このところ研究室に博物館・放送局などから外線の電話が多くかかってきます。在室しているときはよいのですが、不在の時間も多いので、大事な情報を受け逃していることもあろうかと懸念しています。不在の際には、次善の策としてEメールを送信していただければ幸いです。
反乱を起こしたPCへの対応ですが(>>
>>No.7326)、すでに7年も使ったものなので、買い換えることに決め、鈴木君の御教示に従い、カスタマイズした製品を注文いたしました。懐具合の厳しい昨今、高額出費は辛いところですが、夏休みにそれに見合うだけの成果をあげることが出来ればと考えております。
鈴木君には、また、設定やインストールでお手数をおかけしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げる次第です。
ところで、鈴木君の奥様(もと永富さん)が、一時師事することを真剣に考えていた民俗学者の中村生雄氏が亡くなられたという報道を目にしました。残念なことです。
また、京都学派の代表的な研究者として知られる梅棹忠夫氏の訃報も。
私は、梅棹氏からは研究そのものよりも、研究者・博物館の在り方とか研究方法を学びました。また、梅棹氏の秘書であった藤本ますみ氏の書かれた『知的生産者たちの現場』(講談社、1984年)を読んで、京大人文研に大きなあこがれを抱いたものでした。
ちなみに、山田邦和先生も、私以上に影響を受けておられたようです。
http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2010/07/post-580a.html 私は梅棹氏と面識を得ることは出来ませんでしたが、京都文化博物館に勤めていた頃にお世話になった百万遍交差点近くの床屋さんは、梅棹氏の通っておられたところだそうで、強いて言えば散髪の縁がございます。私がちょうど散髪に行ったその日に梅棹氏の訃報が報ぜられのも何かの因縁ではないかと、無理にこじつけたりいたしております。
それにしても失明されてからも精力的に研究を継続された梅棹氏からは、とても大きな勇気を与えていただきました。御冥福をお祈り申し上げます。
今月のゼミですが、一応授業期間中まではいつも通りに実施したいと思います(トップページ参照のこと)。なお、27日(火)は師範代の岩田君が欧州(奥州ではありません)に御出張のため休止いたします。
ちなみに、この日は基礎演習Ⅰのレポート提出日、そして基礎・教養科目の試験日でもあります。
荘園が分からないので、何を読んで勉強したらよいでしょうか、という質問をよく受けます。私も荘園はまったく苦手なのですが、一番よいのは個別荘園の成立と展開について史料から検討してみることだと思います。しかし、概説書ということになると、単行本として従来市販されているものを読むよりは、川端新氏や高橋一樹氏の最新の研究成果をお読みになった方が混乱することなく、理解が容易なのではないかと思います。
※ 以上は 2010/07/08(Thu) 10:52
>>No.7356の再掲です。