公開講座ではありがとうございました。

No.8210

野口先生、講師の先生、そしてゼミのみなさま、公開講座ではどうもありがとうございました。最後に一言ご挨拶してからと思っておりましたら行き違いでお姿を見失ってしまい、黙って消えてしまって失礼いたしました。昨日関東に戻り、ようやく復調したところです。私も歳です。

講座では、宗教を軸にした京都と鎌倉の関係についての平先生のお話、そして和歌を史料として用いるという坂井先生のお話、いずれも興味深かったです。どちらも一回きりでは勿体ない内容でした。次回は幕府から上洛して活躍した僧侶の活動について伺いたいです。

それにしても改めて京都の暑さを思い知りました。みなさまどうぞご自愛ください。

明日の演習と講義など。

No.8209

 一日を隔ててどっと疲れが出ております。歳をとると、そのようになるのだそうです。

 公開講座には、例年になくたくさんの御来聴を頂きました。しかし、その実行については、さすがに完璧にとはいかず、今朝は会場に使用した教室のピンマイクが行方不明ということで、一騒動を起こしてしまいました。

 お手伝いの皆さんは一生懸命にやって下さったのですが、私が注意を怠りました。
 台車に乗せて研究室に持ち帰った荷物の中から見つかって、ホッと致しましたが、L校舎からJ校舎まで走って届けて下さった松本さんをはじめ、御迷惑をお掛けした事務の方々にお詫び申し上げる次第です。

 さて、心機一転、明日の演習と講義の内容の予告です。
 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、鶴田さんが「食品添加物」をテーマに報告されます。
 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、源頼朝の場合を具体例として取り上げて、中世の男(武士や貴族の)と乳母や妻・娘との関係について考えたいと思っています。
 そういえば、まだレジュメの印刷が済んでいないので、明日はまた早朝出勤です。

 【追記】 『銕仙』603に執筆した「『仲光』にみる主従関係」は、こちらでダウンロードできます。
      →  http://www.tessen.org/archive/files/2011/06/293.pdf 

素晴らしかった公開講座

No.8208

 本日の公開講座。
 御講演はとても充実した興味深い内容で、学ぶところ多く、たいへん勉強になりました。
 九州や関東からお出で頂いた方も含めて、たくさんの御参会を頂き、主催者としてこれほど嬉しいことはございません。
 御講演頂いた平先生・坂井先生はもとより、コメントをお願いした岩田君・長村君、それに最後に適切な総括を頂いた元木先生に感謝致します。
 
 ゼミメンバー・関係者諸姉兄にもお手伝いの御礼を申し上げなければなりません。
 そして、会場で論文抜刷などを頂いた方々、ありがとうございました。

 また、畠山先生、遠藤さんほか、白桃餅・朝鮮飴などのお土産をお持ち下さった方々にあらためて御礼を申し上げます。

 懇親会・懇談会も和気藹々、実り大きいものとなったと思います。こうした席で得られた人との繋がりや情報は貴重です。
 司会や幹事を引き受けてくれた岩田君・山本さんに感謝します。ほんとうに、いつも助けられていると思います。ありがとうございました。

 それにしても、ビールは久しぶりでしたが、やはり弱い。

 ☆ 東大史料編纂所の保立道久先生より、御高論「土地範疇と地頭領主権」(『東寺文書と中世の諸相』思文閣出版)を御恵送頂きました。
 保立先生は、ちょうど本日の公開講座と同じ時間帯に京都市内の別の会場で講演をされていたはずです。
 保立先生にあつく御礼を申し上げます。

祝、長村祥知君に日本歴史学会賞

No.8206

 すでに『日本歴史』7月号(758)を御覧になった方は御存知のことと思いますが、長村君が上記の賞を受賞されました。
 受賞論文は「承久三年五月十五日付の院宣と官宣旨-後鳥羽院と伝奏葉室光親-」(『日本歴史』744)

     http://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n346.html

 ゼミメンバー・関係者ともども、祝意を表したいと思います。

就職の内定も続々

No.8207

 Ⅱ講時の『吾妻鏡』講読会。またしても、注目すべき記事を発見。史料というのは何度も読んでみる価値がありますね。
 この講読会に出席している就職予定の四回生は全員内定の報せを頂いたとのこと。
 なるほど、誰の目から見ても、彼女たちは人格・識見共にすぐれていると思います。
 もちろん、院進学志望の諸姉も「然り」ですから、安心しております。

