新年初回の『吾妻鏡』について

No.5413

 新年あけましておめでとうございます。今年も『吾妻鏡』講読会をよろしくお願い致します。
 新年最初の講読会のご案内です。

 時間:1月15日(月)15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 (http://www.kyoto-wu.ac.jp/student/map/index.html
 範囲:承久三年六月十四日条~

 例によって参加者随時募集中ですので、新年から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもご参加下さい。

 また、当日は『紫苑』原稿の最終締切日でもありますので、執筆者のみなさんは遅れないようにご提出をお願い致します(私も遅れないようがんばります)。

研究室も始動いたしました。

No.5414

 岩田君、告知ありがとうございました。

 日程・時間につきましては、そろそろ期末試験の時期ですし、また入学試験などもありますので、できるだけ多くの方が参加できるように適宜変更してください。ちなみに、月曜の場合、29日は京都女子大の入試がありますので実施できません。

 なお、すでに院進学が決まっている諸姉は、進学先の先生が嶮しい坂道を用意され、かつまたビシビシ鍛えてくださる御方針のようですから(楽しみですね)、この機会にしっかりと史料読解力と鎌倉前期政治史にかんする知識を身につけて頂きたいと思います。

 『紫苑』は、年度末刊行に向けて、ギリギリの日程で編集担当の山岡さんが頑張ってくれています。

 昨日はアルバイト中の山岡さん、南都本『平家物語』の閲覧に見えた長村君に続いて、久方ぶりに永富さん・鈴木君(両先生)が来室。年頭の研究室は大賑わいとなりました。

 永富さんからはオーストラリアのお土産を頂き、鈴木先生には、例によってPCの機能UP(マウスとキーボードの付け替え)をしていただきました。ありがとうございました。

 お土産といえば、尻池さんからも、山陰名物「どじょう掬いまんじゅう」(素晴らしいネーミングだと思います)の差し入れをいただきました。これまた、ありがとうございました。

 今日の京都(正確には宇治)の朝は、車のフロント・リアガラスの氷がなかなか解けないほどの、おそらくこの冬一番の寒さでした。

『吾妻鏡』の入門書と日本史研の部会

No.5415

 本日、NO.5397でお知らせした『吾妻鏡』の入門書の執筆担当者として、即座に了解のお知らせを頂いたゼミメンバー6名の「名簿」を、編集担当の先生のもとにお送りいたしました。追って、具体的に話が進んでいくと思いますので、よろしくお願い申しあげます。

 さて、前にもお知らせしたのですが、来週の火曜日(16日)、日本史研究会中世史部会で佐伯君の御報告があります。

「鳥羽院政期政治史と王家」

という大きなテーマのお話です。私は内々の研究会で、大枠についてはすでにうかがったことがありますが、裨益を蒙るところ多大なものがありました。
 院政期を研究対象にされている方は、遠近問わずぜひ御参集下さい。

 なお、私は、部会開催の時間には某博物館の歴史展示のリニューアルに関する会議に出席しております。

第一回中世戦記研究会例会

No.5408

 先ほど帰洛いたしました。
 辻君、御報告お疲れ様でした。

 お天気が悪かったので、参加者が少ないのかと思っていたのですが、さにあらず、二十数名の研究者や院生・学生さんたちがお集まりになり、歴史の方が些か少なかったのが残念でしたが、「第一回」にふさわしい盛会となりました。
 
 今回もやはり、両者の間には深くて暗い川が流れているにせよ、文学と歴史学の交流は重要。このことを痛感させられました。

 例によって懇親会は大いに盛り上がり、時の経つ速さは竜宮城の浦島太郎の如き有様でした。私は樋口先生や伊藤さんたちと一次会で帰りましたが、辻君や雨野さんはその後無事に戻られたのでしょうか?

