公開講座のお知らせ

末松憲子
No.5201

今日はお疲れ様でした。
とても良い刺激になりました。
ありがとうございます。

今週の水曜日に勤め先の公開講座がありますので少し宣伝をさせて下さい。

お時間と興味のある方は是非おいで下さい。

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター
平成18年度1回公開講座
「じょうるり西・東」

平成18年11月15日(水)
午後2時から午後4時まで(午後1時30分から受付開始)
入場無料・当日会場で受付
於・京都府立府民ホール「アルティ」( 京都市上京区烏丸通一条下ル )

義太夫と常磐津が聞き比べられます。
詳しくは
http://w3.kcua.ac.jp/jtm/announcements/2006/1115.html
でご確認下さい。

女性史総合研究会11月例会の御案内

No.5194

 ◆ 11月(第132回)例会の予定 ◆
   ~ 女性史研究の見取り図 -最近の研究動向- ~
  
 日  時: 11月11日(土) 13:00~17:00

 会 場: ウイングス京都 セミナー室
       〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262
       TEL:075-212-7490(代表)

  報告者:(考古) 東村純子氏  
       (古代) 菅野美恵子氏   西野悠紀子氏
        (中世) 野口孝子氏 
       (近世) 曽根ひろみ氏
        (近代) 沢山美果子氏

  ○ 女性史総合研究会のHP
           http://www.geocities.jp/joseishi_sougou/

 ※ 近畿圏の史学科4回生で卒論に女性史を取り上げている方にとっては、参加する価値は多大かと思います。

 【追記】 11月9日(木)付の京都新聞文化欄で山田邦和先生が嵯峨を中心に中世京都都市論を述べておられます。
 ちなみに、別の紙面の広告にも御登場。

 ☆ 実践女子大学の横井孝先生より、御高論「源氏物語版本挿絵考-その基礎的研究として-」(久下裕利・久保木秀夫編『平安文学の新研究』新典社)・「谷崎潤一郎「検印」による略年譜のこころみ・補正」(『實踐國文學 』70)を御恵送いただきました。
 横井先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 京都精華大学の堤邦彦先生より、伊藤さんを通じて、四代目旭堂南陵・堤邦彦編『よみがえる講談の世界 番町皿屋敷』(国書刊行会)を頂きました。CDつきです。
 堤先生にあつく御礼を申し上げます。 

次回以降の吾妻鏡講読会について

No.5191

>野口先生 昨日は(昨日も)いろいろとありがとうございました。『平安時代史事典』のCD-ROM版ですが、ひとまず「…欲しいです」と申し上げたいと思います。

>次回以降の『吾妻鏡』について
 次回の吾妻鏡講読会の予定は以下の通りです。
  時間:11月13日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:承久二年正月十四日条、四月三日条、八月六日条、十二月一日条、十二月二十日条

 また、今月は11月20日(月)・11月27日(月)も開催予定です。来週以降は、
 承久三年正月二十五日条、正月二十七日条、二月二十六日条、三月二十二日条、四月二十九日条、五月十九日条、五月二十一日条、
 と随時講読してゆきますので、参加者のみなさんはどしどし予習を進めておいてください。よろしくお願いします。

Re: 次回の吾妻鏡講読会のあとのことについて

No.5196

 そういえば、来週月曜日(11月13日)は伊藤さんの卒論準備報告も予定されておりましたので、情報を再掲致します。

 日時:11月13日(月)18時から
 場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
 報告者:伊藤明日香さん
 テーマ:「曽我物語享受考ー近世前期を中心としてー」
      近世前期、曽我物語は人々にどのようにとらえられていたのか、曽我物を中心に考察してくださるそうです。

