比叡山へ行きます

No.5451

寒波です。
山手に職場があるので、明日は普段よりも1時間ほど早く家を出なければ間に合わないかもしれません(泣
そんな中でお知らせです。
2月10日(日)、比叡山へ行こうという企画が、佐伯さんとの間に出ております。
 行程などはまだ決めていませんが(比叡山の気候も考慮しないといけません)、
 午前中に山頂に着いて、東塔・西塔・横川と見て回りたいと思います。
 相当に寒そうなのですが、ご都合つく方は是非ご一緒しましょう。
 というわけで、行きたい!という方は上記メールアドレスにご一報下さい。
詳細が決まれば、また告知させて頂きたいと思います。

寿永二年七月二十五日

No.5452

 この日早朝、法住寺殿に「比叡山へ行きます」という書き置きが後白河側近の裏切り者の手でのこされていたら、平家の運命は大きく変わっていたことでしょうね。

 来週、私は日帰りで、池殿(平頼盛)領駿河国大岡庄に行ってまいります。

行き先変更

No.5455

寿永二年七月二十七日。
現在ならば九月初め頃でしょうか。今と違って、少し涼しくなりはじめていたのでしょうか。
今年は旧暦の分かる手帳を使っているので、季節に敏感に行きたいと思います。

で、早速現代の季節に当てはめたところ、二月十日の比叡山が京都市街地より5℃ほど低いことや、何だか「徒歩で登る」という話になっていて(私は交通機関を使うつもりです。一体、皆さん私にどういうイメージをお持ちなのでしょうか?)びっくり仰天。
徒歩なら尚更危ないので(冬山登山の経験なし)、今回は大原に行くことにします。
書き込んで早速の予定変更。
「比叡山へ行きます」という書き込みがあったのに、比叡山へ行ったらもぬけのから。
後白河ならあり得る気もします(笑

『武家の棟梁の条件』重版のお知らせ。

No.5447

 京都女子大学も入学試験が始まりました。入試業務はふだんの仕事とは動き方が違うので、耄碌気味の私はたいへん疲れてしまいますが、それでも、各地からのたくさんの受験生は、とても優秀で人柄のよい方たちばかりなので、大いに安心させられています。出張講義に行った高校から受験生が来ているという話など伺うと、とても嬉しくなります。

 さて、このところ、諸先生方がつぎつぎと新著を刊行される中で、いささか精彩を書く話ですが、拙著『武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす』(中公新書)が重版されることになりました。1994年11月初版。この年12月の新聞各紙の書評欄に取り上げられ、一時は新書ベストセラーの上位に進出。大江健三郎・永六輔などという著名な執筆者の間に私の名前が並ぶなどと言う珍事も出来いたしました。
 5版を重ねましたが、その後はながく停滞。「武士道ブーム」の逆を行くような内容なので時勢に合わず、完全に絶版の運命を辿るものとばかり思っていたのですが、「捨てる神あれば拾う神あり」といったところでしょうか。
 法住寺殿の武将墓の部分など、その後の研究の進展で訂正を要しなければならないところもございますが、まだ内容について大方の認知・理解をいただいていない部分も多くあるように思います。この機会に、また多くの方々にお読みいただければ幸いと思っております。
 
 ☆ 昨日、神奈川大学の鈴木彰先生から御高論「源家重代の太刀と曾我兄弟・源頼朝-『曾我物語』のなかの「鬚切」「友切」-」(武久堅監修『中世軍記の展望台』和泉書院)・「将門分身説と「小烏」の太刀」(日本古典文学会々報『日本古典文学会のあゆみ』)・「斎藤別当実盛の選択-老武者の「恥辱」と「武勇」-」(『神奈川大学評論』55)・「軍記(前期)」(全国大学国文学会編『日本語日本文学の新たな視座』おうふう)、また田辺旬先生から御高論「鎌倉幕府の二所詣と箱根山」(箱根神社宝物館図録『二所詣展』)を御恵送いただきました。鈴木先生・田辺先生にあつく御礼申しあげます。
 当ゼミでは、伊藤さんの研究テーマに一番関係がありそうですね。

 >『吾妻鏡入門』に参画されるゼミメンバーへ
 2月28日に、関幸彦先生が上洛されますので、その夜に打ち合わせ(「夜討ち」ではありません)の会を開きたいと思います。都合のつく方は宜しく御参集下さい。詳細は追って御連絡いたします。

祝☆『武家の棟梁の条件』重版

田中裕紀
No.5448

初めて野口先生にお会いした、大学コンソーシアム京都の授業に出る時にテキストだった
思い出深い本の重版、とても嬉しいです。
私が頭に思い描いていた武士像が覆された瞬間であり、
それがその後の諸々のスタートだったと思います。
もっと早く読んでいればとさえ思ったものでした。
仕事で日本史が好きだという高校生にも出会いますが、
これで薦めやすくなりました。
もっとたくさんの人に読まれるべき本だと思いますので、折々に薦めていきたいと思います。

