27日は共同研究の研究会兼ゼミ例会

No.7865

 本年度研究所共同研究の一環として、下記のように当ゼミの例会を兼ねた形で研究会を開催します。広く、報告テーマに関して関心を持たれる研究者・院生・学生の方たちの参加を募ります。

 ・ 発表テーマ:「北条師頼と伊賀国平等寺の禅院化-得宗一門・守護・禅宗-」(仮)
 ・ 講師: 大田壮一郎氏(本願寺仏教音楽儀礼研究所研究員・龍谷大学等非常勤講師)
 ・ 日時: 11月27日(土)14:00~
 ・ 会場: 本学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
       http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
       http://www.kyoto-wu.ac.jp/student/campus/map/index.html
( 終了後、ゼミメンバーも交えて、お茶とお菓子での懇親会を計画しています。)

 ※ 共同研究員および当ゼミ関係者以外の方で参加される方は、席数の関係上、当ゼミ関係者を通じて申し込まれるか、私に直接御連絡下さい。
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 23日の「大泉讃 陶展」のオープニング・トーク。多くの方たちが熱心に聴いてくださいました。会場が画廊であったことで、ステージからの講演よりもかえって話がし易かったように思います。内容については、分かりづらかったり、話の進め方の工夫が足りなかったりしたこともあったと反省しています。お出で下さった藪本君が良い評価をしてくださったのが、せめてもの救いです。 

 大泉さんは陶芸家として御活躍の傍ら、長年、平和や環境問題にも取り組んでおられる方です。お目にかかったのは15年ぶりでしたが、ますますお元気な御様子。私は一人で年をとってしまったような錯覚に陥りました。講演の後、大泉さん御夫妻と錦小路に赴き、とても美味しい松花堂弁当を御馳走になりました。

 ◎ 「大泉讃 陶展」は中京区蛸薬師堺町東入るの画廊「ぐれごりお」(地下鉄「四条駅」、阪急「烏丸」駅より徒歩10分、蛸薬師通りに面しています)で、28日まで開催されています。蛇窯で焼かれた南蛮をはじめ、五連房式窯での作品が揃います。
 大泉さんの作品の写真を載せた絵はがき(今回の展覧会の案内)を研究室前のテーブルに置いておきます。必要な方はお持ち帰りください。

 昨日のゼミ史料講読会は、Ⅲ講時に『小右記』、続けてⅣ講時に『平家物語』などに登場する「美女」について大谷さんから報告をいただきました。私はⅣ講時に現代社会学部学生の卒論指導がありましたので後者の方は参加できませんでしたが、山本さん・中村さんは大いに触発されるものがあったのではないかと思います。大谷さんの研究は、歴史学のジャンルに裨益するところが多く、さらなる成果が楽しみです。 

 拙稿「「法住寺殿の武将墓」被葬者再考」掲載の『土車』第120号(財団法人古代学協会)が発行されました。短文ですが、新説を開陳致しましたので、御笑覧頂ければ幸いです。スペースの関係で本文には書けませんでしたが、国文学の研究から大いに示唆をうけるところがありました。

京都文化博物館のラストトークライブ

No.7851

 ◇ 京都文化博物館歴史展示室のお別れイベント ◇

 リニューアル工事のため、京都文化博物館の2階歴史展示室・3階映像ホール&ギャラリーは、いよいよ12月5日(日)で見納めです。
 そこで、12月1日(水)~5日(日)常設展示は無料公開。また、2階歴史展示室内において、学芸員と元学芸員によるラストトークライブが行われます。(無料/事前申込不要/各回約30分)

 開催日程は以下のとおり。
12/1(水) 14:00~ 「平安京と文化財」   藤本孝一(龍谷大学客員教授)
12/2(木) 14:00~ 「歴史展示『武者の世に』の構想」   野口 実(京都女子大学教授)
12/3(金) 14:00~ 「十二単と仮名」   土橋 誠(京都府立総合資料館歴史資料課)
      16:00~ 「埋納銭 中世京都の証言者」   横山和弘(当館学芸員)
12/4(土) 11:00~ 「洛中洛外図屏風に見る商人達」   西山 剛(当館学芸員)
      14:00~ 「法住寺殿跡出土鍬形について」    片岡 肇(元当館学芸第二課長)
       16:00~ 「ぶんぱくの展示はこう変わる! 」   南 博史(当館学芸員)
12/5(日) 11:00~ 「京のまつり」    大塚活美(京都府立総合資料館歴史資料課)
       14:00~ 「歴史展示にみる京都都市史」   山田邦和(同志社女子大学教授)
       16:00~ 「復元模型のたのしみ」   植山 茂(当館学芸員)

