ショタイフ・ブルーとブッシュの上洛

No.4850

 本日は研究室パソコンの交換を鈴木君にお願いしました。半日がかりの大作業でパソコンは面目一新、鈴木君ありがとうございました。

 これと並行して、共同研究室では資料の製本作業(これも同志社勢にお世話になりました。お疲れ様でした)。
 その一齣。昨日の京大出張ゼミ例会における在京武士の家格分類に頭脳を集中させたYさんの発言。「サムライ・ブルー? 侍層は六位でしょ。六位じゃ可愛そう。だからショタイフ・ブルー・・・」。
 以前、承久の乱の勉強に没頭したために、私が講義中の世間話で「ブッシュ上洛」と言ったのを、「武州(北条泰時)、上洛」と聞き間違えられた方もおられましたね。卒論、おおいに期待しています。

 ☆ 本日、神奈川県立金沢文庫の永井晋先生より『企画展 金沢文庫古文書への誘い』の図録を御恵送いただきました。永井先生の仰るように、まさに中世古文書学のための「中級の入門書」として好適だと思います。永井先生にあつく御礼申しあげます。

 >伊藤さん  「古文書読み虎の穴」は、開講の趣旨、それに当ゼミの目的や参加メンバーの顔ぶれからして、やはり中世文書を対象にすべきものと思います。近世、歌舞伎の題材になっているところの「中世」をおおいに学んでいただきたいと思います。

 来週は大変忙しくなりそうです。公開講座の準備など、よろしく御協力のほど!! 

「日本史のなかの衣川遺跡群」の御案内

No.4848

 いよいよ来週6月24日(土)は公開講座です(参照 >>No.4733)。
 東北大学の柳原先生より、同じ日に開催される衣川シンポジウムの開催要項をご送信いただきました。行けないのが残念ですが、一部割愛して転載させていただきます。不明な点は柳原先生(Eメール: tyana@sal.tohoku.ac.jp)までお問い合わせ下さい。  

 衣川シンポジウム「日本史のなかの衣川遺跡群」
開催趣旨
  2005年、平泉の北の衣川地区において、大量のかわらけが出土する接待館遺跡や、庭園・道路跡などにより構成される大規模な衣川遺跡群が発見された。この遺跡群の発見は、平泉研究に衝撃を与え、単に平泉の都市構造の再検討にとどまらない問題を提起している。衣川シンポジウムは、衣川遺跡群が内包する歴史的な意味とその評価について、日本中世史および考古学研究の立場から検討することを目的として開催するものである。
主催:衣川シンポジウム実行委員会 (実行委員長:入間田宣夫 東北芸術工科大学教授)
共催:平泉文化研究会・岩手史学会・岩手考古学会・蝦夷研究会・北上川流域の歴史と文化を考える会
シンポジウム内容
日時:6月24日(土) 会場:サンホテル衣川荘 ℡0197-52-3311
   10:00     開会   10:00~10:15 実行委員長挨拶
   10:15~10:20 来賓挨拶
   10:20~11:10 講演1:高橋昌明(神戸大学教授)「北の衣川・平泉と西の福原」
   11:10~12:00 報告1:羽柴直人((財)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター文化財専門員)
               「衣川遺跡群」
   12:00~12:50 昼食休憩
   12:50~13:40 報告2:斉藤利男(弘前大学教授)「都市衣川・平泉と北方世界」
   13:40~14:30 講演2:保立道久(東京大学史料編纂所所長)「義経・基成と衣川遺跡群」
   14:30~14:45 休憩
   14:45~16:15 シンポジウム「衣川遺跡群、その評価と歴史的価値をめぐって」
   16:15~16:20 閉会   17:30~    懇親会
<費用>
参加費         1,000円(資料代含)
懇親会費        5,000円(宿泊せず懇親会のみ参加の方)
懇親会+宿泊費  10,000円(朝食付)
<申し込み方法>
  シンポジウムのみ参加の方は、申し込みの必要はありません。懇親会に参加もしくは宿泊を希望する方は、6月18日(日)までにサンホテル衣川荘へ、住所氏名を明記してファックスにてお申し込みください。サンホテル衣川荘 FAX0197-52-3686