 今回、研究報告としては、辻君の「後白河と<都市民>」のほかに、和田琢磨さんの「今川了俊のいう『太平記』の作者-『難太平記』「六波羅合戦記事」を中心に-」があったのですが、ちょうど研究会の会場に行く前に水道橋にある日本書房という斯界では有名な古書店で、長く探していた永積安明・上横手雅敬・桜井好朗『太平記の世界』(日本放送出版協会)を手に入れたところでしたので、御報告を聴いたあと、これを読んでみて、『太平記』関する認識が一変。たいへん勉強になりました。

 この本が欲しかったのは、上横手先生の「内裏と幕府」を読みたかったからなのですが、奥付を見ると本の発行年は1987年。先生が56歳の時。となると執筆されたのは今の私と同年の頃ということになりましょう。

 上記、懇親会において、某大手出版社の編集者の方から、新書執筆について大いにハッパをかけられたのですが、早々のうちに負債を返済し、後進に少しでもお役に立てるような著作をものしたいと考えている次第です。・・・よってしったつ「九段」のごとし

Re: 第一回中世戦記研究会例会

田中裕紀
No.5410

野口先生おかえりなさいませ。
そして、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今日の辻くんの発表と和田さんの発表、聞きたかったのですが
仕事の準備やら原稿やらで余裕がなく、行くことが出来ず残念です。
先生、参加された皆さま、今度お会いする時に様子をお聞かせ下さいね。

『太平記の世界』、数年前に京都の古書店で発見して購入しました。
元々の師匠が太平記がご専門だったので、その授業を受けている時だったと思います。
あれから数年。もう一度読み返してみたら、新しい発見が出来そうです。

>ゼミの皆さま
 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

兵藤裕己『平家物語』(ちくま新書)

No.5411

 一番にお伝えしたかった田中さんから、さっそくにレスをいただけたのは、ありがたい限りです。
 今年はとても頑張ってくれそうなので、おおいに期待しております。
 ゼミ自体が椎間板ヘルニア気味ですので力を込めて「牽引」して下さるようにお願い申しあげます。

 本の話で思い出しましたが、兵藤先生の『平家物語-〈語り〉のテクスト』(ちくま新書)。絶版になっているのは後進育成のためにも、なんとも勿体ない。ということで、上記編集者に文庫での再刊を熱烈かつ執拗にお願いしておきました。ほんとうにあの本は名著だと思います。
 
 ちなみに、あの本を契機に兵藤先生に師事した門屋君のことも話題に上っていたのでした。

Re: 第一回中世戦記研究会例会

雨野 弥生
No.5412

無事、京都に戻ってまいりました。

先日は、天候のほうは、期待を裏切らず(?)大雨となってしまい
ましたが、野口ゼミの「暴走族」ならぬ「房総族」トリオ(?)
が初勢揃いでき、今年初のご来光ならぬ、日の出の勢いの
辻さんのご発表を拝みに行った気分でした。

研究会に行くたびに、自分の勉強不足が思い知らされます。
大変充実した研究会でとても勉強になり、新年早々、よい
刺激を頂きました。

野口先生、このような機会のご教示、大変ありがとうございました。

辻さん、本当にお疲れさまでした。
人より遅めに迎えるお正月、どうかゆっくりされて、また無事
京都に戻ってきてくださいね。

閑院内裏址石碑ピンチ

山田ちさ子
No.5401

野口先生、みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

年末年始とバタバタしておりご報告が遅れました。
閑院内裏址石碑(京都市中京区押小路通小川西北角)がたいへんなことになっています。
昨年の暮れに車にぶつけられて折られてしまいました。
現在、跡形もありません。
石碑の前のお寺のご住職さまはじめ地元のみなさんの強い要望で、
復元される方向にはあるようですが、
まだはっきりしたことはわからないようです。

写真は平家ブログに載せていますので、見てください。
http://heike.cocolog-nifty.com/heike/

閑院内裏は鎌倉時代の王家の正邸

No.5404

 山田さん、申し遅れましたが、山田先生の御偉業は「内助の功」の賜物と存じます。

 さて、閑院内裏ですが、この内裏はただの里内裏ではなく、高倉~後深草天皇の時代にはまさに本内裏に等しい存在であり、それ以後も貴族社会において本来あるべき内裏として記憶されていた内裏でした。

 いずれ、中世前期の歴史叙述において大きく扱われるざるを得ないことになると思います。当然、中学や高校の教科書に太字で載るようになる。そのようなことからも、石碑はぜひ復元してほしいですし、ついでに市教委あたりでしっかりした解説板も設置していただきたいところです。