 ※ ギャラリートークなどと言うのは初めてなので、私は例によって何を話すべきか考え込んでおります。
  元同僚諸氏のお話はみんな聴いておきたいところなのですが。

  今月23日(火)のオープニングトークも、聴いて頂ける方が、普段と異なると思うので、どうなることかと心配しております。
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◇ 「大泉 讃 陶展」オープニングトーク ◇
 日時 11月23日(火)17:00~
 場所 画廊ぐれごりお(京都市中京区蛸薬師堺町東入ル)烏丸四条駅より徒歩10分
 テーマ「京都の平和と源義経」
 講師 野口 実(京都女子大学宗教・文化研究所教授)
 ※ ちなみに、大泉さんの作品はとても味があります。焼物に興味のある方は是非どうぞ。

いよいよ一週間後に迫りました。

No.7848

◎ 本年度研究所共同研究の一環として、下記のように当ゼミの例会を兼ねた形で研究会を開催します。広く、報告テーマに関して関心を持たれる研究者・院生・学生の方たちの参加を募ります。

 ・ 発表テーマ:「北条師頼と伊賀国平等寺の禅院化-得宗一門・守護・禅宗-」(仮)
 ・ 講師: 大田壮一郎氏(本願寺仏教音楽儀礼研究所研究員・龍谷大学等非常勤講師)
 ・ 日時: 11月27日(土)14:00~
 ・ 会場: 本学宗教・文化研究所共同研究室
( 終了後、お茶とお菓子での懇親会を計画しています。)

 ※ 共同研究員および当ゼミ関係者以外の方で参加される方は、席数の関係上、当ゼミ関係者を通じて申し込まれるか、私に直接御連絡下さい。
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☆ 大阪工業大学の大村拓生先生より、御高論「中世京都の治安と防備」(『歴史と地理 日本史の研究』637号)を御恵送頂きました。二つの付図は拙論掲載のものがお役に立てたようです。
 大村先生にあつく御礼を申し上げます。 

無題

No.7845

はじめまして。お電話を差し上げたいと思っています。

Re: 野口先生ありがとう、私も山田邦和先生の京都市史研究の本も買いました。

No.7844

山田先生に協力してほしい。西市の西七條条村誌研究会のホームページを立ち上げています。地名研究会の吉田金彦先生に来ていただきました。これからの発足です。当方83歳ですのであまり時間がありません。村の墓地委員会が母体です。地元の11人の会員がいますが何も進んでいません。20年6月13日に立ち上げた所です。委員の中に西蓮寺の住職は梅谷繁樹先生で、元短大の国文学の教授をしていられました。いまは近所の主婦たちに源氏物語の講義を続けておられます。

Re: 野口先生ありがとう、私も山田邦和...

No.7847

 山田先生の論文集を御購入の由。先般の平安京・京都研究集会にも参加されたのでしょうか。
 山田先生はさすがに生粋の京都人だけあって、京都の歴史は隅から隅まで御存知です。
 本日、お目にかかる機会がありましたが、一条天皇に陸奥に左遷されたという説話で有名な藤原実方が雀になって京都に戻り、そのお墓が四条の某寺にあるのだというお話をうかがいました。
 そういえば以前、同じ四条通り近くにある、京都で唯一平将門を祀っているという祠に案内して頂いたこともありました。

山田邦和先生より御教示.を頂きました

No.7853

山田先生より、藤原実方伝説のあるお寺について、追って以下のような御教示を頂きました。

藤原実方伝説のあるお寺は「更雀寺(きょうじゃくじ)」です。
これは以前には確かに四条大宮にあったのですが、
1977年に市原(京都精華大学の近く)に移転してしまいました。
最近は私も行っていないので、
「ん? あのお寺、どっかに移ったよな?」と思いながらも、
子供の頃の記憶だけに頼ってお話をしてしまいました。
雀になった実方の墓(?)も現存するはずです。
なお、寺伝ではこのお寺はもともとは勧学院の跡地に建てられたとされ、
その由緒から「勧学院」と名乗ることもあるようです。

