和歌山県立博物館の高木徳郎氏より、特別展のご案内をいただきましたので、転載いたします。
可能であれば見学会なども考えたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
和歌山県立博物館特別展「熊野本宮大社と熊野古道」のご案内
いつもお世話になっております。和歌山県立博物館の高木です。
本日は、開催が近づいてきました当館の特別展のご案内を差し上げます。秋のご旅
行、ゼミ合宿、学会参加の前後などでお近くにお立ち寄りの際には、ぜひ足をお運び
くださいますよう、ご案内申し上げます。
今回の見どころ
(1) 熊野参詣記として、中右記(宮内庁書陵部蔵)、北野殿熊野詣日記(同)、脩
明門院熊野参詣記(国立歴史民俗博物館蔵)を一挙展示(後二者の紙背文書に目を凝
らして下さい!)
(2) 称名寺(金沢文庫)・仁和寺の熊野関係聖教にも注目。
(3) 熊野本宮大社文書はじめ、本宮周辺の在地文書を展示します。これらはふだ
ん、あまり公開される機会がありません。この機会をお見逃しなく。。。
(4) 熊野参詣の最初の目的地である熊野本宮に残された宝物・資料の数々を、かつ
てない規模で展示します。織豊期の造営関係資料(豊臣秀長・秀頼・浅野幸
長・・・)も一挙展示する他、これまであまり公開されたことのない中世奉納の工芸
品などが展示されます。
(5) 本宮とのつながりが深い湯峯温泉・東光寺に伝わる仏像・仏画を初公開作品を
含め、かつてない規模で展示します。
(6) 展示の構成は、熊野古道をたどって本宮に到達するその道順に沿って、古道沿
いの寺社に残された文化財を最初に展示し、その後に本宮の宝物を展示する構成に
なっています。前半の古道の道順に沿って展示するコーナーでは、五体王子として熊
野権現の分身を祀った王子社の中でも格式の高い王子社の神像(初公開含む)をはじ
め、中世の作品を中心にした構成になっています。順路にしたがって展示をご覧にな
れば、だんだんに熊野詣をしている気分になり(?)、本宮に近づく昂揚感が味わえ
るかもしれません。
(7) 図録は300ページ弱のボリュームで、1700円という破格のお値段です。ぜひお
買い求め下さい。
以下、開催の概要です。
会期:10月6日(土)~11月25日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(但し入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし10月8日は祝日のため開館、翌9日が休館)
入館料:一般800円 大学生500円(団体割引あり) 高校生以下、65歳以上は無料
関連行事①記念講演会「熊野御幸道と小栗街道」
講師:服部英雄氏(九州大学大学院)
日時:11月4日(日) 午後1時30分~3時
会場:県立近代美術館(当館となり)特別会議室
参加無料ですが、事前に参加申込必要(博物館:Tel 073-436-8670)
②博物館講座
10月14日(日) 熊野九十九王子と熊野参詣記(高木徳郎・当館学芸員)
10月28日(日) 近世の熊野本宮(前田正明・当館主査学芸員)
11月10日(土) 仏像・神像からみる熊野の歴史(大河内智之・当館学芸員)
いずれも午後1時30分~3時、近代美術館(当館となり)特別会議室にて
参加無料・申込不要
③ミュージアムトーク(展示解説)
10月13日(土)・10月27日(土)
④「関西文化の日」(11月17・18日)の入館料無料
11月18日(日)午後1時30分からはミュージアムトークも開催
★★もし、ゼミ・研究会、あるいは少人数の研究仲間でまとまってご来館される際
は、事前にお声がけいただければ、簡単に解説などをさせて頂きます。「解説なんて
要らない」という場合でも、受付でご来館の旨、おっしゃっていただけるとうれしい
です。閉館後の時間であれば、展示資料の熟覧のご要望にもできる限り対応したいと
思いますので、どうぞご遠慮なくお申し出下さい。
**********************************
和歌山県立博物館
高木徳郎
以上です。
なお博物館のHPはこちらです。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/