次回の『吾妻鏡』講読会の範囲

No.4821

  次回の講読範囲です。
 
 日時:6月12日(月)・15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保四年①三月三十日(※追加)、②四月七日、③同月十七日、④六月八日、
        ⑤同月十四日、⑥同月十五日、⑦同月三十日条、⑧閏六月十四日
        ⑨八月三日
 
  以上です。今日講読できなかった箇所からの続きですが、①三月三十日条を追加しましたので御確認よろしくお願いします。
 また次回からは開始時間は平常通りに戻ります(三時半開始)。
 今日は「竹御所」に関する記事がありましたが、見落としていました。野口先生の弟子失格です(泣)。

感涙遮眼、非言語之所覃也

No.4822

 本日の『吾妻鏡』、余計な話に花を咲かせてしまい、時間不足を招いたことをお詫び申し上げます。

>山本君  自ら弟子だと言ってくれる人がいるだけでも「感涙眼を遮る」思いです。
 それにしても、あの「前掃部頭」は誰のことなのか気になるところですね。源邦業については拙稿「流人の周辺」で触れております。藤原秀康の出自についても不明確なのが残念です。
 今日のところは、岩田君・長村君が参加してくれていれば、いろいろ教えていただけたのではないかと残念に思っています。

>山内さん  教育実習中でこれを見ている暇はないかとも思いますが、本日届いた『年報中世史研究』31に、日隈正守先生の「大隅国における国一宮の形成過程に関する一考察」という論文が巻頭に載っています。ついでながら、その次に我らが長村君の論文掲載。

次回の『吾妻鏡』

No.4828

 岩田です。先日の『吾妻鏡』は欠席してしまいすみませんでした。次週はまた伺います。
 建保三年十一月二十四日条の「前掃部頭」ですが、あとで見直してみましたがやはりわかりませんでした。そもそも、人名索引を引いてみても、「掃部頭」という官職を名乗る人物は、吾妻鏡のなかでは中原親能のみのようです。この建保三年十一月二十四日条の「前掃部頭」は中原親能の縁者でしょうか。よくわかりません。

八代國治『吾妻鏡の研究』に立ち帰る

No.4829

 岩田君、ありがとうございます。
 親能の官名を名乗るからといって縁者とは考え難い。やはり、八代國治氏の指摘する「切張の誤」の一例かと思います。
 それにしても『吾妻鏡』は奥が深いですね。従来のような関東視角からではない解読から得られる情報は思いの外大きいですし、ぜひ国文学の方による本格的な研究を期待したいところです。『平家物語』研究者には未開拓の宝の山だと思うのですが。

 なお、16日の研究会についての情報が届いていない方は、直接御連絡下さい。

>山内さん  教育実習が終わったら、石井進『鎌倉武士の実像』(平凡社)を是非精読してください。本日、偶然開いてみたのですが、やはり、大変な本だと今さらながら感じ入っております。もっと早く、お薦めすべきでした。

>山本君  鎌倉遺文研究会第122回例会(6月29日(木)18:00~)で、鎌倉末~南北朝期の斎藤氏をテーマにした森幸夫氏による研究報告がされるとのことです。
  詳細は http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/ebisawa/kamakuraibun.html

公開講座及び事前学習会に関するお知らせ

No.4815

 平成18年度 京都女子大学 宗教・文化研究所公開講座に関するお知らせです。
 (本年度の公開講座の詳細については、>>No.4733を御参照下さい)
 今年度は、主力部隊の多くが教育実習に行って不在であったり、他のゼミメンバーは、報告や仕事などで手が塞がっているなど、諸般の事情により毎年恒例の事前学習会は、残念ながら行なわないことになりました。
 なお野口先生から、公開講座までに各自予習をしておくようにとの「御達」がありました。
 
 公開講座当日は、レジメの用意や受付、会場の準備などの仕事がありますので、当日参加されるゼミメンバーのみなさま、御協力の方よろしくお願いいたします。また公開講座の事前学習会が無いため、事前の打ち合わせができません。従って御協力していただける方は、仕事の分担の必要上から人数を把握したいので、山本の上のアドレスまで御連絡下さい。よろしくお願いします。
 公開講座の後の懇親会に関しては田中さんにお任せしてありますので、そちらの方は田中さんまで御連絡お願いします。
  