「暴力装置」で思い出すこと

No.7842

 今はどうしているのか存じませんが、私が在学していた当時、青山学院大学の史学科では卒論の口頭試問に、学生一人に対して専攻を問わず全専任教員があたっていました。専攻を異にしますから、思いもよらぬ質問も飛び出します。
 たとえば、東洋史学の泰斗で当時の学科主任であった三上次男先生からは「豪族的領主層」の「豪族」とは何かを問われ、何とも答えようが無く困っているのを指導教官の貫先生にフォローして頂いたことを記憶しています。
 そのときは、なんでこんな質問をするのだろうと思ったのですが、学問を本業とするようになってから、三上先生が研究上の概念をきちんと把握すべきことを教えて下さったことに気がつきました。
 
 それと、もうひとつが「暴力装置」で、これは私の卒論が武士団をテーマにしたもので、その成立を理論的に論じた先行研究の中で使われていたのを引いてしまっただけなのですが、これについても適切なのかどうか、これは確か日欧交流史が御専門の岡田章雄先生からだったと思いますが、御指摘を頂きました。
 これも、返答に窮しているのを、ドイツ近代史の新進気鋭の研究者であった富永幸生先生が「(学術用語の)訳語です」と助け船を出して下さいました。

 富永先生は、あの大学紛争の渦中にあって、理論面でも行動面でも、とても信頼の置ける研究者でしたが、若くして亡くなられました。
 三上先生も岡田先生も既に世を去られています。

 いまさらながら、あの当時の、信念を持ち、学者然とした、しかし優しい先生方に支えられた青学史学科がとても懐かしく、いとおしく思われる昨今です。

今日は貫達人先生の御命日。

No.7837

 今日は恩師貫達人先生の御命日。先生が亡くなられてから一年が経過したというのに、まだ追悼文を書くことすら出来ていない私は、まさしく不肖の弟子といわざるを得ません。 先生の御研究の何分の一も継承できていませんが、「承久の乱」に関してだけは、何とか形を付けたいと考えております。

 本日は、大学の人権教育研修会(講演会)に出席。講師は本学非常勤講師の前田眞里先生。偶然にも、ゴールデン・リトリーバーの盲導犬をともなった先生と大学に向かう同じバスに乗り合わせました。御講演の演題は「バリアフリー社会を目指して-盲導犬ユーザーからのメッセージ-」で、前田先生御自身の体験を踏まえたインパクトのあるお話。真のバリアフリーとは何なのか、今まで思ってもみなかった角度から真摯に考えることが出来ました。

 依頼された複数の査読の結果と紀要に執筆した論文の初校校正ゲラは、本日提出を済ませることが出来ました。そこで、この時期恒例の年末調整書類の作成に取り掛かったのですが、例によって行方不明の控除証明書があって、テンヤワンヤ。こういう書類の作成は本当に苦手です。
 小学生の頃に、算数も社会も苦手で忘れ物の常連だったような友だちも、今では立派に商店を経営したりしています。この季節になると、自らの社会的無能さをあらためて自覚させられる次第です。

 23日の大泉さんの陶展でのオープニングトーク、どんな話にすべきか、未だに悩み続けております。

 15日、愛知の野口君が高雄の紅葉見物に上洛されたのですが、こちらの都合で、お目にかかることが出来ませんでした。またの機会をお待ちしています。

HAPPY BIRTHDAY!

No.7825

 今日14日は、お誕生日という方が、私の周囲に複数おられます。
 みんなまとめて、おめでとうございます。
 そういえば、来週21日にもお一人。

 目下、これまた複数の論文の査読を依頼されているのですが、いずれも画期的な内容で、こういう査読は、嬉しく且つ私自身のモチベーションも高まって有り難いものです。
 しかし、もう少し時間がほしいところ。
 紀要の初校の方は何とか終わらせることができました。

 昨日お知らせした「元木プロジェクト」について補足致しますと、九州の武士については、第二巻でコラムながら原田種直・緒方維能・菊池隆直も取り上げられる予定です。
 ちなみに、九州ではありませんが、「北条泰時」は第三巻にしっかりとラインアップされております。

 ところで、いきなり「仮面ライダー」に話がうつりますが、先年、千葉市に住んでいた頃、東下りされていた山田邦和先生に市内を御案内した際、「昔、あのビルには『ショッカー』という店が入っていたのですが、つぶれてしまったようです」とお話ししたところ、「それじゃ仮面ライダーにやられたのですね」というご返答を頂いて、その時は何のことだか分からなかったという思い出がございます。

「最新の研究成果」の在処は?

