出張報告の下書&「一件不落着~!」
No.7704
16日の土曜日は中世戦記研究会がありました。会場は進学校として著名な開成高校。
なるほど西日暮里の駅に隣接していて交通至便。廊下の書棚の中にある雑誌も大学の研究室の如しでありました。
今回、『慈光寺本承久記』の輪読を担当されたのは、名編集者として知られる講談社の横山建城氏。「三浦平九郎胤義の遺児伝承の“近代的”受容」というテーマで、胤義の遺児伝承の形成、近世近代における地方の名望家・好事家による「勤王」をキーワードとした地域顕彰から歴史認識論にも及ぶお話しでした。
研究発表は、清水由美子氏の「源平闘諍録と常陸平氏」と 藤本正行氏「『是非に及ばず』考―『信長公記』の読み方―」の二本。
清水先生のお話しは、私の千葉氏・東国武士研究と関係深い内容で、しかも史実性について論じられたので、とても勉強になり、また、いろいろ発言させて頂きました。
千葉大学関係の研究者が『源平闘諍録』について関心を持たれているということをうかがいましたが、さらなる成果の発表が楽しみです。
藤本先生のお話しは、「是非に及ばず」という『信長公記』に所見する、本能寺の変に際しての信長の発言が、近年に形成された信長のイメージに整合された曲解に過ぎないことを見事に論証された内容でした。これは文献史学の研究者には痛いお灸。
なお、今回の研究会は兵藤先生が御欠席だったのが、残念でした。
東京に行っていつも思うのは人の多さですが、京都に戻ったら駅の中は東京以上の混雑ぶり。お土産物屋さんのレジにも列が出来ていて大変そうでした。
この時期に京都で全国的な学会を開くのはやめた方が良さそうです。以前、日本史研究会が11月の連休に行われていたとき、会場の立命館大学から宇治の自宅に戻るのに、迂回を重ねた結果、3時間を要したことが思い出されます。
出掛けている間に、たくさんのメールをいただきました。返信で一日かかりそうな有様ですので、緊急性のあるものから順次返信を致しております。しばしお待たせするかも知れませんが御容赦下さい。
この掲示板への書き込みについては、岩田君に適切な対応をして頂きました。ありがとうございました。
さて、明日のキャンパスプラザの講義ですが、「伊勢平氏から平家へ」というテーマでお話ししたいと思います。出席者は前回配付の資料をお忘れなく。
目下、二ケタの数の論文査読に追われています。一度にこれだけ急いで読むと、頭の中は大混乱。
科研の書類は、終わったと思ったら、却下でした。この時期は本当に落ち着きません。書類が手書きの時代には、こんな苦労はなかったのですが。
なるほど西日暮里の駅に隣接していて交通至便。廊下の書棚の中にある雑誌も大学の研究室の如しでありました。
今回、『慈光寺本承久記』の輪読を担当されたのは、名編集者として知られる講談社の横山建城氏。「三浦平九郎胤義の遺児伝承の“近代的”受容」というテーマで、胤義の遺児伝承の形成、近世近代における地方の名望家・好事家による「勤王」をキーワードとした地域顕彰から歴史認識論にも及ぶお話しでした。
研究発表は、清水由美子氏の「源平闘諍録と常陸平氏」と 藤本正行氏「『是非に及ばず』考―『信長公記』の読み方―」の二本。
清水先生のお話しは、私の千葉氏・東国武士研究と関係深い内容で、しかも史実性について論じられたので、とても勉強になり、また、いろいろ発言させて頂きました。
千葉大学関係の研究者が『源平闘諍録』について関心を持たれているということをうかがいましたが、さらなる成果の発表が楽しみです。
藤本先生のお話しは、「是非に及ばず」という『信長公記』に所見する、本能寺の変に際しての信長の発言が、近年に形成された信長のイメージに整合された曲解に過ぎないことを見事に論証された内容でした。これは文献史学の研究者には痛いお灸。
なお、今回の研究会は兵藤先生が御欠席だったのが、残念でした。
東京に行っていつも思うのは人の多さですが、京都に戻ったら駅の中は東京以上の混雑ぶり。お土産物屋さんのレジにも列が出来ていて大変そうでした。
この時期に京都で全国的な学会を開くのはやめた方が良さそうです。以前、日本史研究会が11月の連休に行われていたとき、会場の立命館大学から宇治の自宅に戻るのに、迂回を重ねた結果、3時間を要したことが思い出されます。
出掛けている間に、たくさんのメールをいただきました。返信で一日かかりそうな有様ですので、緊急性のあるものから順次返信を致しております。しばしお待たせするかも知れませんが御容赦下さい。
この掲示板への書き込みについては、岩田君に適切な対応をして頂きました。ありがとうございました。
さて、明日のキャンパスプラザの講義ですが、「伊勢平氏から平家へ」というテーマでお話ししたいと思います。出席者は前回配付の資料をお忘れなく。
目下、二ケタの数の論文査読に追われています。一度にこれだけ急いで読むと、頭の中は大混乱。
科研の書類は、終わったと思ったら、却下でした。この時期は本当に落ち着きません。書類が手書きの時代には、こんな苦労はなかったのですが。