 宜しければ伊藤さんご本人からも何かご案内があればお書き込みをお願いします。
 そういうわけで、みなさんここぞとばかりにぜひぜひご参集下さい。

Re: 次回以降の吾妻鏡講読会について

伊藤明日香
No.5198

>岩田さん
ありがとうございます。
概説書として、坂井孝一先生の『物語の舞台を歩く 曽我物語』をあげておきます。
専門書ではないのですが、芸能のことにも触れられていますし、何より図入りなので、曽我物のイメージをしやすいと思います。
研究室に用意しておきますので、よろしくお願いします。

熊野・那智山の歴史と文化

No.5199

>伊藤さん
 ご案内ありがとうございました。明日はどうぞよろしくお願いします。

 さて本日(11月12日)は、>>No.5172にて元木先生よりご案内いただきました日本古文書学会の見学会に参加させていただきました。
 和歌山県立博物館にて開催中の特別展「熊野・那智山の歴史と文化―那智大滝と信仰のかたち―」展を、同館学芸員の高木徳郎先生のご案内により見学し、展示中の『那智大社文書』『那智廊之坊文書』『色川文書』などを熟覧するお時間もいただきました。
 中世における熊野信仰の社会的な広がりの一端などを伺うことができたほか、原文書ならではのさまざまな情報にも接することができ、非常に貴重な機会でした。
 また、博物館のロビーに掛けられていた『那智参詣曼荼羅(正覚寺本)』の精巧かつ巨大なレプリカにも圧倒されました。実物比1.7倍の寸法だそうですが、非常に美しく、数字以上に大きく感じました。
 見学の機会をつくっていただきました和歌山県立博物館のみなさん、見学会をご案内いただきました元木先生、参加者のみなさん、ありがとうございました。

Re: 次回以降の吾妻鏡講読会について

No.5200

伊藤さん、今日のご報告を拝聴できず失礼いたしました。

私も、岩田さんが書き込まれた特別展「熊野・那智山の歴史と文化」展を見学させていただきました。
前評判通りの充実した展示に加えて、古文書学会見学会参加の特典たる古文書の熟覧は、とても勉強になりました。
懇切な解説を賜りました高木先生、ありがとうございました。

その後、和歌山に一泊して、元木先生はじめ数名の先生・院生相当の方々とともに近辺を見学してまいりました。
辻君にレンタカーを運転してもらって、日前神宮・国懸神宮、東照宮、番所庭園、和歌浦、紀三井寺、藤白神社、善福院、長保寺の順に見学。
いつものことながら、先生方には種々ご教示とご配慮を賜りました。
好天にも恵まれ、楽しい見学会となりました。
元木先生、そしてご一緒させていただいた皆様にお礼申し上げます。

色々と立て込んでいるので今日はこの辺で失礼いたします。旅の詳細は後日お会いしたときにでもお話したいと思います。

熊野・那智山の歴史と文化

No.5204

 すでに岩田さん・長村さんが書き込まれていますが、12日の特別展「熊野・那智山の歴史と文化」展の見学会に私も参加させていただきました。
 見学会にご案内くださいました元木先生に、お礼申し上げます。

 和歌山県立博物館を訪れるのは初めてだったのですが、展示品はもちろん、展示の配置なども工夫されていて、とても見ごたえがありました。
 特に複数の「那智参詣曼荼羅」は比較するのが面白く、なかには比丘尼が持ち歩いたためか、ぼろぼろになっているものもありました。
 古文書の熟覧会は、時間の都合で途中で失礼をいたしましたが、原文書だからこそわかる情報などもあり、勉強になりました。
 高木先生、いろいろとご教示賜りまして、ありがとうございました。  

 じつは今回、前日から紀伊半島を一周して、那智大社・大滝を参詣しました。
 早朝7時の大社には人がまばらで(カラスはいましたが)、滝の遥拝所を独り占めできました。
 大門坂の木々も朝の光に照らされて、とても神秘的な雰囲気でした。
 博物館で尊勝院の宿坊や社家の跡地の情報をいただきましたので、これらの探索は次に訪問するときのお楽しみにしたいと思います。

