2月3日(火)の講読会開始時刻について

No.6547

 先に岩田君から告知して頂いた2月3日(火)の『吾妻鏡』の講読会ですが、当方の都合により、開始時刻を1時間程遅らせて頂きたくお願い申しあげます。

 ☆ 茨城大学の高橋修先生、和歌山大学の海津一朗先生、茨城大学大学院の額賀大輔さんの御連名で、新刊の高橋修編『熊野水軍のさと 紀州安宅氏・小山氏の遺産』(清文堂)を御恵送いただきました。
 しっかりとした学問的基盤に基づいた地域史研究の社会還元という点で、お手本になる本だと思います。
 高橋先生・海津先生・額賀さんに、あつく御礼を申し上げます。 

白河法勝寺の八角九重塔

No.6544

 京都女子大学は目下、入試の期間中。当然、私も業務に携わっているので、早寝早起きの規則正しい生活を送っております。
 このシーズンになると、入試業務が縁で、鎌倉旅行など、卒業間近からゼミの活動に加わっていただいた笠さんのことが思い出されます。
 あれから、もう何年になることでしょうか?笠さん(現姓、澤田さん)は今、北海道。今年もその例が加わるのですが、当ゼミにおいては、なぜか「おめでたい話」で離洛される方は寒いところに移住されるようです。でも、「松ヶ崎」は京北町よりも寒くはないか?
 
 ところで、本日、ゼミ一回生の皆さんは、京女ゼミ生の「棟梁」である江波さんに率いられて、懸案の白河(法勝寺跡)の見学に行かれた由(まるで保元の乱みたいです)。
 往時の八角九重塔からの眺めを、その跡に立つ動物園の観覧車から味わっていただけたでしょうか?
 ちなみに、拙著『武家の棟梁源氏はなぜ滅んだのか』(本当におかしなタイトルですね)の69ページに、この地点から比叡山を望見した写真があります。御参照下さい。

 『紫苑』第7号、初校ゲラを見るのが楽しみです。

二月の『吾妻鏡』

No.6545

 二月の『吾妻鏡』ですが、三日(火)・十日(火)・十七日(火)・二十四日(火)と開催の予定です。学期間外となりましたので開催時間にも変更がありますのでお気をつけ下さい。
 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年2月3日(火)14:00頃?~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:仁治二年(1241年)六月十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、
    仁治四年(寛元元年、1243年)正月五日、二月十五日・二十五日・二十六日・二十九日、三月十二日、四月十日・二十日、五月二十三日、六月十五日・十六日・十八日、七月十日・十七日・十八日・二十日・二十九日、閏七月二日・六日・七日、八月十六日・二十四日・二十六日、九月五日・二十五日、十月七日、十一月一日・十日・二十六日、十二月二日・十日・二十二日・二十五日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。ご自身に合った勉強法を見つけていただけると思いますので、どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

入試業務の「縁」と「宴」

No.6546

 岩田君、いつも丁寧な告知をありがとうございます。
 2日には『紫苑』の初校ゲラが届いているはずですので、編集についても相談が出来ると思います。

◇ ところで、上に笠さんの思い出話を書きましたが、縁は異なもので、今回も私の入試業務の補助にあたってくれた学生さん3人と意気投合。今日(30日)は、仕事の終わった後、女坂の「里」で一席もうけました(「いつもはA地下なのに~」という声が聞こえてきそうですが・・・)。
 史学科4回生の田中さんは、日本中世史専攻だったのに研究所ゼミに参加できなかったことをお互いに残念がり(でも、笠さんの例もありますから、これからでもどうぞ)、現社1回生の谷田さんと堤さんは、現代社会に歴史の視角から斬り込もうとする意欲満々!当方としては、門戸を広げてお待ちするのみです。

短大基礎教養科目20受講のみなさんへ

No.6538

 最後の授業時間に撮影した記念写真を東野さんから頂きました。2回生の分は東野さんから渡して下さるとのことです。1回生の分は研究室入り口脇のトレーの上の封筒に入れておきますので、各自1枚ずつお取り下さい。
 東野さん、ありがとうございました。4月から「御祈祷!」よろしくお願いいたします。

