中国からは閲覧不能?

No.4295

 川合康先生のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/kibamusya2005/archive/2005/11/24)へのコメントで金澤正大氏が「野口先生のは、中国国内からはアクセスできないので見られません。」と書かれています。この掲示板だけ、中国からは閲覧不能なんてことがありうるのでしょうか? この裏には国際的な陰謀が・・・(ウソ)。

 ちなみに、川合先生は
>鎌倉幕府と京武者社会との関係を考えるうえで、
>院政期の武士がどれぐらい都と地方を往来していたのかについて、
>以前から気になっていたが、
>この1週間、あらためて目崎徳衛氏や金沢正大氏・野口実氏らの業績を
>集中して読み直し、ものすごく勉強になった。

とのことです。

東国武士の在京活動

No.4296

 山田先生、お知らせ下さり、ありがとうございます。
 ワシントンDC在住の親友やボン滞在中のの京樂先生が御覧になっておられることは間違いないのに、中国ではアクセス不能ですか?実は当ゼミメンバーの廣政さんが目下、北京の大学に留学中のはずでしたが・・・・。
 アクセスの件は、鈴木君にお尋ねしたいと思います。

 川合先生に私の研究成果を評価していただいて、ありがたく思っています。私は枝葉末節な事ばかり追いかけておりますので、これまでもその成果の学問的な位置づけや学界への紹介は川合先生や元木先生、髙橋昌明先生等の御研究に負うところが多大なのです。
 今回の川合先生の御報告を聴講に行けないのが残念ですが、いずれ発表されるであろう御高論を楽しみにしたいと存じております。
 
 金沢先生の東国武士に対する実証的な御研究には、以前から学ばせていただくところが多く、『政治経済史学』御掲載の御高論のコピーはまさに「山岳の如し」です。とくに「流人の周辺」執筆時には足立・安達・藤原光能・以仁王のネットワークの存在など、おおいに参考にさせていただきました。
 金沢先生とはいつか、ぜひ、東国武士について、ゆっくりと語る機会を得ることが出来ればなぁと考えております。
 
 目崎先生とは書信のやりとりが主でしたが、とくに西行の御研究から学ばせていただくところが多く、また私の秀郷流藤原氏研究の成果を使っていただくこともありました。
 もう30年ほど前、目崎先生が『朝日新聞』の文化欄に書かれた「西行の官職」と題する小文に、名前こそは出されませんでしたが、私のことを「篤学の若い研究者から来信があって、『長秋記』のおしまいの辺に「康清」を兵衛尉に任じたとあるが、これは西行の事ではないかと教えられた。全くそのとおりで、・・・私はおおいに感謝したが、」と書いてくださったのは大きな励みになったものでした。
 目崎先生は『聖心女子大学論叢』に西行の伝記研究を毎年掲載され、それをまとめて『西行の思想史的研究』として世に問われました。もとより研究の質・内容ともに及びもつきませんが、私もそうした研究スタイルを見習いたいと考えております。

 私は東国武士の所見を京都側の史料の中から検出していく作業によって研究者として評価されたことで、古代学協会にも採用していただいた人間ですので(ただし、就任したその日に協会付設の平安博物館が閉館。以後の運命は山田先生のよく知るところ・・・)、東国武士の在京活動とそこで生じた人的関係が治承・寿永の内乱の帰趨に大きな影響を与えたであろう事は認識しておりました。しかるがゆえに、上横手雅敬先生が武蔵国大蔵合戦を保元の乱の前哨戦と評価されているように(「院政期の源氏」)、中央の政治的変動は東国社会にもダイレクトな影響を与えていたのでしょう。
 従来は、領主制論や東国国家論の強い影響によってか、あまり東国武士と京都との関わりに対する研究は行われてきませんでしたが、須藤聡さんや伊藤瑠美さんの優れた御研究に見られるように、最近ようやく、武士一族の「在地」と「在京」における分業活動などについて研究が活発になってきたようです。そのような中、かつての私の仕事、とくに波多野・山内首藤・宇都宮(八田)氏などに関する『坂東武士団の成立と発展』所収の拙文や「流人の周辺」「東国武士と中央権力」(『中世東国武士団の研究』所収)、「後白河院と清和源氏」(『武家の棟梁源氏はなぜ滅んだのか』所収)が、少しでもお役に立てるところがあれば幸いであると考えています。
 なお、私はこうした地方武士の在京活動によって生じた横の「縁」については、「一所傍輩之好」という史料用語を使っています(「鎌倉武士の心性」五味文彦・馬淵和雄編『中世都市鎌倉の実像と境界』)。元木泰雄先生のいわれる「京武者」という概念との齟齬を避けるためです。

 山田先生(同僚だった頃は助手、今や花園大学史学会会長。木下藤吉郎→豊臣秀吉の如し)に呼び出されて、いろいろ書いてしまいました。でも旧稿の宣伝にはなったようです。
 本日、同志社は学園祭のために休講なのですが、来年度のシラバス執筆に頭を悩ませております。

Re: 中国からは閲覧不能?

No.4297

山田先生、野口先生

中国からのアクセスの件ですが
中国でのインターネットは、かなり情報に制限がかけられています。

特に、野口ゼミのホームページは、僕の自宅にあるサーバで管理していますので
いわゆる公のものではなく、アンダーグラウンドなものとみなされてしまいます。

たぶん、中国が国家的に行っているフィルタリング(閲覧制限)に引っかかってしまっていると思われます。
このページが制限されているのではなく、制限された中にたまたま含まれてしまっているという感じですが、ある意味「日本史・東洋史」の分野ではあるので、そのあたりで引っかかってるのかもしれませんね。(ちょっと前まで、満鉄の話題もありましたし...)

