研究所公開講座まであと1週間

No.5738

 今年度の宗教・文化研究所公開講座(シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化⑨)の開催まで、あと一週間となりました。
 以下、講座案内です。

 テーマ:「王権と貴族・武士」
 講題 Ⅰ部 王朝の狩猟文化―摂関・天皇・院の権力と野生―
      講師 長野工業高等専門学校准教授 中澤 克昭 氏
 講題 Ⅱ部 武家平氏と貴族社会
      講師 愛知学院大学文学部教授 松薗 斉 氏
 質疑応答  司会 本学宗教・文化研究所教授 野口 実 氏
 日時  6月23日(土)13:00~17:00
 場所  J525教室(市バス馬町下車)
  ※ 詳しくは下記をごらん下さい。
 http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/interview/interview_kyoto-wu.html
 http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/uv/uv_kyoto-wu.html
  
 ◎ ゼミメンバーには、当日の会場設営・受付・録音や講師をお招きしての懇談会・懇親会の準備について例年通り、よろしく御協力を御願いいたします。
 今年度は鈴木君の引率のもと、同志社高校の生徒さんたちも聴講にお出でになるとのことで、うれしく思っています。
 なお、公開講座・懇談会・懇親会には、京都大学の元木泰雄先生・同志社女子大学の山田邦和先生もお出で下さるとのことです。お楽しみに。
 というわけですので、18日の事前学習会には積極的に御参加下さい。ゼミメンバー以外の方も歓迎いたします。

【追記】本日、公開講座の講師のお一人である中澤克昭先生より、御高論「日本中世狩猟文化史論序説」収録の中村生雄・三浦佑之・赤坂憲雄編『狩猟と供儀の文化誌 叢書・文化学の越境14』(森話社、2007年)を御恵送いただきました。
 中澤先生にあつく御礼を申し上げます。
 早速、拝読させていただきました。

三度、懇親会の参加について。

No.5732

たびたびすみません。
6月23日に行われる公開講座後の懇親会についてです。
お店側の都合(お料理・場所の関係)により、飛び入り参加を堅くお断りさせていただきます。
参加をお考えの方は、来週月曜日までに山岡までご連絡ください。

二度あることは三度ある?三度目の正直?

No.5733

 上記、諸方に気を配らなければならない立場の幹事さんに御迷惑をおかけしないように、よろしくお願いいたします。
 以下、その幹事さんの先輩の方からの御案内です。

第2回仏教史学入門講座
 日時:6月16日(土)13:00~
 会場:キャンパスプラザ京都(〒600-8216京都市下京区西洞院通塩小路下ル)
      *JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側
 日程(予定)
  13:00開会
  13:15-14:15 講演①北條勝貴氏(上智大学)「神仏習合と自然環境」
  14:30-15:30 講演②大内文雄氏(大谷大学)「石経・目録と類書-中国仏教史学と中国学-」
  15:45-16:15質疑応答  16:30閉会
※事前申込不要・一般来聴歓迎・来聴無料)

 ☆ 京都府立総合資料館の西村隆先生より、「《資料紹介》公家の蔵書印を有する図書-広橋・柳原・日野等-」(『京都府立総合資料館紀要』35)を御恵送いただきました。西村先生にあつく御礼を申し上げます。
 ちなみに、テレビ朝日系木曜日午後8時放送の連続ドラマ「その男、副署長 京都河原町署事件ファイル」の京都府警河原町署玄関は京都府立総合資料館とのことです。

来週月曜日の諸事-『吾妻鏡』など-

No.5734

 遅くなりまして申し訳ありませんでしたが、次回の『吾妻鏡』のご案内です。
 先日野口先生よりご案内いただきましたように、当日は研究所運営委員会が行われるとのことですので、開始時間を遅らせることとします。参加者のみなさんはお気を付け下さい。
 
 日時:6月18日(月)13:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禄二年正月二十六日、二月十三日、二月十七日、三月二十日、三月二十三日、四月十日、四月三十日、五月四日、五月八日、五月十六日、五月二十三日、七月一日、七月十一日、十月九日、十月十二日、十月二十八日、十一月八日、十二月十三日、十二月二十九日
  (※以上の条文を時間の許す限り読んでいきましょう)

 また、同じ日には公開講座の事前学習会も行われます。
 日時:6月18日(月)18:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 内容:本年度公開講座講師 中澤克昭 氏と松薗 斉 氏の業績検討
 報告者:米澤隼人、岩田慎平

懇親会も楽しみになってきました。

No.5735

 公開講座の懇親会、現在のところ参加者17名。うち御夫婦3組の由。
 大食漢の院生さんがおられるので、足りないのではないかと心配される先生もいらっしゃるようですが、とりあえずビールの銘柄も明らかとなり、メニューも決まったようです。当夜の女坂「里」地下室は大盛況の予感。私は各種胃腸薬必携。

 ◎ 岩田師範からの御案内のとおり、18日は『吾妻鏡』講読会(上に11日とあるのは「弘法も筆の誤り」というやつです)に続いて公開講座の事前学習会を開催。講師の先生の業績をしっかり学んでおけば、公開講座で得るものは二倍にも三倍にも膨らみます。
 今回の御講演のテーマとゼミメンバーの関心をふまえて、少なくとも以下の四論文を読んでおくことをお勧めします。
 中澤先生の論文:「狩猟と王権」(『岩波講座 天皇と王権を考える 第3巻 生産と流通』2002年),「後鳥羽院と狩猟」(『明月記研究』2号,1997年)
 松薗先生の論文:「武家平氏の公卿化について」(『九州史学』第118・119合併号,1997年),「中世の女房と日記」(『明月記研究』9号,2004年)

 ☆ 本日、仙台の大石直正先生より、御高論「柳之御所における宴会の風景」掲載の『「都市平泉」CG復元論集』(「都市平泉」CG復元論集制作会)・「地名「千倉」と中世の海運」(『千葉県史のしおり』第12回)を御恵送いただきました。
 大石先生にあつく御礼を申し上げます。

壊れたビデオ

No.5736

>野口先生
 毎度のご叱正、忝なく存じます。
 次回『吾妻鏡』は「6月18日」です。直しておきました。
 過去三度「歴史家にとって正確は義務であって美徳ではない」のお叱りを頂戴してまいりましたが、此度はついにそれすらいただくことが出来なくなりました。

