明日の「平安~鎌倉時代の京都」について

No.5964

 明日の大学コンソーシアム京都の講義「プラザ科目 特別講座科目Ⅰ 平安~鎌倉時代の京都」ですが、伊勢平氏の六波羅拠点化を語る前提として、高望王から清盛に至る桓武平氏の動向について概説したいと思います。

 なお、急に研究所関係の会議が入ったために、講義終了の時刻を早めにさせていただきますことを、ご了承下さい。

季節の変わり目につき、宣伝2件

No.5961

 若かった頃は、手紙の末尾の「季節の変わり目につき、くれぐれも御自愛下さい」という文言は、ただの形式的な時候の挨拶に過ぎないと思っていたのですが、最近はこの言葉の意味を厳しく実感させられております。
 老いは着々と進行しているようです。

 目下、締切を数日後にひかえた、「申請」とか「応募」に関わる、来年度に向けての書類書きに追われているのですが、命令や指示に従うことの苦手な、悪しき性格の私のことゆえ、逸脱のない文章作成作業は、なかなか捗りません。
 こんなことでは、論文を書かない院生さんを叱る資格はありませんね。
 困ったものです。

 それはともかく、本日は宣伝を2件。

 まずは、龍谷大学善本叢書『太平記』刊行の御案内です。
 大取一馬編著。出版元は思文閣出版。定価15,750円(税込)。影印に詳細な解説が付されています。
 本書は、龍谷大学仏教文化研究所(所長 武田龍精先生)より御恵送賜りました。あつく御礼申しあげます。

 もう一件は、私の書斎の書架を作っていただいたキノシタ建築研究所の新製品。
 なるほど、これは便利だろうと思います。
 詳細はホームページ上にてご覧ください。
    http://vtkino.com/she-frame-3-saishin.html

 ★ 研究状況の中間報告をいただいていない「本年度の共同研究メンバー」の方は、至急ご報告をお願いいたします。>>No.5949をご参照下さい。

ご紹介ありがとうございます

No.5963

ご紹介いただきましてありがとうございます。
このたび、「kinoshelf」では、文庫本やCDなどをシンプルに美しく収納する「box / 箱」の販売を始めました。「box / 箱」は、「shelf / 本棚」に組み合わせて使用するためにデザイン・製作したものです。
ホームページに詳細を掲載しておりますので、ご覧いただければ幸いに存じます。

キャンパスプラザ開講科目の博物館見学

No.5960

 大学コンソーシアム京都(キャンパスプラザ)で、私が担当している講座では、開講期間に一回、京都文化博物館で見学会を開いております。
 本年度は下記の要領で実施することになりましたので、お知らせいたします。

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 特別講座科目Ⅰ「平安~鎌倉時代の京都」の博物館見学について
 
 見学先:京都文化博物館(地下鉄烏丸御池駅下車徒歩3分)
 日時:11月13日(火)11:00~12:30
 集合場所:同館2F歴史展示室(入館料を払って直接展示室にて)

 ※ とくに、『平治物語絵巻』の大路首渡しの場面をもとに作成された「武者行列」、法住寺殿跡出土鍬形の復元品、関西電力京都支店敷地(七条町跡)出土の埋納銭については、詳しく解説する予定です。
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 * 22日は時代祭。『吾妻鏡』講読会の開始時刻を遅らせたのは好判断だと思います。たしか、今年は、行列に、はじめて足利尊氏が登場のはずです。私としては、六波羅殿(六波羅探題)も加えていただきたいところなのですが。
  
 京都で学生生活を送りながら、ついに一度も葵祭も祇園祭も時代祭も行かなかったというのではあまりにも勿体ない。
 ときに、関西の日本中世史を専攻する院生さんの中には、東京(浦安)ディズニーランドに行ったことがあっても、鎌倉には一度も行ったことがないという方がおられますが、それに類する所行だと思いますよ(笑)。