    ***公開講座の主な参考文献***
①講演テーマに関係するもの
・『軍記と語り物』(第42号・2006年)
 樋口州男「御霊義経の可能性-敗者から弱者へ-」
 樋口大祐「為朝論の系譜と変遷-国民的英雄像を超えて-」
・崇徳院の怨霊に関しては、山田雄司『崇徳院怨霊の研究』(思文閣出版・2001年)

②講演テーマに間接的に関係するもの
※樋口州男先生の講演内容に関するもの
・樋口州男先生著『日本中世の伝承世界』(校倉書房・2005年)
 特に講演内容に関しては、樋口先生の御著書の所収論文の中で、
 「序章:歴史の語り方・語られ方」、「第一章:中世の内乱と鎮魂ー伝承世界からー」、「第三章:中世の伝承と『平家物語』」などが必読文献だと思います。
 
※樋口大祐先生の講演内容に関するもの(源為朝関係)
・日下力「為朝像の定着--中世における英雄像の誕生」『日本文学』 33(9) 1984.09
 
 以上ですが、国文学に関しては、自分の不勉強からあまり挙げられませんでしたが、分かり次第お知らせしたいと思います。
 
>田中さん
 懇親会の幹事よろしくおねがいします。また上記の樋口大祐先生の講演内容で、国文学に関する参考文献について何かあったら追加の方お願いします。
>青木さん
 はじめまして。『吾妻鏡』講読会のメンバーの神戸大学M3の山本です。『吾妻鏡』講読会に参加していただきありがとうございます。あの場所では遠慮は無用なので(むしろ遠慮すると損します。特にお菓子など)、全然気にせず参加してください。今後ともよろしくお願いします。

※補足
①書評会に関して
 自分が担当する箇所の書評会に関しては、七月上旬に修論報告が大学でありますので、それ以降に行ないたいと思います。なお村井章介氏の『中世の国家と在地社会』の「第三部:幕府徳政の系譜」の章は、中世一宮に関連するので、山内さんが担当する事になりました(本人の承諾済み)。日程はまた後日お知らせいたします。
②来週の『吾妻鏡』講読会の開始時間に関して
 来週の『吾妻鏡』講読会に関して、野口先生がラホールで講演がありますので、従来の時間より早めに行ないたいと思います。今のところ2時に開始したいと思います。よろしくお願いします。

公開講座のお手伝いをよろしく。

No.4816

 山本君、差配のほど、ありがとうございます。
 24日の公開講座ですが、例年の如くメンバー諸姉兄の御助力、よろしくお願いいたします。
 樋口州男先生の御業績については、『中世の史実と伝承』(東京堂出版)をあげておく必要があります。『平家物語』の成立を考える上でも大きな示唆を与えてくれる本です。
 ちなみに、『歴史評論』516(1993年)に、私の書いた書評が掲載されています。

 >有村さん 本日は【卒論報告会】、お疲れ様でした。如何でしたか?

 さて次は、当方の公開講座の直後の日本史研究会中世史部会ですね。長村君御登場。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【日本史研究会中世史部会】の御案内
   日時   6月27日(火)18:30~
   場所   日本史研究会事務所(機関紙会館3階)
  報告者   長村祥知氏(京都大学大学院DC)
   論題    「鎌倉前期在京武士と承久の乱」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 >田中さん  今日は中世文学会でしたか?

 >全ゼミメンバ-諸姉兄  このところ全員が顔を揃える機会が<激減>しています。公開講座ですが、お互い、顔を忘れてしまわないように(教育実習中の4回生は仕方ありませんが)懇親会も含めてぜひふるって御参集下さい。 

 ☆ 先般、博士号を授与されたばかりの吉田賢司君(日本学術振興会特別研究員)より、御高論「室町幕府の軍事親裁制度」(『史学雑誌』115-4)を御恵送いただきました。本当に次々と優れた論文を発表されて頼もしい限りです。今回も巻頭論文。
 吉田君にあつく御礼申しあげます。   

明日の『吾妻鏡』講読会について(伊藤さん・青木さんへ)