  「まるで壊れたビデオのように、同じシーンがグルグルと回っている。昨シーズンから同じシーンばかりなのだ。先制しながら追いつかれ、あるいは逆転負け。それが10回も続いているということは、機械が壊れている証拠にほかならない。」(イビツァ=オシム)

壊れたテープレコーダー

No.5737

 「壊れたビデオ」ですか。われわれの世代なら「壊れたテープレコーダー」というところでしょうか。
 先日、高校~大学生の頃に使っていたオープンリールのSONY製テープレコーダーを探し出して電源を入れてみたのですが、残念なことにもう動きませんでした。当時はとても高かったろうに、私の親はきっと無理をして買ってくれたのでしょう。あとになってから分かる、ということが、最近になって多くあります。

 岩田君は誠実かつ勤勉によくやっています。その証拠に、この8月には、御高論が、ある学術雑誌に発表される予定。着実に前進していると思います。

 それにひきかえ、論文を書こうとしない院生、本を読まない学部生、そして原稿の締切を守れない私など、「壊れたビデオ」以下としか言い様がありません。

 さて、公開講座の講師の先生方の御著作ですが、「本では?」というお問い合わせがありましたので、「ほんでは」という訳で以下の御高著(論文集)を紹介しておきます。
 松薗斉著『日記の家-中世国家の記録組織-』(吉川弘文館、1997年)
   同  『王朝日記論』(法政大学出版局、2006年)。
 中澤克昭著『中世の武力と城郭』(吉川弘文館、1999年)。

 ところで、今夜、洛中で開かれたはずの当ゼミ「最高幹部会会議」。
 首尾は如何なものだったのでしょうか? 

今度は博物館です。。

小野 翠
No.5742

私信にて本当にすいません。

教育実習中に詳細が決定したらしく、急遽18日~21日までの間、宇治市歴史資料館の方に博物館実習に行くことになりました。

18時からの事前学習会には参加できるようできるだけ早く帰ってこようと思うのですが、『吾妻鏡』講読会の方はお休みさせてください。

ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いします。

いってらっしゃいませ

岩田慎平
No.5743

>小野さん
 実習続きでお疲れさまです。宇治資料館での実習のご様子などもまたお聞かせください。

 

小野さんへ:博物館実習・卒論準備報告

No.5744

 18日は初日でもあることですし、博物館実習を優先に考えて、あまり無理をしないようにして下さい。

 実習中は技術的な勉強が主になると思いますが、出来る限り御専攻の時代の宇治の歴史について、知見を深めてきて下さい。また博物館の職員の方々それぞれの御研究の成果からも学ぶべきことは多大だと思います。しっかりやってきて下さい。

 なお、↑で佐伯君が指摘している卒論の準備報告をやってもらうとすると、対象者は小野さんのみとなりますので(最近御無沙汰の石井君が復帰してくれれば良いのですが)、7月中は無理だとしても、そのおつもりで用意をしておいて下さい。

『源氏と坂東武士』が出来ました。

No.5721

 『源氏と坂東武士』(吉川弘文館、歴史文化ライブラリー234、本体1,700円)がようやく完成し、本日見本本が届きました。久方ぶりに新著を出版することが出来ました。編集を担当してしてくださった吉川弘文館の伊藤俊之さん、また校正を手伝ってくれた長村君、いろいろ雑事の処理の手助けしてくれた岩田君をはじめ、お世話になったみなさまに、あつく御礼を申し上げます。
 今年はじめに刊行された元木先生の『源義経』と同じシリーズですが、それより若干細身。表紙は『平治物語絵巻』に描かれた「源義朝」です。
 この際ですから、以下に目次を掲げさせていただきましょう。 
-----------------------------------------------------------
 頼朝、鎌倉に入る-プロローグ
    鎌倉殿頼朝 御曩跡

 武門源氏の成立
   源氏の坂東進出
    清和源氏か陽成源氏か  平将門の乱における経基  満仲・満政兄弟と武蔵国
    頼光に仕えた三浦氏の先祖  頼信、坂東に武威を示す
   源頼信と平忠常の乱
    頼信の母方と坂東  乱の勃発  追討使選考の怪  直方の更迭、頼信の起用
    調停者としての頼信
   前九年・後三年合戦と坂東武士
    前九年合戦  頼義と鎌倉  「武士の長者」の条件  後三年合戦
    坂東に留住する源氏の郎等たち

 院政期の源氏と坂東
   源氏庶流の北坂東進出
    源氏と海・水上交通  義光流佐竹氏・武田氏  義国流足利氏・新田氏
    地域的軍事権力の構築
   源為義の闘い
    源氏嫡流家の凋落  為義の構想  列島各地に展開する為義の子息たち
    源氏と美濃青墓の長者  摂関家の武力としての源氏  地方進出の背景
    義朝、鳥羽院の武力となる  
   武家の棟梁の成立
    武蔵国大蔵合戦  義朝と藤原信頼の提携関係  源氏・坂東武士と奥州
    保元の乱と坂東武士団  平治の乱と坂東武士団 国衙在庁系有力武士団の苦境
  
 鎌倉幕府の草創
   平家政権下の坂東武士団
    再燃する在地紛争  佐竹氏の台頭  足利氏と新田氏 平家と新田氏・足利氏
    「東国ノ御後見」大庭景親  平家の姻戚、下総藤原氏  
   「一所傍輩」のネットワーク
    内裏大番と滝口  京都に馴るるの輩  京都の反平家勢力と結ぶ
    坂東武士の教養  乳母のネットワーク
   源頼朝の挙兵
    三浦・上総・千葉氏の参向  千葉庄結城浜合戦  上総広常の役割
    「タゞ坂東ニカクテアランニ」  頼朝の権威  怨まれる頼朝 
    敗れし者たちの行方

  頼朝政権の実態-エピローグ
    坂東武士のルーツ  源氏将軍と坂東武士の神話
  あとがき 
  主要参考文献
  関連年表
-----------------------------------------------------------
 以上のごとし。
 書店店頭には20日頃にお目見えすることと思いますので、御高覧いただければ幸いです。(なお、NO.5717でお知らせした本書に関する件は、締切を明日<10日>までに延長いたします)。

