いよいよ京都女子大学の年末年始休日は終了。冬期休暇は6日までですが、そろそろ学務始動という次第です。
お正月休みのうちに仕上げたかった論文は、やはり時間不足(学問や研究は「時間さえあればできる」というものではありませんが、時間がなければ確実にできません!)。出版社や編者の先生はもとより、すでに脱稿・提出された共著の方々に御迷惑をお掛けすることを怖れるばかりです。
ところで、いただいた年賀状ですが、先に御紹介(
>>No.6979)したもの以外にも、考えさせるもの、お手本になるもの、面白いものが沢山ございました。
同業の先輩方からは、そろそろ定年というお知らせが多く、些か寂しいのですが、一方で若い同業者の方からは長いフリーター生活を嘆く声もありますから、円滑なポジションの交代が必要なのかも知れません。
しかし、なによりも健康が第一で、左手書きで、脳出血後のリハビリ生活を語って下さった方もおられます。明るい内容ながら、筆跡が日々の闘いを伝えてくれました。南極旅行にもチャレンジするような方なので、きっと完治されることと思います。
高校生の時の古典の先生からは「八十二才、元気です」の一言。ホッとさせられます。
私が高校教員をしていた時の教え子も、もうかれこれ40代半ば。すでに子どもさんが高校に進学という人も出てきました。
大学の教え子からは、ついにバツイチの知らせが。でもバツは世間の物差し。御本人は一時の落胆を克服して至って意気軒昂。自立のために資格を取り、すでに就職先も確保した由。「アカデミア・サバイバル」とか「高学歴ワーキングプア」などという言葉に踊らされて前途を悲観している一部院生諸君は、この前向きな姿勢を見習うべきでありましょう。
その一方で結婚のお知らせも。中にはファッション雑誌のグラビアを思わせるようなカレシ(彼氏)とのツーショット写真のものもあり。妬みを招きそうですよ(笑)。
それから写真で多いのが、海外の旅行先で撮影されたもの。けっこう一人旅に出掛けられた人も多いようで、さすがは野口ゼミの出身。私は未だに1996年5月、アジア歴史学者会議でバンコクに出掛けたのが唯一の国外旅行だというのに(しかも保護者同伴で)、最近の若い女性は凄い。
一番こわい年賀状は出版社の編集者の方からのもの。
「○×△□お待ちしています」というやつです。でも、尊敬する同業の大先達は、40年以上も、かかる年賀状を受け取り続けておられるとのこと。見習いたいのですが、私の場合は、身捨てられるか、寿命が保たないかです。
愛犬・愛猫の写真も多かったのですが、犬に車を運転させているのもありました。寅は飲酒運転になるが、犬の場合は?(答えを知りたい人はメールにてお問い合せ下さい)
それにしても、年に一度の年賀状だけで半世紀近く繋がりを保っている人もありますから、この慣習は長く続いてほしいと思います。
「今どき、メールだ・・・」な~んて言っている人は、後できっと後悔しますぞ。