 「貴族嫌い」の方たちも、この内裏こそが鎌倉幕府による内裏大番役の対象であったこと、御家人たちが分担して殿舎や築地塀を造営したことを思い出していただければ、納得していただけるものと思います。ちなみに、建長の造営の際、千葉介は十一間の西対の造営を担当しています。
 閑院内裏に関する最近の主な研究は以下のとおりです。

 野口孝子「閑院内裏の空間領域」『日本歴史』674,2004年
  同   「仁和寺本『系図』に描かれた陣中について」『仁和寺研究』5,2005年
  同   「閑院内裏の空間構造-王家の内裏-」
      髙橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所』文理閣,2006年
 木村英一「王権・内裏と大番」同
 野口 実「中世前期の権力と都市-院御所・内裏・六波羅-」
      髙橋康夫編『中世都市研究12 中世のなかの「京都」』新人物往来社,2006年  
 ぜひ御一読を。

あけましておめでとうございます

永富絵里子
No.5400

遅くなりましたが、野口先生をはじめ掲示板をご覧の皆様、新年あけましておめでとうございます。あっという間にもう4日。今日から仕事はじめという方もおられるのではないでしょうか?


私は昨年のクリスマス~新年にかけて西オーストラリアのパースという街へ友人を訪ねて旅行に出ておりました。
南半球に位置するオーストラリアは夏真っ盛り!!
日焼け止めをこまめに塗っていたにもかからわず瞬く間に真っ黒になってしまいました☆とても冬服が似合う肌の色ではない&現地でのクリスマスセールに参戦し、夏物のお洋服やサンダルたちをいっぱい連れて帰ってきたためか私にしては珍しく【物欲】が低下しており、日本に帰ってきてからは毎年恒例の正月セールに参戦する気が起こらず、初詣に出かけた以外は年末にやりのこした大掃除と、年賀状書きなどをしております。
(※今年は一枚も出さずにそのまま飛び立ったため、いただいた年賀状やメールのお返事をまだ返しきれておりません。メールや年賀状をくださった方々には申し訳ございませんが、決して「無視」しているわけではございませんので今しばらくお待ちくださいね。)


と、いうわけで元木先生、野口先生の「おとなしゅうなったね・・・」発言に対し、「おとなしゅうない」ところをアピールさせていただきたいと思います。(と・・・いいつつ単なる旅自慢です。おほほ☆)


今回の旅行はシドニーやキャンベラなど有名な観光地のある東海岸とはまったく逆の西側へ行ったのですが、とても乾燥した地域のため気温の割にはさわやかだと感じました。
ピナクルズ(※原生林が枯れた後に残された石灰岩が立ち並ぶもの)やウエーブロック、さらにその砂漠のすぐうしろに広がる真っ青なインド洋は何ともいえない不思議な光景でした。
砂漠ではボードでサンドサーフィンを楽しんだりもしました。
もちろんオーストラリアといえば・・・!のコアラやカンガルーにも対面しました。コアラの毛は思っていたよりもずっと柔らかくて思わずうっとり。
つい誘拐してしまいたい衝動にかられました。(こういう人のためにぬいぐるみがいっぱい売られているんでしょうね。もちろん何匹も「オトナ買い」しました☆)

他にもかの有名なピカチュウのモデルであるクオッカや、ウオンバット、さらに野生のイルカやペンギン、アシカにも会いにいきました。

さらにパース市内からフェリーでしばらく行ったところにあるロットネス島にも一泊しました。ロットネス島は今はリゾート地ですが、昔はアボリジニーたちを流した歴史もある島です。
自転車を借りて島を一周サイクリングしたのですが、とにかく海がきれいでどこまでも続く水平線に「地球は丸いなー」なんてあらためて思ったりもしました。

他にもいっぱい書きたいことはあるのですがあまり長いと誰も読んでくれなくなるのでこのへんで☆(すでにスルーした人はきっといっぱいいると思いますが・・・)


10日間ほどの旅だったので
ゆったりとしたスケジュール&現地の友人のおかげでとても有意義な時間を過ごすことができました。授業のネタもたっぷり仕入れたし、疲れ切った精神を充電できたのでまた3学期からがんばれそうです。

今年もたくさんのHAPPYに出逢えるように前向きに過ごしていきたいと思います。
いつもお世話になっている先生や皆々様にとっても素敵な一年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
今年もどうぞよろしく願いいたします。

