『紫苑』第5号、入稿しました。

No.5463

 昨日、『紫苑』第5号の原稿・データが編集長から印刷屋さんの手に渡されました。
 山岡さん並びに執筆者の皆さん、「ひとまず」ありがとうございました。
 初校のゲラは15日になるそうです。完成まではもう一頑張りです。
 今号の構成については、後日掲示いたします。

 ☆ 栃木県立文書館の松本一夫先生より、御高論「南北朝内乱期における軍事情報の伝達」(『日本歴史』705)を御恵送いただきました。松本先生にあつくお礼を申し上げます。

 『源氏と坂東武士』の初校ゲラ一冊分、今朝クロネコさんが届けてくれました。そのまま綴じればすぐ本になりそうです。
 明日は、富士山の近くに出張です。

『紫苑』第5号の構成。

No.5469

『紫苑』第5号の構成は以下の通り。
 岩田君の論文と長村君の研究ノートは共同研究の成果発表。尻池さんと伊藤さんの研究ノートは卒論をペースにしたものです。

 論文
      「宇治における都市形成の契機について-道長期を素材に-」
           岩田慎平(共同研究員・関西学院大学大学院博士課程)
 研究ノート
     「『明月記』の宇治関係史料-鎌倉前期における-」
           長村祥知(共同研究員・京都大学大学院博士課程・日本学術振興会特別
               研究員)
     「「権門都市」宇治の形成-摂関家別業を中心に-」
           尻池由佳(本学文学部史学科4回生)
     「曾我物の古浄瑠璃」
          伊藤明日香(本学文学部史学科4回生)

 特別寄稿
     「須田春子先生について-野口研究室寄贈本の旧蔵者-」
         細川光成 (神奈川県海老名市市史編纂室嘱託)
 活動記録
    旅行記  「伊豆調査旅行記」
         山岡瞳(同志社大学文学部文化学科4回生)
 あとがき

 ☆ 市川市歴史博物館の湯浅治久先生より、御高論「有徳人井戸庭弥次郎とその時代-室町期香取社領の公人・津・宿-」(『三田中世史研究』13)および『史学雑誌』
等に発表された書評・新刊紹介5点を御恵送いただきました。
 湯浅先生にあつく御礼を申し上げます。
 目下、書評・新刊紹介の執筆を大幅に遅延させている私としては、頭が下がるのみ。

二月の『吾妻鏡』について

No.5458

 野口先生から予告して頂いてから日を空けてしまいましたが、次回以降の『吾妻鏡』講読会のご案内です。

 次回は、
 日時:2月5日(月)16:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:承久三年六月十八日条~
 という予定です。
 前日のご連絡となってしまいましてすみませんでした。

 2月5日以降は、
 ・2月13日(火)15:30~
 ・2月21日(水)14:00~
 ・2月28日(水)15:30~
 という日程を予定しております。普段とは開催曜日がやや異なりますのでお気を付け下さい。日程等の変更の際は、随時ご連絡致します。
 大学の授業のほうはそろそろオフシーズンになったと思います。お時間のある方は、初めての方でも久しぶりの方でも、どうぞお気軽にご参加下さい。


 野口先生からもご案内頂きましたように、2月21日(水)は平田さんの研究発表も予定されております。

 テーマ:「院御所からみる後鳥羽院政」
 日時:2月21日(水)16:30~
 場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
 参考文献は、後日、平田さんから告知していただくことになっております。

 ※この分野を研究対象にされている方たちの積極的な参加を期待します(ゼミ以外の方で出席希望の方は、野口先生かゼミメンバ-に御連絡下さい)。
 当日は、14:00頃から平田さんのご発表が始まるまで、時間の許す範囲で『吾妻鏡』を読む予定です。

修論報告

平田樹理
No.5459

 野口先生、岩田さん、告知ありがとうございました。

 上記にありますように、2月21日(水)に「院御所からみる後鳥羽院政」という題目で、修論報告をさせていただきます。
諮問もありますし、論点を整理し直して報告したいと思います。
主要参考文献は、上横手雅敬「鎌倉時代史の展望」(『鎌倉時代 その光と影』、吉川弘文館、一九九四年)。高橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所』、文理閣、二〇〇六年)です。
拙い修論ですが、皆様の御意見をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