 ※ さきほど、基礎教養科目20ならびにキャンパスプラザの特別講座科目の成績を教学課に提出いたしました。
  ほとんど出席して、本も読み、活発に発言したけれども、試験は受けない。すなわち、実を取れれば「単位」はどうでもよいという、昔はたくさんいたタイプの学生さんに、久しぶりに遭遇いたしました。

 ☆ 市川市立歴史博物館の湯浅治久先生より、新刊の御高著『戦国仏教 中世社会と日蓮宗』(中公新書)を御恵送頂きました。
 湯浅先生は、千葉県史編纂のお仕事との関連もあって、中山法華経寺日蓮遺文紙背文書の研究に取り組まれ、大きな成果を学界に提示されましたが、それが随所に盛り込まれている好著です。
 湯浅先生に、あつく御礼を申し上げます。

 【追記】 基礎教養科目の記念写真ですが、短国1回生の山本さんからも届けて頂きました。こちらの分(2回生の分もあります)も研究室前に同じように封筒に入れておきますから、取りにお出で下さい。
 山本さん、ありがとうございました。

  >基礎教養科目履修のみなさん 
   授業は終わりましたが、これからも遠慮なく、研究室にお立ちより下さい。

『紫苑』第7号入稿

No.6533

本日『紫苑』第7号の原稿を入稿致しました。目次(本日現在)は以下の通りです。

『紫苑』第7号
論  文
延慶本『平家物語』における頼長・師長―師長を中心に・・・・・・・・・・・・田中裕紀
九条頼経上洛を巡る政治構造―近衛兼経の宇治入りを関連させて―・・・・・・・岩田慎平
研究ノート
かどで考―『蜻蛉日記』を手がかりにして―・・・・・・・・・・・・・・・・・江波曜子
特別寄稿
[追悼]米谷豊之祐先生を送る(付、伊勢平氏庶流に関する先生からの書信)・・・野口実
活動記録
見学記 二〇〇八年四月十九日
    宇治・木幡・・・・・・・・・・・・・・・井草温子・桒原香・船津丸幸起・山本みなみ


執筆者の皆さま、初校の完成は2月2日(月)の予定です。以降の予定は追ってまたご連絡申し上げます。

Re: 『紫苑』第7号入稿

No.6535

 江波さん、ありがとうございました。
 まだ、お仕事は続きますが、入稿に至るまでの、御尽力にあつく御礼を申し上げます。
 
 『紫苑』第7号は前号より、かなりの増ページになります。完成が楽しみです。

 なお、諸事情により、校正の時間があまりとれませんので、執筆者の方は宜しく御協力の程、お願い申しあげます。
 ゲラが届く前に、提出原稿の再チェックを必ず行って、元原稿段階での誤りは即訂正できるようにしておいて下さい。

今年最初で今年度最後の講読会

No.6528

 昨日の一回生対象の『吾妻鏡』講読会は、これから期末試験というわけで、今年はじめにして今年度最後の講読会となりました。頼朝が安房から上総広常と千葉常胤に参向を求める使者を送り、広常のもとに赴いた和田義盛が戻ってきて、広常の返事を伝えたところまで。鎌倉入りは新年度送りとなりました。
 例によって、お土産の紹介。船津丸さんからは名古屋名物「坂角のお煎餅」を一箱、それに「きしめんパイ」、井草さんからは群馬県の形をした「鶴サブレー」。みんなで美味しく頂きました。

 午後、史学科一回生の大倉さんが、お友達の今井さんを誘って来室。また、歴史学に対するモチベーションの高い仲間が増えました。

 目下、デジカメで撮影した見学会などの写真をプリントアウトする作業を進めているのですが、どうもPCとプリンターの相性が悪いようで、うまくいきません。
 PCの方は起動すると、いきなり一太郎が開いてしまったり、といったトラブルもあり、いずれ鈴木君に御出張を仰ぎたいと思っております。
 いつになっても、「PCとは奇怪な機械のことである」(呪符として、研究室のPCデスクに貼ってある元木先生の至言です)。

