公開講座御礼(雑感を交えて)

No.6765

 昨日の公開講座、盛会のうちにいろいろな側面で充実した成果をあげることができました。講師の先生方、御来場頂いた市民の皆様、そして、準備にあたって頂いた宗教教育センターの方々、また、全国各地から応援に駆けつけてくれたゼミメンバー、さらに様々な雑用をこなしてくれた現役メンバー諸姉兄に、あつく御礼を申し上げたいと思います。

 御講演の内容は期待通りのもので、閉会後、来られなかった人に「頼まれた」or「見せたい」ということで資料残部を希望する方が「殺到」したのには驚かされました。
 また、会場には、いつになく若手の大学教員や院生の方たちが多く参加されており、質疑の応答は学会の大会を想起させるものがありました。その際、司会の労をとって下さった坂口君には大いに感謝いたしております。

 私個人として印象に残ったのは、市澤先生の御報告における最後の御指摘で、最近感じていた現在の「歴史学」にたいする違和感の背景を論理的に説明して頂いたような観があり、自らの立ち位置を認識することが出来ました。
 一方、小川先生のお話は知らないことばかりで、文字通り自らの「浅学非才」ぶりに呆れるばかりでした。こんな大切なことも知らずに研究者面をしていて良いものかと、忸怩たるものを感じました。

 なお、講座開催について反省すべき点としては、会場の音響と冷房の問題があります。私は前の座席に座っていて、しっかりマイクは機能していると思っていたのですが、後方の席には一部に聴き取れない方がおられたようです。来年度は開始前に入念なチェックが必要でしょう。
 冷房の方は、会場で温度調節が出来ないのがネックで、音響と同様に施設そのものに根本的な問題があるのですが、これも会場の各所に人を配置して、窓や扉の開閉によって温度調整を行うべきであったと思います。
 参加して頂いた皆様には、御迷惑をお掛けしたことをお詫び申しあげます。
 いずれまた、反省会を開いて、ゼミの皆さんからも、改善のための御意見をうかがいたいと思っています。

 懇親会は会場が窮屈でしたが、狭いがゆえに、却って親交を深めることが出来たのではないでしょうか。京阪七条の辺りは「河東」ですので、京都らしい風情というより、武家地「六波羅」に相応しい接待・・・という屁理屈で、講師の先生には(無理矢理)ご了解頂きました。非礼の段、恐縮に存ずる次第です。
 また、講座の際に締めのコメントを頂いた美川先生には、ここでも御懇志をたまわり、ありがとうございました。

 ちなみに、この席で隣に座られた、ある大学で非常勤講師をつとめている若い男性研究者が、「地方の若い女性が都会に出て、大学院に残って勉強を続けるというのは、今でも本当に大変なことなのですね」と仰っていたのが、妙に耳に残っております。

 最後になりましたが、各地から応援に駆けつけてくれた方たち(田中さん・江波さん・尻池さん・鈴木〈永富〉さん・青木さん・伊藤さん・・・)からお土産を頂きました。しばらく、史料講読会はお茶会の様相を呈しそうです。ありがとうございました。

 ☆ 2005年8月の鹿児島ゼミ旅行(しろくまツアー)の際に、風雨の中、持躰松遺跡をご案内下さるなど、大変お世話になった宮下貴浩先生より、御高論「万之瀬川下流域の古代・中世遺跡」(池田榮史編『古代中世の境界領域-キガイガシマの世界-』 高志書院)を御恵送頂きました。
 宮下先生に、あつく御礼を申し上げます。

【追記】
 ☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、御高論「中世の六浦と上行寺東遺跡」(『神奈川地域史研究』26)ならびに、先生が企画執筆された展示会図録『称名寺の庭園と伽藍』を御恵送頂きました。
 西岡先生にあつく御礼を申し上げます。

懇親会御礼

山本みなみ
No.6766

昨日の懇親会におきましては、多数の方々にご参加いただき、ありがとうございました。
幹事として御礼申し上げます。
至らぬ点もあり、会場も狭く、先生方をはじめ参加者の方々には窮屈な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。懇親会の場がより親交を深める場となっていれば、幸いです。

また、公開講座では授業と重なっていたために、ゼミの先輩方には準備から助けていただきました。誠にありがとうございました。

『中世東国の地域社会と歴史資料』刊行

No.6763

 東北福祉大学の岡田清一先生より、新刊の御高著『中世東国の地域社会と歴史資料』(名著出版)を御恵送頂きました。
 岡田先生の第二論文集。題字は前著同様に奥様の筆になります。