 ☆ 本日、東京都立大学大学院の伊藤瑠美さんから、御高論「東国武士・武士団研究の軌跡」掲載の『茨城大学中世史研究』Vol.4を御恵送いただきました。
 御高論には、東国武士団に関する戦前からの研究史が手際よくまとめられており、この方面を専攻してみようとする方には大きな指針となるものと思います。
 伊藤さんにあつく御礼を申し上げます。

 >雨野さん  まず、教育実習中の休日に鎌倉を歩こうという御意志と体力に脱帽です。
 自慢ではありませんが、私は教育実習(しかも高校で2週間)終了後、2週間ほどグロッキー状態でしたから。
 鎌倉、極楽寺の切り通しは、忘れもしない2003年の2月の第一回ゼミ旅行で訪れたところです。岡陽一郎さんに御案内をいただきました。やはり交通は江ノ電でしょう。
 そこから、御霊神社→長谷観音→光則寺→大仏のコースで歩き、昼食(永富さん・井田さんと一緒にお蕎麦)をとってからバスで鎌倉駅に出て、長村君と古本屋に行きました。それから、またJRで北鎌倉に行って、円覚寺→東慶寺→建長寺→鶴岡八幡宮まで歩き、近くの発掘調査現場で馬淵和雄先生に解説をいただく、という強行日程でした。
 私は今ならとても無理ですね。先日、某君から「先生に初めてあった頃はお父さんみたいだったのが、最近ではお爺さんになってしまった」と言われてしまいましたが、まったくその通りです。
 雨野さんへのアドバイスというよりも、昔語りになってしまいました。
 これだから年寄りはいけませんよね(笑)。

祝・ご上梓

雨野 弥生
No.5722

先生、この度は御高著『源氏と坂東武士』のご上梓、まことに
お慶び申し上げます。

前々から伺ってはおりましたが、厳しいハードスケジュールの中、
最先端のご高論を世に送り出し続けられる先生の情熱とエネルギー
にいつも励まされております。

日頃ご指導を賜っている私たちゼミメンバーはもとより、
日本の歴史に強い関心を持つ人々に大きな楽しみとなることを
確信いたします。遅くなりましたが、すぐに勉強させて頂きたく
存じますので、このたびの御高著、先生からの購入を申し込ませ
て頂きます。日頃は何もお手伝いができず、申し訳ありません。

2003年ゼミ旅行での鎌倉ルートは、地図で見る限りでもかなり
の強行軍ですね。
私では疲れる以前に、道に迷いそうです。笑

明日はアジサイの時期柄、鎌倉は混むかもしれませんが、雨にも
負けず、人ごみにも負けず、雨の鎌倉を、頑張って歩いてきたい
と思います。

当家でもアジサイが咲きました。

No.5724

 >雨野さん 褒めすぎです。
 とはいえ、拙著のご注文、ありがとうございます。
 それにしても、たしかにアジサイの季節。鎌倉では明月院が名所ですね。
 そこで思い出されるのが、例によって映画「男はつらいよ」の舞台。
 第29作「寅次郎あじさいの恋」には、その鎌倉の明月院や京都の鴨川、清水焼の窯元、それに丹後の伊根町の船屋が出てまいります。
 明日は、水無月の雨の(雨野)鎌倉を歩く弥生さんのお姿が見られそうですね。

 >小野さん 教育実習終了の由、お疲れ様でした。実習生仲間とは、まさに「一所傍輩の好」(拙著『源氏と坂東武士』を参照)が生じたのだと思います。こういう人間関係(ネットワーク)は一生の宝です。大事にしてください。
 さて、教育実習を済ませたら、次は卒論と院試が待っています。
 御健闘を期待するところです。

無題

雨野 弥生
No.5728

< 2007/06/10(Sun) 22:47 >>No.5726を移動>

たびたび場をお借りしてすみません。

>野口先生

鎌倉歩き、雨天決行で行って参りました。

「七つの切り通し」を、一筆書き(?)式に一気に回る予定でしたが、
極楽寺坂切り通し・大仏切り通し・化粧坂・亀が谷・巨福呂坂(の
横道)の五つで時間切れでした。

鎌倉駅についたら、何かのタタリかというほどの怒涛の雷鳴と稲光
に脅かされました。
その後、雨は上がったものの、大仏切り通し(旧道)では、急勾配の
ぬかるんだ山道でシャレにならない危険を感じて引き返し、ついで化粧坂・
亀が谷坂を歩くうちに方向感覚が分からなくなって、どちらが鎌倉方面か
分からなくなり(これはただ単に私が方向音痴なだけですが・・)、
「私みたいな方向音痴+雨女には、鎌倉攻めは絶対できないなぁ」
と思わされた(笑)、切り通し体験でした。

>岩田さん
ありがとうございます。先週は、1週間で13時間の授業を
させて頂きました。リフレッシュも充分できたので、今週も
頑張ります。

Happy Birthday!

No.5729

 >雨野さん 書き込みについて御配慮をいただき、ありがとうございました。
 鎌倉では悪天候にたたられた御様子ですが、当ゼミには「雨男」どころか「暴風雨男」とでもお呼びすべきメンバーもおられるようで、ゼミ旅行は毎回惨憺たる有様です。
 実習の方は、朝7時半から夜は10時過ぎまで、教育現場で充実した日々を過ごしておられる由。ひょっとしたら教職は雨野さんの「天職!」なのではないでしょうか?
 ともあれ、くれぐれも御健康に留意されて御活躍下さい。

 昨日の『吾妻鏡』は、建築史の満田さんが中門廊について絵巻のコピーによって解説をしてくださったり、例によって学ぶところ多大でした。『吾妻鏡』というのは前半は軍記物のごとしですが、後半はまったく日記(記録)の様相を呈してきますね。研究者の中にも全巻を精読した方は少ないのではないでしょうか。
 ちなみに、岩田君・小野さん、紀伊と伊予のお土産をご馳走様でした。

 本日は現代社会学部の基礎演習Ⅰと総合教育科目7B「日本史から現代社会の問題を考える」の講義があります。今年度の現代社会学部基礎演習Ⅰのメンバーは、おそらくこれまでの基礎演習ゼミの中では一番活気に満ちていて、報告・討論もしっかりしています。
 最近批判を浴びている「ゆとり教育」ですが、これは成功だったのではないかと私には思われます。今日は「笑いの心理」と「赤ちゃんポスト」の二つの問題が取り上げられるはずで、どのようなアプローチがなされるのか楽しみです。
 総合教育科目の方の講義テーマは「穢と都市問題・差別」。日本中世史から、このむずかしい問題に取り組みます

