宵々山の『吾妻鏡』、例会、公開講座レビュー

No.6308

◆ 下にご案内を出したのですが、次回の『吾妻鏡』は15日(火)の開催です。七月十五日といえば祇園祭の宵々山のですから、当日は早めに切り上げて宵々山に繰り出したいと思います。お天気にもよりますが、京都の夏の風物詩を満喫致しましょう。

 日時:2008年7月15日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年)閏二月十三日、十六日、三月七日、十八日、十九日、二十二日、三十日、四月二日、七日、九日、十日、十六日、十八日、二十四日、二十五日、五月四日、五日、十一日、十六日、二十日、六月五日、七日、九日、十日、十九日、二十四日、七月九日、十一日、二十七日、八月十九日、九月九日、十三日、二十四日、二十七日、十月三日、四日、十一日、十二日、十三日、十四日、十二月七日、十六日、十九日、二十三日、二十四日、二十五日、の各条
 その後:宵々山の見物

  (※嘉禎四年はじっくり読んでいこうと思います。18:00頃まで、読めるところまで読んでいきましょう。)

◆7月27日(日)に「大阪歴史学会中世史部会卒論報告会」でご報告される小野さんのトレーニングマッチのご案内です(2008年度ゼミ例会)。お時間の合う方はぜひご参集いただき、活発なご意見の交換をお願い致します。

 -2008年度 ゼミ例会-
 日時:2008年7月17日(木)18:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 報告者:小野翠氏(神戸大)
    「鎌倉将軍家の女房について-源家将軍期を中心に-」(仮)

>小野さん 参考文献などのご案内があればよろしくお願いします。


◆ 下で予告した『公開講座の「事後勉強会」』ですが、7月29日(火)に開催したいと思います(時間は追ってご案内します)。
 内容としては、事前準備も含めた運営の反省や、ご講演内容の振り返りと今後の課題、などを、みなさんで意見交換したいと思います。

 そこで、「近藤先生のご講演」・「川本先生のご講演」・「当日の雑事」について基調報告(?)して頂ける方を募りたいと思います(どなた様も名乗りでない場合は、指名します)。お引き受けいただける方は岩田までご連絡をお願い致します。

 日時:2008年7月29日(火)(時間未定←後日ご連絡します)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 内容:2008年度宗教・文化研究所公開講座の振り返り

無粋ながら「期末試験」です。...

No.6309

 来週火曜日(15日)は、「基礎演習Ⅰ」・「総合教育科目7B」の授業の最終日。
 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、米原さんの「ワーキング・プア」をテーマとする報告です。
 Ⅴ講時は期末試験。宵々山の当日に試験というのは無粋かも知れませんが、祇園囃子を聴きながらコンチキチンと勉強に励んで下さい。

 昨日の史料講読会。やはり、一回生の指導は私よりも先輩メンバーにお願いした方が効果的であることを思い知りました。もはや、パワー不足。夏休み中に各所で計画されている研究関連のイベントも、未だに行けるかどうか思案しているといった有様です。

 ☆ 国文学研究資料館の小川剛生先生より、新刊の御高著『武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで』を御恵送頂きました。
 最近、地方武士の「文」の側面について関心を深めておりましたので、絶好の教科書を頂いた思いです。
 小川先生にあつく御礼を申し上げます。

よろしくお願い致します。.

小野 翠
No.6313

ご掲示有難うございます。
17日に報告させていただくことになりました,小野です。
ご連絡が遅くなってしまい,真に申し訳ございません。

テーマ:「鎌倉将軍家の女房について-源家将軍期を中心に-」

〈参考文献〉
田端泰子「鎌倉期の武士の女房」(同『日本中世の社会と女性』,吉川弘文館,1998年)
石策竜喜「鎌倉武士の婚姻形態についての一試論 -男女の出会いの場としての将軍御所の役割を中心として-」(義江彰夫編『古代中世の社会変動と宗教』,吉川弘文館,2006年)

以上の内容で報告させていただきたいと思います。
不十分な点等多々あるかと思いますが,多くのご意見・ご指導をいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

学習院大学の兵藤ゼミをお迎えします。

No.6304

 昨日から『吾妻鏡』講読会に、龍谷大学4回生の杉山義弥君が参加されることになりました。米澤君の御紹介です。中世初期の城郭を研究テーマにされている由、御活躍を期待したいと思います。

