ゼミの紹介文を改訂しました。

No.3971

 京都女子大学HPに掲載されているゼミ紹介の内容を下記のように改訂しました。
 大学の枠にこだわらずに開かれた運営がされていることを表に出しました。
  http://www.kyoto-wu.ac.jp/student/shisetsu/kenkyu.html
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   開かれた大学として幅広い視野の研究を

 野口 実 宗教・文化研究所教授を講師として、本学のみならず他大学の院生・学生の希望者が自主的に参加するゼミナールが開講されています。

 □ 私の研究
 私は平安中期から鎌倉時代における「武士」を主な研究のテーマにしています。従来、武士は地方から発生して、都の貴族政権を倒していくものだという見方が一般でした。しかし、実は武士こそ生産・流通と情報の集約される場である都市を基盤として成立し、天皇や京都を守護することをアイデンティティとする存在だったのです。私はこうした観点から、王権の所在地である京都の都市空間において武士たちがどのような役割を果たしていたのか、さまざまな側面から研究を進めています。

 □ ゼミでは
 本学の立地する京都東山の恵まれた歴史環境を活用し、日本中世の社会や文化について、幅広い視野からアプローチすることを目的にしています。メンバーによる研究発表会のほか、『吾妻鏡』・『百錬抄』などをテキストにした史料講読会も開いています。また、京都周辺の史跡見学会のほか、長期休暇中の研修旅行では各地の研究者や院生や学生とも親睦を深めています。メンバーには本学の出身者も含めて関西圏の史学・国文専攻の院生・学生も加わっており、とても良い刺激を与えあっています。
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☆ 来年度から、院生や職に就いているメンバーには「共同研究員」という立場で、研究所の研究そのものにも加わっていただきたいと考えています。 
 研究所紀要に研究成果発表の場が確保できます(共著になりますが、章単位に個人執筆の形式をとりたいと思います)。
 共同研究員になることを希望されるメンバーは、国文学・歴史学の共同研究という形で、年度単位で成果がまとめられるようなテーマ(たとえば「文覚像の形成」のように両ジャンルから取り組めて、あまり対象がおおきくならないもの)を提案してください。9月末頃に起案いたします。

Re: 30数年前のこと。

阪本敏行
No.3975

野口さんの文章を読み,私の30数年前の状況を思い出しました。
当時は学生運動が華やかななりし頃のことでした。当時,大学がロックアウトされ,ノンセクトの私達は研究室にもクラブの部室にも行けない状況が続いていました。結局,クラブの中に勢力を拡げていた中核派シンパに脅かされたり,恋人に愛想をつかされたりしたことをきっかけにして一時,大学にもクラブにも行かなくなりました。下宿もかえ,アルバイトにも精を出しました。
では,どこで勉強したのかというと,自主ゼミで勉強しました。その自主ゼミの中には教師陣が大学外に勝手に作ったものもありましたが,私達がみずから作って活動しているものもありました。時代も状況も違うでしょうが,ついこのことを思い出してしまいました・・・・。あれが私の長い教育・研究生活への原点だったんだなあ,と。

ひさしぶりの吾妻鏡です

No.3968

 ずいぶん前にご連絡したのですが、明日(7/25)は久しぶりに吾妻鏡の講読です。みなさん奮ってご参加下さい。時間は14:00~、場所は共同研究室を使わせて頂けるそうです。
 範囲は、
 建暦二年十一月八日条、十一月十一日条、十一月十四日条、十一月二十一日条
 建暦三年(建保元年)二月十五日条、二月十六日条、二月十八日条、二月二十日条
     二月二十五日条、二月二十六日条、二月二十七日条、三月二日条
 の以上です。ちょっと多いですが、積極的に読みましょう。

