第7回「中世戦記研究会」の開催について

No.6472

 第7回「中世戦記研究会」が下記のように開催される旨、会員宛に御連絡をいただきました。

 日時:2009年1月10日(土)13:30~18:00
 場所:学習院大学 北2号館10階大会議室
 研究発表:清水眞澄氏「簒奪と落魄の間―醍醐寺をめぐる義経像の再検討から―」
       樋口州男氏「中世江戸の将門伝説再考」
    概説:志立正知氏「『承久記』研究の現状と課題」

 ゼミメンバーないし関係の方で出席を希望される方は、当方までお知らせ下さい。事務局に連絡させて頂きます(自由参加ではありません)。

 ☆ 千葉県立浦安南高校の外山信司先生より、御高論「上杉謙信の臼井城攻めについて」(『千葉城郭研究』第9号)を御恵送頂きました。
 臼井城は私が少年のころ、とくに関心をもっていた城跡の一つで、大学一年生の時、人物往来社発行の『歴史研究』103(昭和44年7月号)に、「臼井城合戦」と題する小文を掲載してもらったことがありました。そのころは未だ全体の輪郭のつかめていなかった臼井城跡(千葉県佐倉市)を、地図を片手に(一人さみしく)歩き回ったことが懐かしく思い出されます。
 外山先生にあつく御礼を申し上げます。

年末のゼミの日程について

No.6470

 DJ大学のYK教授から御紹介頂きました「KJ大学のNM教授」です(笑)。
 何を言っているか理解不能の方は、こちらを御覧下さい。
 ⇒http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2008/12/post-aaf4.html

 昨日の『吾妻鏡』講読会は、後期講読部分から重要な記事を摘出して再検討を行いましたが、岩田君の用意してくれた資料にも助けられて、それはそれは面白く、午前中具合の悪かった体調まで良くなったような気が致しました(岩田君のいれてくれたコーヒーと、山岡さんの送ってくれた伊予柑のおかげかも知れません)。
 とくに将軍頼経の上洛途上および在京中の出来事については、多分に再考の要あり、と思った次第です。

 >江波さん 『吾妻鏡』暦仁元年正月二十七・二十八日の記事は、卒論のテーマに即して検討の要があるものと思います。

 嘉禎元~二年の南都強訴に関する部分が残りましたので、それは23日に行うことになりました(12月23日は祝日ですが、京都女子大学は補講期間内で、図書館も開かれています)。
 ゼミ講読会の日程については、研究所ゼミのトップページに掲出してありますから、必ず確認しておいて下さい。
 ちなみに、一回生の『吾妻鏡』の次回は22日(15日は出張のため休会です)。『小右記』の方は今年はもう終わりで、来年は正月15・22日、2月5・12日に実施予定です。

『吾妻鏡』を囲む雑談

No.6471

 昨日は、日頃『吾妻鏡』を読みながら考えていることなどを(はた迷惑を顧みず)しゃべり倒しましたので、おかげさまでずいぶんすっきりしました。ありがとうございました。次回のご案内です。

 日時:2008年12月23日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:今までに読んだ記事の振り返り(史料は別途用意します)

 仁治年間は注目すべき記事が多いので、じっくり読んでいきたいと思いますが、次回も今までに読んだ気になる記事をダイジェストで読んでみたいと思います。次回は遅刻しないよう充分に余裕をみて家を出ようと思います。

 いちおう今後読む予定の箇所も挙げておきたいと思います。
 『吾妻鏡』延応二年(仁治元年、1240年)十一月二十一日・二十三日・二十八日・二十九日・三十日、十二月十二日・十五日・十六日・二十一日
     仁治二年(1241年)正月二日・十四日・十七日・十九日・二十三日・二十四日、二月七日・二十二日・二十三日・二十五日・二十六日、三月十六日・十七日・二十日・二十五日・二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

大学生活の集大成は卒論にあり!!