軒端の梅-次回の『吾妻鏡』-

No.6530

◆バラク=オバマ氏がアメリカ大統領に就任しました。
 注目された就任演説では“責任”という言葉が強調されていましたが、私が印象的であったのは、演説の随所から過去の先人たちを讃えつつ、それを受け継ぎ、さらに後世へ誇りを持って引き継いでゆくのだという強い意志が滲み出ていたことでした。つまり、過去・現在・未来をひとつながりの歴史としてしっかりと意識しているのだということが伺えたことです。
 “変革(change)”という言葉を強調して選挙戦を戦ったオバマ氏だけに、過去から未来までの連続性を踏まえていたことは印象深いものでした。その上で、従来の方法を“変革”しようという姿勢が示されていたと思います。
 ともすれば、「変革」というと過去からの訣別、分断という側面ばかりが注目されますが、過去の安易な切り捨て、未来に対する浅慮を戒めた上での“変革”を目指す姿勢が打ち出されていた演説だったのでないでしょうか。かつてそこに生きた人々の歴史が、いまそこに生きる人々の言葉の中に息づいているようで少し羨ましく思いました。

◆次回の『吾妻鏡』は1月27日(火)。暦は今と違いますが、源実朝の命日ですね。

 日時:2009年1月27日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 野口実先生の研究室
 範囲:仁治二年(1241年)三月二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

 ※開催場所について訂正しました。

実朝忌

No.6532

 次の『吾妻鏡』講読会ですが、共同研究室ではなく野口研究室で行いますので、お間違えのないようにお願いいたします。

 正月27日は、実朝の忌日というわけで、九条大宮の大通寺(由来は実朝の妻・西八条禅尼の開いた遍照心院)では、毎年国史・国文などの研究者による講演会が開かれています。
 今年の講師は、愛知県立大学教授の久冨木原玲先生、演題は「中世の女流文学-とはずがたりの世界」とのことです。
 参加費は無料ですが、申し込みが必要です。詳細は研究室前の掲示を御覧下さい。
 
 ※ 国文専攻のメンバーにとっては、『吾妻鏡』講読会よりも、こちらを優先した方がbetterかもしれません。

『紫苑』第6号PDF公開の御礼&お願い

No.6527

 鈴木君、『紫苑』第6号のup、どうもありがとうございました。
  http://donkun.ath.cx/~sion/organ/
 多くの方たちにお読みいただき、御研究に活用していただければ幸いです。

 このHP、そして掲示板を安心して運用していけるのは、第一級の情報教育のプロが管理人をつとめてくださっているからです。今後とも宜しくお願いいたします。

 当ゼミを支援し、またこの掲示板を閲覧してくださっている皆様の御期待に応えられるように、<成功例>としての実績をこれからも重ねて参りたいと思います。

 とはいえ、「現状、野口先生のブログ状態」は打破すべきものだと思います。開設当時のような、ゼミの楽しい話題の提供や交流の場として、メンバー・関係者諸姉兄の積極的な活用をお願いしたいと思います。

 「大学」、あれから40年。

No.6522

  各地で研鑽中の修士2回や博士3回の院生の方たちから、論文提出や四月以降の方針についての御報告をいただいています。みんな、こんな(手段と目的が混乱した)御時世にあっても、はっきりと方向を見定めて当初の目的に向かって前進することを選択。立派だと思います。
 そういえば、東大安田講堂の攻防戦からちょうど40年。私も大学受験の年でした。


 ◆ まずは、業務連絡。
 1月21日(水)から31日(土)までの間、入試業務のため共同研究室が使えなくなりますので、この間の史料講読会は野口研究室で行います。手狭で御迷惑をお掛けしますが、よろしく御協力下さい。必要な書籍は事前に移動をお願いいたします。

 ◆ 公開研究会の開催について
 3月12日(木)、金澤文庫の永井晋先生が研究調査のために上洛された際に、ゼミ例会で研究報告をして下さることは、以前お知らせしたことと思います。これについて、せっかくの機会ですから、関西圏の研究者・院生の方たちにも御出席を募って、公開研究会の形で実施したいと考えています。御報告のテーマは
 「以仁王挙兵の枠組みを考える」
 多くの方たちの御参集を期待しています。場所は当研究所の共同研究室。時間は今のところ未定です。後日、詳細はこの場で告知したいと思います。

 ◆ アルバイトのお願い
 ゼミメンバー・関係者を対象に、研究資料の整理などのアルバイトをお願いしたいと思います。希望される方は、2月中に出勤可能な日・時間をお知らせ下さい。