重版おめでとうございます。

山岡 瞳
No.5449

>野口先生 
『武家の棟梁の条件』、重版おめでとうございます。
 はじめて読んだ時、田中さん同様、私の中の武士のイメージを一新させられました。同志社での授業のテキストにもなっており、教室の机の上において授業を受けている学生さんをよくみかけました。重版によってさらに多くの方に読まれることを、大変うれしく思います。   

 私事で恐縮ですが、先ほど、やっと卒論の試問が終わりました。私の順番は、午前中の最後だったため、予定時間をオーバーしてじっくり進められました。はじめは緊張していましたが、いろいろな点を指摘されているうちに、まったく見えていなかったことに気づかされたりと、これからも勉強するぞ!!と気合を入れなおすことができました。

>紫苑執筆者の皆様
 本日締め切りの原稿拝受いたしました。
 お忙しい中、執筆ありがとうございました。
 あとは校正が待っていますので、よろしくお願いします。

>佐伯さん
 遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
 昨年は古文書講読会をはじめ、ご指導いただきありがとうございました。
 これからもご指導よろしくお願いします。

ああせい、校正! 「ノグチ」ゲラの襲撃。

No.5450

 >田中さん ありがとうございます。ゼミの方でも、いつものように何か素晴らしい企画をいただけたら幸いです。

 >山岡さん 理想の口頭試問でしたね。『紫苑』第5号、宜しくお願いいたします。

 ◇ ところで、『武家の棟梁の条件』ですが、重版の部数は2000。刊行予定は2月28日とのことです。本文は書き換えられませんが、奥付の補足が出来るので、経歴のほかに、著書・論文として、本文内容の補足・訂正に資するものを挙げておきました。

 昨日と今日は、上記の奥付も含めて、昨秋のシンポのコメントなど数件の原稿を添付ファイルで送信。やれやれ、これで懸案の仕事に取りかかれると思いきや、昨秋執筆した上総氏系図に関する論文のゲラが到着。そういえば、明日は紀要掲載論文(北条時政関連)の三校を受け取る予定もあり、2月初旬には新著(歴史文化ライブラリー)の初校も出るとのことでしたし、ゲラの大軍に苛まれることになりそうです。

 明日は久しぶりに『吾妻鏡』講読会ですが、その前に錦華食堂に初陣の予定も入りました。上総と備後からの頼りになる援軍も同行してくれます。しかし、どうも京都の天気は雪になりそうで、それが気がかりです。

【追記】>田中さん 書き込んでから、数分後の御対応。こういうのを神業といいます。

過分のお言葉有難うございます。

元木泰雄
No.5443

 野口先生、ゼミ関係の皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。
 今年初めての書き込みです。何せ、「五十肩」以降、右肩に力が入らず、少し動かすと鋭い痛みが入る始末。すっかり滅入って、ものを書こうとする気力がなえてしまいました。情けない・・・
 さらに、ネコの大喧嘩をとめに入って、右手首付近をざっくり引っかかれ、見る人が刃傷沙汰かと驚くほどの(というのはオーバーですが)傷跡ができてしまいました。誰かネコの喧嘩のとめ方を教えてくだされ・・・

 そこに拙著は校正ミスのオンパレード。もう、回収したいくらいです。
 というわけで、すっかり落ち込んでいる時に、このようなお言葉を頂くと、「地獄で仏」の気分です。
 
 あちこち色々なミスがあると存じます。ご指摘いただければ幸いです。
 つまらない本ですが、幕府は最初から強かったという固定観念を否定するところから議論を始めてみたのは、これまでにあまり見られなかった方法かと思います。
 その根底には、結果論ではなく、その時代をリアルタイムで考えるべきであるという近年の政治史の見方があります。そのことを最初に痛感させてくださったのは、今はなき近代史家、高橋秀直先生でした。御著書『日清戦争への道』に結実する御論文の中で、日清戦争勃発の偶発性、思わぬ戦勝と日本の政治、思想の大きな変貌といったご指摘を拝見し、日本が明治維新以来一貫して帝国主義路線を歩んだといった見方がいかに非実証的な「結果論」だったのかを厳しく認識させられたことでした。
 ちなみに先生は以前、私に対し「軍人は勝ったら政治的地位が上がるだけでなく、強大な権力を握るのに、なんで義経は滅んじゃったの?」と質問されました。
 そのとき、どのように答えたのかは覚えていませんが、自分でも納得できる答えではなかったように思います。その一応の解答を提示したつもりですが、如何でしょうか。