 ちなみに、昨日の講読会には、岩田師範から「水無月」と「みたらし団子」の差し入れあり。四条東大路を少し下ったところにある老舗のお菓子屋さん(岩田君のお馴染み)のもので、この「水無月」は私が今まで頂いたものの中で最上の美味しさでした。
 岩田君、ご馳走様でした。いつもお気遣い、ありがとうございます。


 2003年8月25日(月)、学習院大学兵藤裕己先生のゼミ御一行を京都女子大学にお迎えし、当ゼミと合同の研究会(学習院大学大学院生の田代さんと当方の長村君が研究発表)を開いた後、法住寺殿跡を御案内し、夜は京都駅前で懇親会という企画が実現したことがありました(翌々日の27日には竹生島にも御一緒させて頂きました)。

 あれから5年、私も兵藤先生もだいぶ白髪が増えました。

 先日、兵藤先生から、ゼミ旅行で上洛するので、その際、法住寺殿跡の案内をしてほしいとの御依頼を頂きました。日程は9月4日(木)。午前に三十三間堂と法住寺殿跡地を見学される予定とのこと。休憩や昼食に是非京女にお立ちより下さるよう、要請しておきました。もちろん、今春、学習院大学大学院に進学された伊藤さんも同行されます。前回のご来訪の際に、活躍した古参の皆さんをはじめ、多くのメンバーの参加(あるいは何らかのお迎えの企画)をお願いしたいと思います。

 ☆ 学習院大学史料館の木村真美子先生より、御高論「中世天皇の暦-室町時代の暦の遺品を手がかりに-」掲載の『室町時代研究』第2号を御恵送頂きました。
 最近、関東・関西ともに若手研究者による室町時代研究が俄に活性化してきたように思います。この機会に、中世前期を専攻されている若手にも、奮起を期待したいところです。
 木村先生に、あつく御礼を申し上げます。 

また次の『吾妻鏡』

No.6305

 前回は範囲のお知らせが間違っておりまして、大変ご迷惑をお掛け致しました。今回は間違いないはずですので、よろしくお願いします。

 日時:2008年7月15日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年)閏二月十三日、十六日、三月七日、十八日、十九日、二十二日、三十日、四月二日、七日、九日、十日、十六日、十八日、二十四日、二十五日、五月四日、五日、十一日、十六日、二十日、六月五日、七日、九日、十日、十九日、二十四日、七月九日、十一日、二十七日、八月十九日、九月九日、十三日、二十四日、二十七日、十月三日、四日、十一日、十二日、十三日、十四日、十二月七日、十六日、十九日、二十三日、二十四日、二十五日、の各条

  (※嘉禎四年はじっくり読んでいこうと思います。)

 ところで、野口先生にも御賞翫いただいた「水無月」と「みたらし団子」は、【祇園 鳴海屋】というお店のお菓子です。近頃そのお店の方と知り合う機会があり、このたび初めて伺ってみたのでした。店先でちょっとひと休みさせてもらえそうな感じでもありましたので、祇園界隈へお越しの際は、ぜひいちどお立ち寄りください。
http://www.gion7638.com/index.html

ご無沙汰しております。

伊藤明日香
No.6306

みなさま、大変ご無沙汰しております。
伊藤です。

早いもので、もう前期の講義が終わる季節となりました。

もうじき、京都は祇園祭の宵山に向けて、町が華やいでくる時期ですね。
懐かしいです・・・。


>野口先生
先日、法住寺殿見学のてびきをいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

兵藤先生の学部演習によるゼミ旅行は、
二泊三日で嵐山~高尾~仁和寺~七条と、
盛り沢山の内容となっており、
優秀な四年生の幹事の方々が頑張ってくれています。

天候に恵まれることを祈りつつ、
野口先生やゼミのみなさまにお会いできることを
楽しみにしております。

ゼミ旅行

No.6310

 伊藤さん、連絡係を宜しくお願いいたします。
 ゼミ旅行の成否は、本当に幹事さん次第だと思います。
 
 京都はいよいよ祇園祭で熱気に満ちてきました。楽しくて仕方がない若い人たちが本当に羨ましく思えます。
 老体に、この時期の蒸し暑さは大いにこたえます。

 ☆ 日本学術振興会特別研究員の大橋直義先生より、御高論「興福寺西金堂縁起説の展開-治承回禄の前後-」抜刷、また研究室用にと、この御高論掲載の『中世文学』53を御恵送頂きました。
 大橋先生にあつく御礼を申し上げます。