10月22日といえば。

No.5962

ゼミの方ではご無沙汰している佐伯です。

私、実は時代祭は一度も見に行ったことがないのですが(食わず嫌いです 苦笑)、
「10月22日の京都のお祭」といえば、個人的には『鞍馬の火祭』も外せないかなーと。
http://www.yukijinjya.jp/himaturi.html
京都三奇祭の一つに数えられるお祭です。
面白いんですが、狭いところに大人数がひしめき合う(一年で唯一叡山電車が超満員になります)・
頭上からひたすら煤が振ってくる・終わるのが深夜なので遠隔地の人は帰れなくなる
…と「素人にはおすすめできない」系のちょっと過酷な祭りです(笑)。

私は22日は別の研究会と重なっていて、吾妻鏡の輪読会には参加できないんですが(すいません)、
夕方から鞍馬の火祭に行こうかなあと思っております。
ゼミでもし興味がおありの方がいらっしゃればご一報下さい。

『吾妻鏡』講読会のごあんない

No.5958

 次回22日の『吾妻鏡』は、時代祭の行列の巡行時間を考慮して14:30開始と致しましたのでお気を付け下さい。

 日時:10月22日(月)14:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』寛喜二年五月二十一日、六月五日、六日、九日、十四日、十六日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※以前のご案内時から、寛喜二年六月あたりの範囲を若干変更致しましたのでご注意下さい。けっこう長い条文もありますが、適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)
 
 『吾妻鏡』講読会は随時メンバー募集中です。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

さきほど京都に戻りました。

No.5956

 このところ、年齢相応の体調の変化に苛まれ、意を決して医院の門を叩いたりいたしておりますが、本日(12日)はいささか無理をして、文献調査のために関東に出掛けて参りました。
 成果はあがりましたが、余分に持参した内服薬を使い果たしてしまうという始末。同世代の皆様、くれぐれも健康には御留意下さい。

 ☆ 山下克明先生より、御高論「陰陽道の成立と儒教的理念の衰退」(『古代文化』第59巻第2号)・「若杉家文書『反閇作法并作法』『反閇部類記』」(大東文化大学『東洋研究』第164号)を御恵送いただきました。
 山下先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 永井晋先生より、金沢文庫で開催中の特別展「鎌倉北条氏の興亡」の図録をご恵送いただきました。
 この図録には、先年、伊豆ゼミ旅行の際にお世話になった池谷初恵先生の御高論「伊豆の北条氏館跡と円成寺跡」が特論として掲載されています。
 北条氏の出自についての新説を踏まえたこの特別展、なんとか見学にうかがいたいと存じております。
 永井先生に、あつく御礼を申し上げます。 

この秋は相模へ・・・

池谷初恵
No.5957

野口先生、ご無沙汰しております。伊豆の池谷です。
上記の金沢文庫特別展の他、この秋相模では、鎌倉時代関連の企画展が合計4館で開催されます。いずれも、地域の武士・御家人を通して、鎌倉時代を見据える意欲的な展示内容になっているようです。
私はまだ金沢文庫しか見学しておりませんが、これからあと3館じっくり拝見する予定です。何しろ、当市北条氏邸跡の遺物が3館にお出かけしております。いざ鎌倉で、相模にむかう伊豆御家人さながらの活躍です(笑い)。

開催館と日程を記しておきます。詳しくはHPをご参照下さい。

金沢文庫特別展「鎌倉北条氏の興亡」
平成19年10月4日(木)~12月2日(日)
神奈川県立金沢文庫
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

川崎市民ミュージアム企画展
「12-14世紀の武蔵と鎌倉 "つわもの"どもの光と影 -稲毛三郎とその時代-」
10月27日(土)~12月9日(日)
川崎市民ミュージアム
http://www.tsuwamono.info/

横浜市歴史博物館企画展
「12-14世紀の武蔵と鎌倉 鶴見合戦-『太平記』にみる横浜-」
2007年10月20日(土)~11月25日(日)
横浜市歴史博物館
http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/index.html

秦野市桜土手古墳展示館 特別展『 鎌倉幕府御家人の館』
期間 平成19年9月22日~11月26日
桜土手古墳展示館ミュージアムプロムナード
http://navi.city.hadano.kanagawa.jp/s-gakusyu/bunkazai/