すみませんでした

No.3970

 昨日は久しぶりの吾妻鏡を宣伝しておきながら、自ら遅刻(ほぼ欠席)してしまいすみませんでした。

 ところで、建保元年二月二十六日条の渋河刑部六郎兼守が実朝に許されたというお話で、「兼守虚名を愁い、篇什を奉り、すでに天神の利生に預かる。また将軍の恩化を蒙る。凡そ鬼神を感ぜしむこと、ただ和歌に在るものか。」という部分は、『古今和歌集』の序を踏まえているのではないかということだったので、いちおう『古今和歌集』真名序のそれらしい部分を挙げておきます。
  動天地、感鬼神、化人倫、和夫婦、莫宜於和歌。
  (天地を動かし、鬼神を感ぜしめ、人倫を化し、夫婦を和ぐること、和歌より宜しきはなし。)

http://neige7.hp.infoseek.co.jp/kokin.htmlから

日本国語大辞典

No.3964

みなさま こんばんは。山田ちさ子です。
この前の講読会で話題にでた日本国語大辞典情報です。
ヤフーオークションで、日本国語大辞典(旧版)、格安ででてます。
3点出されているうちのひとつは、未開封で落札希望価格がなんと3000円。

Re: 日本国語大辞典

No.3965

ちさこさん♪
こんばんは。お久しぶりです。
さきほど「日本国語大辞典」を3000円で無事即決しました☆

未開封で状態が不明との記載があったので届いてみるまでわからないのですが、たとえはずれだったとしても3000円ぐらいの格安なら許せますね。
開けてみるまでわからないドキドキ感・・・まさに「福袋感覚」といったところでしょうか。笑

ずっとずっと欲しいとは思っていたのですが、なかなか手がだせずにいたので教えていただけて嬉しかったです。
ありがとうございました。

Re: 日本国語大辞典

No.3967

おお、永富さん、すばやいです♪
状態がピカ一であることを祈っています。ナムナム。
わたしは古書市の最終日に、おまけしてもらって10000円で買いました。
それでも格安だと思っていましたもの。

お金があれば新版が欲しいところです。
望みを託して宝くじを買うことにします。当たりますように。

「あたり」でした!!

永富絵里子
No.3972

本日商品が届きました。
段ボール三箱がどどーん!!と突然やってきたので母は「またまた次は何を買ったのか。。。」とあきれておりました☆
(最近は買い物に行く時間がなかなかとれないので「通販マニア」になっております)

ドキドキしながら開封してみると、
ぴっかぴか☆まっさらの「日国」がずら~り!!
もちろん箱&ビニールのカバーつきです♪
こんなきれいな「日国」みたことないのでちょっと感動しました(図書館にあるのはたいていボロボロなので・・・)

本当にちさこさんには大感謝です♪
ありがとうございました。

ちなみに

永富絵里子
No.3973

今ヤフオクを見たら『日本国語大辞典』初版全20巻揃い (中古)が2500円で出ていました。多少のキズやいたみはあるようですが、古本屋さんが出品しておられるので信頼できるとおもいます。
他にも15000円で即決のものなど、いくつか出品されていました☆
(なんだかヤフーの回し者みたいですね・・・)

良かった♪

No.3974

わ~い、良かった、良かった♪
紹介しただけに、ちょっと心配していました。
でも大当たりだったようで何よりです。ほっ。

ネットでのお買い物は、上手に使えば掘り出し物に当たることもありますね。
わたしもたくさん得をしましたが、損したことも(笑)

では、明日の百錬抄の予習に、せっせと日国をひくことにします。

入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3962

 本日、入間田宣夫先生から新刊の論文集『北日本中世社会史論』(吉川弘文館)を御恵送いただきました。今春、東北大学を定年退官された入間田先生にとって、この論文集は「大学院生・助手時代からの宿題に、一応の答えを出」したもの、すなわち、「一生の宿題に答える中間報告」になるものである旨を「あとがき」に記されています。
 入間田先生にあつくお礼を申し上げると共にさらなる御活躍、御教導をお願い申しあげる次第です。