答えになっていないかもしれませんが、回答です。

徳川美術館特別展のお知らせ

No.4292

みなさん。こんにちは。先日は突然失礼しました。短い時間でしたが久しぶりに学術的な空気を味わえて非常に刺激を受けました。

それはともかくお知らせです。現在名古屋の徳川美術館では国宝源氏物語絵巻の特別展が行われています。今回は国宝の全12巻が一堂に見られるだけでなく、最近完成した現在の技術で復元した絵巻も併せて見る事ができます。国宝の12巻が一堂に集まるのは非常に稀です。これを機会に是非一度ご覧下さい
尚この絵巻復元事業の様子は、本日9時よりNHK総合の特番で放送されます。興味のある方は是非ご覧下さい。そして名古屋まで足をお運びいただければ幸いです

岩田師範はお誕生日&佐伯君は「大政」?

No.4289

 昨日の例会は立花さんの卒論「伊豆北条氏の存在形態」の中間発表。お疲れ様でした。先輩方からいただいた貴重なアドバイスを活かして、ぜひ立派な論文を仕上げていただきたいと思います。

 例会の前の『吾妻鏡』。いよいよ和田合戦の渦中。じっくりと読むと、思いがけない人物が登場していたり、なかなか面白いところです。数年前の鎌倉ゼミ旅行の記憶が今甦ったというメンバーもいたようです。

 本日の大学コンソーシアムの講義テーマは「平清盛」。かなり、清盛に対する私の思い入れを語ってしまいました。受講生の一人、精華大の学生さんは、午後は木津の平重衡の墓を訪ね、明日は小松殿跡など六波羅周辺を歩かれるとのこと。黒板に地図を書いたところ、即座にそれをケータイで写真に撮っておられました。なるほど、その『手』があったか。いずれ、授業は受講生にすべて録画されることを覚悟しておく必要がありそうです。脱線も心してしなければなりますまい。
 それにしても、このような熱心な受講生がおられるとすると、しばらく教室でゼミの宣伝を怠っていたのが後悔されました。次回あたり、案内の資料でも配布するとしましょうか。 
 しかし、そんなことをせずともこのBBSを御覧になっただけで、研究室のドアを叩いてくれた岩田君のような逸材もおられます。岩田君は目下、史料講読会の師範代をつとめてくれる、いわばゼミの大番頭のような存在です。おかげで私は大変助かっています。
 昨日は、その岩田師範の27回目の誕生日の由。おめでとうございました。そろそろエンジン全開の時期(人生の分水嶺です)ですから、大いに研究にお励みください。。
 そのお祝いにと、山岡さんがシュークリームをご持参下さり、野口君が名古屋のお菓子「名古屋嬢」(「城」の誤りではありません)、さらにお江戸帰りの佐伯君が「ごまたまご」をお土産に下さいましたので、昨日の例会はじつに美味しい研究会になりました。

 ところで、山岡さん。「森の石松」の調べはつきましたか?・・・ちなみに、長村君は「小政」?

 山田さん、上の精華大の学生さん(さすがに「平安京探偵団」はご存じ)からメールが届くかも知れませんが、よろしく。

次回の『吾妻鏡』講読会について

No.4290

 来週の『吾妻鏡』講読会(11月28日)は、お休みです。次回は再来週の12月5日に行います。
 範囲:建暦三年五月三日条の続き~同月四日条・五日条まで
 日時:12月5日(月)15:30~
 場所:L校舎3F 共同研究室

いいとこどり

No.4291

 27歳になりました岩田です。去年はこの時期から体調を崩して伏せっていたのですが、今年はいちおう無事です。
 「史料講読会の師範代」というのはまた大変な過大評価でありまして、毎週月曜の午後は私にとっても貴重な学習時間です。ゴマを摺りたいわけではありませんが、野口先生に『吾妻鏡』の読み方を見ていただき、あれこれご指摘をいただけるなどというのは、本当に本当に贅沢な経験なのですから。それに、『吾妻鏡』の講読も、そもそもは当ゼミでの先輩である山本さんが立ち上げて下さったものと伺っていますので、私は押し掛け以外の何者でもありません。

 山岡さん、シュークリームごちそうさまでした。野口くん、名古屋からナイスなネーミングのお菓子をありがとう(ちなみに、いつも頂戴していた「なごやん」は、関学での私の指導教官の好物です)。佐伯さん、「ごまたまご」美味しゅうございました。山本さん、次回の吾妻鏡のご案内ありがとうございます。

Re: 岩田師範はお誕生日&佐伯君は「大政」?

立花美香
No.4293

 先日の例会では、とても多くのアドバイスをしていただきありがとうございました。自分でどうしたら良いのかわからなかった矛盾点や、整理できていなかったことをズバリ指摘していただいたり、必要不可欠な文献をご紹介していただいたり…と、とても勉強になりました。
 締め切りまで残り少ないですが、なんとか自分の納得できる論文になるよう頑張ります。野口先生、報告を聞いてくださった皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

立花さんの卒論に役立ちそうな資料

No.4294

 例会の時に口頭でしか紹介しておかなかったので、ここに書き込むことにします。
まず、北条氏の系譜については、いただいたレジュメの参考文献欄にも引いてありましたが、安田元久編『吾妻鏡人名総覧』所収、北条氏研究会編「北条氏系図考証」の成果をもっと反映させるべきでしょう。正宗寺本系図も既にここで紹介されています。
 つぎに、時政と牧の方の結婚の問題ですが、これについては系図研究家の宝賀寿男氏の杉橋説批判が、下記のサイトにあります。参考にするとよいと思います。
 http://shushen.hp.infoseek.co.jp/hitori/makinokata.htm 
それから、時政については一般向けの本ですが
 小野眞一『裏方将軍 北条時政』(叢文社)
という本があります。中世前期の部分を杉橋隆夫先生が執筆されている山川出版社の『静岡県の歴史』(新版)とあわせて、参照されたらよいと思います。
 『曽我物語』の真名本は平凡社の東洋文庫に収録されています。
 また、『曽我物語』については、『国文学解釈と鑑賞』別冊の『曽我物語の作品宇宙』(平成15年1月)を御覧になるとよいでしょう。