No.4818

  明日の『吾妻鏡』講読会は、従来の開始時間より早くなります。
 2時ジャストにはじめたいと思いますので、よろしくお願いします。

>伊藤さん・青木さん
 他の講読会のメンバーには、直接連絡がついたのですが、伊藤さんと青木さんには、
 直接連絡が取れませんので、この書き込みでお知らせしたいと思います。

中世文学会・公開講座

No.4823

>野口先生
 そうです。中世文学会に行っておりました。

こちらの掲示板でも、しばしばお名前が挙がる佐伯先生や源先生にお会いしました。
24日に公開講座でご講演いただく樋口大祐先生にもお会いしました。

学会や研究会に出ると、本当に月並みなのですが「さあ、頑張ろう!」というモチベーションで帰ってきます。
今回の中世文学会では、シンポジウムでも研究発表でも、とても興味深い内容が聞けました。体調が本調子でなかったのが悔やまれますが、それでも糧になる2日間でした。
何はともあれ、帰ってきたらやるべき事が山積みです。
まずは24日の公開講座の予習から。

なお、公開講座の懇親会への参加を希望される方は、出来るだけ前々日までに
上記メールアドレスへご連絡頂ければ幸いです。

モチベーション

No.4826

 今春定年を迎えられたある大学の先生が、最近の学生は学年があがるごとにモチベーションが低下すると嘆いておられましたが、それは今日の大学において最も大きく且つ深刻な問題を捉えた発言だと思います。
 若い人たちが現状を肯定し、引いてばかりいてはそれこそ「歴史」の破壊でしょう。こんな時代は未だかつて無かったのではないでしょうか。
 田中さん、おおいにモチベーションを高めて、いつもの田中さんらしく果敢にチャレンジしてみてください。時間なんて有っても無きがごときものですし、若いうちは失敗も財産です。
 歳をとってから、若い頃の失敗が甘酸っぱい思い出になるか、あれで自分は駄目になったと嘆くかは、その後の、それこそモチベーションの有無に帰するものだと思います。
 まあ、思い出すと胃が痛くなるような失敗が、人生一つや二つあった方が面白いではありませんか(私にはそれが百くらいあるので、いつも胃腸の具合が悪いのでしょう)。ただし、失敗は若いうちに限りますが。
 それにしても「モチベーション」とは、和菓子と洋菓子の折衷みたいな言葉に聞こえるのであります。
 「餅べーション」。あまり美味くはなさそうです。

☆古文書読み虎の穴☆次回の日程

No.4813

佐伯です、こんにちは。
教育実習で欠席のお二人は、きっと元気に頑張っているんでしょうね。
そんな風に思いをはせつつ、次回の古文書読みの研究会の日程をお知らせします。

6月13日(火)13:00~ 於京都女子大学L校舎3階共同研究室
範囲…越前島津家文書37~44

それでは、次回もよろしくお願いします。

佐伯君、ありがとうございます。

No.4817

 佐伯君、いつもありがとうございます。宜しくお願いいたします。

 別の所にお書きになっていた卒論報告会への御感想と同じようなことを私も常々実感しています。先日、ある大学の史学科の卒論テーマ一覧を見たときにも、それを強く感じました。つい金曜の授業でその話をしてしまったのですが、聴講者(Y君)によると、私は「吠えまくっていた」とのことです(笑)。
 社会環境・大学のあり方・大学に籍を置く研究者の意識の問題などが背景にあるのだと思います。とりわけ、われわれの世代の責任は大きいのかも知れません。しかし、佐伯君のような若手が、御指摘のような見解をもってくれているというのは大いなる救いです。今後とも御助力をお願い申しあげるとともに、御自身の御研究の進展を祈りあげます。

よろしくお願いします。

No.4819

野口先生、こちらこそいつも貴重な機会をいただきまして、本当にどうもありがとうございます。
自分自身の研究の方も、自分の抱負に近づけるように頑張っていきたいと思います。
今後ともどうかよろしくお願いします。

えーっと、ここでの野口先生とのやり取りが「?」な方がいらっしゃるかもしれませんが(大多数ですね、きっと)、
別のところで書いた文章はweb上の一応自分自身の場所で半匿名で書いたものであり、
申し訳ありませんが「卒論報告会への感想」をこの場に書くつもりはございません。
ご了承下さい。

Re: ☆古文書読み虎の穴☆次回の日程

末松憲子
No.4820

佐伯さん

ご無沙汰しております。
最近たてこんでおりますので、次回もすみませんが欠席いたします…。

休んでいる間に次々回の予習をしておきますので、
また月末よりよろしくお願いします!