 さて、公開講座は明日。→詳細は>>No.8198を御参照下さい。
  
 なお、ゼミメンバー・関係者の方で、受付などお手伝い頂ける方は、11時30分に私の研究室に集合して下さい。
 
 懇親会には、申し込みの締切日に参加希望が(山本さんのところに)殺到?した模様です。

三十六計、謝るに如かず。ゴメンナサイ

No.8203

 公開講座が迫りました。
 すでに講師の先生方からはレジュメの原稿が届きました(ありがとうございました)。明日、印刷を完了させる予定です。

 山本さんのお骨折りで、ゼミ主催の懇親会の方も充実したものになりそうです。

 それにしても、このところ私はなにかと忙しく、せっかく研究室を何度も訪ねてくれたのに、その都度、図書館やら印刷室に出掛けていて、お目にかかれず、ようやく、お目にかかれても、授業の時間がせまっていで、ゆっくりお話しが出来なかったりするなど、申し訳のないことが続いております。
 本日は『台記』研究会を欠席させていただきました。これまた、まことに申し訳のないことです。

 昔の男の年寄りは結構威張っていた人が多かったようですが、私の場合は小さくなって謝りながら生きていくことになりそうです。

 ☆ 出身高校の後輩で、現在早大のエクステンションセンターや学習院高等科の講師をつとめておられる大薮海先生から、御高論「北朝・室町幕府と飛騨国司姉小路氏」収録の応永飛騨の乱六百年記念誌『姉小路と広瀬』を御恵送頂きました。
 土佐の一条氏、伊予の西園寺氏、伊勢の北畠氏などとともに飛騨の姉小路氏も、中世武士論のテーマとして取り上げたら面白そうですね。
 大薮先生に、あつく御礼を申し上げます。 

対話と相談-次回『吾妻鏡』-

No.8205

 来週末は宗教・文化研究所公開講座ですが、その前々日にあたる明日も『吾妻鏡』は行いますのでよろしくお願いします。
 公開講座の簡単な打ち合わせのようなこともしましょう。

 日時:2011年6月23日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)三月七日、四月二十五日、閏四月二十日、五月二日・三日・二十三日、六月三日・十日・十一日・十三日・二十三日、七月四日・十日・十六日・十八日、八月十三日・十六日、九月二十一日、十月二日・十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 6月は23日、30日に開催予定です。
 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

懇親会のお知らせ

No.8201

 こんばんは。先達て、教育実習を無事に終え、京都に帰ってきました。
実習中は、良き先生、素晴らしい生徒に恵まれ、充実した日々を送ることができました。最後のHRの時に、生徒からもらった寄せ書きの色紙は一生の宝物です。
また、お土産の件ですが、藤戸饅頭は、私が幼少の頃よりよく食べていたお饅頭で、当初よりお土産に買って帰ろうと思っていたものなので、お気になさらないでください。美味しく召し上がっていただき、嬉しく思います。

さて、公開講座も今週末となりましたので、再度懇親会のお知らせをさせていただきます。
まだまだ、募集中ですので、皆さまぜひご参加ください。

   日時:6月25日(土)18:30~(2時間程の予定)
   場所:「里」(女坂上ってすぐです)
   費用:2600円+α  ※飲み放題付きコース料理

   お手数ですが、参加をご希望される方は23日(木)までに野口先生または山本(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
  参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。    

懇親会、こんなこともありました

No.8202

 山本さん、ありがとうございます。
 そして、「板額御前」おめでとうございます(何のことなのか、誰にも教えません!or?)。

  公開講座後に開かれるゼミ主催の懇親会は、講師の平先生・坂井先生のほか、今回は京大の元木先生や某出版社の編集者の方も出席されます。
 直接お話をうかがえる、良いチャンスだと思います。
 この懇親会は、これまで、史学・国文・建築史・考古学等を専攻する若手研究者や院生・学部生の皆さんの交流の場としても大きな役割を果たしてきました。