 >立花さん  優れた卒論を提出し、それをもとにした研究ノートをまとめて、ぜひ『紫苑』に投稿してください。 期待しています。

 >『吾妻鏡』講読会に参加されている皆さんへ
   和田合戦関係の論文の紹介  
 松島周一「和田合戦の展開と鎌倉幕府の権力状況」(『日本歴史』第515号、1991年)
  この論文の掲載されている『日本歴史』には、松本政春「貴族官人の騎馬と乗車」という論文も掲載。例の平治の乱における藤原信頼の落馬の話がとり上げられています。

懐かしい東京

No.4284

評判になっている ALWAYS 三丁目の夕日 という映画を見てきました。
昭和33年の東京が、再現されています。
宣伝で、途中までできた東京タワーが出ていたので、矢も楯もたまらず、
今日の午前中に見に行きました。

泣いたね。映画やテレビで泣くことはめったにないのですが、
最初のシーン、ゴム動力式の飛行機を子供が飛ばすシーンで、
完全に涙腺が緩み、あとは、最後まで、ほとんど泣き続け。

私は、昭和32年に、東京タワーのすぐ近くで生まれて、
18歳までそこに住んでいたのです。小学校の友人に、東京タワーの
足のところの寺の子がおりました。

映画にでてくる辺りを知っているのです。
といっても、私の記憶にあるのは、昭和30年代後半でしょうが。
でも、ほとんど違和感がない。CGなども駆使しているのですが、
あの昭和初期を再現した「スパイゾルゲ」のような違和感がまったくない。

もう、とにかく、子供の頃の東京にどっぷりはまりこんで、
とにかく、懐かしく、泣き続けました。そして「現代」に懐疑的になります。
よく知らなかったのですが。監督の山崎貴は、特撮では世界的な人らしいのですが、
脚本・監督としても、凄い人です。日本は、あんな人たちが住んでいる国だったのか。
この人だったら、平安・鎌倉時代の京都や鎌倉も、しっかり再現してくれそう。
とにかく、デテールの凝り方は半端ではありません。
ぜひ、昭和33年の記憶のある方も、あるいは昭和を全く知らない方も、
見て、感想をお聞きしたいです。

ストーリーはべたべたですが、不思議に、それでも泣いてしまいます。
これが、映画ですね。感動しました。 

懐かしいテレビドラマ。

No.4285

 小学生時代のある日曜日。家族で東京に行ったことを思い出しました。美川先生が赤ちゃんの頃です。千葉から茶色の総武線の電車で神田に出て万世でポークソティというのを初めて食べ、東京駅の大丸で記念切手を買ったことを覚えています。当時、切手の蒐集が少年たちの間で流行っていて、記念切手を販売するコーナーが何処のデパートにもあったのです。
 東京タワーにはたしか4・5年生の頃、またある日曜日の朝、父に急に東京に連れて行ってやるといわれて、東京駅で「はとバス」の「社会科コース」というのに乗って行ったことがあります。映画の設定が昭和33年とすると、その1・2年後といったところでしょうか。
 いまNHKテレビのBS2で放送されている、ローハイドとかコンバットを見ていたのは、それより少し後の頃だったかも知れません。ローハイドはたしか夜10時からの放送だったので、健全な少年だった私は眠くて見ていられなかった(見せてもらえなかった)と思います。ただ、景気の良い主題歌と主人公が「フェイバーさん」だったということはよく記憶に残っていました。
 今週、ローハイドとコンバットを見る機会がありましたが、じつに新鮮。こんなテレビドラマを作っていたアメリカも、主人公が「さん」づけで、まだ少年みたいなクリントイーストウッドの一人称が「僕」なんて翻訳された日本語版で西部劇が放送されていた日本も、じつに良い時代だったのだと感心させられました。あの頃はまだ家庭にテレビがあるのが珍しい時代で、はじめて「ローンレンジャー」などを見た50才以上の人はたいてい「あのアメリカ人は日本語が上手だ」と言っていたものです。
 NHKさんには、受信料拒否なんて絶対に言いませんから、あの頃放送されていた「ララミー牧場」とか「ボナンザ」、「コルト45」・「ライフルマン」といった西部劇から「パパは何でも知っている」・「うちのママは世界一」といったホームドラマ、さらには「名犬ラッシー」・「名犬リンチンチン」といった名犬ものまで、おおいに放送していただきたいものと期待するところです。
 民放も、つまらないバラエティー番組はやめにして、「月光仮面」「少年ジェット」「まぽろし探偵」「鉄腕アトム」(実写版)「変幻三日月丸」といった活劇やアメリカ製漫画の傑作「珍犬ハックル」「ポパイ」や「3バカ大将」「ちびっ子ギャング」といった短編喜劇を放送してくれたら見てやるのにと思っております。団塊世代からは大ウケすることは間違いないでしょう。
 いずれにしても、昭和30年代は今こそ思い起こすべき時代だと思います。

高橋秀樹『古記録入門』を薦めます。

No.4286

 美川先生の書き込みに乗ってしまって、書き込むべきことを書き忘れてしまいました。
 それにしても、院生がアルバイト先の塾で中学生にジェネレーションギャップを感じたなんていうレベルとはほど遠い話ですから、ゼミメンバーには、また老耄の野口のいつもの悪い癖が・・とお叱りを受けそうです。