宇治史跡見学会のお知らせ。

No.4846

 来る7月1日(土)に、宇治史跡見学会を実施することを計画しています。
 同志社女子大学で開講されている「日本女性史」の現地見学会との合同企画です。
 京阪かJRの宇治駅に午前11時集合ですが、当方のメンバーは授業ではありませんから、午後からの参加も可といたしますので、多くの参加を期待しております。
 具体的な日程、見学先などについては、後日御連絡いたします。なお、見学先などについて御希望があればお知らせ下さい。
 
 なお、便乗の上乗せですが、本年度の研究所共同研究「摂関家の空間における政治と文化 中世前期の宇治に関する総合的研究Ⅰ」の現地見学・調査活動の一環としても位置づけたいと考えております。したがって、とりわけ共同研究員の方々には、積極的な参加をお願い申しあげます。

 ☆ 京都市埋蔵文化財研究所の百瀬正恒先生より御高論「平安京の外京,白河の都市景観-院政期における「宗教都市」の建設」(『鎌倉時代の考古学』 高志書院)を御恵送いただきました。また、吉井功兒先生より御高論「岸和田藩主岡部氏祖系の覚書【上】」(『家系研究』41)を御恵送いただきました。両先生にあつく御礼申しあげます。

ゼミの方針を運営委員会で報告しました。

No.4840

 本日、研究所運営委員会が開催されました。ゼミ関連については以下の2点について報告を行い、委員会としての御助力をお願いいたしました。

1.研究所ゼミナールの方向性について
ゼミ構成メンバーの研究者としての成長(大学院DCレベル-学振研究員も)を受けて、ゼミ活動を 「教育」(史料講読会・見学旅行等)の継続をはかりつつも、さらに「研究」へと前進 させる。そのために以下の課題に取り組む。
  ① 研究所共同研究(複数年継続のテーマ設定)への参加→研究報告書の刊行
  ② ゼミ機関誌『紫苑』をサークル誌的なものから研究年報的なものへ転換
  ③ ゼミHPのbbsを全国の研究者(歴史学・国文学)に対する情報発信に活用

2.公開講座 シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」の出版計画を進める。
講演ごとに10枚程度の講演録が蓄積しているので数年後には出版可能な分量を確保できる。この本によって京都女子大学周辺の歴史的環境をアピールする効果も期待でき、地域貢献にもつながる。なお、出版社などは未定。
 本年度も含めて、これまでの講座の内容は以下の通り(講演者の肩書は当時)。

  公開講座 シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」講演者・講演テーマ一覧

 2000年12月16日(土)①「平安・室町の陰陽道と陰陽師」
   「陰陽道と安倍晴明」
    山下克明(大東文化大学東洋研究所兼任研究員・青山学院大学兼任講師)
    「室町の王権と陰陽道」 柳原敏昭(東北大学文学部助教授)

 2001年3月24日(土)②「「平家」は都を落ちたのか?」
   「「平家都落ち」の真実」 上横手雅敬(龍谷大学文学部教授・京都大学名誉教授)
   「<平家都落ち>と『平家物語』」 鈴木彰(早稲田大学非常勤講師)

 2001年6月30日(土)③「平清盛と後白河院」
   「平清盛の闘い」 元木泰雄(京都大学助教授)
   「平家と後白河院」美川 圭(摂南大学助教授) 

 2002年6月29日(土)④「『平家物語』を読む、掘る」
   「『平家物語』合戦談のリアリティー-橋合戦を中心に-」 佐伯真一(青山学院大学教授)
    「消えた建春門院陵を探る」 山田邦和(花園大学助教授)

 2003年6月28日(土)⑤「『平家物語』と治承・寿永の内乱」
   「『平家物語』と風景-清盛の見たもの/清盛を見る者-」 源健一郎(四天王寺国際仏教大学専
   任講師)
   「治承・寿永の内乱と伊勢・伊賀平氏」 川合康(東京都立大学助教授)

 2004年6月26日(土)⑥「清盛の夢-『平家物語』の成立」
   「福原の夢-清盛と神戸」 髙橋昌明(神戸大学教授)
   「平家物語のテクスト形成」 兵藤裕己(学習院大学教授)

 2005年6月25日(土)⑦「平家の本拠・平家の鎮魂」
   「「六波羅」から中世を考える」 高橋慎一朗(東京大学史料編纂所助教授) 
   「小宰相の局と「耳無し芳一」伝承-いくさ語りから江戸怪談へ-」 堤邦彦(京都精華大学教授)