末松憲子

Re: ☆古文書読み虎の穴☆次回の日程

No.4824

>末松さん
こんにちは~。
やっぱりお忙しくされてるんですね。
内輪でやってる研究会ですし、ご都合がつくまではお気になさらないで下さいね。
ご復帰を楽しみにお待ちしております☆

次回の『吾妻鏡』講読会範囲

No.4809

 連絡が遅れてすいません。次回の講読範囲です。
 前回の講読範囲からの続きです。
 
 日時:6月5日(月)15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保三年①正月八日条、②同月二十日条、③十一月二十四日条
    建保四年④二月十九日条、⑤三月廿二日条、⑥四月七日条
 
 書評会には自分も参加させてもらいました。担当は、Ⅱ「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」と補論1「権門体制と中世国家史研究」です。大学の授業で、『日本の中世国家』を読んだので、還元できればと思いますが、ただ「中世国家論」という壮大なテーマのため尻込みしています。日程など後日またお知らせいたします。

河内将芳『中世京都の都市と宗教』刊行

No.4811

 『吾妻鏡』の講読会ですが、6月5日も先週同様、京都勤労者学園に出講のため、17時15分には退出しなければなりませんので、15:30には確実に開始ということでお願いいたします。

>山本君  書評のこと、宜しくお願いいたします。

>長村君  同じく、日本史研究会の部会報告後ということで、宜しくお願いいたします。

>山岡さん・尻池さん・山内さん  教育実習、「いよいよ」という段階にさしかかった頃だと思います。しっかりやってください。 

☆ 奈良大学の河内将芳先生より、新刊の御高著『中世京都の都市と宗教』(思文閣出版)を御恵送いただきました。内容は私の専攻する時代より後に属しますが、興味津々。京都の歴史は尽きることなく面白いことを実感させてくれそうです。
 河内先生にあつく御礼を申し上げます。

>次回の『吾妻鏡』講読会範囲

青木友里
No.4812

 先週の『吾妻鏡』講読会では本当にお世話になりました。6月5日も参加したいと思いますので、いろいろとご迷惑をおかけするとは思いますが、またよろしくお願いします。
 それと河内将芳先生についてですが、実は大谷大学の授業でお世話になっていまして、世間はせまいなと、つくづく思いました。

新刊の『延慶本平家物語全注釈』拝受。

No.4814

>青木さん  『吾妻鏡』は、ちょっと本気になって取り組めば数ヶ月で読みこなせるようになれると思います。
 また、この時代を対象にした通史(いろいろな出版社から出ている『日本の歴史』シリーズの該当巻など)にでも目を通しておくと理解が早いでしょう。

>山本君  公開講座の事前学習会や書評会の件、また公開講座でお手伝いいただく件などについての差配、よろしくお願いいたします。本日(2日)は、石井君とともに私の「つまらない話」を聴いてくれてありがとうございました。

>山内さん  教育実習、3週間とのこと。健康管理に気をつけて頑張ってください。
 ちなみに、34年も前のことですが、私は2週間で28コマの授業を担当。最終日の土曜には生徒たちと加曽利貝塚博物館に行ったりして、とても充実した毎日でしたが、さすがに終了後ダウンしてしまったことを思い出します。

 ☆ 大橋直義先生・佐伯真一先生・清水眞澄先生・菱沼一憲先生・平藤幸先生の連名で、新刊の延慶本注釈の会編『延慶本平家物語全注釈第一末(巻二)』(汲古書院)の御恵送に与りました。先生方にあつく御礼を申し上げます。