 岡田先生が私にとってまさに「学兄」であることは、前にも書いた記憶がございます。
 先日の歴史学入門講座の時にも思ったことですが、ある目的を持って生きている若者にとって、同じ途を歩んでいる3~4歳年上の頼りになる先輩の有無は、その将来に大変おおきな影響を与えます。
 その点、出身の大学院で日本史専攻の一期生であった私にとって、岡田先生との邂逅は幸運以外の何物でもなかったと思います。

 御著書の内容は、先生のお人柄を反映して地道で堅実なもの。
 とくに中世前期の地域史に取り組んでおられる方には、方法論の上からも益するところ多大なものがあると思います。
 岡田先生に、あつく御礼を申し上げます。

六月末日の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6764

 いよいよ明日は宗教・文化研究所公開講座です。多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
 そのまた先の『吾妻鏡』のご案内です。 

 日時:2009年6月30日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)六月十五日・十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・二十七日・二十八日、七月一日・四日・七日・十日・十四日・十七日・十八日・十九日・二十四日・二十七日、八月一日・九日・十四日・二十日、九月九日・十一日・十月八日・十八日、十一月一日・十一日・十四日・十五日・十六日・十七日・二十三日・二十七日、十二月八日・十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年は「宝治合戦」の記事など重要な記述が多いのでじっくり読んでおります。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、梅雨どきだけど何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

6/30の『吾妻鏡』について

岩田慎平
No.6767

 ↑上記ご案内した6/30(火)の『吾妻鏡』ですが、先週末に行われた各種イベントのレビュー(振り返り反省会)も実施したいと思います。
 なので、予習はほどほどで結構です…。

お礼

No.6772

野口実先生
御無沙汰致しております。岡田清一です。このたびは過分なご紹介をいただき、深謝申し上げます。野口先生の博捜した史料に基づく好論文(その姿勢)と旺盛な意欲が、私に与えた影響こそ極めて大なるものがあったと、私のほうこそお礼申し上げるべきと常々思っております。今回のものにしても、到らぬ点は自覚しております。今後とも御教示賜りますことを願うものです。

満員御礼

山本みなみ
No.6761

公開講座後の懇親会への参加希望は23日(火)をもって締め切らせていただきました。
多くの方々からご参加のご連絡をいただき、大変うれしく思っております。
  
   日時:6月27日(土)18:30~(2時間程の予定)
   場所:まんぞうハーツ (京阪七条駅東すぐです)
      ※飲み放題付きコース料理

なお、人数上の都合により申し訳ありませんが当日の飛び入り参加はご遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。ご了承ください。

それでは皆様、当日はお気をつけてお越しください。

七条大橋の袂で「一所傍輩」の縁を結ぶ

No.6762

 山本さん、ありがとうございました。当日、2回生は授業との関係で大変だと思いますが、宜しくお願いいたします。

 それにしても、懇親会に出席してくださる方々のリストを拝見すると、「院政」研究の第一人者から、東京・広島など各地から参集される若手研究者や院生さん、さらには学部生にいたるまで、多彩な顔ぶれで、あたかも一大イベントの様相を呈しているようです。

 会場が些か狭いので、治承4年12月の鎌倉幕府の侍所のように「ぎっしり」ということになってしまうかも知れませんが(講師の先生は「横敷座」?)、おおいに交流を深めて、「一所?傍輩」のネットワークを構築していただければ、これに越したことはありません。

 なお、会費ですが、参加者個々の事情に応じて、多少の増減の措置をはかりたいと考えております。宜しく御了承ください。

明日(23日)の基礎演習と総合教育科目

No.6759

 明日(23日)のⅢ講時の基礎演習Ⅰは永易さんの報告で、テーマは「メタボリックとダイエットについて」です。
 私のために用意されたテーマといえましょう。おおいに参考にさせていただきたいと、楽しみにしています。

 Ⅴ講時の基礎教養科目B25「 女性の視点から日本中世の歴史を考える 」は、「第10回 坂額と巴」。
 源平内乱期に活躍した二人の女性武将をとりあげて、中世前期におけるジェンダーについて考えます。

うれしいお知らせ-公開講座と回顧と展望

No.6760

 今日(22日)の『小右記』講読には、久しぶりに神戸大院の小野さんも参加。大谷さん・山本さん、二人の京女国文の院生さんがしっかりと資料を用意してくれるので、こちらも大変勉強になります。