次回の『吾妻鏡』について

No.5461

 本日も長時間にわたり『吾妻鏡』にお付き合いいただきましてありがとうございます。おかげさまでだんだんと承久の乱の具体的なイメージが掴めてきたように思います。

 さて、次回の『吾妻鏡』講読会の予定です。
 日時:2月13日(火)15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:承久三年六月二十三日条~

 国史大系『吾妻鏡』普及版の第二巻もそろそろ終わりが見えてきたように思います。私が講読会にはじめて参加したのは三年前の春で、元久二年(1205)六月二十二日が当日の講読範囲でした。長かったような短かったような道のりでしたが、これからも『吾妻鏡』講読会をよろしくお願いします。

承久宇治川合戦

No.5462

 本日(5日)の『吾妻鏡』は大変勉強になりました。承久の乱における宇治川合戦の状況が実に鮮明になり、これは宇治共同研究に大きな成果の一つとして加えることが出来ると思います。
 常々、講読会を円滑に運営してくれている岩田君と、いつも大変貴重な研究データを提供してくれる長村君に深くお礼を申し上げる次第です。米澤君には今後の活躍を期待!

 ☆ 本日(5日)、東北芸術工科大学の入間田宣夫先生より、新刊の御高著『平泉藤原氏と南奥州武士団の成立』(歴史春秋社)を御恵送いただきました。信夫佐藤氏や陣が峯城跡のことなど最新の成果が盛りだくさん。信夫佐藤氏の系譜に関する私見への厳しい批判も示されています。
 入間田先生にあつくお礼を申し上げます。

 ★ 当方の執筆活動ですが、宗教・文化研究所『研究紀要』第20号掲載の「伊豆北条氏の周辺-時政を評価するための覚書-」は、本日三校を提出。 高志書院より刊行予定の峰岸純夫・入間田宣夫・白根靖大編『中世武家系図の史料論』掲載の「千葉氏系図の中の上総氏」は目下校正中。
 明日(もはや今日か?)は吉川弘文館から歴史文化ライブラリーの一冊として刊行される拙著『源氏と坂東武士』の初校ゲラが配達されるとのことです。

大原へ行きます

No.5456

先だっての書き込みを撤回し、大原へ行くことになりました。
寂光院、三千院、大原陵辺りを(時間が許す限り法泉院や勝林院なども)見学する予定です。行きたい!という方は、前日までに上記メールアドレスまでご連絡頂ければと思いますが、当日参加も大歓迎です。奮ってご参加下さい。

◆予定◆
2月10日(土) 
10時京阪電車出町柳駅 京都バス大原行きバス停付近(5番出口から出ると目の前です)
参加費用はバス代往復¥840+拝観料です。

下記HPをご参照ください。
三千院HP:http://www.sanzenin.or.jp/
寂光院HP:http://www.jakkoin.jp/
京都大原観光マップ:http://www.kyotoohara.net/

「灌頂巻」

No.5457

 「一門都落」から一足跳びに「灌頂巻」ですね。

 大原と言えば、数年前、NHK教育テレビの「趣味悠々」で、山田邦和先生が林マヤさんとウォーキングしておられたことが思い出されます。
 このあたりの史跡は山田先生が大変お詳しいと思います。

Re: 大原へ行きます

雨野 弥生
No.5464

大原御幸、供奉できなくて大変残念です・・涙

その日私(すーちゃんも?)は、まさに後白河法皇が
大原へ御幸の途中、大原の前に立ち寄ったとされる、
某寺に行っている予定です。

偶然ですが、同じ日に同じ御幸路。
お帰りになられたら、見学の結果をつき合わせて
「大原エリアの共同研究」、いたしましょ。

行かれる方々、どうぞお気をつけて。

大原1dayチケット。

No.5465

佐伯です、こんにちは。
言いだしっぺの一人のくせに、ろくろくレスも付けてなくてすいません。
(いや、いちおう周りの会った人にお誘いはしてたんですよ、ほんと)

