公開講座後の懇親会

No.8183

   御無沙汰しております。教育実習中の山本です。おかげさまで充実した毎日を過ごしています。
   
   さて、いよいよ公開講座が今月末となりました。お知らせが遅くなってしまい、申し訳ありません。
   今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。皆様ぜひご参加下さい。

   日時:6月25日(土)18:30~(2時間程の予定)
   場所:「里」(女坂上ってすぐです)
   費用:2600円+α  ※飲み放題付きコース料理

   お手数ですが、参加をご希望される方は23日(木)までに野口先生または山本(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
   参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。

  >野口先生
   先生が岡山にいらっしゃることを窺っていましたので、私も8日には同じ岡山のどこかに先生がいらっしゃるんだろうなと思っておりました。
   連日の授業でヘトヘトの毎日ですが、日々教師という職業の大変さと素晴らしさを感じ、先生からいただいたアドバイスを胸に頑張っています。

これまでの公開講座も素晴らしいものでした

No.8184

 山本さん、告知をありがとうございました。
 充実した日々。
 しかし、とても、疲れていることと思います。ゆっくりと、休養をとって下さい。
 それから、たくさんの土産話を期待しています(土産物は不要です)。
 
 今年(>>No.8174)は例年に増して充実した公開講座となすべく頑張りたいと思っています。
 例によって、ゼミの皆さんにはいろいろと具体的な局面でお手伝い頂くことになりますが、何卒宜しくお願い申しあげます。

 >岩田君 例年の如く「上卿」をお願いしたいのですが、大丈夫でしょうか?

 講師の先生方のみならず、普段お目にかかることの出来ない先生方や、遠方からお出で下さる若手研究者と懇親の機会も得られるはずです。公開講座後の懇談会・懇親会にもふるって御参加下さい。

 御参考までに、これまでの当方主催の公開講座(シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」)の講師および講演テーマの一覧をかかげておきましょう。
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 2000年12月16日(土)①「平安・室町の陰陽道と陰陽師」
   「陰陽道と安倍晴明」
     山下克明(大東文化大学東洋研究所兼任研究員・青山学院大学兼任講師)
   「室町の王権と陰陽道」  柳原敏昭(東北大学文学部助教授)

 2001年3月24日(土)②「「平家」は都を落ちたのか?」
   「「平家都落ち」の真実」 上横手雅敬(龍谷大学文学部教授・京都大学名誉教授)
   「<平家都落ち>と『平家物語』」  鈴木彰(早稲田大学非常勤講師)

 2001年6月30日(土)③「平清盛と後白河院」
   「平清盛の闘い」  元木泰雄(京都大学助教授)
   「平家と後白河院」  美川 圭(摂南大学助教授) 

 2002年6月29日(土)④「『平家物語』を読む、掘る」
   「『平家物語』合戦談のリアリティー-橋合戦を中心に-」佐伯真一(青山学院大学教授)
    「消えた建春門院陵を探る」 山田邦和(花園大学助教授)

 2003年6月28日(土)⑤「『平家物語』と治承・寿永の内乱」
   「『平家物語』と風景-清盛の見たもの/清盛を見る者-」
                     源健一郎(四天王寺国際仏教大学専任講師)
   「治承・寿永の内乱と伊勢・伊賀平氏」 川合康(東京都立大学助教授)

 2004年6月26日(土)⑥「清盛の夢-『平家物語』の成立」
   「福原の夢-清盛と神戸」 高橋昌明(神戸大学教授)
   「平家物語のテクスト形成」 兵藤裕己(学習院大学教授)

 2005年6月25日(土)⑦「平家の本拠・平家の鎮魂」
   「「六波羅」から中世を考える」 高橋慎一朗(東京大学史料編纂所助教授) 
   「小宰相の局と「耳無し芳一」伝承-いくさ語りから江戸怪談へ-」堤邦彦(京都精華大学教授)