Re: あけましておめでとうございます

No.5405

 永富さん、南半球で新しいエネルギーを蓄えてお帰りになられたとのこと、今年はタイフーンのような御活躍を期待したいところです。おおいに旋風を巻き起こしてください。
 バースのことは、当ゼミ師範格の某院生の方が御自身のブログで詳しく解説をされておられますね。

 永富さんも、そろそろ教員生活三年目ですし、もう「さん」ではなく、「永富先生」とお呼びすべきでしょうか。
 さて、今年も新たに教職に就くメンバーが何人かおられます。厳しい環境の中ですが、一生懸命に活躍してほしいと思っています。

 岩田君から叱咤激励をいただきましたが、新年度に担当する総合教育科目の受講生に、かつてそうであったように、永富さんのような溌剌とした学生さんがいることを期待しています。

 さて、明日は辻君の御報告のある第一回中世戦記研究会。お江戸はあいにくの雨模様のようですが、下総と上総に進駐中の雨野さんと伊藤さんが駆けつけられるとのこと。私も早朝からリュックを背負って出立。神田で本の買い出しを済ませてから、九段(靖国神社ではありませぬ)に参上する所存です。

 >雨野弥生さん  三月ではありませんから、雨野さんを責める人はいないと思います(笑)。それにしても、関ヶ原の辺りで雪が降ったりしたら私は困りますね。 

Re: あけましておめでとうございます

永富絵里子
No.5407

野口先生>お返事ありがとうございます。
そうですね。気がつけば早いものでもう3年目に突入しようとしています。
あれはちょうど2年前・・・まだ私は4回生だった頃に笠さんご夫妻が京都に来られた際の飲み会の席で笠さんの旦那様が言っておられた「この仕事は楽しいこと1割。あとの九割は辛いことが大半だよ。でもその1割のために頑張っているようなものだよ」と言っておられました。
今になってその言葉の意味がちょっとわかってきた気がします。


来年度はどんな教科やクラスを担当するか・・・まったくどうなるのか未定ですが、「石の上にも三年」という言葉を信じ、さらなるパワーアップを目指して今年もまたがんばろうと思っております。

ちなみに呼び名の件ですが、ただでさえ「先生」のつく方が多いこの掲示板ですので、今までどおり「永富さん」でお願いします。笑

「石の上にも三年」

No.5409

 そうです。「石の上にも三年」というのは、私の貧しい経験に照らしても結構真理だと思います。

 呼び名の件。ほんとうに、みんな職業としての「先生」になってしまわれるので・・・。しかし、たしかに違和感もあり。お言葉に甘えさせていただくことにいたしましょう。

キノシタ建築研究所のHP開設

No.5399

 今年もたくさんの年賀状をありがとうございました。
 もう三十年以上も会っていない友人からの年に一度の便り、そうかと思えば日常的にお目に掛かっている方からの思わぬ一言、あるいはバチカンに調査に行くといった今年の羨ましい予定等々。高等学校や博物館に勤務する友人たちからは、一様に現場の悲鳴が届きます。
 しばらく音信不通だった教え子からの来信に安堵したり。・・・
 そんな中、もう三年近く前になりますが、この掲示板がきっかけで国文学の箕浦尚美先生の御紹介により、拙宅に作りつけの書架を設置していただいた一級建築士の木下洋さんからの年賀状にはHP開設の知らせが書かれていました。元日にopenしたばかりで、中味はこれからのようですが、ともかく周知をはかりたいと思います。
 アドレスはhttp://vtkino.comです。

 目下、大学受験勉強真っ最中の高校三年生からは、PCに触れると遊んでしまうので(よく分かります)、ケータイから送りますという年賀のメールを頂きましたが、『紫苑』に論文を掲載予定のゼミメンバーも、そうしておられるのかも知れません。この受験生に負けないように、しっかり頑張ってほしいところです。
 否、「お互いに頑張りましょう」ですね。 

ご紹介頂き有難うございます。

No.5406

歴史学とは全くかかわりのない建築設計の事務所をご紹介頂き大変恐縮しておりますと同時に深く感謝しております。
心地よい空間で研究に取り組んで頂けるよう少しでもお手伝いができればと思っております。書架の設置や建築に関わることなどで何かお役に立てることが有りましたらお気兼ねなくお申し付け下さい。