 本学の学生さんや以前参加して下さった方々(特に関西以外からお出での)はもとより、ゼミメンバー・関係者のお友達も歓迎します。

 ちなみに、第3回(2005年)角川財団学芸賞を受賞した佐伯真一先生の『戦場の精神史 武士道という幻影』(日本放送出版協会)は、この懇親会での著者と編集者の邂逅を契機として出版に至ったという経緯があります(同書「あとがき」参照)。
 当ゼミにとって、うれしい記憶です。

 なお、対象者ならびに申込方法は>>No.8192に書き込んだとおりです。御確認下さい。
 当然のことですが、参加人数に制約があることも御承知おき下さい。

明日の演習と講義

No.8200

 Ⅲ講時の基礎演習Ⅰは、鶴田さんが「人体の構造と日本の医療」というテーマで報告されます。どういう話になるのでしょうか?

 Ⅴ講時は、ジェンダー論にからめて中世の「女武者」についてお話しします。巴御前や板額御前、御存知でしょうか?。15回の講義全体からすると、コラム的な内容ということになります。

 ☆ 千葉県立佐倉高校の外山信司先生より、御高論「原文書「千葉胤富覚書」について」掲載の『戦国遺文 房総編 月報』2を御恵送頂きました。
 学生時代、故・清川一史さんの御案内で森山城跡を歩いたことを思い起こしながら拝読しました。あの城跡も本佐倉と同じように、国史跡になってもよいと思います。
 外山先生に、あつく御礼を申し上げます。

【追記】☆ 東北芸術工科大学の入間田宣夫先生より、御高論「武家儀礼(宴会)の座列にみる主従制原理の貫徹について(ノート)」(『家具道具室内史』3)・「鎌倉期における那須氏の世系について」(『栃木県立博物館研究紀要-人文-』28)を御恵送頂きました。
 前者については、私も侍所について一文を草するつもりであったのですが、これでその必要がなくなりました。後者の那須氏については、いずれ私も検証を加えたいと考えております。那須与一の実在については、未だに肯定しがたいものがあります。なお、「扇の的」説話成立の背景については、瀬田勝哉先生の「伏見即成院の中世」(『武蔵大学人文学会雑誌』142)が示唆的な内容を含みます。
 入間田先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 千葉県文書館の岡野浩二司先生より、御高論「長福寿寺の住持と寺格-延暦寺再興事業の前後を中心に-」(『千葉県の文書館』16)・「常陸国東城寺と最仙・広智に関する考察」(『土浦市立博物館紀要』21)を御恵送頂きました。
 岡野先生に、あつく御礼を申し上げます。
 ちなみに、同封下さった千葉県文書館のリーフレットには、ひところ品切れになっていた『千葉県の歴史 資料編 中世2』などが載っていました。品切れになっていた巻は、保存分の一部を販売に回したのだそうです。 

宗教・文化研究所公開講座のお知らせ 

No.8198

 ◇京都女子大学宗教・文化研究所公開講座◇

 「東山から発信する京都の歴史と文化⑬ 『鎌倉時代の公武権力と文化・宗教』」
 開催日時:6月25日(土)午後1時~5時
 会場:京都女子大学J校舎525教室
    交通アクセス→http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
    キャンパスマップ→http://www.kyoto-wu.ac.jp/student/campus/map/index.html
 講師と演題:平 雅行(日本中世史、古代中世仏教史)「鎌倉の顕密仏教と幕府」
        坂井孝一 (日本中世史、中世政治史・文化史)「源実朝と京都―和歌を通して考える朝幕関係―」
   **********************************************
  無料、申し込み不要 
  当日、同じ校舎で法学部の公開講座が開催されておりますので、会場をお間違えの無いように、お気をつけ下さい。

公開講座受講のための参考文献紹介 

No.8199

 先日、今回の公開講座の受講にあたって、事前に勉強するための参考文献を教えて欲しいというお申し出がありました。
 そこで、私の知る範囲で、講師の先生方の御研究で、御講演テーマに関連性のあると思われるものを御紹介させて頂きます。