 >江波さん  同誌には、中野貴文「『十六夜日記』鎌倉滞在記の消息的性格について-」という論文が載っています。

7月8日の基礎演習・総合教育科目

No.6301

 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」はテーマが二つ。吉田さんが国際問題、吉村さんが国内の地域性をテーマに報告されます。
 Ⅴ講時の「総合教育科目7B」は最終回。戦争・暴力・男らしさ・男尊女卑などの問題を視角としながら、日本人の武士認識についてお話ししたいと思います。なお、15日は期末試験を行います。

 同日の『吾妻鏡』講読会は、岩田君からの御案内(>>No.6293)の通りです。そろそろ夏休み中の活動についても決めておきたいところです。
 史料講読や研究報告、史跡見学などの希望がありましたら、お知らせ下さい。

 ちなみに、小野さんが参加される「大阪歴史学会中世史部会卒論報告会」の案内が届きましたので、お知らせしておきます。
 日時:7月27日(日)13:00~
 場所:弁天町市民センター(JR弁天町駅前,オーク2番街7F)
 報告者:
  小野翠氏(神大)
   「鎌倉将軍家の女房について-源家将軍期を中心に-」(仮)
  中村翼氏(阪大)
   「鎌倉中期における日宋貿易の展開と幕府」(仮)
  藤井孝太氏(神大)
   「中世後期の質取行為と自力救済の否定」(仮) 
  畑康明氏(市大)
   「16世紀の播磨における地域権力-別所氏を中心に-」(仮)
  小林雅樹氏(関大)
   「初期徳川氏の支配体制について-三河三奉行の研究から-」(仮)

     ※ ( )内の大学名は現在の所属(大学院)です。

明日の『小右記』・『吾妻鏡』講読会

No.6299

 新たに参加を希望される方がおられましたので、お知らせいたします。
 『小右記』講読会は、Ⅳ講時。『吾妻鏡』講読会はⅤ講時。場所はともに宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)。 
 『小右記』は長和四年四月十日条、『吾妻鏡』は治承四年八月十三日条からです。

 ※ 前期授業終了後のゼミ日程については、メンバーの都合を踏まえて決めたいと思います。研究報告や臨時の史料講読会の希望などありましたら、お知らせ下さい。
 現在のところ、小野さんの卒論報告と公開講座の「事後勉強会」が計画されています。

【追記】>『吾妻鏡必携』執筆者の皆さんへ
     再校の作業、ありがとうございました。
     岩田君とともに全体を一覧の後、近日中に出版社に送付させていただきます。

公開講座レビュー

No.6300

 野口先生からもご案内いただきました『公開講座の「事後勉強会」』ですが、内容としては、事前準備も含めた運営の反省・ご講演内容の振り返りと今後の課題、などをみなさんで意見交換できる機会になればと思います。

 私も何か担当してご報告したいと思いますが、七月中でできるだけみなさんのご予定の叶う日に開催したいと思います。

公開講座のお礼と中世都市研の御案内

No.6295

 昨日の公開講座、つつがなく(司会の評価は別にして)終了することが出来ました。講師の川本先生・近藤先生をはじめ、お手伝い頂いた宗教教育センターの皆様、岩田君をはじめとするゼミメンバー、さらに御出席頂いた研究者・市民各位にあつく御礼を申し上げる次第です。

 川本先生の御講演からは、寝殿造における内郭と外郭や出居の空間構造が王朝身分秩序に対応するものであり、鎌倉幕府将軍御所においてもそれが明瞭であること、地方社会の所産とされる11~12世紀における総柱大型建物が、実は寝殿造建築の発展型として理解できることなどを学ぶことが出来ました。
 中世前期の武士論、公武関係、さらには国家論にまで敷衍しうる内容で、おおいに刺激を受けました。私としては、「地方と京都」、「武士と貴族」を対極的にとらえる見方に大きな変更を迫る論点を提示して頂いたものと受け止めています。