 さて本題です。本日、文部科学省教科書調査官の高橋秀樹先生から御高著『古記録入門』(東京堂出版)を御恵送いただきました。これは、それこそ30年前、私が院生だったころにあったら、ぜったいに座右に置いた本です。もちろん、今の私もおおいに活用させていただくつもりですが、なにしろ、史料としての記録(公家などの日記)にこれから取り組まなければならない方たちには本当にバイブルのような本です。
 具体例として『玉葉』と『民経記』があげられているので、中世前期を研究対象にしている当ゼミの面々には必携だと思います。「日本中世史や日本中世文学を専攻する大学院の博士前期課程(修士課程)の学生を読者に想定して記述したつもりである」というのが、著者高橋先生の言です。
 ゼミ史料講読会用に一冊用意したいと思いますが、これは各自一冊ものだと思います。音楽CDを我慢してこれを備えるのが正解だと思います。
 高橋先生に、あつくお礼を申し上げます。

月曜日、史料講読会と例会が予定されていますが、名古屋から野口君が上洛の予定です。

Re: 懐かしいアジア

No.4287

今日は、午前中の映画のおかげで、ほとんど仕事ができませんでした。
まあ、最低ノルマの原稿3枚だけは書きましたが。

とにかく、ALWAYS 三丁目の夕日 のホームページで、予告編を見たりしただけで、
まためそめそ泣いたりしています。http://www.always3.jp/index02.html

いろいろな関連ブログを読むと、
昭和30年代には生まれていなかった人も、一様に懐かしみ、というかそれ以上に、
実は、日本はこんなにすばらしい人たちのいる国だったんだ、なんて感想を持つようです。家族の情愛なんていうと、イエが重要だ、なんてうさんくさいレベルになりますが、
実は、アカの他人同士の身体的な情愛が、溢れんばかりに描かれているんですね。
家族がたいせつ、なんてことではない。モノより人間がたいせつ、というごくあたりまえのことを正攻法でえがいた娯楽作品なんです。

これは世代を超えた国民的映画だな、なんて思っていた、のですが。
いや、ちがうな、国境を越えるな。少なくとも同じアジア人なら、
どこでも共感をえられる映画なんではないか、と思い始めています。

日本と同じように、韓国はもう高度成長しましたし、中国はその真っ最中。
中国なんて、もう田舎と北京や上海などの大都市とは、
ほんとうにまったく違う世界です。
でも、中国の田舎のひとたちには、まだ情愛があふれている。
去年の秋、かつての侵略者の子孫である私たちを、
もうあふれんばかりに歓迎してくれました。
あの人たちとは、昭和30年代のように、心を通じさせることができる。

靖国に行って日本をアジアで孤立させようとしている亡国の首相の心は、
まったくわかりません。
その首相を支持する現代の日本国民の心も、私はよくはわからないのですが。

そして、きっと、この映画には、懐かしいアジアの情景があるのでしょう。

我が家でも。

No.4288

「アルバイト先の塾で中学生にジェネレーションギャップを感じた」当の本人です(笑)。
「ローハイド」・「コンバット」は、我が家でも両親が昔話に花を咲かせておりました。
今までテレビ業界といえば、若年層にばかりターゲットにしていましたが、
これからは確実に団塊世代の方々へとシフトしていくのでしょうね。
(というよりも、シフトしていかないと業界が持たないのは確実)
あと、音楽業界も。

個人的には、NHKには、ぜひぜひ「人形劇」という古きよき伝統を
維持し守っていってほしいと思います。
大河ドラマとかはCSでもわりに再放送をやるんですが、人形劇はさすがになかなかやらないので…。
そろそろ久々に「三国志」の再放送をやってもいい頃だと思うのですが。

懐かしいマインツ

No.4279

京楽先生のドイツ便りを愛読している。http://www.shc.usp.ac.jp/kyouraku/

毎回とても楽しいのだが、今回はマインツである(どこにあるか知ってますか)。

昨年、ボン大学でシンポジウムの報告があったあと、一人で行った町である。

ボンでは、昼間はシンポ。夜は亡くなった小山靖憲先生らと
毎晩、飲んだり、コンサートに行ったりで、ほとんど、何も見なかった。
シンポ終了後、南西フランスへ3日の遠足へ行き、カタリ派の遺跡などを見たのだが、
ドイツでは何も見ていなかったので、フランクフルト空港への途中で、
わけもわからず1泊したのが、マインツなのです。
一応、日本の旅行社でホテルを予約していったのですが、
旅行社のおねえさんが、マインツというのをホテル名と思って、
ずいぶん手間がかかりました。ライン川の観光船が発着する町なんですが。
行ったのは12月なので、観光船は運航されておらず、観光客はいない町。
けっきょく、ボンの町中を散策したあと着いたので、夕方。
翌日、朝、教会へ行き、その前のお菓子屋さんでチョコレートを買いました(これがおいしかった)。
私の感では、なんだか、いろいろありそうな町だったのですが、
こんなにローマ時代の遺跡があるとは知りませんでした。
私的なこと(娘の中学受験)で時間がなかった。
ぜひもう一度行ってみたいです。
発掘されたローマの軍船の復元がしてあるとは、尻が浮き上がってしまいます。
ただ、ドイツ語はおろか、英語もろくにできないので、
博物館の解説おじさんには、悩まされそうですが。

そろそろ新書の原稿が500枚突破。まだ終わらない。

貴重なボン情報と素晴らしい新刊の御紹介

No.4280

 京樂先生のドイツ報告について、私は>>No.4229で、
 「ボン発の京樂先生の日記ブログは、これから在外研究をしようとする人への指針になりますし、現在のドイツの大学事情を知る上でたいへん貴重です。
 この日記ブログ自体が一つの在外研究の報告書としての価値を有するものだと思います。」
 と、僭越なことを書かせていただきましたが、その充実ぶりは見事で、これをまとめて刊行すれば一書になろうかというほどに読み応えがあります。ドイツの大学生の就職観とか、大学に対する社会の人たちの認識するところの日本との相違などについて、また新しい話題を期待しております。

 美川先生、原稿500枚の新書というのは辞書みたいなことになってしまいませんか?
私は昔書いたものを継ぎ接ぎして、ようやく80枚といったところです。だいぶ水をあけられてしまいました。