相模は東国武士一色の模様。

No.5959

 池谷先生、ありがとうございます。
 金沢文庫での御講演、さぞや盛況だったことと存じます。

 『北条時政』の上梓に一歩でも近づくためにも、金沢文庫のこの企画展だけはぜひ見学に出掛けたいと思っております。
 つぎに関心のあるのは、「稲毛三郎重成」を取り上げた川崎市民ミュージアム。同族の畠山重忠は大変有名なのですが、稲毛重成をテーマにどのような展示構成がされているのか興味の引かれるところです。
 秦野市は、在京活動が豊富で文化レベルも東国武士団屈指の波多野氏の本拠地だったところですから、こちらは様々な角度からのアプローチが可能だと思います。
 当方のゼミ生で南北朝時代のファンが行きたがりそうなのが、横浜市歴史博物館の企画展です。ここでは先年「兵の時代」という古代末期の東国社会をテーマにした素晴らしい企画展が開催され、講演にお呼びいただいたことがあります。あの企画展の一つの契機となった「西の谷遺跡」については、最近の武士研究の成果に基づいて再評価を加える必要を感じております。
 これらの企画展、できれば、全部行きたいのですが、体調と時間との相談です。

 池谷先生、ぜひ京都にもお出かけ下さい。六波羅・法住寺殿跡、御案内いたします。
 ちなみに、京都はここしばらく、「源氏物語」一色の観ありです。

 日本史研究会大会は2日目のみ参加しました。日本中世前期に関する最近の研究状況もあわせて鑑みるに、いよいよ従来のパラダイムが揺らぎ始めていることを実感させられました。
 それにしても、今年度の日本史研究会大会で何が残念だったかと言えば、討論の場に元木先生のお姿が見えなかったこと。主役不在の舞台の如し。

 ☆ 東京大学の本郷和人先生より、御高著『武士から王へ』(ちくま新書)をご恵送いただきました。
 本郷先生に、あつく御礼を申し上げます。

古文書見学会のご案内

元木泰雄
No.5952

 以前、5943で予告いたしました、東寺文書の見学会、同じく5396で予告しました和歌山県立博物館の「熊野本宮大社と熊野古道」展の見学会、以下のように決まりましたのでご案内いたします。
 ふるってご参加ください。

****************************************
Ⅰ東寺宝物館および京都府立総合資料館での古文書見学会
見学内容 東寺にて宝物館見学と上島 有先生の解説を承り、ついで京都府立総合
     資料館に移動して、「東寺百合文書展」を見学するという内容です。

    日 時 2007年10月28日(日) 午前11時30分~

   会 場 東寺宝物館
          (〒601-8473 京都市南区九条町1 電話075-691-3325)
        京都府立総合資料館
         (〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-4 電話075-723-4831)

   参加費 会場整理費などとして1,000円程度を徴収する予定です(資料館のみの方       は300円程度)。

  集 合 東寺宝物館前(受付は、15分前から)
        ※京都府立総合資料館のみ参加の方は、資料館入口付近に15時までに
        集合して下さい。


なお、参加者は当日までに東寺百合文書展図録「第22回 日本史のなかの百合
文書」(定価1,100円、送料290円)を購入しておいて下さい。
〔購入方法〕
 a京都府立総合資料館庶務課内 友の会事務局宛(住所・電話番号は、上記の
通り。FAXは 075-791-9466。)、刊行物代金と送料を添えて申し込んで下さ
  い(複数部数を注文の場合の送料は、事前に問い合わせること。)。
 b代金は現金書留または郵便振替(郵便振替口座番号01030-2-11991)でお支
  払い下さい。
 c郵便振替でお支払いの場合は、郵便局の振込用紙に、所定事項及び通信欄
にご希望の刊行物名と冊数を記入の上、郵便局の窓口で通常払込みにより
  現金を振り込んで下さい。

   ※参加申込み葉書の送り先(10月23日[火]必着でお願いします。)
      〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
        京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室 宛
****************************************
Ⅱ和歌山県立博物館での古文書見学会
    見学内容 世界遺産登録記念特別展「熊野本宮大社と熊野古道」を見学し、古文
       書などを拝見するという内容です。 