出前研究会

No.4807

 昨日は有村さん、御報告ありがとうございました。また、東大路を往復してくださった佐伯君、お疲れ様でした。
 それにしても、昨日の例会は京大人環元木研究室の出前研究会のごとき有様で、岩田君と私はただただその威に畏怖の念を強くするばかりでした(笑)。本当に、これで元木先生にお出まし頂ければ・・・といった状況ではありました。
 来月半ば、今度は京大で出前?研究会というお話しもあるようです。中味については報告者から公表を控えるようにとの布達!が下されており、ここには書き(書け)ませんのでメールでお問い合わせ下さい。
 なお、下記↓の書評会についても、宜しくお願いいたします。
 それから、例年行っている公開講座の事前勉強会ですが、今年はいかが致しましょうか?今年度は4回生の多くが教育実習で不在なのですが、国文学の方は何としても田中さん・門屋君に頼らざるを得ませんので、お二人の御意向次第ということになろうかと思いますが・・・。

>八井君  鈴木君もそうだと思いますが、初めてのクラス担任でお忙しいことと思います。その反面、結構充実感もあるのではないでしょうか?
 ちなみに、車のことですが、八井君の場合は考えどころだと思いますが、私が千葉で高校教員をしていたときは必需品でした。上総の山奥(というと、君津高校御出身の伊藤さんに叱られますが)に家庭訪問などというのは、公共交通機関に頼ったら一日がかりになりましたから。
 歴史を生業にしている人には何故か車に関しては無免許の方が多く、私もその一人だったのですが、そうした状況下、勤務先の生徒の来そうもない教習所に通って、運転免許の講習をうけたという次第です。

【追記】
 大事なことを書き忘れていました。
 昨日の午前、家政学部の川本重雄先生(建築史)とお話しをする機会があり、鎌倉における幕府(将軍御所)の位置から「幕府」そのものを如何に評価すべきかということについて貴重な御意見をうかがうことが出来ました。それは、岩田君や私が最近構想していることと全く整合するもので、実に嬉しいものでした。意を強くして研究を進めて参りましょう。
 また、いずれ、ゼミの例会においてでも川本先生にお話しを頂く機会を得たいものと考えております。

書評会の御案内。

No.4805

以下の通り、書評会を開催します。ふるって、御参加下さい。
 
 日時:6月15日(木)15:00~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 報告者:岩田慎平氏(関西学院大学院DC)
 対象:村井章介『中世の国家と在地社会』(校倉書房)第一部Ⅲ「中世の自力救済をめぐって」

 >山本君  日程はご希望に任せますが、同書第一部Ⅱ「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」と補論1「権門体制と中世国家史研究」をお願いできれば幸いです。

 >長村君  同様に第二部Ⅶ「易姓革命の思想と天皇制」をお願いできれば幸いです。

 >坂口君・有村さん  第二部・第三部のあたりでお願いできるところがあれば幸いです。 
 ほかに担当を希望してくださる方がいらっしゃれば、遠慮なくお申し出下さい。 

☆ 西山美香先生より御高論「足利将軍邸の蔵書」(大取一馬編『中世の文学と学問』思文閣出版)・「五山禅林の施餓鬼会について」(『駒澤大学禪研究所年報』17)・「天龍寺供養の史的意義をめぐって」(『禅文化研究所紀要』28)・「鎌倉将軍の八万四千塔供養と育王山信仰」(『金澤文庫研究』316)を拝受いたしました。
 西山先生にあつく御礼を申し上げます。

書評会の御案内。

岩田慎平
No.4808

>野口先生 書評のご連絡、ありがとうございます。上記の通り相務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

>山本さん 僕だけでは寂しいので、どうぞ山本さんもご担当をお願いします。あと、次回の吾妻鏡の連絡もお願いします。

Re: 書評会の御案内。

No.4810

村井著書第二部Ⅶ「易姓革命の思想と天皇制」
了解いたしました。
ただ、その日には間に合わないと思いますので、別の日にお願いいたしたく存じます。

長村祥知「『六代勝事記』の歴史思想」

No.4804

 本日、京都大学で平安京文化研究会がありました。辻浩和君の御報告「院政期における後鳥羽芸能の位置」は、後鳥羽を「諸道の興隆」実現した帝王として評価した、いつもながらの優れた内容で、御鳥羽院政の何たるかを考える上で大きな示唆をいただきました。