 2006年6月24日(土)⑧「英雄と鎮魂」
   「為朝・義経-日本的『英雄』の条件について」 樋口大祐(神戸大学助教授)
   「安元3年の崇徳院鎮魂-天下静かならず-」 樋口州男(専修大学非常勤講師)

 2007年6月23日(土)⑨「王権と貴族・武士」
   「王朝の狩猟文化-摂関・天皇・院の権力と野生-」中澤克昭(長野工業専門学校准教授)
  「武家平氏と貴族社会」 松薗斉(愛知学院大学教授)

 2008年6月28日(土)⑩「王の装いと武家の空間」
    「寝殿造と六波羅泉殿~総柱大型建物の意味~」 川本重雄(京都女子大学教授)
    「天皇と装束」 近藤好和(神奈川大学特任教授)

 2009年度6月27日(土) ⑪「太平記の時代」
    「南北朝内乱と祇園社」市澤 哲(神戸大学大学院人文学研究科教授)
    「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」小川 剛生(慶応義塾大学文学部准教授)
             
 2010年度6月26日(土)⑫『京・六波羅と鎌倉』」
    「考古学からみた鎌倉北条氏 -伊豆から鎌倉への足跡-」
                 池谷初恵(伊豆の国市教育委員会・考古学)
    「北条氏一族女性の在京生活-六波羅探題金沢貞顕の周辺-」
                 福島金治(愛知学院大学文学部教授・日本中世史)

懇親会参加申込みについて

No.8192

 懇親会参加の申込みは、ここに書き込むのではなく、>>No.8183に指定された方法でお願い致します。

 >>No.8191(そのような次第で、恐縮ですが後日削除させていただきます)に書き込まれた方も、下記を踏まえて、あらためての御対応をお願い致します。 

 懇談会・懇親会は研究所主催の公開講座とは別に、当ゼミナールが主催するものです。>>No.8174に示したとおり、講師やゲストの先生方とゼミ関係者・ゼミメンバーの懇談・懇親を目的とするものです(原則としてゼミ関係者およびその紹介者対象です)。

ゲラ・ゲラ・ゲラ・ゲラ、ノグチゲラ

No.8181

 校正をしていたら、また校正が届きました。

 今日の『小右記』講読会では「不善」という言葉の用法について学ばせて頂きました。 大谷さんが万全の準備を整えてきてくれているのに出席者が少ないのは実に勿体ないことだと思います。

 昨日、麦わら帽子を買いました。なんと、たったの210円。
 子どもの時からの夏の愛用品です。
 これを被ると少年時代にトランスすることが出来るような気がします。

【今日の言葉】
 「ぜいたくな場所なんです、大学は。」
昨日(>>No.8179)、紹介した『朝日新聞』オピニオン面掲載の堀茂樹氏の談。
 「人文系の場合は特に、すぐに役立たないことが多い。」に続いての発言。
 さらに、「でも、それをやらせておくのが文明社会。産官学の協力に反対はしませんが、意義あるものにするには、大学が企業や社会と一体化しちゃダメなんです」と続きます。

公開講座まであと2週間

No.8179

 現在校正中。
 可能なら自分の人生も校正したいものである。章によっては校正では済まずに全面書き直しか。
 まだ白紙の原稿用紙を沢山持っているお若い皆さんは、くれぐれも書き損じのないように。それから、ちゃんと先行論文を博捜し、出典を明記すること。

 このところ自分たちのことを「生徒」だという大学生が出現しているのに気づいた。
 いや、君たちは「学生」なのですよ。
 しかし、そのうち大学にも「生徒会」が出来るのかもしれませんね。

【今日の言葉】
 「一寸先は闇」
 あるとき、恩師貫先生が仰いました。

【追記】
 今日の『朝日新聞』朝刊オピニオン面の議論。私は慶應大学の堀茂樹教授とほぼ同意見です。皆さんは如何?

佐々木さんちの馬は水陸両用だったか?

