24日例会の参考資料・前川佳代「都市平泉の構造」(『白い国の詩』553)を30部ほどプリント(モノクロですが)致しましたした。ゼミメンバーは史料講読会の際などにお持ち下さい。
なお、前川さんが紹介してくれたこのサイトには、最近の平泉の発掘情報が満載です。是非、御覧おき下さい。
http://www.iwate-np.co.jp/sekai/sekai.htm#051015 「接待館」は一般に「せったいかん」と呼ばれているようですが、地元でももともとそう呼んでいたのでしょうか?「せったいだて」か「せったいたち」だったのではないでしょうか?研究者の中にも「殿」や「館」を単に「音」読みしてしまう方がおられますが、「館」も「たち」または「たて」か「かん」では、文献史学の立場からすると評価が異なってきます。この辺り、厳密にしていただきたいものです。
☆ 近藤先生の『源義経』(ミネルヴァ書房)の紹介が昨日の京都新聞読書欄に掲載されていました。この記事はおそらく共同通信の配信なので、全国の地方紙にも掲載されていることと思います。
>薗田さん 中学生男子のような声、ぜひ録音しておいて下さい。
>有村さん 『台記』ご購入の由。『台記』研究会に備えてでしょうか。素晴らしい心がけです。そして、難しい漢文だらけの史料が届くのを「ワクワク」して待っている大学生の存在は嬉しい限りです。そういえば、当ゼミメンバーやその周辺の学生さんや院生さんの中には、高校時代にお年玉でとか、成人祝いにお母さんから着物のプレゼントをしてもらう代わりにとかで『玉葉』を買ったとか、古本屋を歩くと腹痛が治るといった、昨今の若者には希有な存在が目立ちます。
私も学生時代にバイトでようやく稼いだ18000円を手にして、神田の古本屋に『本朝世紀』を買いに行ったときは本当にワクワクしたものでした。高校時代は、中世の五輪塔や中世城郭の土塁に異常にワクワクしていました。今考えると不思議なのですが、このワクワク感こそが、研究の原点であったことは間違いありません。アラレちゃんのようにワクワクする心を大切にしてください。