で、大原ですが、集合場所の出町柳まで京阪電車で行かれる方は、
大原1dayチケットというお得な切符がありまして。
京阪電車・京都バスの往復切符で、しかも三千院、寂光院、実光院、宝泉院、勝林院、来迎院の拝観料が優待料金になります。
(詳細は http://www.keihan.co.jp/traffic/otoku/ohara1day06_2/index.html
個人的には、「大原の里」「大原山荘」の日帰り温泉プランが優待料金になるというのもなかなか魅力なのですが(笑)。
例えばこんなの→http://www.oohara-no-sato.co.jp/html/plan.html#higaeri
足湯カフェがこれまた心魅かれるものが→http://www.ohara-sansou.com/foot.htm
とまあそんなこんなで、大原で楽しみませんか♪

大原の温泉。

雨野 弥生
No.5466

参加者じゃないくせに、レス付けまくってすみません笑。
「供奉の人々、徳大寺・・・」(平家物語 旧大系本文より)
さまの書き込みにつられて、思い出したので一言。

民宿・大原の里、去年の初秋に母と泊まりましたが、
温泉、よかったですよ。女湯しか知らないのですが、
露天の五右衛門風呂があって(五右衛門といっても蓋を
踏んで入るわけではなく、形がお釜みたいになってるだけ
ですが)、木々に時々鳥が来たりして母が大喜びでした。
トロミのあるお湯も気持ちよかったです。

・・って、なんだか旅行業者の人みたいですが。
道中お気をつけて、楽しんできてください♪

2月21日(水)に平田さんの研究報告

No.5453

 京都女子大の御出身で、今春、神戸大学大学院修士課程を修了予定の平田樹理さんに研究発表をお願いいたしました。詳細は以下のとおりです。
 
 テーマ:「院御所からみる後鳥羽院政」
 日時:2月21日(水)16:30~
 場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)

 ※ この分野を研究対象にされている方たちの積極的な参加を期待します(ゼミ以外の方で出席希望の方は、私かゼミメンバ-に御連絡下さい)。
 参考文献は、後日、平田さんから告知していただくことになっております。
 なお、当日はこの研究報告会の前の時間に『吾妻鏡』講読会が予定されています。
 2月の『吾妻鏡』講読会開催日程は、追って岩田君から告知されます。

本日は、山田先生の48回目のお誕生日。

No.5454

 2月3日は、当ゼミ創設以来、大変お世話になっている山田邦和先生のお誕生日。

 山田先生、おめでとうございます。ますますの御活躍を期待しています。

 しかし、同僚だったころ、若者の代表みたいだった山田先生が、もう48歳ですか。
 私ももうすぐ○○歳。
 時の流れは、かくの如し。後進諸姉兄、御精進あれ!

 ☆ 拙著『坂東武士団の成立と発展』を古本屋さんで見つけました。
   http://www8.wind.ne.jp/akasakado/rekishi-f-1.htm

Re.本日は、山田先生の48回目のお誕生日。

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5460

>野口先生
お気にとめていただき、ありがとうございます。
そう。48歳になってしまいました。
50歳まであと2年。
50歳までに何ができるか、また、50歳以降にどのようなことができるか、
思案している今日この頃です。

比叡山へ行きます

No.5451

寒波です。
山手に職場があるので、明日は普段よりも1時間ほど早く家を出なければ間に合わないかもしれません(泣
そんな中でお知らせです。
2月10日(日)、比叡山へ行こうという企画が、佐伯さんとの間に出ております。
 行程などはまだ決めていませんが(比叡山の気候も考慮しないといけません)、
 午前中に山頂に着いて、東塔・西塔・横川と見て回りたいと思います。
 相当に寒そうなのですが、ご都合つく方は是非ご一緒しましょう。
 というわけで、行きたい!という方は上記メールアドレスにご一報下さい。
詳細が決まれば、また告知させて頂きたいと思います。

寿永二年七月二十五日

No.5452

 この日早朝、法住寺殿に「比叡山へ行きます」という書き置きが後白河側近の裏切り者の手でのこされていたら、平家の運命は大きく変わっていたことでしょうね。

 来週、私は日帰りで、池殿(平頼盛)領駿河国大岡庄に行ってまいります。

行き先変更

No.5455

寿永二年七月二十七日。
現在ならば九月初め頃でしょうか。今と違って、少し涼しくなりはじめていたのでしょうか。
今年は旧暦の分かる手帳を使っているので、季節に敏感に行きたいと思います。