 ☆ 本日、京都の気温は36度以上を記録したとのこと。体力の消耗は大きく、帰宅すると、さすがにグッタリ。夕食を済ませた後、横になってテレビを見ていると、なんと昔の職場でドラマが展開中でした。
 『新・科捜研の女』という番組ですが、京都文化博物館2Fの歴史展示室。自らが関係した展示物(管理に手こずった乾湿度計も)が映ったりすると、何やら不思議な気分でありました。
 そういえば、先頃、山村美沙原作の2時間ドラマには花園大学山田研究室が登場したばかりか、劇中で殺害された助教授(考古学者なのに百人一首にも通じるという理想的<現実にはまず存在し得ない>学際的研究者)の遺影が山田先生の机上に飾られるという場面もございましたっけ。
 今夜の放送では南禅寺もロケ地になっていました。南禅寺といえば名案内人として名をあげた野口洋平君を思い出さざるを得ません。いま名古屋にいる野口君は、塾講師のお仕事で御覧になれなかったかも知れませんが、見ていたらきっと懐かしがったに相違ありませんね。
 明日は、その名古屋を通過して瑞浪に向かいます。暑さでダウンのおそれありです。どうなることやら。

Re: 入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3966

こんばんは。最近本当に暑いですね。
私の職場は職員室は某先生の管理により鳥肌がたつほどの寒さ(冷害ともいう)、補習のため教室へ行くとクーラーが壊れているのか生徒の熱気のせいなのかむしむしと暑い・・・という状態なので気温差で体がしんどいです☆
先生もくれぐれも体調にお気をつけくださいね。

『新・科捜研の女』、私も最後の方だけですが見ました☆
今回は「炭素14」とか「年輪年代法」とか耳慣れた語句が多く、なんとなく大学時代の考古学や学芸員資格取得のための講義が思い出されてなつかしかったです。

文化博物館といえば、先日の祇園祭の日に「千總コレクション 京の優雅~小袖と屏風~」を見るため文化博物館へ行ってきました。
友禅染めの繊細で美しい作品の数々におもわずため息☆
江戸時代頃に流行った柄なのに、現代の私たちが見てもおしゃれで「粋」だなと思える。柄の配置や組み合わせにどことなく遊びがあったり、または細かい染めの技術に圧倒されたり・・・見てよかったです♪
博物館内では常設展の展示替えのためなのか、展示方法などについてのアンケートが行われており、抽選で千總オリジナルのとっても素敵な浴衣があたるとのことだったので気合いを入れて答えてきました☆当たることを祈ります

本の重み。大阪は天神祭。

No.3969

 永富さん、こんばんは。『日本国語大辞典』購入の判断は適切だったと思います。ほかの諸姉兄も記録読解の必需品なので、掘り出し物があったらすぐに手に入れてください。私は院生時代に、たしか永富さんの購入価格の20倍以上の金額をはたいて渋谷の古書店で購入。送料節約のために、一度に四冊ずつ大学の帰りに市川のアパートまで紙袋にぶら下げて持ち帰った記憶があります。今こんなことをしたら、肩の筋肉がガタガタになってしまうでしょうが、当時はとても嬉しかった。
 
 昨晩、瑞浪から戻り(地震の影響で新幹線に遅れが出ていました)、疲れの取れないまま、今日は天満橋のエル大阪で開かれた平安京文化研究会に出席。この席上、宇治の発掘調査で御活躍の天理大学研究生・大原瞳さんに後期例会での御報告をお願いし、ご快諾いただきました。
 ちなみに、今日の大阪は天満宮天神祭の宵山をひかえて、浴衣姿の若者達で大賑わい。
 永富さんも「素敵な浴衣」が当選するとよいですね。
 
 ところで、本日は大河ドラマの放送日ですが、先に御紹介したことのある東京で税理士事務所を開いている高校時代からの親友から、
 「諸先生方は大河ドラマを見捨てたようだし、・・・無理して、もう掲示板に書き込まなくともよい」
との、ありがたい御託宣がメールで届きましたので、今回はこれに従うことに致します。
 