※日時は、2007年11月23日(金、祝日)15時より。
 参加費、入場料1000円程度。

 参加希望者は11月16日必着で、上記元木研究室までご連絡ください。

『紫苑』6号の原稿募集。

No.5950

今年度も三月末に『紫苑』を発行できることになりました。
つきましては、掲載する論文・研究ノートを大募集いたします。
締切は1月上旬
   *詳しい日にちは11月頃にご連絡いたします。
    例年は1月第二土曜日です。
参考のため、投稿規定を掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

*ご不明な点は山岡までご連絡ください。

ソレントの大森さんへ。

No.5951

 山岡さん、ありがとうございました。
 おかげさまで『紫苑』も一人前になってきたようです。

 ○ 昨年度まで『吾妻鏡』講読会に参加されていて、現在、イタリアはソレントに滞在中の大森さんから、絵はがきを頂きました。
 大森さん、御覧になっていられるでしょうか?『紫苑』第5号を国際郵便でお送りしますので、御住所をお知らせ下さい。

 ○ 先に御紹介した峰岸純夫・入間田宣夫・白根靖大編『中世武家系図の史料論』上・下巻( 高志書院)が本日届きました。日本史研究会大会の会場で販売される由。
 あらためて、内容を御紹介いたしましょう。

【上巻】
日奉氏小川系図                         峰岸純夫(元・中央大学)
横山氏系図と源氏将軍伝承                    川合康(東京都立大学)
鎌倉期成立の「結城系図」二本に関する基礎的考察    市村高男(高知大学)
藤原南家武智麿四男乙麻呂流鎌倉御家人の系図     今野慶信(新宿歴史博物館)  
三浦氏系図にみる家の創造神話                高橋秀樹(文部科学省)
千葉氏系図の中の上総氏                    野口実(京都女子大学)
薩摩国阿多郡地頭鮫島氏系譜考               柳原敏昭(東北大学)
系図の裏面にさぐる中世武士団の成立過程         入間田宣夫(東北芸術工科大学)
【下巻】
中世古系図に見る公家と武家                 白根靖大(中央大学)
『玉燭宝典』紙背文書中の那須系図をめぐって        江田郁夫(宇都宮北高校)
留守氏と「奥州余目記録」                    七海雅人(東北学院大学)
武田氏系図の成立                        西川広平(山梨県立博物館)
秋田県公文書館所蔵「古本佐竹系図」に関する一考察  佐々木倫朗(松江市歴史資料館)
山内上杉氏・越後守護上杉氏の系図と系譜          片桐昭彦(練馬区教育委員会)
相馬中村藩の系図編纂について                岡田清一(東北福祉大学)
戸沢氏系図の成立と中世の戸沢氏              金子拓(東京大学史料編纂所)
 (上巻 定価4200円,下巻 定価5250円 税込)

 ※ ざっと拝見したところ、拙論への異論が盛りだくさんのようで、要熟読のようです。

『紫苑』6号の投稿の際の注意。

No.5953

 上の投稿規定では、締切が来年になっていますが、印刷所から見積もりをとる必要上、投稿を予定される方は、本年12月初めまでに、原稿や図・表などの分量をあらかじめ、お知らせ下さい。

再び本年度の共同研究員のみなさんへ

No.5946

>本年度(平成19年度)の共同研究メンバー(研究所共同研究員:佐伯・佐藤・辻・坂口・樋口・田中・雨野・大原<敬称略>)のみなさんへ
 >>No.5942でお願いの件、宜しくお願いします。
 なお、鈴木君・永富さんには、メールを御確認下さりたくお願い致します。

 本日の『吾妻鏡』講読会。いよいよ「竹御所」の存在がクローズアップされる段階に至りました。

 明日のキャンパスプラザ、特別講座科目1(平安・鎌倉時代の京都)は、「武士の都としての平安京・京都」というテーマでお話しいたします。

15日の『吾妻鏡』

No.5947

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:10月15日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』二月六日、八日、十九日、三月二日、十一日、十六日、十八日、二十九日、四月十一日、五月五日、六日、十四日、二十一日、六月九日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は22日、29日も開催予定です。
 『吾妻鏡』講読会は随時メンバー募集中です。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

共同研究員のみなさんへ、ご確認。

No.5949

 ① 研究所の助成金による共同研究は単年度完結です。したがって、18年度の研究員の在任期間は、19年3月末までとなります(ただし、予算の執行は原則として2月末まで)。