No.6469

 「キャンパスプラザ京都」で、来年度の後期に開講予定の特別講座科目のテーマですが、「『平家物語』と中世前期の京都」と致しました。本日、ようやくその書類を教学課に提出。詳細はいずれ、お知らせする機会もあろうかと思いますが、各大学で当該テーマに関心のある方々の積極的な受講を期待しています。

 本日は、校正2件を提出ないし郵送。急がなければならない原稿1件はいっこうに進捗せず。したがって、研究発表の準備も停滞中です。(この掲示板は言い訳のために存在するの観あり)。

 一方、『紫苑』の編集作業は、原稿の集まりが、やや遅れつつも、着々と進行しつつある由。
 ゼミ生の「大」先輩である田中さんの論文も入稿。田中さんには、御多忙の所、本当にありがとうこざいました。執筆中の苦闘の御様子は、例の媒体から、察するところ余りあるものがございました。なお、ときにお暇な折には後輩の御指導にお出座くだされば幸いとするところです。
 ちなみに、余談ながら、本日の一回生の『吾妻鏡』講読会で読んだところには、「豊島右馬允朝経」の名が出て参りました(この話の脈絡は・・・知る人ぞ知る?)。

 さて、その『紫苑』ですが、昨年度までの編集長の山岡さんに負けず劣らず、新編集長の江波さんは、卒論との二刀流で頑張っておられます。本日も研究室に二度も御足労をおかけ致しました。何にしても、今年度限りなのが、とても残念です(進学先の先生が羨ましい)。しかし、卒論を拝読するのが楽しみになって参りました。

 ☆ 今年度の歴史学研究会大会で中世史の部会報告を担当された明治大学の鎌倉佐保先生より、御報告の内容をまとめられた御高論 「荘園制の成立と武門支配の統合」(『歴史学研究』846号)を御恵送頂きました。
 鎌倉先生にあつく御礼を申し上げます。

レイキシュウとライシュウ

No.6467

 このところ、本当に一日の過ぎるのが速い。
 たいした量ではないのに、予定した仕事が捗らないのです。まさしく「日暮れて道遠し」の有様。また老化を実感しております。

 ワープロの変換機能に苛立つこと、しばしばですが、本日は自らの脳みその変換機能の覚束なさを自覚させられることがありました。
 「レイキシュウ」、なんのことやら?、「ライシュウ」は「来週」でしょう?と、変換出来ず。レイキシュウは例規集。ライシュウは来襲でした。
 事務の方や江波さんには御迷惑をお掛けいたしました。

 一日の速さに驚いていたら、もう今年が終わりに近づいてしまいました。

 昭和41年の今日、高校生だった私は、千葉市院内町の郷土史家、和田茂右衛門さんのお宅を訪問させていただきました。初対面なのに図々しくも半日ほど滞在して、千葉氏居館に関する推論やら、楽しいお話しをうかがいました。
 あれから、もう42年が過ぎたかと思うと、感慨深いものがあります。

 原稿・書類・校正が波状攻撃のように押し寄せてくる中で、漫然と感慨にふけっている場合ではないのですが・・・。 

 ☆ 早稲田大学の海老澤衷先生より、海老澤衷先生の還暦を祝う会編『懸樋抄 海老澤衷先生還暦記念論文集』を御恵送頂きました。海老澤先生の御高論「山田ノ畔、重々ニ高シテ-水田農耕社会から見た楠木正成-」をはじめ、守田逸人氏の「治承・寿永内乱期の伊賀国をめぐって」、下村周太郎氏の「治承・寿永の戦争と「源平合戦」-実態と心性-」など、当ゼミメンバーの関心を惹きそうな論文が収載されています。
 海老澤先生に、あつく御礼を申し上げます。
 それにしても、私には若手研究者のイメージの海老澤先生が還暦とは・・。また感慨にふけりたくなってしまいます。