 2006年6月24日(土)⑧「英雄と鎮魂」
   「為朝・義経-日本的『英雄』の条件について」 樋口大祐(神戸大学助教授)
   「安元3年の崇徳院鎮魂-天下静かならず-」 樋口州男(専修大学非常勤講師)

☆古文書読み虎の穴☆次回の日程

No.4839

佐伯です、こんにちは。
今日は教育実習を終えた山岡さんが、愛媛からバス直行でご登場!という荒ワザで決めてくれました(笑)。
このヤル気は本当に素晴らしいと思います。
研究者を目指す人間として、かくありたいものです。

というわけで、次回の古文書読みの研究会の日程をお知らせします。
6月20日(火)13:00~ 於京都女子大学L校舎3階共同研究室
範囲…越前島津家文書45~49

とりあえず前期の予定としては、もう1回7月4日にやって、
18日にやるかどうかは保留ということになっております。
個人的には、せっかく4回生の人が4人も参加してるんだし、
夏休み前に一度卒論の準備報告なんていいじゃ~ん、とか思っておるのですが。
まさかと思うけど、みんな逃げないよね?(プレッシャー! 笑)
あと、越前島津家文書の次は、三鈷寺文書にしようかなあと思ってます。
あとは、伊藤さんご提案の近世文書との兼ね合いですね。

それでは、次回もよろしくお願いします。

>山岡さん
今日はお疲れさまでした&お土産どうもありがとうございました!

教育実習帰り。

山岡 瞳
No.4853

>佐伯さん
 いつもご指導ありがとうございます。
 先日の古文書読み会は、教育実習終了翌日ということもあり、予習がばっちりではなかったため、次回は予習をしっかりして参加したいと思います。よろしくお願いします。越前島津家文書も残り少なくなりました。それとあわせて実力がついていればいいのですが・・・。

次回の『吾妻鏡』講読会の範囲

No.4835

 次回の講読範囲です。
 
 日時:6月19日(月)・15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保四年①九月十八日、②同月二十日、③十一月二十四日、④十二月八日、
         ⑤同月二十五日、⑥同月十五日、
     建保五年⑦二月十九日、⑧四月五日、⑨同月十七日
 
 ※再来週の26日の講読会は、お休みにしますので、各自御確認下さい。

お手伝い(アルバイト)のお願い。

No.4836

 山本君、ありがとうございます(他意はありません・・・笑)。
 このところ、『吾妻鏡』の講読会は内容充実。たいへん勉強になります。岩田君の教育的な配慮にも脱帽です。
 26日は公開講座と大阪歴史学会大会の直後で、みんなお疲れのことと思いますので、休会とすることに致しました。
 
 ところで、今週の土曜日(17日)の午後、鈴木君に研究室のパソコンの交換作業をしていただくことになりました。その際、あわせて、懸案になっている資料の作成作業も行いたいと考えています。そこで、もしお暇な方がおられましたらお手伝い(アルバイト)をお願いしたいと思います。御連絡下さい。

 ☆ 杜の都のY先生、お誕生日おめでとうございます。☆

先生・・・。

No.4847

 大変魅力的な17日の午後のバイトですが、4時半まで博物館実習の講義があるので、参加できません。また、いつか設定してください(ToT)
ちなみに、先週電話をしていた短期バイトのお給料は、すぐに歌舞伎年表第一巻になりました。わ~い↓勉強がおろそかにならない程度に、この7月は貯蓄をするつもりです。

伊藤さん・・・。

No.4849

 歌舞伎年表の御購入おめでとうございます。
 バイトは今後何度もお願いする機会がありますから、何卒宜しく。
 17日は4時半過ぎまで働いていると思いますから、よかったらのぞきにお出で下さい。
 ところで、夏休み前に、ゼミで卒論の中間報告をしてもらおうと、佐伯君(進路指導部長)が仰っておられましたよ。4人の四回生の皆さん、大丈夫ですか?