 近藤先生の御講演は、天皇の装束がまさに「王の可視的身分標識」であったことを、具体的に示されたもので、川本先生の御講演と同様に従来の政治史研究に欠落していた視点を提示して下さるものでした。
 とくに、退位後に行われる「御布衣始」に関する御指摘は、中世王権論に大きな一石を投ずるものと存じます。

 両先生の御講演内容は、ともに研究の最先端に位置付けられる内容をもつもので、たいへん刺激を受けました。今回聴講された若い方々は、おおいに研究意欲をそそられたのではないでしょうか。
 
 最後に総括的なコメントを頂いた元木泰雄先生にも、あらためて感謝の意を表させて頂きたいと思います。

 公開講座には、就職して通常の活動への参加がかなわなくなった古参メンバーや、かつての職場で同僚だった友人などがお出で下さるので、旧交を温める上でも本当に貴重な機会になっています。

 講座後に開催された、懇談会・懇親会も楽しいものでした。幹事さん、ご苦労様。
 すでに、元木先生から、その様子を撮影したデジカメの写真を送信して頂いておりますので、さっそくプリントアウトして研究室前に掲示したい思います。

 一回生のゼミメンバーには初の経験でしたが、今回の先輩の活躍の様子を忘れることなく、来年は是非宜しくお手伝いをお願いしたいと思います。


 次は、川本先生も司会を担当される、中世都市研究会の御案内です。東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生から御案内の送信を頂きました。

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 2008年度 中世都市研究会「都市を比較するーー東アジアの都市と住宅」へのご案内

〔期日〕:2008年9月6日(土)・7日(日)
〔研究会会場〕:東京大学本郷キャンパス武田先端知ビル
 ◎最寄り駅  本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線)、湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線)、東大前駅(地下鉄南北線)、春日駅(都営三田線)
〔参加費〕:4000円(中世都市研究最新号「開発と災害」(仮)と当日配布資料代金を含む)当日、受付にてお支払いいただきます。
〔懇親会会場〕:学士会分館(大学敷地内) Tel 03-3814-5541
〔懇親会費〕 :5000円
〔問い合わせ先〕:株式会社 新人物往来社 酒井直行 (東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三ビル Tel 03-3292-3971 fax 03-3292-3972 Mail : sakai@jinbutsu.jp)
 
〔申込方法〕
電子メールまたは郵送にて、必要事項を記入の上お送り下さい。
なお、8月5日までとさせていただきます。
(1) 氏名 
(2) 住所 
(3) 電話番号 
(4) E-mailアドレス 
(5) 所属 
(6) 懇親会の出欠 
(7) 9月7日(日)昼食用弁当(1000円程度)の予約の有無
(会場周辺には飲食店もございます)
(8) 来年度以降の案内の必要の有無

【電子メールの宛先】toshiken@jinbutsu.jp(申込専用)

【封書の宛先】〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三ビル 新人物往来社内 中世都市研究会事務局

〔ご注意〕
◆9月7日(日)の昼は会場周辺にも食堂やコンビニはありますが、お弁当(1000円程度)を準備いたします。ご希望があれば事前にお申し込みください。
◆会場には駐車スペースがありません。できるだけ公共交通機関をご利用のうえご来場下さい。

〔当日スケジュール〕
9月6日(土)
12:30 受付開始
13:00 問題提起 五味文彦(人間文化研究機構)
☆第一部「東アジアからみた日本の中世都市」
13:10□東アジアにおける日本列島の中世都市 玉井哲雄(国立歴史民俗博物館)
14:00 □朝鮮半島の都市と日本の都市 韓三建(蔚山大学)
(休 憩)
15:00 □中国大陸の都市と日本の都市 包慕萍(東京大学生産技術研究所)
15:40 □ベトナムの都市と日本の都市 大田省一(東京大学生産技術研究所)
16:20 ◇コメント 村井章介(東京大学)
16:40 第一日目終了
17:30 懇親会 

9月7日(日)
☆第二部「東アジアにおける都市と住宅」
9:30 □鎌倉 岡陽一郎(青山学院大学)
10:10 □十三湊 鈴木和子(青森県教育委員会)
 (休 憩)
11:00 □益田 木原 光(益田市教育委員会)
11:40 □博多 佐伯弘次(九州大学)
12:20 昼 食
13:20 □豊後府内 坂本嘉弘(大分県埋蔵文化財センター)
  (休 憩)
14:10 ◎シンポジウム
    司会進行(玉井哲雄・小野正敏・川本重雄)
16:00 閉会