 さて、今日は6月12日。たしか広島の尻池さんのお誕生日のはずです。おめでとうございます。なにしろ修士課程はあっという間ですから、修論の準備は早め早めに(自分自身に跳ね返ってくるような教訓ですが)。
 そういえば、ヤンキースの松井選手も今日が誕生日のはずです。 

ありがとうございます。

尻池由佳
No.5730

 野口先生、ありがとうございます。いやはや、もう23歳、もう六月も中旬にさしかかりました。全く時間の流れというのは早いものです。
 今日は、母と大学内でランチをした後、優しい先生・先輩・同級生にいろいろ教えていただきながら、充実した時間を過ごしています。とっても幸せで~す☆

お二人の武士論研究者から御高著拝受。

No.5719

 公開講座の懇親会は「里」の地下ルームの貸し切り(借り切り)だそうです。
 講師の先生方のほか、元木泰雄先生をはじめ、多くの研究者が参加されます。直接お話をうかがえるチャンス。ふるって御参加下さい(申し込みは山岡さんまで)。

 本日の京都アスニーでの講座。天候不良にもかかわらず、沢山の方たちがお出で下さり、とても有難いことでした。
 受講者は高齢の方が多く、それゆえに、みなさん歴史に関する基本的な知識はしっかり身につけておられ、しかも熱心なので、じつに話甲斐を感じました。
 もっとも、「後白河」と「高倉」を言い間違えるなどというミスをしでかし、受講の方に御指摘をいただくなど(たいへん助かりました)、汗顔の極みという局面もございました(今後は、講義や講演の際にも、「校正」が必要になりそうです)。
 持参した23日の公開講座のチラシはアッという間になくなり、当日の座席と資料の不足が心配になってきました。

 ☆ 本日、神戸大学の髙橋昌明先生より、御高著『歴史家の遠めがね・虫めがね』(角川学芸ブックス)、東京都立大学の川合康先生より、御高論「生田森・一の谷合戦と地域社会」掲載の歴史史料ネットワーク編『地域社会からみた「源平合戦」 福原京と生田森・一の谷合戦』(岩田書院ブックレット)を御恵送いただきました。
 期せずしての同日の拝受。髙橋先生と川合先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ※ 拙宅のプリンターが故障。だいぶ古くなって、すでに壊れた部分もあり、また修理を待つ余裕もないので、新品を購入いたしました。そのため、これまで使用していたプリンター用のために買い置いていたインクタンクが宙に浮く形となっております。
 つきましては、当方の関係者で、CanonのBCI-24のインクタンクを使用する機種のプリンターをお持ちの方は、御連絡下さい。不要になったインクタンクの「有効利用」を御願いしたいと存じます。

再度、懇親会のご案内。

No.5715

再び懇親会のご案内です。
6月23日(土)の公開講座終了後、講演された先生方を交えて懇親会を行います。定員までまだまだ余裕がありますので、参加しようか悩んでいるうちに締切日になってしまったという方は、ぜひご一報ください。
  *参加をご希望の方は、6月13日(水)までに、山岡の携帯アドレスもしくはPCまでご連絡下さい。
   お店は女坂にあります「里」で、お料理はパーティコースです。

>澤田さん(笠さん)
 おめでとうございます。今度京都にいらっしゃるときは、お子様もご一緒に。またお目にかかれるのを楽しみにしております。

Re: 再度、事前学習会のご案内。

No.5716

>山岡さん
 懇親会のご案内ありがとうございます。岩田も参加希望ですのでよろしくお願いします。
 ところで、公開講座の事前学習会について再度ご案内致します。

 日時:6月18日(月)18:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 内容:本年度公開講座講師 中澤克昭 氏と松薗 斉 氏の業績検討
 報告者:米澤隼人、岩田慎平

 米澤くんが報告者を引き受けてくださることになりました(拍手)。みなさんふるってご参加下さい。しっかり予習して公開講座に臨みたいですね。

 加えて、次回の『吾妻鏡』のご案内です。
 日時:6月11日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禄元年十二月二十日、二十一日、二十二日、二十九日
         嘉禄二年正月一日、十日、二十六日、二月十三日、十七日、三月二十日、二十三日、四月十日、三十日、
 (※以上の条文を時間の許す限り読んでいきましょう)

18日の『吾妻鏡』講読会について御願い

No.5717

 18日ですが、お昼休みの時間に共同研究室で研究所運営委員会が開かれます。例会が18:00から予定されていることでもありますので、『吾妻鏡』講読会の方は、いつもより30分ほど開始時間を遅らせていただくように御願いいたします。

 本日(6日)は、奈良県の香芝高校で出張講義をして参りました。教室担当の国語科の先生は京女の御出身で、村井康彦先生の講義を聴かれたとのことでした。
 今日はけっこう暑くて、私はいささか疲れ気味です。
 さて、今週はこの出張講義のほか、月曜日に労働学校で話をさせていただきましたが、また、明後日には京都アスニーで「東国の武士たちと京都」というテーマのお話しをいたします。

 ★ あつかましい話で恐縮ですが、すでに御案内のように、拙著『源氏と坂東武士』が今月20日頃、実質的な刊行の運びになるようです。つきましては、御購入を希望され、研究室に取りに来ることが可能な方には、著者割引の手配を致します。
 御希望の方は、土曜日までに当方までお知らせくださいますように、御願い申しあげます。
 なお、もう一件。研究室に配架した『平安時代史事典CDロム版』の外箱が付録の資料と共に行方不明になっています。恐れ入りますが、お心のあたりの方はお知らせくださいますように、御願い申しあげます。

 ☆ またしても、文教大学の中村修也先生から、御高論「千利休の経済的側面」(『茶の湯文化学』13)を御恵送いただきました。
 また、文部科学省の高橋秀樹先生から、御高論「吾妻鏡原史料論序説」(佐藤和彦編『中世の内乱と社会』東京堂出版)・「東三条殿の記憶-家の象徴、神楽、そして怪異-」(倉田実編『平安文学と隣接諸学1 王朝文学と建築・庭園』竹林舎)を御恵送いただきました。
 中村先生、高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