 ☆ 東京都足立区教育委員会の加増啓二先生より、御高論「聖教をめぐる伝説-武蔵国秩父郡般若村と大般若経-」掲載の『寺院史研究』第12号を御恵送頂きました。
 加増先生の大般若経に関する一連の研究からは、いつも多くのことを学ばせて頂いております。
 加増先生に、あつく御礼を申し上げます。

高橋昌明先生講演のお知らせ(文化史学会)

山田邦和(同志社女子大学)
No.6464

みなさま。
同志社大学文学部文化史学科が母体となっている学会「文化史学会」の公開講演が下記の通りおこなわれますので、ご案内申し上げます。

日時/2008年12月6日(土)16時00分~17時30分
講演者/高橋昌明先生(神戸大学名誉教授)
演題/平家都落ちをめぐる諸相
場所/同志社大学今出川キャンパス 明徳館1番教室(今出川キャンパスの中央南側の建物。地下鉄烏丸線今出川駅下車、徒歩3分。地図はhttp://www.doshisha.ac.jp/access/campus/imade/image/map_i.gif
事前申し込み不要、一般公開ですので、こぞってのご参加をどうぞ。

都を落ちて、また上る。

No.6465

 山田先生、お知らせ下さり、ありがとうございます。
 10日締切の例の原稿に目途がつけば、ぜひ拝聴にうかがいたいものと思っております。これは、『平家物語』をテーマにされている国文の方もぜひ、聴きに行かれるとよいと思います。
 ちなみに、詳細はまた書き込みたいと思いますが、「中世戦記研究会」では『曽我物語』の次の輪読対象を『承久記』に決められたとのことです。これは、楽しみ。
 史学専攻関西勢の大挙参加を期待したいところです。
 なお、20日の鎌倉遺文研究会における報告の準備ですが、レジュメ作成中に面白い事実を見つけて、そちらの方に関心が向いてしまって、本旨停滞という有様です。

 ☆ 中世戦記研究会でお世話になっている藤本正行先生より、新刊の御高著『桶狭間・信長の「奇襲神話」は嘘だった』(洋泉社)を御恵送頂きました。
 藤本先生に、あつく御礼申しあげます。

そのまた先の『吾妻鏡』

No.6466

 のんきに『吾妻鏡』を読んでいられるような身分ではないのですが、ひとまず次回のご案内です。

 日時:2008年12月9日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:今までに読んだ記事の振り返り(史料は別途用意します)

 仁治年間は注目すべき記事が多いので、じっくり読んでいきたいと思いますが、来週は今までに読んだ気になる記事をダイジェストで読んでみたいと思います。振り返りが大事です。

 いちおう今後読む予定の箇所も挙げておきたいと思います。
 『吾妻鏡』延応二年(仁治元年、1240年)十一月二十一日・二十三日・二十八日・二十九日・三十日、十二月十二日・十五日・十六日・二十一日
     仁治二年(1241年)正月二日・十四日・十七日・十九日・二十三日・二十四日、二月七日・二十二日・二十三日・二十五日・二十六日、三月十六日・十七日・二十日・二十五日・二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

「四当五落」 ・ 「一浪、ひとなみ」

No.6468

 決して、原稿に目途がついたわけではありませんが、テーマがテーマですので、高橋先生の御講演を拝聴して参りました。

 平家一門の都落ちについては、「法住寺殿と小松家の武将たち」(京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』15)執筆の際に、関係史料や先行研究をしっかりと読んだつもりでいたのですが、今日のお話しで、自らの史料の読みの甘さを痛感。
 小松殿の有力家人たちの動向についても、さらなる検討の必要を認識させられました。
 また、神器問題については、先にこの掲示板でも紹介した谷昇氏の「後鳥羽天皇在位から院政期における神器政策と神器観」(『古代文化』60-2)との関連でいろいろ考えるところがありました。
 「朝敵」という語についても、明快な御説明があって、大いに蒙を啓くことが出来たという次第です。