揚名の編者

No.5397

 タイトルの意味が分からない人は「揚名介(ようめいのすけ)」の意味を調べること。

 共編で、しかしタイトルのような立場に徹するという条件でお引き受けしたのですが(なにしろ負債原稿の返済中ですから)、某出版社から『吾妻鏡』の入門書を出すお手伝いをすることになりました。
 執筆者としてこの分野に秀でた若手研究者を推薦してほしいということなので、心当たりの方々(歴史学専攻で在京活動を事とする院生<含む内定者>諸姉兄)にお願いしたところ、ほとんどの方に快くお引き受けいただきました。(アドレスがわからなくなって、これからお願いする方もいます。)
 また、この本で私の担当する部分の統轄は、『吾妻鏡』講読会の実質的な推進役であり、また私と家も近いので岩田師範にお願いすることに致しました。よろしくお願いいたします。
 「宇治」とともに、皆さんに頑張っていただく今年の大きな仕事になりました。

 今年の仕事と言えば、4月から現代社会学部の「基礎演習」と「現代社会特論」、それに総合教育科目を一つ担当することになりました。一方、同志社大学での講義は、残念ながら今年度をもって終了ということになります。

 ☆ 元木先生の2006年最後のお言葉-「それにしても、近頃の若いもんは、えらいおとなしゅうなったね・・・どないなっとんねん、ホンマ。」・・・・・まったく同感です (笑)。

奉行人(仮)

No.5403

 新年あけましておめでとうございます。
 お正月はほぼ引き籠もっておりました(外出はしました)、岩田です。

 昨年末に、上のご案内を野口先生より直々に頂戴し、身の引き締まる思いで謹んでお受け致しました。どうぞよろしくお願いします。
 野口先生とお家が近いのは事実なのですが、「『吾妻鏡』講読会の実質的な推進役」というのは近ごろどうも事実とは相違してしまっていますので(「推進役」というか「連絡役」です)、今年も『吾妻鏡』講読会やその他のゼミ活動も含めてしっかり精進に努めたいと思います。

>野口先生
 現代社会学部の「基礎演習」と「現代社会特論」、総合教育科目のご担当でのご活躍をお祈り申し上げます。…ゼミの新人さんのリクルートにもちょっと期待致します。

 謹賀新年 & 藤原公任邸跡発見か?

No.5395

 明けまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願い申しあげます。
 HPトップも御覧下さい(鈴木先生-今年からこう呼ばせていただきます-、ありがとうございました)。

 ◎ 元旦に配達された京都新聞によると、京都市中京区四条新町北西角の発掘調査で、十一世紀前半の庭園の池の洲浜跡が検出され、ここは藤原公任の邸宅「四条宮」に比定することが出来るとのことです。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007010100023&genre=M2&area=K1C1

あけましておめでとうございます。

No.5396

野口先生をはじめ、野口ゼミのみなさん、またこの掲示板をご覧のみなさま、あけましておめでとうございます。
みなさん楽しいお正月生活をお送りでしょうか?
私は積み残しにするまいと論文の書き直しをしていたのに間に合わず、気がつけばそのまま年を越してしまっていました(苦笑)。
出遅れちゃったかなーと思ってたんですが、そうでもなさそうでちょっと安心。
いろいろとみんな予定が一杯で忙しいんでしょうね。

今年も自分なりに精一杯頑張っていこうと思っておりますので、どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
先日この掲示板で野口先生にもご紹介いただきましたが(野口先生、どうもありがとうございます)、
今月の16日にさっそく日本史研の部会で報告をさせていただくことになっております。
関西一円の方もそうではない方も、ご都合がつきましたらぜひぜひお越し下さいませ。

3月一杯で京都を離れる方もいらっしゃいますが、それまでにまた楽しい企画もできればいいですね。
それでは、みなさまの新しい一年が、幸い多きものでありますように。

山田博士の偉業-「年末閑話」-

No.5392

 元木先生の肩は快復されたとのことです。ファンの皆さん、御安心下さい。

 たしかに50歳を過ぎると身体に(あるいは精神にも?)いろいろ変調があらわれます。私も目下、動きはしますが右手の甲から肩にかけてしばしば神経に痛みを感じます。腱鞘炎なのかヘルペスの後遺症なのか。ただの更年期障害だという人もいます。
 昔、祖母があちこち神経の痛みに悩まされていたことの意味が今頃になって理解できるようになりました。やはり、その年齢にならないと分からないことは多い。その意味で人間を相手にする歴史研究者は長生きをした方がよいと思います。