 治承寿永の内乱の問題で言えば、坂東を中心に在地の抗争を綿密に復元され、内乱は単なる源平の抗争ではなく武士団相互の厳しい対立の所産だったことを明らかにされた野口先生のお仕事なくして、新しい展望はなかったと思います。
 また、同様に内乱と在地武士の行動を結び付けられ、さらに内乱という戦争状況が予想もできなかった幕府を築いたとされた川合康先生の一連のお仕事からも、大きな影響を受けました。
 もちろん、執筆に際し、他にも多くの方々のお仕事に啓発されております。
 この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

 書評会、糾弾集会になるかもしれませんが、首を洗ってお待ちしております。
 

「忍耐と寛容」とネコ幕府と書評会のこと

No.5444

 元木先生、本年初のメッセージをありがとうございました。
 校正ミスの件は、著者の責任の範囲ではないところで発生したことですし、また不可抗力みたいな事もママございます。私など、このところ耄碌によるものか、迂闊なことが多く、他人様のことをとやかく言えなくなって参りました。いささか不本意ながら、昔、何処かの国の総理大臣が言っていたように「忍耐と寛容」こそが肝要だと心することにしております。
 私も未だに右腕の神経痛に悩まされております。ただ、パソコンについてはキーボードを変えたことでだいぶ打鍵が楽になりました。それにしても、年来不調の胃腸と共に、これからの忙しい時期への対応に苦慮させられるところです。

 ネコの一件。かつて当方の家族の者も、ご近所の凶暴な牡ネコに大ケガを負わされたことがございます。季節など特殊な状況によるのだと思いますが、ネコの世界も抗争が絶えないようで、当家の2匹の白(源氏色)ネコにたいして、紛争調停の機関としてネコ幕府の草創でもはかるべきではないのか、と勧めたりしているのですが、面倒がって挙兵の気配はありません。もっとも、私の不在中に書斎で何者かが元木先生の御著書を読みあさっている痕跡がありますので、計画だけは進行している可能性はございます(?)。
 私、昔は大きなコリー犬を飼っておりましたが、鹿児島在住以来、ネコに惹かれること多く、当家には一時は5匹もいたことがあります。旅に出て、道路の片わらにネコがひっくり返って日向ぼっこをしているような光景に出会うとほっといたしますね。
 古来、文人はネコを愛するものであります。

 書評会は、緊張感に満ちた(殺伐とした)「研究報告会」風にやるのではなく、元木先生と美川先生の御新著を題材に、談論活発に楽しく時間を過ごせるようなものにしたいと思います。とはいっても、いちおう話題提供の担当者は必要だと思います。元木先生の御本については不肖野口が礼賛一方ながら担当をさせていただきますが、美川先生の『院政』について、どなたか立候補をお願いしたいと思います。
 この書評会は公開にしたいと思っていますので、ゼミメンバー以外の方でも立候補をいただける方があれば御連絡下さい。ちなみに、懇親会の幹事はすでに決定しております。
 元木先生・美川先生の御都合をうかがって、3月中にでも実施できればと考えております。

遅ればせ乍らお誕生日おめでとうございます

No.5445

 今頃になってしまって恐縮ですが、たしか1月某日は元木先生の研究室の大番頭である佐伯君のお誕生日だったように記憶します。
 おそくなりましたが、おめでとうございます。
 古文書読解の指導や宇治の共同研究会などで、当ゼミを牽引してくださっていることに、あつく御礼を申し上げるとともに、ますますの御活躍を祈念いたします。

三十路の抱負。

No.5446

佐伯です。
野口先生、お祝いのお言葉ありがとうございます。
26日でめでたく30歳になりました。
新しい10年も充実したものになるよう努力して、花も実もある30代を目指そうと思います(笑)。
今後ともどうかよろしくご指導いただきますよう、お願い申し上げます。

元木泰雄『源義経』=あるべき歴史叙述

No.5440

 まずは、いささか急ぎの業務連絡です。
 >末松さん 2005年度の公開講座の講演録についておうかがいしたいことがありますので、当方に御連絡をお願いいたします。
 また、末松さんの最新の連絡先をご存じの方は、当方にお知らせ下さい。

 さて、昨日は元木先生の研究室で、坂口君のいつもながらの堅実で説得力のある御報告をうかがいましたが、帰宅すると待望の『源義経』が届いておりました。
 「あとがき」に明記されているように、かなりの時間の経過の後に鎌倉幕府の立場で書かれた『吾妻鏡』ではなく、あくまでも同時代に書かれた公家の日記や政治制度の分析を踏まえた斬新な義経論が展開されています。内乱期の政治史に関する最新の成果を一般の読者に還元されたものと思いました。
 元木先生、御恵送にあつく御礼を申し上げます。
 本文中に配されている写真の多くは、元木先生ご自身が現地に赴いて撮影されたもので、その時の旅行記は本掲示板の過去ログで見ることが出来ます。あわせてお楽しみいただければ幸いです。