 原稿執筆に停滞しているときなど、机の前で悶々としているよりも、こうしたお話しを聴きに出掛けた方が絶対によい。新鮮な刺激を受けて、意欲が湧くというものです。

 目下、私の周囲には修論・卒論で引き籠もりがちの皆さんが多いわけですが、いろいろお話しをうかがうたびに、なぜか40年前の大学受験の頃を思い出します。
 団塊世代が大学受験生だった時代、「四当五落」とか「一浪、ひとなみ」とか、よく言われていました。前者は、睡眠が四時間なら受かるが、五時間だと落ちるということ。後者は、そのまんまで、一浪(一年間の浪人生活)は人並み(普通)であるということです。
 しかし、よく眠って、結構好きなことをやって楽しく過ごしているのに、しっかり現役で合格する人が、ちゃんといたものでした。
 
 私は今と同様に「意志薄弱」でしたので、受験勉強で頼りにしていたのが、大学受験のラジオ講座(文化放送で夜11時から放送)。今では想像できないことですが、英語は早稲田の西尾孝教授、日本史は都立大の田名網宏教授、といった具合に、当時は現役の大学教授が受験講座の講師をつとめていたのです。
 放送時間にキチンと聴けばよいのですが、その頃、オープンリールのテープレコーダーが一般家庭にも普及しつつあり、私も親にねだって、これを買って貰い、そのうち聴けばよいと、何日分も録音をためこんでしまっておりました。思えば、これが私の「負債人生」の始まりでした。

 ちなみに、最近の学生さんの中には、オープンリールのテープレコーダーなど見たことがないという方がおられます。もし、御覧になりたければ私の研究室にお出で下さい。
 ただし、見るだけ。
 数年前までは再生可能だったのですが、ついに寿命がきてしまったようです。修理できれば、ギター伴奏付きの10代の私の肉声が聴けるのですが。
 もちろん、聴かない方がよい!

 岩田君ではありませんが、原稿やら校正やら研究発表の準備があるというのに、のんきに書き込みをしている場合ではありませんでした。 

次回は師走の『吾妻鏡』

No.6463

 はやいもので、2008年も残すところあと一ヶ月ちょっととなりました。
 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2008年12月2日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』延応二年(仁治元年、1240年)六月十一日、七月九日、八月二日、九月八日・三十日、十月十日・十九日、閏十月五日、十一月十九日・二十一日・二十三日・二十八日・二十九日・三十日、十二月十二日・十五日・十六日・二十一日
     仁治二年(1241年)正月二日・十四日・十七日・十九日・二十三日・二十四日、二月七日・二十二日・二十三日・二十五日・二十六日、三月十六日・十七日・二十日・二十五日・二十七日、四月二日・三日・五日・十六日・二十五日・二十九日、五月六日・十日・十四日・二十日・二十九日、六月八日・十一日・十六日・十七日・十八日・二十八日、七月八日・二十六日、八月十一日・十五日・二十五日・二十八日、九月三日・七日・十日・十一日・十三日・十四日・二十二日、十月十三日・二十二日、十一月三日・四日・十七日・二十一日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、十二月一日・五日・八日・十三日・二十一日・二十四日・二十七日・二十八日・二十九日・三十日、の各条

 十二月は12/2、12/9と開催予定です。仁治年間は注目すべき記事が多いように思いますので、じっくり読んでいきたいと思います。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

京都女子大学のつよみ

No.6462

 20日の『小右記』講読会は、『源氏物語』千年紀のイベントをお手伝いしていた大谷さんも復帰されてフルメンバーが揃い、熱気に満ちた会となりました。今回は私の研究室での開催のために手狭で申し訳ありませんでした。来週以降は、従来通り共同研究室で行います。
 Ⅴ講時の基礎教養科目は、日暮れが早いので現地見学は断念。学内各所から京都を遠望しつつポイント解説という方法をとりました。A校舎5階やS校舎4階のラウンジからの夕景を望みながら、平安京・六波羅・法住寺殿、さらには清水寺と清閑寺の紛争や秀吉の方広寺・東山大仏殿などについても解説。こういうことが出来るのが、京都女子大学の強みです。