 ○ 仕事の息抜きにいろいろな方のブログを拝見。
 それぞれの年末が記されていて、とりわけ今年から専任で教職に就いた方などのお気持ちにシンパシーを感じたりしているのですが、一番驚いたのは山田邦和先生の「平安京閑話」に掲げられた今年一年の研究活動の一覧。すごい仕事の量です。http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/
 ここに記されているのは、授業やその成績処理、学内の委員会・入試関係の仕事等々、義務的な仕事以外に過ぎないと思います(おそらく、さらにその一部でしょう)。
 山田先生の超人的な御活躍振りには以前から舌を巻いていたところですが、それでいて、結構、日々を楽しく過ごしておられるように見える。
 まさしく「学者の鏡」だと思います。ただし、これは常人には真似は出来ません。

 ただ、研究者をめざす院生諸姉兄には良きお手本だと思います。
 若い知人に、過酷な毎日の仕事の中、通勤の満員電車で吊革につかまりながら論文を読むのが一日のうちでもっとも至福の時間だと仰る方がいらっしゃいます。
 なにしろ、一人の自立した人間として経済的・社会的な義務を果たした上で、みずからの人生に課した目標に向かって全力を傾注することに一番の楽しさを感じている人を私は応援したくなるのです。・・・

 ・・・「そんな無駄口を叩いている暇があったら、さっさと締切の過ぎた原稿を書け」「社会的義務などと、よくもぬけぬけと」
というお叱りの言葉が飛んできそうなので、この辺で。

 >伊藤さん  久保先生の御出講についてお知らせをありがとうございました。

 ○ 正月六日の第一回「中世戦記研究会」には、発表者の辻君のほか、雨野さんと伊藤さんが参加される予定です。

みなさまよいお年を

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5393

 野口先生、元木先生、美川先生、そしてここにお集まりの皆様方。
 大晦日となりました。今年一年間、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。野口先生のお褒めにあずかり恐縮しておりますが、今年は中途半端な仕事ばかりに時間をとられ、まとまった成果が少なかったことを反省しております。先生方がどしどし著書を出されているのを、ただただ羨望の眼差しで仰いだ一年でした。来年こそは心機一転の年として、またイノシシ年生まれの「年男」として、皆様に見せても恥じない成果を出したいと思っております。いつに変わらぬ御指導御鞭撻をどうかよろしくお願い申し上げます。
 それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

Re: 山田博士の偉業-「年末閑話」-

元木泰雄
No.5394

「五十肩」でご心配をおかけした元木です。
 幸い、ひどい痛さは緩和され、右手もほぼ自由に動くようになりました。
 ちゃんと両手でパソコンを打っております。
 11月に最初に発症し、龍谷大学の講義を休んで医者に駆け込みました。その時は何もしなければ痛みはなく、肩が全く動かない状態でした。医師からはフィットネスのやりすぎと診断され、消炎剤と薬用の湿布をもらったところ、まもなく手は動くようになりました。
 その後も関節付近の疼痛は続いていたのですが、強く動かさない限り気にならない状態でした。ところが、12月23日未明、前にはなかった猛烈な痛みが走り、夜も寝られず、一晩煩悶するハメに。夜が明けて少しおさまり、連休明けの25日に再度医院に駆け込み、今度は鎮痛剤、消炎剤を貰ったのですが、なかなか回復せず、各種の会合を失礼するなど、諸方面にご迷惑をおかけしました。
 27日の晩には普通の状態での痛みもなくなり、ようやく日常生活に戻った次第です。
 御心配、ご迷惑をおかけした方々に深くお詫び申し上げます。
 ただ、本当に五十肩かどうかはまだ判然としないのですが・・・・。
 
 これまでは1日で確実にできた仕事が、何日かかるかわからなくなった、というのが正直な気分です。
 山田先生の精力的なお仕事ぶりに敬服するとともに、衰え行く自分が寂しく情けなくも思えます。
まあ、無理せず、仕事は厳選して、しかし酒はあまり減らさず(笑)、色々人生を楽しんで、しなやかに、かつふてぶてしく生きて行きたいな、などと思っております。
 適当に仕事をサボる、チョイ悪オヤジになりたいものです。如何ですか、チョイ悪を標榜される近藤先生?
 