 『吾妻鏡』講読会の開催日程については、追って岩田君から告知されることと思います。岩田君、お手数ですが宜しくお願いいたします。
 『院政』・『源義経』がそろいました。書評会もそろそろ企画しなければいけませんね。

【追記】末松さんと連絡とれました。雨野さん・末松さん、ありがとうございました。
 ついでながら、私のマグカップも研究室の某所で(汚れたコーヒー入りで)無事発見されました。

次回以降の『吾妻鏡』について

No.5441

 お待たせして申し訳ありませんでした。次回以降の『吾妻鏡』講読会のご案内です。

 次回は、
 日時:2月2日(金)15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:承久三年六月十五日条~

 来週は京都女子大の入試等のため日時が変則となっておりますので、お気を付け下さい。
 また後日改めてご案内しますが、その次の講読会は2月5日(月)16:30~ということで調整中です。やや「過密日程」となりますが、2月2日まではしばらく間が空きますから、参加者のみなさんはどしどし予習をお進め下さい。

 >野口先生
 以上のように調整致しました。よろしくお願いします。
 お風邪などお召しになりませんよう、どうぞご自愛下さい。

元木泰雄『源義経』は精読してください。

No.5442

 岩田君、告知ありがとうございました。

 元木先生の『源義経』。読んでみたところ期待通りの素晴らしい内容です。ふだん直接お話をうかがっているから、と思っていたのですが、流石は元木先生です。内乱期の政治状況の枠組みにたいする御見解には、まさに「目から鱗」、成る程まったくその通りだと思いました。
 私のように特定の地域の枝葉末節なことしか研究対象にしていない者にとっても、そこで解明された個別具体的な事象の背景がよく理解できます。一般向けの手頃な本の形をとりながら、これは従来の幕府成立史にたいする通説を覆す、研究史にのこる大変な著作だと思いました。
 言わずもがなのことですが、ゼミメンバーは精読のこと。

 ところで、本日、『ヒストリア』と『日本史研究』が偶然同時に届きましたが、開いてみると、前者には山本君、後者には辻君、坂口君がお書きになっていました。素晴らしい御活躍振りです。こういうのは、じつにうれしい。

 ☆ 本日、東京都葛飾区立郷土と天文の博物館の谷口榮先生より、熊野正也・川上元・谷口榮・古泉弘編『歴史考古学を知る事典』(東京堂出版)を御恵送いただきました。
 もはや歴史学は文献と考古の両輪に拠らずして解明は不可能であり、とりわけ近年の地域中世史研究において考古学の果している役割は文献を凌ぐ勢いです。
 本書はまさに時宜を得た企画といえましょう。文献史学に志そうとする人にとってこそ有益な内容だと思います。
 谷口先生にあつく御礼を申し上げます。

明日(22日)の『吾妻鏡』は延期します。

No.5435

 急なことで恐縮ですが、所用発生のため明日の『吾妻鏡』講読会は延期させていただきます。
 入学試験終了後の来月初めに新たに時間を設定したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

研究室は椅子が足らない状況です。

No.5438

 平常に復帰しました。昨日(22日)の対応について、いろいろ、ありがとうございました。なお、講読会の時間に頂く予定だった伊藤さんのお土産は賞味期限切れになりそうなので、本日研究室にしばらく滞在された方たちと「山分け」させていただきました。よろしく御了承下さい。
 目下、私は目先の業務をこなすのが精一杯の有様で、まとまった時間が必要な原稿執筆などで遅延を重ねており、たいへん申し訳なく思っております。
 本日は、紀要の校正とシラバスを提出。これから期末の成績処理に取りかかります。

 ところで、京女から大学院に進学したゼミメンバーの先達である平田さんから修論提出の御報告を頂きました。お疲れ様でした。
 内容は御鳥羽院の院御所に関するものとのこと。これはおそらくメンバー全員にとって関心の高い興味津々なテーマだと思います。ぜひ例会での報告をお願いしたい。さらに活字化も期待しています。 

 以下は例の如く、業務連絡。

 >岩田君 今日はわざわざメモリーをお届け下さり、ありがとうございました。研究室に着いたばかりで、頭の回転が悪く、諸作業の御礼を申し上げるのを忘れましたが、本当に良くやってくれており、助かりました。また、時間のあるときに、研究室の資料整理などのお手伝い(アルバイト)をお願いしたいと思います。
 また、お手数ですが『吾妻鏡』講読会の日程設定をよろしくお願いいたします。

 >鈴木君(先生) 今日はPCに新しいキーボードの接続をありがとうございました。まったく感触が異なり、これで相当ストレスが解消され、作業能率が一挙に向上すると思います。