で、早速現代の季節に当てはめたところ、二月十日の比叡山が京都市街地より5℃ほど低いことや、何だか「徒歩で登る」という話になっていて(私は交通機関を使うつもりです。一体、皆さん私にどういうイメージをお持ちなのでしょうか?)びっくり仰天。
徒歩なら尚更危ないので(冬山登山の経験なし)、今回は大原に行くことにします。
書き込んで早速の予定変更。
「比叡山へ行きます」という書き込みがあったのに、比叡山へ行ったらもぬけのから。
後白河ならあり得る気もします(笑

『武家の棟梁の条件』重版のお知らせ。

No.5447

 京都女子大学も入学試験が始まりました。入試業務はふだんの仕事とは動き方が違うので、耄碌気味の私はたいへん疲れてしまいますが、それでも、各地からのたくさんの受験生は、とても優秀で人柄のよい方たちばかりなので、大いに安心させられています。出張講義に行った高校から受験生が来ているという話など伺うと、とても嬉しくなります。

 さて、このところ、諸先生方がつぎつぎと新著を刊行される中で、いささか精彩を書く話ですが、拙著『武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす』(中公新書)が重版されることになりました。1994年11月初版。この年12月の新聞各紙の書評欄に取り上げられ、一時は新書ベストセラーの上位に進出。大江健三郎・永六輔などという著名な執筆者の間に私の名前が並ぶなどと言う珍事も出来いたしました。
 5版を重ねましたが、その後はながく停滞。「武士道ブーム」の逆を行くような内容なので時勢に合わず、完全に絶版の運命を辿るものとばかり思っていたのですが、「捨てる神あれば拾う神あり」といったところでしょうか。
 法住寺殿の武将墓の部分など、その後の研究の進展で訂正を要しなければならないところもございますが、まだ内容について大方の認知・理解をいただいていない部分も多くあるように思います。この機会に、また多くの方々にお読みいただければ幸いと思っております。
 
 ☆ 昨日、神奈川大学の鈴木彰先生から御高論「源家重代の太刀と曾我兄弟・源頼朝-『曾我物語』のなかの「鬚切」「友切」-」(武久堅監修『中世軍記の展望台』和泉書院)・「将門分身説と「小烏」の太刀」(日本古典文学会々報『日本古典文学会のあゆみ』)・「斎藤別当実盛の選択-老武者の「恥辱」と「武勇」-」(『神奈川大学評論』55)・「軍記(前期)」(全国大学国文学会編『日本語日本文学の新たな視座』おうふう)、また田辺旬先生から御高論「鎌倉幕府の二所詣と箱根山」(箱根神社宝物館図録『二所詣展』)を御恵送いただきました。鈴木先生・田辺先生にあつく御礼申しあげます。
 当ゼミでは、伊藤さんの研究テーマに一番関係がありそうですね。

 >『吾妻鏡入門』に参画されるゼミメンバーへ
 2月28日に、関幸彦先生が上洛されますので、その夜に打ち合わせ(「夜討ち」ではありません)の会を開きたいと思います。都合のつく方は宜しく御参集下さい。詳細は追って御連絡いたします。

祝☆『武家の棟梁の条件』重版

田中裕紀
No.5448

初めて野口先生にお会いした、大学コンソーシアム京都の授業に出る時にテキストだった
思い出深い本の重版、とても嬉しいです。
私が頭に思い描いていた武士像が覆された瞬間であり、
それがその後の諸々のスタートだったと思います。
もっと早く読んでいればとさえ思ったものでした。
仕事で日本史が好きだという高校生にも出会いますが、
これで薦めやすくなりました。
もっとたくさんの人に読まれるべき本だと思いますので、折々に薦めていきたいと思います。

重版おめでとうございます。

山岡 瞳
No.5449

>野口先生 
『武家の棟梁の条件』、重版おめでとうございます。
 はじめて読んだ時、田中さん同様、私の中の武士のイメージを一新させられました。同志社での授業のテキストにもなっており、教室の机の上において授業を受けている学生さんをよくみかけました。重版によってさらに多くの方に読まれることを、大変うれしく思います。   

 私事で恐縮ですが、先ほど、やっと卒論の試問が終わりました。私の順番は、午前中の最後だったため、予定時間をオーバーしてじっくり進められました。はじめは緊張していましたが、いろいろな点を指摘されているうちに、まったく見えていなかったことに気づかされたりと、これからも勉強するぞ!!と気合を入れなおすことができました。