 ☆ 瑞浪で御一緒した尊経閣文庫の菊池紳一先生から、御高論「中世加賀・能登の国司について」(『加能史料研究』16)・「尊経閣文庫所蔵文書と『鎌倉遺文』」(『鎌倉遺文研究』14)・「『松雲公採集遺編類纂』所収「持明院家文書」について」(『國學院雑誌』106-4)をいただきました。
 また、週末不在中に、東京都立大学の川合康先生より、御高著『「鎌倉街道」の政治史的研究』(平成15~16年度科研補助金研究成果報告書)・御高論「首都大学東京「文化学科」構想をめぐって」(『歴史学研究月報』545)と川合先生と堀新先生の対談記録「頼朝の「呪縛」 信長の「構想」」(『アリエス』02)、菱沼一憲先生から御高論「没官領地頭制の成立過程」(今江廣道編『中世の史料と制度』続群書類従完成会)を御恵送いただきました。
 先生方にあつくお礼を申し上げます。
 
 平安京文化研究会で久しぶりにお目にかかった米田真理子さんから、御高論「鞠の庭-『徒然草』百七十七段の周辺-」(『説話文学研究』40)をいただきました。鎌倉時代後期の関東・佐々木氏・御家人検非違使など興味深い内容です。歴史の人間は、こうした国文学の成果に対する目配りが肝要です。
 米田さんに、あつくお礼申し上げます。こちらの例会でお話しいただければ有り難いところです。

 >岩田君  明日の講読会、よろしくお願いいたします。

メール復旧

No.3960

ご無沙汰しております。
 10日よりメールが不通となり、多くの方々にご迷惑をおかけいたしました。
 なにとぞ、ご容赦ください。
 最初、パソコンの販売店に尋ねたところ、初期化すればいいとのこと。
 実行した直後に復旧したので、やれやれと思ったのも束の間、またもや断絶。
 今度はハードの問題と言われて点検に出したものの、結局はシロ。今度はプロバイダーに尋ねるようにとの指示。
 プロバイダーとは電話であれこれやり取りをしたものの、なかなか埒が明かず、最後の手段でモデムを交換したところ、ようやく回復いたしました。
 この間、メールを下さった方にはお返事が滞り、申し訳なく存じます。

祝・ メール復旧

No.3961

 >元木先生  昨日は久しぶりにお目にかかり、歓談にときをうつすことを得て幸いでした。外(下?)界との情報交換手段の復旧、おめでとうございます。当方は鈴木君(教諭)という守護神に頼りっぱなしですが、本当にパソコンのトラブルにはお手上げですね。と、言いつつ、こうして使用しているのが辛いところです。
 週末は下記のように、中世に土岐氏の本拠であった岐阜県の瑞浪市に赴きます。地域の民間主催の学術的(?)イベントには何度か参加したことがあり、その都度、感心させられたり苦汁を飲まされたり、いろいろの経験がございます。今回は楽しく勉強をさせていただけるものであれば幸いと念じております。
 
 >辻君  昨日は、御発表とおつきあい、ありがとうございました。鹿児島でお目にかかれることを期待しております。

 >ゼミメンバー諸姉兄  来週になるとさっそくゼミの史料講読会。月末は各種?原稿の締切。ついで、中世都市研究会の資料集の編集作業。ゼミ旅行事前学習会・・・、という段取りで(私は)おります。みなさんは前期試験(1学期)がそろそろ終わることと思います。またいろいろお手伝いをお願いすることがあると思いますが、その節は何卒宜しく。
 ゼミ旅行の資料は早々に取りに来てください。

 >石井君  落ち着かれたようで、安心しました。追試験、頑張ってください。

鹿児島県川辺町の資料と「美濃源氏」

No.3957

>ゼミメンバーのみなさん
 下記(>>No.3956)、中世都市研究会京都大会の参加申し込みは早々にお願いします。
 
 鹿児島県川辺町教育委員会生涯学習課(新地さん)から、ゼミ旅行で訪れる川辺町に関する資料を送付していただきました。圧巻なのは清水磨崖仏群(五輪塔・宝篋印塔・梵字・仏像など200基)のパンフレット。平安後期から明治にいたる磨崖仏のパノラマ写真が掲載されています。これは10部ほどお送りいただいているので、旅行参加者に配布します(幹事及び尻池さん優先。あとは先着順)。