 >尻池さん 史料に厳密な姿勢をしっかり身につけられたようで、これなら広島でおおいに活躍していただけそうです。詰めをしっかりとお願いいたします。

 >山岡編集長様 『紫苑』の「あとがき」もうすこしお待ち下さい。

 最後はやはり請願と相成りました。(苦笑)にあらず全く(泣)です。   

次回以降の『吾妻鏡』について、など

No.5439

 >野口先生
 昨日は事前にご連絡も差し上げずに推参しまして失礼致しました。先日行いました程度の作業でしたらお安いご用ですので、また簡単なのに面倒なことなどが発生の折にはどうぞお気軽にお申し付けください。
 また『吾妻鏡』の予定ですが、大学の日程・みなさんのご予定などを伺い、近日中にお知らせできるように致します。範囲ですが、承久三年六月十五日条~を予定しておりますので、参加予定のみなさんは各自どしどし予習をお願いします。

終わりと始まり。

No.5433

 2001年度の大学院での演習からはじまった、同志社大学での授業。昨日をもってひとまず大団円となりました(まだ、試験の採点がありますが)。
 とてもやり甲斐のある講義でした。また多くの素晴らしい受講生諸姉兄と知己を得ることが出来、それはこれからの私の人生にとって大きな財産になるものと思います。関係する方々にあつく御礼を申し上げます。

 新年度、私は京都女子大学で新たに総合教育科目(「日本史から社会問題を考える」2回生対象)・基礎演習Ⅰ(現代社会学部1回生対象)・現代社会論Ⅱ(複数の先生と共に担当、同)を担当します。目下、シラバスを作成しているのですが、基礎演習Ⅰは学生さんたちが主体的に参加してくれるような形式にしたいと思っています。しかしなかなか難しい。演習の形態などについて、皆さんから何か名案ないしはアドバイスをいただければ幸いです。
 これらの授業の受講者から当ゼミのメンバーが育ってくれれば嬉しいのですが。

 さて昨日(19日)、私が不在の研究室には、助っ人の山岡さん・岩田君のほか、尻池さんに長村君もお出でになり、まさしく『紫苑』編集室のおもむきであったとのことです。

 >岩田君 昨日は掃除道具(はたき、新聞紙)を持参され、床掃除に始まり窓拭き、湯呑みの漂白までしてくださったそうで、ありがとうございました。

 >山岡さん 『紫苑』の編集もばっちり進んでいるようで、大慶に存じます。

 >長村君 原稿を見て下さったようで、ありがとうございます。そのうち、拙著の校正刷りにもお目通しをお願いしたいと思っておりますので、その節もよろしく。

 >山田ちさ子様  忠快については、高梨純次「滋賀・日野町安楽寺木像薬師如来坐像とその周辺-像内納入品についての一試論-」(滋賀県立近代美術館『研究紀要』2)に略年譜つきで詳しく触れられています。御参照ください。

 >西田君 卒論の件、日程了解いたしました。

 >大森さん 月曜の『吾妻鏡』、お待ちしております。

Re: 終わりと始まり。

No.5434

野口先生とお会いしてから、次の四月で五年になるのですね。
年末(には終わらなかった・・・)大掃除の際に、2002年度『百練抄』講読のレジメ・ノートの束を開けて、自分も少しは進歩したかななどと感慨にふけっておりました。
野口先生にお会いできたことは、まさしく私の人生の大きな財産です。

お役に立つかわかりませんが、喜んで御著書の校正のお手伝いをさせていただきたいと思います。

皆様>大学のシステム変更のためらしく、22日までパソコンのメールを確認できません。緊急のご連絡は携帯電話までお願いいたします。

近藤好和『装束の日本史』を薦めます。

No.5430

 本日お目に掛かった京都府立総合資料館の大塚克美先生が、カバンの中からおもむろに取り出されて「これは良い本だ」と激賞されたのが近藤先生の新著『装束の日本史 平安貴族は何を着ていたのか』(平凡社新書)。
 10時近くまで続いた会議を終えて、最近少しばかり本数の増えたバスにゆられて帰宅すると、この本が届いておりました。パラパラめくると、ほんとうに大塚先生の仰るとおり。これまで史料を読んでいても、よく分からなかった装束の問題が、とてもわかりやすく説明されている。「可視的身分標識論」を語るにはこういう知識が大前提なわけです。
 これまで、近藤先生と言えば武器・武具でしたが、本来の御専門がこの本に示されています。国文の方にも必携でしょう。
 ほんとうに良い本を書いてくださった近藤先生に感謝。もちろん、御恵送いただいたことにも。
 これは、きっと売れますよ!