 平先生:「鎌倉山門派の成立と展開」(『大阪大学大学院文学研究科紀要』40、2000)
      「鎌倉における顕密仏教の展開」(『日本仏教の形成と展開』法蔵館、2002)
      「鎌倉幕府の将軍祈祷に関する一史料」(『大阪大学大学院文学研究科紀要』47、2007)
      「鎌倉寺門派の成立と展開」(『大阪大学大学院文学研究科紀要』49、2009)
      「鎌倉中期における鎌倉真言派の僧侶ー良瑜・光宝・実賢」(『待兼山論叢』43、2009)

 坂井先生:『『曽我物語』の史実と虚構』(吉川弘文館、2000)
       「源実朝覚書-青年将軍の心にさした光-」(『創価大学人文論集』21、2009)
        「「血の叙述」と軍記物語」(佐伯真一編『中世の軍記物語と歴史叙述』竹林舎、2011)
       「源実朝にとっての和田合戦」(『創価人間学論集』4、2011)

「まんぢう」こわくとも、藤戸饅頭はうまい

No.8197

 6月8日、藤戸寺の門前で手に入れられずに、畠山先生と私が悔しがった藤戸饅頭ですが、教育実習を済ませた山本さんがお土産に買って来て下さいました。目下、美味しく頂きながら入力中。うんま~い。

 大手饅頭よりは小ぶりですが、甘酒の風味が致します。包み紙には創業寿永三年とありますが、寿永三年とは元暦元年(1184)のこと。藤戸合戦のあった年を伝えているのでしょう。

 それにしても、私は>>No.8184に(土産物は不要です)と書いたのですが、多くの方々から、それでは催促だと叱られました。いや、たしかにこれは字義通りには受け取れませんよね。山本さんはこのほかに、なかなか手に入らないというチーズの御菓子まで持ってきて下さいました。

 もちろん、お土産話もたくさん伺いました。たいへん充実した日々を送り、高い評価をいただいたようです。実習先の生徒や先生方からの実習生にたいする評価。これは大学評価に直結するものだと思います。
 
 25日の公開講座のお手伝いをお願いしたところ、多くの方たちから応諾のメールを頂きました。心強いこと限りなし。懇談会・懇親会も楽しく充実したものになりそうです。
 それから、『紫苑』第9号をまだ受け取っていないという方は、自己申告をお願い致します。関係者分にもまだまだ未発送があるようです。申し訳ありません。

『紫苑』は学界で市民権を得られたか?

No.8195

 ゼミメンバーと関係者の皆さんに公開講座(>>No.8174参照)当日のお手伝いをいただけるかどうか、また懇親会への出欠について、あらためてお伺いを致します。当方、もしくは山本さんへの御連絡をお待ちしています。(>>No.8183>>No.8192参照)

 残念ながら、私は行けないのですが、明後日の軍記・語り物研究会第390回例会(2011年春例会)で、今春学位を取得したばかりの長村祥知君の 「木曾義仲と源行家の上洛」と題する研究発表があります。
 → http://gunki.sakura.ne.jp/menu/nextmenu.htm

 すでにお知らせしてあるように、長村君は「源行家の軌跡」を『季刊iichiko』110に発表、また今月末に刊行される季刊『古代文化』第63巻第1号にも「木曽義仲の畿内近国支配と王朝権威」という論文を発表いたします。これらは、源行家・義仲にたいする従来の認識を覆し、内乱の政治史的な理解に再検討をせまる好論です。今回の報告は、その総合的成果の提示というべきものになると推察されます。史学・国文を問わず、ぜひ、多くの方に聴いていただきたいと思いますので、ここに紹介させて頂く次第です。
   
 昨日帰宅したら、『史学雑誌』第120編第5号(2010年の歴史学界-回顧と展望-)が届いていました。その79ページに、山本みなみ「鎌倉幕府における文士」(『紫苑』八)が4行にわたって紹介されているのを発見。
 もう何十年も前のことになりますが、私も「回顧と展望」にはじめて自分の論文が紹介された時、うれしさ一入であったことを思い出します。山本さんの今後の御活躍を見守りたいと思います。

 各地で活躍中の、先輩諸姉もさらに頑張ってくださいね。

 なお、当然のことながら「回顧と展望」には岩田君や長村君の業績も紹介されています。