鈴木君・永富さんの御結婚への祝辞
No.6145
晴れて鈴木御夫妻、本日は本当におめでとうございました。
さすがの結婚式・披露宴でした。
ゼミの歴史にとっても大事件ですから、以下、私の拙い祝辞を抄録させて頂きます。
私は新婦の卒業した京都女子大学の教員を致しております。京都女子大学には宗教・文化研究所という研究所があり、そこで私は履修課程とは別に大学の枠を越えたメンバーを集めて歴史学を中心にしたゼミを開いているのですが、新婦はそのゼミの発展の立役者とも云うべき役割を果たしてくれました。
新婦が二回生の時、私の担当した演習科目に出席されておりましたが、そのメンバーはなかなか活発な人が多く、授業が五講時目でしたので、授業時間が終わっても私の研究室に場所を変えて喧々囂々の議論を続けていました。その中心が新婦こと永富さんであり、史学科の学生さんであるということもあって積極的に研究所のゼミに参加して下さいました。
当時の研究所ゼミは京都女子大学の学生の参加はほとんど無くて、いわば昨今の地方都市に見られるシャッターのしまったお店ばかりが並んだ閑散とした商店街という有様だったのですが、これをあっという間に立て直して京都駅ビルの伊勢丹のようにしてくれたのが新婦でした。
その際に新婦の秘密兵器として活躍してくれたのが新郎です。最初は「秘密兵器」でしたが、そのうちゼミの中心メンバーにおさまりました。あっという間にゼミのHPを立ち上げてくれたり、ゼミ旅行の幹事を引き受けてくれたり、理系の情報教育が御専門の新郎鈴木君が歴史学や国文学専攻のメンバーに交じって活動しているのは当方にとっては大変有り難いことでした。
ちなみに、ゼミのHPは現在も新郎・新婦に管理人を引き受けて頂いておりますが、その掲示板のアクセスはこのところ増加の一途を辿り、歴史学・国文学の研究者にもよく知られるにいたったため、ゼミメンバーが恐れをなして書き込みを躊躇するという事態に立ち至っております(笑)。
新郎は当初、情報教育という専門領域を究めるために大学院への進学を考え、直接専門領域の研究者に相談するために東京に赴くということもされていましたが、その頃ちょうど、現在の勤務先に情報教育科が新設され、その教員公募がされたことで、これぞまさしく自分の活躍すべき場が用意されたとばかりに方針を転換、そして思惑通りに採用決定という理想的な進路決定の範を示されました。自らのもつ才能をもってチャンスを的確につかんだ鈴木君の行動は、真剣に自分の将来を考えている周囲の若者たちに大きな希望を与えたものと思います。
ここにお話しいたしましたのは、新郎新婦の御活躍のほんの一端に過ぎませんが、なにしろこのお二人の進むところには向かうところ敵無しだと思います。結婚すれば一プラス一が三以上の成果をもたらすなどとよく披露宴のスピーチで云われますが、このお二人の場合は三どころではない。もう一桁、あるいは二桁上も期待できると思っています。
人の一生において、生と死は自己選択の範疇にありませんが、今日の社会において、結婚・配偶者の選択はまさに自己の責任に帰するものてあり、一方のパートナーの評価がもう一方のパートナーの評価に直結することになるのだろうと思います。
結婚はゴールインなどといわれることがありますが、パートナーシップによる自己実現のスタートラインに立ったというのが本当でしょう。お二人は、どんな障害でも乗り越えていかれるであろうと思いますが、これからが人生の本番ですから助け合って、社会に大きな足跡を残して頂きたいと思います。
※ 結婚式などの模様はゼミメンバーのブログに掲載されています。
さすがの結婚式・披露宴でした。
ゼミの歴史にとっても大事件ですから、以下、私の拙い祝辞を抄録させて頂きます。
私は新婦の卒業した京都女子大学の教員を致しております。京都女子大学には宗教・文化研究所という研究所があり、そこで私は履修課程とは別に大学の枠を越えたメンバーを集めて歴史学を中心にしたゼミを開いているのですが、新婦はそのゼミの発展の立役者とも云うべき役割を果たしてくれました。
新婦が二回生の時、私の担当した演習科目に出席されておりましたが、そのメンバーはなかなか活発な人が多く、授業が五講時目でしたので、授業時間が終わっても私の研究室に場所を変えて喧々囂々の議論を続けていました。その中心が新婦こと永富さんであり、史学科の学生さんであるということもあって積極的に研究所のゼミに参加して下さいました。
当時の研究所ゼミは京都女子大学の学生の参加はほとんど無くて、いわば昨今の地方都市に見られるシャッターのしまったお店ばかりが並んだ閑散とした商店街という有様だったのですが、これをあっという間に立て直して京都駅ビルの伊勢丹のようにしてくれたのが新婦でした。
その際に新婦の秘密兵器として活躍してくれたのが新郎です。最初は「秘密兵器」でしたが、そのうちゼミの中心メンバーにおさまりました。あっという間にゼミのHPを立ち上げてくれたり、ゼミ旅行の幹事を引き受けてくれたり、理系の情報教育が御専門の新郎鈴木君が歴史学や国文学専攻のメンバーに交じって活動しているのは当方にとっては大変有り難いことでした。
ちなみに、ゼミのHPは現在も新郎・新婦に管理人を引き受けて頂いておりますが、その掲示板のアクセスはこのところ増加の一途を辿り、歴史学・国文学の研究者にもよく知られるにいたったため、ゼミメンバーが恐れをなして書き込みを躊躇するという事態に立ち至っております(笑)。
新郎は当初、情報教育という専門領域を究めるために大学院への進学を考え、直接専門領域の研究者に相談するために東京に赴くということもされていましたが、その頃ちょうど、現在の勤務先に情報教育科が新設され、その教員公募がされたことで、これぞまさしく自分の活躍すべき場が用意されたとばかりに方針を転換、そして思惑通りに採用決定という理想的な進路決定の範を示されました。自らのもつ才能をもってチャンスを的確につかんだ鈴木君の行動は、真剣に自分の将来を考えている周囲の若者たちに大きな希望を与えたものと思います。
ここにお話しいたしましたのは、新郎新婦の御活躍のほんの一端に過ぎませんが、なにしろこのお二人の進むところには向かうところ敵無しだと思います。結婚すれば一プラス一が三以上の成果をもたらすなどとよく披露宴のスピーチで云われますが、このお二人の場合は三どころではない。もう一桁、あるいは二桁上も期待できると思っています。
人の一生において、生と死は自己選択の範疇にありませんが、今日の社会において、結婚・配偶者の選択はまさに自己の責任に帰するものてあり、一方のパートナーの評価がもう一方のパートナーの評価に直結することになるのだろうと思います。
結婚はゴールインなどといわれることがありますが、パートナーシップによる自己実現のスタートラインに立ったというのが本当でしょう。お二人は、どんな障害でも乗り越えていかれるであろうと思いますが、これからが人生の本番ですから助け合って、社会に大きな足跡を残して頂きたいと思います。
※ 結婚式などの模様はゼミメンバーのブログに掲載されています。