No.8175

 昨日は岡山駅前のホテルで開かれた地元ロータリークラブの会合で「武士と貴族」をテーマにしたお話しをさせて頂いた後、畏友にして共同研究員である畠山誠先生の御案内で藤戸合戦の古戦場の見学に出掛けました。

 場所は岡山市の西隣の倉敷市域で、源氏の陣地が置かれたと伝承される山上からは市内が遥かに見渡せました。あのどこかしらで山本さんが教育実習体験中だと思うと、いささか楽しい気分になりました。

 藤戸の海峡はすでに近世までに干拓で埋め立てられてしまっていますが、地形からは当時の様子が手にとるように想像することが出来ました。謡曲『藤戸』で、人口に膾炙されたことからか、例によって後世になって作り上げられた「史跡」(乗り出し岩・鞭木・篝地蔵など)も数多く、屋嶋での見学を思い出しました(あのときは、野中寛文先生に大変お世話になりました)。ちなみに、往時の藤戸の海峡の景観は壇ノ浦に似るところがあったように思えます。

 ここは実にもって面白いところです。伝説の生成の拠点になったのは藤戸寺でしょう。屋島における志度寺、壇ノ浦における阿弥陀寺(赤間神宮)に匹敵すると思います。
 
 それから、もう一つ驚いたのは、承久の乱の後、ここに後鳥羽院の皇子頼仁親王が配されていたということ。その五流尊瀧院と墓所にも行くことが出来ました。

 頼仁親王といえば、たしか実朝の後継者として東下して四代目の「鎌倉殿」になることが予定されたことのある親王ですから。また、ここは『太平記』で有名な、あの児嶋高徳の遺跡でもあるようです。

 倉敷というのは、こういう歴史もあるところだったのですね。山本さんが帰ってきたら、地域史もしっかりやるようにお願いしなければなりません。もっとも、私も来年中には、平家との関わりでこの地域の歴史に関する論文を一本まとめなければならないことになっているのですが。

 それにしましても、畠山先生には3ナンバーの自家用車で御案内頂き、たいへん助かりました。関係する資料を集めて検討しておいて頂いたり、事前に現地を回って時間の設定をして下さったり、本当に至れり尽くせりの御案内で、恐縮あるのみでした。

 ちょっと残念だったのが、藤戸寺や盛綱橋(岩田君お気に入りの佐々木盛綱のブロンズ像のある橋)の近くにある藤戸饅頭の本店が営業していなかったことでした。
 私はその代わりに岡山駅で内田百閒の大好物だったという大手饅頭を買いました。
 私はこしあんの饅頭がすきなのであります。粒あんは苦手です(と、土産の催促をしている)。 
 ゼミの皆さんのお土産には、「ひとつ私に下さいな♪」のきびタンゴを買いました。来週の木曜日に開封します。
 なお、今週土曜の『小右記』講読会の際には、愛知の野口君のお土産「ういろう」をご賞味頂く予定でおります。

 ☆ 日本大学の川合康先生より、御高論「鎌倉幕府の草創神話-現代人をも拘束する歴史認識」掲載の『季刊 東北学』27を御恵送頂きました。
 川合先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東北芸術工科大学で入間田宣夫先生のゼミに所属された大内朋香さんより、御高論「源氏物語にみる「御をくり」(葬送)の情景」(東北芸術工科大学歴史遺産学科『歴史遺産研究』6)を御恵送頂きました。
 大内さんに、あつく御礼を申し上げます。

宗教・文化研究所公開講座のお知らせ

No.8174

 ◇京都女子大学宗教・文化研究所公開講座◇

 「東山から発信する京都の歴史と文化⑬ 『鎌倉時代の公武権力と文化・宗教』」
 開催日時:6月25日(土)午後1時~5時
 会場:京都女子大学J校舎525教室 市バス馬町下車徒歩5分・プリンセスラインバス京都女子大学前下車徒歩5分
 