 ☆ 早稲田大学の海老澤衷先生より、先生編の『講座 水稲文化研究Ⅳ バリ島研究の新たな展開』(早稲田大学 水稲文化研究所)を御恵送いただきました。
 海老澤先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 京都大学大学院の辻浩和君より、御高論「後白河と〈都市民〉」(『古代文化』第60巻第3号)を御恵送いただきました。
 前にも紹介しましたが、後白河院政の本質に迫る貴重なアプローチ。史学・国文のみならず、音楽史・建築史などを専攻されている方たちにも一読をお勧めいたします。
 辻君にあつく御礼を申し上げます。

ご無沙汰しております

No.6524

みなさん、ご無沙汰しております。
同志社高校の鈴木です。

たいへん×2 遅くなりましたが、紫苑第6号のPDFを更新しました。
http://donkun.ath.cx/~sion/organ/ にてご覧いただけます。

編集するのに良いソフトが見つかりましたので、第7号公開の際には、時間をかけずにHP上に載せられると思います。

なかなかゼミに顔を出すことができませんが、
特に現役大学生の掲示板への書き込みを楽しみにしています。
(現状、野口先生のブログ状態ですので…)

このページの開設からかなりの年月が経ってしまっているのですが、当初は遊びの計画の打合せや、雑談もたくさんあったように思います。
暗証キーで後からいつでも、編集・削除が可能ですので、気軽に今の様子を書き込んでいただけたらと、管理人としては思います。

「情報」を仕事として教えている中で、ネット上の掲示板の扱いについてはいつも話題にしています。過去にいろんなサイトを立ち上げてきましたが、このサイトが一番長生きしています。書き込む人・閲覧する人が増えてもなお、荒れない掲示板の成功例として、今後も続いていけばと思っています。


感謝と『吾妻鏡』のご案内

No.6525

 鈴木くん、『紫苑』第6号のPDF公開、ありがとうございます。お忙しいところお手間を取っていただきまして恐縮です。
 第6号は私にとっても非常に印象深い号となりましたので、今回このような形で公開していただけることを大変ありがたく思います。

 ところで、遅くなってしまいましたが次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年1月20日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:仁治二年(1241年)正月二日・十四日・十七日・十九日・二十三日・二十四日、二月七日・二十二日・二十三日・二十五日・二十六日、三月十六日・十七日・二十日・二十五日・二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

平成21年度の授業科目

No.6518

 昨日の新年初回の史料講読会は午後3時より延々4時間半の長丁場となりましたが、岩田君の用意してくれた長沼宗政・二階堂基行にかんする記事など、たいへん面白く、いつもの男性陣のほか、卒論の終わった江波さん、それに一回生の山本さんも参加してくれて、活気溢れるものとなりました。
 江波さんからは安芸宮島の「焼かき煎餅」、岩田君からは例のごとくスタバのコーヒーと豆吉のお菓子をお土産に頂きました。ありがとうございました。木曜日の『小右記』講読会の際にも供出させていただきます。

 ところで、目下、来年度の授業シラバスを作成中なのですが、とりあえず、以下に平成21年度に私が担当する予定の授業の一覧を掲げておきます。内容等は後日公開されるシラバスを御覧下さい。時間割はまだ決まっておりません。

【大学院】
造形意匠学特別研究I (生活文化の歴史的考察(1))
造形意匠学特別研究II (生活文化の歴史的考察(2))
造形意匠学特論IIA (生活環境の日本史)
造形意匠学特論IIB (日本中世における女性の生活環境)
造形意匠学特論VA(造形文化の歴史的考察)
【学部】
基礎・教養科目B25(女性の視点から日本中世の歴史を考える)
基礎演習I (「歴史社会学」入門)
【短大】
基礎・教養科目18 (源平内乱の時代を京都で生きた人たち)
【キャンパスプラザ】
特別講座科目「『平家物語』と中世前期の京都」

 ※ 本日、『紫苑』第7号の見積もり依頼を事務方に提出いたしました。

寒い、忙しい。しかし、嬉しいこともある日

No.6519

 本日の追記です。
 今週はなんとも忙しい限りで、後期担当科目の試験、レポート受理、来年度のシラバスの作成、研究紀要の再校ゲラ・研究費申請書類の提出等々が重なり、書類の封筒の見分けが付かなくなる始末。そんな中、江波さんの大いなる助力を得て、日程的にはギリギリの本日、なんとか『紫苑』第7号の見積もりを依頼する書類を提出することが出来ました。
 