 ② 共同研究の成果は、義務として次年度に刊行される研究所紀要に発表する必要があります。ただし、共同研究であり、また紙数の制限もありますから、共同研究員の全員が原稿を提出する必要はありません(ただし、研究代表者の責任で、紀要の原稿締切以前に発表された研究員による成果は、紀要掲載の論文の中で報告されます)。

 ③ 研究成果は、紀要以外の学術雑誌や学会報告として発表することも可能です。昨年度の研究成果については、すでに研究所ゼミナール機関誌『紫苑』に発表されており、今年度の成果も掲載される予定です。なお、発表に際しては、研究所研究助成による共同研究の成果であることを付記して下さい(該当年度・研究課題を明記のこと)。

 したがって、本年度の研究員は、来年度刊行の紀要に研究成果を発表することが可能です。また、『紫苑』への寄稿も積極的にお願いいたします。
 なお、年度内(本年末ないしは来年初めの土曜日の午後に設定)に、共同研究員個々の研究成果の報告会(研究会)を実施する予定ですので、お含み置き下さい。

 ※『紫苑』については、その学術雑誌としての評価の定着に伴い、昨年度の編集担当者にお願いして、執筆要項を策定していただきました。追って、掲示されることと思います。
 メンバーの積極的な投稿を期待しております。

鬼に笑われても、そろそろ来年度のことなど。

No.5939

 伊藤さんから「朗報!!!」がとどきました。祝着至極。

 ◇ 来年度の公開講座、シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」(2008年6月28日〈土〉)の講師は、神奈川大学経済学部特任教授の近藤好和先生(日本中世文化史・有職故実)と本学家政学部教授の川本重雄先生(建築史)にお願いすることになりました。御期待下さい。

 ◇ 来年度の研究所共同研究ですが、研究課題を「摂関家別業の成立とその背景(中世前期の宇治に関する総合的研究Ⅲ)」として、申請することに致しました。研究ジャンルのうち文献史学・国文学は従来通りですが、考古学がなくなり、これに代わって建築史が加わります。これも、詳細については、正式決定の後に御報告したいと思います。

 13・14日両日は、立命館大学を会場に日本史研究会大会が開かれますが、広島から尻池さんが御上洛の由。久しぶりにお目にかかるのが楽しみです。

まだまだ今年度のことも。.

No.5942

 >本年度(平成19年度)の共同研究メンバー(研究所共同研究員)のうち、文献史学・国文学・考古学担当のみなさんへ

 研究成果の中間報告書を提出する時期になりました。つきましては20日までに、各研究課題ごとの進捗状況についてお知らせ下さいますようにお願いいたします。
 また、予算執行(研究図書・学術雑誌・消耗品等)についての希望もお知らせ下さい。これは、共同研究員以外のゼミメンバーについても同様です。
 日本史研究会大会会場では専門書の割引販売や諸学会の刊行物の有償頒布がなされますし、薗田さん御紹介の百万遍の古本市もひかえています。
 ちなみに、数年前、山岡さんのケータイによる連絡によって、目下、研究室で活躍している『平安時代史事典』を格安で購入できたことは記憶に新しいところです。

 * 岩田君が>>No.5933で告知してくれたように、明日は「体育の日」ですが、研究所ゼミ(『吾妻鏡』講読会)は実施いたしますので、お忘れなきように。
 ふだん、授業やお仕事などで参加できないメンバーも、ぜひどうぞ。

 なお、京都女子大学では、明日のほか、11月23日(金)「勤労感謝の日」・12月24日(月)「振替休日」も通常通りの授業が行われます。  

古文書見学会の予定

元木泰雄
No.5943

 来年のことではありませんが、古文書見学会の速報です。

 以前に書き込んだ和歌山県立博物館特別展「熊野本宮大社と熊野古道」の見学会(↓5936)、11月23日金曜(祝日)の15時からとなりました。
 ふるってご参加ください。申し込み方法など、決まりましたら掲示いたします。
 また、10月28日日曜には東寺文書の見学会も予定されております。
 午前中から東寺宝物館、府立資料館を相次いで見学する予定です。
 詳細は正式に決まりましてから掲示いたします。
 一応ご予定下さい。