☆ 土曜日(23日)に下記のようなイベントがあります。
   美濃源氏フォーラム15周年記念事業   瑞浪市共催事業
    第15回美濃源氏フォーラム in 瑞浪
  『再考、美濃の中世社会-東西文化の結節点、蠢きまわるモノや人たち』

     日  時: 平成17年7月23日(土)開場9時/開会10時~17時
     場  所: 瑞浪市総合文化センター
     参 加 費: 資料代500円
       記念講演:梶原 拓 氏(前岐阜県知事 ・前全国知事会長) 演題:「温故知新」             
   【研究発表】                               【演 題】
    谷口研語氏 法政大学講師・・・・・・・・・・・・・・・・・「中世日本列島の東西社会と美濃の位置」
    菊池紳一氏 (財)前田育徳会理事・尊経閣文庫主幹・・・・・・・・・・・・「鎌倉時代の国司と守護」
    野口実氏  京都女子大学  宗教・文化研究所教授・・・・・・・・・・「武士の成立と都市・流通」
    伊藤裕偉氏 三重埋蔵文化財センター技師・・・・・・「伊勢湾をめぐる中世のモノとヒトの動き」
    福井金弘氏 宗教史研究家・元岐阜県庁職員・・・・・・・・・・・「円覚寺文書にみる中世の物流」
    鈴木佐氏   鎌倉禅研究家・千葉県庁職員・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鎌倉禅の美濃への布教」 
    若宮多門氏 白山長滝神社宮司・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「白山信仰の拡がりと情報伝達」
   【シンポジウム】
    谷口研語氏コーディネーターにより、中世史における美濃での交流・流通・物流ついて 
    発表者によるシンポジウム

中世都市研究会2005京都大会の御案内

No.3956

■■■  中世都市研究会2005京都大会    ■■■
■■ 「中世のなかの『京都』」開催のご案内 ■■

  日 時  2005年9月3日(土)・4日(日)
         3日12:30開場 13:00開会  4日16:00頃終了予定
  会 場  花園大学無聖館<むしょうかん>5階ホール
      (後掲ホームページ地図参照、JR嵯峨野線円町駅より徒歩8分)
       京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1 
  主 催  中世都市研究会
  共 催  平安京・京都研究集会
  後 援 花園大学
  参加費  2000円

  実行委員会 委員長  高橋康夫
        副委員長 百瀬正恒
        委員   河内将芳  河角龍典  中村武生  仁木 宏
              野口 実  福島克彦  山田邦和  山本雅和

■9月3日(土) 「日本のなかの京都」
*09:30~11:30 見学会
  (希望者対象、各定員30名、先着順、各コースとも集合時間は9:30)
 ①白河「院政期の巨大建築をしのぶ」
  案内:山本雅和・上村和直(ともに(財)京都市埋蔵文化財研究所)
  集合:地下鉄東西線蹴上駅改札口
  コース:蹴上駅→法勝寺跡→最勝寺跡→尊勝寺跡→熊野神社
 ②嵯峨「院政王権都市から寺院境内都市へ」
  案内:百瀬正恒(日本考古学協会)・河角龍典(立命館大学)
  集合:JR嵯峨野線(山陰本線)嵯峨嵐山駅改札口
  コース:晴明塚、臨川寺門前、天龍寺、長辻通(嵯峨朱雀大路)、
      嵯峨釈迦堂など
 ③上京「『洛中洛外図』を歩く」
  案内:仁木 宏(大阪市立大学)・高橋康夫(京都大学)
  集合:地下鉄烏丸線今出川駅南改札口
  コース:室町幕府跡(遺構展示)、武家屋敷街と惣構跡、小川通など
 ④聚楽第「幻の城郭の痕跡を求めて」
  案内:中村武生(佛教大学)・水上哲治(御土居堀研究会)
  集合:地下鉄烏丸線丸太町駅北改札口
  コース:足利義昭二条城跡、聚楽行幸ルート、本丸天守閣跡推定地、
      松林寺(外堀跡)など