 冗談はともかく、今年も野口先生には、私個人はもとより、元木研究室のメンバーも大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。
 また、色々ご迷惑もおかけした事と思います。深くお詫び申し上げます。

 野口先生、美川先生、山田先生はじめ、野口ゼミ関係者の皆さん、何卒良き新年をお迎えください。

 それにしても、近頃の若いもんは、えらいおとなしゅうなったね・・・どないなっとんねん、ホンマ。

Re: 山田博士の偉業-「年末閑話」-

雨野 弥生
No.5402

野口先生、この場にお集まりのみなさま、旧年中は大変
お世話になりました。本年はさらにさらにお世話になる
ことになるかと存じますが、ご指導賜りますようどうか
よろしくお願い申し上げます。

年明け第一回目の「中世戦記研」、早速お伺いする予定です。
よろしくお願いいたします。
予報では明日はあいにくの雨模様のようですが(すみません、
私のせい・・?)、時期が時期だけに「雪女」にならないよう、
頑張り(!?)たいと思います。

年末年始は・・・。

No.5388

 京都女子大学は27日から来年の1月5日まで、年末年始の休日になります。しかし、この期間こそ原稿という負債をかかえた同業者にとっては、一年のうちでもっとも返済(執筆)に専念できる貴重な期間です。

 昨日の京大の研究会では蹴鞠のお話をうかがいました。鎌倉時代初期の貴族社会に於けるサッカーブーム。もうすこし、武士社会にも普及しても良かったような気がするのですが。そのあたりが、政治史的意味のポイントなのかも知れません。

 ☆ 京都国立博物館の久保智康先生より、御高論「中世南九州における神社への銅鏡奉納」(黎明館企画特別展『祈りのかたち~中世南九州の仏と神~』)を御恵送いただきました。
 京都鏡や舶来の湖州鏡が南九州にもたらされた流通ルートにかんして近年の持躰松遺跡研究の成果などを踏まえた御研究です。私も『都城市史 史料・古代』(2001年)に、南九州に伝わる湖州鏡は博多などを介さず直接当地に輸入されたという想定を述べたことがあるのですが、それは間違いではなかったようです。
 久保先生にあつく御礼を申し上げます。

 なお、久保先生は、年明け10日に京都女子大学の博物館学に御出講されるとのことです。
 履修されている方がおられたら、何講時にどこの教室かお教え下されば幸いです。

Re: 年末年始は・・・。

元木泰雄
No.5389

 五十肩ですっかりダウンの元木です。
 どなたか住吉のご感想などお願いします。
 ついでに、五十肩の対処方なども、お教えください。
 左手だけでキーを操作するのは、ホントに難儀ですね。
 野口先生、ライブラリーの『源義経』を御宣伝くださいまして、誠に有難うございました。二番煎じの内容ですが、最後には若干面白そうなところもあります。
 あらましは研究会でお聞きいただいたとおりですが・・・
  
 日本史を高校で受講したことのない諸君が、オブリゲーションで受講する講義を朝一番で担当させられております。これは、お互いにストレスがたまりますね。
 高等教育で日本の歴史を知らない人が、重要な地位を占めて、本当に国際人として活躍できるのでしょうか。
 日本の伝統を否定し、貶め、アメリカ流の『グローバルスタンダード』を信奉する人に、愛国心があるのでしょうか。ドイツ式の帝国大学理念をベースにしながら、アメリカ流の教養主義大学を導入し、大学のあり方を根本から混乱に陥れている輩に、授業のやり方など指南できるのですかね。
 今をたとえるなら、戦国のような明るさがない。平安末期、もうすぐ保元の乱か、はたまた鎌倉末期の霜月騒動か・・・