 ☆ 元・本学史学科教授の稲本紀昭先生より、先生が執筆・編集を担当された『三重県史史料叢書4 北畠氏関係資料-記録編-』(三重県)を御恵送頂きました。北畠氏研究・伊勢中世史研究には必備の資料。研究の飛躍が期待されます。
 稲本先生にあつく御礼を申し上げる次第です。

 ☆ 先年のゼミ旅行でお世話になった伊豆の国市文化財調査室の池谷初恵先生より、御高論「伊豆における北条氏の館について」掲載の『金澤文庫研究』第321号と「伊豆地域におけるかわらけの変遷とその背景」(明治大学文学部考古学研究室編『地域の文化と考古学 Ⅱ』六一書房)を御恵送頂きました。
 伊豆における北条氏に関する最新の考古学的成果を集約されたもので、ミネルヴァ日本評伝選『北条時政』執筆が停滞中の私としては、背中を押して頂いたように思えます。
 池谷先生にあつく御礼を申し上げる次第です。

女性史総合研究会:11月・1月例会

No.6461

  研究会のご案内です。

  女性史総合研究会11月例会のお知らせ

日  時:2008年11月22日(土) 例会PM1:30~5:00
報  告:妻鹿淳子氏「近世の家族と女性-善事褒賞の研究-」
コメント:大黒恵理氏
 場 所:ウイングス京都 
(〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262 代表 TEL:075-212-7490    http://wings-kyoto.jp/01wings/03access.html
*参考文献:『近世の家族と女性―善事褒賞の研究-』
 (妻鹿淳子著・清文堂出版2008) 

1月例会
  安井真奈美氏
  1月10日(土)「女性の身体と産婆の近代――「奈良県風俗誌」をもとにして」
   

オーバーエイジの講読会

No.6459

 昨日の『吾妻鏡』の時間は、U-23世代がどなたもいないコアなおじさんの講読会となりました。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、フレッシュな参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加いただき、もうちょっとフレッシュな雰囲気に持って行って下さい。
 次回のご案内です。

 日時:2008年11月25日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』延応二年(仁治元年、1240年)二月二日・六日・七日・十九日・二十三日・二十五日、三月七日・九日・十八日、四月一日・八日・九日・十日・十二日・二十五日、五月一日・四日・六日・七日・十二日・十四日・二十五日、六月十一日、七月九日、八月二日、九月八日・三十日、十月十日・十九日、閏十月五日、十一月十九日・二十一日・二十三日・二十八日・二十九日・三十日、十二月十二日・十五日・十六日・二十一日の各条

 十一月はこのあと11/25も開催予定です。仁治年間は注目すべき記事が多いように思いますので、じっくり読んでいきたいと思います。

『吾妻鏡』で考える人生

No.6460

 オーバーエイジのほとんどは私の責任なのですが、昨日の『吾妻鏡』、内容的には大変充実したものでした。「得宗家の確立と北条氏の在京活動」とか「評定衆の再検討と再評価」など、いくつかの重要な課題が浮かび上がりました。岩田君の研究に期待したいと思います。 
 ちなみに、オーバーエイジばかりであるがゆえに、雑談の内容もかなりシビアなものとなりました。私のつまらない懐旧談は常の如しでしたが。

  ずいぶん以前に執筆を依頼されていながら、進捗ままならない状況に陥っている本の編集者の方から、お電話を頂きました。「催促」という訳ではないのですが、御迷惑をお掛けしていることは紛れもない事実であり、後ろめたい気持ちは限りなく、不甲斐なさを嘆くばかりです。完璧を期するあまり、結局先送りにしてしまうよりも、早々に決着をつける方がよいのかも知れません。