>紫苑執筆者の皆様
 本日締め切りの原稿拝受いたしました。
 お忙しい中、執筆ありがとうございました。
 あとは校正が待っていますので、よろしくお願いします。

>佐伯さん
 遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
 昨年は古文書講読会をはじめ、ご指導いただきありがとうございました。
 これからもご指導よろしくお願いします。

ああせい、校正! 「ノグチ」ゲラの襲撃。

No.5450

 >田中さん ありがとうございます。ゼミの方でも、いつものように何か素晴らしい企画をいただけたら幸いです。

 >山岡さん 理想の口頭試問でしたね。『紫苑』第5号、宜しくお願いいたします。

 ◇ ところで、『武家の棟梁の条件』ですが、重版の部数は2000。刊行予定は2月28日とのことです。本文は書き換えられませんが、奥付の補足が出来るので、経歴のほかに、著書・論文として、本文内容の補足・訂正に資するものを挙げておきました。

 昨日と今日は、上記の奥付も含めて、昨秋のシンポのコメントなど数件の原稿を添付ファイルで送信。やれやれ、これで懸案の仕事に取りかかれると思いきや、昨秋執筆した上総氏系図に関する論文のゲラが到着。そういえば、明日は紀要掲載論文(北条時政関連)の三校を受け取る予定もあり、2月初旬には新著(歴史文化ライブラリー)の初校も出るとのことでしたし、ゲラの大軍に苛まれることになりそうです。

 明日は久しぶりに『吾妻鏡』講読会ですが、その前に錦華食堂に初陣の予定も入りました。上総と備後からの頼りになる援軍も同行してくれます。しかし、どうも京都の天気は雪になりそうで、それが気がかりです。

【追記】>田中さん 書き込んでから、数分後の御対応。こういうのを神業といいます。

過分のお言葉有難うございます。

元木泰雄
No.5443

 野口先生、ゼミ関係の皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。
 今年初めての書き込みです。何せ、「五十肩」以降、右肩に力が入らず、少し動かすと鋭い痛みが入る始末。すっかり滅入って、ものを書こうとする気力がなえてしまいました。情けない・・・
 さらに、ネコの大喧嘩をとめに入って、右手首付近をざっくり引っかかれ、見る人が刃傷沙汰かと驚くほどの(というのはオーバーですが)傷跡ができてしまいました。誰かネコの喧嘩のとめ方を教えてくだされ・・・

 そこに拙著は校正ミスのオンパレード。もう、回収したいくらいです。
 というわけで、すっかり落ち込んでいる時に、このようなお言葉を頂くと、「地獄で仏」の気分です。
 
 あちこち色々なミスがあると存じます。ご指摘いただければ幸いです。
 つまらない本ですが、幕府は最初から強かったという固定観念を否定するところから議論を始めてみたのは、これまでにあまり見られなかった方法かと思います。
 その根底には、結果論ではなく、その時代をリアルタイムで考えるべきであるという近年の政治史の見方があります。そのことを最初に痛感させてくださったのは、今はなき近代史家、高橋秀直先生でした。御著書『日清戦争への道』に結実する御論文の中で、日清戦争勃発の偶発性、思わぬ戦勝と日本の政治、思想の大きな変貌といったご指摘を拝見し、日本が明治維新以来一貫して帝国主義路線を歩んだといった見方がいかに非実証的な「結果論」だったのかを厳しく認識させられたことでした。
 ちなみに先生は以前、私に対し「軍人は勝ったら政治的地位が上がるだけでなく、強大な権力を握るのに、なんで義経は滅んじゃったの?」と質問されました。
 そのとき、どのように答えたのかは覚えていませんが、自分でも納得できる答えではなかったように思います。その一応の解答を提示したつもりですが、如何でしょうか。

 治承寿永の内乱の問題で言えば、坂東を中心に在地の抗争を綿密に復元され、内乱は単なる源平の抗争ではなく武士団相互の厳しい対立の所産だったことを明らかにされた野口先生のお仕事なくして、新しい展望はなかったと思います。
 また、同様に内乱と在地武士の行動を結び付けられ、さらに内乱という戦争状況が予想もできなかった幕府を築いたとされた川合康先生の一連のお仕事からも、大きな影響を受けました。
 もちろん、執筆に際し、他にも多くの方々のお仕事に啓発されております。
 この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