御礼

No.6297

野口先生・川本先生・元木先生・美川先生・野口ゼミメンバー諸君

昨日はありがとうございました。川本先生のご講演からは多くを学ばせていただきましたし、元木先生のコメントからもいくつかの研究上のヒントを得ることができました。翻って私儀ですが、大学の講義では、武具よりも装束のことを話す機会が多く、講演関係では武具ばかりで、じつは装束での講演は今回が初めてでした。そのため、内容についてはどこまで満足いただけたか心許ない限りですが、懇親会で野口先生とも少しお話ししたように、今後は装束と王権・貴族論なるものを考えていけたらと考えています。

茶話会・懇親会も楽しいものでした。茶話会では田中さんとお話しできて良かったです。懇親会は料理も美味かったですし、量的にも満足しました。幹事の山岡さん、安心して下さい。また、修論前の大変な時にご苦労様でした。懇親会後、元木・美川両先生及び坂口君と行った二次会も楽しいものでした。

それにしても、色々な大学の集まりながら、師範代の岩田君をはじめとする野口ゼミの結束は素晴らしいと関心しています。これも野口先生のご指導の賜物ですね。見習いたいと思います。人文学系大学院生の将来はけっして明るいものではありませんが、メンバー諸君は広い視野を持って研究に励んでいただきたいと思います。

では、今後ともよろしくお願いいたします。

みなさまのご来場に感謝致します

No.6298

 昨日の公開講座では、ご講演頂きました川本重雄先生・近藤好和先生、全体のコメントを頂きました元木泰雄先生、懇談会でコメントを頂きました美川圭先生、準備や司会その他のお世話に奔走して頂きました野口実先生、その他、会場においでの皆様に盛会の御礼を申し上げます。
 また、事前の準備から当日の運営については、今年度からゼミに加わって下さった一回生のみなさん、江波さん、満田さん、小野さん、山岡さん、米澤くん、長村くん、大谷さん、名古屋からおいでの野口くん(今回は事故とかなかったですか)らにご尽力いただきまして、私はなにげなくうろうろしているだけだったのですが、ご出席のみなさんを無事にお迎えすることができたと思います。ありがとうございました。なにげなくうろうろしていた私が言うのも恐縮ですが、みなさんで何かを作り上げることのできる場所というのは近頃あまり多くはありません。昨日はそういう機会を得られたという意味でも、楽しい時間でした。

 川本先生のお話をからは、頼朝の時代の鎌倉幕府というものの特殊性を様々な次元から検証する必要のあることを改めて実感しました。また近藤先生のお話からは、美川先生からもコメントいただきましたように、中世の身分秩序においてやはり天皇が他と一線を画する存在であることを極めて具体的に伺うことが出来ました。

 公開講座には、翌日(本日6/29)の大阪歴史学会の大会とセットで参加された方もおられるようです。今後もそのような形でご参加いただける方がおられればと思います。

 ところで、その次の『吾妻鏡』のご案内です。今週はお休みで、次回は来週に開催致します。
 日時:2008年7月8日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年)閏二月十三日、十六日、三月七日、十八日、十九日、二十二日、三十日、四月二日、七日、九日、十日、十六日、十八日、二十四日、二十五日、五月四日、五日、十一日、十六日、二十日、六月五日、七日、九日、十日、十九日、二十四日、七月九日、十一日、二十七日、八月十九日、九月九日、十三日、二十四日、二十七日、十月三日、四日、十一日、十二日、十三日、十四日、十二月七日、十六日、十九日、二十三日、二十四日、二十五日、の各条

  (※けっこう先の方まで掲出しましたが、読めるところまで読んでいきましょう。また、掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、その都度お知らせ下さい。)

公開講座まで、あと3日。

No.6292

 昨日の『吾妻鏡』講読会は、江波さんが教育習から戻られて久方ぶりのフルメンバーで行われました。その席で、公開講座のスケジュールをお知らせし、役割分担についてお願いをいたしました。木曜日にも、また説明いたします。宜しくお願いいたします。
 なお、昨日は江波さんから広島のお土産(毛利氏の戦勝逸話に因む「川通り餅」)、また岩田君から上等なケーキを頂き、例によって「美味しい講読会」となりました。ありがとうございました。