 講師: 平 雅行 (日本中世史、古代中世仏教史)
 演題: 「鎌倉の顕密仏教と幕府」

 講師: 坂井孝一 (日本中世史、中世政治史・文化史)
 演題: 「源実朝と京都―和歌を通して考える朝幕関係―」

 司会: 野口 実 本学宗教・文化研究所教授
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  無料、申し込み不要 
  当日、同じ校舎で法学部の公開講座が開催されておりますので、会場をお間違えの無いように、お気をつけ下さい。


 > ゼミ関係の方々へ
  例年のように、公開講座の後、講師の先生方を囲んで、懇談会と懇親会の開催を予定しています。詳細は後日告知させていただきますが、予定に入れておいて下さい。 

ゼミ旅行と史跡見学の一案(思いつき)。

No.8170

 明日の授業。Ⅲ講時の基礎演習は、都能さんによる「日本のサブカルチャー(アニメ)の海外への進出」についての報告。Ⅴ講時の基礎・教養科目では、中世の子どものあり方についてお話しする予定です。

 明後日、岡山に出掛ける準備が何も出来ていなかったりといった有様なので、大慌てで仕事を片付けているところです。きわめて私的なレベルのお話ですが、明日を乗り切れば何とか光が差して来ようというものです。

 ところで、この秋11月に久しぶりに肥前小城(佐賀県小城市)に出掛ける機会を得られそうです。あの村岡羊羹前で大雨に降られたゼミ旅行(2004年8月)以来のことになります。
 うまく予定が組めたら、ゼミ旅行を兼ねるのも一案かと考えているのですが、前回参加された方々も含めて如何ですか?
 日程は20日(日)を挟んでということになります。

 それから、伏見区醍醐地区の歴史散歩も企画してみたいと思っています。
 なにしろ、このあたりは歴史の宝庫ですから。
 醍醐寺・長尾天満宮・醍醐天皇陵・朱雀天皇陵・随心院・日野法界寺・鴨長明の方丈跡・平重衡の墓・頼政道・・・。かぞえ出したらきりがありません。
 地元の岩田君にも手伝って頂いて、ちょっと時代毎にでもコースを考えてみたいと思います。

 ☆ 栃木県立宇都宮商業高校の松本一夫先生より、御高論「鎌倉・南北朝期における茂木氏所領の伝領」(『栃木県立文書館研究紀要』15)を御恵送頂きました。
 松本先生に、あつく御礼を申し上げます。

木幡民です

No.8173

 アニメ好きの岩田です。

 伏見区醍醐地区の歴史散歩、賛成です。身近な地域の歴史遺産は貴重ですし、それを実際に歩いて接することは大切なことですね。

 ついでながら、今週は休みの木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年6月16日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)三月七日、四月二十五日、閏四月二十日、五月二日・三日・二十三日、六月三日・十日・十一日・十三日・二十三日、七月四日・十日・十六日・十八日、八月十三日・十六日、九月二十一日、十月二日・十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 6月は16日、23日、30日に開催予定です(9日はお休みとさせていただきます)。

 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

21世紀の「下野守」君に幸いあれ!

No.8168

 知らない間に、この掲示板のカウンターの数字が80万を超えていました。驚きました。
 あらためて、管理人の鈴木君に御礼を申し上げます。

 今日は、起床してから、(原稿執筆の遅延で御迷惑をお掛けしている編集者の方々との信義を破らない形で)新たに「河内源氏もの」で本を一冊纏めることはできぬものかと、「捕らぬ狸の皮算用」をはじめました。
 それから、愛車を駆って大学へ。
 あの、L校舎から遥か遠~くにある音楽棟先の駐車場に車を置いてから、女坂下の「イルッパッパラルド」という、何回聴いても忘れてしまう難しい名前のイタリアンレストランで、新潟や愛知からも駆けつけてくれたゼミ古参メンバーと参会。夜は体力・経済力共にしんどいので、ランチでの祝宴です。

 「河内源氏」出身ではない、南山城出身のヨシトモ氏のお祝い会です。彼の学位取得というのは、あえて源義朝の人生になぞらえるのならば、従五位下下野守叙任に匹敵するくらいのことになるのでしょうか。あるいは、坂東での活躍はこれからか。そういえば、今月も東京で研究発表の由。