 さて、次に楽しみなのは、そろそろ書店の店頭に並びそうな元木先生の『源義経』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)です。鶴首して待望。

 ところで、どなたか、すでに名著の評判高い美川先生の『院政』(中公新書)の紹介文を書いてくださいませんでしょうか。立候補しようかなと思う人は野口まで。委細はその際に。

 本日、研究室で史学科の小野さんと卒論についてお話ししました。テーマにしたいのは中世前期の女性史とのことで、鎌倉幕府の女官組織に関心ありとのこと。これまた、期待するところ大。御研究の進展が楽しみです。
 ゼミの院生諸兄姉、大いに牽引してあげて下さい。御指導を宜しくお願いいたします。

ありがとうございます。

No.5432

野口先生、拙著に対しての過分なお言葉とご紹介、誠にありがとうございます。大学の講義ノートをまとめただけの本ですが、何かのお役にたてば幸いです。

 最近、色々とあって自分の研究に自信を失いかけていたので、お言葉を励みにしたいと思います。

 これからもよろしくお願いします。

1月22日の『吾妻鏡』

No.5426

 今年も『吾妻鏡』は順調にスタートしました。次回の講読会のご案内です。

 時間:1月22日(月)16:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:承久三年六月十五日条~

 次回は開始時間が通常とは異なります(16:30~)のでお気を付けください。

 例によって参加者随時募集中ですので、新年から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもご参加下さい。

 

安土城本丸御殿に関するシンポジウム

No.5421

 本学家政学部生活造形学科の川本先生からの御案内です。

    ☆ シンポジウム開催のお知らせ ☆

           記

  テーマ:安土城本丸御殿をめぐる諸問題

  1.趣旨説明:玉井哲雄(国立歴史民俗博物館)
  2.「安土城本丸の空間構造」:三浦正幸(広島大学大学院文学研究科)
  3,「行幸御殿とは何か」:川本重雄(京都女子大学家政学部)
  4.「秀吉御殿の復原を巡って」:三浦正幸・川本重雄
  5.質疑応答
   
  コメンテーター:藤田達生(三重大学・日本史)
            宮武正登(佐賀県教育庁・考古)

  日時:2007年2月24日(土)午後1時30分~5時
  場所:京都女子大学 B420教室
       住所:京都市東山区今熊野北日吉町35
   電話:075-531-7194(研究室)
  参加費:無料 (先着100名)
  参加申し込み:Fax 075-531-7194 京都女子大学 川本研究室
       e-mail Kawamotolabo@aol.com(@は半角に)

 ※ これはたいそう面白そうなシンポです。私は早速申し込ませていただきました。
  ちなみに、本日の日本史研究会中世史部会は如何でしたでしょうか? 

ありがとうございました!

No.5422

先ほど帰宅しました。
雨の中、わざわざ聞きに来て下さったみなさま、どうもありがとうございました。
聞きに来て下さった方に役に立つ話だったのかどうかはわかりませんが(そう願っているのですが)、
報告者にとっては、非常に有益でありがたい質疑応答になりました。
当日の昼に論旨の大事な部分が付け加わったりと、かなりギリギリまであれこれいじっていたのですが、
質疑応答の中で、質問されるまで文字化してなかった部分や、
質問されるまでそもそも本人が(意識して)考えてなかった部分を形にすることが出来ました。
そうやって形にしたものが、客観的に見て納得の行くものなのかどうかは、
またこれから推敲していかなくてはいけませんが、頑張ります!

昨日の研究室、博物館の会議のことなど。

No.5423

 佐伯君、お疲れ様でした。ぜひ、素晴らしい論文に結実させてください。

 ところで、昨日の研究室はあたかも『紫苑』編集室のごとき有様で、つぎつぎと原稿を執筆者ご本人が持参。さっそく、岩田師範の御指導を頂いている方もおられました。論文・研究ノートについては岩田君・尻池さん・伊藤さんのものが全てそろい。長村君の史料紹介も分量がつかめていますから、事務方に見積もり依頼をお願いいたしました。
 なお、ゼミ旅行などについては、この掲示板への書き込みを転載することも考えています。よろしく、ご了承下さい。

 という次第で、昨日の研究室は人口密度が極めて高くなり、御来室いただいた川本先生などには、日本絵巻大成がうずたかく積まれたテーブルで応対させていただくことになり、たいへん失礼いたしました。夕刻には久しぶりに小野さんも来てくれました。私は例の博物館リニューアルの会議に出席のために早めに退出したのですが、その後、みなさんは如何過ごされたのでしょうか?本日、出勤するとテーブルの上には、米澤君のお土産の「うなぎパイ」と所有者不詳の開封済み「チョコレート効果」が置かれておりました。

 さて、博物館の会議ですが、館の方3名(博士の学位を持つ女性の課長さんと元同僚2名)の他に、京都の中世文化史研究をリードする3人の著名な先生方と「京都の歴史といえば」の山田邦和先生がご出席。博物館の具体的状況・課題をうかがうごとに、暫く博物館から離れて現状認識に欠けていることを痛感させられ、また博物館業務に通暁された諸先生のご意見からは学ぶところ多大なものがありました。
 ちなみに、会場に到着したときに例のごとく初対面の先生方に御挨拶と名刺交換をしたのですが、少しの間お目にかかっていない間に髭を生やし服装も変わった元同僚M氏にも挨拶しようとして呆れられるという一幕もございました(こういう時は、本当に身の置き所を失いますね)。
 会議終了後は山田先生と三条の「田毎」というおそば屋さんで夕食。「重要な」情報交換が出来ました。