 しかし、忙しいと、思わぬ失敗もあります。
 先月欠席させて頂いた『台記』研究会の1月開催日について、まだ来週だろうくらいの気持ちで問い合わせるのを忘れていたところ、3時過ぎに「本日はどうしたのですか?」というお電話を頂いてしまいました。今日が当日で、しかも元木先生の御報告だった由。勿体ないことをしてしまいました。ただ、やはり今日はタイムリミットの仕事を抱えていたので、結果的に出席は無理であったと思います。
 それにしても、気が回らず、年初から元木先生・美川先生をはじめ、『台記』研究会参加の皆様に御迷惑をおかけしてしまったことについては、大変申し訳なく存ずる次第です。
 お詫びと共に、くれぐれもお見捨て無きように、お願い申しあげます。
 
 今日、うれしかったのは、昨年末にゼミへの参加を希望してくれた大倉さんと本徳さんが研究室を訪ねてくれたこと。年末年始に帰省されていた故郷(香川と大分)のお土産(とても美味しそうです)をいただきました。明日、『小右記』講読会のときに、いただきましょう(大谷さんが欠席というのは残念ですね!)。
 大倉さん・本徳さんの参加で、ゼミメンバー中、京女史学科1回生は一躍6名となりました。何か、一大プロジェクトが実現できるかも知れません。先輩方の御助力、宜しくお願いいたします。

 修論、そろそろ提出の時期だと思います。修士2回生の諸姉、提出されたら、どうぞ一息つきにお出かけ下さい。

 >岩田君 私も「あとがき」が残っていました。お互い頑張りましょう。
 >尻池さん 明日、お待ち致しております。出なければ何度でも、遠慮なくお願い致します。 

「在[東]京活動」報告

No.6516

 本年最初の「在[東]京活動」を「勤仕」して参りました。今回は、立川の国文学研究資料館で、今年6月に当研究所の公開講座で御講演をいただく小川剛生先生にお目に掛かり、また学習院大学で開催された第7回「中世戦記研究会」に出席して、例の如く知見を深め、さらに短時間ながら、高校時代以来の親友たちと旧交を深める機会も持って参りました。

 小川先生とは初対面と思っていたのですが、先年、五味文彦先生率いる『明月記』研究会の方々の宇治見学を御案内した際に、お目に掛かっていたということで、本当に耄碌も極まるところが無く、恐縮に存じた次第でした。御多忙の所、お時間を割いて頂いて、図書館の御案内までして下さり、大変有り難く存じました。久しぶりの立川は思いの外、遠いところだと思ったのですが、行った甲斐がありました。ゼミメンバーにも、早いうちに訪問の機会を得られることを勧めます。

 「中世戦記研究会」。とても寒い中での開催でした。報告は、清水眞澄先生の「簒奪と落魄の間―醍醐寺をめぐる義経像の再検討から―」、樋口州男先生の「中世江戸の将門伝説再考」、志立正知先生の「『承久記』研究の現状と課題」の三本。

 清水先生の御報告は、九条兼実による摂関(九条家)家の権威確立のためのイデオロギー操作に関するお話しでしたので、この方面に業績のある高松百香さんが出席されていなかったのが残念でした。私はひそかに、資料に、平家による京郊からの軍事動員について、手がかりとなる史料が示されていたのを喜んでおりました。

  樋口先生の御報告では、在地支配におけるイデオロギー操作の問題として、江戸氏による将門信仰がとりあげられました。ここでは資料に示されていた江戸氏の系図の記事に着目された坂井孝一先生の御発言などから、幕府成立以前における地方武士の「在京活動」や広域的なネットワークにも話が及び、私も御迷惑を顧みずに調子に乗っていろいろ申し上げさせて頂きました。

  志立先生の御報告は『承久記』に関する研究史を適切に整理された内容で、たいへん勉強になりました。やはり承久の乱以降、『太平記』が書かれる頃までの政治思想にたいする理解がポイントになりそうです。この点、長村君の参加がなかったのがとても残念でした。歴史学の方からの知見ということで、すこし発言させて頂いたのですが、会場に若手の優れた研究者の方々がおられたのに、分際をわきまえずに出しゃばりすぎの観少なからず、あとで反省した次第です。

 この研究会は、いつ行っても得るところが多く(久しぶりに石浜さんにもお目にかかれましたし)、私のような存在には本当に有難い研究会だと思います。ちなみに、今回は、休憩時間、藪本君の年賀状に話題が集中しておりました。

 高校・大学生の頃、ともに暴れ、悩み、挫折と達成を分かち合った親友達も、いよいよ人生の秋の世代となり、話の中味も隔世の感ありといったところでした(まさに「色即是空」)。

 さて、本日の女子駅伝、さすがに「京都の女子」は強い!