 ☆ 本日、京大出張ゼミ例会に参加のみなさん、お疲れ様でした。大変、勉強になりました。半額のパスタを食べ損なったとのこと、残念でございました。またの機会に。

書評会の日程変更について

No.4833

 NO.4805でお知らせした村井章介『中世の国家と在地社会』(校倉書房)の書評会ですが、6月中は行事・イベントが多いために、日程を7月以降に延期することに致しました(岩田君には急な変更で申し訳ありません)。
 できるだけ多くの出席者の期待できる日程で、報告者二人くらいずつで複数回に分けて実施したいと考えております。
 すでに決定している報告者と分担は以下のとおりです。
  山本陽一郎(神大院MC)・・・第一部Ⅱ「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」・補論1「権門体制と中世国家史研究」
  岩田慎平(関学院DC)・・・第一部Ⅲ「中世の自力救済をめぐって」
  長村祥知(京大院DC)・・・第二部Ⅶ「易姓革命の思想と天皇制」
  山内梓(京女大4回)・・・第三部「幕府徳政の系譜」の中から
 なお、ほかに担当を希望する方がおられればお申し出下さい。

 ☆ 本日、久保木圭一様より、御高論「清華家「大炊御門家」の成立-始祖藤原経実の婚姻関係を中心に-」(『日本歴史』697)を御恵送いただきました。院政期における摂関家傍系に関する貴重な御研究だと思います。このあたりにお詳しい佐伯君の御感想は如何?
 久保木様にあつく御礼を申し上げます。

 ★ 広島・愛媛を中心に大きな地震が有った由。当ゼミメンバーは、広島で尻池さん、愛媛で山岡さん、山口で山内さんが教育実習中。まさか被害には遭われなかったことと思いますが、一言お見舞いを申し上げます。
 地震は困りますが、自信をもって後半を頑張ってください。

初めて書き込みさせていただきます。

No.4837

はじめまして。
『日本歴史』697号に拙稿を掲載していただきました久保木 と申します。

>野口先生
突然おたよりをさしあげました不躾にもかかわらず過分のご紹介を賜わり、大変恐縮に存じます。
所属先である再興中世前期勉強会のメンバーに、こちらの掲示板に紹介されている旨を伺い、「倒衣馳参」致した次第でございます。
浅学の身ではございますが、これをご縁にお教えを頂戴できれば幸いでございます。

>佐伯先生
もしや、「二条親政の成立」をお書きになられました、佐伯智広先生でしょうか?
おところがわからず、拙稿をお送りすることができませんでした。
ご無礼の段、平にお許しくださいませ。
失礼でなければ抜き刷りをお送りいたしたく、↑にメールアドレスを入れさせていただきました。

宣伝のようなあつかましい書き込みとなっていないか、気がかりでございます。
都の手ぶりを心得ぬ吾妻男の振る舞い、どうかご容赦くださいませ。

どうもはじめまして。

No.4838

久保木様

佐伯と申します、どうもはじめまして。
わざわざお尋ねいただき、どうもありがとうございます。
あの佐伯は、確かにこの佐伯です。
さっそくメールでお便り差し上げました。
同じ時代を研究するものとして、どうかこれからもよろしくお願いします。
(すいません、でも「先生」だけはどうかご容赦下さいませ 苦笑)

衣川シンポジウム

No.4830

 平泉中尊寺の菅野成寛先生より、6月24日(土)にサンホテル衣川荘を会場にして開催される衣川シンポジウム「日本史のなかの衣川遺跡群」(事務局長:東北大学大学院助教授 柳原敏昭先生)の御案内をいただきました。
 しかし、残念ながら当方の公開講座の日程に重なります。
 宇治の共同研究や閑院内裏の研究を進める上で平泉はぜひとも出掛けたいところです。今年の中世史サマーセミナーも平泉ということですが、当方はゼミの有志を募って、イベントのない時期にこっそりとお邪魔したいと考えております。
 もっとも、ゼミメンバーにはサマーセミナーへの参加は奨励しておきます。

 ☆ 学習院大学史料館の木村真美子先生より、御高論「後白河法皇と東大寺大仏復興-『因明入正理論疏紙背文書』を手がかりに-」(『年報中世史研究』31)を御恵送いただきました。
 翻刻や考証論文は学界に寄与するところ多く、執筆の労少なからざるものがあるにもかかわらず、華やかな理論的な論文の陰に隠され、また発表した実証的な成果(考古学なら遺構や遺物の発見に匹敵する)も「正当な評価が得られないままに」また「発表者への敬意がはらわれぬままに」研究者間の共有財産にされてしまうという側面があります。「縁の下の力持ち」は目立つべきではないという謙虚な考え方もあって然るべきでしょうが、私には理不尽に思えて仕方ありません。
 木村先生の御研究。大いに高く評価されるべきものと存じます。
 木村先生にあつく御礼を申し上げます。