 それにしても、成績処理・来年度のシラバス・入試関係の仕事のほか、研究費の事務処理や年度内刊行の論文の校正など本務が山積み、原稿の負債・・・といったあんばいで、この時期の同業者はみんな大変なのです。
 そこで、目下、山岡さんと岩田君に助っ人をお願いしています。昨日は岩田君が大量の書籍を図書館まで配送してくれたようで、事務の方から感謝の言葉を頂きました。
 ちなみに、岩田君がほぼ100%女子学生で埋め尽くされたA食でうどん(orそば)をすすっておられるお姿には「勇気」の二文字を想起せざるを得ませんでした。

【追記】月曜日頃から、岩田君から頂いた私のマグカップが見あたりません。お心当たりの方はいませんか?
 それから、伊藤さんから木更津のお土産を頂きました。22日の講読会の際にお召し上がり下さい。

〔改訂増補〕やすい、うまい、こわい

No.5425

>佐伯さん 昨日はおつかれさまでした。中身の濃いご報告とハイレベルな討論を拝聴し、ずいぶん勉強させて頂きました。

>野口先生 昨日は長いこと研究室にお邪魔しました。あまり生産性の良い労働力ではありませんが、簡単でも面倒なお仕事等はなんなりとお申し付け下さい。研究室にもご自宅にもすぐに伺います。
 昨日は17:00過ぎまで研究室を利用させて頂きましたが、テーブルの上のものをそのままにしてしまいまして申し訳ありませんでした。「うなぎパイ」は米澤くんより「お好きにどうぞ」とのありがたいお言葉をいただいております。

 またご紹介(?)に預かりましたように、昨日は初めてほぼ100%女子学生で埋め尽くされたA食(と呼ぶんですね)を利用させて頂きました。若干の補足が必要かと思いますが、何も「単独突入」したわけではなく、ちゃんと野口先生・山岡さん・伊藤さんにお付き添いいただきましたので、初めての〈京女うどん〉はリラックスして美味しくいただきました。
 毎週金曜日、関学にご出講の元木先生にはお昼ごはんを召し上がって頂く場所があまりなく、その都度ご不便をお掛けしているのですが、あのA食ならばもしかしたらご満足いただけるかもしれませんね(とはいえ〈アジアンランチ〉を拝見したら、けっこう「量」に特化した献立のようであり、メニューに○○○も無かったのですが…)。

 一方で、野口先生が日頃から「あそこはこわい」と仰る理由もまた、よくわかりました。

>尻池さん ほんとうにすみません。以上のように訂正いたしました。いずれまた錦華食堂(「日の出食堂」に匹敵する派手なネーミングですね)のご案内もよろしくお願い申し上げます。
 お忙しいところA食にご一緒してくださいました、伊藤さんもありがとうございました。

おつかれさまでした。

尻池由佳
No.5427

 紫苑の編集作業や購読会など、月曜日・火曜日と続けてお疲れ様でした。
 紫苑の編集については、年明け早々、野口先生をはじめ野口ゼミの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 〉野口先生 机の上の「チョコレート効果」は私が置きっぱなしにしたものです。申し訳ありませんでした。みなさんと食べようと思って買ったものですので、開封済みで申し訳ないのですが、紫苑の編集作業中にでも研究室に集まったみなさんでお召し上がりください。

 〉岩田さん ざ、残念ながら尻池は昨日のランチにはご一緒しておりませんよっ(泣)。
その時間は「ランチ」ではなく「テスト」でした…。A地下の食堂に挑戦されたのであれば、今度は錦華食堂に挑戦しましょう!ご案内は10年間女子校生活を送っている私がバ ッチリさせていただきますよ☆
 

歴史家にとって正確は義務であって・・・!

No.5428

>岩田君  「歴史家にとって正確は義務であって美徳ではない」のであります。
 この言葉はE・H・カーの『歴史とは何か』(岩波新書)にひかれていて、ハウスマンという人が言ったことなのですが、1969年、私が青山学院大学史学科に入学したときのオリエンテーションの際、ある西洋史の教授が、この言葉をE・H・カーの言葉として紹介されたのを聴いて、一人「ほくそ笑んだ」ことを覚えております。
 それから、元木先生に欠くことのないメニューの○○○というのは、間違いなく「ビール」ですね?