12:30~    開場・受付開始
13:00~13:20 開会のあいさつ 高橋康夫
13:20~14:00 報告1「日本のなかの京都ー権力・経済・地域と「首都」」
              仁木 宏
14:00~14:40 報告2「中世都市京都をめぐるものー生産地として、消費地と
        してー」  百瀬正恒
14:40~14:50 休 憩
14:50~15:30 報告3「中世前期の権力と都市ー院御所・内裏・六波羅ー」
              野口 実 (京都女子大学)
15:30~16:10 報告4「描かれた京都ー上杉本洛中洛外図屏風の室町殿をめぐ
        ってー」  高橋康夫
16:10~16:20 休 憩
16:20~17:00 報告5「都市の花見」 瀬田勝哉(武蔵大学)
17:30~  懇親会 花園大学自適館1階ホール
     懇親会費5000円(学生・院生3000円)

■9月4日(日) 「都市空間を読み解く」
09:00~09:40 報告6「中世京都の地形環境変化」 河角龍典
09:40~10:20 報告7「中世京都の街路と町屋」 山本雅和
10:20~11:00 報告8「祭礼と都市空間ー祇園会御旅所を素材にー」
              河内将芳(奈良大学)
11:00~11:10 休 憩
11:10~11:50 報告9「洛中洛外の城館と集落ー都市近郊論ー」
              福島克彦(大山崎町歴史資料館)
11:50~12:30 報告10「豊臣『三都』論ー京都(聚楽)・大坂・伏見ー」
              中村武生
12:30~13:20 昼 食
13:20~13:50 報告11「総括、論点提示」 山田邦和(花園大学)
13:50~16:00 全体討論 司会:山田・仁木
  コメンテーター :高橋慎一朗(東京大学史料編纂所)、
        桜井英治(北海道大学)、小野正敏(国立歴史民俗博物館)
16:00~  閉会のあいさつ 小野正敏

【申込方法】
 最後に申し込み用紙にあたる部分があります。下記の事項をご記入の上、8月
10日(水)必着でメールにてご返信下さい。
 ①氏名 ②住所 ③電話番号 ④E-mailアドレス ⑤所属 ⑥9月3日(土)
の見学会の希望有無、コース ⑦懇親会の出欠 ⑧9月4日(日)昼食用弁当の
予約の有無(予約推奨)
 ⑨今後の案内について
   京都大会への参加・不参加にかかわらず、今後も、中世都市研究会の案
  内を電子メールで送ることを希望される方は、その旨を⑨今後の案内につ
  いてのところに記してご返信下さい。

【ご案内】
○当日は花園大学歴史博物館(大会会場と同じ建物の4階)も開館しておりま
す。休憩時間に御自由に御観覧下さい。
○大会会場には、中世京都にかかわる図書を刊行している出版社などにもお集ま
りいただく予定です。

【見学会の申し込みと定員】
 見学会は、先着30人を定員としております。ご希望の方は、申し込みの所定
欄にお記しください。また、定員内に入られました方には別途ご連絡(電子メー
ル)いたします。

【会場周辺地図】
 http://www.hanazono.ac.jp/access/map2.html をご覧ください。

【以下の部分のみ、返信下さい】
  返信先アドレス tyuseitoshi05k@yahoo.co.jp
                       
①氏名 (            )
②住所 (                        )
③電話番号 (                )
④E-mailアドレス(                )
⑤所属 (              )
⑥9月3日(土)の見学会参加の有無        有 ・ 無
   1)白河コース(  )   2)嵯峨コース(  )
   3)上京コース(  )   4)聚楽第コース(  )
   参加希望の方は希望コースの(  )に○を入れてください。
⑦懇親会の出欠 出 ・ 欠
⑧9月4日(日)昼食用弁当の予約の有無
 (ご予約を推奨します)                有 ・ 無
⑨今後の案内について                有 ・ 無