 夜になって、なつかしい平田さんと山本君からメールが届きました。今年度から、平田さんは京都市内の私立高校でクラス担任、山本君は福井県の公立の中学校で副担任だそうです。みんな、大変そうですが、希望をもって仕事に邁進されている様子。何よりのことです。そういえば、先日、上洛した野口君も愛知の中学校でクラス担任。鈴木御夫妻も同じ高校で先生をされていますから、古手ゼミメンバーは「先生」だらけになりましたね。

 27日、野口君・山本君は残念ながら部活指導で公開講座・懇親会に来られなくて、残念がっていますが、平田さんは出席。山田君も参加という連絡が入りました。懇談会の申込は20名をオーバー。部屋に入りきれるでしょうか。
 場合によっては学習漫画の2行対座か?(意味の分からない人は岩田君か2回生の山本さんに聞いてください)。
 かくして、27日の公開講座~懇親会は、ゼミメンバー・関係者の大同窓会の側面をも評価せざるを得ない状況になってきたようです。

 ところで、本日届いた『史学雑誌』(2008年の歴史学会-回顧と展望-)を開けてみたら、『研究紀要』の宇治共同研究はもとより、『紫苑』第6号まで、しっかりと取り上げられていて、有り難い限りでした。岩田君・満田さん・小野さんの御高論も個別に紹介されています。『吾妻鏡必携』も「工具類」として載せて頂けました。

 それにしても、今回の「回顧と展望」には、滑川さんや長村君など、古く?から当方のゼミに参加してくれていた方々のお名前が各ページに散見していて、とてもうれしい気持ちにさせられました。

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 さて、公開講座のご案内をもう一度。

 「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 11『太平記の時代』」

  講題  「南北朝内乱と祇園社」
  講師   神戸大学大学院人文学研究科教授 市澤 哲氏

  講題  「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」
  講師  慶応義塾大学文学部准教授 小川 剛生氏
 
  日時  6月27日(土) 13:00~14:30・15:00~16:30
  会場  京都女子大学 J525教室
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
 
  お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。

公開講座後の懇親会

No.6757

   懇親会の申し込み期日が近づいてきましたので、再度ご案内いたします。
    
   今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催致します。
   人数にはまだ余裕がありますので、皆様ぜひぜひご参加下さい。

   日時:6月27日(土)18:30~(2時間程の予定)
   場所:まんぞうハーツ (京阪七条駅東すぐです)
      ※飲み放題付きコース料理
   
   お手数ですが、懇親会への参加をご希望される方は23日(火)までに山本(上記
   PCアドレスまたは携帯)までご連絡ください。
   参加人数の正確な把握が必要ですので参加を希望される方は必ずご連絡ください。
   よろしくお願い申し上げます。

歴史学入門講座の「安心立命」

No.6758

 公開講座を6日後に控えた21日、歴史学入門講座でお話しをさせて頂きました。
 不十分な点、勇み足な点、反省多きこと常の如しです。
 質問は、聞かれたら困ると思っていたところばかり。これが格闘技なら完全にKO負けだと思いました。
 しかし一方、西口順子先生のお話しからは多くのことを学ばせていただき、私にとっても十分に「入門」講座でした。

 何にも増して嬉しかったのは、歴史学に真剣に取り組もうとされている沢山の若い人たちの存在を確認できたこと。とても安心いたしました。
 先輩面で、いろいろ分かったような話をして、いまさら恥じ入っているところですが、なにしろ、しっかり勉強して素晴らしい研究を世に送り出して欲しいと思います。

 歴史の研究を志し、それを生涯の仕事として行く道は、今の世の中に、ことさらに厳しいものがあると思いますが、「希望が持てるのならば」、我慢もする価値はあるものと思います。

 当方のゼミからも、岩田君・小野さん・山本みなみさんが出席してくれました。ありがとうございました。

 27日、今度はこちらが主催者です。
 充実した公開講座とするべく、頑張りましょう。

宇治の雷公

No.6754

 本日も、宇治方面は、夕刻より、地を砕かんばかりの落雷と豪雨の有様です。
 昨今のわが国における政治の混乱と人心の荒廃にたいする、宇治木幡に眠る藤原道長をはじめとする摂関家一族の魂の怒りのあらわれなのではないのか、などと想像する向きもおられるようです。
 それとも、北野から天神様が御出張でしょうか?