 ところで、その席で、長村君から新刊の『年報中世史研究』第31号に掲載された御高論「『六代勝事記』の歴史思想-承久の乱と帝徳批判-」の抜刷をいただきました。学部生の時から当ゼミに所属したメンバーによる論文がレフェリ-制の全国規模の学会誌に掲載されたのは、これが初めてのことだと思います。
 非常にハイレベルな政治思想史に関する論文(卒論をベースにしているというのですから驚かされます)で、歴史学のみならず国文学の研究者にも是非読んで頂きたいと思います。
 当ゼミの歴史に大きな画期を記した出来事です。長村君に讃辞を呈するとともに御礼を申し上げ、さらなる御活躍を期待するところです。 

Re: 長村祥知「『六代勝事記』の歴史思想」

No.4806

過褒を賜り恐縮に存じます。

上記拙稿は、南北朝期研究で注目されることの多い、徳治主義に基づく帝王批判―帝徳批判―について、平安・鎌倉前期における特質と、その南北朝期までの展開を考察したものです。
 中世思想史と言えば宗教関係のものが大半で、『愚管抄』『神皇正統記』等の著名な書物を主対象としたいくつかの研究以外では、貴族の政治・歴史思想史研究は僅少と思われます。
 その現状に鑑みれば、課題山積みの不出来なものとは言え、古記録等を用いて上記課題に取り組んだ拙稿にも、少しばかりの意味はあるかもしれません。
 
 野口先生の書かれている通り、拙稿は、同志社大学文化史学専攻在学時に、
竹居明男先生にご指導いただいた卒業論文を土台としたものです。
 卒論提出以前には、竹居先生はじめ多くの先生方に相談させて頂きましたが、中でも
野口実・松本公一・元木泰雄・八木聖弥各先生からは特に懇切なご指導を賜りました。
 大学院進学後は、元木先生のご指導のもと改稿を重ね、学内の研究会や同期の友人、京女野口ゼミの例会、日本史研究会中世史部会・大阪歴史学会中世史部会合同卒論報告会で報告の機会を頂きました。
 竹居・元木両先生をはじめ、拙い報告を聞いてくださった方々に、お礼申し上げる次第です。
 謹呈申し上げたい方は多くいらっしゃるのですが、ご住所がすぐにわからないことと、
身辺の雑多な用事があってすぐにお送りすることができません。どうぞご容赦ください。

中世在地領主制論の現在

No.4801

 『歴史評論』674号(特集 中世在地領主制論の現在)に共同執筆論文ならびに個別論文を執筆された菊池浩幸さん・清水亮さん・田中大喜さん・長谷川裕子さん・守田逸人さんから、当該誌を御恵送いただきました。
 共同執筆論文の「中世在地領主研究の成果と課題」において、私の武士団研究について、元木泰雄先生によって打ち出された職能論的武士論と在地領主制論を融合させようとする試み進めたものとして評価していただいております。もともと斯界の脇道でしか勉強をしておらず、しかも20代後半から30代前半にかけて研究ブランクのある私にとっては、若手第一線の方々からこうした御評価をいただけることは本当に嬉しい限りです。
 御恵送にあつく御礼を申し上げますとともに、さらなる御活躍を期待申し上げる次第です。
 本日は歴史学研究会の大会。学習院大学には次代を担う優れた若い研究者が集結していることと思います。

>薗田さん  御自身で編集を担当された本は、執筆者とはまた異なる意味で愛着深いものとなることと思います。『亀卜-歴史の地層に秘められたうらないの技をほりおこす』・本多朱里『柳亭種彦-読本の魅力』ともに販売好調となりますことを祈念しております。
 いずれ、当ゼミ出身の研究者が活躍することになりました暁には、ぜひ臨川書店で一冊お願いいたします。

 >青木さん  29日、どうぞお出で下さい。私は早々に退散しなければなりませんが、メンバーには御紹介できると思います。

院政期の内裏・大内裏と院御所

山田ちさ子
No.4802

野口先生、みなさま、こんばんは。山田ちさ子です。
本日、歴研大会の初日です。
すでにタイトル書籍をご紹介いただき、ありがとうございます。
本当に良い論文集に仕上がりました。
おかげさまで順調にすべりだしております。
明日もはりきって売ろうと思います。
みなさま、よろしくお願いいたします。
文理閣ブースにおりますので、お声をおかけくださいませ。

『亀卜』歴研にて発売のお知らせ

No.4800

みなさま

平素はお世話になっております。臨川書店の薗田です。
バタバタしてだいぶ無沙汰をしておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