【中世都市研究会京都大会】追加情報

No.3963

9月4日の見学会のうち、

 (3)上京「『洛中洛外図』を歩く」
  案内:仁木 宏(大阪市立大学)・高橋康夫(京都大学)

は、満員御礼、札止めとなりました。
多数のご応募、ありがとうございました。

他のコースはまだ余裕がありますので、
ぜひ積極的なご参加をお願い申し上げます。

平重衡の鎌倉連行と大姫のことなど。

No.3955

 本日は祇園祭の山鉾巡行で、四条通の辺りは大変な賑わいだと思います。おそらく、当ゼミメンバーの何割かは、その賑わいを構成していることでしょう。楽しそうな顔が浮かびます。
 ところで、久しぶりに些かの朝寝をして新聞を開くと、テレビ欄に本日放送の大河ドラマのストーリーが出ていました。平重衡の鎌倉連行と、清水冠者義高を頼朝が殺害させるというのが、今日のお話しのようですが、驚いたのは義経が重衡を鎌倉まで連行したという筋立てになっていることです。時代劇ではなく、一応歴史ドラマなのですから、これはフィクションの度を超しています。ここで義経が京都を離れては、鎌倉方の既得勢力が失われるばかりでなく、後白河院・王朝政府にとっても、それは絶対に容認しがたいことであったからです。
 義経は鎌倉幕府の「京都守護」の初代と考えてよい存在で、一ノ谷合戦後は屋島出陣まで約一年間、在京して京中守護と畿内近国における武士の非法狼藉停止などの職務遂行にあたっていました(藤本元啓「京都守護」『藝林』30-2)。『吾妻鏡』によると、重衡の鎌倉護送は梶原景時によって行われたようです。
 なお、義経の在京活動が高く評価できることは、菱沼一憲「源義経の再評価」(『国史学』179)に指摘されています。
 もう一方の義高殺害の事件と、この時の北条政子・大姫母子の対応については、野村育代『北条政子』(吉川弘文館、歴史文化ライブラリー)に適切な叙述がされています。ぜひ、お読み下さい。
 大姫はこの事件がきっかけで精神を病み、短い生涯を終えることになったと伝えられていますが、大姫というと、1972年6月、母校・千葉県立千葉東高校で、一緒に日本史の教育実習をしたIさん(当時、早大教育学部4年、私にとって高校の一年先輩)のことを思い出します。彼は大姫の熱烈なファンで(なぜかは、想像がつくことと思います)、おりしも授業が鎌倉時代にさしかかったところでしたので、熱くこの話を生徒達に語っておられました。
 Iさんとは、もう30年も音信不通ですが、きっと今も千葉県の公立学校で(もう管理職になられたことと思いますが)、この話を生徒達に昔のように熱く語っておられるのではないかと想像します。

講読会

石井一英
No.3953

次回の『百練抄』の講読会に参加したいと、野口先生と山岡さんに言ったのですが、行けなくなりそうなのでお伝えします。
理由は13日夜半の集中豪雨でマンションの自室が床上浸水しまして14日の試験が受けれず、追試が29日前後になりそうだからです。ノートや講義資料が水没の憂き目に遭い散々でした。

お見舞い申し上げます。

No.3954

 桃山御陵のあたりで、それほどの豪雨だったとは知りませんでした。相当、悪条件が重なったのでしょう。床上浸水ということですと、後片付けも大変だったと思います。
 何かお役に立てそうなことがあったら遠慮なく連絡してください。
 『百錬抄』の方はご心配なきように。
 
 この夏は鹿児島ゼミ旅行が企画されていますが、1993年8月、私も鹿児島で豪雨災害に直面し、さらに9月、自宅が台風に被災しました。長い間断水が続いたり、降雨のたびの雨漏りに大変苦労したことを思い出します。