 ☆ 東海大学非常勤講師の落合義明先生より、御高著『中世東国の「都市的な場」と武士』(山川出版社)を御恵送いただきました。あつくお礼を申し上げます。
 まだざっと拝読しただけですが、目下の私の東国武士論の課題にまさに合致した内容で、教えられるところが多く、そろそろ初校が届くはずの研究所紀要(今年度中に刊行)に執筆した拙稿のうち、大井・品川氏に関する部分など、恥ずかしくて最初から書き直したくなってしまいました。もう無理なのが大変残念です。
 以前から、落合先生の研究スタイルにはとても親近感を感じていました。ますますの御活躍を期待いたしております。

 ◆ 直前ですが、<女性史総合研究会例会>の情報です。

 日 時: 11月19日(土) 13:00~17:00
  於 : 京都アスニー5階 
報告者: 西川真子 氏 
   「現代中国 家庭の中の事件と女性――改革開放政策のはざまで」
      林香奈 氏
   「中国女性史研究の現状と課題――『中国女性史入門』の編集と授業実践を通して」

Re: 懐かしいマインツ

京樂真帆子@ドイツ・ボン
No.4281

美川さん
 ブログを読んで頂き、ありがとうございます。学生を読者に想定していますので、いろいろとご不満もおありでしょうが、ご辛抱下さいませ。様々な都市をフィールドワークするほどに、ドイツ都市史の難しさを日々実感しております。
 マインツは都市史研究としては中世こそ面白いはずなのですが、今回は果たせませんでした。ご存知のように近代国家成立時には、ドイツ人のゲルマン民族としての独自性が喧伝されていましたが、戦後はその揺り返しがやってきて、ローマ文明などとの連続性が重要視されています。研究レベルでは、「ドイツ人」などという概念自体を解体することはごく当たり前なのですが、観光レベルではローマ文明の影響を肯定的にとらえる傾向にあるようです。それゆえにローマの遺跡・遺物は保存される、というメリットもあります。
 私が今回ローマ遺跡ばかりを見たのは、自分の勉強不足もさることながら、やはり「観光客」として「なめられた」ということもあると思っています。もちろん、博物館のおじさんたちに悪意があったわけではなく、それはもう善意の固まりのような方々でありがたかったのですが、ドイツ語が出来ないと言うことがこういうところに影響を及ぼしている、と考えます。
 なので、いずれマインツは再訪したいと思っています。その価値がある都市のようです。

Re: 懐かしいマインツ

京樂真帆子@ドイツ・ボン
No.4282

野口さん、こんにちは
 同じ時間にパソコンに向かっているようです。今こちらは午後3時半。ゆったりとした時が図書室に流れています。
 学生の就職観についてもいろいろと聞いていますが、いずれ。まあ、大学に就職課がない、ということをまずはお伝えしておきましょう。
 カリスマ編集者の石浜さん、『牛車でGO!』(仮題 笑)をやめてこっちにしてもいいですか?

Re: 懐かしいマインツ

No.4283

>京樂先生
さっそくのボンからのお返事、ありがとうございます。
カリスマ編集者はどう思われるかわかりませんが、
これはいけますよ。これに地図とか資料とかついている本が出たら、
私は必ず買って、ドイツ行きますよ。
遺跡や博物館だけでなくって、食べ物・飲み物情報も満載ですからね。

>野口先生
やっぱり辞書みたいな新書になってしまいますかね。
書いてからばさばさ削るという予定で、とにかく書きまくってきたのですが、
再読すると、なかなか削れない。うーんこまった。
内容が8世紀から13世紀までなので、とにかく長くなってしまいました。
途中で編集者には、12世紀なかばで一度打ち切ろうと言ったのですが・・・。
とほほ・・・・

例会日の変更について

立花美香
No.4271

 28日に予定していた例会が21日に変更になりました。
日時: 11月21日(月)18:00~
場所: L校舎3F 共同研究室
報告者:立花美香(京都女子大学史学科日本史専攻)
    「伊豆北条氏の存在形態について」
参考文献:田中稔氏「史料紹介 野津本『北条系図、大友系図』(『国立歴史民俗博物館     研究報告』5、1985年)
     杉橋隆夫氏「北条時政の出身」(『立命館文学』500号、1987年)
     奥富敬之氏『鎌倉北条氏の基礎的研究』吉川弘文館1980年         私の勝手な事情で日にちが変更になり、本当に申し訳ありません。
改めまして、宜しくお願い致します。 

同じ日の吾妻鏡について

No.4272

 立花さん、例会のご案内ありがとうございます。次回の例会は11/21(月)ですので、みなさんよろしくお願いします。

 同じ日に、いつものように吾妻鏡の史料講読も行います。
 範囲:建暦三年五月三日条
 日時:11月21日(月)15:30~
 場所:L校舎3F 共同研究室

卒論報告。

No.4273

 永富さんや服部さんが卒論報告をしてから、もう1年が経つのですねぇ。
 立花さんの発表には、すでに卒論を書かれた方も、これからの方も、多くの人たちにお集まりいただいて、有益なアドバイスをお願いしたいと思います。
 
 昨日は門屋君の誕生日でしたが、今日は山岡さんのお誕生日の由。おめでとうございます。
 >山岡さん  御健闘を期待しています。それから、愛媛の柿を沢山ありがとうございました。

■ 京都は先週来、ブッシュ大統領がやってくるというので大変な警戒態勢がしかれております。
 私は前回の同志社の講義の際に、この話題を雑談の中で取り上げたのですが、ある受講生は、これを「ブシュウ=武州(北条泰時)が上洛した時に京中の警固が厳重にされた」と受け取っておられたとか?? 「本当なら」末頼もしい限りです。

武州入洛につき

No.4275

 「ブシュウ=武州」の話は私も仰天しました。なるほど、確かに内裏は厳重に警固されてるし、辻辻には物々しい警備の人たちが立ってるし、その警備の人たちは畿内近隣からも動員されたそうですから、まあ状況は似て無くもないのでしょうか。