 いずれにしても、彼のこれからいよいよの活躍を期待したいところです。「平治の乱」も上手に乗り切って、「あのとき木刀の一本でもあれば」などと、後世の人たちに惜しまれるようなことのないように願いたいものです。私は最後まで応援します。
 院に進学したゼミメンバーは、ぜひ彼の後に続いて下さい。

 それにしても「イルッパッパラルド」の料理は評判通りの美味しさ。本場のものより格段に美味い。幹事を引き受けてくれた山岡さんに感謝。
 
 それから、愛知の野口君、お土産をありがとうございました。

  【今日の言葉】
  「希望の無いところでの我慢は美徳ではない」
 
 これは私の経験的な信念です。我慢することによって希望に近づけるなら我慢する価値はある。しかし、希望の実現が困難な状況を強いて我慢すべきではない、ということです。
 そんな時は「栄光への脱出」あるのみです。
 「三十六計逃げるに如かず」
 私も「逃げること」に希望を見出し、その実現のために我慢した経験がいくつもあります。

おめでとうございました

鈴木絵里子
No.8169

昨日は皆様楽しい時間をありがとうございました。
そして長村くん!おめでとうございます!!

こんな風にみんなでいっしょにごはんを食べるのは本当に久しぶりでしたね。

学生時代は例会や見学会のあと、よくこんな風にご飯やお茶をしたものですが、当時は「いつでもできたこと」が、大人になると距離や時間に阻まれてなかなかできない「貴重なこと」になってしまうのですね。

ただ、それぞれ別の道を進み、普段はお互い違った世界に暮らしていてもこうして顔を合わせると他愛ない話で盛り上がったりできるのは嬉しいことであり、そんな仲間がいるのはとても幸せなことだなとつくづく感じました。


これも野口先生のおかげですね。
ありがとうございます。これからも私たちをあたたかくご指導よろしくお願いいたします。

そして最後になりましたが、
山岡さん、幹事をしていただきありがとうございました。
細かいところへの気配りはさすがです。

Re: 21世紀の「下野守」君に幸いあれ!

山田樹理
No.8171

 昨日はゼミの皆さんに久々にお会いしたかったのですが、私用のため出席できず、
 すみませんでした。
 

 改めまして、長村君、おめでとうございます。
 学部生の頃からの友人として、とても嬉しく思います。
 今後のご活躍をお祈りしています。


 また娘を連れて研究室に遊びに行きたいと思います。
 そのときはどうぞよろしくお願いします。  

おめでとうございます&ご無沙汰しています。

山本陽一郎
No.8172

 ご無沙汰しております。福井の山本陽一郎です。
長村君が博士の学位を授与されたとのこと、本当におめでとうございます。
自分も行きたかったのですが、仕事の都合がつかず残念ながらいけませんでした。
長村君に同志社大学での野口先生の史料講読で初めて会ったのが、もう8年ぐらい前なんですね。ついこの前のような感じで、まさしく「光陰矢の如し」です。
授業の後の野口先生を囲んでの雑談が今思うととても楽しいな時間だったと思います。
あの頃、長村君は文化史の歴史学上の意義について熱く語っていました。
これからも益々活躍して、また何時の日か歴史学について熱く語ってほしいです。

ところで、今年度も別の小学校の勤務となりまして、2年生(児童は7人)の担任をしております。職場の人は皆さんとても親切で、働き甲斐のある職場です。
 ところで、自分の学校では全校集会で音読の時間があるのですが、何を音読するかと言うと、『平家物語』の冒頭の「祇園精舎」のくだりなんです。自分の受け持つ2年生も、当然意味は分かっていないとおもうんですが、「祇園精舎」の冒頭はほぼ暗記しています。たまに「先生、この六波羅入道の平清盛って何ですか?」という質問を受けるのですが、2年生にどうやって平清盛を説明していいか困っています(泣)。またこの学校の校歌には、「城山」という言葉が出てくるんですが、なんとこの城山は鎌倉初期の山城らしく、伝承によれば鎌田正家が造ったそうです(伝承なんで真偽のほどはかなり怪しいですが)。
 しばらく上洛していないので、いつかまたゼミの方にお邪魔したいと思います。
またその時はよろしくおねがいします。  