ありがとうございます

石井一英
No.3959

何とか部屋の片付けも終えて文化史特論のレポートも無事に今日提出できました。野口先生、心配していただきありがとうございました。

行程再掲と事前学習会日程

No.3946

 もたもたしてしまいましたが、ゼミ旅行の事前学習会を8月5日(金)14時から共同研究室で行いたいと思います。日程調整の段階で参加・不参加把握しておりますので改めてのご連絡は不要です。発表者は参加者ほぼ全員になると思いますのでよろしくお願いします。テーマ設定・担当者についてはこちらに一任していただきたく思います。詳細は明日にでも掲示板&MLで発表させていただきます。
 で、その際に必要になると思いますので行程を再掲しておきます。

         ’05野口ゼミ ゼミ旅行しろくまツアー
行き先:鹿児島 日程:8月18日~20日
行程:
0日目:大阪南港(フェリー)19:30発→宮崎港 翌8:20着
1日目:宮崎神宮→宮崎空港12:30(全体集合)→霧島神宮→鹿児島神宮・隼人塚→鹿児島市内泊
2日目:金峰町(歴史資料館・持躰松遺跡など)→川辺町(清水磨崖仏など)→知覧町(ミュージアム知覧・特攻記念館・武家屋敷群)見学→指宿市内泊 
3日目:鹿児島市内見学( ふるさと考古歴史館・黎明館・尚古集成館)→鹿児島空港18:45発(ANA552)→伊丹17:50着 解散
天候等で 変更の可能性があります。

 事前学習会については明日また書かせていただきます。

事前学習会の内容

No.3949

 ↑にも書きましたように、事前学習会を8月5日(金)14時から共同研究室で行います。報告を以下のように割り振りますので準備をよろしくお願いします。

0.行程・交通に関する説明(八井くん) 1.島津庄について(岩田くん) 2.霧島神宮と神話に関するもの(門屋)3.鹿児島神宮・隼人塚 (山岡さん) 4.けしきの森・俊寛・為朝 (田中さん) 5.金峰町(持躰松遺跡)・川辺(清水磨崖仏)・知覧 (尻池さん) 6.鹿児島市内 (大内さん)

 一人20分程度でお願いします。一応テーマを設けてありますが、その周辺で別に興味がある場合は手を広げてもらっても構いません。その辺りは個人の判断にお任せします。持ち歩きしやすいようにサイズはB4に統一してくださるようお願いいたします。疑問点などあれば門屋に聞いてください。 
 また、事前に読んでおいてもらいたい参考文献などがあれば掲示よろしくお願いします。

決定が遅くなってしまい申し訳ありません。

事前学習会の参考文献(その1)

No.3952

 参考文献を思いつくままに、
 鹿児島の歴史について手っ取り早く理解できるのは→原口泉ほか『鹿児島県の歴史』(山川出版社)
 島津庄については多くの研究がありますが、まず読むべきは→工藤敬一『九州庄園の研究』(塙書房)
 鹿児島神宮こと大隅国一宮正八幡宮については、鹿児島大学の日隈正守先生に多くの御研究があります。
 持躰松遺跡については→『古代文化』2003年2・3月号特輯「11~15世紀における南九州の歴史的展開」
 源為朝・俊寛などについての文学からのアプローチについては、田中さんにお任せ。
 最後に、私の書いたもの。
 鹿児島・南九州地域の歴史全般について→「薩摩・琉球地域」(岡田清一ほか編『中世日本の地域的諸相』南窓社)
 薩摩社会の東国武士社会との関係→『武家の棟梁の条件』(中公新書) 
 
 ☆ 東京大学大学院人文社会系研究科研究員の秋山哲雄先生から、御高論「都市鎌倉の東国御家人」(『ヒストリア』195)と「鎌倉期の長門国守護と「長門国守護次第」」(『東京大学史料編纂所研究紀要』15)の抜刷の御恵送をいただきました。とくに前者は私の研究テーマと密接な関係を有する内容で、東国武士の在地支配と京都・鎌倉や西国所領のなどのネットワークの問題が論じられています。これまた、武士論をテーマとするメンバーは必読。
 後者は周防守護の問題もからんでいて、地元の山内さんには興味深い内容ではないかと思います。
 秋山先生、ありがとうございました。