いちおう再掲、『吾妻鏡』

No.5944

 「体育の日」はいまでも運動会の開催が集中する日なのでしょうか。もともとの「体育の日」であった10/10は晴れの特異日だったはずなのが、所謂「ハッピーマンデー」導入の初年度からいきなり大雨で、その後数年も雨のほうが多かったように思います。明日も全国的に雨模様で、午後にかけて一部で強く降るところもあるようです。なんだかうらめしいですね。

 さて、次回の『吾妻鏡』を再度ご案内します。雨天決行です。
 日時:10月8日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』寛喜元年九月十七日、十月二十六日、十一月二十七日、十二月四日、十七日、二十九日の各条
         寛喜二年閏正月七日、二十六日、二月六日、八日、十九日、三月二日、十一日、十六日、十八日、二十九日、四月十一日、五月五日、六日、十四日、二十一日、六月九日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は15日、22日、29日と開催予定です。
 ずいぶん先ですが、12月24日(月)も開催しますか?

堀河院跡の現地説明会があります。

No.5937

 平安京の名邸にして、摂関・院政期における里内裏としても著名な「堀河院」の跡地が、京都市埋蔵文化財研究所によって、かなり広範囲に発掘調査されており、その現地説明会が明後日(6日)、開かれるとのことです。
 詳細はhttp://www.kyoto-arc.or.jp/を御覧下さい。

夏の日ざしのもと、堀河院跡の現地説明会

No.5941

 真夏のような日差しの中、堀河院跡の現地説明会に行って参りました。なにしろ、東隣の地は、目下、科研の研究課題としている閑院(中世前期における王家正邸)のあったところですから、行かないわけにはいかないわけです。
 幸い『平安時代史事典』で「堀河院」の項目を執筆された研究者に同行することが出来、今回の調査域以外についての知見についても御教示を頂くことが出来ました。

 平安京関係の現地説明会(現説)に行くと、必ずお目にかかれる先生方とは、やはりお目にかかれました。もちろん、美川先生のお姿も。
 100%お出でになられるはずの山田邦和先生は、説明開始時間以前にすでに見学を済ませて、先生御自身による御講演の会場に向かわれた由。帽子があれば脱帽です(真夏のような太陽光線の下、かぶっていかなかったのは大失敗でした)。

 現説会場にしては、やたらと若い女性の姿が多いと思ったら、彼女たちは京都女子大学の学生さんたちでした。非常勤講師として出講されている京都市文化財保護課の梶川敏夫先生に引率されての現地学習とのこと。こんな贅沢が出来るのが、京都の大学生の特権です。さすがに京大の院政期を専攻される院生さんたちのお姿もちらほら。

 今回の発掘調査でも、大きな園池跡が検出されましたが、なにしろ、このあたりには、神泉苑はもとより、堀河院・閑院・東三条院に巨大な園池が付属していたわけで、「園池」は貴族文化を解明するキイワードだと確信させられた次第です。

 帰路は、おそらく私のご先祖も大番役を勤仕したはずの閑院内裏の「陣中」域を歩いて参りました。

 ☆ 本日、東北大学の柳原敏昭先生より、御高論「東北と琉球弧-島尾敏雄「ヤポネシア論」の視界-」掲載の『東北文化研究室紀要』第48集(東北大学大学院東北文化研究室)を御恵送いただきました。
 柳原先生にあつく御礼を申し上げます。
 ちなみに、本紀要には、拙稿「日本中世史研究の現状から「地域」を考える-柳原敏昭氏「東北と琉球弧」へのコメント-」も掲載されています。

 ※ 茨城大学の高橋修先生より、12月9日に開催される茨城大学人文学部・地域史シンポジウム「北関東の武士(もののふ)たち-新しい中世武士団のイメージ-」(NO.5882参照)のポスターならびにチラシをお送りいただきました。8日の『吾妻鏡』講読会の際に、配布させていただきます。
 なお、このシンポジウムに参加希望のメンバーはお申し出下さい。シンポの前日或いは翌日に、現地の史跡見学などを企画したいと思っています。すでに岩田君と長村君が参加の意志を表明されておられます。