九州生まれの北海道育ち。

No.5714

 ゼミの先輩、澤田さん(旧姓笠さん)から男子誕生の朗報が届きました。
 御出産のために久留米に帰っておられるとのこと。生まれた御子息は九州生まれの北海道育ちということになるのでしょう。とっても強く賢く成長されるように思います。
 本当に、おめでとうございました。

 ☆ 明日の『吾妻鏡』講読会(13:00~)ですが、京都労働学校(京都市勤労者学園)に出講のため(講義テーマは「宇治橋と栗駒山-京都防衛の最前線-」)、延長戦は16:00くらいまでにさせていただきます。御了承ください。

おめでとうございます♪

No.5718

澤田さん>
赤ちゃんのお誕生、おめでとうございます。

御結婚されたのもつい最近のことのように思っていましたが実はもうあれから3年(ですよね?)も経つのですね。
これからの子育ては何かと大変でしょうが、元気なお母さんあっての赤ちゃんです。
澤田さんも産後のお体、十分ご自愛くださいませ。

またいつか赤ちゃんにお会いできることを楽しみにしております。



6月の例会について

No.5708

 あっという間に、2007年の5月が終わろうとしています。

 さて、来月の例会は、公開講座の事前学習会というのが順当だと思います(公開講座については→NO.5690)。
 日程は18日の『吾妻鏡』終了後、18時からになりましょうか。
 というわけで、松薗先生と中澤先生の御研究について、報告者を募集します。
 担当奉行は岩田師範(報告の立候補もされています)にお願いいたします。
 報告希望者は岩田君まで。

 >岩田君 
  また、負担をかけて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 >19年度宇治共同研究共同研究員のみなさん
   (佐伯君・岩田君・長村君・坂口君・辻君・樋口君・佐藤さん・田中さん・雨野さん・大原さん・鈴木君・永富さん)
  本日、研究計画書を提出いたしました。よろしく、お願いいたします。

 ☆ 教育実習中のみなさんは、今がヤマ場かも知れません。おおいに充実した毎日をお過ごし下さい。

予習しましょう

No.5709

 野口先生よりご案内いただきましたように、公開講座に先立ちまして事前学習会を開催したいと思います。

 日時:6月18日(月)18:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 内容:本年度公開講座講師 中澤克昭 氏と松薗 斉 氏の業績検討
 報告者:岩田と、あともう一人くらいどなたか(募集中)

 岩田とともに報告を担当してくださる方を募集いたしますので、どなたかの立候補をお願いいたします。メンバーの新旧を問わず、積極的にチャレンジしてください(立候補がない場合は、指名します)。

公開講座のポスター・チラシが完成しました。

No.5710

 いよいよ今月23日に開催される公開講座のポスターとチラシが出来ました。今年度のものは、例年よりすこし凝っており、中に頼朝像がデザインされています。
 さっそく、御依頼のあった鈴木君には送付させていただきました。
 一部は発送いたしますが、京女以外に本籍のあるメンバーは、『吾妻鏡』講読会などでお出でのときなどに、お持ち帰りの上、掲示・配布をお願いいたします。

 ☆ 本日、群馬県の須藤聡先生より御高論「桐生佐野氏に関わる研究史とその史料紹介」掲載の、桐生文化史談会編『桐生佐野氏と戦国社会』(岩田書院)を御恵送いただきました。
 須藤先生にあつく御礼申しあげます。

 ちなみに、近年の佐野氏に関する拙稿としては、短編ながら、「「鉢の木」の舞台-佐野氏と佐野庄-」(『国立劇場 第二二九回=三月歌舞伎公演』日本芸術文化振興会、2002年)というものがあります。

明日は新歓コンパです。

No.5702

おみくじ騒動の引き金を引いた佐伯です。
半年で3度目の凶を引けばもう怖いものなしという気分ですが(笑)。
たくさんの史跡を見、美味しいものを食べ、本当に充実した一日でした。

さて、以前より告知しておりました通り、あす5月28日(月)は新歓コンパです。
場所は宗教・文化研究所の共同研究室(京都女子大学L校舎 3階)、時間は6時から。
食べ物等の手配は幹事でしておきますので、どうぞ手ぶらでお越し下さい。
コンパのみの参加ももちろんOKですし、最近ちょっとご無沙汰してますという方も、ぜひぜひご参加下さいませ♪

今日(28日)は新歓コンパでした。

No.5705

 新歓コンパ。幹事の佐伯君、その補佐役をかって出てくれた山岡さんをはじめ、皆さんの御協力で楽しく開催することが出来ました。ありがとうございました。

 お菓子や果物をお持ちくださった山本さん・満田さん、それに美味しいシュークリームをバイクで宅配してくれた岩田君に感謝します。

 小樋山さんが御都合で参加できなかったのが残念でしたが、田中さん、鈴木君、永富さんが久しぶりにお顔を見せてくれたのは嬉しいことでした。
 新人の皆さんにとって、これらの方たちとのつながり(「一所傍輩の好」※)は、きっと大きな財産になることと思います。

 ちなみに、新人ではありませんが、「兄弟(京大?)仁義」を結んでいたかのように見えるお二人の存在も確認致しております。とても「見届ける」ことはかないませんが、長く険しい研究の道を仲良く乗り切っていただきたいと思います。

 この分なら、ゼミ旅行の企画もうまく行きそうですね。期待しています。

 また、つぎの大イベントである公開講座(6月23日)も、楽しみになってきました。
 懇親会の参加の予約は早くも受付中です。お早めに山岡さんへ。
 今回参加できなかった古参の皆さんも、ぜひ公開講座にはお越しくだされたし。

 >元木先生
  研究室の遠足と愛猫の思い出、ありがとうございました。
  水無瀬の御解説は、ある出版社から来年刊行予定の後鳥羽院をテーマにした本に、そのまま使えそうな内容だと思いました。

  災害に遭遇したさいに固い絆で結ばれた猫とのつらい別れは、私も経験したことがあります。鹿児島でこの猫と出会ったことで、猫に対する認識が一変し、その後も猫を飼い続けております。 

 (※)来月20日刊行予定の拙著『源氏と坂東武士』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー234)に詳述してあります。  

講読会はつづく-次回『吾妻鏡』-

No.5706

 昨日は新メンバーのみなさんも、古くからのメンバーのみなさんも、たくさんお集まりいただき賑やかな新歓コンパとなりましたね。企画実行の佐伯さん、山岡さん、ありがとうございました。