さて、本日は小社刊行物の『亀卜-歴史の地層に秘められたうらないの技をほりおこす』の紹介をさせていただきます。

本書は2005年3月に行われた、東アジア恠異学会・國學院大學COEプログラム共催「シンポジウム-『亀卜-未来を語る<技>』」が母体となってうまれた論考集です。
恠異を認知する技術として王権の危機管理に欠かせない亀卜について、近世・近代の史料をもとに復元を試み、動物管理学や考古学・民俗学など幅広い学融合のもとでアプローチを行っております。巻末の資料紹介では吉田神社の有力社家である鈴鹿家の宮廷祭祀資料のうち、亀卜関係資料も紹介しており、非常に濃い内容となっております。
なお、灼甲実験のレポートは関西学院大学の戸田先生ご執筆です♪

店頭での販売に先立ち、本日の歴史学研究会で先行発売を行っております。
会場にお越しの方は、是非ご覧くださいませ。


また、今月半ばに本多朱里先生著『柳亭種彦-読本の魅力』が刊行されました(薗田が担当した単行本です)。
合巻作家として著名な柳亭種彦の作家人生前半期に光をあて、版元や絵師との密接なつながりや作風の形成過程を論考した本です。近世文学の本なので、あまり中世史の研究には関係がないかもしれませんが、書店でお見かけになりましたら、手にとってみてください(そして目立つ位置においていただけますと幸いです)。

以上、近況報告も兼ねた宣伝でございました。

Re: 『亀卜』歴研にて発売のお知らせ

No.4803

野口先生を始め、みなみなさま。大変ご無沙汰しております。東アジア恠異学会の戸田でございます。
いつものように掲示板を眺めておりますと、ふと『亀卜』本の事が書かれてあり驚きました。薗田様、まことにありがとうございました。

前回の『怪異学の技法』に続いて、恠異学会にとっては2冊目となる『亀卜』ですが、今回の執筆していただいた方々も多士済々、大江篤氏・笹生衛氏・浅原達郎氏・藤井弘章氏・島田尚幸氏を始め、西山克氏・岡田莊司氏・椙山林継氏・榎村寛之氏・田中貴子氏・西岡芳文氏・加茂正典氏・亀崎直樹氏・北條勝貴氏などに、亀・亀卜に関して色々な方向から語っていただきました。私も灼甲実験レポートを書いております(薗田さん、「先生」はいけません^^;)

また来月の6月11日には『亀卜』本の合評会を大阪梅田にて開催する予定ですので、お時間のある方はご参集下さいますよう、厚かましくも宣伝させていただきます。詳しくは恠異学会HPまで。

金曜日に関学へ非常勤に来られている元木先生と「順徳」談義に花が咲きました。本当に美味しい中華料理を出していただけます。春巻は子供の腕ぐらいの太さがありますよ(笑)

米谷豊之祐著『平信範』刊行。

No.4794

 私を院生時代から励まし続けてくださっている米谷豊之祐先生が『平信範』(新風書房)を刊行されました。先生は1915年のお生まれ。このところ一書も成していない私の背中をまた押してくださったようです。前著『院政期軍事・警察史拾遺』(近代文藝社)同様、学界に大きな裨益をもたらす書だと思います。
 御恵送の御挨拶文に「幼少時より史書をまさぐって来た名残として」とございますが、先生にはこれからも、まだまだお導きを頂きたいと念じております。

 ☆ 栃木県立文書館の松本一夫先生から御高著『考えながら学ぼう 日本史へのいざない』(岩田書院)を御恵送いただきました。研究と教育実践の架け橋となるような一書。高校で日本史教育に携わっていたり、教員を目指す方には大いに役に立つ本だと思います。これから教育実習に行こうという人にはうってつけかもしれません。
 松本先生、ありがとうございました。この掲示板を御覧になられているとのこと。よろしければ一言いただければ幸いなのですが、いかがでしょうか?