 書評会、糾弾集会になるかもしれませんが、首を洗ってお待ちしております。
 

「忍耐と寛容」とネコ幕府と書評会のこと

No.5444

 元木先生、本年初のメッセージをありがとうございました。
 校正ミスの件は、著者の責任の範囲ではないところで発生したことですし、また不可抗力みたいな事もママございます。私など、このところ耄碌によるものか、迂闊なことが多く、他人様のことをとやかく言えなくなって参りました。いささか不本意ながら、昔、何処かの国の総理大臣が言っていたように「忍耐と寛容」こそが肝要だと心することにしております。
 私も未だに右腕の神経痛に悩まされております。ただ、パソコンについてはキーボードを変えたことでだいぶ打鍵が楽になりました。それにしても、年来不調の胃腸と共に、これからの忙しい時期への対応に苦慮させられるところです。

 ネコの一件。かつて当方の家族の者も、ご近所の凶暴な牡ネコに大ケガを負わされたことがございます。季節など特殊な状況によるのだと思いますが、ネコの世界も抗争が絶えないようで、当家の2匹の白(源氏色)ネコにたいして、紛争調停の機関としてネコ幕府の草創でもはかるべきではないのか、と勧めたりしているのですが、面倒がって挙兵の気配はありません。もっとも、私の不在中に書斎で何者かが元木先生の御著書を読みあさっている痕跡がありますので、計画だけは進行している可能性はございます(?)。
 私、昔は大きなコリー犬を飼っておりましたが、鹿児島在住以来、ネコに惹かれること多く、当家には一時は5匹もいたことがあります。旅に出て、道路の片わらにネコがひっくり返って日向ぼっこをしているような光景に出会うとほっといたしますね。
 古来、文人はネコを愛するものであります。

 書評会は、緊張感に満ちた(殺伐とした)「研究報告会」風にやるのではなく、元木先生と美川先生の御新著を題材に、談論活発に楽しく時間を過ごせるようなものにしたいと思います。とはいっても、いちおう話題提供の担当者は必要だと思います。元木先生の御本については不肖野口が礼賛一方ながら担当をさせていただきますが、美川先生の『院政』について、どなたか立候補をお願いしたいと思います。
 この書評会は公開にしたいと思っていますので、ゼミメンバー以外の方でも立候補をいただける方があれば御連絡下さい。ちなみに、懇親会の幹事はすでに決定しております。
 元木先生・美川先生の御都合をうかがって、3月中にでも実施できればと考えております。

遅ればせ乍らお誕生日おめでとうございます

No.5445

 今頃になってしまって恐縮ですが、たしか1月某日は元木先生の研究室の大番頭である佐伯君のお誕生日だったように記憶します。
 おそくなりましたが、おめでとうございます。
 古文書読解の指導や宇治の共同研究会などで、当ゼミを牽引してくださっていることに、あつく御礼を申し上げるとともに、ますますの御活躍を祈念いたします。

三十路の抱負。

No.5446

佐伯です。
野口先生、お祝いのお言葉ありがとうございます。
26日でめでたく30歳になりました。
新しい10年も充実したものになるよう努力して、花も実もある30代を目指そうと思います(笑)。
今後ともどうかよろしくご指導いただきますよう、お願い申し上げます。

元木泰雄『源義経』=あるべき歴史叙述

No.5440

 まずは、いささか急ぎの業務連絡です。
 >末松さん 2005年度の公開講座の講演録についておうかがいしたいことがありますので、当方に御連絡をお願いいたします。
 また、末松さんの最新の連絡先をご存じの方は、当方にお知らせ下さい。

 さて、昨日は元木先生の研究室で、坂口君のいつもながらの堅実で説得力のある御報告をうかがいましたが、帰宅すると待望の『源義経』が届いておりました。
 「あとがき」に明記されているように、かなりの時間の経過の後に鎌倉幕府の立場で書かれた『吾妻鏡』ではなく、あくまでも同時代に書かれた公家の日記や政治制度の分析を踏まえた斬新な義経論が展開されています。内乱期の政治史に関する最新の成果を一般の読者に還元されたものと思いました。
 元木先生、御恵送にあつく御礼を申し上げます。
 本文中に配されている写真の多くは、元木先生ご自身が現地に赴いて撮影されたもので、その時の旅行記は本掲示板の過去ログで見ることが出来ます。あわせてお楽しみいただければ幸いです。