 梅雨に入り、原稿用紙も湿りがち

No.8167

 はや6月となりましたが、ひどく疲れているが太るという状態が続いてます。悪循環というやつでしょう。そういえば、小学生時代、千葉の市街地を走る京成バスに「循環線」という路線がありました・・・脳の活動も脈絡がありませんね。

 さて、木・金曜の『吾妻鏡』講読会は、なかなか講読にいたらず、雑談や講釈に終始した感があります。ただし、雑談と言っても、上記岩田君の「中世における『悪』」の話のように有益なものも多く、本当の雑談は私の戯言に尽きます。
 ちなみに、鈴木さん(永富さん)・岩田君には、たくさんの御菓子を持参して頂き、ありがとうございました。

 そんな中、短いものですが6月3日締切の原稿を辛うじて完成。あっという間に、PDFでゲラが送信されてきて、翌日には再校完了というのですから凄い。
      http://donkun.ath.cx/~sion/presence/
 つぎに4月末締切の原稿に取り組まねばなりません。タイムマシンで時間を遡るわけではありません。

 ゼミですが、本日、『小右記』はありません。来週木曜の『吾妻鏡』もお休みですからお間違えなきように。

 7日、火曜日の基礎演習は、都能さんが日本のサブカルチャーの海外への進出ぶりについての報告をして下さいます。すでに資料用のDVDを作成済みで、昨日は共同研究室で試写が行われました。楽しみです。

  ところで、また今年度の公開講座の御案内です。

 ◇京都女子大学宗教・文化研究所公開講座◇
 「東山から発信する京都の歴史と文化⑬ 『鎌倉時代の公武権力と文化・宗教』」
 開催日時:6月25日(土)午後1時~5時
 会場:京都女子大学J校舎525教室 市バス馬町下車徒歩5分・プリンセスラインバス京都女子大学前下車徒歩5分
 
 講師: 平 雅行 (日本中世史、古代中世仏教史)
 演題: 「鎌倉の顕密仏教と幕府」

 講師: 坂井孝一 (日本中世史、中世政治史・文化史)
 演題: 「源実朝と京都―和歌を通して考える朝幕関係―」

 司会: 野口 実 本学宗教・文化研究所教授
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  無料、申し込み不要 

歴史学が面白くてたまらない若者もいる

No.8165

 昨日はⅤ講時の授業の後、研究室で史学科2回生のお二人と懇談。今年度は「研究」に意欲満々の受講生が多く、ゼミ創設当初(平田さんこと山田夫人が3回生で、永富さんこと鈴木夫人が2回生だった年度)のことが思い起こされます。
 磨けばピッカピッカに輝きそうな彼女たちを、おおいにバックアップしたいのですが、何しろ困るのは、あの頃に比べて私自身のパワーが相当低下しているということ。ゼミ関係者諸姉兄の御助力に期待するところです。

 それにしても、『鎌倉遺文研究』に掲載された私の論文を読んでくれて、その注にある『千葉史学』掲載の論文を読みたいと申し出て来る2回生というのは、まずもって稀有な存在であり、こういう人こそ、育ててあげるべき人材だと思ってしまうわけであります。

 もうお一人は、如何に苦労が多くても研究への道を突き進みたいと覚悟を決めておられる。これまた、この御時世には珍しい、気持ちのよい若者ではありませんか。放ってはおけません。

 これからの日本史研究が危機的な状況に直面している中、われわれ高齢研究者に課せられた責務の一つは、長年培ってきた研究者間のネットワークを駆使して、こうした若者を励まし、育て上げていくことにあるのではないかと思う次第です。