 ☆ 和歌山大学の海津一朗先生から先生を研究代表者とする科研費による研究成果報告書『和歌山平野における荘園遺跡の復元研究-中世日前宮領の研究-』および『追悼フォーラム 小山靖憲の歴史学-理論と実践の歴史家-』のレジュメ集を御恵送いただきました。報告書は内容はいうまでもありませんが、印刷・装丁ともに立派なもので、今後本としていい加減な形の科研費報告書は作りにくくなりそうです。
 海津先生にあつく御礼申しあげます。

 ☆ 先に御紹介した『院政期の内裏・大内裏と院御所』が、文理閣から、とりあえず執筆者宛にということで、本日届きました。市販されるのは週末の歴史学研究会大会からとのこと。書店の店頭に登場するのはそれからのようです。内容はもとより(拙文を除く)、装丁も凝っていて、400ページ近いのに本体6000円というのは研究書としては破格の安さだと思います。

髙橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所  平安京・京都研究叢書1』(文理閣)
  はじめに                                         髙橋昌明
  Ⅰ 大内・内裏・大内裏・閑院内裏
   院政期平安宮-瓦からみた-                           上原真人   
   大内裏の変貌-平安末から鎌倉中期まで-                   髙橋昌明
   閑院内裏の空間構造-王家の内裏-                       野口孝子
   中世における政務運営と諸官司の空間                      本郷恵子
   王権・内裏と大番                                   木村英一 
  Ⅱ 後白河院御所論
   続法住寺殿の研究                                  川本重雄
   法住寺殿の考古学的検討                              上村和直
   後白河天皇陵と法住寺殿                              山田邦和
   法住寺殿成立の前提としての六波羅                        野口 実
   六条殿長講堂の機能と荘園群編成                         高橋一樹
  Ⅲ 起点としての白河・鳥羽
   「六勝寺」の成立とその歴史的意義                         上島 享
   白河街区における地割とその歴史的変遷-考古学の成果から-       堀内明博          
   鳥羽殿と院政                                      美川 圭
   鳥羽殿と交通                                      大村拓生
   鳥羽離宮跡の発掘調査                                前田義明
   平安京・京都研究集会の記録                            仁木 宏 

教育実習の季節。

No.4798

 本日、講義の後、山本君はゼミ発表をひかえているため図書館へ。石井君と私は京都文化博物館に寄り道。そして、山岡さんは例によって、「お引っ越しですか?」と声をかけたくなるほどの大荷物を携えて伊予に下って行かれました。
 山岡さん・尻池さんは、いよいよ教育実習です。思い起こせば、私も1972年6月5日(月)から2週間、母校千葉県立千葉東高校で教育実習をいたしました。あのとき私の授業を聴いてくれた生徒諸君は、もう50歳を越えているはず。信じられません。
 そういえば、本日、同志社に向かう地下鉄の車中で、『平安時代史事典』編集室で一緒に仕事をした隅地(現姓・山下)伸子さん(当時、同志社大学大学院生・国文学専攻)に偶然お目にかかりました。こちらは気づかず、にっこり微笑んで声をかけていただきました。こちらは17年ぶりくらいでしょうか?

 >佐伯君  歴史学研究会大会では各地の若い研究者の方たちと「一所傍輩の好」をたくさん作ってきて下さい。

 >山田知佐子さん  ここで宣伝いたしましたから、『院政期の内裏・大内裏と院御所』はたくさん売れることと思いますよ。

 >山田邦和先生  「肩の荷が軽くなった」とは羨ましい限りです。当方、月末締切の原稿に苦闘中。下記の市村先生の御高論の一つの〔付記〕に書かれた「・・・このような遅れを生み出した原因者には、「論文は生物」であり、その公刊の大幅な遅れが何を意味するか、真摯に考えていただきたいと思う」という一節が、胸に突き刺さっております。

 ☆ 本日、愛知学院大学の松薗斉先生より御高著『王朝日記論』(法政大学出版局)を、また高知大学の市村高男先生からは御高論「戦国期城下町研究の視点と方法」(『国立歴史民俗博物館研究報告』127)・「中世日本の港町」(歴史学研究会編『シリーズ港町の世界史2 港町のトポグラフィ』青木書店)・「当主の居城と前当主(または継嗣)の居城」(千葉城館研究会編『城郭と中世の東国』 高志書院)・「戦国期の地域権力と「国家」・「日本国」」(『日本史研究』519)を御恵送いただきました。
 両先生にあつく御礼申し上げます。