二つの慶事 学位受領と論文集公刊
No.5574
ここにも何度か書かせていただきましたが、今から二十年ほど前、二条城の近くにあった京都文化財団歴史研究室に勤務していた私の所に考古学を専攻する背の高い女子学生が、七条町の発掘調査に携わった先輩(今は安土城の発掘調査で御活躍です)に連れられて、やってきました。<源義経>のことを勉強したいというのです。
その後の彼女の活躍は目を見張るばかり。そう、前川佳代さんです。その前川さんが、本日、奈良女子大学から博士号を授与されます。ほんとうに、おめでとう御座います。
「意志と情熱」の結実は見事という他はありません。NHKの朝の連続ドラマの主人公のごとしです。
今日は御子息の通っている幼稚園の終業式のため、学位授与式には出席できないとのこと。これも前川さんらしい。
四月からは幼稚園のPTAの会長をされる由。家事・育児と大変でしょうが、ぜひ研究活動と両立(鼎立?どころではないか)させて、御活躍いただきたいと願っています。
関口力さんは私が古代学協会に勤務していた当時の同僚です。現在、平安時代を研究する誰もが座右の書としている『平安時代史事典』の編集の中心になったのが関口さんです。また、長く『古代文化』の刊行にも編集委員主任として尽力されました。いわば学界の縁の下の力持ちの役割を担ってこられたわけです。
その関口さんが、摂関時代を中心とする平安時代史研究の状況を見通し、総括された上で、これまで執筆されてきた論文をまとめ、さらに新稿を加えた論文集『摂関時代文化史研究』(思文閣出版)を刊行されました。摂関時代を専攻する研究者はもとより、これから研究を志していこうとする若い人たちにとって大きな道しるべになることは必定の本です。
関口さんに上梓のお祝いと、御恵送のお礼を申し上げます。
その後の彼女の活躍は目を見張るばかり。そう、前川佳代さんです。その前川さんが、本日、奈良女子大学から博士号を授与されます。ほんとうに、おめでとう御座います。
「意志と情熱」の結実は見事という他はありません。NHKの朝の連続ドラマの主人公のごとしです。
今日は御子息の通っている幼稚園の終業式のため、学位授与式には出席できないとのこと。これも前川さんらしい。
四月からは幼稚園のPTAの会長をされる由。家事・育児と大変でしょうが、ぜひ研究活動と両立(鼎立?どころではないか)させて、御活躍いただきたいと願っています。
関口力さんは私が古代学協会に勤務していた当時の同僚です。現在、平安時代を研究する誰もが座右の書としている『平安時代史事典』の編集の中心になったのが関口さんです。また、長く『古代文化』の刊行にも編集委員主任として尽力されました。いわば学界の縁の下の力持ちの役割を担ってこられたわけです。
その関口さんが、摂関時代を中心とする平安時代史研究の状況を見通し、総括された上で、これまで執筆されてきた論文をまとめ、さらに新稿を加えた論文集『摂関時代文化史研究』(思文閣出版)を刊行されました。摂関時代を専攻する研究者はもとより、これから研究を志していこうとする若い人たちにとって大きな道しるべになることは必定の本です。
関口さんに上梓のお祝いと、御恵送のお礼を申し上げます。