 >岩田君  「在[京]」の分業、ありがとうございました。明後日から、また『吾妻鏡』講読会を宜しくお願いいたします。
 >江波さん  「在京活動」の再開、まずは「見積書」から宜しくお願いいたします。
 >山本さん  例の書類、12月分とあわせて提出して下さい。

早くも鬼を笑わせる

No.6513

 >2008年度、宇治共同研究メンバーのみなさん
 目下、3月刊行予定の研究所『研究紀要』第22号に掲載する拙論(タイトルは「中世前期における宇治の軍事機能について」)の再校を進めております。
 昨年度の宇治共同研究の成果のうち、紀要には、この、私の単著論文を発表するということになりましたが、もし今年度の成果を来年発行の『研究紀要』第23号に発表したいという方がおられましたら、お知らせ下さい。
 手を挙げる方がおられれば、第21号のように共著論文の形式で発表したいと思います。なお、第23号に発表する論文のテーマは「摂関・院政期の宇治と地方」あるいは「摂関・院政期における宇治の文化の地方伝播」といったものにしたいと考えています。とくに、建築・庭園・都市空間に関するものを期待していますので、宜しくお願いいたします。なお、紀要以外の学術雑誌、或いは『紫苑』への発表も、ぜひ、期待したいところです。

◇ 第7回「中世戦記研究会」の開催について再掲します(私は出席の予定です)。

  日時:2009年1月10日(土)13:30~18:00
  場所:学習院大学 北2号館10階大会議室
  研究発表:清水眞澄氏「簒奪と落魄の間―醍醐寺をめぐる義経像の再検討から―」
        樋口州男氏「中世江戸の将門伝説再考」
     概説:志立正知氏「『承久記』研究の現状と課題」

     ゼミメンバーないし関係の方で出席を希望される方は、当方までお知らせ下さい。
     事務局に連絡させて頂きます(自由参加ではありません)。

 ☆ 静岡県伊豆の国市教育委員会の池谷初恵先生から、『吾妻鏡』講読会で話題になった「小奈温泉」に関する資料を送って頂きました。不躾な質問に対し丁寧な対応をして頂き、恐縮いたしております。ありがとうございました。
 先般の茨城大学におけるシンポで、伊豆北条氏の存在形態についてヒントを得たこともあり、かくなる上は、ミネルヴァ日本評伝選『北条時政』の執筆に更にエネルギーを振り向けなければならないと思う次第です。
 池谷先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 鹿児島県霧島市教育委員会の重久淳一先生より、先生の御高論「貿易陶磁器の終着点-錦江湾奧部の遺跡-」掲載の『海上の道と陶磁器』(南さつま市坊津歴史資料センター輝津館図録)を御恵送頂きました。
 目下、九州、とくに南九州の武士をテーマにした著書も計画中であり、これまた大変うれしい資料です。
 重久先生にあつく御礼を申し上げます。

☆ 神奈川県の遠藤明子さんより、『センゴクバトル歳時記』 (講談社)および『花の慶次-雲のかなたに-公式ガイドブックいくさ人読本 』(講談社)掲載の御高論を御恵送頂きました。
 遠藤さんに、あつく御礼を申し上げます。

『吾妻鏡』もよろしくおねがいします

No.6514

 下の方に沈んでしまいましたので再掲しますが、また来週より『吾妻鏡』も再開したいと思います。新しい年に新しい取り組みを始めたいとお考えの方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。今年もひとまずまた火曜日に読んでいきたいと思います。

 日時:2009年1月13日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:延応二年(仁治元年、1240年)十一月二十一日・二十三日・二十八日・二十九日・三十日、十二月十二日・十五日・十六日・二十一日
     仁治二年(1241年)正月二日・十四日・十七日・十九日・二十三日・二十四日、二月七日・二十二日・二十三日・二十五日・二十六日、三月十六日・十七日・二十日・二十五日・二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。