 ところで、前回きちんと予定を詰められませんでしたが、次回の『吾妻鏡』のご案内です。
 日時:6月4日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』元仁二年(嘉禄元)九月三日、二十日、十月三日、四日、十三日、十九日、二十日、二十七日、二十八日、二十九日、十二月五日、九日、二十日、二十一日、二十二日、二十九日条
 ※範囲はひとまず上のように設定しましたが、時間の許す限りどしどし読んで参りたいと思います。

>実習(※教育大では「実習」といえば教育実習を指してました)中のみなさん
 お元気ですか。もしちょっとでも余裕があれば、実習中の近況など掲示板にてお知らせ下さい。小野さん、嘉禄元年八月二十七日条はいろいろと注目すべき記事が並んでいました。残念だったねぇ。
 どなたさまもお体に気を付けて、残りの期間をお過ごし下さい。

根拠はみんな「士女の説」by医師行蓮

No.5707

 28日の『吾妻鏡』講読会では、江波さんが『文選』の記事を探してきてくれたのに感心。国文専攻の快挙!。今後の期待大!!です。

 そして、たしかに嘉禄元年八月二十七日条には驚かされました。これは、岩田君御自身にも、追究して欲しいところです。
 しかし、笑えたのは六月二十一日条の「医師行蓮」さんでしょう。記事の中でも笑われていますし。でも、時間を超越して、じつに親しみの持てる人物だと思います。
 それにしても、建築関係の記事には必ず陰陽師が出てきますね。やはり、講読会には陰陽道に通じた方の参加が望まれるところです。建築史専攻の満田さんには、ぜひこの辺りを深めていただきたいと思っています。

 陰陽道といえば山下克明先生・・・などと考えていたところ、その山下先生より、大東文化大學東洋文化研究所 小林春樹・山下克明編『「若杉文書」中國天文・五行占資料の研究』を御恵送いただきました。
 私にとっては、「猫に小判」(というより「豚に真珠」か?)のような頂き物ですが、山下先生にあつく御礼を申し上げます。

 また、文教大学の中村修也先生から、先生御監修の『よくわかる伝統文化の歴史⑤ 文明開化の日本改造 明治・大正時代』(淡交社)を御恵送いただきました。本当に中村先生の守備範囲の広さには、いつも驚かされてしまいます。
 中村先生にあつく御礼を申し上げます。

中間報告と いざ鎌倉。

雨野 弥生
No.5720

野口先生、お変わりなくお過ごしでしょうか。

中学での教育実習も2週間を終え、残り一週間となりました。
「教える」よりも、「教えられる」ことの多い毎日を送って
おります。

最後の一週間は精錬授業の準備で大変になりそうですが、しっかり
頑張ってきたいと思います。

準備の合間を縫って、明日は鎌倉を歩いてこようかと思っており
ます。以前、山田先生のブログで極楽寺切り通しの写真を拝見した
のがきっかけです。行ってみたかった、鎌倉の七つの切り通しを、
全部「一筆書き式」(?)に歩いてみたいですが、一日では無理
かもしれません。
何か交通面などアドバイスございましたらご教示くださいませ。

そろそろ紫陽花の美しい梅雨の季節に入ります。
先生も皆様も、お身体ご自愛下さいね。

ご無沙汰しております。

小野 翠
No.5723

初めて書き込みさせていただきます、京女四回生の小野と申します。

野口先生、『吾妻鏡』購読会の皆様、ご無沙汰しております。

昨日で2週間の教育実習が無事終了し、今日、生徒たちとお別れをしてきました。
担当した授業はたった4回でしたが、日々教材研究や指導案に追われ、あっという間の2週間でした。
最初から最後まで失敗のし通しでしたが、指導教官や生徒たち、そして何より実習生仲間に恵まれ、とても充実した時間を過ごす事ができたように思います。

…ただ、新歓コンパや購読会等、実習中の行事に参加できなかったことは残念でなりません。。
月曜日から購読会に復帰させていただきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。 
お時間がありましたら嘉禄元年8月27日条の事もご教示ください。

知ってるし

No.5725

>小野さん
 掲示板でははじめまして。でもみんな知ってるから遠慮なく書き込んでください。
 教育実習はお疲れさまでした。また実習中のことなどお聞かせ下さい。『吾妻鏡』でお待ちしてます。

>雨野さん
 本日の鎌倉はいかがですか。お疲れとは思いますが、実習中の良きリフレッシュになればと思います。

『研究紀要』発表論文の執筆者決定。

No.5698

 元木研究室の皆さん、水無瀬は如何でしたでしたか。来年は隠岐でしょうか?
 教育実習中の皆さんは、ようやく一息ですね。
 
 ところで、18年度宇治共同研究の研究成果報告のうち、研究所『研究紀要』の執筆担当者が決まりました。
   文献史学:佐伯智広氏(神戸夙川大学非常勤講師)
   国文学 :田中裕紀氏(同志社大学大学院DC)
   考古学 :大原瞳氏(奈良市教育委員会・奈良市埋蔵文化財調査センター嘱託)
というラインナップです。これに私が加わって4名の共著の形になりますが、ジャンル毎に章立てをして執筆分担は明確に致します。締切は8月末、よろしくお願いいたします。

 ☆ 本日、同志社女子大学の朧谷寿先生より、御高論「摂関期の天皇の葬送の実態」(笠谷和比古編『公家と武家Ⅲ-王権と儀礼の比較文明史的考察-』)・「邸宅の相続」(倉田実編『王朝文学と建築・庭園』)を御恵送いただきました。
  朧谷先生にあつく御礼を申し上げます。

  また、熊本学園大学の小川弘和先生より、御高論「摂関家領島津荘と〈辺境〉支配」(熊本学園大学論集『総合科学』13-2)を御恵送いただきました。島津本荘が刀伊事件の事後処理の一環として、大宰府の南九州掌握政策の展開の中から成立したものとされるなど、中世成立期における南九州史に関する画期的な研究と思います。
 小川先生にあつく御礼を申し上げます。