 公開講座後の懇親会については、幹事の山岡さんから、参加者数も確定し用意万端との御報告を頂いております。

 この際ですから、公開講座について、あらためて御案内をさせて頂きます。

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◇「王の装いと武家の空間」(シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」⑩)
 
 日時:2008年6月28日(土)13:00~17:00 

 講演テーマと講師:
   ①「寝殿造と六波羅泉殿~総柱大型建物の意味~」
                     川本重雄(京都女子大学家政学部教授)

   ②「天皇と装束」
                     近藤好和(神奈川大学経済学部特任教授)

 会場:本学J校舎(文学部棟・渋谷通りに面した茶色の建物)525教室
    ※ 京都駅からは市バス206系統「馬町」下車、または八条口からプリンセスライン(赤いバス)
    「京都女子大学前」行きが便利です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 ☆ 東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、御高論「中世の都市と三浦一族」掲載の『三浦一族研究』第12号を御恵送頂きました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。 

次週はお休みの『吾妻鏡』

No.6293

 公開講座も近づいて参りましたが、いつもの『吾妻鏡』のご案内です。次週はお休みをいただき、次回はその次の週に開催となります。季節は梅雨から夏になろうかという頃でしょうか。

 日時:2008年7月8日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年)閏二月十三日、十六日、三月七日、十八日、十九日、二十二日、三十日、四月二日、七日、九日、十日、十六日、十八日、二十四日、二十五日、五月四日、五日、十一日、十六日、二十日、六月五日、七日、九日、十日、十九日、二十四日、七月九日、十一日、二十七日、八月十九日、九月九日、十三日、二十四日、二十七日、十月三日、四日、十一日、十二日、十三日、十四日、十二月七日、十六日、十九日、二十三日、二十四日、二十五日、の各条

  (※けっこう先の方まで掲出しましたが、読めるところまで読んでいきましょう。また、掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、その都度お知らせ下さい。)

来週の基礎演習・講義・ゼミの予定

No.6294

 来週は、もう7月に突入ですね。
 7月1日(火)Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、山本さんの提案、全員一致の賛成に従って、京都の街中に社会見学に出掛けます。12:15プリンセス・ライン「京都女子大前」のバス停に集合。美味しいものを賞味する計画もあるようです。
 一回生は授業が多く、なかなか平日の京都を楽しむことが出来ませんから、その意味でもよい機会になることでしょう。
 なお、当日に予定されていた吉田さんの報告は、翌週の7月8日、吉村さんの報告と一緒に行います。

 これにともない、『吾妻鏡』講読会は、上記の通り、休会にさせて頂きます。悪しからず。
 しかし、Ⅴ講時の「総合教育科目7B」は休講ではありません。今回は「琉球王国の歴史」と題して、沖縄の問題についてお話ししたいと思っています。

 7月3日(木)の『小右記』講読会・『吾妻鏡』講読会は、いつもの通りに行います。必ず予習をしておいて下さい。 

 ☆ 神奈川県立金澤文庫の西岡芳文先生より、先生御担当の企画展「五寸四方の文学世界~説草と仏教説話~」の展示図録『五寸四方の文学世界-重要文化財「称名寺聖教」唱導資料目録-』を御恵送頂きました。
 西岡先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 京都造形芸術大学の前川佳代先生より、御高論「「苑池都市」平泉-浄土世界の具現化-」掲載の『平泉文化研究年報』第8号を御恵送頂きました。
 前川先生が当ゼミ草創期に大活躍されたことは周知の通り。子育てと研究を両立されて、昨年、奈良女子大学から博士号を授与されました。当ゼミメンバー諸姉にとっては、見習うべき大先輩です。明日の公開講座に御出席下さるとのことです。
 前川先生に、あつく御礼を申し上げます。