 『吾妻鏡』講読会の開催日程については、追って岩田君から告知されることと思います。岩田君、お手数ですが宜しくお願いいたします。
 『院政』・『源義経』がそろいました。書評会もそろそろ企画しなければいけませんね。

【追記】末松さんと連絡とれました。雨野さん・末松さん、ありがとうございました。
 ついでながら、私のマグカップも研究室の某所で(汚れたコーヒー入りで)無事発見されました。

次回以降の『吾妻鏡』について

No.5441

 お待たせして申し訳ありませんでした。次回以降の『吾妻鏡』講読会のご案内です。

 次回は、
 日時:2月2日(金)15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:承久三年六月十五日条~

 来週は京都女子大の入試等のため日時が変則となっておりますので、お気を付け下さい。
 また後日改めてご案内しますが、その次の講読会は2月5日(月)16:30~ということで調整中です。やや「過密日程」となりますが、2月2日まではしばらく間が空きますから、参加者のみなさんはどしどし予習をお進め下さい。

 >野口先生
 以上のように調整致しました。よろしくお願いします。
 お風邪などお召しになりませんよう、どうぞご自愛下さい。

元木泰雄『源義経』は精読してください。

No.5442

 岩田君、告知ありがとうございました。

 元木先生の『源義経』。読んでみたところ期待通りの素晴らしい内容です。ふだん直接お話をうかがっているから、と思っていたのですが、流石は元木先生です。内乱期の政治状況の枠組みにたいする御見解には、まさに「目から鱗」、成る程まったくその通りだと思いました。
 私のように特定の地域の枝葉末節なことしか研究対象にしていない者にとっても、そこで解明された個別具体的な事象の背景がよく理解できます。一般向けの手頃な本の形をとりながら、これは従来の幕府成立史にたいする通説を覆す、研究史にのこる大変な著作だと思いました。
 言わずもがなのことですが、ゼミメンバーは精読のこと。

 ところで、本日、『ヒストリア』と『日本史研究』が偶然同時に届きましたが、開いてみると、前者には山本君、後者には辻君、坂口君がお書きになっていました。素晴らしい御活躍振りです。こういうのは、じつにうれしい。

 ☆ 本日、東京都葛飾区立郷土と天文の博物館の谷口榮先生より、熊野正也・川上元・谷口榮・古泉弘編『歴史考古学を知る事典』(東京堂出版)を御恵送いただきました。
 もはや歴史学は文献と考古の両輪に拠らずして解明は不可能であり、とりわけ近年の地域中世史研究において考古学の果している役割は文献を凌ぐ勢いです。
 本書はまさに時宜を得た企画といえましょう。文献史学に志そうとする人にとってこそ有益な内容だと思います。
 谷口先生にあつく御礼を申し上げます。

明日(22日)の『吾妻鏡』は延期します。

No.5435

 急なことで恐縮ですが、所用発生のため明日の『吾妻鏡』講読会は延期させていただきます。
 入学試験終了後の来月初めに新たに時間を設定したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

研究室は椅子が足らない状況です。

No.5438

 平常に復帰しました。昨日(22日)の対応について、いろいろ、ありがとうございました。なお、講読会の時間に頂く予定だった伊藤さんのお土産は賞味期限切れになりそうなので、本日研究室にしばらく滞在された方たちと「山分け」させていただきました。よろしく御了承下さい。
 目下、私は目先の業務をこなすのが精一杯の有様で、まとまった時間が必要な原稿執筆などで遅延を重ねており、たいへん申し訳なく思っております。
 本日は、紀要の校正とシラバスを提出。これから期末の成績処理に取りかかります。

 ところで、京女から大学院に進学したゼミメンバーの先達である平田さんから修論提出の御報告を頂きました。お疲れ様でした。
 内容は御鳥羽院の院御所に関するものとのこと。これはおそらくメンバー全員にとって関心の高い興味津々なテーマだと思います。ぜひ例会での報告をお願いしたい。さらに活字化も期待しています。 