水無瀬・山崎

No.5700

行ってまいりました。詳細は月曜日にお話させていただきますが、簡略に行程を。

12時に阪急水無瀬駅に集合→桜井駅→水無瀬離宮址(石碑)→水無瀬神宮→離宮八幡宮→関戸明神→大山崎町歴史資料館→宝積寺→天王山の途中(真木和泉守ら十七士の墓)の順で見学し、下山→阪急大山崎→梅田に出て、共平亭で皿うどんその他→阪急東書房(古書店)→二次会。

空がややかすんでいたので、遠景良好とはいかなかったのですが、好天に恵まれ、充実した見学会となりました。
水無瀬離宮址(石碑)の場所がわかりにくかったのですが、ふれあいセンター(島本町役場の近く)の生涯学習係の方に道を教えて頂きました。分かりやすい地図を頂きましたので、行かれる方にはお見せできます。

いつもながら元木先生からは、各所で有益なご知見を拝聴し、美味しいものをご馳走になりました。ありがとうございました。

*5月28日夜、誤記を訂正いたしました。

そういえば、山本君・永富さんのお誕生日

No.5701

 長村君、御報告ありがとうございました。梅田で飲んだビールはさぞかし美味しかったことと思います。
 昨年の元木研究室の新歓遠足の行き先は一ノ谷・福原・湊川・神戸だったと記憶していますが、そこからどうして水無瀬に繋がるのか考えたあげく、思い当たったのが「順徳」でした。来年の行き先も梅田のお店あたりがキイワードになるのでしょうか?
 さてまた、水無瀬では「おみくじ」騒動もあったとの情報を入手いたしておりますが、委細は明日うかがいたいと存じます。

 その明日の新歓コンパですが、いろいろ手配の方よろしくお願いいたします。幹事の佐伯君には連日忙しい中、申し訳ありません。
 今年度からゼミに参加された皆さんは、くれぐれも「万障お繰り合わせの上」。
 『吾妻鏡』に参加できないというメンバーも、滅多にない機会ですから宜しく御参集ください。

 ところで、すっかり機を失してしまったのですが、遅ればせながら、今月にお誕生日のあった山本陽一郎君と永富絵里子さんに、お祝いを申し上げます。
 山本君はサーティワン・アイスクリームも卒業ですね。修論、頑張ってください。
 また、例会報告もよろしく。
 永富さんは教師生活もいよいよ脂が乗りきってきたというところでしょうか。ますますの御活躍を祈念いたします。 

水無瀬・山崎・皿うどん

元木泰雄
No.5704

 すでに色々書き込みがあるように、26日は新入生歓迎遠足で、水無瀬・山崎に行きました。前日の豪雨から一転、暑いくらいの好天となりました。残念だったのは、黄砂の影響で遠望が利かず、天王山からの景色がさっぱりだったことです。この点が昨年の旅行との違いでしょうか。
 
 水無瀬、山崎、電車からはいつも眺めているのですが、実は当方も訪問するのは初めてでした。車窓から見慣れた景色も、降りてみると全く違う印象を受けるものです。
 水無瀬はかなりマンションなどが立ち並び、中世を偲ぶよすがは余りありません。かの桜井の駅跡は、阪急水無瀬から徒歩10分足らず。例によって、楠公関係史跡は、中世というより近代思想史の史跡という性格が濃厚です。楠公父子の対面の像に「滅私奉公」と特筆されておりましたが、昨今の情勢を見るに、天候とは逆に薄ら寒いものを感じてしまいます。
 ちなみに、JR島本駅が桜井の駅跡に隣接して設置されるようで、盛んに工事が行われ、まもなく付近の様相は一変しそうです。
 ついで、矢納神社。名前は楠公父子が矢を奉納したという伝承によりますが、もとは離宮八幡の摂社との事。山崎の自治都市の範囲は水無瀬川との事ですが、本来の離宮の勢力圏はこのあたりに及んでいたことになります。
 その後、道に迷って、水無瀬離宮跡の石碑を発見。郊外見学では、確実な二万五千の地図を持参するとともに、地図上で予め目的地に関するシュミレーションをしておくことが必要です。地図・方向感覚については、どうも頼りない人が多いですね。
 石碑の周辺、鉄道、道路など構造物が多いですが、すぐ背後の天王山に連なる山並み、淀川をはさんで対岸の男山と、山に囲まれ風光明媚だった往時がかすかに偲ばれます。今でも、紅葉の時期の山並みは車窓から見ても素晴らしいものがあります。
 
 水無瀬神宮はすぐ近く。例の後鳥羽の似絵や手印置文などを所蔵し、神主さんの名前が水無瀬、さすがに由緒を感じさせるところです。もっとも、建物などは新しく、全体に地味な感じのお社でした。なお、湧き水は名水とされ、近隣からくみに来る人が相次いでいるようです。
 阪急と新幹線の高架をくぐり、国道171号線を越えると淀川の堤防に出ます。広大な河川敷、対岸の男山、さすがに三川合流地点付近の景色は雄大です。これを間近に眺められたのですから、後鳥羽院が水無瀬離宮を愛好したのももっともな気がします。なお、河川敷には運動場などがあり、自然のままというわけには行きませんし、中州の樹木のお蔭で、三川の合流点もよく見ることはできません。山崎の渡しの風景はいまひとつでした。
 
 水無瀬から10分程で山崎です。曲がりくねった狭い道(それだけに車に注意)、古い住宅など、町並みに近世の雰囲気が色濃く残っています。離宮八幡も、建物などは新しいですが、油座にちなむ遺物などもあり、歴史的な雰囲気を漂わせる神社です。ちなみに、社務所横のプランターに荏胡麻が植えられておりました。
 そのすぐ西には山城・摂津国境があり、関大明神(カンダイミョウジン、ではありません)が祭られておりました。その北には山崎宗鑑の屋敷もあったとか。山崎には独特の趣きがあります。
 歴史資料館は小型ですが、待庵の原寸大の復元もあり、田端泰子先生御監修による古文書を駆使した離宮八幡油座に関するビデオもあり、一見の価値ありです。また、ここのパンフレット類も充実して居ります。

