を軸にした京都と鎌倉の関係についての平先生のお話、そして和歌を史料として用いるという坂井先生のお話、いずれも興味深かったです。どちらも一回きりでは勿体ない内容でした。次回は幕府から上洛して活躍した僧侶の活動について伺いたいです。

それにしても改めて京都の暑さを思い知りました。みなさまどうぞご自愛ください。

明日の演習と講義など。

No.8209

 一日を隔ててどっと疲れが出ております。歳をとると、そのようになるのだそうです。

 公開講座には、例年になくたくさんの御来聴を頂きました。しかし、その実行については、さすがに完璧にとはいかず、今朝は会場に使用した教室のピンマイクが行方不明ということで、一騒動を起こしてしまいました。

 お手伝いの皆さんは一生懸命にやって下さったのですが、私が注意を怠りました。
 台車に乗せて研究室に持ち帰った荷物の中から見つかって、ホッと致しましたが、L校舎からJ校舎まで走って届けて下さった松本さんをはじめ、御迷惑をお掛けした事務の方々にお詫び申し上げる次第です。

 さて、心機一転、明日の演習と講義の内容の予告です。
 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、鶴田さんが「食品添加物」をテーマに報告されます。
 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、源頼朝の場合を具体例として取り上げて、中世の男(武士や貴族の)と乳母や妻・娘との関係について考えたいと思っています。
 そういえば、まだレジュメの印刷が済んでいないので、明日はまた早朝出勤です。

 【追記】 『銕仙』603に執筆した「『仲光』にみる主従関係」は、こちらでダウンロードできます。
      →  http://www.tessen.org/archive/files/2011/06/293.pdf 

素晴らしかった公開講座

No.8208

 本日の公開講座。
 御講演はとても充実した興味深い内容で、学ぶところ多く、たいへん勉強になりました。
 九州や関東からお出で頂いた方も含めて、たくさんの御参会を頂き、主催者としてこれほど嬉しいことはございません。
 御講演頂いた平先生・坂井先生はもとより、コメントをお願いした岩田君・長村君、それに最後に適切な総括を頂いた元木先生に感謝致します。
 
 ゼミメンバー・関係者諸姉兄にもお手伝いの御礼を申し上げなければなりません。
 そして、会場で論文抜刷などを頂いた方々、ありがとうございました。

 また、畠山先生、遠藤さんほか、白桃餅・朝鮮飴などのお土産をお持ち下さった方々にあらためて御礼を申し上げます。

 懇親会・懇談会も和気藹々、実り大きいものとなったと思います。こうした席で得られた人との繋がりや情報は貴重です。
 司会や幹事を引き受けてくれた岩田君・山本さんに感謝します。ほんとうに、いつも助けられていると思います。ありがとうございました。

 それにしても、ビールは久しぶりでしたが、やはり弱い。

 ☆ 東大史料編纂所の保立道久先生より、御高論「土地範疇と地頭領主権」(『東寺文書と中世の諸相』思文閣出版)を御恵送頂きました。
 保立先生は、ちょうど本日の公開講座と同じ時間帯に京都市内の別の会場で講演をされていたはずです。
 保立先生にあつく御礼を申し上げます。

祝、長村祥知君に日本歴史学会賞

No.8206

 すでに『日本歴史』7月号(758)を御覧になった方は御存知のことと思いますが、長村君が上記の賞を受賞されました。
 受賞論文は「承久三年五月十五日付の院宣と官宣旨-後鳥羽院と伝奏葉室光親-」(『日本歴史』744)

     http://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n346.html

 ゼミメンバー・関係者ともども、祝意を表したいと思います。

就職の内定も続々

No.8207

 Ⅱ講時の『吾妻鏡』講読会。またしても、注目すべき記事を発見。史料というのは何度も読んでみる価値がありますね。
 この講読会に出席している就職予定の四回生は全員内定の報せを頂いたとのこと。
 なるほど、誰の目から見ても、彼女たちは人格・識見共にすぐれていると思います。
 もちろん、院進学志望の諸姉も「然り」ですから、安心しております。

 さて、公開講座は明日。→詳細は>>No.8198を御参照下さい。
  
 なお、ゼミメンバー・関係者の方で、受付などお手伝い頂ける方は、11時30分に私の研究室に集合して下さい。
 
 懇親会には、申し込みの締切日に参加希望が(山本さんのところに)殺到?した模様です。