Re: 年末年始は・・・。

No.5390

 今年もあとわずか。例年通り、あわただしい一年でした。
もう少し、落ち着いた国になれないもんでしょうか。
私など、国策とは無縁な窓際生活を、職場でおくっておりますので、
たいへん恵まれております。
でも、COEなどにふりまわされている先生方は、日々、ほんとうに大変だと、
ご同情申し上げます。
そして数年後(もしかしたら来年にも?)には、確実に、マスコミと国民の
「無駄遣いー」バッシングが待っていますからね。

 私は今年度中に何とか、市史の原稿を書き上げて、
来年度4月からはミネルヴァの『後白河天皇』執筆にとりかかろうと思います。
この変な君主に、棚橋先生のようにのめり込まず、斜にかまえて、
おつき合いしようと、いまから楽しみです。

 この国では、国策に従っていては、よいことがありません。
まあ、自分と同年ぐらいの年の人間が、国策を作っているという年代になりました。
学生時代を知っているので、たかがあの程度の人間が考えていること、
いちいち反応する必要は、まさに無用。自信をもって、我が道をまいりましょう。

Re: 年末年始は・・・。

No.5391

野口先生
先日は論文のコピーありがとうございました。

元木先生・美川先生
先日の忘年会ではご馳走になりありがとうございました。
しばらくご無沙汰していた能楽太鼓方の井上敬介先生にご挨拶できたことは幸いでした。
いつもながら「住吉」の料理は美味しいものばかりでしたが、以前同行させていただいた時は品切れで食べられなかったアジの刺身は絶品でした。

会社勤めをしている友人によると、整体の専門の方のマッサージは、
やみつきになるほど体中のコリ全般に効くそうです。
五十肩に効くかどうかはわかりませんが、ご参考までに。

それでは皆様、良いお年を。

元木泰雄『源義経』刊行まで、あと一ヶ月

No.5387

 年末のせいか、日曜でも配達が行われているようで、沢山の郵便物が届きました。そのひとつ『日本歴史』1月号(704号)を広げると、歴史文化ライブラリー(1月25日発売)の宣伝のトップに元木先生の新著『源義経』(1785円、224頁)があげられていました。平治の乱から治承・寿永内乱期の政治情勢を踏まえた義経論の決定版に間違いなく、刊行がたいへん楽しみです。

 しばらく御無沙汰していたNHK出版の石浜哲士さんから、御担当のNHKブックス新刊の御恵送に与りました。来年こそは10年来の負債をお返ししたいと思っております(実は既に一部は返却してあるのです)。
 石浜さん、ありがとうございました。また、どうぞよろしくお願いいたします。

 ☆ 筑波大学の山本隆志先生より、御高論「関東武士の在京活動-宇都宮頼綱を中心に-」(『史潮』新60号)を御恵送いただきました。
 東国武士一族の在京と在地支配の分業関係は私にとって目下おおいに関心のあるテーマです。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生から、御高論「新出『浅間大菩薩縁起』にみる初期富士修験の様相」(『史学』73-1)、「富士山をめぐる知識と言説-中世情報史の視点から-」(『立教大学日本学研究所年報』5)、「『諸社寺勧進状写』と甘縄観世音寺・秋田四天王寺」(『説話文学研究』40,例会報告に於ける資料も添付)、「鎌倉周辺の勧進に関する新出資料-甘縄観世音寺・城ヶ島薬師堂に関する新発見資料の紹介-」(『金沢文庫研究』312)、「阿佐布門徒の輪郭」(『年報三田中世史研究』10)、「港湾都市六浦と鎌倉」(五味文彦・馬淵和雄編『中世都市鎌倉の実像と境界』 高志書院)、「蒙古襲来と鎌倉仏教(前)・(後)」(『聖道』157・158)、および御高論「初期真宗へのタイムトリップ」収録の津田徹英編『中世真宗の美術 日本の美術488』)、また御担当の企画展「よみがえる鎌倉の学問」(12/7~2/12)の図録と招待券などを御恵送いただきました。
 富士山は、秀吉との関係については瀬田勝哉先生、家康との関係については故・足利健亮先生が論じられており、また、平清盛が富士見物を企てたことなどが知られ、近年興味をそそられていたところでした。
 1~2月は頻繁に東下りをすることになりそうですので、金沢文庫の企画展はぜひ見学に訪れたいと思っています。

 山本先生、西岡先生に、あつく御礼を申し上げます。