【今日の言葉】
 「若者よ身体を鍛えておけ」

 これは、戦後、歌声喫茶でよく歌われていた歌のタイトル。私の高校1年の時のクラス担任であった亀忠夫先生の好きな歌。一度教室で歌って下さいました。
 先生は少年時代は軍国少年。ところが戦後、価値観がひっくり返ったのにショックを受け、東北大学の哲学科に入られ、英語の先生になったと言っておられました。また、感銘を受けた本として、小林秀雄の『モーツァルト』を挙げておられたのを記憶しています。
 戦後体験を率直に自らの教育姿勢に反映されていた先生だったと思います。私の母校では長くラグビー部を指導されました。
 それにしても、先生の「亀」という苗字は珍しい。どこの御出身なのか伺っておかなかったのが悔やまれます。

「中世における悪の意味ついて」-次回の『吾妻鏡』-

No.8166

 本日は、私の抱える“もやもやっとした感じ”をご紹介するところから入りまして、いろいろと意見交換させていただきました。肝心の『吾妻鏡』はほとんど読めませんでしたが、また次回以降もよろしくお願いします。
 来週6/9(木)はお休みですが、その次のご案内です。

 日時:2011年6月16日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)三月七日、四月二十五日、閏四月二十日、五月二日・三日・二十三日、六月三日・十日・十一日・十三日・二十三日、七月四日・十日・十六日・十八日、八月十三日・十六日、九月二十一日、十月二日・十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 6月は16日、23日、30日に開催予定です(9日はお休みとさせていただきます)。

 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

1972年6月、千葉県立千葉東高校

No.8163

 明日から6月。教育実習の季節です。
 私は1972年の6月5日から2週間、母校の千葉東高校で行いました(この教育実習が私の人生に大きな転機をもたらしたのは、知る人ぞ知ることです)。
 翌日の6日から日本史28コマの授業を担当。最終日の土曜の午後は、希望する生徒を引率して加曽利貝塚の博物館を案内しました。
 怠け癖のついていた私にとって超ハードな毎日であり、終了後2週間ほどダウンして家で静養していたことを思い出します。
  というわけで、これから実習に行く人は、くれぐれも健康管理にお気を付けください。

 ところで、月曜日の講話に出席した史学科1回生のみなさんの感想ですが、
 「何だか胸の内がすっとした」「聴いていてワクワク?した」「自分の中の何かが変わりました」「今日聴いた話をずっと心にとめて生活していきたい」「もう一度この大学に来た意味を考えようと思いました」「これからの自分の大学での歴史学における根本的な指針が確立したように思う」・・・・・、そして「このレジュメは捨てたくないと思った」などというものもあったようです。
 私としましては、つまらない話しかできず、多少自己嫌悪の念に駆られていたのですが、いささか安心し、且つ、嬉しい気持ちにもなることができました。

 それにしても、1972年6月に、千葉東高校で私の日本史の授業を聴いてくれた生徒諸君は、今はどうしているのでしょうか?
 もう、そんなことはすっかり忘れてしまっているのでしょうね。

6月『小右記』講読会のお知らせ

大谷久美子
No.8164

 6月といえば教育実習ですね。私も自分が実習に入ったときのことを思い出します。梅雨時期に木造校舎の母校での実習…最大の懸念事項は雨漏れでした。
 実習に行かれる方は憂鬱な気分になっているかもしれませんが、二度と得ることのできない貴重な経験を得て戻ってこられると思います。どうぞがんばってください。


 本年度『小右記』講読会も既に二日分終了しました。昨年度まではほぼ毎週レジュメを作っていたように思うのですが、進むペースは大差ないのに各週だとのんびりレジュメを作っている気がしてしまいます。

 さて、先生からも御案内いただきましたが、次回『小右記』講読会についてお知らせ申し上げます。

日時:6月11日(土)14時~
場所:京都女子大学L校舎3階 共同研究室
範囲:『小右記』長和四年(1015)五月十九日条(発表担当;大谷)


参加を御希望の方がいらっしゃいましたら、当日飛び入りも大歓迎ですので、どうぞお気軽に御参加ください。