【追記】『院政期の内裏・大内裏と院御所  平安京・京都研究叢書1』(文理閣)、12日の 月曜あたりから頒布が出来ると思います。先にお申し込みいただいた方々は早々のうちに取りにお出で下さい。遅くても月内で締め切らせていただきます。

翻刻や考証論文の価値

美川圭
No.4832

 木村先生の御高論に関連して、野口先生の述べられること、非常によくわかります。そうした翻刻や考証論文があってはじめて、日本史学の確固たる地位が維持され、かつ発展していくのだと思います。

 しかし、一部の編集者などの中には、下記のような「実証なんかなんだ」という暴言を吐く方がおられるようです。ほんとうに嘆かわしいことだと思いますが、自分としてはそうしたことばにひるむことなく、なんとかきちんとした本を書いて、その内容そのものによって、反論を示したいと、決意を新たにしております。

                     (新書原稿の改稿におわれる中で)

http://www.furugosho.com/cgi-bin/newbbs/yybbs.cgi

Re: 考証論文の価値

No.4834

>美川先生  例の大冊の新書、出版に向けて順調な御様子にて大慶に存じ上げます。

  実証的な研究の件ですが、
 「とはいえ」、問題意識の欠落したものは、やはり駄目だと思っています。
 それに、己に刃を向けるような発言ですが、実証的研究を標榜しながら、実は「空論」以前の「空想の産物」も問題外でしょう。

村井康彦先生の御講演「線の文化史」

No.4827

 京都市美術館より当研究所に御案内を頂きましたので、御紹介させていただきます。
 村井先生はもと本学教授。ご在職中に執筆された『平安貴族の世界』・『平家物語の世界』には大いに啓蒙されました。前者は私の貴族嫌いを克服せしめた凄い本です。後者の内容については、目下、自らの研究課題として職場の地の利を活かしながら、「なぞらせて」いただいているところです。
 今回の御講演では、ひと頃社会史のジャンルでおおいに議論された「境界論」や社会における結合と排除の問題などが論点とされるようです。

  日時  6月10日(土) 14:00-15:30
  場所  京都市美術館講演室
  演題 「 線の文化史ー見える線、見えない線」
  講師  村井康彦(京都市美術館館長)
  ( 無料 定員先着100名 開講30分前より講演室前で受付)

 ☆ 昨夏、ゼミ旅行でお世話になった鹿児島市 尚古集成館の寺尾美保先生より、同館のHPリニューアルのお知らせを頂きました。
   http://www.shuseikan.jp/

『紫苑』のバックナンバー希少価値化。

No.4825

 先日、当方の研究所宛に、東京のある独立行政法人付設の研究機関から『紫苑』バックナンバーの寄贈依頼がありました。そこで、研究室保管分を送ろうとしたところ、すでに第1号は残部4冊。1部を送付に委ね、1部を事務方にお渡ししたため、当方の在庫は僅か2冊に過ぎなくなってしまいました。これは、もう永久保存ということでしょう。
 幸い、『紫苑』バックナンバーは、当HP管理人鈴木君のお力により、このHPで閲覧可能なので、御覧になりたい方は、これを御利用下さい。
 ちなみに、バックナンバーをお持ちの皆さんは、希少価値が出てまいりましたので、くれぐれもお大切に。ただし、古本屋で高く引き取ってくれるかどうかは定かではありません。
 これまで編集を担当してくれた永富さん・鈴木君・山岡さんに御礼を申し上げるとともに、次号以降、さらなる発展(内容の充実・増ページ・増刷)を目指しましょう!

 こうした事態と関連するのかどうかわかりませんが、こちらの昨日のアクセス数は記録的な数値で、どうも、昨年の大河ドラマ『義経』関連で急増した時のレコードを更新したようです。なぜなんでしょうか?鈴木君、何か機械的なアクシデントでしょうか?
 それにしても摩訶不思議なり。