 ところで、前の書き込みに続いて今回も受贈書籍の御礼。

 ☆ 横浜市歴史博物館の平野卓治先生より、財団法人横浜市ふるさと歴史財団編・高村直助監修『開港150周年記念 横浜 歴史と文化』(有隣堂)を御恵送頂きました。カラー写真満載。新しい形の市民向けの自治体史ともいうべき大冊です。平野先生も「「兵」の誕生」など古代の部分を御執筆です。
 平野先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、新刊の御高著『建礼門院という悲劇』(角川選書)を御恵送頂きました。
 そういえば、数年前、この掲示板で建礼門院が晩年どこで過ごしたのか、ということを佐伯先生とやりとりしたことを思い出しました。
 ⇒過去ログ0003の>>No.1519あるいは>>No.1528前後参照のこと。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ※ 21日の歴史学入門講座。「入門」ではない人からばかり、「聴きに行きます」というメールが届いております。困った! 
 ちなみに、「門出」については、江波曜子「かどで考」(『紫苑』第7号)を参照のこと。

講座の合間の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6755

 6/21は歴史学入門講座で、6/27が宗教・文化研究所公開講座ですが、そのあいだの次回『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年6月23日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)六月八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・二十七日・二十八日、七月一日・四日・七日・十日・十四日・十七日・十八日・十九日・二十四日・二十七日、八月一日・九日・十四日・二十日、九月九日・十一日・十月八日・十八日、十一月一日・十一日・十四日・十五日・十六日・十七日・二十三日・二十七日、十二月八日・十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年は「宝治合戦」の記事など重要な記述が多いのでじっくり読んでみたいと思います。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、梅雨どきだけど何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

「月月火水木金金」!

No.6756

 火曜日の『吾妻鏡』は、Ⅴ講時の講義に行っている間に、大柳館が炎上して上総千葉氏の一族が滅亡していました。さみしい限り。

 本日、金曜日の『吾妻鏡』では、ついに政子が鎌倉で頼朝と再会。
 頼朝・政子にとって、人生最良の日であったかも。
 「このとき、政子は、まだ24歳(数え年)。みんなと同じくらいですね」と言ったら、大ブーイングを浴びました。
 たしかに、2回生の多くはまだ20歳。
 でも、私の世代から見れば、20も24もたいして変わりはないのですよ。

 さて、今週の私は旧帝国海軍の軍人なみ。月月火水木金金~♪。

 ☆ 広島大学の下向井龍彦先生より、新たに講談社学術新書の一冊として刊行された御高著『日本の歴史07 武士の成長と院政』を御恵送頂きました。
 「学術文庫版あとがき」は奥様に捧げられたもの。
 下向井先生に、あつく御礼を申し上げます。

メタボのぼやき&受贈御礼

No.6753

 本日は大学で健康診断を受けました。
 40歳以上には腹囲測定があるのですが、その計測値たるや、なんと学生時代の数値にちょうど20センチのプラス。
 とんだ「ウェストサイズ物語」となりました。
 「年齢を重ねるということは、こういうことなのです」とか「君たちも自分の30年後の姿を思い描いてみなさい」などと、若者たちに教訓?を垂れている暇があったら 、せっせと腹筋の運動でもするべきなのでありましょう。

 ところで、この数日の間に、同業の方々から多くの御研鑽の成果を頂きました。本当にいつも一方通行で申し訳ありません。

 ☆ 創価大学の坂井孝一先生より、御高論「形成期の狂言に関する一考察-『看聞日記』「公家人疲労事」記事の再検討-」収録の松岡慎平編『看聞日記と中世文化』(森話社)を御恵送頂きました。さまざまなジャンルから興味深いアプローチの加えられた、『看聞日記』ファンにとっては必読・垂涎の本だと思います。装丁のセンスもよい。
 坂井先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 長野県立歴史館の福島正樹先生より、新刊の御高著『日本中世の歴史2 院政と武士の登場』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。「あとがき」に「特に、元木泰雄、美川圭両氏の研究には多くを負うことになった。」とあります。
 それにしても、通史叙述は大変なエネルギーを要されたことと思います。
 福島先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の永井晋先生より、同文庫で開催中の横浜開港150周年企画展「中世の港湾都市六浦」の展示図録を御恵送頂きました。永井先生の日頃の御研究の成果が随所に反映された企画展と拝察されます。
 永井先生にあつく御礼を申し上げます。