>尻池さん  「申し訳ない」などと、とんでもありません。ご芳志と思って、さっそく賞味させていただきました。みんなの分はもう無いかも。
 研究室のお菓子の話で、斯界にカントリーマアムが大好きな先生がおられることを思い出しました。不二家の事件でさぞお困りのことだろうと思います。

新年初「(泣)」

No.5429

>尻池さん・野口先生
 大変ご迷惑をおかけしました。後から正誤表を挟み込むわけにもいかず、〔改訂増補〕版として修正しておきました。ご叱正に感謝いたします。

 ちなみに「歴史家にとって正確は義務であって美徳ではない」のお叱りを頂戴するのは三度目です。仏の顔も、三度まで…(泣)

慶應義塾中世文学研究会200回記念シンポジウム

No.5420

大橋直義です。突然の長文の投稿ですが、また宣伝をさせてください。

慶應義塾中世文学研究会 二〇〇回記念シンポジウムのご案内

シンポジウム:中世文芸の王権とレガリア
[パネリスト]
小秋元段氏(法政大学)
神器論の位相 ―『太平記』と『神皇正統記』と―

藤巻和宏氏(早稲田大学非常勤講師)
東大寺大仏と伊勢参宮 ―中世南都の舎利・宝珠信仰の一斑―

中原香苗氏(京都精華大学非常勤講師)
楽器と王権

佐々木孝浩氏(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫)
王権の標章としての装丁 ― 巻子装をめぐる諸問題―

[司会]大橋直義氏(日本学術振興会特別研究員)

[会場] 慶應義塾大学三田キャンパス 三一三教室
[日時] 二〇〇七年三月十七日(土) 午後一時より
[連絡先]
 慶應義塾中世文学研究会
  108-8345 港区三田2-15-45
  慶應義塾大学文学部 岩松研吉郎
  tel 03-3453-4511 内23093
  fax 03-5427-1578
  mail naohashi@k2.dion.ne.jp(大橋直義。@を半角に変えてください)
  *PDF版のご案内をお入り用の方は上記メールアドレスまでご一報ください。

[趣意文]
 年に十一回の例会をかさねてきた私ども慶應義塾中世文学研究会も、2006年12月に二〇〇回を数えることができました。それを記念いたしまして、来る2007年3月17日(土)にシンポジウム「中世文芸の王権とレガリア」を開催いたします。
 天皇とそのイエ、神祇と王権をめぐる諸問題については、中世の文学や史学、宗教研究、あるいはそれら諸領域をこえた言説・現象をめぐる視座からの検討がなされ、活況を呈しているということができるでしょう。ただ、その中にあって、中世日本におけるレガリア―王の宝物―とは何であったのかという観点から、総合的に「王権」とそれをとりまく諸文芸・言説をとらえようとする試みは、これまでなされてはいなかったのではないでしょうか。それはおそらく、レガリアには、実体的な「モノ」という側面と、それに対する種々の言説によって仮構された虚像までも含む「コト」という側面とが、しかも折り重なるようにかかわりあう性格があるということに起因するようにも思えます。そしてさらに、日本におけるレガリアとは、三種神器のみならず、如意宝珠や楽器もその範疇にあるものであることも一因であったのかもしれません。
 このような状況にかんがみ、本研究会は三種神器・如意宝珠・楽器、そして書物そのものをもレガリアの範囲内にいったん収めた上で、さらにそこから展開させてゆくべきと考えました。そこで、各々の事物にかかわるご研究を精力的につづけておられる4人の研究者の方々をパネリストとしてお招きし、シンポジウム「中世文芸の王権とレガリア」を企画いたしました。それぞれの題目と要旨は次のとおりです。

*小秋元段氏「神器論の位相 ―『太平記』と『神皇正統記』と―」
 南北朝時代において、三種神器の有無は両朝の正統性に大きな影響を与えたはずである。これを文学作品はどのように描くのか。『太平記』と『神皇正統記』をとりあげ、神器論の位相を探っていきたい。
*藤巻和宏氏「東大寺大仏と伊勢参宮 ―中世南都の舎利・宝珠信仰の一斑―」
 東大寺創建の際、行基・橘諸兄が伊勢に参宮し、天照大神の本地=盧遮那仏が示される。また、再建時には重源が伊勢で宝珠を感得する。本発表では、舎利・宝珠信仰の視点から、これらの説話の展開相を検討する。
*中原香苗氏「楽器と王権」
 中世において、音楽―特に楽器の名器や秘曲伝授―は、天皇の権威と深く関わっていた。室町期には将軍も音楽に関与するようになるが、史実や伝承をもとに、名物とされる楽器と王の権威との関係を中心に述べたい。
*佐々木孝浩氏「王権の標章としての装丁 ―巻子装をめぐる諸問題―」
 勅撰集の奏覧本が巻子装であったことは良く知られている。勅撰集の現存伝本には巻子装であるものは少なく、またその多くは冊子から改装されたものである。その理由を書誌学的な見地から考察してみたい。

 塾の内外をとわず、こういった問題について関心をお持ちのかたのご参加と、議論の深まりを熱望いたします。

年度末のお忙しい時期とは存じますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
長文、失礼いたしました。