 12月15日、茨城大学のシンポジウムの翌日、つくば市周辺における中世前期の武士の居館や寺院・庭園跡の見学・調査を予定していますが、これに学習院の伊藤さんも参加してくれることになりました。

☆ 東京大学史料編纂所の高橋典幸先生より、御高論「太平記にみる内乱期の合戦」(市沢哲編『太平記を読む』吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

風雪30年

No.6456

 昔、30年ぶりに友人に会ったという文章を読んで、想像を絶することだと思ったことがあるのですが、昨日、それは見事に自分によって実践されることになりました。
 しかし、面白いもので、お互い、姿形は昔日の面影を想起する術も無し(すこし自虐気味?)といった有様ではありますが、言葉を交わした一瞬の間に昔の関係を取り戻す。ほんとうに若い時の友は一生の友なのです。
 さて、その畠山先生からは、ゼミのみなさんへ、ということで岡山名物「大手まんぢゅう」( http://www.ohtemanjyu.co.jp/ohsyo/ohsyo.html)をわざわざ、史料講読会の開催に合わせて2箱も頂戴しました。お楽しみに。
 先生はさらに、来年度共同研究の事前勉強用にと、五来重著『高野聖 増補』を贈呈くださいました。院生時代から世話になりっぱなしです。こういう、若いときからの片務的関係は、どうやら一生続くもののようです。

 ところで、今井雅晴先生の公開講座ですが、親鸞周辺の問題にかんする歴史学における理解のレベルを明確にすることができ、たいへん勉強になりました。来年度の共同研究に於いて、私自身の取り組むべき課題も明確になり、おおきな成果が期待できそうに思いました。
 12月の鎌倉遺文研究会で千葉氏関係の渡宋・元僧のことを話そうと準備していたところ、常陸南部地域の文化環境について考えざるを得なくなっていたのですが、親鸞の問題もこれとリンクするようです。従来の武士論研究(とくに東国武士の在京活動)とも関連づけて研究の方途が開けていけるという確信が持てました。
 今月26日の『台記』研究会では、この事に関係するテーマで発表をさせていただきたいと考えております。元木先生・美川先生をはじめ、この分野に詳しい坂口君などから数多の御教示をいただければ幸いに存じます。

 ○ 新刊の『史学雑誌』第117編第10号に、岩田慎平君による新刊紹介が掲載されています。

【追記】
 ☆ 上記書き込みの直後、宅急便が到着。
  京都大学の元木泰雄先生より、御高論「内乱と兵の今昔物語集」収録の小峰和明編『今昔物語集を読む』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 『今昔物語集』は説話集とはいえ、史料としても価値の大きいものですが、従来、研究はさほど多くなく、これは、その総体についてまとめられた貴重な本だと思います。
 元木先生の御高論では、これまであまり評価の対象とされることのなかった日向守藤原保昌に関する拙文(『都城市史 通史編1』に執筆)が紹介されていて、たいへん嬉しく思っております。
 元木先生に、あつく御礼を申し上げます。 

20日の『小右記』と基礎教養科目20

No.6457

 本日の『吾妻鏡』講読会は、畠山先生のお土産「大手まんぢゅう」のほかに、山本さんが備中高梁名物の柚餅子(ゆべし)を持ってきて下さいましたので、岡山のお菓子づくしの美味しい講読会となりました。
 もっとも、元気な一回生は、お菓子だけでは足りないらしく、「蟹食べ放題」の話題で盛り上がっておりました。かないません。

 20日(木)の『小右記』講読会と基礎教養科目20ですが、大学の業務の都合で、共同研究室ではなく、野口研究室で行いますので、お間違えなきように。
 基礎演習の方は、夕刻になりますが、大学周辺の「史跡めぐり」を考えています。