ブシュウ離洛。了行、下総より上洛。

No.4277

 昨日の『百錬抄』講読会では、山岡さんが寿永二年十月宣旨と八条院について発表をして下さいました。ついでに「ブシュウ」の行列との遭遇談もありました。
 その後、「坂」にて夕食会。ここの地下に始めて入りました。

 ☆ 実践女子大学の牧野和夫先生から御高著『延慶本『平家物語』の説話と学問』(思文閣出版)を御恵送いただきました。牧野先生と私との邂逅については『AERA Mook 平家物語がわかる。』29ページを御覧下さい。下州千葉寺の住僧から九条家の堂僧となり、幕府転覆を企てたとして処刑された了行にたいする本格的な研究は、この出会いから始まりました。
 牧野先生にあつく御礼を申し上げます。

「ブシュウ」の行列

山岡 瞳
No.4278

 昨日の百練抄の講読会お疲れ様でした。寿永二年十月宣旨は研究史をまとめるのに一苦労でした。次回はいよいよ法住寺合戦ですね。

↑に野口先生が書き込まれた「ブシュウ」の行列と遭遇というのは、私が昨日京女に行くためにバスを待っていたところ、歩道に警察官が溢れはじめ、目の前の道路が通行止めになり、しばらくすると白バイに先導された「ブシュウ」の行列が通り過ぎたのです。しばらく通行止めになっていたため、バスはなかなか来ず20分近く待たされる羽目になりました・・・。

>野口先生
 昨日はご馳走さまでした。私も「坂」の地下は初めてでした。
 

歴史交流館 金峰 開館のお知らせ

No.4263

 こんにちは,鹿児島県南さつま市金峰町の宮下です。宗文研ゼミの皆様,8月の白熊ツアーでは,お世話になりました。その際,あまり時間がない中,観覧いただきました歴史交流館金峰が10月23日に無事,開館いたしましたので案内も含めまして投稿させていただきました。
 本館は,「入海と交流が育んだ文化と歴史」をテーマに旧石器時代から近世まで本町の出土品を中心に展示しています。中でも,万之瀬川流域の中世社会の展示をメインとしており,持躰松遺跡や小薗遺跡,金峰山と観音寺など日本中世史を研究される方には見ていただきたい資料が盛りだくさんです。是非,一度,お立ち寄りください。

 住所:899-3405 鹿児島県南さつま市金峰町池辺1535番地
     TEL:0993-58-4321 FAX:0993-58-4322
南さつま市歴史交流館 金峰
     http://www18.ocn.ne.jp/~m-kinpo/index.htm

祝!歴史交流館金峰 開館

No.4264

 宮下さん、お久しぶりです。白熊ツアーでお世話になりました宗文研ゼミの岩田です。
 この度は、歴史交流館金峰の無事の開館、おめでとうございます。準備作業の中心におられた宮下さんは、この間本当に大変な日々だったと思いますが、貴館が順調に入館者をお増やしになることを心よりお祈り申し上げます。
 八月に少し見せていただいたときの感想ですが、持躰松遺跡や小薗遺跡そのもののご紹介はもちろんのこと、広く対外交渉史や流通商業史、その他日本中世史(というより東アジアの中世史)全般を研究する上でも非常に重要な知見が、様々に紹介された素敵な資料館だと思います。
 こちら(関西)でも、会う人会う人に宣伝して回りたいと思います。

開館おめでとうございます

No.4265

宮下さん、お久しぶりです。
夏に開館前の姿を見せていただいた歴史交流館、とうとう開館したのですね。
宮下さんの説明をうけながら見た展示は、専門的でありながら、幅広い世代にも分かりやすく楽しんでもらえそうな内容で、わくわくしました。
準備作業、さぞかし大変だったことと思いますが、出来るだけ多くの人が訪問するようお祈りしております。
岩田くん同様、こちらでも宣伝して回りますね☆

最後になりましたが、開館本当におめでとうございます。

歴史交流館 金峰 開館:お礼

No.4267

岩田さん,田中さん!早速の書き込み有り難うございました。"^_^"
励ましと期待の言葉に勇気づけられました。ホントに嬉しい限りです。実は,小生は持躰松遺跡の調査に関わるまでは,日本中世史は全くの素人でした。それから10年,人生,いつどんなきっかけで変わるか分からないものですね。お蔭様で,全国に研究仲間を作ることが出来ました。11月20日は東北大の柳原敏昭先生ご一行,11月25日は天理大の藤田明良先生ご一行がご来館予定です。分野をこえて本資料館が日本中世史研究の発展に寄与できれば嬉しい限りです。中世の都市景観が日宋貿易や山岳信仰を加えて幅広く研究できると思いますので,是非にも関西の方たちにもよろしくお伝えください。よろしくです!

岩田さん,田中さん,励ましの言葉本当にありがとうございました。(*^_^*)

宮下さん、門屋君おめでとうございます。

No.4268

 さきほど帰洛。昨日は、上野の山で木枯らし一号に遭遇いたしました。
 明日の史料講読会のお土産は、栗あんの人形焼きです。

 >宮下さん  金峰町は、11月7日から南さつま市に属することになったのですね。歴史交流館金峰の開館おめでとうございます。もう開館された頃だろうと気になっていたところで、お知らせいただいて大変嬉しく思っています。8月のゼミ旅行の際には、本当にお世話になりました。風雨の中での持躰松遺跡の見学、ようやく顔を出してくれた金峰山の勇姿、開館が楽しみな建設中の博物館を見学させていただいたこと等々、忘れられない思い出です。
 「歴史交流館金峰」は南九州を訪れる中世史研究者・中世史ファン必見の施設になることと思います。鎮西八郎為朝の説話形成との関連で国文学の研究者も関心を持たれることとでしょう。そんなことをテーマに特別展を企画されることを期待しています。
 見学させていただいた時、宮下さんのこの10年間の御努力が形になった博物館だということを実感いたしました。大切に育てて下さい。つぎの10年の成果を期待いたしております。
 私も、現在執筆中の本に南九州の武士について触れる中で、持躰松遺跡を取り上げる予定です。この博物館のこともぜひ書き加えたいと思います。