※ 公開講座懇親会に御出席のゼミ関係者諸姉兄は、早々のうちに幹事の山本さんに申し込みをお願いいたします。
 席がなくなりますよ~。

清盛に「東国帰住」の意志はなかった。

No.6751

 >6日の中世戦記研究会に御出席のみなさま
 清水眞澄先生より御送付いただいた佐藤陸「言い置いた人は誰か-以倉紘平氏「平清盛試論」への疑問-」(『古典遺産』32,1982年)を拝読したところ、清盛の「東国帰住」説は成立しがたいことが分かりました。私の報告でこの問題に関説している部分は削除して下さいますようにお願い申し上げます。
 なお、あらためて清水先生にあつく御礼を申し上げます。
 国文の先生方に報告を聴いていただいた甲斐がございました。

 明日(16日)Ⅲ講時の基礎演習Ⅰは、西方さんの担当。テーマは「女性の社会的進出について」です。「議論百出」間違いないと思います。
 Ⅴ講時の基礎教養科目B25「 女性の視点から日本中世の歴史を考える 」は、「第8回 中世の子ども」の続きをお話しします。前回配布のプリントをお忘れなきように。

 今日は午後に愛知から野口君が来られるそうです。
 【追記】 『小右記』講読会をはじめようとしたところに、長村君もお出でになりましたが、残念ながら野口君との遭遇は叶いませんでした。山本君はお元気でしょうか?

公開講座後の懇親会について

No.6749

いよいよ公開講座が今月末となりました。
今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。
皆様ぜひぜひご参加下さい。

 日時:6月27日(土)18:30~(2時間程の予定)
 場所:まんぞうハーツ (京阪七条駅東すぐです)
    ※飲み放題付きコース料理

お手数ですが、参加をご希望される方は23日(火)までに山本(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。

「幹事」のお仕事は大変です。

No.6750

 山本さん、告知、ありがとうございました。さまざまな要求があり、会場の選定については、いろいろ調整が大変だったことと思います。
 5月に予定されていたコンパをインフルエンザのために自粛した経緯もありますので、ぜひ多くの方に(部屋の都合で人数制限はあると思いますが)参加して頂きたいと存じます。
 この場でこそ、御講演の先生方から、思わぬお話をうかがえるかも知れません。
 早稲田の下村さんをはじめ、遠方からおこしの研究者・院生の皆さんもぜひ御参加下さい。上記、山本さんのお名前をクリックして、参加のお申し込みをお願いいたします。

 幹事のお仕事はいろいろ大変ですので、参加申し込みは早めにお願いいたします。

 ☆ 東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、御高論「都市の塀-洛中洛外図屏風にみる京都-」収録の御共編著『中世の都市 史料の魅力、日本とヨーロッパ』(東京大学出版会)を御恵送頂きました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

古文書学会速報

元木泰雄
No.6745

 ご無沙汰しております。
 学内雑用係の元木でございます。 

 さて、次回の古文書学会見学会の日程が決まりましたのでご案内いたします。
 8月20日木曜日
 13時半より。
 場所は府立総合資料館で、上島先生のご解説をうかがいながら、百合文書を見学致します。奮ってご参加ください。
 詳細がきまりましたら、あらためて掲示致します。
 
 今年度は、大学院教務委員長などというとんでもない役職を押し付けられたおかげで、ややこしい委員会が連続。やたら疲れきっております。
 いったい何でこんなことをする必要があるのか、何のためにこんな議論が必要なのか、よく把握できない委員会は、本当に精神的に大きなダメージを受けます
 こんなことで教員を疲労困憊させ、研究。教育がおろそかになってゆくのですから、教育の荒廃は推して知るべし。
 まあ大学の仕組みや、直面する問題を勉強する良い機会ではありますが。
 それ抗って、授業では何とか次の論文集と、中公新書につながる話をしております。
 もっとももはや時間もネタも尽きてしましいそうですが・・・・
 

古文書学会速報、ありがとうございます。

No.6748

 元木先生、お疲れ様です。
 古文書学会の見学会のお知らせ、ありがとうございます。
 今年は私もぜひ参加させて頂こうと存じます。ゼミの学部生は帰省の時期なのが残念ですね。
 ところで、学部生諸君。「百合文書」←読めるでしょうね?

 昔は、授業や雑務と切り離して、論文や本の執筆に取り組めたのですが、最近はいろいろなテーマに手を出しすぎ、その上、だんだん耄碌して参りましたので、集めた資料は散逸する、同じコピーをいくつもとる、さらに自分の書いた論文のタイトルすらも思い出せない・・・といった耄碌ぶりで、情けない限りです。
 根っからのアナログ人間が、デジタル社会で生きていくのは、本当にしんどいものがございます。・・・なる言い分もございますが。