 以下は例の如く、業務連絡。

 >岩田君 今日はわざわざメモリーをお届け下さり、ありがとうございました。研究室に着いたばかりで、頭の回転が悪く、諸作業の御礼を申し上げるのを忘れましたが、本当に良くやってくれており、助かりました。また、時間のあるときに、研究室の資料整理などのお手伝い(アルバイト)をお願いしたいと思います。
 また、お手数ですが『吾妻鏡』講読会の日程設定をよろしくお願いいたします。

 >鈴木君(先生) 今日はPCに新しいキーボードの接続をありがとうございました。まったく感触が異なり、これで相当ストレスが解消され、作業能率が一挙に向上すると思います。

 >尻池さん 史料に厳密な姿勢をしっかり身につけられたようで、これなら広島でおおいに活躍していただけそうです。詰めをしっかりとお願いいたします。

 >山岡編集長様 『紫苑』の「あとがき」もうすこしお待ち下さい。

 最後はやはり請願と相成りました。(苦笑)にあらず全く(泣)です。   

次回以降の『吾妻鏡』について、など

No.5439

 >野口先生
 昨日は事前にご連絡も差し上げずに推参しまして失礼致しました。先日行いました程度の作業でしたらお安いご用ですので、また簡単なのに面倒なことなどが発生の折にはどうぞお気軽にお申し付けください。
 また『吾妻鏡』の予定ですが、大学の日程・みなさんのご予定などを伺い、近日中にお知らせできるように致します。範囲ですが、承久三年六月十五日条~を予定しておりますので、参加予定のみなさんは各自どしどし予習をお願いします。

終わりと始まり。

No.5433

 2001年度の大学院での演習からはじまった、同志社大学での授業。昨日をもってひとまず大団円となりました(まだ、試験の採点がありますが)。
 とてもやり甲斐のある講義でした。また多くの素晴らしい受講生諸姉兄と知己を得ることが出来、それはこれからの私の人生にとって大きな財産になるものと思います。関係する方々にあつく御礼を申し上げます。

 新年度、私は京都女子大学で新たに総合教育科目(「日本史から社会問題を考える」2回生対象)・基礎演習Ⅰ(現代社会学部1回生対象)・現代社会論Ⅱ(複数の先生と共に担当、同)を担当します。目下、シラバスを作成しているのですが、基礎演習Ⅰは学生さんたちが主体的に参加してくれるような形式にしたいと思っています。しかしなかなか難しい。演習の形態などについて、皆さんから何か名案ないしはアドバイスをいただければ幸いです。
 これらの授業の受講者から当ゼミのメンバーが育ってくれれば嬉しいのですが。

 さて昨日(19日)、私が不在の研究室には、助っ人の山岡さん・岩田君のほか、尻池さんに長村君もお出でになり、まさしく『紫苑』編集室のおもむきであったとのことです。

 >岩田君 昨日は掃除道具(はたき、新聞紙)を持参され、床掃除に始まり窓拭き、湯呑みの漂白までしてくださったそうで、ありがとうございました。

 >山岡さん 『紫苑』の編集もばっちり進んでいるようで、大慶に存じます。

 >長村君 原稿を見て下さったようで、ありがとうございます。そのうち、拙著の校正刷りにもお目通しをお願いしたいと思っておりますので、その節もよろしく。

 >山田ちさ子様  忠快については、高梨純次「滋賀・日野町安楽寺木像薬師如来坐像とその周辺-像内納入品についての一試論-」(滋賀県立近代美術館『研究紀要』2)に略年譜つきで詳しく触れられています。御参照ください。

 >西田君 卒論の件、日程了解いたしました。

 >大森さん 月曜の『吾妻鏡』、お待ちしております。

Re: 終わりと始まり。

No.5434

野口先生とお会いしてから、次の四月で五年になるのですね。
年末(には終わらなかった・・・)大掃除の際に、2002年度『百練抄』講読のレジメ・ノートの束を開けて、自分も少しは進歩したかななどと感慨にふけっておりました。
野口先生にお会いできたことは、まさしく私の人生の大きな財産です。

お役に立つかわかりませんが、喜んで御著書の校正のお手伝いをさせていただきたいと思います。

皆様>大学のシステム変更のためらしく、22日までパソコンのメールを確認できません。緊急のご連絡は携帯電話までお願いいたします。