ありがとうございました。

No.5208

 先日、和歌山県立博物館で行われました古文書学会見学会にご参加の皆様、
遠路お越し頂きまして本当にありがとうございました。
文書を熟覧していただく機会は博物館でもなかなかないのですが、
やはり原本に接してみないと分からない情報というものがあると思いますし、
一人で原本をみていても気付かないことがたくさんあります。
私自身も皆さんと一緒に見せて頂いて、自分一人では気付かなかった多くのことを
皆さんに教えていただき、いろいろと勉強になりました。
やはり、熟覧は一人でも多くの方に見てもらうべきものですね。

会の後の懇親会も、久しぶりに楽しいひとときでした。
元木先生をはじめ、皆様に感謝申し上げます。
翌日も無事に近辺を回られたようで、よかったです。
和歌山は公共交通機関がまったく不十分で、レンタカーを借りられたのは大正解でした。
本当であればご一緒させて頂きたかったのですが、
仕事があり残念でした。

薗田さん、早朝の那智大社で見かけたカラスは足が三本のヤタガラスではありませんでしたか?(笑)
きっと遠路はるばる、しかも朝早くにお参りされたことを、
那智の神様が喜んで「お使い」を遣わしてくれたのかも知れませんよ。
これを機縁に、来年の「熊野古道」展にも是非またお越し下さい。

『明月記研究提要』刊行のご案内

No.5189

 野口先生、皆さん、ご無沙汰致しております。明月記研究会を代表して、書籍の宣伝をさせて下さい。

 五味文彦主催明月記研究会10周年を記念して、今月15日に八木書店より、『明月記研究提要』(税抜定価6000円)が刊行の運びとなりました。ご希望の方は、八木書店に直接、お申し込み下さい。なお、詳しい内容は下記のURLをご参照下さい。
http://www.books-yagi.co.jp/pub/cgi-bin/newbooks.cgi?cmd=d&kn=20&ks=4-8406-2024-5

 失礼致しました。

さっそく注文したいと思います。

No.5190

 従来の研究成果を盛り込んだ「定家年譜」や『明月記』研究文献目録が収録されているとのこと。ぜひ、購入したいと思います。
 この本の刊行によって、美川先生の『藤原定家伝』の御執筆が加速されることを期待したいと思います。
 ちなみに、美川先生の『院政』は、修論・卒論執筆中の平田さん、尻池さん、山岡さんは、必ず読んでおく必要があると思います。

 今日のキャンパスプラザの授業は古巣の京都文化博物館の見学。(自分の)昔話を交えて解説をしていると、アッという間に一時間半が過ぎてしましました。
 ちなみに、博物館のコインロッカーにカバンを預けようとしたのですが、大きすぎて入らず。立命館のF君のスポーツバックも同様。
 博物館のコインロッカーが、見学する時に、たいして負担にならない程度の荷物しか入らないものであることに気づかされました。なかなか難しいところです。

 ところで、ゼミのみなさん『平安時代史事典』のCD-ROM版はどうしますか?

 ◇ 今週の同志社大学 文化史特論(2)の講義テーマは「源実朝の妻と遍照心院」です。

山口博史さんの一周忌

No.5182

 京都労働学校の日本史講座や歴史グループ早雲の牽引役として活躍された山口博史さんが亡くなられて早くも一年が経ちました。この掲示板にも何度か御投稿を頂きましたし、早雲の学習会に永富さんなど当ゼミメンバーが参加したことをとても喜んで下さっていたことが思い出されます。
 一昨年の10月に京都精華大学を会場に開催された源義経をテーマにした「叡電文化講演会」も山口さんのお力によるものでした。
 一周忌にあたって山口さんの御冥福をあらためてお祈りしたいと思います。
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 さて、この秋から年末にかけては当ゼミメンバーや関係者が各所で活躍の様子。その情報をお伝えします。