No.7823

 『紫苑』第9号ですが、『小右記』講読会の師範代をつとめてくれている大谷さんが執筆を申し出て下さいました。
 テーマは『平家物語』巻第三御産の段にみえる「変成男子の法」についてとのこと。これで、当誌の水準はもう一段アップすること必定。大いに期待しております。

 大河ドラマの平清盛については、「最新の研究に基づく」というので期待していたところ、実は「海賊を組織して武士の王になる清盛」というストーリーなのだそうで、驚いております。最新の研究の「研究」とは?

 ◎ 「元木プロジェクト」について、「何をやるんですか?」という御質問が殺到しておりますので、少しばかり中味を紹介させて頂きます。
 これこそまさに保元・平治の乱から宝治合戦に至る頃(12C半~13C半)に活躍した院・貴族・武士・僧侶たちに関する若手を中心とした第一線の研究者による「最新の研究成果」の社会還元にほかなりません。
三巻構成の第一巻は、
 王家では鳥羽院・崇徳院・後白河院…、摂関家では忠実・忠通・頼長・基実…、
 院近臣では信西・藤原家成・信頼・成親…、都の武士では源為義・義朝・平忠盛・清盛・重盛…、
 地方で活躍した武士では阿多忠景…、女性では美福門院・池禅尼・平時子…、文化人では西行…、
等が取り上げられる予定です。
 詳報はまた後日。お楽しみに。

☆ 磯川いづみ先生より、御高論「太祝関係文書の基礎的考察-「三島宮御鎮座本縁」との関連から-」(『伊予史談』355)を御恵送頂きました。
 磯川先生に、あつく御礼を申し上げます。

大河ドラマ「清盛」

山田邦和(同志社女子大学)
No.7803

大河ドラマ「清盛」での平清盛役、松山ケンイチ(http://horipro.co.jp/talent/PM026/)という俳優さんに決定したそうですね。寡聞にして、どんな俳優さんなのか知らないのですが・・・
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20101109-700061.html

海賊キッドか清盛か?

No.7805

 >山田先生 先般の平安京・京都研究集会には出席が叶わず、失礼致しました。

 NHKのHPに掲出された清盛の画像イメージは、なんだかヨーロッパの海賊みたいに見えてビックリしましたが、「最新の研究を通じて」描かれるそうですね。プロデューサーの方が山田先生や東大の保立先生をはじめ、諸方の研究者から話を聴いておられるようです。私も夏にお電話を頂きましたが、お目にかかるお約束には至らずじまいでおります。
 しかし、大河ドラマは外野からいろいろ言うのが面白いのだと思います。
 何にせよ、この時代が注目されることは慶事であります。

 実は当ゼミ関係の若い方が、平清盛をテーマにした一書を近々に刊行するとかしないとかという情報もございます。お楽しみに。
 一方、確実なところでは、まさに最新の研究を反映した、この時代を対象にした人物史のシリーズが刊行の予定であります。

講読再開-次回火曜日の『吾妻鏡』-

No.7806

 承久の乱以後の振り返りも一区切りつきましたので、また通常どおりの講読に戻りたいと思います。

 日時:2010年11月30日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)八月十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
 文応二年(弘長元年、1261年)正月四日・十日・二十五日・二十六日、二月二十日・二十五日・二十九日、三月五日・十三日・二十日・二十五日、四月二十一日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日、五月一日・十三日、六月一日・三日・六日・十日・十八日・二十二日・二十三日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、七月二日・九日・十七日・十八日・二十二日・二十九日、八月二日・七日・十日・十二日・十三日・十四日・十五日、九月三日・四日・十九日・二十日、十月四日・二十九日、十一月一日・二日・三日・二十六日、十二月二日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、冬に向けて何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。