家宅捜索の日々
No.6838
昨日は『台記』研究会で、久しぶりに京大に行きました。あまり早く着きすぎたので、総合人間学部(旧・教養部)正門脇のベンチで、しばし持参の抜刷に目を通していたのですが、風が心地よく、ようやく秋の訪れを感じることが出来ました。これなら、ものを考え、書く意欲も湧こうというものです。
今夏、関西は猛暑続きでしたが、関東はだいぶ涼しかった由。来春あたりに刊行される学術雑誌は関東以北の方たちによる論文で満たされることになるでしょう。
ようやく気候がよくなったので、執筆が捗らなければならないのですが、「あるはずの本がない。FDに保存したはずのファイルがない。」というわけで、連日「家宅捜索」を続けるばかりで、ちっとも進んでおりません。
研究室と自宅に本や資料を「分置」してあるのですが、実態は「分散(散逸?)」と呼ぶに相応しい状態。これを、必要に応じて車で運んで、双方の仕事場で利用しているうちに、どこにあるのか訳が分からなくなるのです。最近は、並行して複数の原稿を書いていることが多いので、頭の中も混乱状態。若い頃は、自分の蔵書については、どの書棚のどのあたりにあったのかくらい、すぐに見当がついたものですが、数が増え、引っ越しを重ね、それに<耄碌>が加わりましたから、もういけません。
一昨日から、本日にかけては秋山國三・仲村研『京都「町」の研究』、村井康彦『古代国家解体過程の研究』、野口徹『京都町屋の研究』を捜索。前二者はようやく発見いたしましたが、野口氏著は未だに行方不明です。『朱』に書いた七条町に関する拙文を収めたFDも消息不明です。
すぐに諦めて、新たに書き始める方が賢明なことは分かっているのですが、「あるべき物がない」というのは、たいそう気になるものです。そして、そうこうしているうちにアイデアも執筆意欲も失せていってしまうというのが、いつものパターンなのであります。
◇ 気分転換に、石浜さんからお送り頂いた光成準治『関ヶ原前夜 西軍大名たちの戦い』(NHKブックス)を読んでいるのですが、これがとても面白い。一読をお勧めいたします。
今夏、関西は猛暑続きでしたが、関東はだいぶ涼しかった由。来春あたりに刊行される学術雑誌は関東以北の方たちによる論文で満たされることになるでしょう。
ようやく気候がよくなったので、執筆が捗らなければならないのですが、「あるはずの本がない。FDに保存したはずのファイルがない。」というわけで、連日「家宅捜索」を続けるばかりで、ちっとも進んでおりません。
研究室と自宅に本や資料を「分置」してあるのですが、実態は「分散(散逸?)」と呼ぶに相応しい状態。これを、必要に応じて車で運んで、双方の仕事場で利用しているうちに、どこにあるのか訳が分からなくなるのです。最近は、並行して複数の原稿を書いていることが多いので、頭の中も混乱状態。若い頃は、自分の蔵書については、どの書棚のどのあたりにあったのかくらい、すぐに見当がついたものですが、数が増え、引っ越しを重ね、それに<耄碌>が加わりましたから、もういけません。
一昨日から、本日にかけては秋山國三・仲村研『京都「町」の研究』、村井康彦『古代国家解体過程の研究』、野口徹『京都町屋の研究』を捜索。前二者はようやく発見いたしましたが、野口氏著は未だに行方不明です。『朱』に書いた七条町に関する拙文を収めたFDも消息不明です。
すぐに諦めて、新たに書き始める方が賢明なことは分かっているのですが、「あるべき物がない」というのは、たいそう気になるものです。そして、そうこうしているうちにアイデアも執筆意欲も失せていってしまうというのが、いつものパターンなのであります。
◇ 気分転換に、石浜さんからお送り頂いた光成準治『関ヶ原前夜 西軍大名たちの戦い』(NHKブックス)を読んでいるのですが、これがとても面白い。一読をお勧めいたします。