 >門屋君  本日、お誕生日の由。おめでとうございます。そろそろエンジンのかけ頃だと思います。

 ☆ 千葉県館山市の「里見氏稲村城跡を保存する会」代表の愛沢伸雄先生から『あわ・ガイド2 房総里見氏』(発行:NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム
  http://www.internet-ex.com/npo/index.html)を御恵送いただきました。里見氏の歴史とともに、白浜城跡・稲村城跡など、里見氏の居城跡の鳥瞰図が掲載されていて、大変楽しめる内容で、現地見学には最適の手引きとなるものと思います。
 また、栃木県の松本一夫先生から御高論「南北朝初期幕府軍事体制の一様態-信濃国の場合-」(『信濃』669)を拝受いたしました。
 愛沢・松本両先生に、あつく御礼申しあげます。

 ☆ 当ゼミメンバー(京大院MC)長村祥知君の書評「三島義教著『初代問注所執事 三善康信』」掲載の『古代文化』57-11が刊行されました。メンバー必読です。

鹿児島からの貴重な情報2件。

No.4269

 (その1) 南さつま市教育委員会の宮下貴浩先生から上記「歴史交流館金峰」の展示ガイド・ポスター・リーフレットを御恵送いただきました。
 ポスターは早速、教授室前に掲示。リーフレットはドア横のテーブルに置いておきますので、ゼミメンバーや関心のある方はお持ち帰り下さい。

 (その2) 鹿児島大学教育学部の日隈正守先生より平成17年度(第7回)鹿児島大学附属図書館貴重書公開「海が運んだ中世かごしま-陶磁器・中国銭・書籍が語る東アジア文明-」の展示図録を御恵送いただきました。
 隼人町から出土した12世紀後半生産の楠葉型瓦器から『伊藤家蔵長門本平家物語』にいたるまで、これまで余り知られていなかった貴重な史料が満載です。目下執筆中の本の内容にも大きく関わるもので良い刺激をいただきました。
 執筆協力者には宮下先生や隼人町教委の重久先生もお名前を連ねておられます。

 宮下・日隈両先生にあつくお礼申し上げます。
 両先生とも、時には東アジア流通の日本列島における最大の拠点にして結節点であった「京都」、そして島津庄の荘園領主たる摂関家の権門都市だった「宇治」にもぜひお出かけ下さい。

Re: 鹿児島からの貴重な情報2件:お礼

No.4270

野口先生 
 前略 歴史交流館金峰については,もったいないお言葉とポスター掲示など重ね重ね本当に有り難うございます。これから運営について,前途多難ですが多くの叱咤激励をいただき頑張りたく,関西方面の広報については,よろしくお願いするばかりです。

 鹿児島は,時を同じくして鹿児島大学の貴重書公開「海が運んだ中世かごしま-陶磁器・中国銭・書籍が語る東アジア文明-」をはじめ,尚古集成館の平成の新展示など海に関わる展示ばかりです。いかに南九州が果たした東アジアとの交流において歴史的意義が重要だったか実感しています。これから私どもの情報発信も重責ですね(^_^.)。

 関西にも2年ほど足を運んでいませんので,そろそろ参上いたしたく思っています。その際は,是非よろしくお願いいたします。執筆の方におかれましても,お体をご自愛のうえ無理をなされぬようしてください。それでは,取り急ぎお礼まで。早々

Re: 歴史交流館 金峰 開館のお知らせ

長村祥知
No.4274

宮下さん
はじめまして。開館おめでとうございます。
私は夏の旅行に参加しておりませんが、お話を伺って、いつか鹿児島を訪れることがあれば、是非お邪魔したいと思っております。その折には歴史交流館金峰が益々発展されていることと思います。その日を楽しみにしております。

野口先生・古藤真平先生はじめ『古代文化』編集委員の先生方
書評執筆につき、ご下命の意図に沿えましたか否か、また、著者三島氏のご研究を的確にお伝えできたか否か、甚だ心許ない限りですが、貴重な紙面と勉学の機会をお与えいただいたことに厚くお礼申し上げます。

Re: 歴史交流館 金峰 開館のお知らせ

宮下貴浩
No.4276

長村さま

ご連絡ありがとうございました。遠いですが,是非,鹿児島にもおいでください。
また,こちらの中世資料で希望のものがありましたら送付しますので何なりと
申し出ください。お会いできるのを楽しみにしています。

歴史交流館金峰 宮下

次回の百練抄講読会について。

山岡 瞳
No.4262

次回百練抄の講読会のご案内です。
   日時:11月16日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   担当:山岡
範囲は、前回残ってしまった寿永二年の十月宣旨についてです。前回、岩田さんが配ってくださったレジュメと山本さんのレジュメを参考にしながら進めたいと思います。よろしくお願いします。

>東下り中の野口先生
 道中くれぐれもお気をつけください。

>立花さん
 例会報告を快く引き受てくださりありがとうございます。
 当日を楽しみにしております。 

28日の例会について

立花美香
No.4260

 次回例会のお知らせです。

日時: 11月28日(月)18:00~
場所: L校舎3F 共同研究室
報告者:立花美香(京都女子大学史学科日本史専攻)
    「伊豆北条氏」
参考文献:

追記

立花美香
No.4261

参考文献:田中稔氏「史料紹介 野津本『北条系図、大友系図』(『国立歴史民俗博物館     研究報告』5、1985年)
     杉橋隆夫氏「北条時政の出身」(『立命館文学』500号、1987年)
     奥富敬之氏『鎌倉北条氏の基礎的研究』吉川弘文館1980年                                                  上の書き込みでは途中で送信してしまい、すみませんでした。28日の例会では卒業論文の報告をさせて頂きたいと思っています。宜しくお願い致します。