気楽ならざる帰洛。

No.6291

 「帰洛」しましたが、「気楽」にしてはいられない一週間が始まりました。

 昨日、大雨(「雨男」として有名な人物が旅に出られたことによるという風聞あり)の中、学習院大学で開催された中世戦記研究会(>>No.6238)は、兵藤先生が担当された『曽我物語』巻九の輪読も面白く、また、高松さんの「松殿」、志立先生の「八幡太郎義家」に関する御報告も、ともにおおいに関心・興味のあるところなので、学ばせていただくことが多く、とても充実したものでした。

 当方のゼミ関係者としては、学習院に進学された伊藤さんと史料調査・研究会出席のために東下した長村君が出席されました。

 研究会には神戸大学の樋口大祐先生が出席されており、同行の院生(DC)の方のご紹介を頂きました。当方の『吾妻鏡』講読会への参加を御希望とのこと。即、大歓迎。さっそく明日から参加されるかも知れません。国文専攻のメンバーには良い刺激を与えて下さることと思います。

 それから、兵藤先生より、9月はじめにゼミ旅行で京都に出かけるので、法住寺殿跡の案内をしてほしいという御依頼をいただきました。これも早速了承。日程は9月4日(木)、ゼミの総勢は20名余とのことです。
 当ゼミメンバー・関係者には、兵藤先生ゆかりの方が多いことでもあり、私の御案内のみならず、ゼミとして何か企画を立てましょうか?

 ☆ 早稲田大学の日下力先生より、新刊の御高著『いくさ物語の世界』(岩波新書)を御恵送いただきました。帯の「中世に生まれた「戦後文学」を問う」というキャッチコピーは、言い得て妙だと思います。
 日下先生に、あつく御礼を申し上げます。

24日の基礎演習Ⅰ・総合教育科目7B

No.6284

 24日(火)Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、吉田さんによる、ファッションなどの情報誌に関する御報告。ついでⅤ講時の「総合教育科目7B」は、シラバスの予定と異なりますが、「中世の子ども」をテーマにお話し致します。「教育」という観点から、学ぶべき所が多々あるように思います。
 教育や福祉の歴史は、主に近代以降を対象とするのが主流のようですが、前近代にこそ究明すべきもの、宝の山があると私は考えています。

 ☆ 栃木県立文書館の松本一夫先生より、御高論「南北朝の越後守護代芳賀氏をめぐって」掲載の『栃木県立文書館研究紀要』第12号を御恵送頂きました。
 松本先生に、あつく御礼を申し上げます。

来週の『吾妻鏡』

No.6286

 このところ梅雨らしいお天気が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 遅くなりましたが、次回の『吾妻鏡』のご案内です。嘉禎四年(暦仁元年)はいろいろと注目すべき記事も多いですから、じっくり読んでいきたいと思います。

 日時:2008年6月24日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年)正月十八日、二十日、二十八日、二月六日、七日、九日、十六日、十七日、二十二日、二十三日、二十六日、二十八日、二十九日、閏二月三日、十三日、十六日、三月七日、十八日、十九日、二十二日、三十日、四月二日、七日、九日、十日、十六日、十八日、二十四日、二十五日、五月四日、五日、十一日、十六日、二十日、六月五日、七日、九日、十日、十九日、二十四日、七月九日、十一日、二十七日、八月十九日、九月九日、十三日、二十四日、二十七日、十月三日、四日、十一日、十二日、十三日、十四日、十二月七日、十六日、十九日、二十三日、二十四日、二十五日、の各条

  (※けっこう先の方まで掲出しましたが、読めるところまで読んでいきましょう。また、掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、その都度お知らせ下さい。)

離任式

江波曜子
No.6287

こんばんは。
野口先生、野口ゼミのみなさま、御無沙汰しております。

本日、私は教育実習の涙々の最終日(離任式)。。。を迎えました。
おかげさまで実習期間中は体調も崩さず、元気に過ごすことができました。
実習前には野口先生、ゼミのみなさまがくださった励ましのお言葉に、
現場では、実習先の先生方、そしてすばらしい生徒たちに支えられて、
実りある実習となりました。
みなさま、本当にありがとうございました。

6月に入って初めてPCを開きましたので、もはや浦島太郎です。
来週には上洛予定です。またよろしくお願い申し上げます。

実り多き教育実習。

No.6288

 江波さん、お疲れ様でした。
 教育実習、とても充実したものだったようで、今のお気持ちを大切にしてほしいと思います。原点に立ちもどって考えさえすれば、教師というのは、本当はとても素晴らしい職業なのだと思います。
 実習中にお世話になった方々との御縁は、これからも大切にして下さい。