 すでに2時間あまり、暑い中を歩いただけにややばて気味でしたが、勇を鼓して天王山の宝積寺へ。
 登りがかなり急ですが、同寺までの道は舗装されており、資料館から10分くらいの道のりでした。桃山の山門に、鎌倉の仁王像が迎えてくれます。近世初期の三重塔は、やや塔身が太く、時代の特色を示しているようです。
 ここの最大の見所は、五体そろった閻魔大王とその眷属の像でしょう。玉眼や躍動的な身体の表現など、鎌倉時代の特色を良く示した作品です。本堂の本尊も鎌倉の十一面観音。1232年に焼失後、再建された時の貴重な仏像が残っているようです。
 そこから天王山の登山道へ。禁門の変後に切腹した真木和泉らの墓所、秀吉ゆかりの旗立松まで登り、16時を過ぎたところで引き返しました。

 情けないことに、途中で息が切れ、衰えを痛感させえられましたが、五分の休憩で復活。この敵だらけの世の中(まるで自力救済の世界ですが)、まだくたばるわけには行かんワイ。冒頭で述べたように、遠望が利かず、対岸の男山さえ霞む始末。ただ、樹木が剪定されておらず、黄砂がなくとも展望には制約がありました。三川合流地点を上から見下ろすのは困難ではないかと思います。

 本当なら最後にサントリーの工場見学、と行きたいところですが、そっちはどうもという人ばかり。かくして阪急大山崎16時41分発の準急で梅田に参りました。ちなみに、大阪(梅田)までのJRと阪急の運賃、450円対310円。所要時間もへったくれもなく、阪急に乗車。途中、茨木市で特急に抜かれるのですが、見ればかなりの混雑。梅田到着は3分差ですから、乗り換えるの必要はありません。阪急のダイヤは如何なものでしょうかね。

 梅田の夕食は、皿うどん、ちゃんぽんの共平亭。その晩、頂いたお礼のメールのなかには、タイトルが「ご馳走様でした」というものもありました。この日、最大のインパクトはこの店、とくに特製皿うどんだったようです(笑)。
 味も量も抜群、一度近藤先生とご一緒したいものです。もっとも、「なーんだ、これぽっちか」とか言われるかも。そのときは近所のとんかつ「小ばやし」か、焼肉「味楽」か、はたまたお初天神のお好み焼き福助あたりで追加しましょう。
 特製ぎょうくざ、から揚げもうまく、まあビールによくマッチすること!
 野口先生ご推察の通りのビールの味でした。但し、最近は節制しているので、大ジョッキ三杯だけ。
その後、すぐ近くの阪急東書房に立ち寄り、古書を探索(長村君、行程が逆ですぞ)。
 二次会はピアノバーで、高級ウィスキー(シーバスリーガル18年もの!)。と言っても飲まない人には何の意味もありませんが・・・。かくしてお開きは22時。
 
 日曜の朝、若干二日酔。しかし足の痛みはほとんどなし。25日に自転車30分、ジョッギング15分で翌日に備えた効果があったようです(ほんまかいな)。

 今回は去年の順徳にちなんだなら、来年は「共平」、きょうへいということで、大山喬平先生にちなんで、丹波大山荘??というのは冗談。
 もちろん当研究室の見学先選定に、野口先生ご推察のような事情があるわけではありません(笑)。次回も、希望者の多いところにしたいと思います。

                   ☆   ☆
 話は変わりますが、最近悲しい別離に見舞われました。
 去る15日未明、飼い猫のチャシロコ(チビ)が、13歳で死去しました。
 癌が原因だったようです。2月までは元気だったので、こんなことになるとは予想だにしえませんでした・・・
 震災の前年の6月、生まれて二ヶ月ほどの時に、我が家に捨てられ、震災前日には異様な鳴き声を発して危険を予知してくれました。
 他のネコが逃亡した中、倒壊した家の瓦礫に留まり、片付けに行った当方の傍らで嬉しそうにしていた様子が昨日のように想い起こされます。今の家に移ってから、暢気に寝そべるチャシロコを見て、震災を無事に乗り切ったことに思いをいたしておりました。
 それだけに、単なるペットを越えた、「同志」を失った思いが致します。
 野口先生からご丁重なご弔意を賜り、恐縮致しております。
 ネコの13歳は厄年とのこと、これを乗り切ると20年近い長寿もあるそうです。
 愛猫家各位には、くれぐれもご注意下さい。
 
 かくして我が家は「悪サブ」の天下となってしまいました。最近は少し大人になったのですが・・・・(↓↓[5499]参照)

 

祝、『兵範記人名索引』刊行

No.5695

 兵範記輪読会(代表、杉橋隆夫 立命館大学教授)編『兵範記人名索引』が、ついに刊行されました(思文閣出版、本体9,000円)。

 27年間の御努力の成果が凝縮されて、ついに実を結んだものといえましょう。杉橋先生、元木先生をはじめ、この会に結集された多くの方たちに感謝し、かつ敬意を表したいと思います。

 この輪読会には、私も20年ほど前、京都文化博物館在職中に参加させていただきました。たしか木曜日の夕刻から、立命館大学の杉橋先生のもとに、元木先生・美川先生、府立総合資料館の西村隆先生、それに当時京大の院生であった上島享先生、故川端新先生などが集まって和気あいあいのうちにカード取りの作業を進めたことを思い出します。

 当時は私も若く、まだ胃腸も丈夫でしたから、会が終わってからの宴会が楽しみでした。また、宴会のない時には、必ず杉橋先生が愛車(三菱シャリオ)で北大路あたりまで送ってくださったものでした。

 その後、私は鹿児島に去り、会への参加はかなわなくなりましたが、前川佳代さんをはじめ、のちに当方のゼミに参加された方や、逆に当方のゼミメンバーが参加させていただくようになったりと、まさに12世紀末の諸国の武士が在京活動中に「一所傍輩の好」を結んだことを彷彿とさせるような場であり続けたように思います。

 もとより、完成されたこの本が、今後の当該分野の研究に裨益するところははかり知れないものがあると思いますが、この輪読会の存在そのものもまた、研究史の上に特筆されるべきものだと思います。

 本書を御恵送いただいた兵範記輪読会ならびに杉橋隆夫先生に、あつく御礼を申し上げる次第です。

 ☆ 早くも、連休明けに送付した原稿の校正ゲラが届きました。週末は、また、校正に追われそうです。

 【追記】
 ★ 18年度宇治共同研究メンバー(情報処理担当の鈴木君・永富さんは除く)への問い合わせですが、岩田君・長村君・佐伯君・大原さん・田中さんから御回答を頂きました。のこる方々の御返信をお待ちしています。