 ☆ まず、ゼミ草創期に屋台骨を背負ってくださり、目下家事と子育てをこなしながら博士論文に取り組んでおられる前川佳代さんが、今月4日、仙台で開かれる東北芸術工科大学東北文化研究センター・NHK文化センター仙台総支社主催の文化フォーラムにパネリストとして出演されます。テーマは平泉の世界遺産登録に関するものらしく、コーディネーターは赤坂憲雄氏、他のパネリストには工藤雅樹氏、入間田宣夫氏といった重鎮が顔を揃えておられます。このフォーラムは録画を編集ののち、NHKのBSで放映されるとのことです。
     詳細は→http://www.tuad.ac.jp/galleryevents/headline/newpage_20061007_113532/

 ☆ 次に、来年度から正式に宇治の共同研究に参加してくださることになった樋口健太郎さんが、日本史研究会の中世史部会で報告をされます。委細は以下の如し。

   11月21日(火)18:30~ 日本史研究会事務所(機関紙会館3階)
   樋口健太郎氏「摂関家「氏寺」の中世的展開―法成寺・平等院を中心に―」
    [参考文献]遠藤基郎「天皇家御願寺の執行・三綱」(『鎌倉遺文研究』16、2005年)

 これには、尻池さんは卒論のためにも出席の要ありでしょう。

 ☆ 三番目は、当ゼミ古文書講座(虎の穴)の師範である佐伯君の御登場です。
 園田学園女子大学の公開講座「怪異学への招待」の第5回目(12月15日<金>)に「 政治史と怪異」というテーマで講演をされます。場所は同大学321教室、時間は14:40~16:10 です。

 ついでに私も加えていただきますと、11月16日(木)13:30~15:30に尼崎市の園田公民館で「中世武家社会の女性像」というテーマでお話をさせていただく予定がございます。

そうだったんですね

No.5184

部外者ですが、書き込みさせていただきます。
私も若い頃、山口博史さんにずいぶんお世話になりました。労働学校で何度か話をさせて頂き、そのたびに山口さんと長い立ち話もしました。叡電の出町柳でも通りすがりによく話をしました。それなのに、迂闊なことに山口さんが他界されていたことを、きょうここで知りました。
知人がいなくなり、世界が変わっても、その変化に気づかないのは、歴史研究者として失格かもしれません。一年もたってしまったようですが、ご冥福をお祈りします。

お引き合わせかも知れません。

No.5185

 西山先生。メッセージをありがとうございました。
 山口さんは、研究者と歴史好きな市民の橋渡しをすることのできる稀有な存在として、歴史の宝庫である京都を拠点に、これからますます活躍していただけるものと期待しておりましたのに、今さら乍ら本当に残念に思っております。
 山口さんの周囲にはいつも沢山の人たちが集っておられ、私はそのおかげで多くの素晴らしい方々と知己を得ることが出来ました。西山先生がここに書き込んでくださったのも、山口さんのお引き合わせだと思います。

 ところで、西山先生御門下の岩田慎平君には、当方の共同研究やゼミの活動の場で、たいへん助力していただいております。
 このような場からの御挨拶で恐縮でございますが、どうぞ、今後ともよろしくお願い申しあげます。

おたちあい

No.5186

 西山先生、こちらへのお書き込みありがとうございます。
 そして、いまもこのようにして不思議なお引き合わせを演出してくださる山口博史さんにも感謝を申し上げたいと思います(残念ながら私はご本人にお会いする機会に恵まれませんでした)。

 ところで、ご紹介をかねて少々ご説明しますと、私岩田は関西学院大学で西山先生のご指導を仰ぎながら、当ゼミで野口先生のご指導を仰ぐという僥倖に浴しております。
 西山先生には、私が先生の前任校であります京都教育大学に入学して以来変わらぬご指導をいただいておりますが、二年半前、初めて野口先生にお世話になったときに(少なくとも私自身は)それほど抵抗感無く当ゼミへ通うことができるようになったのも、西山先生・野口先生の両先生がお持ちである、すべてにおいて自由な雰囲気が、どことなく似ていらっしゃっるからなのではないかとも思っています。そういえば、お二人とも同じ昭和26年の早生まれでもいらっしゃいますね。
 どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。恵まれた環境に感謝しつつ、研鑽に励みたいと思います。

ありがとうございます。

山口夏子
No.5187

早いもので、父が亡くなりましてから1年が経ちました。
一周忌に触れて頂き、父も喜んでいることと思います。
歴史グループ早雲を通じ、多くの方々に支えられながら歴史を学んでいました。
西山先生ともご縁があったことを存じ上げず、失礼致しました。
皆様には本当にお世話になり、ありがとうございました。

今、野口ゼミの皆さんの活躍を拝見して、私も修士論文提出に向けてがんばっていきたいと思います。

修士論文、期待しております。

No.5188

 山口夏子様  
 京樂先生のブログをとおして御活躍の様子うかがっております。修士論文、ぜひ素晴らしいものを仕上げていただきたいと存じます。
 そして、いずれ当方のゼミで御発表いただける機会の来ることを期待いたしております。
 
 それにしても、お父上と私の関係のみならず、夏子さんと永富さん・鈴木君が高校で同窓だったというのも奇しき御縁だと思います。

「古本まつり」のご案内

No.5181

向寒のみぎり、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。臨川の薗田です。
告知が遅くなってしまったのですが、本日(11月1日)より11月5日まで、
百万遍知恩寺にて「秋の古本まつり」を開催しております(小社も出店しております)。
お品についてはリサーチ不足で恐縮なのですが、初日はすごい人出だったと聞いております。
うち2日程度は店番に入っておりますので、お気軽にいらしてください。

Re: 「古本まつり」のご案内

No.5183

 百万遍の「古本まつり」では、2年ほど前でしたか、格安な『平安時代史事典』を見つけた山岡さんが、ケータイ一本で研究費での購入を決めてくれたことがございましたね。
 あの手腕が「今日」につながっているのだと思います。目下、この『平安時代史事典』がゼミの史料講読会などで大活躍していることは御存知の通りです。

 というわけですから、ゼミのみなさん。本年度、ゼミナール助成金の方でも書籍購入の予算はまだのこっておりますから、もし必要な本が見つかりましたら御連絡下さい。

 >薗田さん 宇治の共同研究などに役に立ちそうなお薦めの本がございましたら、ぜひお知らせ下さい。

☆★☆ 三重県の斎宮歴史博物館 平成18年度特別展「斎王のおひざもと」(11月23日まで)の招待券が2枚あります。必要な方は野口までお申し出下さい。

07年度研究所研究員の内定について

No.5180

 本日開催された京都女子大学宗教・文化研究所運営委員会において、来年度の共同研究として「「権門都市」宇治の成立 (中世前期の宇治に関する総合的研究Ⅱ)」(研究代表者:野口)が承認されました。

 それにともない、この共同研究の「研究協力者」である下記の方々は、「京都女子大学宗教・文化研究所規則」第6条第2項の規定により、来年度の当研究所研究員として活動していただくことに内定いたしました。当該条には「研究員は研究所の調査研究に従事し、その研究成果を機関誌等に発表するものとする」とあります。
 研究遂行上の経済的裏付けがきわめて少なくて恐縮なのですが、よろしくお願い申し上げます。

  佐伯智広,岩田慎平,佐藤英子,長村祥知,辻浩和,坂口太郎,樋口健太郎,
  田中裕紀,雨野弥生,大原瞳,鈴木潤,永富絵里子(敬称略)

 なお、運営委員会において、当「HPの活用」が来年度の研究所ゼミナール活動の一環として承認されたことも付け加えておきます。
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 ☆ 昨日、滋賀県野洲市の写真家八田正文先生より、先生の御編著にかかる『八田正文&さんさん会 写真集 近江富士まんだら』(サンライズ出版)を御恵送いただきました。
 八田先生は近江富士=三上山の写真を撮り続けておられる方で、拙著『伝説の将軍 藤原秀郷』(147頁)にも、その一点を使わせていただきました。先生との幸運な出会いについては同書「あとがき」を御覧下さい。
 先生の写真には必ず撮影位置・三上山の方位が明示されていますので、芸術作品であるばかりか歴史地理の資料としても活用できます。
  八田先生にあつくお礼を申し上げます。
 
  ちなみに、八田先生の「近江富士」HP→http://omfuji.jp/

京都文化博物館歴史展示の見学について

No.5177

 キャンパスプラザで開講中の大学コンソーシアム京都提供科目「中世前期の京都」では、毎年講義のうち一回を京都文化博物館常設歴史展示の見学にあてていますが、今年度は来週7日に実施いたします。

 日時:11月7日(火)10:50~12:20
 集合場所:京都文化博物館本館エントランス(高倉通り側)
 入館料:大学生400円
 遅れた場合は2階の歴史展示室においでください。

 ※ 集合場所について掲示用の案内でエントランスを本館西側としましたが、東側の誤りです。

 >大谷大学の西田君   卒論執筆に役立つと思われる市沢哲先生の論文は以下のとおりです。
               ぜひ読んでみて下さい。

  ① 「『梅松論』における建武三年足利尊氏西走の位置-もうひとつの多々良浜合戦・湊川合戦-」
    (『神戸大学史学年報』16,2001年)

  ② 「『難太平記』二つの歴史的射程-室町初期の『平家物語』を考えるために-」
    (『文学』3-4,2002年) 

次回の吾妻鏡

No.5176

 本日は吾妻鏡の講読(やや時間を超過してすみませんでした)の後、卒論準備報告会が行われました。準備報告をしていただきました山岡さん、お忙しいなかお集まりいただきいろいろとご意見を出してくださった参加者のみなさんも、ありがとうございました。

 さて次回の吾妻鏡は以下の通り予定しております。
  時間:11月6日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:承久元年七月十九日条、七月二十五日条、七月二十八日条、九月二十二日条、十月二十日条、十二月二十四日条、

 参加者してくださるみなさんが概ね卒論を抱えておられますが、ぼちぼち読んでまいりましょう。メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでもお気軽にご参加下さい。

ありがとうございました。

山岡 瞳
No.5178

昨日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
この先どう話を進めていこうかと悩んでいましたが、今回報告を聞いていただいたことで、方向性が見えてきました。
提出まで時間がありませんが、少しでもいいものになるように頑張ります!!

さすがに「晴着より『玉葉』」。

No.5179

 書き込むのが遅くなりましたが、昨日の山岡さんの発表内容は、卒論の準備報告というには非常にレベルの高いもので、武士論の制度史的研究の欠落を埋めるものとして高く評価でき、学会誌に研究ノートの形で掲載されてもおかしくない内容だったと思います。

 山岡さんが取り上げたテーマについては、私も「東国武士と中央権力」(『中世東国武士団の研究』)・「後白河院と清和源氏」(古代學協会編『後白河院』)などで少しばかり考えてみたことがありますが、ここまでやれるとは立派です。史料の博捜といい、ほとんどゼロからたった3年でここまで出来るのですから、若い人のパワーというのはおそろしいものだと思いました。
 ほんとうに、ほんの少し前までは「ハプスブルク家に関心がある」とか、「日本史よりも東洋史コースを選ぶとか」仰っていたのですからね(笑)。

 それにしても、卒論報告の開始時間の18時を期していたかのように、山岡さんが来春から所属する元木先生の研究室のお兄さんたち(DC三兄弟)がドヤドヤと集結されたのには驚きました。ほんとうに妹思いの優しいお兄さんたちですね(笑)。

