>長村くん 書評会のご連絡、ありがとうございます。毎度毎度お手数をお掛けします。
先日は四時間近くに及ぶ『吾妻鏡』にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます。このあと二週のお休みをいただいて、次回は7/31(月)開催予定です。講読範囲は山本さんが調整・掲示してくださるとのことです。
ところで、下の
>>No.4901で野口先生からお知らせいただきました衛星映画劇場 『女の園』(1954年)を録画して観てみました。
主人公の男女二人が並んで語り歩くシーン(光の使い方が上手く、画面に二人の影が美しい)の、「男の方っていっつもそうおっしゃるのね。男も女も同じじゃない。」なんていう台詞が印象的ですね。
また、大学職員が警察に電話をするシーンで、職員が「こちら女子大です」とだけ言い、警察は「どこの女子大ですか?」(←この台詞は電話の向こうで聞こえない)と答えるという遣り取りがあったのですが、その短い遣り取りが、職員は『「女子大」といえば正倫女子大学に決まってるでしょ』と思っているけれども、世間ではそれだけを聞いてもピンとこないよ、という意識のズレが上手く表現されていて興味深かったです。
姫路の街にぽっかりと浮かんだような姫路城もきれいでした。姫路生まれの方には「なつかしいなぁ」という景色かもしれませんね。黒澤明『影武者』に出てきた姫路城の鉄砲狭間も登場しました。
1954年はたしか、『ゴジラ』の一作目も公開された年だったと思いますが、あれはアメリカによる水爆実験・「逆コース」(『女の園』のなかでも聞かれたフレーズ)といった言葉が飛び交うような社会情勢を背景に作られた映画だったそうです。同じ年に公開された『女の園』でも、作品中の随所にそういった雰囲気が滲み出ていたように感じました。
『太平記』などの上映会ですが、その前にビデオはいまどなたがお持ちなんでしょうか。お心当たりの方はご一報下さい。先日話題になった『グーニーズ』のDVDならすぐ手元にあります。が、日本語吹き替えは僕も野口先生もご存じの、「あのときの『グーニーズ』」とは比ぶべくもありません。