 広島では、教育実習生にも「離任式」があるのですね。私は高校教員をしていた間に、異動と退職で、離任式での挨拶は3度経験致しました。最後の離任式での挨拶は、本音を語りましたので、先生方の賛否を二分して物議を醸しました。生徒たちからは絶大な支持を得たのですが。
 もう、すっかり昔話です。

 日曜日は、関東に下って(上りの新幹線で)中世戦記研究会に出席して参ります。
 雨が心配です。

 江波さんも、お気をつけて御上洛下さい(「上り」の新幹線ですね)。

公開講座終了後の懇親会。

No.6282

申込み期日が近付いてきましたので、もう一度ご案内いたします。

いよいよ公開講座が今月末となりました。
例年通り、公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。
皆さまふるってご参加下さい。

 日時:6月28日(土)18:30~(2時間程の予定)
 場所:里(女坂の途中にあります)
 予算(飲み放題付きコース料理):学部生2000円程度,院生・社会人3000円程度

参加をご希望の方は、20日(金)(厳守!!)までに山岡まで(上記PCアドレスもしくは携帯まで)ご連絡下さい。
諸事情により、参加人数の正確な把握が必要です。参加をお考えの方は、必ず!!ご連絡を下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 *なお、当日の飛び入り参加は可能ですが、別メニューとなります。ご了承下さい。

公開講座関連の準備作業について

No.6283

 いよいよあと一週間となりました。公開講座のポスターはなかなか好評とのことですが、なにより当日を充実したものにしなければなりません。

 公開講座の資料印刷・ホチキス綴じの作業などを26日(木)午後に予定しています。ゼミメンバー・関係者で、もしこの日の午後に空き時間のある方、「御用とお急ぎでない方」は宜しく御助力の程、お願い申しあげます。

 なお、懇親会参加の申込みも、上記の通り、本日中に必ずお願い致します。目下の希望者は、学部一回生から大学の先生まで、15名ほどとのことです。
 ※ 講座修了後の共同研究室での懇談会(茶話会)も例年通りに実施したいと思います。

 ☆ 千葉県立浦安南高校の外山信司先生より、『八千代市の歴史 通史編 (上・下)』を御恵送頂きました。先生は「第3編 中世」を、四街道高校の遠山成一先生や船橋市教委の道上文先生らとともに分担執筆されておられます。
 最新の研究成果に基づき、しかも啓蒙の立場を踏まえた、自治体史としては申し分のない内容ですが、私としては特に『中世東国武士団の研究』に収録した臼井氏に関する拙文などを御活用下さったことを嬉しく思っております。
 いずれまた、故郷・千葉の歴史を考え直す機会を得られればというのが、最近の心境です。
 外山先生に、あつく御礼を申し上げます。

ACADEMIC GROOVE 

No.6281

 先日、洛中寺町で会食の機会を得た東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、『ACADEMIC GROOVE The University of Tokyo』を拝受いたしました。A4版のしゃれた作りで、ピンク色の帯には、「学問はどきどきするほどおもしろい!」「研究者はどきどきするほどかっこいい!!」「東大が世に贈る「学問のおもしろさ」を伝える本」などとあります。
 これが、東京大学創立130周年記念出版として、堅いイメージの東京大学出版会から出されたことにも驚かされました。
 106~107ページには高橋先生と影浦峡先生(図書館情報学)との対談「余はいかにして研究者になりしか」が掲載されています。とくに院生諸姉兄必読。高橋先生ファンには必携。研究室に配架します。
 高橋先生、ありがとうございました。

 ☆ 青山学院大学の藤本頼人先生より、御高論「松浦一族中村氏と「中村文書」」(『青山史学』26)を御恵送いただきました。
 私は、武士論研究において、肥前松浦党の成立は重要な課題だと考えております。
 藤本先生に、あつく御礼を申し上げます。

 当家パソコンの反乱について、各方面から御心配を頂き恐縮に存じます。目下、とりあえず鎮圧いたしましたので、メールの送受信は可能です。近々、常勝将軍鈴木君の御出陣をいただいて、完全なる平定をはかる予定です。