 「晴着より『玉葉』」とは、山岡さんにとって、これからの人生そのものの「選択」だったのかも知れません。 

 ところで、『吾妻鏡』の方ですが、承久元年三月九日条に、院から地頭職改補の要求が出されたとある「摂津国長江・倉橋両庄地頭職」のうち、倉橋庄は除外されるべきことが明らかであり、これは『吾妻鏡』と流布本『承久記』の史料的限界と両者の編纂(著)者の政治的基盤の共通性を示すものといえそうです(小山靖憲「椋橋荘と承久の乱」『市史研究とよなか』1,1991年 参照)。この点については承久三年五月十九日条(ここを読むときは、ぜひ長村君にお出まし頂きたいものですね)の有名な政子の演説のところで、また考えてみましょう。

 岩田君、『吾妻鏡』講読会、今後ともよろしくお願い申しあげます。 

東北大シンポ・衣川遺跡群・骨寺荘園遺跡

No.5174

 27日から東北に出掛けておりましたが、昨晩遅く帰洛いたしました。
 仙台到着の際には柳原敏昭先生・佐倉由泰先生にお出迎えを頂いたのをはじめ、すべてに御親切な対応をしていただいて、私にとっては日ごろの非礼を反省させられることしきりの三日間でした。

 28日は、東北大学大学院文学研究科 東北文化研究室の企画による東北文化公開講演会(公開シンポジウム)「東北像再考:地域へのまなざし、地域からのまなざし」において、柳原先生の御報告「東北と琉球弧―島尾敏雄「ヤポネシア論」の視界―」のコメンテーターをさせていただきました。精緻な御報告に対する雑駁なコメントというのが大方の御感想だったのではないでしょうか。
 ほかに二つの報告と、それに対するコメントがあり、その後、佐倉先生の司会のもとに全体の討論が行われ、おおいにに蒙を啓かせていただきました。
 なお、会場では大学院生の渡邉俊さんから、御高論「使庁と没官領」(『日本歴史』681)・「平安期使庁における追放と財産刑の形成」(『年報中世史研究』29)を拝受。ありがとうございました。
 シンポジウム終了後の懇親会では、多くの先生方とお話をする機会をえることができましたが、とりわけ、『歴史評論』649(特集 日本中世王権論の世界)に「源頼朝のイメージと王権」という拙文を書いたときに、御研究から大いに学ばせていただいた佐藤弘夫先生と、しばし歓談の時間をもてたのは大きな幸いでした。

 翌29日は、柳原先生のRV車で東北自動車道を北上。現地でお迎えいただいた平泉町世界遺産推進室の八重樫忠郎先生の懇切な御案内で「衣川遺跡群」と「骨寺村荘園遺跡」を見学。とても充実した一日を過ごすことが出来ました。

 ちなみに、「骨寺」見学の後、休憩に立ち寄った「ポラーノ」という地元で大人気のアイスクリーム屋さんでは、かつて東京からお出でになったある日本中世史研究者がダブルのアイスクリームを2つ(要するに4人分)をぺろりと平らげられたとのことで、東西を問わず、優れた研究者というのは胃腸もとびきり頑丈に出来ているのだと、またしても再確認させられた次第です(旅行中、食事のたびに胃腸薬のお世話になっていた私には、ここのアイスクリームはシングル一つでも食べ終わるのが大変でした)。

 それにいたしましても、八重樫先生には貴重なお時間を割いていただいたばかりか、昼食の時間に、わざわざ仕事場まで資料を取りに行っていただくなど、本当に懇切な御案内をいただきました。三日間、いろいろお気遣いをしてくださった柳原先生ともども厚く御礼を申し上げます。

 さて、これから出張報告書を書かなければならないのですが、ゼミの方は、本日の午後には『吾妻鏡』講読会、ついで山岡さんの卒論中間報告会と続きます。

 >岩田君  留守中、ありがとうございました。