                                          

次回吾妻鏡、例会、ご提案など

No.4246

 少し前にご案内したのですが、念のためもう一度ご案内します。
 明日11/7(月)は、『吾妻鏡』の講読と、例会の開催日です。
 『吾妻鏡』の範囲は、建保元年(建暦三年)五月二日条です。よろしくお願いします。

◆例会の概要は以下の通りです。
日時: 11月7日(月)18:00~(『吾妻鏡』講読会後)
場所: 京都女子大学L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室

報告者:樋口健太郎氏(神戸大学大学院DC)
    「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」

参考文献:樋口健太郎「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」
    (『古代文化』57巻10号、2005年)
     樋口健太郎「平安末期における摂関家の「家」と平氏-白川殿盛子による「家」の伝領をめぐって-」(『ヒストリア』189号、2004年)
     橋本義彦『藤原頼長』(吉川弘文館、1964年)

 ※ メンバー以外の方の参加も歓迎いたします(事前にゼミメンバーまたは野口先生まで御連絡ください)。
 京都女子大学は学園祭期間中ですが(ゆえに)、多くの方のご参加をお待ちしております。

◆それから、主に『吾妻鏡』にご参加いただいているみなさんにご提案なのですが、11月中の月曜日(14日か21日)のどこかで、京都府立総合資料館で開催中の〈東寺百合文書展〉に行ってみませんか。今年は御影堂の史料が中心のようなので、吾妻鏡とはあまり関わってはこないかもしれませんが。また明日にでもみなさんにご相談したいと思います。
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/tenrankai.html

◆ところで、昨日は思文閣の文化祭に行ってみました。『古今著聞集』の古本を300円で手に入れました。また会場では、龍谷大学の横澤大典さんと坂口太郎さんにお目に掛かることができました。横澤さん、初めてお目に掛かり光栄です。坂口くん、お久しぶりですがお元気そうでしたね。また例会等にもお出でください。 

行こう!京博、白河金色院、安土etc...

No.4251

 岩田君の御提案には大賛成です。せっかく、各地でいろいろな展覧会が開催されているのですから。しかも秋の京都にいて出掛けない手はありません。
 京女から徒歩5分のところにある京都国立博物館で開催中の特別展「最澄と天台の国宝」は、山田先生も田中さんも佐伯君もみんなが感動したと仰っていますから、これは必見。さらに、来年度の共同研究がらみで、宇治市歴史資料館での資料購入もついでに行うということで、四条宮寛子の白川別業跡の見学というのは如何でしょうか?また、安土や小浜にも。
 そういえば、25日(金)は同志社大学が学園祭で休講です。

 ☆ 次回例会については報告・日程ともに未定ですが、発表希望の方がおられましたら早めにお申し出下さい。希望者がなければ、またこちらから講師をお願いする形をとりたいと思います。
 
 なお、日本史研究会中世史部会では、当ゼミ古参メンバーにはお馴染みの滑川敦子さん(立命館大学大学院DC)が報告をされます。

     日時:  11月29日(火)18:30~
    場所:  機関紙会館3F
    報告者:  滑川敦子氏
    論題:  「「行列」からみる鎌倉幕府の政治秩序」

これへの参加をもって今月2度目の例会開催に代えてもよいかと思います。

☆ 昨日、東京大学史料編纂所の遠藤基郎先生から、御高論「平泉藤原氏と陸奥国司」(入間田宣夫編『東北中世史の研究』上巻 所収)を御恵送いただきました。
 京都側の意図とは無関係に中央政界の権力関係が平泉の政治の場にもダイレクトに反映していることをあらためて認識することができました。
 遠藤先生に、あつくお礼申し上げます。

そのまた次回の吾妻鏡

岩田 慎平
No.4254

 昨夜の例会にてお話しいただきました樋口さん、ありがとうございました。自らの不明に危機感を抱くほど有難いお話しでしたが、とんちんかんな質問に終始してしまい失礼致しました。

>次回『吾妻鏡』
 次回の吾妻鏡は、建保元年(建暦三年)五月二日条の残りの部分を読みます。
 日時:11月14日(月)15:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室

保元の乱後の摂関家周辺をもっと解明しよう。

No.4256

 昨日のゼミ例会では、樋口さんの御発表で、「これだから歴史学は面白い」ということを実感させていただきました。
 国文学の方も裨益するところ大だったのではないでしょうか。
 佐伯君とのやりとりをもっと執拗にお聞ききできればよかったのですが、今度は佐伯君に発表をしていただく機会にでも期待したいと思います。
 樋口さん、遅くまでお付き合い下さり、ありがとうございました。今後とも当ゼミ例会など、御遠慮なく御参加いただければ幸いです。よろしく、お願いいたします。

 >岩田君  御提案の件は結局どうなりましたか?

 >山岡さん  鈴木君にメールをお送りしておきました。

 >野口君  昨日はお目にかかれませんでしたが、わざわざお土産をありがとうございました。それを受け取りに、京都駅まで出向いてくれた平田さんも、ありがとうございました。

先日はお招き頂きありがとうございました。

樋口健太郎
No.4258

私もいろいろなご質問やご指摘をいただき、大変勉強になりました。
それから、ゼミの後にもいろいろなお話しを伺うことが出来てよかったです。
また機会がありましたらおうかがいいたしますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

どうもありがとうございました。

No.4259

樋口さん、先日は貴重なご報告、どうもありがとうございました。
やはり自分の興味と近い報告を聞かせていただくのは、とても刺激になります。
後白河院政期については、まだまだ色々と面白い論点がたくさんありますね。
自分でも、どんどん研究していきたいなあと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします。